九段小学校「読み聞かせワークショップ」(後半)

幼稚園児に絵本の読み聞かせをする

「絵本読み聞かせ隊」の5年生の児童が、

読み聞かせのプロにその技をまなぶというワークショップ。

前半では、講師がいろんな手法による読み聞かせや語りを

披露してくださいました。

 

 ★前半のようすはコチラ

 

休憩をはさみ、後半は、自分たちでもやってみよう!

という発表の時間です。

3人グループをつくって、まずは絵本選びから。

 

▲絵本選びは、お気に入りをめぐっての争奪戦!

 

絵本を選んだら、グループごとに話し合いをします。

どの場面を<参加型>にすることができるか?

を考えて、3人の役割分担を決めます。

自分たちで<参加型>のおはなしを組み立てていくのです。

 

▲みんなで考え中。

 

<参加型>にできたかな?次は、2グループに合体して、

グループ同士で見せ合います。

 

▲聞き手役にまわるグループは、園児の気持ちになりきって。

 

最後は、みんなの前で発表です!

勇気のあるグループはいるかな・・・?

 

★発表① 

『もったいないばあさん』(真珠まりこ・著/講談社)

 

「もったいない!」というせりふを、聞き手も一緒に

声を出すことで<参加型>になりました。

みんなに「もったいない!」を言う合図をだす担当と、

絵本を読む担当に役割分担ができました。

 

「<参加型>として聞き手にも参加してもらうには、

どこで一緒に声を出したり動作をしたりするのかが

わかるように合図をだすことがポイント。」

と末吉先生からのアドバイスがありました。

 

★発表② 

『これはジャックのたてたいえ』

(シムズ・タバック著/フレーベル館)

 

「これはジャックのたてたいえ」

と繰り返し出てくる箇所を、みんなで一緒に動作もつけて

声に出すことで、楽しい参加型のおはなしになりました。

 

★発表③ 

『かようびのよる』

(デヴィッド・ウィーズナー著/徳間書店)

 

ほとんど文がない絵本を選んだ3人組は、絵から想像して

言葉をつむぎだし、そのお話しを披露してくれました。

 

★発表④

『あかい ふうせん』 (イエラ・マリ作/ほるぷ出版)

 

これも、文のない絵本。前半の時間に、末吉先生が

読んでくれた絵本と同じものですが、

まったく違う雰囲気になって、びっくり!

ふうせんが色んなものに形を変えて「とんでいく」

聞き手も一緒に大きな声を出して楽しむことができました。

 

どうすれば聞き手の園児たちに絵本を楽しんでもらえるか。

また、読み手の自分たちも一緒に楽しむことができるか。

参加型のおはなしの、聞き手も読み手も体験してみることで

児童はからだで学ぶことができたのではないでしょうか。

 

今後の「絵本読み聞かせ隊」出動が楽しみですね!

末吉先生のアドバイスを忘れずに、

楽しい読み聞かせの時間をつくってほしいなと思います。

 

 ★末吉先生の著書★

『もっとお話とあそぼう 聞き手参加とタンデムのストーリーテリング』

末吉正子・編著 藤原道子・絵

マーガレット・リード・マクドナルド語り

一声社

Posted at:10:00