コンシェルジュ通信Vol.23:サクラサク。開運さんぽ

近年、開運祈願として話題の神社巡り

図書館にも多くの関連書籍を所蔵しており、調べると

都内だけでも2000社近くの神社があるようです。

 

その数ある神社の中から今回は、格式高い「東京五社」の1つ

飯田橋にある東京のお伊勢さま「東京大神宮」に参拝し

人気の御朱印をいただいてきました。

 

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ちなみに「御朱印」とは祀られている神様の分身であり

参拝した神様との絆の証とされています。

 

そこで、まずは絆を結ぶ神様を知るために

少しだけ東京大神宮について調べてみました。

 

東京大神宮は、明治13年(1880年)に東京から伊勢神宮

参拝するための「遥拝殿(ようはいでん)」として

日比谷の大隈重信邸跡に創建されました。

 

その後、関東大震災で社殿が焼失。昭和3年に現在地に移り

社名も「日比谷大神宮」から「飯田橋大神宮」と変更され

さらに、今の社名に改められたのは戦後のことだそうです。

 

飯田橋駅前の賑やかな大通りから路地に入るとビル群の中

緑の木々たちが広がる居と神門が見えてきます。

 

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日本で初めての神前結婚式が挙げられたことから

恋愛成就の神社としても名高い東京大神宮

 

神門の扉にある「猪目(いのめ)」という魔除けの装飾

携帯電話の待ち受け画面にすると良縁に恵まれるという

「隠れハート」として話題になっています。

 

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本殿は、都心にありながらゆったりとした空気に包まれた

伊勢神宮と同じ古代から伝わる高床式の神明造(しんめいづくり)

 

 屋根にある神社特有千木(ちぎ)には「内削ぎ」と「外削ぎ」があり

祀られている主祭神の性別で形が違います。

 

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東京大神宮は先が地面と平行な「内削ぎ」

女神「天照大神(アマテラスオオミカミ)」が祀られています。

 

 

そして、本殿右にあるご神木とせせらぎの池も開運スポット。

金運アップに良いという縁起物の金魚が泳ぐせせらぎの池では

自然保護の一環として夏には蛍を飼育しているそうです。

  

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本殿参拝後は神門東側にある「飯富稲荷神社」への参拝も忘れずに。

 

こちらは「飯富(いいとみ)」の名が示すように

衣食住の神、商売繁昌・家業繁栄の神として広く崇敬され

歌舞伎の九代目市川団十郎が信仰していたことから

芸能の神様としても有名です。

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初午祭(今年は3月8日)に歌舞伎俳優や役者の方々が奉納した

芸道精進の祈りが込められた絵馬が境内に飾られていました。

 

成り立ち歴史を知る神社巡りにも新しい発見が増えますね。

 

千代田区にはまだまだたくさんの神社が鎮座しています。

 

桜の開花を楽しみながら新しい季節のはじまりに

「開運さんぽ」に出かけてみてはいかがですか。

 

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千代田区の神社巡りにおすすめの1冊

仕事帰り・昼休みに行ける神社が満載。

目次で簡単検索。分かりやすく特徴を紹介。

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『すばらしい東京の神社ベスト151』

東京神社研究会/監修 自由国民社

 

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Posted at:13:55

東京古書会館で開催中!イラスト集『神保町』原画展

現在、東京古書会館2

イラストレーター 得地直美さんのイラスト集

『神保町』の原画展が開催されています!

 

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昨年10月に出版された『神保町』は

得地さんが2010年から2016年の間に描いた

神保町やその周辺の街並みを収めたイラスト集です。

 

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『神保町』

得地直美/著

夏葉社

※千代田図書館内では、9階「地域資料 6」の棚にあり

 貸出不可の資料ですが、館内でご覧いただけます。

 

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神保町古書店街を歩いたことがある方なら、

かならずピンとくる身近な街角やお店のイラストの数々。

上京後、絵の学校に通いながら印刷会社でアルバイトをし

日々届け物に歩き回ったり、友人の働くお店を訪ねるうちに、

神保町は得地さんにとって親しみ深い街になっていったとのこと。

『神保町』のまえがきでは

「歩いていてこんなに楽しい町はなかった」と語っています。

 

原画を見ると、お店の看板の文字や古書店の店先に並ぶ本、

お店をのぞき込む人の表情までがペンで細かく描きこまれていて

得地さんが愛着をもって街を観察し、

丁寧に描いていることがよくわかります。

 

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絵の中には、閉店してしまって今はもうないお店の姿も。

数年前のことでも、絵の中にそのお店の姿を見つけることで

懐かしい友人に、久しぶりに会ったような気持ちになりました。

 

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会場には、『神保町』の原画約20のほか、これまでに得地さんが

装画を手がけた書籍や、旅行記などのカラーイラストも展示されています。

 

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また、展示されている原画を、神保町の街角の

「どこから見て」描いたか、ひと目でわかる地図も

会場でご覧いただけます。

展示を見た後は、絵の中の風景を探しに

街歩きに出かけてみてはいかがでしょうか?

 

今回は、東京古書会館で開催されている

イラスト集『神保町』の原画展をご紹介しました!

普段は、商業組合に加盟している業者のみが立ち入りできる

古書籍の取引市場が開催されていることが多い東京古書会館ですが

2階の情報コーナーは、どなたでも入場することができます。

この機会に、足を運んでみてはいかがでしょうか?

 

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得地直美イラスト集『神保町』原画展

【会 期】 開催中~4月1日(土曜日)

【時 間】 午前10時~午後5時

【会 場】 東京古書会館 2階情報コーナー

      (千代田区神田小川町3-22)

【休館日】 日曜日、祝日

【入場料】 無料

詳しくは→コチラ

Posted at:17:40

コンシェルジュ通信Vol.22:春の東御苑で万葉集に詠まれた花を探す

風は冷たいものの、日差しに暖かさを感じられるようになりました。

千代田図書館から徒歩約15分の距離にある皇居東御苑にある梅林坂では

遅咲きの梅も咲きはじめたようです。

「万葉集」に詠まれている草花の中で、

萩の次に多いと聞き、「万葉集」に詠まれた草花を探しに

早春の東御苑へ出かけることにしました。

 

どんな春の草花が万葉集に登場するのか、

まず出かける前に調べたのは、こちらの一冊。

 

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『万葉の花100選 古歌でたどる花の履歴書』

大貫 茂 文/写真

淡交社

 

万葉集に登場する草花を春夏秋冬の季節ごとに掲載しており、

代表的な歌とともに写真付きで解説しています。

 

東御苑にある草花の場所と開花状況は

宮内庁ホームページ内の皇居東御苑花だよりで確認して

さぁ出発。

(皇居東御苑花だよりはコチラ

 

千代田図書館前の清水濠を進み、

北桔橋門(きたはねばしもん)から東御苑に入りました。

天守台跡を眺めつつ左側へ進むと梅林坂があります。

 

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梅林坂は、江戸城を築城した太田道灌(おおたどうかん)が

文明10年(1478年)に天神社をおまつりするために

数百株の梅を植えたことから梅林坂という名がついたとか。

現在では約50本の梅の木が植えられているそうですが、

訪れたこの日も、紅白の梅が暖かい日差しに照らされていました。

 

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万葉集にはの歌が119首も登場するそうです。

『万葉の花100選 古歌でたどる花の履歴書』では

梅の花を詠んだこちらの歌をとりあげていました。

 

 妹(いも)が家に 咲きたる花の 梅の花

 実にし成りなば かもかくもせむ 

                 藤原八束(やつか)

 

この歌は結婚について詠んでいる歌で、

「あなたの家に咲いた梅の花が実になったときに、

(結婚するかどうか)どのようにでも決めましょう」

という意味のようです。

梅の花が実になるのはいつごろかしら、

などと思いを馳せながら、

次の草花を探して梅林坂から本丸休憩所に向かいました。

 

本丸休憩所の近くにある緑の泉と呼ばれる場所で見つけたのはこちら。

 

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現代名でアセビという種類。

古くは「あしび」と呼ばれていた花で、白い花をつけるのだとか。

ここでは、園芸用として多く栽培されているという

赤い花のアケボノアセビを見つけました。

万葉集には10首が登場するそうです。

 

つづいて本丸休憩所から、大番所の前を通って大手休憩所を目指します。

 

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大手休憩所前ではミツマタが咲き始めたばかりでした。

枝が三つ叉(また)に分かれているのが名前の由来だそう。

まだ白っぽく見えますが、枝の先に黄色の花が開きます。

 

万葉集の中に登場する「さきくさ」という草花は、

このミツマタであるとする説が現在では有力とのこと。

登場するのがわずか2首のみというのも、

どの植物か特定するのが困難な理由のようです。

 

ここでは散策していた方々から

「あら、ミツマタが咲きはじめたわね」

という声も聞かれました。

黄色の花が満開になった頃、また訪れるのが楽しみです。

 

最後に、ミツマタのある大手休憩所からほど近い

三の丸尚蔵館前のを眺めながら、

大手門を抜けて早春の東御苑を後にしました。

 

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東御苑で見つけたアセビやミツマタが

万葉集でどんな風に詠まれているかは、

ぜひ、今回ご紹介した本でご覧ください。

万葉集にまつわる草花の本を多く刊行している著者が、

分かりやすく解説しています。

 

また、今回ご紹介した一冊の他にも、

万葉集にまつわる本は多く出版されています。

今も身近にある草花が、

昔の人にはどのように映ったのかを知ると

今見えている風景も趣が違って見えてくるかもしれません。

ぜひ、図書館の本をそのきっかけにしてみてください!

Posted at:11:00

中央区「ちばぎんひまわりギャラリー」で、かこ さとしさん原画展

現在、中央区の「コレド室町34にある

ちばぎんひまわりギャラリーで、

絵本作家かこ さとしさんの絵本原画展が開催されています。

 

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今年で100周年を迎える、千葉県市原市を走るローカル線

小湊鐡道(こみなとてつどう)は、「東京から一番近い里山の旅」が

楽しめる路線として知られています。

この展示では、2015年より運行を開始した

観光列車「里山トロッコ列車」を題材に、かこさんが制作し

昨年出版した絵本『小湊鐡道沿線の旅 出発進行!里山トロッコ列車』

原画を、絵本に未収録のものも含めてご覧いただけます。

 

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『小湊鐡道沿線の旅 出発進行!里山トロッコ列車』

かこさとし/作・絵

偕成社

 

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昔から、線路の見回りや保線作業のために使われてきた

人力や小型のエンジンで動かす小さな貨車「トロッコ」

里山トロッコ列車は、窓を大きく取り、天井からも光が入る開放的な客車で

風や光を体いっぱいに感じられるトロッコの乗り心地を再現しました

この客車を、かつて小湊鐡道で働いていた、ドイツ製の蒸気機関車を復元した

クリーンディーゼル機関車で引いて、現在では上総牛久駅~養老渓谷駅間を

時速20kmでゆっくりと走ります。

 

展示されている原画には、小湊鐡道の沿線をたどりながら

里山の季節ごとの風景や、そこに住む小さな生き物、植物たち、

そして沿線の地域の歴史や由緒ある寺社などの紹介まで、

かこさんならではのあたたかい筆致で描きこまれています。

 

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また、会場には、『からすのパンやさん』(偕成社)、

『だるまちゃんとてんぐちゃん』『かわ』『宇宙』(福音館書店)

といった代表作品の複製画に加え、

かこさんが愛用する絵筆や鉛筆なども展示されています。

 

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ページをめくるごとに、やさしく細やかな絵が

小さな子どもから大人まで多くの読者の

好奇心をくすぐってやまない、かこさんの絵本。

『小湊鐡道沿線の旅 出発進行!里山トロッコ列車』は、

春のお出かけが待ち遠しくなる一冊です。

この機会に、ぜひご覧ください♪

 

かこさとし展-原画で綴る小湊鐡道沿線の風景-

 

【会 期】 開催中~3月20日(月曜日・祝日)

【休廊日】 2 月20 日(月曜日)、27 日(月曜日)

      3 月6 日(月曜日)、13 日(月曜日)

【時 間】 午前10時~午後6時(入場は午後5時30分まで)

      ※最終日は午後4 時まで(入場午後3 時30 分まで)

【場 所】 ちばぎんひまわりギャラリー

      (中央区日本橋室町1-5-5「コレド室町3」4階)

【入場料】 無料

【主 催】 千葉銀行

【協 力】 小湊鐡道株式会社、株式会社偕成社、

      株式会社福音館書店、加古総合研究所

Posted at:15:30

ブックハウス神保町で開催中!絵本『あかり』原画展

千代田図書館から神保町方向へ歩いておよそ10分のところにある、

絵本と児童書専門の新刊書店「ブックハウス神保町」

現在、絵本作家 岡田 千晶さんの原画展が行われています。

 

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『あかり』

木林/文  岡田 千晶/絵

光村教育図書

 

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一本のろうそくが、ある女の子の成長に寄りそう姿を

優しく繊細なタッチと、どこかノスタルジックな色彩で表現した

絵本『あかり』の原画全ページ分をたっぷり楽しめる展示です。

(お店より特別な許可を頂いて写真撮影をしています)

 

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絵本ができあがるまでをのぞき見できるような

ラフ画の数々も手に取って見ることができ、

鉛筆だけで描かれた絵の完成度に驚かされます。

完成した絵本の原画と比べるのも楽しいですね♪

 

はかないけれども優しい、ろうそくの光が

子どもの心も大人の心もそっと照らしてくれるような、

いまの季節にぴったりの絵本です。

この機会に、ぜひご覧ください!

 

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『あかり』の文章を担当した詩人の 木林さん(写真左)と

岡田 千晶さん(写真右)。

 

12月23日(金曜日・祝日)には、お二人と一緒に

「あかりカード」を作るワークショップも開催されます。

(要予約、無料)

スペシャルゲストによる、BGMつき絵本の朗読も楽しめるイベント。

残席わずかとのことですので、ぜひお早めにお申し込みください。

(詳細はブックハウス神保町ホームページをご覧ください)

 

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クリスマスの楽しい雰囲気いっぱいのブックハウス神保町。

家族やお友達、そして自分へのクリスマスプレゼント

ぴったりな一冊を探しにお立ち寄りください♪

 

岡田千晶原画展『あかり』

【会 期】 開催中~2017年1月16日(月)

【場 所】 ブックハウス神保町 ブックハウスギャラリー

      (千代田区神田神保町2-5 北沢ビル1階)

【時 間】 午前11時~午後6時30分

【入場料】 無料

【定休日】 水曜日(水曜日が祝日の場合は営業)

 ★12月28日(水曜日)~2017年1月4日(水)まで休業

 

林木林さん、岡田千晶さんとワークショップ

「あかりカードを作ろう」

【日 時】 12月23日(金曜日・祝日)

      午後2時~(約60分間)

【ゲスト】 朗読楽団(絵本の読み聞かせ)

【参加費】 無料(要予約)

ワークショップのご予約はブックハウス神保町へ

お電話またはメールでお願いいたします。

詳しくは→コチラ

Posted at:11:20

四番町図書館のラウンジセミナー「声を重ねて言葉の世界に遊ぶ『群読』」

11月5日(土曜日)、千代田区立四番町図書館で

平成28年度ラウンジセミナー⑤

「声を重ねて言葉の世界に遊ぶ『群読』」が開催されます。

 

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大きな画像を見る(PDF:261KB)

 

声優・ナレーターとして活躍中のさとう あいさんをお招きして、

日本語の美しさやリズム感を体感できる「群読」の実践講座です。

広く愛されている詩を題材に、声を出して詩を読む楽しみを

体験してみませんか?

 

今回の講座では、谷川俊太郎の「生きる」や

茨木のり子の「倚りかからず」に加え、

今年のノーベル文学賞に選ばれたことで話題の

ボブ・ディランの「風に吹かれて」(訳詩)なども取り上げます。

ひとりで詩集を読むのもいいけれど、

言葉を声に乗せ、ひとつの詩をみんなで読むことで

新たな魅力が発見できるのではないでしょうか。

講座へのお申し込みはまだまだ受付中!

この機会に、ぜひご参加ください♪

 

平成28年度ラウンジセミナー⑤

「声を重ねて言葉の世界に遊ぶ『群読』」

 

【日 時】 11月5日(土曜日)午後2時~4時

【場 所】 千代田区立四番町図書館ラウンジ

【講 師】 さとう あいさん(声優・ナレーター)

【定 員】 20名(事前申込制・先着順)

【参加費】 無料

【持ち物】 ペットボトルなど、フタのしまる飲みもの

【申 込】 電話、または四番町図書館カウンターにて

      詳しくは→コチラ

 

さとう あいさんプロフィール

賢プロダクション所属。アミューズメント総合学院の

「声優タレント学科」で講師を務める。

古くは「おばけのQ太郎」、最近では「妖怪ウォッチ」を

はじめ、数々の人気アニメキャラクターの声を担当。

映画の吹き替え、ドキュメンタリー番組のナレーションなど

「声」の世界で幅広く活躍。

 

上記でご紹介した、講座で取りあげる詩が収録された本

 

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『続・谷川俊太郎詩集』

谷川俊太郎/著

思潮社

(詩集『うつむく青年』より「生きる」を収録)

 

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『永遠の詩② 茨木のり子』

茨木のり子/著

高橋順子/選・鑑賞解説

小学館

(詩集『倚りかからず』より「倚りかからず」を収録)

 

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『ボブ・ディラン全詩302篇 [訳詩篇]

ボブ・ディラン/著

片桐ユズル、中山容/訳

晶文社

「風に吹かれて」を収録)

Posted at:15:00

コンシェルジュ通信Vol.18:小さな出版社について学ぶ2冊

最近は“出版不況”という言葉をよく目にします。

「本が売れない」「書店の数が減っている」など、

出版社にとって苦しい状況が報道される一方で、

1人~数人で本の企画、編集、営業までこなす、

小さな出版社が注目されているようです。

 

 

9月に発売されたばかりの『小さな出版社のつくり方』は、

11社の小さな出版社にライターの永江朗さんがお話をきいた、

インタビュー集。

 

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『小さな出版社のつくり方』

永江 朗/著

猿江商會

 

収録されている11社の出版社は、

テレビ局の記者さんが転身して起業した会社もあれば、

大きな出版社を退職した方が起業した会社もあり、

出版エージェントをしながら本も作っている会社や、

書店も経営しながら出版も行う会社など、

起業の経緯も営業の形態もさまざま。

 

前職を退職した理由や、創業資金の具体的な数字、

本の流通を握る取次会社に取引をお願いする際の苦心など、

かなり踏み込んだ内容まで赤裸々に書かれています。

経営者のみなさんの言葉がとてもユニークで、

特に羽鳥書店の羽鳥和芳さんの

「出版界ではみなさん出版不況だといいますが、

 私は不況だと思っていません。

 いまを出版不況だというなら、

 そもそも出版好況なんて時期はあったのだろうか」

という言葉にはガツンと心を揺さぶられました。

 

 

2冊目にご紹介する『あしたから出版社』は、

夏葉社という出版社を経営している島田潤一郎さんによる1冊。

 

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『あしたから出版社』

島田 潤一郎/著

晶文社

 

「就職しないで生きるには」というシリーズの中の1冊で、

従業員が自分1人だけの小さな出版社を起業した経緯を中心に、

島田さんのこれまでの半生が綴られています。

起業のきっかけは50社の就職試験に落ちたことと

仲の良い従兄が事故で突然亡くなったこと。

「叔父と叔母のために本を作りたい」と一念発起したのは

2008年、31歳の時の出来事でした。

 

島田さんは出版社での仕事の経験はありましたが、

編集の経験は無し。

プルーストの『失われた時を求めて』は読破したけれど、

仕事はどれも長続きしない20代を過ごしてきたそうです。

起業してから島田さんがどんな苦労と喜びを味わったのか、

正直すぎる文章に笑いと涙がこぼれました。

 

 

この2冊を読み進めていくうちに

図書館で本に囲まれて勤務していても、

本がどのように作られて手元に届いているのか、

出版社はどのように経営がされているのか、

知らないことばかりだったことに気付かされました。

 

『小さな出版社のつくり方』のあとがきを

インタビューアーの永江朗さんは

「取材した音声データを聞き返しながら、

 本の未来についてあれこれ考えました。

 けっこう明るい気持ちになって、

 この長いあとがきを書くことができました」

という言葉で結んでいますが、

この2冊を読むと、本当に明るい気持ちになります。

 

 

今回ご紹介した2冊は千代田図書館の「出版にまつわる本棚」

に所蔵されていますので、ぜひお手に取ってご覧ください。

「出版にまつわる本棚」の資料は館内閲覧のみとなります。

ご自宅でゆっくりと読みたいという方は、

近隣書店での在庫の確認や書店への取り置きも依頼する

「書籍購入サポートサービス」をご利用いただけますので、

図書館コンシェルジュまでお気軽にお声掛けください。

Posted at:10:30

図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアー in 神田古本まつり

11月5日(土曜日)、千代田区読書振興センターでは

図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアー in 神田古本まつり

「オビから始まる本の愉しみ」を開催します!

 

毎回ご好評いただいているコンシェルジュツアー。

今回は、神保町古書店街の秋の一大イベント

「神田古本まつり」とコラボレーションした特別版です!

 

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大きな画像を見る(PDF:258KB)

 

今回は2部制での開催。

第1は、『オビから読むブックガイド』を出版された

竹内勝巳(たけうち・かつみ)さんをお招きして、

昭和~現代の文学や読書の愉しみについてお話しいただくトークショー

第2は、日頃から神保町の街案内を行っている

千代田図書館コンシェルジュが「神田古本まつり」でにぎわう古書店街を

歩いてご案内します。

 

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第1部出演の竹内勝巳さんによる『オビから読むブックガイド』(勉誠出版)。

買った後すぐに捨てられてしまう“本のオビ”ですが

書店の店頭で、本と読者の出会いを演出してくれる大切なツールでもあります。

こちらの本では、“本のオビ”から読み解く150のレビューを掲載しています。

 

 竹内勝巳さんプロフィール

 1929年、長野県中野市生まれ。國學院大學文学部卒業。横浜ペンクラブ会員、

 本のオビ研究会主宰。元・横浜市公立中学校校長。主な著書に

 『ストリートファニチュア・らしきよこはまに』(1990年)、『ランドマークの旅・

 かながわ』(かなしん出版、1999年)。また、1991~2000年にかけて

 産経新聞に「ランドマークの旅」を連載。

 

“本のオビ”に着目すると、本の読み方も変わるかも!?

どんなお話が聞けるか、今から楽しみです。

 

読書の秋にトークを聴いて街を歩いて、本の愉しみをまるごと味わえるイベントです!

ぜひ、ご参加ください♪

 

図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアー in 神田古本まつり

「オビから始まる本の愉しみ」

 

【日 時】 2016年11月5日(土曜日)

      午後1時~午後3時30分(12時30分受付開始)

【会 場】 東京古書会館 7階会議室

     (千代田区神田小川町3-22)

【参加費】 無料

【主 催】 千代田区読書振興センター

【共 催】 神田古書店連盟

 

【内 容】 ※第2部のみ事前のお申し込みが必要です。

第1部午後1時~2時

『オビから読むブックガイド』著者・竹内勝巳さんトークショー

【定 員】 70名(事前申込不要、先着順)

      当日会場へ直接お越しください。

 

第2部午後2時~3時30分

千代田図書館コンシェルジュと「神田古本まつり」を歩くツアー

【定 員】 15名(事前申込制、先着順)

【申 込】 電話または10階カウンターで直接申込

      (平日午前10時~午後6時)

10月3日(月曜日)午前10時~受付開始

こちらの注意事項をお読みの上、同意をお願いします。

(PDF:134KB)

※荒天時は中止となります。

 

詳しくは→コチラ

 

前回のコンシェルジュツアーの様子

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Posted at:18:00

コンシェルジュ通信Vol.13:神保町の商店街「神田すずらん通り」

千代田図書館から15分ほど歩いた所にある本の街・神田神保町。

古書店が並ぶ靖国通りを一本南側に入ると「神田すずらん通り」という

活気あふれる商店街があります。

 

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毎年5月には商店街が主催する「神田すずらんまつり」が開催され

例年たくさんの人で賑わいます。

開催30回目を迎える今年も、様々なジャンルのライブ演奏や

体験イベントなどたくさんの催し物が目白押し!

おいしい出店もあるそうですよ。

「第30回神田すずらんまつり」は5月28日土曜日、

午前11時から午後5時までの間、神田すずらん通りで開催です。

 

 

そんな「神田すずらん通り」が舞台になっている本を見つけました。

1冊目は、架空の新刊書店や古書店、カレー店が登場するミステリ小説。

 

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『すずらん通り ベルサイユ書房』

七尾与史/著

光文社文庫

 

主人公はミステリ作家をめざす青年。

アルバイトをしていた神保町の古書店が閉店してしまい、

すずらん通りの新刊書店「ベルサイユ書房」で

働き始めるところからこのお話は始まります。

副店長が本の宣伝のために書く「ポップ」は、

紙一枚で人を動かす力があるようで・・・。

書店で働く主人公ミステリ作家志望ならではの視点

ストーリーは展開していきます。

 

架空の書店が舞台と言っても

実際に神保町に店舗を構えるお店の名前もところどころ出てきて

臨場感があるのがこの本ならではの読みどころ。

すずらん通りに思いを馳せながら読み進むことができます。

 

 

同じすずらん通りの書店を題材にした本でも

こちらはノンフィクションの本。

かつてすずらん通りに実在した書店の歴史を綴った1冊です。

 

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『書肆アクセスという本屋があった 神保町すずらん通り1976-2007

岡崎武志・柴田信・阿部甲/編 

『書肆アクセスの本』をつくる会

 

「書肆アクセス」は、あまり流通にのらないような

地方や小規模な出版社の本・刊行物を専門に取次をしている

株式会社「地方・小出版流通センター」が運営していた書店でした。

この本は、2007年に閉店するまでの「書肆アクセス」31年の歴史

約80人以上の関係者が綴っています。

 

実店舗は無くなってしまいましたが、

現在でも「書肆アクセス」の心意気を引き継いでいる所があります。

三省堂神保町本店4階にある地方出版・小出版物コーナー

東京堂書店3階にある地方・小出版・リトルプレスのコーナー

どちらの書店もすずらん通りにあります。

 

また株式会社「地方・小出版流通センター」が発行する情報誌『アクセス』は

千代田図書館で閲覧することができます。

(※9階「出版にまつわる本棚」にあり、館内閲覧専用です。)

 

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今回ご紹介した2冊は、フィクション、ノンフィクションという違いはありますが

どちらも「神田すずらん通り」への思いがいっぱい詰まった本

すずらん通りを身近に感じることが出来る2冊です。

風の爽やかな季節、緑も色濃くなってきたすずらん通りを散策してみませんか?

 

 

今回ご紹介した本はすべて千代田区立図書館に所蔵があります。

※『書肆アクセスという本屋があった 神保町すずらん通り1976-2007』

 は千代田図書館では館内閲覧のみ、神田まちかど図書館では貸出可です。

Posted at:15:20

アーツ千代田3331にて「山王祭のいま・みらい」を体感できる企画展

江戸時代から、神田祭と隔年で開催されてきた

日枝神社山王祭は、天下祭と称される江戸の初夏の風物詩。

今年も、都心を300mの祭礼行列が練り歩く

6月10日(金曜日)の神幸祭を中心に、

山王祭の様々な奉祝行事が日枝神社で行われます。

 

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アーツ千代田3331では

5月26日(木曜日)より、山王祭の魅力に迫る企画展

「山王祭のいま・みらい~まちが支える江戸の粋~」が開催されます。

 

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展示では、実際のお祭りで使われる

銀座親和会寄贈日枝神社所蔵の黄金の獅子頭

番町・麹町地域、日本橋・京橋地域など、伝統あるお祭りを支えてきた

各氏子町会の手ぬぐい弓張り提灯が勢ぞろい!

(一部の展示物は祭に使われるため、6/10-6/12は展示されません)

半纏に帯、手ぬぐいを結んでお祭り気分を楽しめるコーナーもあり、

6月の山王祭が楽しみになる展示がたくさん!ぜひ、親子でお出かけください♪

 

特別企画展「山王祭のいま・みらい~まちが支える江戸の粋~」

 

【会 期】 5月26日(木曜日)~6月12日(日曜日)

      (会期中無休)

【時 間】 午前11時~午後6時

【会 場】 アーツ千代田3331 1階メインギャラリーB

      (千代田区外神田6丁目11-14)

【入場料】 無料

【主 催】 アーツ千代田 3331

【後 援】 一般社団法人千代田区観光協会、社会福祉法人

      千代田区社会福祉協議会、麹町出張所地区連合町会

【特別協力】日枝神社

【協 力】 糀町惣町睦会、日枝山王祭下町連合

【監 修】 滝口正哉(成城大学・立正大学非常勤講師)

 

また、会期中には、山王祭を体験して楽しむ

さまざまなトークイベントやワークショップ、

街歩きイベントなども開催されます。(すべて事前申込が必要)

 

「お囃子体験講座」

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【日 時】 5月29日(日曜日)午後2時~3時30分

【会 場】 アーツ千代田3331ラウンジ

【講 師】 麹町囃子(こうじまちばやし)の方々

【参加費】 1,500円

【定 員】 30名

 

「山王嘉祥祭にちなんで 和菓子四方山(よもやま)話」

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【日 時】 6月5日(日曜日)午後2時~3時30分

【会 場】 アーツ千代田3331ラウンジ

【講 師】 藪(やぶ)光生さん(全国和菓子協会専務理事)

【参加費】 1,500円(お茶とお菓子付き)

【定 員】 50名

 

その他のイベントや、参加のお申し込みについては

コチラをご覧ください。

 

千代田図書館の本で知る山王祭

山王祭の知識を深める、おすすめの本をご紹介します。

 

『江戸の祭礼屋台と山車絵巻―神田祭と山王祭―』

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福原敏男/著

渡辺出版

『江戸山王祭礼之図』など、江戸時代の祭礼の様子が描かれた

 色鮮やかな絵巻を、ていねいな解説で読み解きます。

※千代田図書館内では、9階「地域資料 6」の棚にあり貸出不可の

 資料ですが、館内でご覧いただけます。

 

『日本の祭り ②関東編』

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「日本の祭り」編集室/編

理論社

10階児童書フロアの本。大きな写真がたくさんのっていて、

 わかりやすく書かれた子ども向けの本は、大人の方の

 入門編としてもおすすめです。

Posted at:13:10

コンシェルジュ通信Vol.11:神保町にも猫ブーム到来!

最近は空前の「猫ブーム」と言われているようです。

千代田区でも2月20日と21日の2日間、区役所1階の区民ホールで

「ちよだ猫まつり2016が開催され、大盛況のうちに終了しました。

神保町にも猫の本をたくさん置いている「にゃんこ堂」という

本屋さんがあり、最近「本と街の案内所」でもよく場所を尋ねられます。

 

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 「にゃんこ堂」は「姉川書店」という本屋さんの一角にありますので、

それを知らない方は、地図で探しても見つからないことがしばしば。

神保町交差点のすぐ近く、地下鉄神保町駅のA4出口のすぐ隣、

手づくりの看板が目印です。

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お店の半分くらいのスペースには猫関連の本やグッズがズラリと並び、

「猫の本ってこんなにあるの!?」と驚かされます。

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なんと、そのセレクト手腕が認められ、

猫の本のブックガイドまで出版されています。

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『猫本専門神保町にゃんこ堂のニャンダフルな猫の本100選』

神保町にゃんこ堂 アネカワユウコ/著 

宝島社

 

「猫ブーム」に乗って猫に関する本がたくさん出版される中で、

ひと味違った視点の本を見つけました。

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『にゃんハウス。』

伴田良輔/著 

左右社

 

作家、写真家、版画家で“猫家建築家”の伴田良輔さんによる、

段ボールでできた猫の家と20匹の可愛らしい猫の写真集です。

収録されている写真は、

伴田さんが作成した「にゃんハウス」と

ご自身や友人の飼い猫を一緒に撮影したもので、

神保町のスタジオで撮影した写真もあるそうです。

表紙の写真は伴田さんの飼い猫、ミハイル君

最初はモデルにするつもりは無かったそうですが、

試しに撮ってみたらとっても良い顔をしたので、

スタッフみんなで協議の末、表紙に選ばれたのだそうです。

「にゃんハウス」を作るコツ

・他の部品をくっつけず、1つの段ボールだけで作ること。

・色はクレヨンでつけるのがベスト。壁はクレヨンを横にして塗る。

・下絵なしのフリーハンドで作る、などなど…。

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神保町のSPIN GALLERYでは伴田さんと一緒に

「にゃんハウス」を作るワークショップが開催されます。

My猫だけのオリジナル「にゃんハウス」を作ってみませんか?

 

猫の家を作ってみよう!

『にゃんハウス。』著者が教える”猫家建築”ワークショップ」

 

段ボール箱からあっというまに作れるかわいい猫の家。

猫を飼っていなくても、ぬいぐるみハウスやドールハウスになります。

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【日 時】 2016年3月9日(水曜日)午後6時30分~8時

【定 員】 6名様まで

【場 所】 神田神保町1-20 小川ビル2階 SPIN GALLERY

【持ち物】 クレヨンとカッターだけ

      ※段ボール箱(無地)は会場でご用意します

【費 用】 2,000円(段ボール代込み)

【申込み】 こちらの参加申込フォームからお申し込みください。 

【問合せ】 diadia3571★gmail.com (★を@に変えて送信ください)

 

どちらかというと犬派なんだけどな…という方には、

同じく伴田さんが訳したこちらの本がオススメ。

犬を飼ったことがある方なら

「わかる!」という表現がいっぱいの一冊です。

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『ダーシェンカ 愛蔵版』

カレル・チャペック/著 伴田良輔/訳 

青土社

 

今回ご紹介した本はすべて千代田図書館に所蔵があります。

※『猫本専門神保町にゃんこ堂のニャンダフルな猫の本100選』

 は館内閲覧のみとなります。

 

自宅でペットが飼えない方も、

可愛らしい猫や犬の本で癒されてみてはいかがでしょう?

Posted at:10:00

コンシェルジュ通信Vol.10:春のおさんぽが楽しみになる本

千代田区の絶好のおさんぽスポットのひとつ、皇居東御苑

苑内にはたくさんの植物が育ち、四季折々の美しい自然を感じられます。

このごろは、コンシェルジュブースにも利用者の方より

「早咲きのサクラが咲き始めたよ」

と、春の訪れが感じられる情報が寄せられます。

どんな花が咲いているのでしょうか?

 

千代田図書館から歩くこと約15分。

ウメの名所「梅林坂」では、

色やかたちがさまざまな種類のウメの花が満開です。

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苑内にあるサクラのうち半数以上が植えられている「桜の島」には、

早くも満開の木があります。

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こちらは(上写真)ツバキカンザクラ。

 

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こちらは(上写真)カワヅザクラ。

たくさんの入苑者が花をつけた木々の周りに集まり、

笑顔で見上げています。

 

同じ「桜の島」に植えられているカンヒザクラは、つぼみがふくらんできています。

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これからどんな花を咲かせてくれるのか、待ち遠しいですね。

 

今回は、千代田区立図書館所蔵の本の中から、

春のおさんぽが楽しみになる本を3冊ご紹介します。

 

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『皇居東御苑の草木帖』

木下栄三/著・画

技術評論社

(千代田図書館では館内閲覧専用。

 四番町図書館、日比谷図書文化館、昌平まちかど図書館では貸出可)

 

東御苑で見られる約860~870種類草木などが

繊細なイラストと細かなメモによって紹介されています。

著者は、建築家であり画家。江戸文化歴史検定1級も保持しています。

本書の「はじめに」で、「植物の専門家ではありません」と断っていますが、

ひとつひとつを発見して、調べて、詳細にスケッチしたという情熱に圧倒されます。

サクラだけでも52種類もあり、

花の姿かたちだけでなく、樹皮の色や凹凸の様子まで細かく描かれています。

現在まだつぼみの木が、これからどんな花を咲かせるのか?

ちがいを見比べて予想するのもおもしろいかもしれません。

 

 

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『皇居東御苑の草木図鑑』

近田文弘/解説・写真 菊葉文化協会/ 編

大日本図書

(千代田図書館、四番町図書館、日比谷図書文化館で貸出可)

 

東御苑で育つ草木の写真が400種類以上紹介されています。

東御苑は日本中の公園や緑地の植物を集めた「博物館のような大公園」なので、

全国のさまざまな地域で、同じ植物が見つかるはず。

東京の東御苑と、日本中の身近な自然を比べてみることができます。

 

 

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『散歩で楽しむ花の本 原寸大』

植木裕幸/写真 八木下知子、酒井巧/ 文

山と溪谷社

(千代田図書館、四番町図書館、日比谷図書文化館で貸出可)

 

庭や公園でよく見かける70種類の花の写真が原寸大で紹介されているので、

花びら、茎、葉のかたちや色などの特徴をつかみやすく、

植物について詳しくなくても、この本で見た花をさがしてみたくなるでしょう。

名前の由来や、植物が登場する文学作品などの雑学も豊富に掲載されています。

 

草木が次々に花開く季節を間近に控えたこの時期、

本を読んで植物を知り、春の訪れをさがしに出かけてみませんか?

Posted at:10:00

コンシェルジュ通信Vol.9:戦前の出版事情を知る2冊

かつて神田駿河台に「岡書院」という出版社がありました。

現在の千代田区神田駿河台一丁目、

明治大学の向かい、杏雲堂病院の付近です。

文化人類学関係の出版社で、『南方熊楠全集』や

柳田國男の『雪国の春』を出版したり、

『広辞苑』の前身『辞苑』を企画したりと、

非常に大きな功績を残しました。

その創業者、岡茂雄が書いた本が『本屋風情』です。

 

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『本屋風情』

岡茂雄/著

中央公論社

 

この本は第一回日本ノンフィクション賞を受賞していますが、

それもそのはず、明治から昭和にかけて活躍した著名な学者たちと、

その学者の本を作る出版社との生々しいエピソードが赤裸々に描かれています。

 

本のタイトル「本屋風情」の由来もユニークです。

ある時、岡茂雄が民俗学者の柳田國男の機嫌を損ねたことがあり、

日銀総裁や大蔵大臣をつとめた渋沢敬三がそれをとりなすために、

自宅で食事会を開催してくれたことがあったそうです。

それでも柳田の機嫌は直らず、

「なぜ本屋風情を同席させた」と言われたことから、

「本屋風情」という言葉に愛着をもつようになり、

タイトルにした…と「まえがき」で言っています。

 

それでは岡茂雄と柳田國男は仲が悪かったのかと思いきや、

「柳田邸、朴の木は残った」という一章では、

柳田國男の自宅に招かれたときに、

「朴の木は好きだがみんな枯れてしまい、枯れるのを見るのが嫌だ」

という話をきいた岡茂雄が、

枯れない丈夫な朴の木を選び抜いて、

サプライズでプレゼントしたときの、

柳田國男の戸惑いながらも喜ぶ様子が詳しく描かれています。

岡茂雄が描くエピソードからは、高名な学者たちの

決して象牙の塔の住民ではない、人間らしい部分が垣間見えます。

 

 

その岡茂雄自身もなかなかユニークな人物だったようです。

『本屋風情』の「落第本屋の手記」という章によると、

岡書院では店員も来客も昼食はあんぱんそばに限り、

相手が渋沢敬三でも金田一京助でも

それ以外はいっさい出さぬことにしていた、という徹底ぶり。

 

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『街道をゆく三十六 本所深川散歩神田界隈』

司馬遼太郎/著

朝日新聞社

 

司馬遼太郎の『街道をゆく三十六 本所深川散歩神田界隈』には、

「三人の茂雄」という一章があります。

こちらには岡茂雄の息子から聞いた話として、

「出す本ごとに本を床に叩きつけて、こわれないかテストをしていた」

というエピソードが紹介されています。

岡茂雄は「造本の要諦のひとつは、書物をこわれないようにすることだ」

と言っていたそうで、本の「装幀(そうてい)」の漢字を

装釘」と書くほどのこだわりを見せています。

ちなみに、三人の茂雄というのは岡茂雄と、

出版社の岩波書店創業者の岩波茂雄

古書肆弘文荘の店主の反町茂雄のことです。

 

 

岡書院は大正13年に創業、昭和10年ごろまで続いたようですが、

岡茂雄の残した数々のエピソードは微笑ましいばかりでなく、

当時の出版事情を知る上でも非常に興味深い資料です。

『本屋風情』は既に絶版となっていますが、

千代田図書館に所蔵がありますので、

ご興味がある方はぜひご覧になってみてください。

Posted at:12:00

千代田人セレクション:岩田副館長のおすすめ本

今回は、2015年10月に就任した千代田図書館の岩田副館長に

最近読んだ本からお気に入りの4冊について語っていただきました。

 

『且座喫茶』

いしいしんじ/著

淡交社

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高校時代に少しだけかじった茶道を、7年前より再開しました。

表千家に入門し、月3回のおけいこを行っています。

茶道の世界は着物姿の女性たちに占領されてしまいました。

「男もお茶を」と同年輩の男友だちに声をかけ、同志を引き込み、

アラ還コンビがトリオから四天王になり、いまでは五人男に増殖しています。

数ある社中でも、男性がこれだけ多いのは珍しいそうです。

 

こうした経験を経て出合ったのが、昨年10月刊行の『且座喫茶』です。

書き手は物語作家として定評のある、いしいしんじさん。

一昨年、著者のお顔は、銀座の「gggギャラリ-」で初めて目にしました。

いしいさんの文章に絵本作家の荒井良二さんが絵をつけていくというイベント。

姿かたちも物言いも、きわめてアバンギャルドに見えました。

 

書き出しは、そのイメージ通りです。

 

 先生宅の門をくぐったとき、僕はアロハシャツにジーンズ、

 腕にはかかえきれないくらいの茶花を、巨大な花束にして、

 おみやげに、ともっていった。

 

おけいこをくりかえすうちに、いしいさんは「真剣」になります。

 

 戦国武将たちにとって、茶碗にたたえられた濃茶は、

 あまりに強烈すぎて補色に裏返った、

 みどりの血に見えていたかもしれない。

 

 日々、赤い血にまみれていた戦国の武将たちは、

 みどりの血、光の血を欲し、「和」を求めていった。

 それは、ただ安寧を、長閑さを欲するのとはちがう、

 命がけの「和」だったのではないだろうか。

 

この本では、「真剣」の意味に思いをめぐらせた筆者が

僧侶、牧師、陶芸家、茶杓師、鋳物師、和菓子作家などの茶事や茶会に参加し、

亭主とのやり取りや茶室で感じたことを綴っています。

 

 「帛紗さばきと、聖杯をきよめるしぐさは、ほとんど同じですよ」

 薄茶の席、鐘の残響のような余韻のなか、高橋牧師はにこやかに話す。

 「汝の敵を愛せよ、って、お茶席のことでしょう。

  狭き門から入れっていうのは、つまりにじり口。

  利休の侘茶は、キリシタンの教えと大いに重なるんです」

 僕はこの席に、全身タータンチェックの服で座っている。

 

こんな調子で、いしいしんじの世界に誘っていきます。

「且座喫茶」は、「しゃざきっさ」と読みます。

禅語で、しばらく座ってお茶でも飲もうよ、という意味です。

 

 

『僕の場所』

隈研吾/著

大和書房

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新しい国立競技場の設計を担当することになった隈研吾さんのエッセイ。

建築家を志したのは、東京オリンピックのときに丹下健三設計の体育館に接し、

打ちのめされたのがきっかけというのですから、ふしぎな巡り合わせです。

 

「反建築」「反個人住宅」など刺激的な仕事の源泉は、

マックス・ウェーバー、エンゲルス、吉田健一、梅棹忠夫などの読書から。

森の中にいるような柔らかい光が射し込む空間が評判を呼び、

初年度の来館者数が100万人を超えることが予想されている、

昨夏に開館した富山市立図書館「TOYAMAキラリ」も手がけました。

 

 

『神の棄てた裸体―イスラームの夜を歩く―』

石井光太/著

新潮社

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アジアのイスラム教信者が多い国のフーゾク地帯に住みついて、

生きぬいている人々を「性」の視点から見つめた体験的ノンフィクション。

13歳の娼婦、中年になったニューハーフなどなど、

読み進むのがつらくなるほどの、想像を絶する現実に圧倒されます。

固定観念にとらわれがちな「イスラーム」が、まったく違って見えてきます。

 

 

『かないくん』

谷川俊太郎/文

松本大洋/絵

東京糸井重里事務所

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人は死んだらどうなるのか。

普遍的かつ根源的なテーマに製作者たちは大まじめに取り組み、

文と絵とデザインが協調し合ったすばらしい絵本を作り上げました。

今年度、第49回造本装幀コンクールの「読書推進運動協議会賞」受賞作品です。

 

日比谷図書文化館で1月23日(土曜日)から始まる

特別展「ブックデザイ」の主人公「祖父江慎+コズフィッシュ」が、

ブックデザインを担当しています。

装幀には、図書館をちょっとだけ困らせるような仕掛けも隠されています。

 

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◇◆岩田副館長のプロフィール◆◇

岩田 玄二(いわた・げんじ)

2011年、38年間の編集者生活をすごした講談社を退社。

在職中は、『週刊現代』『ホットドッグ・プレス』などの雑誌、

『日本美術全集』『ディズニーリゾート物語』などの書籍を担当。

2015年、公益社団法人読書推進運動協議会事務局長を退任。

同年10月より、千代田区立千代田図書館に勤務。

 

岩田副館長、ありがとうございました!

ご紹介の4冊はどれも千代田区立図書館に所蔵しています。

この機会にぜひ、ご一読ください。

Posted at:10:30

千代田図書館スタッフのインタビューが『ミステリーズ! vol.74』に掲載

ミステリ出版の老舗・東京創元社のミステリ専門誌

『ミステリーズ! vol.74巻末コラムに、

千代田図書館の企画チーフ・河合のインタビューが

掲載されています!

 

コチラの記事でご紹介した、今年の神田古本まつりでの

「SFビブリオバトル in 神田古本まつり」(協力:千代田区立図書館)を

きっかけに出会った編集部のみなさんと語り合い、

千代田図書館の取り組みをご紹介しています。

 

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『ミステリーズ! vol.74 DECEMBER 2015

東京創元社(A5判、256ページ、定価1,296円)

 

【特集】魅惑の〝館〟へようこそ 図書館ミステリの誘い

森谷明子×大崎梢×青崎有吾 鼎談「はまかぜ便り」

福井健太 図書館ミステリ案内

国内で唯一!ミステリー文学資料館へ行こう …ほか

詳しくは→コチラ

 

このほか、「秋葉図書館の四季シリーズ」で知られる

元図書館司書の作家・森谷明子さんの最新短編小説「事始」

「第12回ミステリーズ! 新人賞」佳作を受賞した榊林銘さんの「十五秒」なども収録。

ミステリファンはもちろん、図書館好きにもオススメです♪

 

冬休みの読書の1冊にいかがでしょうか?

書店で見かけた際には、ぜひお手に取ってご覧ください♪

(千代田区立図書館に所蔵はありません)

Posted at:17:50

「中高生に読んでほしい」SFビブリオバトル in 神田古本まつり

今年も、神田神保町古書店街が

一年で最も盛り上がる季節がやってきました!

神保町の秋といえば、東京名物 神田古本まつり

 

今年の神田古本まつりは

10月23日(金曜日)から11月1日(日曜日)まで。

靖国通り沿いや神保町の交差点に「本の回廊」が出現する

年に一度、100万冊の大バーゲン青空掘り出し市をはじめとして

東京古書会館での特選古書即売展古本チャリティー・オークションなど

今年もイベント盛りだくさんです。

 

その中でも中高生の皆さんにおすすめなのが

10月25日(日曜日)に開催される

「SFビブリオバトル in 神田古本まつり

 勇者集結!SFビブリオバトル&トーク」です!

 

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「中高校生に読んでもらえそうなSFはこれだ」をテーマに

各地のSFサークル、読書会から選ばれたSF文学ファンが

ビブリオバトルを行います。

SF文学通が選ぶおすすめの一冊を、どうぞお楽しみに!

 

このビブリオバトルで紹介された本は、

11月4日(水曜日)から千代田図書館9階の

出張古書店コーナー「としょかんのこしょてん」

展示されますので、こちらもぜひご覧ください♪

 

イベントの後半は、ビブリオバトルをテーマにした小説

「BISビブリオバトル部」シリーズの著者

山本弘さんをお招きしてのトークセッション。

今年6月に出版されたばかりの新作

『幽霊なんて怖くない BISビブリオバトル部』のエピソードも交えて、

ビブリオバトルからひろがる読書の楽しみについて語っていただきます。

 

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『幽霊なんて怖くない BISビブリオバトル部』

山本 弘/著

東京創元社

 

読書の秋は、中高生の皆さんもぜひ神田神保町へ!

「古書店っておもしろいの?」「神保町ってどんなところ?」という方にも

街中がさまざまな本であふれる神田古本まつりは神保町デビューのチャンス!

きっと、新たな本との出会いが待っています♪

 

SFビブリオバトル in 神田古本まつり

勇者集結!SFビブリオバトル&トーク

【日 時】 10月25日(日曜日)午後2時~4時

【会 場】 東京古書会館 7階(神田小川町3-22)

【参加費】 1,000円

【定 員】 100名(先着順)

【申 込】 コチラの応募フォームからお申し込みください。

【主 催】 神田古書店連盟

【共 催】 SF文学振興会

【協 力】 千代田区立千代田図書館

Posted at:13:20

コンシェルジュ通信Vol.4:四番町図書館ラウンジセミナー
「戦争体験者に聞く」レポート

終戦から70年を迎える今年、千代田区立図書館では

戦争を考えるさまざまな展示やイベントが開催されています。

千代田区立四番町図書館のエントランス脇にあるラウンジでは、

8月7日(金曜日)に「戦争体験者に聞く」と題して、

平河町二丁目町会会長の山口光弘さんを語り手、

千代田区文化財事務局の加藤紫識さんを聞き手にお招きした

セミナーが開催されました。

 

山口さんから戦争体験のお話をうかがう前に、

現在、四番町図書館のエントランスホールで開催されている

「戦時下のくらしと生活」展の展示品を加藤さんに解説していただきました。

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今回は、戦時中に千代田区で実際に使われていた道具が展示されています。

戦地におもむく兵隊さんにお守りとして渡した千人針には

「四銭(しせん=死線)を超える」という意味で

五銭玉が縫い付けてあるのがわかります。

虎の絵が描いてあるのは「虎は千里往って千里還る」

ということわざにちなんだとのこと。

千人針は女性1人につき1針ずつ縫ってもらうのですが、

「寅年の女性は自分の年の数だけ縫ってもよい」ということで、

年配の寅年の女性のところには千人針の依頼が多かったそうです。

展示を見ながら戦時下の生活に思いを巡らしたところで、

いよいよ山口さんからお話をうかがいます。

 

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山口光弘さんは昭和7(1932)年、千代田区平河町生まれ。

ひいおばあさんが明治時代に開業してからずっと、

平河町で豆腐屋さんを営んできたというご家庭で育ちました。

山口さんご自身は昭和14(1939)年に永田町小学校に入学、

戦争が激しくなった昭和19(1944)年に集団学童疎開をしました。

疎開先は山梨県の河口湖の近くの村。

富士山の映る河口湖で女子児童が洗濯をしている写真など、

当時の様子がよくわかる写真を見ながらお話をうかがいました。

お母さんに会いたくてトイレや布団のなかで泣いたこと。

主食がトウモロコシばかりでお腹が減ったこと。

「我が人生に食い物なし」と冗談を言ったら先生に叱られたそうです。

 

昭和20(1945)年の2月、6年生だった山口さんは中学校受験のため、

山梨県から千代田区へ戻りました。

そして5月24日の夜中から25日の朝にかけての空襲で、

山口さんの自宅があった平河町や麹町周辺も燃えてしまいました。

山口さんはお父さんと神田方面へ逃げたそうです。

自宅に戻ったら焼野原で、近所の人としばらくは防空壕で生活し、

その後、焼けトタンを拾ってきてバラックを建てて暮らしたそうです。

食べ物がないので国会前庭を畑にして、カボチャを作って食べたとか。

まもなく8月15日に終戦をむかえましたが、

食料は配給制が続き、戦争が終わったことを実感したのは、

GHQの宿舎が出来たのを見た時だったそうです。

 

質問コーナーでは参加者からさまざまな質問が寄せられました。

「麹町が空襲にあったとき、音は聞こえましたか?」

という質問に対する山口さんの

「落とされたのは焼夷弾だったので爆弾のような音はしませんでしたが、

 シュルシュルという音は聞こえました。」

というお話は、体験者にしかわからない実感がこもっていました。

 

夏休み中に開催されたセミナーということで、

参加者には小学生から大学生まで若い世代の方が多く、

親子で参加された方も目立ちました。

参加者のみなさんからは

「学校の授業で勉強した時には知らなかったことが聞けました」

「体験者ということで、その時の気持ちが聞けたのが良かったです」

「山口さんが小学生だった頃の体験をお話していただいたので、

 小学生の娘にもわかりやすかったと思います」

などの感想をいただきました。

 

終戦から70年が経ち、戦争体験者も高齢化がすすんで、

今回のように直接お話をおうかがいすることは、難しくなってきています。

山口さん、加藤さん、貴重なお話をありがとうございました!

 

今回のセミナーが企画されたのは、

千代田区教育委員会・千代田区立四番町歴史民俗資料館(当時)が

平成21年から平成22年にかけて行った区内生活史調査がきっかけです。

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『千代田の記憶―区内生活史調査報告書―』(千代田区教育委員会)

山口さんの体験談はこちらの報告書にも掲載されていますので、

ご興味のある方はぜひご覧になってみてください。

 

四番町図書館千代田図書館では現在、戦争に関する展示を開催しています。

この夏、戦争について改めて考えるきっかけにしてみてはいかがでしょうか?

 

四番町図書館 文化財事務室連携展示

「むかしの道具展② 戦時下のくらしと生活」

【期間】8月6日(木曜日)~9月5日(土曜日)

【場所】四番町図書館=ラウンジ前ホール

千代田図書館&勉誠出版連携ミニ展示

「写真で知る東京空襲―『決定版東京空襲写真集』より千代田区を中心に―」

【期間】7月27日(月曜日)~8月31日(月曜日)

【場所】千代田図書館9階=調査研究ゾーン壁面

 

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勉誠出版『決定版東京空襲写真集』の詳細はコチラもご覧ください。

Posted at:10:50

ノエビア銀座ギャラリーで「滝平二郎 きりえの夏」展

 中央区のノエビア銀座ギャラリー

絵本『モチモチの木』『花さき山』の挿絵でもおなじみの

きりえ作家、滝平二郎さんの作品原画展が行われています。

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展示されているのは、1970年から朝日新聞の日曜版に

連載していたきりえの原画15点。

今回は、紙面を彩った数多くのきりえの中から

夏らしい季節の風物や暮らしが描かれた作品が展示されています。

 

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一点一点の原画には、作品にまつわる滝平二郎さんのエッセイ

題材になった童謡の詞が添えられています。

繊細なきりえの仕事はもちろん、真夏の強い日差しを感じさせる力強い色彩が

紙面や本の挿絵で見るのとはひと味違った印象を与えてくれます。

 

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こちらは一風変わった展示物のアロハシャツ!

よく見ると、絵本『はだかの王さま』の版画の挿絵が隠れています。

このシャツは息子の滝平加根さんによりデザインされたもの。

 

生き生きと描かれた、日本らしい風景から感じられる懐かしさと

今なお新鮮なデザインや色彩とが同居する

滝平二郎さんのきりえの世界。

7月26日(日曜日)からは、展示作品をすべて入れ替えた

後期展示が始まります。(展示替えのため7月25日は休館)

この機会に、ぜひお楽しみください!

 

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滝平二郎 きりえの夏

 

【期 間】 開催中~8月21日(金曜日)

【時 間】 午前10時~午後6時(土日祝日は午後5時まで)

【会 場】 ノエビア 銀座本社ビルギャラリー 1階

      (中央区銀座7-6-15)

【休館日】 7月25日(土曜日)

【入場料】 無料

【主 催】 株式会社ノエビア

詳しくは→コチラ

 

一緒に絵本も楽しもう!

『花さき山』

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斎藤隆介/作 滝平二郎/絵

岩崎書店

第1回講談社出版文化賞・ブックデザイン賞を受賞した絵本。

 

『ちえのあつまり くふうのちから』

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かこさとし/著 滝平二郎/絵

童心社

昔ばなし絵本とはひと味違った、キュートなきりえの挿絵を楽しめる絵本。

Posted at:14:20

コンシェルジュ通信Vol.1:コンシェルジュ亀山おすすめの1冊

 

今月から毎月「コンシェルジュ通信」として、

千代田図書館コンシェルジュの視点から本に関する話題を

お届けしてまいります。

今回はコンシェルジュ亀山から、

2015年4月に刊行されたばかりの1冊を紹介します。

 

 

千代田区ゆかりの文学者、泉鏡花。

2013年には生誕140周年ということで、

その作品を美しい絵本にした『絵本化鳥』が発行され、

千代田図書館でも原画展サイン会&親子イベント

開催されたのを覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?

 

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あれから2年、『絵本化鳥』の挿絵を手掛けた

イラストレーターの中川学さんによる、

泉鏡花作品の絵草子『朱日記』が刊行されました。

 

『絵本化鳥』は小学生以下のお子さまでも読めるように

鏡花の原文を易しく編集した「絵本」でしたが、

今回の『朱日記』は鏡花の原文そのまま、

中高生~大人向けの「絵草子」です。

 

主人公は、とある小学校の教頭補である雑所(ざっしょ)先生。

五月半ばにもなるのに肌寒い、

風の強い日の昼前から物語は始まります。

 

雑所先生はその前日、

山のなかで赤合羽を着た不気味な坊主に出会い、

その坊主から「城下を焼きに参るのじゃ。」

と告げられたことを気にしています。

 

物語が進むにつれて、不穏な予兆は少しずつ積み重なり、

ついに街は大火災に襲われてしまうのですが、

どうやらその原因はこの世ならぬモノたちの、

恋愛のもつれのようで…。

 

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 『朱日記』(泉鏡花/文 中川学/画 国書刊行会)

 

今回、中川さんの描く『朱日記』の世界は、

モノクロームが基調の画面に「朱色」が効果に使われていて、

すこしずつ高まる火災の予兆が見事に表現されています。

カバーの下には物語のキーワードになるぐみの実

イラストが描かれている、という凝った装丁(写真右)。

 

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本の見返しやヘドバン(中身の背の上下に貼りつける飾り布)も

目のさめるような朱色(写真左)。

扉は日記帳に赤い炎が重なるような凝った演出で(写真右)、

図書館で借りて読むだけではなく、

自分の手元にも置いておきたくなる1冊です。

 

図書館で借りた本を自分でも購入したいと思った時は、

千代田図書館コンシェルジュの「書籍購入サポートサービス」

をご利用ください。

千代田図書館近隣の書店へ在庫確認や取り置きの依頼を行います。

 

『朱日記』発売記念オリジナルアニメーション公開中!

『絵本化鳥』の原画展の際に館内で放映していたもの

と同じスタッフによるオリジナルアニメーションが

コチラから公開されています。

Posted at:15:30

「ことばと音のフェスティバル♪」出演者おすすめの絵本

 

いよいよ、5月9日(土)は

音楽と絵本を家族で楽しめるイベント

第7回ことばと音のフェスティバル♪「本がうたう、ありがとう!」

が開催されます。

 

今回の「ちよぴたブログ」では、出演者のひとり

ソプラノ歌手武仲千恵さんにお聞きした

「お気に入りの絵本」をご紹介します!

 

 

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武仲千恵さん プロフィール

国立音楽大学音楽学部声楽専攻卒業。荘智世恵に師事。

東京国際音楽療法専門学院卒業。音楽市場代表。

これまでに、数多くの演奏会に出演。音楽療法を複数の施設で

8年間担当。視覚障害者合唱団アミーチを3年指導、

その活動により2008年小杉賞受賞。

女性コーラスFiore(フィオーレ)指揮指導。音楽を通して、

生きることの喜びと尊さを伝えて行きたいと演奏活動を続け、

2015年、演奏活動20周年を迎えている。

 

武仲さんのお気に入りの絵本

『ぐりとぐら』

中川李枝子/文 大村百合子/絵

福音館書店

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「ぐりとぐら」シリーズは、

本がやぶけるほど読んでいました。

正確に言うと、読んでもらっていました。

夕食時に仕事で不在がちだった父が

帰宅後、ベッドの横で何度も読んでくれた作品です。

 

『虹色のさかな』

マーカス・フィスター/作 谷川俊太郎/訳

講談社

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友人が贈ってくれた絵本です。

絵がきれいというだけでなく、人と違う事も個性として

胸を張って生きていこうと思えるお話で、

優しさを感じた思い出の1冊です。

 

「ことばと音のフェスティバル♪」へのメッセージ

絵本を読んでいると心の中にいろんな世界が広がりますよね?

いつもは、それぞれにみんな違っていると思います。

でも、今回は、みんなで絵本の世界に一緒に入ってみましょう♪

音楽と共に、楽しい時間を過ごしましょう♪

 

 

5月9日(土)の「ことばと音のフェスティバル♪」は

歌とピアノ、パンデイロ(ブラジル音楽のタンバリン)

で奏でる楽しいコンサートです!

 

当日は『バスにのって』『おんがくかいのよる』などの絵本と

コラボレーションしたプログラムもあります。

ぜひ、ご家族みなさんでお出かけください♪

 

第7回ことばと音のフェスティバル♪

本がうたう、ありがとう!

【日 時】 5月9日(土)

      14:00~15:00(開場は開演の15分前)

【会 場】 千代田区役所1階=区民ホール

【席 数】 80席(当日先着順・申込不要、立ち見可)

【出 演】 歌/武仲千恵さん(ソプラノ)

        明石将岳さん(テノール)

      ピアノ/前田恵麻さん

      パンデイロ/長岡敬二郎さん

      朗読/千代田図書館 学校支援担当司書

【協 力】 ちよだ音楽連合会

詳しくは→コチラ

Posted at:16:00

千代田人セレクション:四番町図書館・宮崎館長のおすすめ本②

 

今回は四番町図書館・宮崎館長のおすすめ本紹介、後半をお届けします!

前半の記事は→コチラからどうぞ。

 

 

前回の記事でご紹介した、『ことばと国家』に書かれている

「最後の授業」のような間違いの例も、グローバル化した現代なら

すぐに修正情報が入ってくると思います。

ネットで抗議が殺到するかもしれません。

 

同じくご紹介した『だから日本はズレている』では、

ソーシャルメディアでの炎上についても、その様相を分析し

著者の古市憲寿氏は、自身の体験から炎上への対処法まで

独特のクールな書き方で示しています。

「独特の」と書きましたが、この姿勢こそ大事ではないかと

私は感じています。

誰もが「少し」わかっていることを、きちんと体系立て

根拠を示してまとめることで、その中に新しい常識が

生まれているのだと思います。

だからこそ、多くの人の心をとらえるのでしょう。

 

ずっと以前に私の心をとらえた大切な一冊があります。

私が「社会人」になり、自分の立場が、学生から「大人」となって

責任を感じ、しかも生きていくためには稼がねばならないという

価値観の変遷期に、何が正しいのか、どう生きるのかという

内面の問題と向き合った時、出会ったのがこの本です。

これはその後、現在まで私の傍にある本たちの中の一冊となっています。

 

『論語と算盤』

渋沢栄一/著

国書刊行会

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日本の資本主義の父とも言われる渋沢栄一の著作なので、

経営者のバイブルのようにとらえられているかもしれません。

題名から、「論語」などと見ると敷居が高いように感じますが、

読んでみるとたいへんわかりやすく、仁義道徳と富についての

考え方が述べられています。

たとえば、富を作るという一面には常に社会に恩義があり、

得義上の義務として社会に尽くすようにとし、

「岩崎さんや、三井さんにも是非ひと奮発してもらわねばならぬ」など、

当時の関係が分かる部分など、読んでいておもしろい側面もあります。

 

ただ著者は、岩崎弥太郎、三井高福とは違う生き方をしました。

多くの大企業や事業に関わりましたが、財閥にはなっていません。

この本は、私にとっては生き方の本です。多岐に渡る渋沢の野太い言葉が、

彼の学んできたものと実績の融合で生まれた言葉として心に残ります。

 

全体を見て個々の有り様を意識するバランス感覚が必要だと

私は常々思っています。そのために必要な知識やスキルを、

先人も若者も情報やデータや経験で培っています。

時代は変わっても、国や性別や立場や年齢や様々な違いはあっても

小さくて影響なんてしないと感じても

「個々の活動が世界を作っている」と思うと、

今をきちんと、ひっそりと頑張ることは無駄ではないように感じるのです。

 

皆様の活動の中で、それぞれの使い方で本を手に取ってほしい。

そういうわけで、今日も私は書架の中に立っています。

  

 

宮崎館長、ありがとうございました!

ご紹介の本は、どれも千代田区立図書館に所蔵しています。

ぜひお手に取ってご覧ください♪

 

 

 

Posted at:16:00

千代田人セレクション:四番町図書館・宮崎館長のおすすめ本①

 

区内の様々な分野で活躍している“千代田人”に

おすすめの本を紹介していただく「千代田人セレクション

今回の担当者は四番町図書館の宮崎館長です。

 

いつもにこやかに、おはなし会や絵本の読み聞かせセミナー講師を務める

宮崎館長がおすすめ本として挙げたのは、意外にも(?)骨太な本ばかり。

今回から、二回に分けてお送りします。

千代田区立図書館に所蔵の本ばかりですので、

この機会にぜひお手に取ってみてください!

 

 

『だから日本はズレている』

古市憲寿/著

新潮新書

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「ズレてる」なんて言われると、「社会人」としてはぎくりとしないでは

いられません。この本は、タイトルを見た瞬間に失笑しながら、

何を書いてあるのかページをめくらずにはいられませんでした。

 

若い社会学者である著者は冒頭で、

「日本の中の様々な『ズレ』を本書で明らかにしていきたい」と

言いながら「僕の方がズレている可能性もある」と始めています。

なぜなら、大企業で働いたこともなく、受験に苦しむ経験や、

就活の経験もなく、「既得権益」の半部外者として暮らしてきたからと

自分の立ち位置を明確にしています。

なるほど、自ら客観的な位置に自分を置いている著者が見る

「大人」の日本社会への表現はつい笑ってしまいます。

 

電車の中では読めない。

 しかし、決して面白いばかりの本ではありません。

「強いリーダー」を求める背景を分析して見せ、個々のあり方の

矛盾を示し、むしろリーダーが不在でも大丈夫な

「豊かで安定した社会を築いた」ことを誇ればいいと言います。

「憲法改正草案」をポエムのようだといい、一般的に使われる

「社会人」という言い方が日本独特な事と、その奥にあるものを

分析して見せます。失笑しては、そうだそうだと納得です。

 

戦後の事や自分の若いころの事には、読みながらそんな時代だったと

昔を思い出し、あれ!?著者は20代だったよね!?と、

その資料収集と分析には驚かされます。

 以前に新聞のコラムで、著者が小学生の時のことを書いた記事を

読んだことがあります。夏休みの自由研究ではなく、

普段興味を持ったことを調べて一冊のノートにまとめるということを

遊びのように楽しんでいた様子が書かれていました。

著者のアカデミックスキルは小学生のころから

積み重ねられたもののようです。

司書としての私の立場からは大いに気になるところです。

 

最後の章(このままでは「2040年」の日本はこうなる)は、抱腹絶倒です。

そして本書を閉じると、「では、今どうしたらいいのか」と

考えずにはいられません。

 

『ことばと国家』

田中克彦/著

岩波新書

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最近、日本人としての自分を意識しないではいられないことが

色々とありました。2020年の東京オリンピック、憲法改正問題、

イスラム国の事件…。

そこで、言葉から国家や民族を考えるこの本をご紹介します。

 

人が生まれて母に育てられるとき一番初めに出会うのが

母の言葉であることから「母語」と呼び、

それが第一言語とする考え方を示し、言語に優劣はないが、

言語によって生まれる差別、権力や政治の介入などを

言語学の立場で著したものです。

 

当時、言語学を少し退屈なものと感じていた私は、著者の独特の視点に

驚きながら読みました。またその中で、子どもの頃読んだ

『最後の授業』(ドーテ作)についての記述は印象的でした。

フランスのアルザス地方の小学校で戦時下、フランス語を

禁止されたため、フランス語の先生が母国語に対する意味を感動的に話し

「フランスばんざい」と黒板に書いて最後の授業を終えるという内容で

当時の子どもだった私は、母国語の大切さや言葉で自由になるという

考え方を学び、教科書にも載った作品でした。

 

しかし、実はアルザス地方の人々の母語はフランス語ではなく

その地に独特のアルザス語が母語で、言語的解放運動の問題を

はらんだ作品だったということを本書で知りました。

 社会言語学という立場からの興味深い1冊で、

今こそまた読んで欲しい本です。

 

 

宮崎館長のおすすめ本紹介は次回に続きます!

Posted at:18:00

「よりみちパン!セ」著者による講演会を行います

 

創刊以来、「学校でも家庭でも学べない、リアルな知恵」を

読者に提供し続けている、中高生から大人まで人気の

シリーズ「よりみちパン!セ」著者のおふたりを迎え

講演会を行います。

 

「よりみちパン!セ」シリーズの最新刊で

人工知能研究の最前線をわかりやすく、楽しく著した

『ロボットは東大に入れるか』の他、

『生き抜くための数学入門』『ハッピーになれる算数』などで

算数・数学の魅力を伝えている新井紀子さん

『どんとこい、貧困!』で私たちが向き合うべき「貧困」の問題を説き

その後も様々な場所で社会問題への提言を続ける湯浅誠さんが、

それぞれの視点から、これからの時代の仕事や生き方についてお話しします。

 

『ロボットは東大に入れるか』

新井 紀子/著

イースト・プレス

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『どんとこい、貧困!』

湯浅 誠/著

イースト・プレス

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私たちの「あした」をどうやって歩いていく?

仕事や生き方はどうなる?

今からできることは何だろう。

知り、考えるきっかけにしてみませんか?

どなたでもお聞きいただける講演会ですので、ぜひお越しください!

 

よりみちパン!セ in ちよだ

-あしたの歩きかた-

 

【日 時】2015年3月19日(木)

     18:30~20:00(18:00開場)

【会 場】千代田区役所 1階=区民ホール

【定 員】100席(申込不要先着順、立ち見可)

【参加費】無料

 

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大きい画像を見る(PDF:961KB)

 

出演者

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新井 紀子さん

東京都生まれ。一橋大学法学部卒業。イリノイ大学数学科博士課程修了。

理学博士。現在、国立情報学研究所教授。2011年から人工知能分野の

グランドチャレンジ「ロボットは東大に入れるか」のプロジェクト

ディレクターを務める。著書に『数学にときめく』(講談社ブルーバックス)、

『ほんとうにいいの?デジタル教科書』(岩波書店)、『コンピュータが仕事

を奪う』(日本経済新聞社)、『数学は言葉』『計算とは何か』(東京図書)、

『ハッピーになれる数学』『生き抜くための数学入門』(イースト・プレス

「よりみちパン!セ」)ほか。

 

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湯浅 誠さん

社会活動家。法政大学教授。1969年東京都生まれ。東京大学法学部卒。

2008年末の年越し派遣村村長を経て、2009年から足掛け3年間内閣府

参与に就任。内閣官房社会的包摂推進室長、震災ボランティア連携室長

など。現在、朝日新聞紙面審議委員、日本弁護士連合会市民会議委員。

文化放送「大竹まことゴールデンラジオ」レギュラーコメンテーター。

著書に『ヒーローを待っていても世界は変わらない』(朝日新聞出版)、

『反貧困』(岩波新書)、『貧困についてとことん考えてみた』(茂木

健一郎氏と共著、NHK出版)ほか多数。

 

詳しくは→コチラ

Posted at:14:40

明治大学博物館で東日本大震災記録写真展

 

2月23日から、明治大学博物館

写真展「あの日から4年…失われた街が語りかけるもの

~リアス・アーク美術館 東日本大震災と津波の記録~」が開催されます。

 

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大きい画像を見る(PDF:915KB)

 

宮城県気仙沼市にあるリアス・アーク美術館では、

2011年3月11日に発生した東日本大震災とその津波による被害を

地域の重要な歴史・文化的記憶として後世に伝えるため、

学芸員が中心となって災害被害の実態記録・調査を開始しました。

震災からの約2年間で、約30,000点の写真を撮影し、

約250点の被災物を収集しています。

 

この展覧会では、リアス・アーク美術館の常設展

「東日本大震災の記録と津波の災害史」から写真39が展示されます。

また、展覧会の開始に先立ち、2月21日(土)には記念講演会も開催されます。

 

東日本大震災から4年目を迎えるこの春、震災の記憶を風化させないため

写真を通して地域の取り組みを知り、思いを巡らせてみませんか?

ぜひ、足をお運びください。

 

あの日から4年…失われた街が語りかけるもの

~リアス・アーク美術館 東日本大震災と津波の記録~

【会 期】 2月23日(月)~3月26日(木)

【時 間】 10:00~17:00

【休室日】 日曜日・祝日

【会 場】 明治大学博物館 特別展示室

      明治大学駿河台キャンパス(神田駿河台1-1)

      アカデミーコモン地下1階

【観覧料】 無料

【主 催】 リアス・アーク美術館写真展学生実行委員会

      明治大学震災復興支援センター/明治大学博物館

【後 援】 気仙沼市

【協 力】 リアス・アーク美術館

詳しくは→コチラ

 

記念講演会

「まちの記憶・震災の記憶/記録と表現について

~リアス・アーク美術館の試み~」

【講 師】 山内 宏泰氏(リアス・アーク美術館学芸員)

【日 時】 2月21日(土)13:00~15:30

【会 場】 明治大学駿河台キャンパス 

      リバティタワー7階 1073教室

【参加費】 無料(事前申込不要)

※講演に先立ち、学生による震災復興支援活動の報告を行います

※当日はプレオープンとして、展示室をご覧いただけます

(10:00~12:30、講演会終了後~17:00)

 

展覧会の予習・復習にいかがですか?

千代田区立図書館所蔵の本

(貸出中の場合はご了承ください)

 

『リアス・アーク美術館』

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石山 修武/作

隈 研吾/文

藤塚 光政/責任編集・写真

TOTO出版

 

『被災地の博物館に聞く』

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国立歴史民俗博物館/編

吉川弘文館

Posted at:15:30

小さな春見つけた♪ コンシェルジュの地域特集

 

現在、千代田図書館9階コンシェルジュブースでは

「千代田さんぽ 小さな春さがし特集」として

千代田区内で見られる早咲きのウメやスイセン、ツバキなど

春の訪れを教えてくれる草花の開花状況を                             

マップやファイルでご紹介しています。

 

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【展示期間】 開催中~3月8日(日)

【展示場所】 千代田図書館9階 コンシェルジュブース

 

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利用者の方々から寄せられた開花情報もマップに反映しています。

「ここに咲いていたよ」という情報、ぜひお寄せください!

 

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「小さな春さがしアルバム」に載っているお花見スポット周辺の

食事処と和洋菓子店6店舗の情報もどうぞ♪

 

 

今回は、千代田図書館所蔵の本から

「小さな春さがし」にぴったりの本3もご紹介します。

(すべて貸出可、貸出中の場合はご了承ください)

 

『皇居の四季 花物語』

平馬 正/写真・解説

講談社

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千代田図書館周辺の四季のお出かけ情報を伝える

図書館コンシェルジュ達にも欠かせない一冊。

皇居外苑、皇居東御苑、北の丸公園で見られる数多くの草花を

季節ごとに、丁寧な解説とともに紹介しています。

 

『春の妖精たち‐スプリング・エフェメラル‐』

奥山 多恵子/文・絵

福音館書店

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冬、土の中でじっと寒さに耐え、雪解けとともに花を咲かせる

スプリング・エフェメラル(春のはかない命という意味)。

大人も楽しめる美しい絵本です。この季節にそっと根や花を育てている

植物たちに思いをはせてみませんか?

 

『いきもの歳時記<春>』

古舘 綾子/文 小林 絵里子/絵

舘 あきら他/写真

童心社

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俳句の季語を集めた、子ども向け歳時記のシリーズです。

写真、イラストの他に、大人も「なるほど!」とうなる

豆知識のコラムがたくさん。

小さな春は日常生活の中にも見つけられることを教えてくれます。

 

まだまだ寒い日が続きますが、図書館の行き帰りに

小さな春を見つけに出かけてみませんか?

ぜひ、コンシェルジュブースにお立ち寄りください♪

Posted at:11:00

コンシェルジュツアー『古本屋ツアー・イン・神保町』編を開催しました!

 

12月6日(土)

図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアー『古本屋ツアー・イン・神保町』編

を開催しました!

 

恒例のコンシェルジュツアー。今回は、神保町古書店訪問の

全記録『古本屋ツアー・イン・神保町』(本の雑誌社)を出版したばかりの

古本屋ツーリスト小山力也さんをお招きし、神保町古書店街の魅力について

お話しいただいた後、千代田図書館コンシェルジュが

神保町の古書店の数々を歩いてご案内しました。

 

ブログ「古本屋ツアー・イン・ジャパン」で日本全国の古書店を巡っている小山さん。

この日も午前中から神保町を歩き、すでに両手に抱えるほどの

古書を購入していらっしゃいました。さすが!

 

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さっそく今日の収穫をご紹介。古書への愛情があふれています!

 

「神保町は街全体が大きな古本屋、その一店一店が書棚のようです」と小山さん。

神保町古書店街の本出版にあたり、開店したての古書店から

神保町を代表する老舗、はたまたレコード店やカフェまで

「古本が買える店」はすべて古書店街の一部ととらえて巡りつくし、

記録を書き連ねました。

「神保町のガイド本としても長く使ってもらえる本を目指しました」

 

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お話の中盤では、『古本屋ツアー・イン・神保町』の編集を担当した

本の雑誌社の宮里さん(写真右)にもご登場いただきました。

 

この本の帯を飾る、青空がまぶしい神保町交差点の写真を

撮影したのは編集者の宮里さんご自身だそうです。

「毎日毎日、交差点からの写真を撮り続けました」と宮里さん。

晴天のもと、納得のいく写真が撮れたのはなんと入稿2日前!!

編集者ならではの思い入れが感じられるエピソードですね。

 

そして本づくりの裏話をもうひとつ。

『古本屋ツアー・イン・神保町』に収められている企画コラム

「神保町24時」取材時のお話を、当日の写真と手書きメモのコピーを

見ながら、追体験するようにお聞きすることができました。

 

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「神保町のお店は閉まるのが早く、24時間どころか最初の8~9時間で

 古書店巡りは終了してしまいました…」

さて、残りの時間を小山さんはどう過ごしたのでしょうか!?

ぜひ本でお確かめください!

 

その他にも小山さんが選ぶ「神保町の好きな古書店、変わった古書店」を

スライドとともにご紹介いただくなど、充実の内容でした♪

 

千代田図書館内でのトークの後は、いよいよツアーへ出発!

今回は、図書館コンシェルジュ4人が少人数の班を2コースでご案内。

少しの時間ではありますが、古書店の内部を見る時間も設けて

班ごとに4店の古書店を巡りました。その一部をご紹介します。

 

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小山さんがこの日の午前中、大きな収穫を得たと

ホクホク顔でお話ししていた@ワンダー

 

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展示の入れ替え中にも関わらず快く見せてくださった

小宮山書店の4階ショールーム。三島由紀夫の署名本や初版本

写真のオリジナルプリントなど、美術品級の品々が並んでいます。

 

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同じく小宮山書店ガレージセール。掘り出し物が見つかると評判です!

 

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日本文学のエキスパート2店もご紹介。けやき書店玉英堂書店

 

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多くの外国人観光客も訪れる、和本・浮世絵大屋書房

 

この日ご案内したお店は神保町古書店街のほんの一握り。

それでも「普段なかなか入れなかった古書店に行けて嬉しい」

「敷居が高いと思っていた古書店の上階に入れてよかった」という

嬉しいご感想を頂きました!

ぜひ、これをきっかけに古書店を巡り、

お気に入りの神保町を開拓してみてください♪

「図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアー」では、これからも

皆様に知っていただきたいこの町の魅力をお伝えしていきます。

 

小山さん、宮里さん、立ち寄らせていただいたお店の方々、

そしてご参加いただいた皆さん、ありがとうございました!

Posted at:17:30

本と出会う読書サロン 第9期オープニングイベントを開催しました!

 

11月12日(水)、「本と出会う読書サロン」第9期の

スタートとして、新規メンバー募集をかねた

講演会「物語の世界に心ゆくまでひたる 選りすぐりの本たち」

を開催しました。                                          

 

講師は、児童文学評論家赤木かん子さんです。

 

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1984年に、子どもの頃に読んでタイトルや作者名を忘れてしまった本を

探し出す「本の探偵」としてデビュー以来、豊富な知識で

たくさんの児童文学を紹介してきた赤木さん。

今回は、5月に刊行した著書『今こそ読みたい児童文学100から

大人が読んでも面白い、知る人ぞ知る児童文学の本についてお話しいただきました。

 

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ちくまプリマー新書 214

『今こそ読みたい児童文学100』

赤木かん子/著 筑摩書房

 

「何か面白い本ない?」と聞かれて、

物語好きな大人が喜ぶ、どんどん読めて読後感がいい児童文学を

おすすめしたい!という気持ちがこの本を書くきっかけになったと赤木さん。

 

「本の名前だけ知っていたり、小さい頃読んだことがあるかも…という

 児童文学の名作もぜひまた読んでみてください。

“こんな話だったんだ!”と子どもの頃気付かなかった発見があるはず」

 

児童文学の成り立ちや時代ごとの移り変わりを

わかりやすく説明しながら、100冊を選んだ経緯をお話しくださいました。

 ユーモアあふれる語り口調で紹介される本の数々に

今すぐ「読んでみたい!」という気持ちが湧き起こります。

 

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「今は忘れられている本の中に、私たちを

ワクワクさせてくれるものがいっぱい眠っています」

 

熱心にメモを取りながらお話しを聞く参加者も多く、

講演会終了後、紹介された本を手に取り、

熱心に眺める皆さんの姿が印象的でした。

 

「赤木さんのお話しが面白く、本を選ぶ参考になった」

「今すぐ小説を読みたくなった」

「大人向けの児童文学という視点が面白かった」などの声を

いただくことができました。

 

赤木さん、ありがとうございました!

 

「本と出会う読書サロン」では、第9期メンバーの募集を行っています。

詳しくはコチラをご覧ください。

Posted at:15:00

古書を楽しむ!図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアー

 

12月6日(金)、読書振興センターでは

『古本屋ツアー・イン・神保町』編と題し、

神保町古書店街をテーマにコンシェルジュツアーを行います!

 

毎回ご好評いただいているコンシェルジュツアー。

12回目の今回は古本屋ツーリスト・小山力也さん

トークゲストとしてお招きします。

 

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大きな画像を見る(PDF:613KB)

 

小山さんは、日本全国の古本屋さんの調査踏破を目指すブログ

「古本屋ツアー・イン・ジャパン」管理人で、日々古書店を巡り、

その記録を発信しています。

この秋、前人未到の神保町古書店訪問の全記録

『古本屋ツアー・イン・神保町』(本の雑誌社)を出版したばかり。

古本屋めぐりの魅力や、新刊の裏側をたっぷりお話しいただきます。

 

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『古本屋ツアー・イン・神保町』

小山力也/著、本の雑誌社

 

その後は、いよいよツアーに出発です!

千代田図書館を出て、コンシェルジュと神保町界隈の古書店を歩いて巡ります。

ご紹介するのはどれも神保町を代表する個性豊かなお店ばかり。

人々を惹きつけてやまない古書の世界へみなさんをご案内します♪

 

現在、お申し込み受付中です。ぜひご参加ください!

 

 

図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアー

『古本屋ツアー・イン・神保町』編

※定員に達しましたので、受付を終了しました。

 

【日にち】 2014年12月6日(土)

     (悪天候の場合は12月13日(土)に延期)

【時 間】 13:00~15:30(12:30開場)

【集合場所】千代田図書館10階 特設イベントスペース

【定 員】 20名(高校生以上)※事前申込制・先着順

【申 込】 お電話または千代田図書館10階カウンターにて直接

【参加費】 無料

 

コチラ(PDF:129KB)をお読みの上、ご同意いただいたうえで

 お申し込みください。

※当日は歩きやすく、あたたかい服装でご参加ください。

 

前回のコンシェルジュツアーの様子

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Posted at:16:00

読書コンシェルジュおすすめ!パパの読み聞かせにぴったりの絵本

  

小さなお子様をお持ちのパパ、最近絵本の読み聞かせをしていますか?

ママの優しい声で読む読み聞かせももちろんいいけれど、

パパの声で読んでこそ良さが引き立つ絵本もたくさんあります。

 

今回は、千代田図書館の読書コンシェルジュが選んだ

パパの読み聞かせにおすすめの絵本をご紹介します!

 

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『おっとっと』

(とよたかずひこ/作 岩崎書店)

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1~2歳のお子様へ

 

お父さんのようにはやくおおきくなりたいな

しろくまの子がそう思っていると、

おとうさんが肩車をしてくれました!

しかも、おとうさんは肩車をしたまま

「おっとっと」と前に後ろにふらふらふら…。

しろくまの子の、お父さんのように大きくなれた嬉しさと、

ドキドキを楽しむ様子が伝わってきます。

音の響きが楽しく、小さい子でも読みやすい一冊です。

膝の上にのせたり肩車をしたりしながら、

一緒に「おっとっと」と楽しんでくださいね。

 

『ピッツァぼうや』

(ウイリアム・スタイグ/作木坂涼/訳セーラー出版)

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3~4歳のお子様へ

 

せっかく友だちと外で遊ぼうと思っていたのに、

雨が降ってきてしまいピートはご機嫌ななめ。

お父さんはそれを見て「そうだピートでピッツァをつくったら

たのしくなるかもしれないぞ」とピートをキッチンテーブルに運び、

生地に見立ててこねはじめ…。

機嫌の悪くなった子どもを叱るでも甘やかすでもなく、

楽しい笑いに変えてしまうお父さんがお見事!

こんな風にユーモアを持って子どもと接したいなぁと思います。

読み聞かせの後はぜひ「ピッツァぼうや」ごっこをしてお楽しみください!

 

『三びきのやぎのがらがらどん』

(マーシャ・ブラウン/作 せたていじ/訳 福音館書店)

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4~5歳のお子様へ

 

むかし、三びきのやぎがいました。

えさをさがして山をのぼって行きますが、

途中に渡らなくてはいけない橋があります。

その橋の下には、大きくて気味の悪いトロルが住んでいました…。

ちょっとドキドキするおはなしです。

トロルの恐ろしいセリフはお父さんの声にぴったり!

そして最後に登場する大きくて強い“がらがらどん”は、

まさにお父さんの姿そのものです。

お母さんには出せない、お父さんならではの迫力に

お子さんも大喜びするでしょう。

 

絵本がうまく読めないかも…、

声を出して読むのがちょっと恥ずかしい…というパパも

この機会にチャレンジしてみませんか?

千代田図書館は平日夜10時まで開館しています。

お仕事帰りに図書館で絵本を借りて帰るのもいいですね♪

 

自身も子育てに励む3人の起業家が、育児支援の仕事や子育てについて

経験談を交えてお話しするトークライブ

「パパ、会社をやめる~育児支援サービスをはじめた3人のパパたち~」

11月1日(土)13:30から開催です。

千代田図書館で、子育てやこれからのパパの働き方のヒントを見つけませんか?

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詳しくは→コチラ

Posted at:15:00

生誕450年 親子で楽しむシェイクスピア

 

イギリスの劇作家シェイクスピアの生誕から今年で450年。

「ロミオとジュリエット」「ハムレットなど、数々の戯曲は

今なお世界中の劇場で上演されています。

 

「シェイクスピアの名前は知っているけど、作品は読んだことがない…」

「そんな昔に書かれた作品、今読んでも面白いの?」

という方、この機会にまずは絵本でシェイクスピアの世界に触れてみませんか?

 

絵本や児童書は、子どもが読んで面白いだけではなく

大人にも、さまざまな世界への扉を開くきっかけを与えてくれます。

いきなり専門的な本はハードルが高いかな…と思っている方へ、

今回は千代田区立図書館所蔵の本から2冊をオススメします♪

 

『こどものためのロミオとジュリエット』

ロイス・バーデット/著 鈴木扶佐子/訳

アートデイズ

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カナダの小学校で、シェイクスピア作品を子どもたちと読み解く授業を行い

国際的な評価を得ている著者が、子どもにもわかりやすく読めるよう

シェイクスピアの名作をまとめたシリーズ。

表紙や文中の挿絵は小学校の子どもたちが描いた力作です。

原文をふんだんに取り入れた英文も同時に読めて

英語の勉強にもなります。

 

 

『繪本 シェイクスピア劇場』

松岡和子/著 安野光雅/画

講談社

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シェイクスピアが遺したすべての戯曲、37作品を

一冊で楽しめる大人向けの絵本。

見開きの左側に作品のあらすじが分かりやすく書かれ

登場人物やよく知られた名セリフも紹介されています。

もう片方のページには安野氏によって劇中の一場面が描かれており

絵本をめくっているだけで劇場にいるかのような気分になれます。

 

また、この夏には親子で楽しめる「ハムレット」の上演や

シェイクスピアの世界に触れられるさまざまなイベントも

行われます。ぜひ、こちらもあわせてお楽しみください♪

 

【親子のためのシリーズ】

「子供のためのシェイクスピア ハムレット」

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【日 時】 2014年8月23日(土)14:00開演(13:30開場)

【会 場】 小金井市民交流センター大ホール

      (東京都小金井市本町6-14-45)

【作】 W.シェイクスピア 小田島雄志翻訳による

【脚本・演出】 山崎清介

【出 演】 伊沢磨紀、福井貴一、山口雅義、戸谷昌弘、佐藤あかり、

      若松力、宮下今日子、斉藤悠、長谷川祐之、山崎清介

【料 金】 大人3,500円 学生(高校生以上)2,000円

      子ども(小・中学生)1,000円【全席指定】

      ※未就学のお子様の入場はご遠慮ください。

詳しくは→コチラ

 

【関連イベント】

見て!聞いて!!体験する!!!

子どもも大人も楽しむシェイクスピア・ウィーク

【期 間】 2014年7月23日(水)~7月27日(日)

【時 間】 10:00~21:00

【会 場】 小金井市民交流センター スペース「N」

シェイクスピア作品の読み聞かせやクラフトアートのワークショップ、

演劇の専門家が語るトークショーの開催もあります。

詳しくは→コチラ7月のイベントなび」をご覧ください。

 

 

Posted at:12:00

竹尾見本帖本店にて「第10回竹尾賞」展

 2002年に、株式会社竹尾創立100周年記念事業として創設され

ヴィジュアル・コミュニケーションのあり方を深く洞察する活動、

またはその発展に努力している人を推奨・賞賛し、表彰する

竹尾賞の記念展示会が、6月25日より

紙の専門商社竹尾の見本帖本店2Fで行われます。

 

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竹尾賞は、書籍を対象とした「デザイン書籍部門」

評論活動を対象とした「デザイン評論部門」からなり、隔年で実施されます。

第10回の今回は、2012年1月から2013年12月までの

2年間に日本で初版刊行・発表された書籍と評論を対象に

選考が行なわれ、受賞者が決定しました。

 

「デザイン書籍部門」優秀賞に輝いたのは、

『インフォメーション 情報技術の人類史』

(ジェイムズグリック/著 楡井浩一/訳

水戸部功/デザイン 新潮社)です。

 

そして、6月28日開催のコンシェルジュツアー

「紙のまち神保町」編にトークゲストとしてご出演いただく

烏有書林の上田さんが作った本(下写真)が

審査員特別賞に選ばれました!

上田さん、おめでとうございます。

イベント当日はこの本のこともたっぷりお話しいただく予定です♪

(参加のお申込もまだまだ受付中!)

 

『高岡重蔵 活版習作集

My Study of Letterpress Typography』

(高岡重蔵/著 烏有書林)

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上記の他にも、各受賞作が紹介され

竹尾が選りすぐりの美しい本が一堂に会する展示です。

ぜひご覧ください。

 

「第10回竹尾賞」展

 

【会 場】 株式会社竹尾 見本帖本店2F

      (千代田区神田錦町3-18-3)

【時 間】 10:00~19:00

【期 間】 2014年6月25日(水)~7月18日(金)

      ※土日祝/休

【入場料】 無料

詳しくは→コチラ

 

Posted at:12:00

本を読んでオリンピックを楽しもう!

いよいよ今週開幕する、ソチオリンピック

今回は、千代田図書館10階の児童書コーナーから

オリンピックがますます楽しくなる情報をお届けします!

 

10階の貸出カウンター近くに、

季節やその時期のテーマに沿って、児童図書担当司書が選んだ

おすすめ本の書棚があります。

 

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今回のテーマは「みんなでおうえんしよう!オリンピック」

オリンピックの競技や歴史について知ることのできる本はもちろん、

開催国のロシアに伝わる様々なおはなしの絵本や読み物から

ロシアはどんな国?ロシア語ってどんな言葉?という疑問に

答えてくれる本まで、幅広くそろえています!

(貸出可/貸出中の場合はご了承ください。2月24日(月)まで展示予定)

 

ここでは、特におすすめの3をご紹介します♪

 

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『おだんごぱん』

ロシア民話 せたていじ/訳 わきたかず/絵

福音館書店

日本でも長く愛されている、ロシアを代表する民話のひとつです。

おじいさんとおばあさんのところから、ころころ転がってにげ出した

おだんごぱんが、いろんな動物と出会って…。

くり返しのリズムが楽しく、読み聞かせで小さなお子様も楽しめます♪

 

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『しらべよう!知っているようで知らない冬季オリンピック①

冬季オリンピックの記録と記憶』

稲葉茂勝/文 大熊廣明/監修

ベースボール・マガジン社

冬季オリンピックに登場する競技について、

資料と写真で分かりやすく知識を身に付けられるシリーズの本です。

お父さんやお母さんからは「懐かしい!」と声があがりそうな

冬季オリンピックの名場面がたくさん。

シリーズの2巻では「雪の競技」を、3巻では「氷の競技」を

とり上げています。

 

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『ナショナルジオグラフィック 世界の国

ロシア』

ヘンリー・ラッセル/著

ローリー・バーンスタイン イリヤ・ウテヒン/監修

ほるぷ出版

オリンピックの開催地・ソチのあるロシアは

どんな国なのでしょうか?

この本は、世界最大の面積を持つ国・ロシアの

自然、歴史、政治や経済などを紹介しています。

高学年以上のお子様の調べものにぴったりの本ですが

見ごたえのある写真は、眺めているだけでも楽しめます。

 

お子様だけでなく、大人も楽しみながら知識を深められる本を

ご紹介しました!

本を読んで、親子で観戦・応援を楽しみましょう♪

10階児童書コーナーの展示を、ぜひご覧ください。

 

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貸出カウンターも冬季オリンピックバージョンに変身中♪

Posted at:09:00

中川学さんのサイン会&親子イベントを行いました!

千代田図書館で開催中の企画展示「泉鏡花―その生涯と作品」

もうご覧になりましたか?

その中でもひときわ目を引くのが、館内4か所で展開する

『絵本化鳥(けちょう)』の原画展です。

 

先日、この原画を描いたイラストレーターの中川学(なかがわ・がく)さん

サイン会『絵本化鳥』の世界を親子で楽しむイベントが行われました!

 

イラストレーターとして活躍中の中川さんは、京都のお寺の僧侶でもあります。

作務衣姿で、来場者と気さくにお話ししながら

直筆イラスト入りのサインを書いてくださいました!

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展示期間中、10階の「ぬり絵コーナー」では

『絵本化鳥』に出てくる“鮟鱇博士(あんこうはかせ)”のぬり絵ができます。

たくさんの子どもたちが、思い思いに色を付けたぬり絵は

10階児童書コーナーの各所に展示されています。

 

次はこの「ぬり絵コーナー」に移動し、子どもたちとおしゃべりしながら

中川さんも一緒に鮟鱇博士のぬり絵を楽しみました。

 

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「子どものぬり絵の発想はすごいですね。大人が頑張ってもかないません」

子どもたちの力作を気に入ってくれた様子の中川さんでした♪

 

そして、この鮟鱇博士が出てくる場面を中心に

コンシェルジュによる『絵本化鳥』の朗読が始まりました。

幻想的なおはなしと美しい挿絵が織りなす絵本の世界に、

子どもも大人も引き込まれます。

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最後には、中川さんを囲んで、絵を描くようになったきっかけや

これまでに作ってきた本の制作秘話など、広くお話しいただきました。

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中学生の時に泉鏡花原作の映画「夜叉が池」を見て以来

大の“鏡花ファン”になったという中川さん。

イラストレーターとして絵を描いていくなかで

「自分の本当に描きたいものを描こう」と制作を始めたのが

自費出版で、初めて手掛けた泉鏡花作品の本

『繪草子龍潭譚(えぞうしりゅうたんだん)』でした。

 

それが金沢の泉鏡花記念館の方の目にとまり

「金沢の子どもたちに、金沢にゆかりの作家・泉鏡花を

知ってもらうために、“新しい鏡花本”を作りましょう」

と、『絵本化鳥』の制作が始まったそうです。

構想や下絵のスケッチなど、貴重な資料も見せていただきながら

たっぷりお話を聞くことができました。

 

中川さん、ありがとうございました!

 

千代田図書館の企画展示「泉鏡花―その生涯と作品」は

今月20日までです!

まだご覧になっていない方はぜひ足をお運びください。

中川さんのお話に出てきた『繪草子龍潭譚』の実物やイラストも

コンシェルジュブース周辺で展示中です♪

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また、『絵本化鳥』は千代田区立図書館でもご利用いただけます。

子どもから大人まで楽しめる美しい絵本です。

こちらもぜひお手に取ってご覧ください。

 

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『絵本化鳥』

泉鏡花/ぶん

中川学/ゑ

国書刊行会/刊

 

 

Posted at:09:00

千代田人セレクション:コンシェルジュ稲川いちおしの"怪談本"

今回は、区内の様々な分野で活躍している“千代田人”

おすすめの本を紹介していただく「千代田人セレクション」をお届けします。

 

今回の担当は、千代田図書館きっての「怪談通」コンシェルジュ・稲川

暑さがまだまだ衰える気配のないこの季節にぴったりの

“怪談本”をおすすめしてもらいました。

 

私は怪談が大好きで、毎日怪談ばかり読んでいます。

もともと母が怪談好きだったこともあり、幼い頃に布団の中で

聴かされるのは小泉八雲『耳なし芳一』『鳥取のふとんのはなし』でした。

やがて自分で本を読む年齢になったときに夢中になったのが、

母の書棚にあった中島河太郎紀田順一郎によるアンソロジー『現代怪談集成』でした。

(※アンソロジー=複数の作家の作品を、ある基準で選び集めた本)

 

『現代怪談集成』

中島 河太郎/編

立風書房

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この本は1982年に上下巻で発売され、

なぜか我が家には下巻しか無かったのですが、

1993年に合本が発売されたのを購入、今でも年に1回は読み直しています。

 

八雲、鏡花、綺堂に百閒などの明治の文豪の作品から、

映画「ゴジラ」の原作者として知られる香山滋など

昭和の作家の作品までが収録されていて、

個別の作品は今ではなかなか手に入らないものも多く、

珠玉の怪談セレクションと言わざるを得ない1冊だと思います。

特に新羽精之の「進化論の問題」小松左京の「骨」はSF風味の作品ですが、

その結末がうっすらと分かりかけてきたときに背筋が寒くなること請け合いです。

 

 

怪談作品と言えば怪談実話を思い描く方も多いと思います。

毎年、夏になると書店やコンビニエンスストアで手軽に読める

怪談実話の文庫本や雑誌が多く発売されますが、

数多ある怪談実話本の中でも、『文藝怪談実話』はちょっと趣が異なります。

 

『文藝怪談実話』

遠藤 周作 ほか/著 

筑摩書房

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泉鏡花や喜多村緑郎らが実際に開催した怪談会が舞台の「田中河内介」の怪談、

佐藤春夫や稲垣足穂が住んだ道玄坂の化け物屋敷の話、

三浦朱門と遠藤周作が一緒に泊まった熱海の旅館で遭遇した幽霊の話など、

文豪が実際に体験したという実話が集められているのです。

本気で幽霊を怖がる思いがけない文豪の一面を垣間見ることもできる1冊です。

 

 

怪談実話のなかでも歴史があるのは、

江戸時代に旗本の根岸鎮衛によって書かれた『耳袋』です。

この本は根岸が同僚や知人から聞き取った

珍談・奇談が集められた随筆集なのですが、

それを小説家の京極夏彦が現代の怪談実話風の語り口にアレンジしたのが

『旧怪談(ふるいかいだん)―耳袋より』です。

 

『旧怪談―耳袋より』

京極 夏彦/著 

メディアファクトリー

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現代の文章なのでとても読みやすく、各話ごとに原文もついていますので、

語り口の変化による怖さの違いも楽しめます。

 

根岸鎮衛は南町奉行を務めるなど、江戸幕府の役人でしたから、

聞き集めた話の中には江戸城の周辺である千代田区が舞台のものもあります。

聞き覚えのある場所や自分が通い慣れた道が怪談に登場すると、

いくら江戸時代の話とはいえ、ぞっとしますね。

猛暑が続くこの夏はぜひ、怪談で涼をとってみてはいかがでしょうか?

 

 

残暑の折、怪談を読んで背筋がヒヤリとするような体験もいいのでは?

紹介した本は、どれも千代田区立図書館に所蔵の本ばかりですので

ぜひ手に取ってみてください。

 

 

Posted at:09:00

夏休みのとしょかん②「本をもって宇宙へ行こう!」

前回の「調べもの戦隊 レファレンジャー」と

「BOOK TRAIN」「おはなしトレイン」のご紹介に続き、

今回も、千代田図書館10階の児童書コーナーから

夏休みの読書にぴったりな情報をお届けします!

 

10階の貸出カウンター近くに、

季節やその時期のテーマに沿って、児童図書担当司書が選んだ

おすすめ本の書棚があります。

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今回のテーマは「本をもって宇宙へ行こう!」

物語のなかで宇宙旅行気分を味わったり、

自由研究の題材で、星座のなりたち宇宙の謎をじっくりと調べてみたり。

さまざまな楽しみ方ができる、宇宙についての本がたくさんそろっています。

(貸出可・8月末まで展示予定)

 

その中でも特におすすめの本を

幼児から小学校の学年別に、ここでもご紹介します!

どれも、夏の夜空を見上げたくなる本ばかりです。

ぜひお手に取ってご覧ください♪

 

★幼児向け★

『パパ、お月さまとって!』

エリック・カール/作 もりひさし/訳 偕成社

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「お月さまとって!」とモニカにせがまれたパパ。

長いはしごでお月さままで登ったけれど、

お月さまは大きくて家に持ち帰れない…。

ところがあれれ?お月さまが小さくなっていきます。

 

★小学校1・2年生向け★

『星空のどうぶつえん』

ジャックリン・ミットン/文 クリスティーナ・バリット/絵 メディアファクトリー

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赤い目をしたりゅう、天の川をわたるはくちょう、くまの親子…

古代の人々は、光かがやく星たちを結び合わせて、

たくさんの星座を創りました。

たくさんの動物たちを見つけに星空の散歩に出かけてみませんか?

 

★小学校3・4年生向け★

『宇宙からきたかんづめ』

佐藤さとる/作 岡本順/絵  ゴブリン書房

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ぼくはスーパーマーケットでふしぎなかんづめと出会いました。

かんづめは話すことができ、遠い宇宙から

地球を調べるためにやってきたといいます。

謎のかんづめがぼくに聞かせてくれるふしぎな話とは…!?

 

★小学校5・6年生向け★

『ギリシア神話』

石井桃子/編・訳 富山妙子/画 のら書店

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ギリシア神話は、古代ギリシアに住んでいたひとびとから

語り継がれたおはなしです。

登場する王さまや勇者たちは星座の名前で聞いたことがあるかもしれません。

また、このお話を読んでから星をみつけるのもすてきですね。

 

これらの物語の本以外にも、図鑑調べものの本

親子で楽しめる写真いっぱいの本など幅広く展示されています。

今回ご紹介した本も掲載したブックリスト

近日中に配布予定ですので、あわせてご覧ください♪

 

 

 

Posted at:09:00

レポート「ビブリオバトル入門~開催のコツ教えます~」

6月30日、講演会「ビブリオバトル入門~開催のコツ教えます~」

開催しました!

 

今回は、ビブリオバトルの考案者

立命館大学准教授の谷口忠大さんをお招きし

自分たちでもビブリオバトルをやってみたい!という方のために

開催のコツを知り、ゲームを体験するための講演会を行いました。

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まずは、何よりもゲームを知っていただこうということで

谷口さんが代表を務める、ビブリオバトル普及委員会のメンバーによる

エキシビジョンバトルからスタートです。

学生、書店員、そして千代田図書館コンシェルジュという顔ぶれの3名からは

それぞれの好みや個性があらわれた3冊が紹介されました。

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↑参加者の皆さまによる投票の結果、チャンプ本は

『ブックストア ニューヨークで最も愛された書店』

(リン・ティルマン/著 晶文社)に決定!

 

続いての講演では、「なぜ発表時間が5分なのか」

「なぜ発表の時に原稿を用意してはいけないのか」など

このゲームに参加・開催するにあたって浮かんでくる疑問を具体的に挙げ

公式ルールが生まれた経緯とともに、お話しいただきました。

これからビブリオバトルを始めようという方、また何回か開催している

という方にとっても、考案者からその経緯を聞くことで

より一層ゲームへの理解を深められる機会となったのではないでしょうか。

 

休憩をはさみ、いよいよ参加者全員による体験の時間です。

3~4人一組のチームに分かれ、会場で一斉にビブリオバトルがスタート!

事前に用意してきた本を各々が紹介し、チーム内で投票を行いました。

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「“まず自分たちでやってみよう”というのが一番大事」

という谷口さんの言葉通り、

体験することでゲームが身近になった、自分の仲間ともやってみようと思えた

という参加者の声を聞くことができました。

 

もともとは谷口さんの研究室の仲間たちで

楽しんでいたのが始まりというビブリオバトル。

徐々に口コミで広まり、現在では全国の図書館や書店・学校などで

開催されるまでに広がりをみせています。

   「友達の家に遊びに行くと、つい本棚を見てしまいますよね。

   友達の本棚をのぞきこむような気持ちでゲームを楽しんでいただきたい」

とお話しされていた谷口さん。

 

参加者の皆さまには、ビブリオバトルを通じて

今まで読まなかった分野や作家の本と出会い

新たな読書の楽しみを発見するきっかけとなればと思います。

 

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谷口さんの講演の中で使用された、ビブリオバトル公式ガイドブック

『ビブリオバトル入門~本を通して人を知る・人を通して本を知る~』

(吉野英知須藤秀紹大谷裕谷口忠大/監修 ビブリオバトル普及委員会/編著

一般社団法人情報科学技術協会)

は、千代田図書館でもご利用いただけます。

開催の実例や各地の取り組みが紹介されていますので

ビブリオバトルを知りたい・やってみたいという方は、ぜひお手に取ってみてください。

 

ご参加いただいた皆さま、

谷口さん、普及委員会の皆さま、ありがとうございました!

 

 

Posted at:09:00

神田祭をもっと知りたい!~おすすめの本

前回にひきつづき、5月に行われる神田祭をさらに楽しむための

情報をお届けします♪

今回は、千代田図書館に所蔵されている本の中から

神田祭の知識をさらに深めたり、日本全国の伝統ある祭りについて

知ることのできる本をご紹介します。

 

 

≪神田祭をさらにくわしく知るための本≫

 

『鬼がゆく 江戸の華神田祭』

木下 直之・福原 敏男/編        

平凡社

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豊富な図版と詳しい解説で、神田祭の変遷を知ることができます。

 

『江戸天下祭絵巻の世界―うたい おどり ばける―』

都市と祭礼研究会/編

岩田書院

※こちらの本は貸出不可の資料ですが、館内でご覧いただけます。

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天下祭りの様子がいきいきと描かれた貴重な資料を、

細やかな解説とともに隅々まで見ることができます。

 

 

≪日本全国の伝統的な祭りについて知るための本≫

 

『知れば知るほどおもしろい! 日本の祭り大図鑑

  由来・歴史・見どころがわかる』

芳賀 日向/監修

PHP研究所

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小さなお子さんでも楽しめる写真いっぱいの図鑑。

 もちろん神田祭の項もあります。

 

『岡本太郎と日本の祭り』

川崎市岡本太郎美術館/編

二玄社

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日本の祭りに大きな関心を寄せていた岡本太郎が全国を巡り、

自ら撮影した写真の数々が掲載されています。

 

迫力ある大きな図版で、祭りが待ち遠しくなること間違いなし!の本ばかりです。

ぜひ、お手にとってみてください。

 

◇◆◇◆神田明神をさらに楽しむ②◆◇◆◇

神田明神に訪れたらぜひ味わいたいのが甘酒。

参道でいただける老舗の甘酒は、昔ながらの手法で作られており、

やさしい甘さで栄養価も高く、ほんのりと体が温まります♪

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Posted at:09:00

林忠彦作品展「小説のふるさと」

千代田区一番町にあるJCIIフォトサロンで、

林忠彦作品展「小説のふるさと」が開催されています。

 

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開催日:2012年9月4日(火)~9月30日(日)

              月曜休館、ただし祝日は開館

時 間:10時~17時

会 場:JCIIフォトサロン(千代田区一番町25番地 JCIIビル)

詳細は→コチラ

※JCII=一般財団法人 日本カメラ財団

 

昭和の時代を代表する写真家・林忠彦氏。

名前は知らなくても、作品を見ればピンとくる人も多いのではないでしょうか。

銀座の酒場「ルパン」でスツールにあぐらをかいている太宰治や、

床一面に紙屑が散らばった部屋で執筆をする坂口安吾の写真は

あまりにも有名です。

 

この作品展では、林氏の初めての写真集『小説のふるさと』(1957年発行)に

掲載されている作品群を観ることができます。

『小説のふるさと』は、林氏の代表作として知られる

『小説新潮』誌上での「文士シリーズ」から10年後に撮影されたもので、

当時、『婦人公論』に連載されていました。

 

展覧会場では、川端康成の『伊豆の踊り子』、

志賀直哉の『暗夜行路』、三島由紀夫の『潮騒』などの

小説の舞台を林氏が撮影した作品とともに、

文豪たちのポートレイトとインタビューが展示されています。

 

林氏のドラマチックな写真を見ていると、

小説の世界のイメージがより鮮やかに広がり

名作をもう一度読み直してみたくなるはずです。

作品展を満喫した後は、

ぜひ千代田区立図書館にもお立ち寄りくださいね。

 

 

『伊豆の踊子』

著:川端康成

出版社:新潮社

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『暗夜行路』

著:志賀直哉

出版社:新潮社

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『潮騒』

著:三島由紀夫 

出版社:新潮社

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『月と狂言師』

著:谷崎潤一郎

出版社:中央公論新社

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『二十四の瞳』

著:壺井栄

出版社:新潮社

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Posted at:09:00

千代田図書館 学校支援担当発行☆夏の図書だより

夏休みにどんな本を読んだらよいか迷っていませんか?

 

千代田図書館では、区内の小中学校、幼稚園、保育園、児童館で

読書活動を支援している司書が、

幼児~中学生までの年齢に合わせたおすすめの本を紹介しています。

館内で配布している夏の図書だより

 「おはなしトレイン(幼児・小学生向け)」

 「BOOK TRAIN(中学生向け)」

夏休みの本選びの参考にしてみませんか。

 

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また、このリストに掲載している図書は

千代田図書館9階の新刊書コーナーと10階で

8月末まで展示しています(貸出可)。

TRAIN2.jpg ←幼児~小学生向け図書展示

 

TRAIN3.jpg ←中学生向け図書展示

 

おすすめしている本の一部をご紹介します。

 

 

<0~2歳向け>

 

『あっぷっぷ』

文/中川ひろたか 絵/村上康成(ひかりのくに)

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<3~4歳向け>

『ひみつだから!』

文・絵/ジョン・バーニンガム 訳/福本友美子(岩崎書店) 

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<小学1・2年生向け>

『黒ねこジェニーのおはなし1 ジェニーとキャット・クラブ』

作・絵/エスター・アベリル

共訳/松岡享子 張替惠子(福音館書店)

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<小学5・6年生向け>

『ぼくがバイオリンを弾く理由』

作/西村すぐり 絵/スカイエマ(ポプラ社)

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<中学生向け>

『神去なあなあ日常』

著/三浦しをん(徳間書店)

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『のぼうの城』

著/和田竜(小学館)

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この他にも夏休みの読書にぴったりな図書を

たくさん紹介しています。

暑くて長い夏休み、

図書館へじっくり本を読みに来てくださいね。

 

Posted at:09:00

千代田区指定有形文化財「神田の家」

神田明神に隣接する宮本公園に

千代田区指定有形文化財があることを皆さまご存じでしょうか?

 

公園内に足を踏み入れると

黒漆喰がとても美しい木造家屋に目を奪われるはず。

そこが有形文化財「神田の家」です。

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8月中はメンテナンス休館に入るため、

その前に夏のしつらえの様子を見学に行ってきました。

 

この建物は江戸時代より神田鎌倉町で材木商を営んできた遠藤家が、

昭和二年に建てた店舗併用住宅です。

伝統技術を受け継いだ当時の職人たちが腕によりをかけた建築…。

古き良き木造住宅好きの皆さま、必見です!

 

通常は撮影禁止なのですが、今回は取材の為

特別に館内の写真撮影をご承諾くださいました。

スタッフの方から丁寧な解説をいただきながら、

まずは、表門から見学です。

笠木のついた塀はたくさんのホオズキで彩られていました。

塀の黒にホオズキの朱色が良く映え、とても素敵です。

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↓向かって左が「店」の入口、右が家族の「玄関」

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↓店の小上がり。

 四季に合わせた飾り付けがほどこされており、

 この日は、行燈の下に陶器のクワガタを並べて夏を演出。

 商売繁盛祈願の神棚が祀られています。

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↓店の隣の和室に続く入口。

頭を下げてお客様を出迎えるよう、高さが低く造られています。

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↓茶室「叢竹弇(そうちくえん)」

 窓で松の“葉”、舟板の古材を嵌め込み“枝”を表現し、

 茶室の硬い形式をあえて省略した愛らしい茶室です。

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ここから2階に上がります。 

 

↓「次の間」網代(あじろ)天井が見事です。

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↓「広間」銘木を贅沢に使用した客間。

 端正な造りの床の間は、美しい飴色に磨かれた柱も見もの。

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建物自体の装いの素晴らしさはもちろんのこと、

随所にちりばめられた細部にも江戸の「粋」のセンスを感じます。

kanda10.jpg ←先代の着物の裂地を貼り、扇子形の引き手の袋棚

 

kanda11.jpg ←江戸更紗の美しい布が施された襖

 

kanda12.jpg  kanda13.jpg ←遠藤家の家紋の撫子の欄間

 

外観の剛健な造りと、内観の繊細で柔らかなしつらえが

日本らしい情緒ある建築物に仕立て上げています。

 

メンテナンスを終えた9月には、

手入れがさらに行き届いた「神田の家」に出会えます。

館内のしつらえも、夏から秋の風情となっていることでしょう。

花や小物、建具を変えて、

四季折々の変化を楽しむことができる神田の家は

きっと何度も訪れてみたくなるはずです。

日本の良さを伝える由緒ある木造建築に、

ぜひ一度足を運んでみてくださいね。

 

神田の家では、様々なイベントや内覧会も行われています。

詳しくは神田の家ホームページをご覧ください。

詳細は→コチラ

 

あわせて、千代田図書館には神田の家のカタログもありますので、

家の造りや歴史についてもっと詳しく知りたい方は

お手に取ってみてください。

 

『神田の家 千代田区指定有形文化財』

著:平野徳子 出版:NPO法人神田の家

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また、その他の千代田区内の文化財情報については

こちらからご覧いただけます。

詳細は→コチラ

 

【おまけ】神田の家限定の「平将門キューピー」

願い事の御札を入れて首をつなぐと叶うという、

神田の家でしか手に入らないキューピーちゃん。

管理棟で販売されています。

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Posted at:09:00

四番町図書館に行ってみよう!

今春、リニューアルオープンした四番町図書館

皆さま、もうご利用になりましたか?

 

今回は、新しくなった 四番町図書館と

現在開催中の「モーリス・センダックの絵本展示」をご紹介します。

 

まずは、エントランスに入ってすぐのところに

飲食可能なラウンジが広がっています。

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 ←無線LAN利用可

 

近隣で軽食や飲み物を買って、ここで一息つきながら

ゆっくり本を読むのもいいかもしれません。

 

ラウンジ横を抜けると、メインカウンターが見えてきます。

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 ←ゆったりとした

   ソファ

 

 

カウンター正面のブックトラックでは、

いろいろなテーマで本を集め、展示しているので要チェック!

大きなキノコのような可愛らしいソファに座って

展示されている本を読むことができます。

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 ←メイン

    カウンター前

 

 

カウンター前を通って奥に行くと、こども図書館があります。

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 ←靴を脱いで

   自由に閲覧可能

  

 

約1万冊の絵本や児童書がそろうこの部屋は、

親子連れや学校帰りの小学生で賑わいます。

取材に行った日にも、

かわいい利用者の皆さまが本を楽しんでおりました☆

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ここ、こども図書館で現在

モーリス・センダックの絵本展示を開催しています。

 

「モーリス・センダックの絵本展示」

会期:7月1日(日)~7月31日(火)

会場:四番町図書館 こども図書館

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モーリス・センダックは、100冊以上の名作絵本を世に送り出した

アメリカを代表する絵本作家です。

映画にもなった世界的ベストセラー『かいじゅうたちのいるところ』

ご存じの方も多いのではないでしょうか。

残念ながら、今年の5月にお亡くなりになられましたが、

その作品は変わらず今なお多くの人々に親しまれています。

 

この展示は、世界中の絵本を閲覧することができる

「いたばしボローニャ子ども絵本館」(詳細はコチラ)と、

センダックの原画や素描を所蔵している「イルフ童画館」(詳細はコチラ)

『かいじゅうたちのいるところ』を出版した「冨山房」(詳細はコチラ)

そして「四番町図書館」が協力した連携企画展示です。

 

いたばしボローニャ子ども絵本館から借りた原書を

手に取って読むことができる他、

センダックへのメッセージを贈る企画も実施しています。

メッセージは、追悼展を開催しているイルフ童画館の館内に展示されますよ。

 

面白くて、可愛くて、美しい。

さまざまなタッチで描かれたモーリス・センダックの絵本を

ごゆっくりお楽しみください。

 

 

『かいじゅうたちのいるところ』

著:モーリス・センダック 訳:じんぐう てるお

出版社:冨山房

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さて、こども図書館を出て、一般閲覧スペースに向かいます。

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一人一人が落ち着いて使用できるデスク席は16席設けてあり、

読書だけでなく、集中して仕事や勉強もできそうです。

その他、椅子席、子ども閲覧席とラウンジには机席も28席あります。

区民の方には専用席もありますよ。

 

本棚は利用者が目的の本を探しやすいように配置されており、

特色としては「伝統芸能」に関する本を集めたコーナーがあります。

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資料で調べて、実際に観に行きたくなった方は、

都内の伝統芸能劇場の情報を集めたファイルもありますので、

ぜひご覧になってみてくださいね。

また、書籍以外にもDVDなどの視聴覚資料も収集しています。

 

 

新装オープンして3か月が経ち、館内の表示や展示なども

より良いものへと工夫が進められています。

リニューアル直後に訪れたという方も、

日々、進化する四番町図書館に行ってみると

新たな発見があるかもしれません。

ぜひ、ご利用くださいね♪

 

 

Posted at:09:00

レポート:童話作家・立原えりかさんの講演

去る6月4日(月)に千代田図書館9階のオープンスペースで、

「本と出会う 読書サロン」第4期新規メンバーの募集をかねて

オープニングイベントを開催しました。

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講師は童話作家の立原えりかさん

アンデルセンに憧れて童話作家になったという立原さんの講演は、

物語についてだけでなく、アンデルセンの生涯や

同時期の作家に関するお話など

幅広い内容で大変興味深いものでした。

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アンデルセンといえば誰もが知ってる童話作家ですが、

彼がどのような人生を歩んできたのかは

知らない人がほとんどなのではないでしょうか。

講演はアンデルセンの幼少期のお話から始まりました。

 

父親は靴の修繕屋、母親は洗濯婦をしており、

生活は貧しくその日暮らしをしていたそうです。

しかし、アンデルセンには夢がありました。

童話作家…ではなく、なんと役者になりたかったのだそうです。

夢を叶えるべく、14~15歳のアンデルセンは

ひとりでコペンハーゲンに向かいますが、

声変わりが始まり役者を諦めます。

収入が少なく、苦しい暮らしを続けていたのですが、

人徳か熱意によるものか、彼を支援してくれる人々に恵まれ、

教養を身につけることができたそうです。

その後、徐々に文才をあらわし、作家として認められていきました。

 

数多くの名作童話を残しているのは、彼の才能によることと同時に、

貧しさや様々な困難にもめげずに挑戦を続けた努力の結果だということが

立原さんのお話から知ることができました。

アンデルセンの生涯に興味を持った方は、

立原えりかさん監修による本を読んでみてはいかがでしょうか。

 

『ハンス・クリスチャン・アンデルセン 哀しき道化』

[出版社 愛育社]

著:アリソン・プリンス 訳:黒田俊也 監修:立原えりか

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また、童話の楽しみ方や選び方についてもお話しいただきました。

「同じ物語でも、挿絵によって随分と印象が変わるのですよ。」と、

本を手に取って比べて見せてくださいました。

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なるほど、挿絵によって雰囲気や心に残る場面が変わります。

アンデルセンの童話集も様々なものが出版されています。

ご紹介いただいたこちらの本は、

カバーデザインも美しく、童話の世界により深く浸ることができそうです。

立原さんの解説付きなので、物語の背景も知ることができます。

 

『豪華愛蔵版アンデルセン 童話名作集』

[出版社 静山社]

挿画:V.ペーダセン 訳:矢崎源九郎 編・解説:立原えりか

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立原さんのお話からアンデルセンの人物像を知り、

その上で、童話を久しぶりに読み返してみると

子どもの頃とはまた違った感動を得ることができました。

アンデルセンの童話には、

人生経験を積んだ大人だからこそ味わえる世界があります。

立原先生、素晴らしい講演をありがとうございました。

Posted at:09:00

5/12 『あらしのよるに』朗読パフォーマンスライブを開催します!

みなさま、楽しいゴールデンウィークを過ごされましたか?

連休明けは日常生活になかなか戻れない・・・

と、いう方も多いのではないでしょうか。

 

千代田図書館では今週末、

絵本の朗読パフォーマンスにパーカッションを組み合わせたライブを開催します。

 

第4回ことばと音のフェスティバル♪

『あらしのよるに』朗読パフォーマンスライブ

[日時] 5月12日(土)14:00~ 約1時間 (開場13:30)

[会場] 区民ホール(千代田区役所1階)

[定員] 100名(当日先着順)

[対象] 5歳以上~大人向け

[入場料] 無料

 

朗読する絵本『あらしのよるに』は、アニメ化もされた人気の物語。

『あらしのよるに』 [出版社 講談社]

著:木村 佑一 絵:あべ弘士

 

朗読パフォーマンスをするのは、

日本を代表する劇団「文学座」女優の中川 雅子さん金沢 映子さん

 

パーカッションは、フリーの奏者として

オーケストラ、室内楽等で幅広く活動している横田大司さん

 

お子さまはもちろん、大人も楽しめる内容です。

長いお休み明けのからだは、

楽しい音楽とパフォーマンスで活性化させましょう!

ご家族でもぜひお越しください♪

詳しくは→コチラ

Posted at:09:00

レポート:第3回 読み聞かせスキルアップ講座④ ~受講生によるおはなし会~

2月から開始した今年度の「読み聞かせスキルアップ講座(全4回)」も、

3/24(土)にとうとう最後の回を迎えました。

 

最終回は、これまでの講座内容を振り返り、

各自が成果を試す発表会です。

3/24(土)14:00から、千代田図書館10Fこども室で開催しました。

 

 

 

 

 

受講生が4つのグループに分かれ、

“幼児向け”“小学校低学年向け”“小学校高学年向け”
のおはなし会を作り上げます。

各グループともに直前まで、手遊びを入れたり、
お天気や季節感、テーマ等を考えて、再度全体の流れや構成を見直します。

 

 

 (※開始前の練習風景)

 

 

会場には、受講生以外にも、受講生のご家族や知人・友人の方、

休日で図書館を訪れていた親子連れなど、多くの方がお越しくださいました。

 

受講生のみなさんも、

講師の宮崎さんからの開始前のメッセージ

“今日は、あなたの声で、あなたらしく楽しく表現してください”

を胸に、楽しく、でもかつ真剣に本番に臨んでいました。

 

 

★発表会の様子★

 

オープニング♪

 

 

 

手遊び♪

 

 

読み聞かせ♪

 

紙芝居♪

 

 

発表会も順調に進み、4グループが終えるころには2時間が経過。

最後は、手遊びで楽しく締めくくりました。

見に来られた方からは、
“次回の講座にはぜひ参加してみたいです” 

“○○の作品がとてもよかったです”
“みなさん、お上手ですね” 等の感想もいただきました。

 

そして、発表会終了後は反省会です。

11人に対し、受講生同士からコメントと講師から講評が寄せられました。

宮崎さんの的確で、ユーモアのあるフィードバックはわかりやすく、

受講生の皆さんもしっかりと受け止めます。



 

いろいろな事例を講評つきで振り返ることにより、

参加されたみなさんがさらに理解を深め、
ご自身の今後の読み聞かせの
ヒントにしていただけたら、と思っています。

 

受講生のアンケートでは、

早くも次の講座開催を希望する声をたくさんいただきました。

読書振興センターでは、引き続きこのような講座を企画していきますので

どうぞご期待ください。

 

>宮崎先生、第2回目~発表会までの講義をありがとうござました♪

 

 

 

★ 発表会で使用した本(一部)★

    

 『おだんごぱん』 [出版社 福音館書店]

作:ロシア民話  絵:脇田 和  訳:瀬田 貞二

 

 

 

 

『こんとあき』 [出版社  福音館書店]

作・絵:林 明子

   

 

 

 

 

『わらしべちょうじゃ』 [出版社 ポプラ社]

作:西郷 竹彦  絵:佐藤 忠良

 

 

 

 

『はなのみち』 [出版社 岩崎書店]

作:岡 信子  絵:土田 義晴

 

 

 

 

『11ぴきのねことあほうどり』 [出版社 こぐま社]

作・絵:馬場 のぼる

 

 

 

 

『ハガネの歯』 [出版社 セーラー出版]

作:クロード・ブージョン  絵:末松 永海子

 

 

 

 

 

『ゆらゆらばしのうえで』 [出版社  福音館書店]

作:きむら ゆういち  絵:はた こうしろう

Posted at:09:00

レポート:第3回 読み聞かせスキルアップ講座―③

連続講座「第3回読み聞かせスキルアップ講座」の3日目

を3月10日(土)に開催しました。

子育て中の方やボランティアの方、保育士の方など、

子どもと関わる方にはぜひ知ってほしい内容が満載!

このブログで、講座の内容を少しだけ紹介したいと思います。

 

 *講座初日のレポートはコチラ

 *講座2日目のレポートはコチラ

 

講座3日目の講師は、引き続き、千代田図書館の

学校支援担当司書の宮崎亜古さんです。

 

 

今回は、実際に「読み聞かせ」や「おはなし会」をするために、

本の選び方やおはなし会の内容の構成、会場設定についてなど、

実践的な内容を学びました。

 

★本の選び方★

特に公共の場での「おはなし会」などで、複数の子どもを相手に

読み聞かせをする場合は、本選びは、とても大切!

一口に「絵本」といっても、さまざまな種類の絵本があるので、

季節や行事に合わせて選んだり、内容、長さ、対象年齢などを

しっかり考慮して選ぶことがポイントです。

対象年齢の目安を知るのに、小学校の国語の教科書に

どんな作品が採用されているかが参考になる、という点は、

参加者の皆さんにとって思いがけない情報だったようです。

 

>定番のおすすめ絵本

 

 『かぼちゃスープ』 

 ヘレン・クーパー/作 せなあいこ/訳 アスラン書房

 

 読みやすく、リズムのある文章は読み聞かせにぴったり!

 

 

★おはなし会の構成★

おはなし会の全体をひとつの流れとしてとらえ、

導入と仕舞いをきちんとすること、中心となるメインのおはなしを決めること、

つなぎ方を工夫して途切れないようにすること。

“メイン”ばかりにならないように、自然や写真絵本、

赤ちゃん絵本などの小さなおはなしを間に入れると、

ちょっとした気分転換や、つなぎになるというアドバイスもありました。

 

>ときには“文のない”絵本もいいですね。

 

 『かようびのよる』 

 デヴィッド・ウィズナー/作 当麻ゆか/訳 徳間書店 

 

 

 

★おはなし会の会場・時間★

聞き手にちゃんと絵本が見えるための工夫、

おはなしに集中できる環境作り、時間設定などについて学びました。

 

★読み聞かせの実践(手法・技法)★

本の持ち方、開き方、めくり方、声色など…

参加者の皆さんにとって、とても参考になったようです。

 

 

⇒最終日の発表会(一般公開のおはなし会)の準備に入りました。

4つのグループに分かれて、各自で読む本を選び、プログラムを立てます。

参加者の皆さんは、これまでに学んだことを思い出しながら、

真剣に本を選び、教わったばかりの手遊びを練習し、つなぎを考え・・・

宮崎さんにアドバイスをもらいながら、組み立てていきます。

時間の調整や、読む本のバランス、テーマなど、

いざおはなし会のプログラムを組むとなると、

考えなければいけないことがたくさんありますね!

 

 

 

⇒どんな「おはなし会」になるのでしょうか?

講座最終日の発表会(一般公開のおはなし会)

ぜひ聞きにきてくださいね!

 

第3回 読み聞かせスキルアップ講座受講生による おはなし会

日時 3月24日(土)14:00~約1時間

場所 千代田図書館10階 子ども室

対象 どなたでも(出入り自由)

Posted at:15:00

レポート:第3回 読み聞かせスキルアップ講座―①

2/4(土)に千代田区読書振興センターが主催する

「第3回 読み聞かせスキルアップ講座(全4回)」

千代田図書館でスタートしました。

 

 

連続4回講座の初回にあたる今回のみ、

講師に片岡輝(かたおか・ひかる)先生を迎え、

「愛の贈り物としての読み聞かせ

   ―幼児期の発達と読み聞かせ」

と題し、公開の講演会を開催しました。

 

 

冒頭で片岡先生から

「子ども達に何を手渡したいですか?」

「それはどのような方法で?」

と受講者へ問いかけがありました。

受講されたみなさんもそれぞれ、

心にいろいろなものを思い浮かべたと思います。

 

…愛、財産、教育、生活の知恵、文化、先祖伝来のもの etc

…日々の触れ合い、自然とのふれあい、言葉かけ、躾、

 季節の行事によって etc

 

片岡先生は、絵本にはさまざまな作者の愛(価値観やメッセージ)

が秘められていて、周囲の大人による、

それらを理解し共感した読み聞かせは、

未来を生きる子どもへの贈り物(愛のメッセージ)になる、

とお話がありました。

 

講演会は、先生が絵本を1冊1冊、実際に読みながら、

その本に込められているメッセージやテーマを

解説して進んでいきました。

 

 

時に幼児期の成長過程の特徴や、

時に心理学者の説などを交えてのお話は、

とてもわかりやすかったです。 

 

 

 

・・・・・・今回紹介のあった本(一部)・・・・・・・ 

 

●ラッセル/リリアン・ホーバン「フランシスシリーズ」

 

『フランシスのいえで』 

『おやすみなさい フランシス』

 ともに まつおかきょうこ/訳 好学社/刊

 

   

 

 親子の向かい合い方、の参考になる本。

 “お父さん、お母さんの参考書”だそうです。

 フランシスのお父さんとお母さんの会話にも注目! 

決してダメとは言わない。

一旦ゆったりと受け止める≪受容≫姿勢に、

親側の包容力と子どもへの愛情が伝わってきます。

   

 

●モーリス・センダック『かいじゅうたちのいるところ』

 じんぐうてるお/訳 冨山房/刊 

   

 

 ≪ファンタジー≫が子どもにとってなぜ大切か。

読んで“帰ってくる” ことにより、

子どもは自分を違う世界で開放して、

現実を生き直す力につなげることができる、とも。

        

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  

  

絵本の解説の後には、絵本の選び方や、

絵本との出会わせ方(出会いのドラマの演出)も重要、

というお話があり、

受講生のみなさんも熱心に聞き入ってました。

本選びには、身近な新聞等の書評もとても役立つそうです。

  

先生が書評で見つけた、最近のお気に入りの本↓  

●『蝶の目と草はらの秘密』 

 ジョイス・シドマン/文、べス・クロムス/絵 冨山房/刊

 

 

   

 

 

片岡先生の優しく穏やかな語り口と、惹きつけられるお話に、

改めて、読み聞かせの原点(=子どもへの愛の贈り物)を

感じてくださった方も多かったようです。

知っていた絵本にも、色々な気づきや新たな発見があり、

講義終了後は、紹介された本を借りていく方の姿も見られました。

 

片岡先生、第1回目の講義をありがとうございました。 

 

さて、読み聞かせスキルアップ講座は、 

次回3/3(土)から、最終回3/24(土)の“おはなし会(発表会)”に向けて

いよいよ実践編に移っていきます。

この続きは、またブログでレポートしますので、どうぞお楽しみに。 

Posted at:15:00

レポート:ランチタイムおはなし会(全9回)

千代田図書館では、今年も秋の読書週間(毎年10/27~11/9)に合わせて

大人のためのおはなし会「ランチタイムおはなし会」を開催しました。

ビジネスパーソンにも気楽にお立ち寄りいただけるよう、

平日の昼に約15分間で、絵本の読み聞かせや朗読、ストーリーテリング、

ブックトーク(テーマに沿った本の紹介)などを行うものです。

今年も老若男女を問わず、たくさんの方にお越しいただきました。

 

 

 

以下、おはなし会で語り手たちが紹介した本をまとめてご紹介します。

おはなし会で読まれた本が気になっていたという方も、

次に何を読もうかな?と本を探している方も、

ぜひ本選びの参考にしてみてください。

 

①詩

『倚りかからず』茨木のり子 筑摩書房

当館の館長はダジャレ好き。そして、茨木のり子さんの詩集も

大のお気に入りで、書店で見かけるとつい手がのびるのだとか。

3.11の震災時に図書館で夜を明かしつつ思い浮かべたのが

この詩集の中の「水の星」だったそうです。

 

②絵本

『綱渡りの男』モーディカイ・ガースティン 川本三郎/訳 小峰書店

映画化もされた実話。折込みページがあり、

綱渡りのスリルが伝わってきます。大人も楽しめる絵本です。

 

③絵本

『かぼちゃスープ』ヘレン・クーパー せなあいこ/訳 アスラン書房

今の季節にぴったりの心温まるおはなし。

絵がとても素敵なのでぜひ手にとってご覧ください。

 

④小説

「蜘蛛の糸」芥川龍之介 『蜘蛛の糸・地獄変』角川文庫より

担当した語り手は、この作品を小学校5年生のときに初めて

出会い、非常におどろおどろしい地獄の描写とおそろしい結末が

とても印象深かったそうです。

 

⑤小説

『4時のオヤツ』杉浦日向子 新潮社

 

おはなし会では、千代田図書館からも近い洋菓子屋のおやつが

登場する「ゴンドラのサバラン」という短編を朗読しました。

 

⑥ストーリーテリング 

「びんぼうがみ」東北に伝わる昔話の再話

貧乏神が福の神になるという、心温まるおはなしでした。

 

⑦ブックトーク テーマ「ニュートリノの夢」

『ニュートリノの夢』小柴昌俊 岩波ジュニア新書

「2002年にノーベル物理学賞を受賞した小柴先生が、研究のみちのりと

ニュートリノ物理学を語る」(背表紙の解説より抜粋)

中高生向けの本なので、とてもわかりやすく、読みやすい一冊です。 

 

『超ひも理論を疑う』ローレンス・M・クラウス 斉藤隆央/訳 早川書房

内容はとても専門的で難しいはずなのですが、テレビシリーズ

「トワイライト・ゾーン」(邦題「未知の世界/ミステリーゾーン」)

の引用に始まり、ぐいぐいと引き込まれる作品です。

 

『理系思考 分からないから面白い』元村有希子 毎日新聞社

文系出身者が圧倒的に多い図書館員にとって「理系」とは

まるで別世界のようにも感じられます。

でも実は両者とも、向かっている先は同じなのかも?

わからないからもっと知りたいという好奇心や探究心、

そんな、共通点が見つかります。

 

『ワープする宇宙 5次元時空の謎を解く』 

リサ・ランドール 向山信治/監訳 塩原通緒/訳 NHK出版

英米の大学でテキストとして使われているベストセラー本の邦訳。

3次元+時間+見えない次元、5次元について書かれています。

これも専門性の高い内容ですが、非常にわかりやすく、おすすめの一冊。

 

『センス・オブ・ワンダー』レイチェル・カーソン 佑学社

著者のレイチェル・カーソンは、前著『沈黙の春』で環境の汚染と

破壊の実態を世に先がけて告発し、大きな反響を呼びました。

『センス・オブ・ワンダー』は著者の最後の作品です。

 

⑧ブックトーク テーマ「アンネの日記」

『アンネの日記 完全版』アンネ・フランク 深町眞理子/訳 文藝春秋

『アンネの日記』はアンネの父親のオットー・フランク氏が編集したもので

おもに性に関する記述や、母親を批判する部分などが削除されていたのを、

完全な形で編集し直したのが『アンネの日記 完全版』です。

 

『アンネ・フランク その15年の生涯』黒川万千代 合同出版

アンネ・フランク生誕80年となる2009年に出版された本。

著者は、アンネと同じ年で、広島で被爆し、戦後その体験を世界に伝え歩く

とともに、アンネ・フランクやホロコーストの研究をしている方です。

 

『博士の本棚』小川洋子 新潮社

作家の小川洋子さんは『アンネの日記』に触発され、アンネと同じ

13歳のときに日記を書き始めました。作家を志した小川さん

にとって『アンネの日記』はその道しるべとなったそうです。

 

『アンネ・フランクの記憶』小川洋子 角川文庫

小川さんが「特別に大事な古い友人」を訪ねるかのように、

アンネの足跡をたどった、その旅路を記録している本です。

 

⑨ブックトーク テーマ「害虫」

『害虫の誕生 ―虫からみた日本史』瀬戸口明久 ちくま新書

ゴキブリがまだ害虫とはみなされていなかった時代から、

害虫の最たる存在として忌み嫌われるようになった現代までの

歴史を社会的背景などを通して分かりやすく説明しています。

 

『寄生虫病の話 身近な虫たちの脅威』小島荘明 中公新書

誰のお腹の中にも回虫がいたような時代がありました。

そして現代の日本人の回虫の保有率は、わずかに0.2%。

しかしながら「エキノコックス」など、新たな寄生虫病も出現

しています。寄生虫病にまつわる学者たちの苦闘の日々と

その歴史を説いている本です。

 

『悪者にされた虫たち』奥井一満 朝日選書

虫が「害虫」とみなされるようになったのは、人間側の利害関係を

中心にした自然観が原因ではないか。

「害虫」を呼び込んでいるのは人間の方ではないか?

と、虫側の視点から描かれている本です。

Posted at:12:00

レポート:翻訳家・金原瑞人さんの講演

「本と出会う 読書サロン」第3期オープニングイベントとして、

29日(土)に翻訳家・金原瑞人さんの講演会を開催しました。

 

「本と出会う 読書サロン」とは、毎月異なるテーマに沿って

メンバー各自がおすすめの本や気になる本を持ち寄り、紹介し合う、

本を通じた交流の場です。11月に第3期目がスタートします。

(⇒「本と出会う 読書サロン」についての詳細はコチラ)

 

 

金原瑞人さんは、YA(ヤングアダルト)分野を中心に精力的に

翻訳活動を行い、訳書は300点を超えるという翻訳家であり、

法政大学社会学部の教授であり、児童文学研究家でもあります。

 

講演では、翻訳家として活躍されるに至る経緯、好きな海外作家

についてなど、金原さんご自身についてのお話だけでなく

YA分野の魅力、児童書やYA分野のもつ可能性、

子どもの読書についてのお話など、多岐にわたり、

会場の楽しげな笑い声につられて途中から参加された方もいました。 

 

 

まずはサンフランシスコのチャイナタウンの話から始まりました。

―市場で、バタバタ動いている烏骨鶏を喜んで買っていく中国人の姿に驚いた。

でも日本人も、ピチピチしている魚はイキが良いといって、喜んで買っていく。

―別のある国では、羊の目玉を食べると聞いて驚いた。

でも日本人も、鯛の目玉は贅沢なコラーゲン質だと好んで食べる。

・・・などなど、現地でのびっくり仰天エピソードも

日本の風習と並べて話していただくことで

「なるほど、それと同じ感覚か~」と身近に感じることができました。

そうした異なる文化を同じ感動にして伝えるのが翻訳家の仕事

だと思っている、ということでした。

 

翻訳家として活躍されるにいたる経緯は、

翻訳家になりたい!と一筋に目指してこられたのではなく

幼稚園の受験から就職活動まで、すべてに“落ちまくった”結果

という意外なエピソードもお話いただきました。

先日お亡くなりになった北杜夫さんの『どくとるマンボウ』シリーズ

を読んで医者もいいなと思ったそうです。(医学部にも不合格)

⇒詳しくは金原さんのエッセイをぜひご一読ください。

『翻訳家じゃなくてカレー屋になるはずだった』 牧野出版 又は ポプラ文庫

 

 

金原さんが精力的に翻訳されている「YA(ヤングアダルト)」分野とは、

児童書と一般書の中間に位置づけられる分野の呼称です。

金原さんは、翻訳・書評活動を通して日本にYAを根付かせた

第一人者ともいわれています。

 

大学院の研究室で、金原さんがそれらの原書に出会った頃は

中高生向けの本を出そうという出版社も、出せる出版社もなかったそうです。

それから、YAというジャンルの確立のきっかけとなる

1970年代のアメリカ図書館協会の調査の話、

福武書店(現ベネッセ)が児童部門を立ち上げ、

YA作品も出版する運びとなった話、

そして、中高生だけでなく、大人になって読むからこそ面白い

YA分野の魅力、懐の深さなどをとても分かりやすくお話しいただきました。

 

もしかするとYA(ヤングアダルト)という言葉が“しばり”となって、

中高生以外の方には馴染みがないかもしれませんが、

ぜひ一度手にとってみてください。

どの本を読んでいいかわからないときには下記の本をご参考に!

金原さんがおすすめするご自身の訳書もご紹介しておきます。

 

講演後には、紹介された本を立読みする姿が多数見られ、

また、アンケートでも「読んでみたい本がたくさん出てきた!」

という声をいただきました。

 

 

ここには書ききれませんが、その他にもおもしろエピソードが満載で

あっという間の1時間半でした。

金原さんの訳書は、来春以降にも続々と刊行予定とのことです。

ぜひご注目ください。洋書の訳本ではなく『忠臣蔵』『雨月物語』も

出るようですよ。楽しみです。

 

+++++++++++++++++++++++++

『金原瑞人YAセレクション みじかい眠りにつく前に 

Ⅰ真夜中に読みたい10の話』 金原瑞人/編 ジャイブ

 

『金原瑞人[監修]による12歳からの読書案内』

『同 海外作品』

『同 とれたて!ベストセレクション』 すべて、金原瑞人/監 すばる舎

  

 

『ブラッカムの爆撃機』 

ロバート・ウェストール/作 宮崎駿/編 金原瑞人/訳 岩波書店

 

『水深五尋』

ロバート・ウェストール/作 金原瑞人・野沢佳織/訳 宮崎駿/画 岩波書店

 

『かかし』 ロバート・ウェストール/著 金原瑞人/訳 福武書店、徳間書店

⇒金原さんの初めての訳書。

分からないところは著者と手紙でやりとりをしていたそうです。

 

*上記の本(一部除く)は、千代田図書館9階の「中高生コーナー」

にあります。ぜひ一度ご覧になってみてください。  

Posted at:10:00

10/1 フォーラム「絵本・物語とことばの世界」

回は、財団法人 文字・活字文化推進機構主催イベントのご案内です。

 

フォーラム「絵本・物語とことばの世界」 ※要申込

「子どもの読書活動推進法」が施行されて今年で10年。

日本児童文学研究者の宮川健郎さんと絵本作家の浜田桂子さんを

講師に迎え、子どもの想像力やことばの力ををはぐくむ読書への

熱い思いを語り合っていただきます。


*主催 文字・活字文化推進機構

*共催 読売新聞社、活字文化推進会議

 

日時

 10月1日(土)13:30~15:30(13:00 開場予定)

会場

 日本プレスセンタービル10階ホール(東京都千代田区内幸町)
 ※アクセスはこちら

定員

 300名 (参加費無料)

 

★お申込み方法、詳細についてはこちらから。

 
プログラム
 ●基調講演「命のまぶしさを伝える」
   浜田 桂子(絵本作家)


 対談「絵本・物語とことばの世界」
  出演
   宮川 健郎(武蔵野大学教授)
   浜田 桂子(絵本作家)

  


************************

☆浜田桂子さんの絵本(千代田図書館所蔵)一部紹介

 

『あめふりあっくん』 

 浜田桂子・著 佼成出版社 

 

『あやちゃんのうまれたひ』≪こどものとも≫傑作集

 浜田桂子さく・え 福音館書店

 

 

『てとてとてとて』 

 浜田桂子さく 福音館書店

Posted at:09:00

もじもじカフェ「当て字・充て字・宛て字の世界」

今回は「もじもじカフェ」というイベントの紹介です。

 

★「もじもじカフェ」とは?(ホームページより引用)

文字と印刷について市民と専門家・業界人がお茶を飲みながら

気楽に話し合うというイベントです。毎回小さなテーマを設定し,

それについて専門知識のある方をゲストとして招きます。

最初に20~30分くらい基調となるお話をしていただき,

それを受けてみんなで話をします。テーマに関心のある方なら,

どなたでもご参加いただけます。

 

これまでに開催されたテーマを見てみると・・・

 

第1回「書体を作るという仕事」ゲスト:鳥海修さん(書体デザイナー)

第9回「本の顔を作る」ゲスト:川畑博昭さん(装丁家)

第17回「チベットの文字とその書体」 

     ゲスト:ケルサン・タウワさん(カワチェン代表)

第18回「江戸の粋を書く」ゲスト:橘 右橘さん(江戸文字書家)

第23回「脳から見た人間の文字」ゲスト:酒井邦嘉さん(脳科学者)

第25回「プライベート・プレスの楽しみ」 

     ゲスト:大石薫さん(私活字版印刷家)

 

・・・など、興味深いタイトルとゲストの名前が並んでいます。

上記はそのほんの一部。

終了報告として、その様子が掲載されているものもありますので、

これまでのテーマ一覧⇒コチラを一度ご覧になってみてください。

 

★もじもじカフェ 第30回「当て字・充て字・宛て字」

日時 8月20日(土)15:00~17:30(開場14:30)

会場 バルト(東京・阿佐ヶ谷)(地図

ゲスト 笹原宏之さん(日本語学者)

参加費 1200円(ワンドリンク付き)

定員 30名(先着順・要申込)

*参加申込の受付は、8月1日(月)~

*内容や申込方法などの詳細はコチラ

 

☆今回のゲスト・笹原宏之さんの著書(一部)

『日本の漢字』

笹原宏之 著 

岩波書店 2006年

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『図解 日本の文字』

沖森卓也・笹原宏之・常盤智子・山本真吾 著

三省堂 2011年 

Posted at:10:00

8/3(水)親子イベント「からだで感じる「能」と漱石」参加者募集中!

千代田区読書振興センターでは、毎年夏休みの季節に、

小学4・5・6年生とその保護者を対象にしたイベント

「千代田図書館で学ぼう!夏のわくわく課外授業」を開催しています。

豪華な講師陣と、子供も大人も楽しめる、充実した内容が好評で、

今夏も開催を決定しています。(一部の科目は既に受付を終了しました)

 

 

*イベントの詳細はコチラ 

 

今年のトップバッターを飾るのは「国語」の授業です。

能楽師安田登さんと槻宅聡さんを先生にお迎えして、

古典芸能の「」の世界を体感します。

 

能というと「なんだか難しそう」「よくわからない」

という声が聞こえてきそうですが、

古典芸能や能に触れたことがない方にこそ、

ぜひご参加いただきたい内容です。

 

能の世界を身近なものに感じられるだけでなく、

本物の能楽師による迫力ある声や笛の音を間近に感じられる

とても貴重な機会ですよ!

 

★「国語」からだで感じる「能」と漱石

日時 8月3日(水)14:00~16:00

会場 千代田図書館10階 子ども室

対象 小学4~6年生の児童とその保護者 ※保護者同伴必須

定員 20組40名(申込先着順) 

*申込方法などの詳細はコチラ

 

【授業内容】

日本の古典芸能である「能」ならではのすり足、呼吸、発声、

笛などを学び、「能」や夏目漱石の世界を体感します。

 

 *夏目漱石は、謡(能の歌)を習っていました。

  謡を習い始めてからの漱石作品には、その影響がよく表れているそうです。

 

安田先生の話によると、夏目漱石も、能も“あの世”とつながる

お話が少なくなく、能の体験を通じて“異界”をのぞくという、

暑い夏にぴったりの授業になりそうです。

 

【講師紹介】

講師の安田登さんは、下掛宝生流ワキ方能楽師として

国内外を問わず多くの舞台をつとめながら、

学校での能の特別授業やワークショップの開催、寺子屋の主宰、

物語や詩の朗読ライブ、音楽やダンスとコラボレートした舞台を

展開するなど、精力的に活動をされています。著書も多数。 

 

『疲れない体をつくる「和」の身体作法 能に学ぶ 深層筋エクササイズ』

安田登/著 祥伝社 黄金文庫 2011年

「600年前に完成された日本の伝統芸能「能」と、アメリカで開発された最新のボディワーク「ロルフィング」に共通性があることを見出した著者。能楽師が高齢になっても現役でいられる秘密を「体のバランス」と「深層筋の働き」にあると言及、誰にでもできるエクササイズを提案する!」(背表紙より引用)  

 

 

 

 

『異界を旅する能 ワキという存在』

安田登/著 ちくま文庫 2011年

「能の物語は、生きている「ワキ」と、幽霊や精霊である「シテ」の出会いから始まる。旅を続けるワキが迷い込んだ異界でシテから物語が語られる。本書では、漂泊することで異界と出会いリセットする能世界、そして日本文化を、能作品の数々を具体的に紹介しながら解き明かす。 巻末に、本書に登場する46の能作品のあらすじを収録。解説 松岡正剛」 (背表紙より引用)

 

 

 

 

 

そして、森田流笛方能楽師の槻宅聡さんも、

東京をはじめとする国内外での公演をはじめ、

2004年より島根県松江市でワークショップ「能を知る集い」を

開催するなど、多角的に能を紹介する試みを続けている方です。

 

参加申込は、先着順での受付となりますので

小学4~6年生のお子さんをおもちの方は、ぜひスケジュールをご調整の上

お子さんと一緒にご参加ください。ご応募、お待ちしています!

 

*******関連情報*******

 

現在、千代田図書館9階=第2展示ウォール(千代田区役所9階)にて

「夏のわくわく課外授業2011」の授業内容や講師の専門分野について

紹介するミニ展示を行っています。講師の著書や関連本のほか、

お持ち帰りいただけるチラシ類もあります。ぜひお立ち寄りください。

 

Posted at:09:30

レポート:第2回読み聞かせスキルアップ講座③

少し間をあけてしまいましたが、3月5日(土)に開催した

「第2回読み聞かせスキルアップ講座③」のレポートです。

今回は、参加者の皆さんが、お気に入りの絵本を

各自1冊ずつ持ち寄り、紹介をしました。

 

知らないことばがたくさんある子どもが、

大人向けの一般書を読むことは難しいかもしれませんが、

絵本は、子どもから大人まで誰でも読むことができるものです。

子どもに読み聞かせをするための絵本を探している方だけでなく、

次はどんな本を読もうかな、と思っている方も、

以下でご紹介する絵本をぜひ参考にしてみてください。

 

*なお、3月12日(土)に予定していた講座の最終回は、

このたびの震災の影響により、開催を中止いたしました。

本講座レポートは、これをもって終了といたします。

 

~+☆+~ 講座参加者により紹介された絵本 (順不同)~+☆+~

 

 

『おかあさん、あのね』

こどもがかいたおかあさんの詩1

吉野弘、新川和江/監修 

大和書房 

 

*毎年母の日を記念してハナマルキ株式会社に 

 寄せられた全国の小学生の詩を編集したものです。 

 

 

 

 

 

 

『おおきなかぶ』

A.トルストイ/再話 内田莉莎子/訳

佐藤忠良/絵 

福音館書店 

 

 *紹介者コメント「絵がきれいで気に入っています」

 

 

『わたしとあそんで』

マリー・ホール・エッツ/作・絵 

与田準一/訳 

福音館書店 

 

*紹介者コメント「娘をひざの上にのせて、 

  よく読んでいました」

 

 

 

 

 

 

『トンちゃんてそういうネコ』

MAYA MAXX/作・絵

角川書店 

 

*紹介者コメント「絵のインパクトが大!」

 

『くまのコールテンくん』

ドン・フリーマン/作・絵 松岡享子/訳  

偕成社

 

*紹介者コメント

 「最初に読んだとき、涙が出てきました。かわいくて、抱きしめたくなるような絵本です」

 

『マナティーはやさしいともだち』

親と子の写真絵本6  福田幸広/写真  ポプラ社 

 

*紹介者コメント

 「マナティーの生態を写真でつづった本。動物が好きなので気に入っています」

 

『くさをはむ』

おくはらゆめ/作  講談社   

 

*紹介者コメント

 「幼児におすすめ。ことばの繰り返しがあるので、声をそろえて楽しんでくれます」 

 

 

『きょうはみんなでクマがりだ』

マイケル・ローゼン/再話 山口文生/訳 

ヘレン・オクセンバソー/絵 

評論社 

 

 

  

 

 

『とてもすてきなわたしの学校』

ドクター・スース&J・プレラッキー/文 神宮輝夫/訳 

レイン・スミス&ドクター・スース/絵  童話館出版  

 

*紹介者コメント

 「娘と一緒に絵本探しをしていたら、娘自身が選びました。

  小学生の頃、ずっと読み聞かせをしていました。

 「考えること」を教えている学校のおはなしです」 

 

 

『歯いしゃのチュー先生』

ウィリアム・スタイグ/作

うつみまお/訳 

評論社 

 

*紹介者コメント「息子が自分で選んだ絵本です。

 小学校低学年に人気があります」 

 

 

 

 

 

 

『きつねとねずみ』

ビアンキ/作 内田莉莎子/訳 山田三郎/絵

福音館書店 

 

*紹介者コメント「学童クラブでの子どもたちとの

 関係で悩んだりしていたときに、ヒントをくれた

 絵本です」 

 

 

 

 

 

 

 

 

『7日だけのローリー』

片山健/作・絵

学習研究社 

 

*紹介者コメント「犬の情けない表情など、表情が 

 豊かで、本当にすてきな絵本です」 

 

 

 

 

 

『ぼく おかあさんのこと…』

酒井駒子/作・絵 文渓社 

 

*紹介者コメント

 「甘えたいのに甘えられない・・など、男の子の気持ちをよく表している絵本が好きです」  

 

 

『ちいさいおうち』

バージニア・リー・バートン/作 石井桃子/訳

岩波書店 

 

*紹介者コメント「子どもが好きな本と、自分が好きで 

 読み聞かせていた本は異なりましたが、これは、

 親子ともに好きな絵本です」  

 

 

 

 

 

 

『あのとき すきになったよ』

薫くみ子/作 飯野和好/絵

教育画劇 

 

*紹介者コメント「友だちになるきっかけを描いた絵本です」 

 

 

 

 

 

『ぴっつんつん』

武鹿悦子/文 後路好章/構成 もろかおり/絵 くもん出版

 

*紹介者コメント

 「クレパスで描かれ、すべて擬音語で書かれています。展開にインパクトがあります」

 

 

『はなをくんくん』

ルース・クラウス/文 きじまはじめ/訳

マーク・シーモント/絵 

福音館書店

 

*紹介者コメント「小さな花に、森のみんながわーっ!と 

 喜ぶ幸せ、その感覚が気に入っています」 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ちいさなあなたへ』

アリスン・マギー/文 なかがわちひろ/訳 

ピーター・レイノルズ/絵  主婦の友社

 

*紹介者コメント

 「出産して嬉しかった母の思い。最近読んで感動した絵本です。

 今の娘にも読んであげたい」  

 

『いっぽんみちをあるいていたら』

市居みか/作・絵 ひかりのくに 

 

*紹介者コメント

 「人と出会うって、こんなにも素晴らしいことはない!と思いました」  

Posted at:12:25

読み聞かせスキルアップ講座で使用した絵本②

第2回読み聞かせスキルアップ講座②で

講師の尾松純子先生より紹介のあった絵本です。

 

 

『のせて のせて』

松谷みよこ 文

東光寺啓 絵

童心社

先生コメント:暗闇を通り抜ける場面があります。先生のお子さんは暗いところに行くとその場面での「トンネルトンネル・・まっくらまっくら・・」ということばをつぶやいて、暗闇もこわがらなくなったそうです。子どもは、読んでくれた大人の声を体中に響かせながら、成長の階段を1段1段のぼっていく…というようなことを感じさせてくれた絵本です。

 


 

 

『ラチとらいおん』

マレーク・ベロニカ 文・絵

とくながやすとも 訳

福音館書店

先生コメント:子どもはたっぷりとした依存をへて、自立をするもの。子どもたちの共感を呼ぶ絵本です。

 


 

 

『もりのなか』

マリー・ホール・エッツ 文・絵

まさきるりこ 訳

福音館書店

先生コメント:白黒の絵本ですが、おはなし会などで使っても、遠目がききます。絵本の世界の中に入って遊ぶ感覚を教えてくれたのは、この絵本でした。続編『またもりへ』という絵本もあります。

 


 

 

 

『ラモーナとおとうさん』『ラモーナとおかあさん』

ベバリイ・クリアリー 作

アラン・ティーグリーン 絵

松岡享子 訳

学習研究社

(※写真は『ラモーナとおとうさん』) 先生コメント:子どもたちがやりたくてもやれないこと、言いたくても言えないことを、この本の主人公ラモーナが全部やってくれます。あなたたち子どもは、大人にとって本当に大切な存在なんだよ、ということが伝わる本です。


 

 

『パパのカノジョは』

ジャニス・レヴィ 作

クリス・モンロー 絵

もん 訳

岩崎書店

先生コメント:子どもの心が何を求めているのか、が描かれている絵本。大人におすすめ。


 

その他にも、赤ちゃん向け絵本、ナンセンス絵本、詩の絵本、

かわいらしい♪だけではない子ども像が描かれた絵本、など

約30冊の絵本が紹介されました。

 

書店や図書館にはたくさん絵本がありすぎて、

どれを選べばよいかわからない!

という方もいらっしゃると思いますが、

「自分の心が動いた本」を子どもにも手渡してあげてください。

と先生はアドバイスされていましたよ。

 

次回の講座③では、参加者が各自1冊の絵本を持参して紹介し合います。

どんな絵本が紹介されるのか楽しみです。またこのブログでご報告します。

 

Posted at:10:00

読み聞かせスキルアップ講座で使用した絵本①

2、3月の土曜日に全4回の連続講座として開催している

「第2回読み聞かせスキルアップ講座」では、

たくさんの絵本が紹介され、読み聞かせが披露されます。

 

*2/12(土)に開催した講座①の様子はコチラからご覧いただけます。

 

ちよぴたブログでは、講座の様子とともに、講座で使用した

絵本も紹介していきますので、絵本選びに迷ったときには

ぜひチェックしてみてください。

 

まずは、音の繰り返しやリズムが楽しい絵本。

子どもの体がはずんでいれば、それは、心もはずんでいる証拠♪

 

『ぽんちんぱん』 

 柿木原政広・作 福音館書店 こどものとも0.1.2 定価410円

 

 

『もりのおふろ』

さく 西村敏雄

出版社 福音館書店 

 幼児絵本シリーズ 2才~4才むき

定価 800円+税

 


 

 

『くまさん くまさん なに みてるの?』

え エリック・カール

ぶん ビル・マーチン

出版社 偕成社

定価 1,000円+税

 

 

Posted at:17:00

千代田図書館が雑誌に掲載されました。

今日は、千代田図書館のサービス等が掲載された雑誌を

ご紹介します。読書や本の特集が組まれているので、

読書や本好きの方は、ぜひ手にとってみてください。

 

週刊 アスキー』2011 2/1(角川グループパブリッシング発売)

 

 

 

 

 特集「無料で楽しむ電子ブック18」の中で、

 千代田Web図書館をご紹介いただきました。

 ※千代田Web図書館は、千代田区内在住・在学・在勤者へのサービスです。

 

 

週刊 東洋経済』2011 1/22(東洋経済新報社)

 

 

 

  特集「読書領域を広げる楽しみ方」の「図書館を使い倒せ」の中で、

 豊島区立中央図書館、葛飾区立中央図書館、東京都立多摩図書館と

 ともに千代田区立千代田図書館をご紹介いただきました。

  

 

男の隠れ家』12月号 (朝日新聞出版発売)

 

 

 

 第2章「図書館を遊ぶ」の中で、切手の博物館図書室、

 野球体育博物館図書室、日本の酒情報館ライブラりー、

 日本近代文学館、江戸東京博物館図書室などとともに

 千代田図書館をご紹介いただきました。 

 ※12月号はバックナンバーとしての取り扱いになります。

  詳しくは書店にお問合せください。

 

Posted at:10:40

「大人のためのおはなし会」で読んだ本・絵本

10/23~11/9の読書週間も終了しましたが

まだまだ気持ちの良い読書日和が続きますね。

 

読書週間中の平日昼休みに開催した

「大人のためのランチタイムおはなし会」は、

おかげさまで好評のうちに終了しました。

 

 

 ▲毎回15~30名の方が立ち寄ってくださいました。

 

 

今回、図書館職員が読んだ本や絵本をご紹介します。 

 

『ラブ・ユー・フォーエバー』

ロバート・マンチ・作 乃木りか・訳 

梅田俊作・絵 岩崎書店 

 

《感想》

感動して泣いてしまいました。(20代女性) 

 

 

 

『ふるさとお話の旅 愛知』

野村純一・監修 杉浦邦子・編 星の環会

※おはなし会で読んだのは「天狗と花祭り」

(愛知県の民話)

 

《感想》 

ふるさとのお話、とても良かったです。(60代女性) 

 

 

 

 

 

 

 

『春琴抄』

谷崎潤一郎 新潮文庫

※おはなし会で読んだのは「序文」のみ

 

《感想》

関西弁のイントネーションもよく出来ていてよかった。(50代女性) 

 

 

 

 

 

『わすれられないおくりもの』

スーザン・バーレイ・作、絵 小川仁央・訳 

評論社

 

《感想》

死について、改めて考えるきっかけになりました。(20代女性) 

 

 

 

 

 

 

『ルリユールおじさん』

いせひでこ・作 理論社

 

《感想》

本そのものも、本との出会いも大切にしたくなりました。(30代男性) 

 

 

 

その他にも、以下の読み聞かせや語りを行いました。

『魔法のホウキ』 (絵本)

C・V・オールズバーグ・作 村上春樹・訳 河出書房新社

 

『茨木のり子集 言の葉2』 (詩)

茨木のり子 筑摩書房

 

「小十郎とねこ」 (日本の昔話)

参考図書『日本昔話集成 第二部 本格昔話1』 関圭吾 角川書店

より「猫女房」

 

最終日は、館長によるブックトーク「テーマ:野口英世」でしたが

これについてはまた、次回お届けいたします。お楽しみに!

  

 

Posted at:10:30

書評家・豊崎由美さんがおすすめの本

去る10/19(火)に千代田図書館9階のオープンスペースで

「本と出会う 読書サロン 公開サロン」を開催しました。

 

 

「本と出会う 読書サロン」は、昨年秋にメンバーを募集し、

JPIC読書アドバイザークラブの運営で月1回のペースで活動してきました。

毎月異なるテーマに沿って、参加者各自がおすすめの本や気になる本を

持ち寄り、ざっくばらんに紹介しあう、本を通じた交流の場です。

 

今月より新たに第2期をスタートさせることとなり、

新規メンバー募集をかねて、

この公開サロン講演会を開催する運びとなりました。

講師は、書評家の豊崎由美さん。

本の選び方や楽しみ方などについて、とても楽しく、タメになる話を

していただきました。メモをする手が止まりませんでした!

 

▲講師の豊崎由美さん。次から次へと話題は尽きません。

 

幼い頃は体が弱く、4、5歳位から本を読んでいるという豊崎さん。

長靴下のピッピと一緒に冒険したり、名探偵になったり、と

自分が檻の中から少しだけ出られるような気がして、とにかく

本ばかり読んでいたそうです。

 

本を選ぶというよりは、本に選ばれる自分でありたい

とおっしゃっていたのが印象的でした。

面白くない本、理解できない本に出会っても、それは本が悪い

のではなく、自分が悪いんだと思うようにしているそうです。

そうした本も捨てたり売ったりせずに、本棚に残しておいて、

たびたび、恐る恐る手にとりながら、数年後、おもしろい!と

思えたときの快感、喜びはひとしおだとか。なるほど。

  

豊崎さんは、本を読むのはとても遅い、とおっしゃっていましたが、

読んでいる数は相当な量のはず。

書評を書く上で「忘れない」ようにするための読み方、についても

付箋を使った具体的な方法などを教えてくださいました。

 

また、「おもしろそうだな」と思ったら何でも読む<雑読>が

おすすめとのことですよ。

本の「星座」をつくる、という読書の広げ方も紹介されました。

起点となる本を1つ選んで、そこから、作家や訳者つながり、

その本の作家が好きな作家・本、関連作家・本、同じ賞をとった本、、、

などと関連する本を星座をつくるように結んでいきます。

読書遍歴が俯瞰できるし、色んなつながりが見えてきて楽しそうです!

眠れない夜にもおすすめだそうですよ。

 

いろんなジャンルの本や作家に出会える本として、以下の本を

ご紹介いただきました。登場する本が読みたくなる!そうです。

 

『やんごとなき読者』

著者 アラン・ベネット

訳者 市川恵里

出版社 白水社(2009年)

 

もしエリザベス女王が読書に夢中になったら・・・という仮定に基づく架空の話。読書を通じて、エリザベス女王が君主としても成長していくという話。


 

 

 

 

 

 

 
 

 

 

 

 

 

 

『読んでいない本について堂々と語る方法』

著者 ピエール・バイヤール

訳者 大浦康介

出版社 筑摩書房(2008年)

 

豊崎さん曰く、この本に出てくる本は読みたくなってしまう!そうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本を読むことで、色んな立場に出会い、

色んな角度からものを見て考えるクセがつく。

人の立場になって想像する力がつく。

読書の「効能」を改めて聞くことができ、

やっぱり本を読むっていいなぁ。もっと読みたいなと思いました。

みなさんも、<読書の秋>をお楽しみくださいね♪ 

 

 

Posted at:14:55

ストーリーテラー櫻井美紀さんご逝去

昨年、千代田区読書振興センターで開催した

「読み聞かせスキルアップ講座」の講師を務めていただいた

NPO法人語り手たちの会理事長・櫻井美紀さんが

ご逝去され、先月20日にお別れの会が催されました。

 

 

  

▲お別れ会のようす

 

 

▲スキルアップ講座での櫻井先生

 

定員20名のスキルアップ講座を経て、

もっともっと多くの方に櫻井先生の「語り」に触れられる

機会がもてないかと考えていた矢先の訃報でした。

謹んで御冥福をお祈りいたします。

 

≪櫻井先生の主な著書≫

すべて千代田区立図書館に所蔵しています。

読み聞かせや朗読などの活動を行っている方だけでなく、

子育てをされている方、「伝える」ことを生業としている方

などにも知っていただきたい内容です。

 

 

語り 豊饒の世界へ』

著者 片岡輝、櫻井美紀

出版社 萌文社(1998)

 

 

 


 

 

『昔話と語りの現在』

著者 櫻井美紀

出版社 久山社(1998)

日本児童文化史叢書20

 

 


 

 

『子どもに昔話を!』

編者 石井正己

出版社 三弥井書店(2007)

櫻井先生は「子どもに語りを」というタイトルで

執筆されています。 

 


★櫻井先生のホームページは、こちら

「語り」=ストーリーテリングのあらまし、

世界各国を飛び回って活躍されていた櫻井先生のコラムなど

現在もそのまま閲覧可能になっています。

 

 

Posted at:14:30

映画を先に見るか、原作を先に読むか。

9/11公開の映画「悪人」の主演女優・深津絵里さんが

第34回モントリオール世界映画祭で最優秀主演女優賞を受賞

のニュース、皆さんご覧になりましたか?

 

日本人女優の受賞は、「天城越え」の田中裕子さん以来

27年ぶりの快挙とのこと。

この映画は、芥川賞作家・吉田修一さんのベストセラー小説『悪人』を、

「フラガール」の監督李相日(リ・サンイル)さんが映画化したものです。

 ★映画「悪人」公式サイトはこちら

 

『悪人』以外にも吉田さんの作品は映像化されていますが、

本作では脚本も吉田さん自らが手がけているそうです。

 ★映像化された吉田修一さんの作品

 

『7月24日通り』

新潮社 

「7月24日通りのクリスマス」として

中谷美紀&大沢たかお主演で映画化。

 
 
 
 
 
 
 

『春、バーニーズで』

文藝春秋

同名、寺島しのぶ&西島秀俊主演で

WOWOWドラマWで映像化。

 

 

 

 

 

 

 

『女たちは二度遊ぶ』

角川書店

同名でBeeTVで映像化。

相武紗希、水川あさみ、小雪、優香、長谷川京子

ほか出演。 

 

 

 

 

 

『パレード』

幻冬舎 

同名、藤原竜也主演で映画化。

 

 

 

 

 

 

 

さて皆さんは、映画を先に見ますか?原作を先に読みますか?

いずれにしても、どちらか片方だけではもったいない!

秋は、映像と活字の世界を存分に楽しみたいですね。

 

小説やマンガが原作の映画は、「悪人」の他にも

☆「告白」(原作:湊かなえ『告白』)

☆「借り暮らしのアリエッティ」

 (原作:メアリー・ノートン『床下の小人たち』)

☆「東京島」(原作:桐野夏生『東京島』)

☆「オカンの嫁入り」

 (原作:咲乃月音『さくら色 オカンの嫁入り』)

☆「BECK」(原作:ハロルド作石『BECK』/全34巻)

☆「食べて、祈って、恋をして」⇒9/17公開

 (原作:エリザベス・ギルバート『食べて、祈って、恋をして』)

☆「メッセージ そして愛が残る」⇒9/25公開

 (原作:ギヨーム・ミュッソ『メッセージ そして愛が残る』)

・・・など、続々と公開されています。

 

そして来月には、神保町で撮影された映画も公開されます!

★映画「森崎書店の日々」公式サイトはこちら

 

原作は、第3回「ちよだ文学賞」大賞受賞作品『森崎書店の日々』で

“森崎書店”という、架空の(でも実在しそう!)古書店と神保町を

舞台に、失意と孤独の中にいた女の子が大人へと成長していくストーリー。

 

 

左:「第3回千代田文学賞作品集」 右:待望の文庫化!(小学館文庫)

 

★原作者の八木沢里志さんには、

「千代田図書館情報誌vol.6」にご登場いただいています。

現在、館内で配布中なので、ぜひ手にとってご覧ください!

 

 

左:「千代田図書館情報誌vol.6」表紙 右:八木沢里志さんご登場ページ

 

映画「森崎書店の日々」は10月23日より、神保町シアター他で公開です!

ぜひ劇場でご覧ください。

Posted at:17:35

8月9日は「ムーミンの日」

今日8月9日は「ムーミン」の作家トーベ・ヤンソンの誕生日です。

ムーミンの最初の本が出版されてから60年を迎えた2005年より、

この日は「ムーミンの日」として祝われるようになりました。

(参照サイト:ムーミン谷へようこそ

 

本日16時まで、東京ドームシティラクーアの屋外ステージで

「ムーミンの日の集い」が行われているようなので、

興味のある方は足を運んでみてはいかがでしょう?

千代田図書館からも、歩いて20~30分程度です。

★「ムーミンの日の集い」の詳細については、こちら

 

千代田図書館の所蔵本も、いくつかご紹介しておきますね。

 

『ムーミン谷の夏まつり』

ムーミン童話全集④

トーベ・ヤンソン作/絵 下村隆一・訳

講談社(1990)

  

 

 

 

 

 

『彫刻家の娘』

トーベ・ヤンソン作 冨原眞弓・訳

講談社(2005) 

 

  

 

 

 

 

 

 

『フィンランド 森と街に出会う旅』

鈴木緑・文/写真

東京書籍(2006) 

 

 

 

 

 

 

 

『北欧トラベルダイアリー』

フィンランド・スウェーデン+エストニア

あこがれの街とかわいい田舎町あるき

すげさわかよ・著

河出書房出版(2008)

 

 

 

 

 

『北欧デザインを知る』

ムーミンとモダニズム

渡部千春・著

NHK出版 生活人新書(2006)

 

 

 

 

 

 

 

『フィンランドを世界一に導いた100の社会改革』

イルッカ・タイパレ編/著 山田眞知子・訳 

公人の友社(2008)

 

 

 

 

 

 

 

 

☆トーベ・ヤンソン(フィンランド/1914-2001)

フィンランド人で彫刻家の父と、スウェーデン人で画家の母の

長女としてヘルシンキに生まれる。

15歳にして挿絵画家としてデビュー。

童話「ムーミン」シリーズ以外にも、大人向けの小説も多数

書いており、挿絵画家、風刺漫画家など多彩な顔を持つ。

 

 

Posted at:13:55

「トム・ソーヤーの冒険」の著者 没後100年

今日4月21日は、アメリカの作家マーク・トウェインの命日です。

(本名サミュエル・ラングホーン・クレメンズ(1835-1910))

「トム・ソーヤーの冒険」「ハックルベリー・フィンの冒険」など

大人になったいま、改めて読み直してみると

子どもの頃とは違う印象を受けるかもしれませんし

英語の勉強もかねて、原書を読んでみるのもいいかもしれません。

 

彼は晩年、人生に幻滅している老人と青年の対話形式で書いた

「人間とは何か」をはじめ、

上記作品の作者と同一人物とは思えないような

人間の貪欲さや残酷さなどに焦点を当てた作品を残しています。

 

★作家の生い立ちなどについては、こちらのページが詳しいです。

 The Mark Twin House and Museum (日本語版あり)

 

★マーク・トウェインの著書

「トム・ソーヤーの冒険 上・下」 石井桃子訳 岩波少年文庫(2001)

「The Adventure of Tom Sawyer」 PENGUIN CLASSICS(1986)

   

 

「ハックルベリー=フィンの冒険 上・下」 

 斉藤健一訳 講談社 青い鳥文庫(1996)

「The Adventures of Huckleberry Finn」 PENGUIN CLASSICS(2003)

    

 

「不思議な少年」 中野好夫訳 岩波文庫 (1969)

「人間とは何か」 中野好夫訳 ワイド版岩波文庫 (2004)

「マーク・トウェインのジャンヌ・ダルク」 大久保博訳 (1996)

     

Posted at:17:20

今日は「国際こどもの本の日」

今日4月2日は、アンデルセンの誕生日で、

国際児童図書評議会(IBBY)(※リンク先は日本支部です)により

「国際子どもの本の日」に定められています。

1967年からは、世界72の国と地域が参加するIBBYの各支部が順番に

ポスター(写真)とメッセージを作成し、各国に発信しています。
今年はスペイン支部が担当で、

メッセージは「さがそう、本はきみを待っている!」

 

 『アンデルセン童話集』

     

  大畑末吉・訳 岩波少年文庫(2006年・新版第7刷発行)

 

「おやゆび姫」「みにくいアヒルの子」「人魚姫」

「マッチ売りの少女」など、知っているはずの物語でも

大人になった今、改めて読み直してみると、

新たな発見があるかもしれません。

  

ハンス・クリスチャン・アンデルセン(1805~1875)

デンマークの作家。デンマークで3番めに大きな島フューン島の

オーデンセという町で、貧しい靴職人の子として生まれた。

文学好きの父と、迷信深い母との間で育ったが、

11歳のとき、父を失った。

15歳のとき、俳優を志してコペンハーゲンに出たが、

貧窮をきわめ挫折した。

その後、大学で学ぶ幸運に恵まれ、

30歳のとき、『即興詩人』によって文名を確立した。

同じ年、最初の童話集を出版し、以後、30年以上にわたって

150編あまりの童話を書きつづけた。

(岩波少年文庫より引用)

 

Posted at:12:30

言葉の音楽性を楽しむ

櫻井美紀先生の「読み聞かせスキルアップ講座②」

レポートの続きです。テーマは「言葉の音楽性」でした。

“声”の表現は、“字”の表現よりも音楽的です。

言葉の繰り返し、韻をふむこと、メロディーなどは

子どもに心地よく伝わります。

今回は、いろいろな音声表現を体感できる絵本を紹介します。

 

 

『ころころころ』

さく 元永定正

出版社 福音館書店

参考価格 800円+税

ISBN 978-4-8340-0111-2

幼児絵本シリーズ 2~4才向き


赤や青や緑のいろだまがころがります。

文字では同じ「ころころころ」でも

あかいみち

 

でこぼこみち

 

などの背景や状況によって

音声表現の仕方は変わってくるのではないでしょうか。

 

 

『もこもこもこ』

さく たにかわしゅんたろう

え  もとながさだまさ

出版社 文研出版

参考価格 1243円+税

ISBN 4-580-81140-2


 

参加者の皆さんが1ページずつ順番に回して読んだところ、

いろんな「もこ」がでてきました。

文字を読むのではなく、何かが「もこ」っと出てくる感じを

イメージしながら音声で伝えること、

そして、それがとっても楽しいことを学びました。

もこ!

 

Posted at:10:13

小学校3~5年生の子どもと楽しむ本

「読み聞かせスキルアップ講座①」の最後のレポートです。

今回ご紹介するのは、小学校3~5年生くらいの子ども向けの本です。

 

ジプシーのむかしばなし『太陽の木の枝』

 J・フィツォフスキ 再話 

 内田莉莎子 訳

 堀内誠一 画

 福音館書店(2002)

 ISBN: 4-8340-1883-0

 

小学校3~5年生くらいの子は、わくわく・旅立ち・冒険が大好き。

育ち盛りで、だんだんと、悩みもでてくる頃。

講師の櫻井先生は、「そんなときは昔話の力を借りればよい。」

とおっしゃっていました。

子どもたちは、昔話の中に、悩みを解決する道筋を見つけたり、

勇気をもらったりするのだそうです。

 

講座では、櫻井先生が、このおはなしのさわりの部分を、

「語り」で聞かせてくださったのですが、

途中で終わったのが残念、続きを聞きたい!と

私も夢中になってしまいました。

 

絵本や児童書には、「対象年齢」がよく書かれていますが、

それはあくまでも参考であって、

対象年齢に達していない子どもでも、

読みたがれば読ませてあげればよいし、

対象年齢をとうの昔に過ぎた私たちでも、存分に楽しむことができますよね。

絵本や児童書の魅力を再確認できた1日でした。

 

次回の読み聞かせスキルアップ講座は、明日6日。(受付は終了しています)

このブログで、皆さんに少しでもその内容をお届けできればと思います!

 

 

 

Posted at:12:35

3、4歳の子どもと一緒に読む本

「読み聞かせスキルアップ講座①」のレポート第3弾は

前回に引き続き、講座で紹介された本についてです。

 

日本の絵本『わたしのワンピース』

えとぶん=にしまきかやこ

こぐま社(1969年)

ISBN: 4-7721-0018-0

 

この絵本も、櫻井先生の娘さんの大のお気に入りだったそうです。

空から降ってきた一枚の白い布きれを、

うさぎさんがワンピースにするところから始まって

お花畑を散歩すると、ワンピースが花模様に、

雨が降ってくると、水玉模様に・・・と

展開にリズムがあり、ページをめくる楽しさがあります。

 

 

先生はページをめくるたびに、皆さんのほうに

しっかり目配りをして、笑顔を見せていらっしゃいました。

読み聞かせのとき、目と目を見合わせることやうなずき

などは、とても大事なのだそうです。

 

また、先生いわく、子どもは4歳くらいになると、

先を見通して楽しむ力がついてくるのだそうで、

この絵本のような展開を楽しむことができるのでしょう。

 

この絵本は、3ヶ月の赤ちゃんも反応したというから、

子どもの力、絵本の力のすごさを改めて感じました。

 

ちなみに、以前このブログでもご紹介した雑誌『月刊MOE』

最新号では、この『わたしのワンピース』が生まれるまでの

紆余曲折を作家・西巻茅子さんが語っています。

 

★『月刊MOE』最新号についてはこちら

 

レポートはまだ続きます。次回をお楽しみに! 

Posted at:18:30

2歳くらいの子どもと一緒に読む本

「読み聞かせスキルアップ講座①」レポート第2弾は、

講座で紹介された本を取り上げたいと思います。

 

まず1冊目はこちら。

アメリカの絵本『わたしとあそんで』

マリー・ホール・エッツ ぶん・え

よだ・じゅんいち やく

出版社:福音館書店(1968年)

ISBN: 4-8340-0153-9

 

世界傑作絵本シリーズ・アメリカの絵本

読んであげるなら 3才から

じぶんで読むなら 小学校初級むき


 

講師の櫻井先生は、娘さんが2歳の頃、

この絵本を100回は読んであげたとのこと。

読み終わって本を閉じると、

「もいっかい」

と何度も繰り返しねだったそうです。

 

なぜ、そんなに気に入ってくれたのでしょうか?

参加者の皆さんで意見を出し合う中で、

「“わたし”以外の、動物たちはしゃべらない。」

という発見をされた方がいました。

 

櫻井先生いわく、まだ2歳くらいの子どもにとっては

自然のままのおはなしが受け入れやすいのだそうです。

 

ちなみに、もっと小さい子どもには、歌や、

音楽的リズム・メロディが心地よく感じられるそうです。

 

続きはまた!

Posted at:17:30

『OZ plus』最新号より「30女子を育てるBOOK案内」

 

昨日発売の『OZ plus[オズプラス]』最新号をご紹介します。

 

      

 

巻頭特集は「わたしを育てるひとり時間」。

その中の「30女子を育てるBOOK案内」という特集で、

千代田図書館の図書館コンシェルジュ(30女子)が

案内人の1人として、本をセレクトしました!

 

図書館コンシェルジュを含む5人の本の専門家が

本の探し方などについてアドバイスをしているほか、

「恋愛」「結婚」「働き方」など

女子にとっては永遠のテーマとも言える切り口で

約20ページにわたって本が紹介されています。

 

「30女子」に限らず、

次はどんな本を読もうかな、と迷っている方にとっても

良いヒントになるかもしれませんね!

 

★『OZ plus』についてはこちら

http://www.ozmall.co.jp/books/ozplus/

Posted at:17:20