本と出会う読書サロン 第11期オープニングイベントを開催しました!

11月17日(火曜日)、「本と出会う読書サロン」第11のスタートとして

新規メンバー募集をかねたイベント「公開!読書サロン」を開催しました。

 

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今回は公開型の読書サロンとして、読書サロンメンバーの3人と

翻訳家杉田七重さんをゲストにお迎えして、それぞれが本の紹介を行いました。

 

まずはゲストの杉田さんから。

同じ作品でも、翻訳のしかたによって印象が変わることを

実際に本を読んで比べながら、翻訳家ならではの視点でお話しくださいました。

 

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読んでくださったうちのひとつが、今年刊行150年を記念して出版された

『不思議の国のアリス』(ルイス・キャロル/作 西村書店)

杉田さんが手がけた新訳を、躍動感あふれる

カラーの挿絵とともに楽しめます。

この日は、草間彌生さんがアートワークを手がけた斬新な「アリス」も

読み比べていただきました!(楠本君恵/訳 グラフィック社)

 

多くの日本語訳が出版されている『不思議の国のアリス』。

英語の言葉遊びがふんだんに取り入れられている「アリス」の世界を、

それぞれの翻訳家がどのように表現しているか、読み比べると楽しいですね。

杉田さん、ありがとうございました!

 

後半は、読書サロンメンバー3人による本の紹介です。

通常の読書サロンでは毎月テーマにしたがって本を持ち寄りますが

今回は、千代田区立図書館に所蔵の本から、

それぞれが思い入れのある本を紹介しました。

3人が紹介した本は以下の通り。

 

ランニングに自転車にと、アクティブな趣味を持つ三輪さん。

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◆『シークレット・レース:ツール・ド・フランスの知られざる内幕』

 (タイラー・ハミルトン、ダニエル・コイル/著 小学館)

◆『ただマイヨ・ジョーヌのためでなく』

 (ランス・アームストロング/著 講談社)

◆『EAT&RUN 100マイルを走る僕の旅』

 (スコット・ジュレク/著 NHK出版)

 

「読書サロンは、本を通じて自分の世界が広がるのが楽しい」と話す羽根さん。

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◆『薔薇の名前 上・下』

 (ウンベルト・エーコ/著 東京創元社)

◆『すべてのドアは、入り口である。現代アートに親しむための6つのアクセス』

 (原田マハ、高橋瑞木/著 祥伝社)

◆『小鳥はいつ歌をうたう』

 (ドミニク・メナール/著 河出書房新社)

 

「自分の父、母の姿と重ねて読んだ」という3冊を選んだ天野さん。

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◆『向田邦子全集<5>エッセイ1 父の詫び状』

 (向田邦子/著 文藝春秋)

◆『ひととせの 東京の声と音』

 (古井由吉/著 日経新聞社)

◆『三千と一羽がうたう卵の歌』

 (ジョイ・カウリー/著、杉田七重/訳 さ・え・ら書房)

 

和気あいあいとした雰囲気の中で、思い入れたっぷりに

みなさんに本を紹介していただきました。

普段の読書サロンの楽しい雰囲気が伝わったのではないでしょうか?

 

「本と出会う読書サロン」では、第11期メンバーの募集を行っています。

詳しくはコチラをご覧ください。

Posted at:16:00