九段小学校「読み聞かせワークショップ」(前半)

▲校舎は経済産業省による<近代化産業遺産>に認定されています。

 

九段小学校と九段幼稚園では、同じ校舎内にあることを活かした

「絵本読み聞かせ隊」という活動が行われています。

小学校の児童が幼稚園児に絵本の読み聞かせをするというもので、

幼稚園児は小学生のお兄さん・お姉さんにあこがれ、

小学校の児童は責任感をもつ、という九段ならではの教育です。

 

 ★「絵本読み聞かせ隊」のようすはコチラ

 

先日、「絵本読み聞かせ隊」をスキルアップさせるため、

読み聞かせのプロを招いてのワークショップが開催されました。

 

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日時 平成22年10月21日(木)2・3校時

場所 九段小学校 講堂

対象 5年1組、2組の児童57名

講師 末吉正子さん(ストーリーテラー) 

 ★末吉さんのホームページはコチラ

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講師の末吉さんは、千葉県佐倉市立図書館で子ども向けの

お話し会を始めたのち、渡米。そこで聞き手を楽しませる様々

な手法の語りに出会い、帰国後は日本全国の小学校をはじめ

世界各地でも読み聞かせや語りの公演をされています。

 

今回のワークショップでは、そんな末吉さんに

<参加型のおはなし>について教えてもらいます。

<参加型のおはなし>は、聞き手も一緒に動作をしたり、声を

出したりして、話し手も聞き手も一緒に楽しもう♪というもの。

 

幼稚園児に絵本をもっと楽しんでもらえるよう、

おはなしのコツをしっかり伝授してもらいましょう!

 

まずは、末吉さんから<はじめのおはなし>

児童も1フレーズずつ復唱します。繰り返しが続くので

次第に声もそろい、皆だんだん楽しくなってきたようです。

 

▲手を動かすなどの動作も一緒にやります。

 

絵本『きょだいな きょだいな』(長谷川摂子・作/降矢なな・絵)で

<繰り返し型>の手法をまなぶ。

 

 

繰り返しとリズムが、子どもたちは大好き!

つい一緒に言いたくなってしまうようです。

「あったとさ、あったとさ ひろいのっぱら どまんなか・・・」

 

絵本『あかい ふうせん』(イエラ・マリ作)で

聞き手と一緒におはなしをつくっていく手法をまなぶ。

 

 

この絵本には文字がありません。絵だけの絵本ですから

話し手が聞き手と言葉を交わしながら、おはなしをつくっていきます。

 

絵本『おやすみ みみずく』(パット・ハッチンス作・絵)で

聞き手と読み手が一緒に声を出して楽しむ手法をまなぶ。

 

 

カラスが「カーカー」、スズメが「チュンチュン」など、

森の鳥達の鳴き声が、次から次へと増えていくのですが、

子どもたちは皆ぜんぶ覚えていくので、その記憶力には

びっくりしました!

 

ノルウェーのおはなし『ごっくんおとら』で

絵本を読まずにおはなしをする<語り>の手法をまなぶ。

 

くいしんぼうのトラが、いろんなものをどんどん飲みこんでいく

おはなし。皆も一緒に動作をつけて「ゴックン!」

末吉さんの「ゴックン!」は迫力満点でした。

 

休憩をはさみ、今度は児童が早速学んだことを活かして

発表する番です。皆の読み聞かせ、どうなるでしょうか?

後半をお楽しみに!

 

 

 

Posted at:09:00