本と出会う読書サロン 第13期オープニングイベントを開催しました!

11月15日(火曜日)、「本と出会う読書サロン」第13のスタートとして

神田神保町の歴史ある出版社冨山房

代表取締役社長坂本 起一さんをお招きして、

新規メンバー募集を兼ねた講演会「冨山房の児童書と私」を開催しました。

 

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『かいじゅうたちのいるところ』(モーリス・センダック/作)、

『いろいろへんないろのはじまり』(アーノルド・ローベル/作)、

『ジルベルトとかぜ』(マリー・ホール・エッツ/作)…などなど、

図書館でも大人気のロングセラー絵本を多数出版してきた冨山房。

今回の講演では、会社の歴史とともに、坂本さんがご自身を振り返りながら

これまでのお仕事について語っていただきました。

 

坂本さんのお仕事の原点は幼い頃の読書体験にあるといいます。

お母さんに絵本を読んでもらうのが大好きで、悲しいページでは

いつも涙してしまう子どもだったのだとか。

冨山房が大正から昭和にかけて出版していた

『日本童話宝玉集』『世界童話宝玉集』をはじめ、

古今東西の童話や昔話に親しんだことが、坂本さんの

その後の仕事に大きな影響を及ぼしました。

 

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大学在学中に冨山房の社長として会社を引き継ぐことに

なってからは、奔走の日々が続きました。

『大言海』『大日本地名辞書』といった歴史ある辞書を守りながら

新しい本も出したい…そんな中で出会ったのが

エリック・C・ホガードの『小さな魚』の原書だったそうです。

 

当時、冨山房は児童書の出版から離れていましたが、

幼いころから質の高い児童文学に親しんできた坂本さんは

この原書を辞書を引きながら読み、すぐに

「ぜひ翻訳して出版したい!」という思いを抱きました。

それから若い社員たちと一緒に翻訳権の取得にこぎつけ、

翻訳家を探し、出版した『小さな魚』は、発売直後に

その年の課題図書に選ばれ、NHKのラジオドラマとしても放送されました。

 

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講演会終盤の質疑応答では、千代田図書館所蔵の絵本を1冊ずつ

手に取りながら、出版時のエピソードを語ってくださる一幕も。

あっという間の一時間でしたが、冨山房の児童書出版のルーツ

知ることのできた、充実の講演会になりました。

坂本さん、ありがとうございました!

 

12月から始まる「本と出会う読書サロン」第13では、

12月「物」 2017年1月「空」 2月「国」 3月「春」をテーマに、

メンバーが思い思いに持ち寄った本の紹介を行います。

現在メンバーを募集中。まずはお気軽に登録からどうぞ♪

詳しくはコチラをご覧ください。

Posted at:15:00

「図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアー in 神田古本まつり」
を開催しました!

11月5日(土曜日)、図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアーin 神田古本まつり

「オビから始まる本の愉しみ」を開催しました!

 

今回は、10月28日(金曜日)から11月6日(日曜日)まで

神田神保町古書店街で開催されていた

「東京名物 神田古本まつり」とタッグを組んでの開催。

まずは東京古書会館を舞台に、第1部のトークイベントを行いました。

 

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開幕のご挨拶に駆けつけてくださった神田古書店連盟初谷会長

お話の中で「東京古書会館に初めて訪れたという方は?」

尋ねると、多数の方から手が挙がります。

ふだん古書の取引が行われている東京古書会館のことや、

一般の方でも参加できる入札会についてもご紹介いただきました。

 

第1部のゲストは『オビから読むブックガイド』(勉誠出版)の

著者・竹内勝巳さんです。

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本を買ったらほとんどの人が捨ててしまう“本のオビ”

おもしろさに魅せられ、研究している竹内さん。

日本独特のものだという“本のオビ”にいち早く着目して取り上げたのは

作家・編集者の佐藤嘉尚が1970年代に創刊した雑誌「面白半分」

4代目編集長を務めた五木寛之が創設した「日本腰巻文学大賞」とのこと。

当時“腰巻”と呼ばれていた本のオビが初めて脚光を浴びた出来事でした。

 

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「面白半分」の廃刊後、改めて本のオビに着目し、価値をつけたのが

他でもない「古書店」だったと竹内さんは言います。

同じ作家の同じ作品の初版本でも、オビがついている・ついていないの違いで

ときには何倍も値段が違うのだとか!

お話の最後には、竹内さんの「オビコレクション」

実際に見せていただきながら、特徴的なオビの解説もしていただきました。

 

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竹内さんによると、本のオビには「饒舌なもの」「無口なもの」があるとのこと。

デザイン性の豊かなオビや、紙をこすると音が鳴る珍しいオビも見せていただき、

終始楽しい雰囲気でトークイベントは終了しました。

 

第2部は、事前にお申込みいただいた16名のみなさまに

ご参加いただいての街歩き。

一年のうちでも古書店街が最も盛り上がる神田古本まつりを、

千代田図書館コンシェルジュならではの視点でご案内するガイドツアーです。

 

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東京古書会館から千代田図書館を目指して歩きながら、

第1部の竹内さんのお話にも出てきた作家の作品も多く扱う

文芸書専門の古書店などもご紹介。

 

ツアーの途中では、青空古本市のメイン会場となっている

岩波ブックセンター周辺を自由にご見学いただく時間も設けました。

 

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古書店の立ち並ぶ靖国通りだけでなく、

喫茶店の並ぶ路地や、スクラッチタイルが印象的な看板建築の建物など

神保町ならではの名所にも立ち寄りながら最終目的地の千代田図書館へ。

 

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館内で現在行っている2つの展示などもご紹介してツアーは終了しました。

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ご参加いただいたみなさん、おつかれさまでした!

Posted at:16:00

座談会「絵本のこれまで・これから」を開催しました!

8月27日(土曜日)、神田神保町の絵本・児童書専門店ブックハウス神保町

千代田区読書振興センターの共催で

座談会「絵本のこれまで・これから」を開催しました。

 

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この座談会の登壇者は6人。

先日、 「夏のわくわく課外授業2016」 で理科の授業を行っていただいた

絵本作家の舘野 鴻(たての・ひろし)さん

福音館書店で月刊絵本「こどものとも」「かがくのとも」を担当、

さらに『ジャリおじさん』(絵と文/大竹伸朗)など、

多くの絵本を手がけてきた編集者の澤田 精一(さわた・せいいち)さん

舘野さんの最新刊『つちはんみょう』を担当した

偕成社の編集者丸本 智也(まるもと・ともや)さん

そしてこの日の進行役も務めていただいた、絵本・児童書専門店の

ブックハウス神保町スタッフの茅野 由紀(ちの・ゆき)さんに加え、

千代田図書館の司書で、サービス部門を統括する

サービスプロデューサーの吉崎と、学校支援担当チーフの大垣も参加しました。

 

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登壇者のみなさん。

写真左から、茅野さん、丸本さん、舘野さん、澤田さん、大垣、吉崎。

 

茅野さんから6人の紹介があったあと、まずは

舘野さんと澤田さんの関係についてのお話から。

『この絵本が好き!2010年版』(別冊太陽編集部/編、平凡社)で、

2009年に刊行された絵本から好きな本を3冊選ぶというアンケート企画で

舘野さんの初めての絵本『しでむし』(偕成社)を挙げて、

「二〇〇九年の絵本を顧みたとき、この一冊で十分なのではないか」

と評した澤田さん。

当時の自分の思いや生活をすべて『しでむし』に注いだという舘野さんは

澤田さんの評を読んで「まだ描いてていいのかな」と励まされ、

その数年後に実際に対面するまで

「いつかお礼を言いたい。新作を読んでもらって感想を聞きたい」

と思い続けていたそうです。

 

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次に、澤田さんに、戦後から21世紀にかけての

絵本の変遷を簡単に解説していただきました。

「現在では大人も絵本を読むようになり、“絵本の読者=子ども”とは限らなくなった。

 いま、子どもに向かって絵本を作るエネルギーが薄れてきていないか?

 今日は“絵本とは何か”ということをお話しできたら」と澤田さん。

 

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子どものために絵本を選ぼうと、書店や図書館を訪れたお客様から

「“いい絵本”はどれですか?」と聞かれるのは書店員も図書館司書も同じ。

書店員や図書館司書にとっての“いい絵本”とは?

また、絵本を作る作家、編集者、出版社にとっては?

読者として、また子どもの父親・母親としてはどうか?

話はさまざまな方向に広がりました。

 

そんな中で、澤田さんの

「“いい絵本”よりも“おもしろい絵本”を作りたい。

 子どもの頭に手を入れて、引っかきまわすような、

 余計なお世話をする絵本を作りたいと思っている」

という言葉が印象に残りました。

偕成社の丸本さんは、まだ経験が浅いと謙遜しながらも

「自分の企画が一番おもしろいと思ってがむしゃらにやるしかない」と。

 

出版不況とも、活字離れともいわれる昨今

絵本を生み出す側と、絵本を読者に手渡す側、

そのどちらも熱い思いをもって絵本に向き合っていることが、

会場にお越しくださったみなさまにも伝わったのではないでしょうか。

 

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後半には、舘野さんが近年行っているという“昆虫食”についてお聞きしたり、

先日の「夏のわくわく課外授業2016【理科】」や、ブックハウス神保町で開催された

ワークショップで子どもたちが描いた昆虫の絵をスクリーンに映しての紹介も。

 

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熱く語り合いながらも、終始和やかなムードで

あっという間の90分でした!

その後に続いた会場からの質疑応答にも真摯にお答えいただき

こちらも、とても盛り上がりました。

登壇者のみなさん、ありがとうございました!

 

Posted at:17:00

「夏のわくわく課外授業2016」レポート②【理科】

千代田図書館の夏休み恒例イベント 「夏のわくわく課外授業2016」 

今回は、理科の授業風景をお届けします。

 

◆◆8月9日 国語◆◆

「ちよだの虫を絵にかこう フィールドワーク&スケッチ」

 

理科の授業を担当してくださったのは、

絵本作家の舘野 鴻(たての・ひろし)さんです。

 

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舘野先生はこれまでに多くの図鑑や児童書で生物画を手がけ、

『しでむし』『ぎふちょう』(ともに偕成社)など、

昆虫の生態を自ら調査し、緻密に描いた絵本を発表してきました。

今年4月に刊行された『つちはんみょう』(偕成社)でも

8という年月を、日本固有種のヒメツチハンミョウ

生態調査に費やし、絵本を描きあげました。

「理科」の授業では舘野先生と一緒に、千代田図書館の周辺で

身近な自然を探し、観察して、絵に描いていきます。

 

この日は朝から雨が降り、お天気が心配されましたが

授業の時間に合わせてくれたように雨がやみ、明るい日差しが。

さっそくみんなで生き物を探しに出かけました。

 

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ビルが立ち並ぶ千代田図書館の周りにも、植え込みや木の根元に

よく目を凝らすと、生き物たちの豊かな世界があります。

日がさしていっせいに鳴きはじめたセミや、

草むらに現れたバッタをみんなで追いかけました。

 

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途中、シマヘビの抜けがらも発見!

 

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「あとで絵に描くために、その生き物がどんな場所にいたか、

 どんな植物のところにいたかも覚えておこう」と舘野先生。

その場でメモしたり、草花も少しだけ持って帰ります。

 

採集した生き物をシャーレに移し、まずは鉛筆でスケッチ。

保護者の方にも一緒に絵を描いていただきました。

 

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ひとつひとつのテーブルをまわって、描き方のアドバイスをしたり

その場でスケッチを描いて見せてくれる舘野先生。

 

2時間の授業時間はあっという間でしたが、絵の具や色えんぴつを使って

みんな思い思いに絵を仕上げました。

小さな虫を一枚の紙に大きく引き伸ばして描く子、虫がいた周りの風景も描く子、

生き物の細かい模様までクローズアップしてじっくり描く子・・・と、

対象のとらえ方、描き方も十人十色で、そのどれもが力作でした。

ご参加いただいた皆さん、おつかれさまでした!

 

舘野先生、ありがとうございました!

先生の最新刊『つちはんみょう』原画展が、千代田図書館の近く

神田神保町の絵本・児童書専門店ブックハウス神保町で開催中です。

 

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緻密で迫力ある原画はもちろん、舘野先生の観察ノート虫のスケッチなども展示され、

長い時間をかけて描きあげられた絵本の世界を心ゆくまで楽しむことができます。

この機会に、ぜひご覧ください!

 

舘野 鴻 原画展『つちはんみょう』

【会 場】 ブックハウス神保町 ミニギャラリー

【所在地】 千代田区神田神保町2-5 北沢ビル1階

【会 期】 開催中~9月5日(月曜日)

【時 間】 午前11時~午後6時30分

【定休日】 水曜日(祝日の場合は営業)

 

また、千代田図書館9階の第2展示ウォールでは、

9月1日(木曜日)から19日(月曜日・祝日)まで

「夏のわくわく課外授業2016」の授業レポートや先生方の本を展示します。

こちらもあわせてご覧ください♪

Posted at:17:00

「夏のわくわく課外授業2016」レポート①【国語・算数】

千代田図書館の、小学4~6年生とその保護者を対象にした

夏休み恒例イベント「夏のわくわく課外授業2016が今年も始まりました!

今回は、国語算数の授業風景をレポートします♪

 

◆◆8月9日 国語◆◆

「短い小説“ショートショート”を書こう」

 

国語の授業を担当してくださったのは、

ショートショート作家の田丸 雅智(たまる・まさとも)さんです。

 

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子どもから大人まで、幅広い世代に読まれているショートショート。

昨年、ショートショート大賞を創設し、審査員長を務めるなど

2011年のデビュー以来、新世代のショートショート作家として活躍中の

田丸先生が教えてくれるのは、原稿用紙1~3枚程度の

とても短い小説“超ショートショート”の書きかたです。

 

授業のはじめに、

「今日はこれから、子どもも大人もかならず1人1作

“超ショートショート”を創作してもらいます」と田丸先生。

参加者のみなさんからは

「え~!いきなり書けないよ」「大人も書くの?」という声が。

本当に、誰でも90分で小説が書けるようになるのでしょうか?

 

田丸先生いわく、ショートショートとは「短くて不思議な物語」

今日はワークシートを使って、3つのプロセスで物語を作ります。

①不思議な言葉を作ろう

②不思議な言葉から想像を広げよう

③物語にまとめよう

 

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身近な言葉を組み合わせて「これはいったい何だろう?」と

想像するだけで、物語のタネが生まれます。

「そのいいところは?」「悪いところは?」ワークシートを

書き進めることで、そのタネを芽吹かせ、育てていきます。

授業の中盤には、子どもも大人も、ぐんぐんと鉛筆を走らせる姿が印象的でした。

 

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「物語に登場人物やセリフを増やしてみると、もっと長い小説になるよ」

「文章を、主人公目線にしてみよう」

など、田丸先生のアドバイスでより本格的な小説に挑戦した子も。

 

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授業の最後はみんなの作った“超ショートショート”の発表会!

「無重力ホーム」「リセットたぬき」「めくってくれる本」…などなど、

タイトルだけで、どんなお話か読んでみたくなりませんか?

みなさんの作品は、9月1日(木曜日)から

千代田図書館9階の第2展示ウォールで

イベントのレポートともに展示する予定ですので、お楽しみに♪

 

田丸先生、ありがとうございました!

 

 

◆◆8月10日 算数◆◆

「親子で楽しむ サム・ロイドの絵パズル」

 

算数の授業をしてくださったのは、

作家で美術家の伴田 良輔(はんだ・りょうすけ)さん

 

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約150年前、生涯10,000作ものパズルを作った

天才パズル作家サム・ロイドの作品をはじめ、今も世界中で愛される

さまざまなパズルを楽しみながら、親子で算数に親しむ授業です。

 

パズルを彩る、愛らしいイラストまでも自分で手掛けていた

サム・ロイドがはじめてパズルを作ったのは、なんと9歳の時。

「今日参加してくれたみんなと同じくらいの歳で、パズルを作っていたんですよ。

 まずは彼の大ヒット作となったパズル“トリック・ドンキー”から

 やってみましょう」と伴田先生。

 

ロバが描かれた2枚の紙と、2人の騎手が描かれた1枚の紙。

この3枚を組み合わせて置くことで、2人が2頭に

うまく乗っている絵にするには?

 

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シンプルなパズルですが、なかなか正解が思いつきません。

子どもも大人も頭をひねって取り組みます。

 

「なかなかうまく置けないでしょ?考え方をちょっとだけ変えてみよう」

と、伴田先生が正解を見せると…

「そうか、わかった!」「なるほど!」「やられた~!」

意外な答えに、つぎつぎにこんな声があがりました。

 

パズルを解くのに大事なのは、「小さな発想の転換」と先生。

この日は、伴田先生のオリジナルパズルも含めて

全部で6種類のパズルに親子で挑戦しました!

 

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こちらもサム・ロイド作、16個の点を6本の線で結ぶ

“貴婦人のクロケー・パズル”

 

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中国や日本でも古くから愛されている、7つの図形を組み合わせて

様々なシルエットを作って遊ぶパズル“タングラム”

 

「今日遊んだ図形のパズルには、将来みんなが学校で習う

 数学の定理が隠れているものがほとんどです。

 公式を使うと難しく思えるけど、こういうパズルをきっかけに

 算数や数学を少しでもおもしろく感じてもらえたらいいな」

と伴田先生。

 

親子そろって問題に取り組み、パズルの楽しさを

感じていただけたのではないでしょうか。

伴田先生、ありがとうございました!

 

ご参加いただいた皆さん、おつかれさまでした!

「夏のわくわく課外授業2016も、残すところあと1教科。

理科「ちよだの虫を絵にかこう フィールドワーク&スケッチ」

まだお申し込み可能です!ぜひ、ご参加ください♪

Posted at:17:00

コンシェルジュツアー「散歩の達人」編を開催しました!

5月28日(土曜日)、図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアー

「散歩の達人」編を開催しました!

 

今回は、6月25日(土)まで千代田図書館9階 展示ウォールで開催中の

企画展示「『散歩の達人』とともに振り返る千代田の街の20年」との

コラボレーション特別企画です。

 

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まずは、今年で創刊20周年を迎えた「散歩の達人」編集長

武田憲人(たけだ・けんじん)さん

 「散歩の達人20年で、忘れられないこの10冊」 と題して

印象深いバックナンバーについてお話しいただきます。

 

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「いろいろあった20年間、雑誌にとって、というより

 個人的にどうしても忘れられない10冊を選びました」と武田編集長。

 

神保町を特集した号はもちろん、

銀座・秋葉原などの特集号、“横丁”“下町”などのエリア特集、

今では「散歩の達人」の人気特集“喫茶&カフェ”などなど……

その当時のことをふり返りながら、苦労話や読者からの反響など

雑誌づくりの裏側をお聞きすることができました!

 

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20年間で出会った人々とのエピソードも盛りだくさん。

はじめて神保町を特集した1996年4月号

「神保町まちのウワサ大検証」で取りあげ、ニッコリ笑った顔が

忘れられないという大野カバン店の名物おばちゃん

お会いできて感激したという、『居酒屋礼賛』の著者森下賢一さん

“下町の特性とは”インタビューでたっぷりと語ってくれた

思想界の巨人・吉本隆明さんと、次つぎに登場します。

 

中でも印象的だったのは、2005年11月号のインタビューで

写真家で文筆家の藤原新也さんが、房総に住む理由を聞かれ

「猫っていうのは隙間があるから生きられる。猫も住めない空間は

 おそらく冷たい空間だと。房総は“猫度”がダントツに高いんだよ」

と答えたというエピソードを紹介しながら、

「もしかしたら、人間もそうなんじゃないかな?と思いました。だから

 街の“隙間”を見つけることが『散歩の達人』の役割なんじゃないかなと」

と話されていたこと。

これまでの20年間を知ることで、

これからの「散歩の達人」がますます楽しみになりました!

 

トークの後はいよいよ神保町へ出発。

こちらでも、バックナンバーを振り返りながら

「散歩の達人」誌上で紹介された神保町のおすすめスポット

千代田図書館のコンシェルジュがご案内しました。

 

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2015年8月号「散歩的東京百景」特集に掲載された

矢口書店と古賀書店の看板建築は、神保町を代表する風景。

 

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1996年11月号、2005年10月号で2回にわたり掲載され

詳しく“解剖”された神田古書センタービル

それぞれの掲載号と現在のお店を比べながらご紹介しました。

 

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神保町の魅力は書店以外にもたくさん。

この日開催されていたすずらんまつりで賑わう通りから路地へ入って

神保町ならではの喫茶店や居酒屋などもご紹介。

 

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武田編集長のトークにも登場し、1996年11月の

「神保町まちのウワサ大検証」に掲載された

「ジョン・レノンモデルの眼鏡を売るお店」三鈴堂眼鏡店は、

ツアーの最終目的地「本と街の案内所」のお隣。

 

ツアー終了後、すずらんまつりへ足を運ぶ参加者も多く見られました。

皆さま、ぜひこれからも神保町散歩をお楽しみくださいね♪

 

武田編集長、立ち寄らせていただいたお店の皆さん、

ありがとうございました!

そしてご参加いただいた皆さん、お疲れさまでした!

Posted at:15:00

本と出会う読書サロン 第12期オープニングイベントを開催しました!

5月17日(火曜日)、 「本と出会う読書サロン」第12期 

スタートとして、新規メンバー募集を兼ねた

講演会「ことばの食感」を開催しました。

 

講師は、国語学者早稲田大学名誉教授中村 明さん

作家の文章の特徴“文体”から作品を読み解く文体論の研究者として

数多くの著作を出版されているほか、 朝日新聞の週末別刷版「be」 

2年にわたり「ことばの食感」を連載されていました。

 

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国立国語研究所勤務時代に行った、数多くの作家へのインタビューは

ちくま学芸文庫『作家の文体』にまとめられ、

「ことばの食感」の連載中も「文豪からのヒント」というテーマの記事で

読者を楽しませました。

 

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今回の講演では、その連載をふり返りながら

特に読者からの反応が大きかったもの、思い出深いものについて

お話しいただきました。

 

「なぜ東京帝国大学をおやめになったんですか」という中村さんの質問に

「やめたんじゃない、自然と“やまった”んだよ」とおちゃめに返した武者小路実篤

「どうやって小説をお書きになるんですか」という問いには

「まず、舞台となる家の間取りを考えるところから始めます」と教えてくれた大岡昇平

中村さんが、作品に登場する人物名の読み方を聞くと

「きみに聞かれるまでそんなこと考えてもなかったよ」と答えた吉行淳之介

シャイで、初対面の時にはなかなかこちらを向いてくれなかったという井伏鱒二……。

実際に会って話してみないと知ることのできない、

文豪たちとのエピソードがいきいきとよみがえります。

 

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その他にも、坂口安吾小林秀雄の文章を例に

短い一文からも読み解ける作者の意図についてのお話から、

様々な作品や街中にあふれる“ダジャレ”のお話まで。

豊富な経験と深い知識から縦横無尽にお話しいただき、

あっという間の一時間でした!

 

中村さん、ありがとうございました!

 

「本と出会う読書サロン」第12では、

6月「あまい」7月「にがい」8月「すっぱい」9月「からい」と、味覚をテーマに

メンバーが思い思いに持ち寄った本の紹介を行う予定です。

現在メンバーを募集中。まずはお気軽にメンバー登録からどうぞ♪

詳しくはコチラをご覧ください。

Posted at:14:00

「第8回ことばと音のフェスティバル♪」を開催しました!

5月1日(日曜日)、8回ことばと音のフェスティバル♪

「親子で楽しむ!はじめてのジャズ」を開催しました。

 

今年は、千代田区内の正則学園高等学校 ビッグバンド部のみなさんに

ご出演いただき、午前と午後の二部構成で行いました。

 

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午前の部「ジャズとえほんのコンサート」は、

小さなお子さまでも楽しめる、2冊の絵本の読み聞かせと

ジャズの演奏を組み合わせたコンサート。

 

千代田図書館の司書が

『おひめさまはねむりたくないけれど』(メアリー・ルージュ/作、

パメラ・ザガレンスキー/絵、そうえん社)

『つきよのおんがくかい』(山下洋輔/作、柚木沙弥郎/絵、福音館書店)

の2冊を朗読しました。

 

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おはなしの合間に演奏されたのは、

子どもたちにもおなじみの「星に願いを」「きらきら星」

ジャズ・ナンバーの「セント・トーマス」「Mercy Mercy Mercy

 

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みんな、おはなしに聞き入ったり、曲に合わせて手拍子や体を動かしたり

絵本と音楽を楽しんでいました♪

 

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コンサートの最後に、ビッグバンド部の卒業生とコーチが

この日のためにアレンジした「千代田区歌」のジャズ・バージョンも!

大迫力のソロ演奏を聴くことができました!

 

午後の部は、子どもから大人までビッグバンド・ジャズに

親しんでいただける「子どものためのジャズ入門」

 

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14~16人のビッグバンドで奏でられる息のあった演奏に、

それぞれの楽器のソロも決まって、拍手がわきます。

 

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こちらでは、ジャズの歴史をたどるプログラム構成で

「茶色の小びん」「Stand by Me」「Sing Sing Sing

「Fly me to the Moon」「Isn't She Lovely……などなど、

たっぷりと演奏をお楽しみいただきました。

 

正則学園高等学校 ビッグバンド部のみなさん、ありがとうございました!

 

千代田区立図書館で、親子で読書を楽しめるさまざまなイベントを

開催中のヨムキクちよだ2016は今月12日まで。

連休中も、ぜひご家族で図書館へお越しください♪

Posted at:13:00

「詩を聴く、詩を唄う、詩を感じる」を開催しました!

3月20日(日曜日・祝日)、千代田区役所1階区民ホールで

千代田区読書振興センタースペシャルイベント

「詩を聴く、詩を唄う、詩を感じる」を開催しました!

 

出演いただいたのは、第5詩集『隣人のいない部屋』で

第22回萩原朔太郎賞を史上最年少受賞するなど

文学を越えたジャンルでも活躍中の詩人、三角みづ紀さん

バークリー音楽院でサウンドデザイン、ボーカルを学び

幅広い音楽活動を行っている音楽家、坂東美佳さん

 

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この日は春分の日。桜の開花も間近に迫った

明るい日差しの中でイベントが行われました。

前半は、与謝野晶子「桃の花」島崎藤村「初恋」

中原中也「湖上」八木重吉「雲」などの近代詩10

三角さんが朗読し、坂東さんが即興でピアノの演奏をつけるパフォーマンス。

 

普段、ほかの詩人の詩を朗読する機会はあまりなく、この日のために

近代詩集からこの10篇を選んできてくださったという三角さん。

 

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詩集をめくり、数々の詩の中から選んでいる中で

「今の私には八木重吉」という発見があったそう。

「ぜひみなさんも、図書館の詩集をめくって

 今の自分に合う詩を見つけてみてください」

とお話しくださいました。

 

後半は、三角さんの詩を坂東さんと二人で読んでいきます。

最新の詩集『舵を弾く』(思潮社)に収録されている

「保つ日」「長距離バス」など数々の詩を、お二人の朗読で聞きます。

 

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詩人の朗読と、音楽家の朗読と、同じ言葉を読んでいるはずなのに

わずかに違って聞こえるように感じられたのが不思議な体験でした!

 

最後に、三角さんが2015年に作った詩「恵庭」を朗読します。

これに坂東さんがメロディをつけ、歌にしたものを

ピアノとともに演奏して、この日のイベントは終了。

 

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ご来場いただいたみなさまにも、活字の本を読むのとはひと味違った

耳から聴くポエトリーリーディングの魅力を

お楽しみいただけたのではないでしょうか。

 

三角さん、坂東さん、ありがとうございました!

Posted at:18:00

千代田図書館の法人向け出張サービス、ビジネス書展示

千代田図書館では、法人向け出張サービスとして

ビジネス書の出張展示を行っています。

オフィスの空きスペースに、千代田図書館が所蔵するビジネス書を展示し

「ふだんは忙しくて、図書館になかなか足を運べない」という社員の方々にも

気軽に読書を楽しんでいただける取り組みです。

 

千代田区内はもちろん、近隣区の企業からのご相談にもお応えし

ご好評をいただいている出張サービス。

今回の「ちよぴたブログ」では、千代田区内の企業

株式会社グローバルキッズで2月15日から開始した

「ビジネス書大賞2015展」の出張展示のようすをご紹介します。

 

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株式会社グローバルキッズは東京都内や横浜市で

認可・認証保育所や学童クラブを運営する企業で、

本社オフィスの2階には保育スタッフ養成のアカデミーも併設しています。

 

今回は、1階事務所と2階アカデミー入口の2会場にわけて、

ビジネス書126を展示しました。

 

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オフィス内に本を設営する千代田図書館スタッフ。

展示している126冊のうち、「ビジネス書大賞2015」の受賞作と

一次審査ノミネート作の計100冊には、

一冊ずつにおすすめコメントのPOPが付けられています。

 

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このうち8冊は、社長さんや保育事業部の部長さんを始めとした

社内でも読書好きというグローバルキッズ社員の方々による

おすすめコメントつき!

オレンジ色のPOPでご紹介しています。(画像を一部加工しています)

 

展示のビジネス書は、最新の世界経済、企業経営を論じる硬派な本から

手に取りやすく、やわらかいテーマの本までさまざま。

書評家や書店員、図書館ユーザーが選んだ

「ビジネス書大賞」ならではの幅広い取り揃えで、

読書を楽しみながらビジネスのヒントを見つけられそうですね!

 

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「うちのオフィスでもやってみたい」

「社内図書館の活用に役立てたい」という法人の皆さま、

まずは千代田図書館へお問い合わせください!

詳しくは→コチラをご覧ください。

Posted at:10:20

文化資源学会 研究会「天下祭再考-昔と現在(いま)」

11月29日(日曜日)千代田区役所4階 401会議室で

文化資源学会の展望プロジェクト「文化資源学を支えるテクノロジー(文テク)」

企画する研究会「天下祭再考-昔と現在(いま)」が行われました。

 

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江戸時代に、江戸城内を巡行して将軍の上覧を受け、

天下祭とよばれた神田祭天王祭

文化資源学会でも「神田祭 附祭(つけまつり)復元プロジェクト」

などで神田祭の復興に協力してきました。

 

今回は東京大学史料編纂所画像史料解析センターの

「江戸城図・江戸図・交通図及び関連史料の研究」プロジェクトと

神田明神との共催で、江戸城、祭り、武家について、それぞれの専門家の

講演を受けたあと、当時の地図を片手に祭りの巡行路を歩き

神田明神資料館の見学をするという内容で開催されました。

 

それぞれの専門分野から、天下祭を考察し、講演を行った講師の方々。

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(登壇順、写真左から)

神田祭の巡行路の変遷についてお話しされた

岸川雅範さん(神田明神権禰宜)

武家地研究の観点から天下祭を考察された

岩淵令治さん(学習院女子大学教授)

将軍とその家族の祭り観覧と、上覧所の変遷についてお話しされた

松尾美惠子さん(学習院女子大学名誉教授)

 

1時間半ほどの講演の後、参加者のみなさんは

千代田区役所を出発して巡行路の街歩きへ。

皇居周辺から神田明神へと、江戸時代の祭の行列に

思いをはせる一日になったのではないでしょうか。

(※報告と街歩きには「江戸城図、江戸図、交通図及び関連資料の研究」

プロジェクト調査で明らかになった江戸城図の画像も活用されました)

 

豊富な史料とともに、専門家ならではの観点からのお話に

目からウロコ!でした。

私たちが毎日のように行き来している千代田図書館周辺は

江戸時代にはどんな風景が見られたのか…想像がふくらみます。

再来年の神田祭が早くも楽しみになりました!

Posted at:10:40

本と出会う読書サロン 第11期オープニングイベントを開催しました!

11月17日(火曜日)、「本と出会う読書サロン」第11のスタートとして

新規メンバー募集をかねたイベント「公開!読書サロン」を開催しました。

 

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今回は公開型の読書サロンとして、読書サロンメンバーの3人と

翻訳家杉田七重さんをゲストにお迎えして、それぞれが本の紹介を行いました。

 

まずはゲストの杉田さんから。

同じ作品でも、翻訳のしかたによって印象が変わることを

実際に本を読んで比べながら、翻訳家ならではの視点でお話しくださいました。

 

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読んでくださったうちのひとつが、今年刊行150年を記念して出版された

『不思議の国のアリス』(ルイス・キャロル/作 西村書店)

杉田さんが手がけた新訳を、躍動感あふれる

カラーの挿絵とともに楽しめます。

この日は、草間彌生さんがアートワークを手がけた斬新な「アリス」も

読み比べていただきました!(楠本君恵/訳 グラフィック社)

 

多くの日本語訳が出版されている『不思議の国のアリス』。

英語の言葉遊びがふんだんに取り入れられている「アリス」の世界を、

それぞれの翻訳家がどのように表現しているか、読み比べると楽しいですね。

杉田さん、ありがとうございました!

 

後半は、読書サロンメンバー3人による本の紹介です。

通常の読書サロンでは毎月テーマにしたがって本を持ち寄りますが

今回は、千代田区立図書館に所蔵の本から、

それぞれが思い入れのある本を紹介しました。

3人が紹介した本は以下の通り。

 

ランニングに自転車にと、アクティブな趣味を持つ三輪さん。

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◆『シークレット・レース:ツール・ド・フランスの知られざる内幕』

 (タイラー・ハミルトン、ダニエル・コイル/著 小学館)

◆『ただマイヨ・ジョーヌのためでなく』

 (ランス・アームストロング/著 講談社)

◆『EAT&RUN 100マイルを走る僕の旅』

 (スコット・ジュレク/著 NHK出版)

 

「読書サロンは、本を通じて自分の世界が広がるのが楽しい」と話す羽根さん。

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◆『薔薇の名前 上・下』

 (ウンベルト・エーコ/著 東京創元社)

◆『すべてのドアは、入り口である。現代アートに親しむための6つのアクセス』

 (原田マハ、高橋瑞木/著 祥伝社)

◆『小鳥はいつ歌をうたう』

 (ドミニク・メナール/著 河出書房新社)

 

「自分の父、母の姿と重ねて読んだ」という3冊を選んだ天野さん。

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◆『向田邦子全集<5>エッセイ1 父の詫び状』

 (向田邦子/著 文藝春秋)

◆『ひととせの 東京の声と音』

 (古井由吉/著 日経新聞社)

◆『三千と一羽がうたう卵の歌』

 (ジョイ・カウリー/著、杉田七重/訳 さ・え・ら書房)

 

和気あいあいとした雰囲気の中で、思い入れたっぷりに

みなさんに本を紹介していただきました。

普段の読書サロンの楽しい雰囲気が伝わったのではないでしょうか?

 

「本と出会う読書サロン」では、第11期メンバーの募集を行っています。

詳しくはコチラをご覧ください。

Posted at:16:00

コンシェルジュツアー「ふたたび出会う なつかしの漫画」編を開催しました!

11月7日(土曜日)、図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアー

「ふたたび出会う なつかしの漫画」編を開催しました!

 

恒例のコンシェルジュツアー。今回は、「なつかしの漫画」をテーマに

神保町古書店街で、様々なジャンルの漫画を扱う古書店をご案内したあと

まんがとサブカルチャーの専門図書館「明治大学 米沢嘉博記念図書館」

なつかしくもディープな漫画の世界をお楽しみいただきました。

 

まずは千代田図書館で、コンシェルジュがおすすめする

なつかしの漫画をもっと楽しめる本の数々をご紹介。

 

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本を紹介しながら、昭和の名作漫画から

戦後の貸本屋漫画の時代をさかのぼり、古くは江戸時代の本まで、

漫画の歴史についても簡単にお話ししました。

 

ツアーコースの説明後、2班に分かれていよいよ神保町へ!

まずは千代田図書館からも近い、集英社神保町3丁目ビルの

集英社ギャラリーを訪ねました。

 

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こちらでは、集英社が発行する人気漫画の複製原稿展などの展示を

気軽に楽しむことができます。

 

集英社ギャラリー

【所在地】 神田神保町3-13 集英社神保町3丁目ビル1階

【営業時間】月曜日~金曜日/午前9時30分~午後5時30分

【入館料】 無料

(展示テーマは随時変更され、漫画以外の出版物展示の時期もあります)

 

今回のツアーでも、神保町にある個性豊かな古書店の数々をご紹介しました!

 

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外国コミックの古書も扱うサブカルチャー書籍の古書店@ワンダー

 

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なつかしいグッズや漫画家の直筆原稿なども揃う

絶版漫画専門の古書店夢野書店

 

この他にも、絶版漫画本コーナーを設けている澤口書店神保町店

「北斎漫画」など江戸時代の漫画本も見つかる和本の専門店大屋書房などに加え

コミック高岡書泉グランデなど、漫画の新刊書が豊富な書店もご案内。

 

また、ツアー中には千代田区立お茶の水小学校の構内にある

千代田区ゆかりの文学者、夏目漱石の碑もご紹介しました。

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漱石と漫画?と不思議に思われるかもしれませんが、夏目漱石

大正時代から朝日新聞紙上で時事漫画を描いた「現代マンガの父」とも呼ばれる

岡本一平を絶賛し、その漫画集に序文を寄せています。

また、漫画評論家として活躍中の夏目房之介さんは漱石の孫としておなじみですね。

 

1時間ほどのツアーを経て、今回の最終目的地

明治大学 米沢嘉博記念図書館へ到着!

こちらは、漫画評論家の故・米沢嘉博さんが遺した膨大な蔵書を

有料の会員制で閲覧できる、漫画とサブカルチャーの専門図書館で

明治大学が計画する「東京国際マンガ図書館」(仮称)の先行施設として

2009 年10月に開設されました。

 

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図書館スタッフの斎藤さんに、現在開催中の展示

「江口寿史展 KING OF POP SideBの解説をしていただいた後は

ふだん一般の利用者が入ることのできない閉架書庫も見せていただきました!

 

読み捨てが当たり前だった漫画雑誌をコレクションしていた

米沢さんの蔵書に加え、1980年代以降は友人や評論家仲間からも

集まったという漫画雑誌の蔵書は、圧巻のひとこと。

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まだ資料の整理は続いており、斎藤さんによると

「あと2年くらいかかりそうです」とのこと。

 

発行した出版社がすでになくなっているなどの事情で、

国立国会図書館にも所蔵されていない資料もあるそうです。

参加者のみなさまからは「これ読んでたよ!」「なつかしい!」と声があがり

それぞれが、なつかしい漫画雑誌の背表紙に思いをはせていました。

 

明治大学 米沢嘉博記念図書館 まんがとサブカルチャー

【所在地】 猿楽町1-7-1

【開館時間】月曜日・金曜日 午後2時~8時

      土曜日・日曜日・祝日正午~午後6時

      (会員登録と閲覧・複写申込は閉館30分前まで受付)

【休館日】 火曜日~木曜日、年末年始、特別整理期間

【会員種別】1日会員/300円、一般会員/年間6,000円など

      (18歳以上に限る)

※1階の展示室は無料で観覧できます。

※詳しくはコチラをご覧ください。

 

立ち寄った古書店や明治大学米沢嘉博記念図書館のみなさま、

ありがとうございました!

ご参加くださったみなさま、おつかれさまでした。

Posted at:16:00

コンシェルジュ通信Vol.7:東京名物神田古本まつり 今年もにぎわいました!

 10月23日のブログでもお知らせした

「第56回東京名物神田古本まつり」

10月23日から11月1日に開催されました。

コンシェルジュも期間中は毎日、

神保町にある「本と街の案内所」に出張して、

神保町で本探しをする方々のお手伝いをしたり、

美味しいお店のご紹介や道案内をしていました。

 

コンシェルジュが案内所でご対応する人数は、

通常時は1日あたり平均30名から50名程度なのですが、

神田古本まつり期間中は平日でも90名から200名、

週末は150名から400名の方が訪れ、大にぎわいでした!

 

神田古本まつり期間中には、いつもとはひと味違った質問も

コンシェルジュに寄せられます。

今回、特に印象的だったのは

「岩波ブックセンターの横に出ている古本屋さんのワゴンに、

 狸のはく製みたいなものが置いてあったのですが、

 みんながお賽銭をあげたりしていたのは何ですか?」

というご質問。

岩波ブックセンターの近くの「青空掘り出し市」会場に行ってみると、

狸のはく製をワゴンに置いている古書店さんを見つけました!

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そのお店は「二の橋書店」という町田市にある古書店さんで、

神保町では「古書かんたんむ」が運営している、

「神保町古書モール」にも出店していらっしゃるとのこと。

 

狸のはく製の横には

「幸せ狸の由来 昭和の初め、中津川(丹沢)で捕獲された狸で

 その後死ぬまで大切に飼われました。

 一生を幸せに暮した狸は、

 恩返しに持主を幸せにしたと言われています。

 頭を撫でてご利益を授かってください」

という貼り紙がありました。

 

お店の方に詳しくたずねてみると、

「この狸のはく製は自分が飼っていたものではなく、

 引っ越しをされるというお客様から引き取ったものです。

 毎年、神田古本まつりに連れてきて、

 幸運のおすそ分けをしているんですよ。

 ちなみに、みなさんが置いて行かれたお賽銭は、

 水道橋の三崎神社に奉納しています」

とのことでした。

幸せ狸をワゴンに置くのは毎年の恒例だそうですので、

来年はみなさんも探してみてはいかがでしょうか?

 

「本と街の案内所」では今回の神田古本まつりにあわせて、

お客様のご要望に応じてスタッフがお店をセレクトし、

オリジナルのマップをプリントアウトしてお渡しするという

新しいサービスを開始しました。

(サービス提供:NPO法人連想出版

 

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いずれはお茶の水のワテラスにある「お茶ナビゲート」と同じように、

お客様ご自身でマップを作製できるようなサービスを展開していく予定です。

ますます進化する「本と街の案内所」では

神田古本まつり期間以外も神保町の街案内を行っています。

千代田図書館コンシェルジュも平日の11時30分から15時まで

出張していますので、どうぞお立ち寄りください。

 

「本と街の案内所」

【住所】千代田区神田神保町1丁目7-7

【営業時間】11時30分~18時

【定休日】日曜・祝日

Posted at:13:20

「図書館コンシェルジュ一日体験」を開催しました!

8月6日と20日の2日間、

「“本と街の案内所”で図書館コンシェルジュ一日体験」

開催しました!

 

神保町古書店街にある「本と街の案内所」に出張し、

“本と人”“街と人”をつなぐ街案内を行う

千代田図書館コンシェルジュの仕事を一日体験する

千代田区内の中学生・高校生向けのイベント。

2回目の開催となる今回も、中学生、高校生計4人の皆さん

接客体験のプログラムに取り組んでくれました!

 

午前中は千代田図書館内でのマナー講習とデータベース講習。

コンシェルジュが講師となり、接客のためのマナー

お客様の希望の本を探すデータベースの使い方

地図を使用した道案内のしかたなどを教えます。

 

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基礎から教わって、ほとんど経験がないという接客の仕事のマナーを学びます。

ちょっと緊張気味ですが、大事なのは笑顔!明るくお客様を迎えましょう。

「本と街の案内所」で本を検索するために使う、古書や新刊のデータベースの

使い方のコツも教わりました。

 

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図書館のスタッフを相手に、本を探して書店を案内する練習も!

「こんにちは!」「いつごろの本をお探しですか?」

講習で教えてもらった通りにシミュレーションしました。

 

講習が終わり、午後は千代田図書館を出て神保町へ。

案内のポイントとなる交差点や、問い合わせの多い古書店などを

見ながら、靖国通りを古書店街へ歩いていきます。

講習にも出てきた古書店を実際に見て歩くことで、

街案内のイメージも徐々につかめてきたかな?

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神保町の古書店マップにメモをしながら街歩き。

 

神保町の喫茶店でのランチで一息ついたら、いよいよ

「本と街の案内所」での接客体験の始まりです!

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まずは「本と街の案内所」を運営するNPO法人連想出版の方から

この案内所が地域で担う役目や設立のあらましなどについて

お話しいただきました。

案内所で働く大学生スタッフの皆さんにも、

接客のサポートをしていただきます。

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「本と街の案内所」のスタッフエプロンをつけて

「こんにちは!」とお客様を出迎えます。

 

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初めはお客様にもなかなか声をかけられずにいましたが、多くのお客様から

「職業体験中なの?がんばって!」

「案内をしてくれてありがとう!」

あたたかい言葉をいただき、だんだん緊張も解けてきたよう。

自分から声をかけて積極的にご案内する姿も見られました。

 

あっという間の約3時間。

両日とも、2人で30~40件もの接客対応をすることができました。

 

実際にお客様のご案内をしてみた感想は…

「お客様もやさしい人が多くて、「本と街の案内所」の雰囲気がとても明るく、

 楽しかった。探したい本があったら聞きに来ようと思う」

「思ったよりも難しい仕事だったけど、みなさんが優しく教えてくださり

 とても楽しかった」

とのこと。

 

参加してくださった皆さん、おつかれさまでした!

千代田区読書振興センターでは、これからも、中高生の皆さんに

本や読書を通して地域の魅力をお伝えしていきます♪

Posted at:15:20

「夏のわくわく課外授業」レポート②【音楽・国語】

千代田図書館では、小学4~6年生とその保護者を対象に

今年も、夏休み恒例のイベント「夏のわくわく課外授業2015を開催しました。

前々回の記事に続いて、音楽国語の授業風景をレポートします♪

 

◆◆8月7日 音楽◆◆

「クロマチック・ハーモニカを吹いてみよう!」

 

音楽の授業は、クロマチック・ハーモニカ演奏家の

山下 伶さんを先生にお迎えして、日比谷図書文化館で行いました。

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さまざまな絵本や物語にも登場するハーモニカ。

この日はまず、千代田図書館の司書が

絵本『ジークの魔法のハーモニカ』(ウィリアム・スタイグ/作 セーラー出版)

の読み聞かせを行いました。

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次に山下先生の演奏をみんなで聞きます。

美しい音色に、子どもも大人もみんなで聞き入りました!

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山下先生がハーモニカという楽器についても教えてくださいました。

クロマチック・ハーモニカの「クロマチック」とは「半音階」という意味。

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楽器の右横(丸印のついている部分)のレバーを指で押すことで

♯(シャープ)や♭(フラット)の音階を演奏することができます。

 

この日はハーモニカの様々な仲間たちも登場しました。

長~いハーモニカに、吹くところが二段になっているハーモニカ…

また、アコーディオンもハーモニカの仲間だって知っていましたか?

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右の写真に写っているハーモニカの長さはわずか3.5センチ!

アメリカの宇宙飛行士によって、“世界で初めて宇宙で演奏された楽器”

としても知られるミニハーモニカです。

こんなに小さいけど、ちゃんと「ドレミファソラシド」の音が出るんですよ!

 

楽器のことを知ったら、いよいよ演奏にチャレンジ!

今日は、大人も子どももみんなで映画「アラジン」の

「ホール・ニュー・ワールド」(アラン・メンケン/作曲)に挑戦します。

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楽譜に書かれている穴の番号をたよりに、ゆっくりゆっくり吹いていきます。

レバーを押したり、離れた穴を吹く難しいところは

山下先生がひとつひとつの机を回って教えてくれました。

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最後はみんなで、ピアノの伴奏をつけて合奏!

ゆっくりでも、ちゃんと一曲演奏することができました♪

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どこでも演奏できて、手軽に始められるハーモニカ。

お茶の水や神田など、千代田区内の楽器店でもぜひ探してみてくださいね。

山下先生、ありがとうございました!

 

 

◆◆8月17日 国語◆◆

「親子で体験!ビブリオバトル」

 

国語の授業は、書評ゲーム「ビブリオバトル」を考案した

立命館大学情報理工学部准教授の谷口 忠大さん

先生にお招きしたビブリオバトルの体験講座です。

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ビブリオバトルとは、1人1冊本を紹介して、

どの本が一番読みたくなったかをみんなの投票で決めるゲームです。

2007年に谷口先生が「大学の勉強会に使う本を楽しく探したい!」と

考案したのをきっかけに、小学生から大人まで楽しめるゲームとして

多くの図書館や書店などでも開催され、全国的な広がりを見せています。

 

今日はほとんどの参加者がビブリオバトル初体験。

「夏休み」をテーマに自分で選んだ本を1冊ずつ持ってきてもらいました。

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小学生版のミニ・ビブリオバトルとして、本のプレゼン時間は3分。

それを聞いて「3分も一人でしゃべるの?何も考えてきてないよ!」という声も。

でも、谷口先生は「それこそベスト!」と言います。

「ビブリオバトルは読書感想文の発表会じゃないよ。その本のどこが好きで

 どこがおもしろかったか、友達同士でおしゃべりするつもりでやってみよう」

 

ルールを知ったら、いよいよゲームスタート!

じゃんけんで順番を決めて、1人ずつ本のプレゼンをしていきます。

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全員のプレゼンと質疑応答が終わったら、

保護者の方や先生、スタッフもみんなで投票!

 

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結果は接戦で、2冊のチャンプ本が誕生しました!

◆◆チャンプ本◆◆

『サマーウォーズ』(岩井恭平/著 角川文庫)

『とある科学の超電磁砲(レールガン)』

(冬川基/著 KADOKAWA/アスキー・メディアワークス)

 

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そしてこの日は番外編・保護者の方3人でのビブリオバトルも行われました!

千代田図書館内で探した本や、この日カバンに入れていた本を

1人1冊、5分のプレゼン時間でチャンプ本を競います。

チャンプ本は『タイムマシン』(ハーバード・G・ウェルズ/著 岩崎書店)に決定!

本の紹介をしてくださった保護者の皆さん、ありがとうございました。

 

「本を通じて仲良くなることが、ビブリオバトルの目的」という

谷口先生の言葉通り、ゲーム終了後にそれぞれがおすすめした本について

子ども同士、保護者同士で話す姿も見られました。

ビブリオバトル、ぜひご家庭や学校でも楽しんでください♪

谷口先生、ありがとうございました!

 

ご参加いただいた皆さん、おつかれさまでした!

「夏のわくわく課外授業2015」の報告展示

9月3日から始まりますので、そちらもぜひご覧ください♪

 

「夏のわくわく課外授業2015」報告展示

 

【展示期間】9月3日(木曜日)~23日(水曜日・祝日)

【展示場所】千代田図書館9階=第2展示ウォール

 

今年行った3教科すべての授業の様子と、各授業に関連した

おすすめの本を展示します。

Posted at:16:40

コンシェルジュ通信Vol.4:四番町図書館ラウンジセミナー
「戦争体験者に聞く」レポート

終戦から70年を迎える今年、千代田区立図書館では

戦争を考えるさまざまな展示やイベントが開催されています。

千代田区立四番町図書館のエントランス脇にあるラウンジでは、

8月7日(金曜日)に「戦争体験者に聞く」と題して、

平河町二丁目町会会長の山口光弘さんを語り手、

千代田区文化財事務局の加藤紫識さんを聞き手にお招きした

セミナーが開催されました。

 

山口さんから戦争体験のお話をうかがう前に、

現在、四番町図書館のエントランスホールで開催されている

「戦時下のくらしと生活」展の展示品を加藤さんに解説していただきました。

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今回は、戦時中に千代田区で実際に使われていた道具が展示されています。

戦地におもむく兵隊さんにお守りとして渡した千人針には

「四銭(しせん=死線)を超える」という意味で

五銭玉が縫い付けてあるのがわかります。

虎の絵が描いてあるのは「虎は千里往って千里還る」

ということわざにちなんだとのこと。

千人針は女性1人につき1針ずつ縫ってもらうのですが、

「寅年の女性は自分の年の数だけ縫ってもよい」ということで、

年配の寅年の女性のところには千人針の依頼が多かったそうです。

展示を見ながら戦時下の生活に思いを巡らしたところで、

いよいよ山口さんからお話をうかがいます。

 

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山口光弘さんは昭和7(1932)年、千代田区平河町生まれ。

ひいおばあさんが明治時代に開業してからずっと、

平河町で豆腐屋さんを営んできたというご家庭で育ちました。

山口さんご自身は昭和14(1939)年に永田町小学校に入学、

戦争が激しくなった昭和19(1944)年に集団学童疎開をしました。

疎開先は山梨県の河口湖の近くの村。

富士山の映る河口湖で女子児童が洗濯をしている写真など、

当時の様子がよくわかる写真を見ながらお話をうかがいました。

お母さんに会いたくてトイレや布団のなかで泣いたこと。

主食がトウモロコシばかりでお腹が減ったこと。

「我が人生に食い物なし」と冗談を言ったら先生に叱られたそうです。

 

昭和20(1945)年の2月、6年生だった山口さんは中学校受験のため、

山梨県から千代田区へ戻りました。

そして5月24日の夜中から25日の朝にかけての空襲で、

山口さんの自宅があった平河町や麹町周辺も燃えてしまいました。

山口さんはお父さんと神田方面へ逃げたそうです。

自宅に戻ったら焼野原で、近所の人としばらくは防空壕で生活し、

その後、焼けトタンを拾ってきてバラックを建てて暮らしたそうです。

食べ物がないので国会前庭を畑にして、カボチャを作って食べたとか。

まもなく8月15日に終戦をむかえましたが、

食料は配給制が続き、戦争が終わったことを実感したのは、

GHQの宿舎が出来たのを見た時だったそうです。

 

質問コーナーでは参加者からさまざまな質問が寄せられました。

「麹町が空襲にあったとき、音は聞こえましたか?」

という質問に対する山口さんの

「落とされたのは焼夷弾だったので爆弾のような音はしませんでしたが、

 シュルシュルという音は聞こえました。」

というお話は、体験者にしかわからない実感がこもっていました。

 

夏休み中に開催されたセミナーということで、

参加者には小学生から大学生まで若い世代の方が多く、

親子で参加された方も目立ちました。

参加者のみなさんからは

「学校の授業で勉強した時には知らなかったことが聞けました」

「体験者ということで、その時の気持ちが聞けたのが良かったです」

「山口さんが小学生だった頃の体験をお話していただいたので、

 小学生の娘にもわかりやすかったと思います」

などの感想をいただきました。

 

終戦から70年が経ち、戦争体験者も高齢化がすすんで、

今回のように直接お話をおうかがいすることは、難しくなってきています。

山口さん、加藤さん、貴重なお話をありがとうございました!

 

今回のセミナーが企画されたのは、

千代田区教育委員会・千代田区立四番町歴史民俗資料館(当時)が

平成21年から平成22年にかけて行った区内生活史調査がきっかけです。

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『千代田の記憶―区内生活史調査報告書―』(千代田区教育委員会)

山口さんの体験談はこちらの報告書にも掲載されていますので、

ご興味のある方はぜひご覧になってみてください。

 

四番町図書館千代田図書館では現在、戦争に関する展示を開催しています。

この夏、戦争について改めて考えるきっかけにしてみてはいかがでしょうか?

 

四番町図書館 文化財事務室連携展示

「むかしの道具展② 戦時下のくらしと生活」

【期間】8月6日(木曜日)~9月5日(土曜日)

【場所】四番町図書館=ラウンジ前ホール

千代田図書館&勉誠出版連携ミニ展示

「写真で知る東京空襲―『決定版東京空襲写真集』より千代田区を中心に―」

【期間】7月27日(月曜日)~8月31日(月曜日)

【場所】千代田図書館9階=調査研究ゾーン壁面

 

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勉誠出版『決定版東京空襲写真集』の詳細はコチラもご覧ください。

Posted at:10:50

「夏のわくわく課外授業」レポート①【理科】

 

千代田図書館で、小学4~6年生とその保護者を対象に行う

夏休み恒例のイベント「夏のわくわく課外授業2015がスタートしました!

今回は、理科の授業風景をレポートします♪

 

◆◆7月20日 理科①◆◆

「お天気の教室 in 科学技術館」

 

今年の理科は2日間の特別授業。

1日目は、北の丸公園内にある科学技術館

科学技術館の学芸員で気象予報士の

荻野 亮一さんを先生にお迎えして「お天気の教室」を行いました!

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この日はお天気のしくみを知るための実験がいっぱい。

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コンロで空気を暖めると、その上のビニール袋がふくらんでいきます。

「空気は暖められると、軽くなって浮いていく」ということを知る実験。

 

これは空気をパンパンに入れたペットボトルの空気を抜くと、

中の温度に変化があるかを見ているところ。

空気を抜くと、中の温度が下がることがわかりました。

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この他にも、いくつもの実験から

「まわりの気圧がさがると、空気の温度が下がって

 空気中の水蒸気が水や氷の粒に変わる」という

雲ができるしくみを知ることができました!

 

しくみを理解したら、いよいよペットボトルの中に

雲をつくる実験のはじまり!

自転車の空気入れで、フタが飛ぶまでボトルに空気を入れます。

ポン!とフタが外れた瞬間に、ボトルが白く曇ったのがわかりますか?

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これと同じ実験が、手で絞れる柔らかいペットボトルを使うともっと簡単にできます。

フタをしてペットボトルをぎゅっと絞って一気に手を離すと

一瞬でボトルの中に白いもやもやが。

みんなもさっそく手に取って、自分の手の中で雲をつくる実験を楽しみました!

 

次は日本列島を取りかこむ「気団」の話。

日本の上空で、性質の違う空気のかたまりが

押し合いへし合いして、夏らしい天気や冬らしい天気を作ります。

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気温、気圧、風の向き…お天気を決めるたくさんの要素を知って

天気図を書くことにもチャレンジ!

 

授業の最後は、身近な材料で作れる風向風力計の工作です。

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ちょっと難しいところは親子で力を合わせて、

みんな熱心に取り組んでいました。

 

楽しくお天気のことが学べた、盛りだくさんの授業でした!

荻野先生、科学技術館のみなさん、ありがとうございました。

 

◆◆7月30日・31日・8月4日 理科②◆◆

「調べ学習 in 千代田図書館」

 

理科の2日目は千代田図書館での授業。

 

1日目の参加者を3日に分けて、千代田図書館のレファレンジャーといっしょに

図書館を使った調べ学習を行いました。

 

1日目の授業で興味を持ったこと、調べたいことを

図書館の資料を使いながら調べるにはどうしたらいいの?

 

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夏休みに千代田図書館や四番町図書館に出動して

子どもたちの調べものをお手伝いしているレファレンジャーが、

図書館の本の分類や、百科事典年鑑の使いかた、

本の探しかたを教えていきます。

調べたことをまとめたり、発表するときに大切な

奥付の見かた出典の書きかたも忘れずに!

 

みんなそれぞれに調べるテーマを決めたら、授業の後半は

「調べるカード」を使いながら調べ学習の実践です!

レファレンジャーとペアになって、みんな思い思いに調べものをしました。

 

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終了時間を過ぎても、図書館に残って調べものをする子も。

調べかたや本の使いかたがわかると、図書館がますます楽しくなりますね♪

これからも、「なぜ?」「知りたい!」が出てきたら、

ぜひ図書館へ来てくださいね。

 

ご参加いただいた皆さん、おつかれさまでした!

「夏のわくわく課外授業2015」は、音楽国語と続きます。

残りの2教科は、まだお申込みも受付中です。

詳しくはコチラをご覧ください。

Posted at:17:20

コンシェルジュ通信Vol.2:お客様になって街歩き見学会を体験してきました!

 

千代田図書館コンシェルジュは、館内の総合案内や館内ガイドツアーのほかに

千代田区内の文化施設やイベント、店舗情報などのご案内も行っています。

日ごろから区内の情報収集につとめ、時には案内される側に立って

お客様目線から学ぶための研修を行っています。

 

今回は、6月1日月曜日に開催された

「東京国際フォーラム・日生劇場を訪ねて」街歩き見学会に

コンシェルジュ2人が参加したときの様子をご紹介します!

 

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見学会は東京国際フォーラムのガラス棟地下1階からスタート。

案内してくださったのは、NPO法人建築から社会に貢献する会の方々です。

近隣にお勤めの方や、建築関係のお仕事の方など20名程が参加していました。

東京国際フォーラムはガラス張りの外観が素敵な建物ですが

中に入って見上げると、吹き抜けの大空間と天井の鉄骨の迫力に圧倒されます。

 

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「天井までの高さはおよそ60m、長さは200mあります。

建物は、そばを通る線路のカーブにあわせて、船の形をしているんですよ」

との解説を聞いて、より一層、建物の大きさとユニークさを実感しました。

 

東京国際フォーラムは、旧東京都庁舎が新宿に移転した跡地に

旧都庁に替わる新たな東京のシンボルとして、1997年にオープンした大型文化施設です。

この土地や建物の歴史は、ガラス棟のスロープの写真パネルで見ることができます。

 

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また正面入り口には、江戸城を築いた太田道灌(おおたどうかん)の像(写真左)や

旧都庁の跡地であることを示す東京府庁舎跡石碑(写真右)など

東京都の歴史が感じられるスポットがあることを、今回初めて知りました!

みなさんはご存じでしたか?

 

このあとは大手町のオフィス街を徒歩で移動し、日比谷にある日生劇場へと向かいます。

 

1963年に開館した日生劇場は、当時の日本生命社長・弘世現(ひろせげん)氏の

「子どものために本物の空間を」という思いが込められた青少年のための劇場です。

開館から50年以上を経ても雰囲気が変わらないように、当時のスタイルを保ち、

補修して使い続けている設備が多いのだとか。

利用者が多少なりとも不便を感じそうなことは、

スタッフ同士で連携をとり、すべてマンパワーで対応するのだそうです。

お客様に満足していただくことを第一に考えて動く、というおもてなしの姿勢に

あらためて気が引き締まる思いがしました!

 

劇場の中には、非日常の空間が広がっていました。

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ガラスタイルの装飾や、天井にちりばめられた2万枚のアコヤ貝がキラキラ輝きます。

壁や天井は見た目が美しいだけでなく、うねうねとした曲面になっていて

これが素晴らしい音響効果を生むのだそうです。

じっと眺めていると、生き物のお腹の中にいるような不思議な気分に。

解説によると、舞台の上から劇場全体を見渡すことができる役者さんは、

『大きな存在に抱かれているような』気持ちになるのだそうです。

 

このほか日生劇場では、廊下の隅々から階段の裏側、お手洗いに至るまで

職人のこだわりが詰まった空間づくりを見せていただき、見学会は終了。

 

特色のちがう2つの建物を見学し、それぞれの果たす役割を知り

千代田区内の施設の歴史や魅力に触れることができました。

また、大人数のお客様に気を配りながらの移動と

全員に伝えるご案内のむずかしさを実感し、多くの学びを得ることができました。

これからのご案内にしっかりと活かしていきたいと思います。

 

図書館へお越しの際は、ぜひコンシェルジュブースへお立ち寄りください。

千代田区の魅力の数々をお伝えできるよう、日々情報収集してお待ちしています!

 

NPO法人建築から社会に貢献する会

公式サイトはコチラ

Posted at:17:00

番町小学校で「出張読み聞かせ講座」

 

今年度から、千代田区読書振興センターが区内の学校からの

要請に応じて開催している「出張読み聞かせ講座」

千代田図書館の学校支援担当司書が、区内の学校へ出張して

小学生~高校生の子どもたちに講座を行います。

先月は、千代田区立番町小学校で、5・6年生の図書委員会

出張して「読み聞かせ講座」を行いました!

 

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講座を受けてくれたのは5・6年生からなる

図書委員会の16名の皆さん。

低学年向けの絵本や読み物が集まる図書室「ごろんちょ」

畳に座って、リラックスした雰囲気で講座が始まりました。

 

「まずは、絵本を読み聞かせするときの

悪いお手本を見せるね。どこがよくないかな?」

司書が読んで見せます。

「読む声が小さくて聞こえないよ~!」

「絵本をまっすぐ持たないと見えづらい」

…と、みんなから声があがります。

 

本の持ち方、ページのめくり方や声の大きさ、体の向き…。

「読み聞かせのコツ」は、自分で本を読むときとどう違うかな?

司書が実際にやって見せて教えていきます。

 

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左が「悪いめくり方」、右が「いいめくり方」

聞いている相手のことを考えてあげるのが大切なんですね。

 

読み方のほかに、本の選び方の話も。

「絵が細かい本は、自分で読むのは楽しいけど

読んであげるのには難しいかもね…。

本の大きさや、文字の多さにも注目してみて。

それから、一番大事なのは“自分の好きな本”を選ぶこと!」

 

5・6年生の図書委員会では、低学年の児童に

絵本を読み聞かせすることを計画しています。

どんな本を読んであげたらいいかな?

自分たちで読み聞かせの練習に使う本を選びます。

 

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先生や司書にも相談しながら1人1冊絵本を選んだら、

グループに分かれて読み聞かせの練習スタート!

 

ベルが鳴るまでの間、さっき聞いたコツを意識しながら

友達に読み聞かせをしてみます。

練習タイムが始まると、読む子も聞く子もみんな真剣!

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グループの全員が読み聞かせの練習をしたところで

今回の講座は終了です。

 

参加した児童の皆さんからは

「みんなで読みあうのははじめてでおもしろかった」

「相手のことを考えないといけないのがむずかしかったけど、

練習してうまくなりたい」

という声が聞かれました!

 

「読んであげる」という、子どもたちにとっては新鮮な体験を通して

ますます本に親しむことができる読み聞かせ講座。

千代田図書館では、学校に出張してのさまざまな講座に

今後も取り組んでいきます!

Posted at:13:40

本と出会う読書サロン 第10期オープニングイベントを開催しました!

 

5月19日(火)、「本と出会う読書サロン」第10

スタートとして、新規メンバー募集を兼ねた

講演会「店長に聞く 書店のはなし、本のはなし」

を開催しました。

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講師は、八重洲ブックセンター本店店長細田英俊さんです。

東京・八重洲、東京駅の目の前という

文字通り東京の中心にそびえる大型書店の店長という仕事について

また、書店や本への思いを語っていただきました。

 

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「そんなに熱心に読書をする子どもではなかったですね」

と謙遜しながらも、本に縁の深い子ども時代を送ってきた細田さん。

偶然にも、現在の職場である八重洲ブックセンター本店が

開店した1978年、高校生だった細田さんは

オープン3日目には、もう足を運んでいたそうです!

 

倉敷店、葛西店、上大岡店…と各支店で経験を積んで

2011年、本店店長に就任しました。

以来、ほとんど使われていなかったという8階イベントスペースで

多彩なゲストを呼んでほぼ毎日イベントを開催したり

店内各所でパネル展示を展開し、リアルタイムな特集を組んだりと

書店に人を呼び、さらに本を手に取ってもらう工夫を続けています。

さらに、本店ビル屋上で養蜂を行い「八重洲ハチミツ」として

売り出すなど、地域に根ざしたコミュニケーションの場としての

書店づくりも行っています。

 

お話しの中で、細田さんおすすめの本もご紹介いただきました。

 

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『本屋の雑誌』(本の雑誌編集部/本の雑誌社)や

八重洲ブックセンターと東京堂書店神保町店でしか買えない

宮城谷昌光さんの作品集『うみの歳月』私家版など

本・書店への思いがあふれるチョイス!

「ぜひ、本屋に足を運んで、自分に合う好きな書店、

 自分に合う担当者の作る好きな棚を探してみてください」

 

この日は、すでに読書サロンに参加している方々に加え

書店や出版の現場で働いているという方々にも

多くご来場いただきました。

「本屋さんの本音を聞けた」

「本に対する細田さんの思いが伝わった」

「書店を、どのように魅力的な場所にしようとしているかよくわかった」

などの声をいただくことができました。

 

細田さん、ありがとうございました!

 

「本と出会う読書サロン」では、第10期メンバーの募集を行っています。

詳しくはコチラをご覧ください。

Posted at:17:40

「第7回ことばと音のフェスティバル♪」開催しました!

 

5月9日、7回ことばと音のフェスティバル♪

「本がうたう、ありがとう!」を開催しました。

 

赤ちゃんから大人まで、沢山の方にお越しいただいたこの日。

さっそく美しい歌声でコンサートが始まりました!                             

 

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歌はソプラノの武仲千恵さんとテノールの明石将岳さん

「夜明けのオクターブ」「あした天気に」

2曲の演奏の後は、絵本と音楽のコラボレーションを

お楽しみいただきます。

 

まずは、絵本

『5ひきのすてきなねずみ おんがくかいのよる』

(たしろちさと/作 ほるぷ出版)。

 

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千代田図書館の司書の読み聞かせに

ピアノや打楽器の音色が加わって物語が進んでいきます。

かえるとねずみが音楽会をひらくラストシーンに

物語への想像力がかき立てられる歌声がぴったり合いました。

 

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サプライズでバイオリンの演奏も♪バイオリニストはなんと小学4年生!

ピアニストの前田恵麻さんのお嬢さんが

一緒に出演してくれました!

 

次に、その場で立ち上がってみんなで楽しむ

手あそびの歌「おしゃべりなアヒル」、そして

簡単な手話をとり入れた歌「虹」が演奏されました。

 

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子どもも大人も、みんなで体を動かすと楽しい!

 

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ブラジル音楽のタンバリン、パンデイロの奏者

長岡敬二郎さんには、楽器の紹介をしながら

ソロ演奏もしていただきました!迫力満点の音色です。

 

2冊目の絵本は『バスにのって』

 

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絵本の中でラジオから流れてくる

いろんな国の音楽をイメージした歌を組み合わせながら

物語が進んでいきました。

 

イベントが行われた5月9日の翌日は母の日

「お母さんはもちろん、まわりの人や今日の出会いに

 たくさんの“ありがとう”をこめて歌います」と武仲さん。

「きみとぼくのあいだに」「ありがとう さようならの前に」

を演奏してこの日のコンサートは終了。

約120名の方にご来場いただきました!

 

いよいよ明日までとなった「ヨムキクちよだ2015

来年もこどもの読書週間に合わせて、親子そろって

本に親しむことのできる、様々な催し物を企画していきます。

どうぞお楽しみに!

Posted at:18:00

千代田ディスカバリーミュージアム
『時代小説の舞台を歩く名作・名店ツアー』を開催しました!

 

5月2日(土)、千代田区ミュージアム連絡会設立10周年企画として

千代田ディスカバリーミュージアム 神保町・御茶ノ水エリア編

『時代小説の舞台を歩く名作・名店ツアー』を開催しました!

 

平成17年、千代田区内に集積する文化や芸術等の知的資産を

より有効に活用するために区内の美術館や博物館が集まって

設立された「千代田区ミュージアム連絡会」

その設立10周年を記念して、千代田区内の様々な文化資源を巡る

3つのツアーが企画されました。

 

そのひとつとして、千代田図書館コンシェルジュ

「時代小説」をテーマに神保町、御茶ノ水エリアを

ご案内するツアーを行いました。今回はその模様をレポートします♪

 

ツアーは、千代田図書館内での

コンシェルジュによるブックトークからスタート。

 

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テレビドラマなどでもおなじみ、池波正太郎の『鬼平犯科帳』

主人公・長谷川平蔵の役宅は江戸の「清水門外」という設定。

つまり、現在の千代田図書館のあたりなのです!

この他にも、野村胡堂の『銭形平次捕物控』

高田郁の『みをつくし料理帖』シリーズなど、数々の時代小説に

ゆかりのある千代田区内のスポットを、本とともにご紹介しました。

 

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ブックトークの後は2班に分かれ、いよいよツアーに出発!

千代田区役所の正面玄関からすぐに、先ほどご紹介した清水門が見えます。

 

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九段下から神保町へ向かうときに通る俎橋(まないたばし)

千代田図書館へご来館の方にはおなじみのこの橋も、

『鬼平犯科帳』や『みをつくし料理帖』シリーズなど

多くの小説に登場します。

 

小説の舞台であると同時に、書店通いや資料集めに通った作家の

エピソードにも事欠かない本の街・神保町。

古書店街の真ん中でみなさんお待ちかねの昼食タイムです!

美食家としても知られる池波正太郎が愛した

中華料理の老舗・揚子江菜館へ。

 

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右の写真は看板メニューのひとつ、昭和8年に誕生した

元祖冷やし中華「五色涼拌麺」

池波正太郎がお土産に買って帰ったというシュウマイも

召し上がっていただきました。

 

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揚子江菜館を出て、さらに神保町古書店街を進みます。

 

駿河台下の交差点を明大通りへ。

この通りにも池波正太郎ゆかりの名店があります。

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よく立ち寄り、モカを飲んでいたという古瀬戸珈琲店

宿泊しては選考委員を務めた直木賞の候補作を読んだり、

絵を描いていたという山の上ホテルをご紹介しました。

 

少し歩いたらこのツアーの最終目的地、明治大学博物館へ到着。

ここには江戸時代の捕物(現代の警察・裁判制度)に

使われた道具が数多く収蔵されています。

まずは学芸員の外山徹さんにレクチャーをしていただきました。

 

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小説でよく目にする「奉行」「与力」「同心」とは、

実際にはどんな人々で、どんな仕事をしていたのでしょう。

所蔵品のスライドを見ながら解説を聞きます。

 

レクチャー終了後は、展示室の見学に加えて

普段は見ることのできない博物館の裏側、

収蔵庫を見せていただきました!

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今後の展示を待つ品々が眠る収蔵庫の見学。貴重な体験になりました!

 

ツアー中にご紹介した橘昌文銭堂銭形平次最中

お土産にお持ち帰りいただき、盛りだくさんの

ディスカバリーミュージアムツアーは終了。

ご参加くださったみなさま、おつかれさまでした!

Posted at:18:00

「ヨムキクちよだ2015」が始まりました!

 

今日4月23日は「サン・ジョルディの日(本の日)」です。

スペインでは、この日にバラの花とともに本を贈りあう風習があり、

日本でも「子ども読書の日」として定められています。

 

今年も、4月23日~5月12日のこどもの読書週間にあわせて

家族で読書に親しめるイベント満載の

「ヨムキクちよだ2015が始まりました♪

 

期間中、千代田図書館9階 第2展示ウォールでは

展示「きもちをつたえる絵本」を行っています。

 

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千代田区立図書館の司書や読書コンシェルジュがおすすめする

「ありがとう」の気持ちが伝わる絵本

5月9日ことばと音のフェスティバル♪に登場する絵本など

「大切な人に気持ちを伝える」をテーマに

絵本や読み物、計32冊を展示しています!

 

展示している本はすべて貸出可能です。

ぜひお手にとってご覧ください♪(貸出中の場合はご了承ください)

展示中の絵本や読み物をまとめたリストも配布しています。

 

ヨムキクちよだ2015

こどもの読書週間記念展示「きもちをつたえる絵本」

【期 間】 開催中~5月12日(火)まで

     ※4月26日(日)は休館日

【場 所】 千代田図書館9階=第2展示ウォール

 

また、千代田区役所1階のさくらベーカリーでは

毎年人気の「おはなしに出会えるパン屋さん」が好評開催中です♪

 

今年も、ことばと音のフェスティバル♪に登場する絵本がパンになりました!

『おんがくかいのよる』に出てくる、5つの味の「5ひきのすてきなねずみ」パンや

『バスにのって』のバスをかたどったデニッシュなど、

楽しくておいしいメニューが揃っています。

 

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写真左から

5ひきのねずみパン/1つ 120円

 ・ちびすけ(きなこのかかったあんドーナツ)

 ・ぐれ(黒ゴマあんドーナツ)

 ・しろこ(黒まめパン)

 ・ちゃたろう(クリームパン)

 ・くろ(チョコクリームパン)

バスのデニッシュ(カスタードクリーム&レーズン)/155円

 

絵本から生まれたパンのほかに、親子で楽しめるオリジナルパンも。

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写真左から

カップパン(クロッカン・チョコ、レーズンボール、

 レモンとクリームチーズのロールパン)/210円

親子ドッグ(とりの唐揚げ&手作り玉子サラダ)/260円

(パンの価格はすべて税込です)

 

千代田図書館で展示を見たら、さくらベーカリーにもぜひお立ち寄りください!

 

ヨムキクちよだ2015

「おはなしに出会えるパン屋さん2015

【期 間】 開催中~5月12日(火)まで

      ※定休日 日・祝

【場 所】 千代田区役所1階=さくらベーカリー

【協 力】 さくらベーカリー(ジョブ・サポート・プラザちよだ)

 

★特製サブレをプレゼント

期間中、さくらベーカリーでお買い物の際、

レジで千代田区立図書館の貸出券を見せると、

特製サブレがもらえます!(数量限定・先着順)

 

ヨムキクちよだ2015について、詳しくはコチラをご覧ください。

Posted at:16:20

「よりみちパン!セ in ちよだ」を開催しました!

 

3月19日、「よりみちパン!セ in ちよだ―あしたの歩きかた―」

を開催しました。

 

国立情報学研究所教授で『ロボットは東大に入れるか』の著者、

新井 紀子さん(写真右)と

社会活動家・法政大学教授で『どんとこい、貧困!』の著者、

湯浅 誠さん(写真左)の対談は、和やかな雰囲気で始まりました。

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(左から)

『ロボットは東大に入れるか』新井 紀子/著

『どんとこい、貧困!』湯浅 誠/著

(ともに「よりみちパン!セ」シリーズ、イースト・プレス)

 

このおふたりの取り合わせで、ロボットと貧困問題がどうつながるの?と

不思議に思った方も多いはず。

おふたりの出会いは2010年。

「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトを始めるにあたり、

新井さんが湯浅さんのもとに相談に行ったのがきっかけだったそうです。

 

そもそも「ロボットが東大に入る」って?

手足のついたロボットが電車に乗って試験会場まで行き、

鉛筆を持って回答用紙に答えを書きこむ様子を想像してしまったり…。

 

それも楽しそうではありますが、新井さんをはじめとした

プロジェクトチームが行っているのは、プログラミングされた人工知能

試験問題を理解し、正しい答えを導き出せるか?という研究。

2011年の発足以来、新井さんのプロジェクトが手がけた「東ロボくん」

今では偏差値約50をマークする水準にまで進化しているとのこと。

 

しかし、「ロボットを東大に入学させるのが目的で、

このプロジェクトを始めたわけではないのです」と新井さん。

利用者の質問に答えてくれるスマートフォンのアプリや

こちらの表情を読み取ってコミュニケーションが取れるロボットが

開発されるなど、私たちの生活にも馴染みはじめている人工知能。

オックスフォード大のある研究グループが、アメリカの702の職種を調査したところ

今後約20年間で、それらの雇用のうち47%がコンピュータに置き換わるだろうという

予測を発表し、日本でも広く話題になったことも記憶に新しいところです。

 

私たちの仕事が人工知能にとってかわられる未来…。

コンピュータ分野だけの問題ではなく、労働の問題として

みんなに真剣に考えてもらうには?と考えた新井さんが

相談したのが、ホームレス支援やワーキングプアなどの社会問題

取り組んできた湯浅さんでした。

 

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おふたりのつながりがわかってきたところで、話は

「人工知能にはとってかわることができない、

 人間の“人間らしい”領域とは?」という話題に。

 

新井さんに「あなたのしている仕事は未来もなくならない」

言われたという湯浅さん。

一人ひとりと対面で、支援が必要な方の話を聞き、どのような制度を利用すれば

その人の助けになるかを考える対人支援の仕事は、どんなに人工知能が

発達しても実現できないことだと新井さんは予測しています。

 

その他にも、対象者によって千差万別の対応が必要な保育士や介護ヘルパー、

一人ひとりのニーズに合わせた掃除などのコンサルティング業など

どんなに計算速度が上がっても、何千万という膨大なデータを

処理できるようになっても、平均的な答えが導き出せないことが求められるのが

人工知能がとってかわることのできない仕事だと考えられているそうです。

 

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印象的だったのは

「ノーベル賞をもらえるくらい頭がよくないと

人工知能に負けるという風に思いがちだけど、そうじゃない」

という湯浅さんの言葉。

統計学的な計算では解くことのできない問題解決力や

新しいものごとを生み出す力を磨いていかなければならないのは

10~20年先じゃなく、私たちが過ごす「今」から

始まっているのだと考えずにはいられませんでした。

 

短い時間ではありましたが、来場者の方の質問にも

丁寧にお答えいただき、あっという間の90分でした。

新井さん、湯浅さん、ありがとうございました!

Posted at:15:50

コンシェルジュツアー『古本屋ツアー・イン・神保町』編を開催しました!

 

12月6日(土)

図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアー『古本屋ツアー・イン・神保町』編

を開催しました!

 

恒例のコンシェルジュツアー。今回は、神保町古書店訪問の

全記録『古本屋ツアー・イン・神保町』(本の雑誌社)を出版したばかりの

古本屋ツーリスト小山力也さんをお招きし、神保町古書店街の魅力について

お話しいただいた後、千代田図書館コンシェルジュが

神保町の古書店の数々を歩いてご案内しました。

 

ブログ「古本屋ツアー・イン・ジャパン」で日本全国の古書店を巡っている小山さん。

この日も午前中から神保町を歩き、すでに両手に抱えるほどの

古書を購入していらっしゃいました。さすが!

 

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さっそく今日の収穫をご紹介。古書への愛情があふれています!

 

「神保町は街全体が大きな古本屋、その一店一店が書棚のようです」と小山さん。

神保町古書店街の本出版にあたり、開店したての古書店から

神保町を代表する老舗、はたまたレコード店やカフェまで

「古本が買える店」はすべて古書店街の一部ととらえて巡りつくし、

記録を書き連ねました。

「神保町のガイド本としても長く使ってもらえる本を目指しました」

 

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お話の中盤では、『古本屋ツアー・イン・神保町』の編集を担当した

本の雑誌社の宮里さん(写真右)にもご登場いただきました。

 

この本の帯を飾る、青空がまぶしい神保町交差点の写真を

撮影したのは編集者の宮里さんご自身だそうです。

「毎日毎日、交差点からの写真を撮り続けました」と宮里さん。

晴天のもと、納得のいく写真が撮れたのはなんと入稿2日前!!

編集者ならではの思い入れが感じられるエピソードですね。

 

そして本づくりの裏話をもうひとつ。

『古本屋ツアー・イン・神保町』に収められている企画コラム

「神保町24時」取材時のお話を、当日の写真と手書きメモのコピーを

見ながら、追体験するようにお聞きすることができました。

 

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「神保町のお店は閉まるのが早く、24時間どころか最初の8~9時間で

 古書店巡りは終了してしまいました…」

さて、残りの時間を小山さんはどう過ごしたのでしょうか!?

ぜひ本でお確かめください!

 

その他にも小山さんが選ぶ「神保町の好きな古書店、変わった古書店」を

スライドとともにご紹介いただくなど、充実の内容でした♪

 

千代田図書館内でのトークの後は、いよいよツアーへ出発!

今回は、図書館コンシェルジュ4人が少人数の班を2コースでご案内。

少しの時間ではありますが、古書店の内部を見る時間も設けて

班ごとに4店の古書店を巡りました。その一部をご紹介します。

 

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小山さんがこの日の午前中、大きな収穫を得たと

ホクホク顔でお話ししていた@ワンダー

 

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展示の入れ替え中にも関わらず快く見せてくださった

小宮山書店の4階ショールーム。三島由紀夫の署名本や初版本

写真のオリジナルプリントなど、美術品級の品々が並んでいます。

 

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同じく小宮山書店ガレージセール。掘り出し物が見つかると評判です!

 

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日本文学のエキスパート2店もご紹介。けやき書店玉英堂書店

 

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多くの外国人観光客も訪れる、和本・浮世絵大屋書房

 

この日ご案内したお店は神保町古書店街のほんの一握り。

それでも「普段なかなか入れなかった古書店に行けて嬉しい」

「敷居が高いと思っていた古書店の上階に入れてよかった」という

嬉しいご感想を頂きました!

ぜひ、これをきっかけに古書店を巡り、

お気に入りの神保町を開拓してみてください♪

「図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアー」では、これからも

皆様に知っていただきたいこの町の魅力をお伝えしていきます。

 

小山さん、宮里さん、立ち寄らせていただいたお店の方々、

そしてご参加いただいた皆さん、ありがとうございました!

Posted at:17:30

本と出会う読書サロン 第9期オープニングイベントを開催しました!

 

11月12日(水)、「本と出会う読書サロン」第9期の

スタートとして、新規メンバー募集をかねた

講演会「物語の世界に心ゆくまでひたる 選りすぐりの本たち」

を開催しました。                                          

 

講師は、児童文学評論家赤木かん子さんです。

 

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1984年に、子どもの頃に読んでタイトルや作者名を忘れてしまった本を

探し出す「本の探偵」としてデビュー以来、豊富な知識で

たくさんの児童文学を紹介してきた赤木さん。

今回は、5月に刊行した著書『今こそ読みたい児童文学100から

大人が読んでも面白い、知る人ぞ知る児童文学の本についてお話しいただきました。

 

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ちくまプリマー新書 214

『今こそ読みたい児童文学100』

赤木かん子/著 筑摩書房

 

「何か面白い本ない?」と聞かれて、

物語好きな大人が喜ぶ、どんどん読めて読後感がいい児童文学を

おすすめしたい!という気持ちがこの本を書くきっかけになったと赤木さん。

 

「本の名前だけ知っていたり、小さい頃読んだことがあるかも…という

 児童文学の名作もぜひまた読んでみてください。

“こんな話だったんだ!”と子どもの頃気付かなかった発見があるはず」

 

児童文学の成り立ちや時代ごとの移り変わりを

わかりやすく説明しながら、100冊を選んだ経緯をお話しくださいました。

 ユーモアあふれる語り口調で紹介される本の数々に

今すぐ「読んでみたい!」という気持ちが湧き起こります。

 

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「今は忘れられている本の中に、私たちを

ワクワクさせてくれるものがいっぱい眠っています」

 

熱心にメモを取りながらお話しを聞く参加者も多く、

講演会終了後、紹介された本を手に取り、

熱心に眺める皆さんの姿が印象的でした。

 

「赤木さんのお話しが面白く、本を選ぶ参考になった」

「今すぐ小説を読みたくなった」

「大人向けの児童文学という視点が面白かった」などの声を

いただくことができました。

 

赤木さん、ありがとうございました!

 

「本と出会う読書サロン」では、第9期メンバーの募集を行っています。

詳しくはコチラをご覧ください。

Posted at:15:00

秋の読書週間トークライブを行いました!

 

11月1日、秋の読書週間トークライブ

「パパ、会社をやめる~育児支援サービスをはじめた3人のパパたち~」

開催しました!                    

 

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ゲストにお迎えしたのは、パパになったことをきっかけに

会社員を辞め、それぞれが子どものためのサービスを提供する

ビジネスを始めた、3 人の起業家のみなさんです。

 

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(右から)

山中啓輔さん/外国語でのベビー&キッズシッターサービス

BirdyBabiesを展開する「SKIPP LLC.」代表

塚越暁さん/身近な自然、手や体を動かす体験を通しての

学びの場をつくる「子ども原っぱ大学」代表

川辺洋平さん/子ども・親子のために活動する大人を紹介する

WEB マガジン「OYAZINE」を運営する株式会社アール代表

 

3人とも30代前半のまだ若いパパたちです。

会場には、幅広い年代の方々にお集まりいただきましたが、

なかでも出演者の3人と同じ若いパパの姿が目立ちました。

 

それぞれの自己紹介の後、話はいきなり

「食えてますか?会社員時代に比べてどう?」という赤裸々なお金の話題に!

会社員をやめて起業を思い立ち、事業を軌道に乗せるまでの悩みや発見について

リラックスした雰囲気で話は進んでいきました。

 

会社をやめ、子育てに関わる職種を選んだ共通点のある3人。

印象的だったのは、口々に

「子育てをしている自分が喜ぶものを生み出したい」

「自分の子どもに受けさせたいサービスがなかったので、

 自分でできないかと思い立った」

と、育児の中での発見が仕事に強く結びつくと話していたことでした。

 

「会社をやめて、3日間は妻に言い出せなくて…。

 言ったら、案の定“取り消して!”と怒らせてしまった。

 それからは起業のことも段階を踏んで、話すようにしました」

「起業したら、カフェで仕事をするスタイルに憧れていたけど

 やってみるとコーヒーを飲み続けるのが辛くなっちゃって…。

 都心のコワーキングスペースや図書館をうまく活用しています」

など、ビジネス指南書にはきっと書かれていない、

等身大の起業のエピソードもお聞きすることができました。

 

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後半は、3人それぞれがおすすめする本についてのお話です。

「会社をやめたときに読んで励まされました」

「児童書でも、大人が読んで新しい発見が沢山あります」

「昔の絵本なんだけど、子どもに読んであげるとすごく喜びますよ」

…と、仕事にも子育てにも活かせる本を、自身のエピソードとともに

たっぷりご紹介いただきました♪

 

イベント中にご紹介した、おすすめ本のリストは

コチラからもご覧いただけます。(PDF:193KB)

 

参加された方からは、

「同世代の話で、これから育児をする自分たちにとって非常に興味深かった」

「本の紹介が楽しく、ためになった」

「若い人たちの、チャレンジする姿に感銘を受けた」との声をいただきました。

ご参加いただいた皆さん、出演者の皆さん、ありがとうございました!

Posted at:15:40

「図書館コンシェルジュ一日体験」を開催しました!

 

8月30日と9月13日の2日間、

「“本と街の案内所”で図書館コンシェルジュ一日体験」

開催しました。

 

神田神保町の「本と街の案内所」に出張し、“本と人”“街と人”をつなぐ

街案内を行う千代田図書館コンシェルジュの仕事を

一日体験する中学生・高校生向けのイベント。

図書館内でマナーや接客の基本、データベースの使い方を学んだあと

お客様への古書店案内を実践します。

 

まずは「本と街の案内所」を運営する、NPO法人 連想出版の中村さんから

世界一の古書店街と言われるまでになった神保町のなりたちや、

案内所の担う役目などについてお話しいただきました。

 

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「神保町に来る方たちはみんな本気で本を探しています。

 とことん一緒に探す努力をしてあげてね」と中村さん(写真右)。

 

次は、コンシェルジュが講師となり

マナー講習とデータベース講習を行いました。

 

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マナーとは、外見や態度にお客様に対する配慮と思いやりが表れること。

お客様を迎える笑顔と姿勢の練習中!(ちょっとまだ固いかな?)

 

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「本と街の案内所」では、神保町の古書・新刊のデータベース

使って本を探すお手伝いをします。

古書探しのための聞きなれない言葉、初めて使うデータベースにも

果敢に取り組む姿が印象的でした!

 

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講習が終わったらスタッフを相手に接客のシミュレーション。

どんな本を探しているのか、丁寧に聞き出すのがポイントです。

                                                       

午後は千代田図書館を出て神保町へ!

靖国通りを歩きながら、案内のポイントとなる交差点や

問合せの多い古書店の数々を見て歩きました。

街歩きの後は神保町の老舗店でのランチで一息。

 

いよいよ接客体験の始まりです。

「本と街の案内所」のスタッフエプロンをつけて

「こんにちは!」とお客様を出迎えます。

 

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イベント開催日は両日ともお天気に恵まれ、

神保町古書店街は多くの人でにぎわっていました。

 

コンシェルジュや案内所スタッフのサポートも受けながら

接客していくうちに、だんだん緊張も解けてきた様子。

 

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検索機の順番待ちをする方に、探している本を聞いたり

案内所へ立ち寄っただけという方にも地図をお渡ししたり

自分から声をかけて積極的にご案内しました。

 

接客体験で対応できた問い合わせの数は両日とも10件以上。

あっという間の3時間で、充実の体験ができました。

参加してくださった皆さん、おつかれさまでした!

 

今後も千代田区読書振興センターでは、中学生・高校生の皆さんに

「知ればますますおもしろい」神保町の魅力をお伝えしていきます♪

Posted at:16:00

「夏のわくわく課外授業」レポート②【国語】【音楽】

 

千代田図書館では、小学4~6年生とその保護者を対象に

夏休み恒例のイベント「夏のわくわく課外授業2014を開催しています。

前回のレポートに続いて、8月25日に行われた国語

8月26日に行われた音楽の授業風景をレポートします♪

 

◆◆8月25日(月)国語◆◆

「絵本からはじめよう!てつがく対話」

 

「国語」の先生は、子どもから大人までだれでも参加できる

哲学対話のワークショップやセミナーを行う

NPO法人 おとな哲学こども哲学アーダコーダの

川辺 洋平さん井尻 貴子さんです。

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今日することは「答えのない問いについてみんなで話し合うこと」

これだけ聞くとなんだか難しそうですが…。

授業はまず、全員でウォーミングアップの簡単なゲームから。

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次に、話し合う題材となる絵本を選びます。

今回の授業で用意した絵本は、

『おおきな木』(シェル・シルヴァスタイン/作 あすなろ書房)

『アレクサンダとぜんまいねずみ』(レオ・レオニ/作 好学社)

『すてきな三にんぐみ』(トミー・アンゲラー/作 偕成社)の3冊。

どれも長く愛されてきた絵本で、子どもも大人も知っている人は多いのでは?

 

多数決の結果、今日の絵本は『アレクサンダとぜんまいねずみ』に決定!

「今日は、おはなしを聞きながら、どうして?とか

 これでいいのかな?とか考えてみてね」と川辺先生。

絵本の朗読をみんなで聞きます。

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人間にかわいがられるぜんまい仕掛けのおもちゃ・ウィリーが

うらやましくてしかたないねずみのアレクサンダ。

ある日、満月の夜に「むらさきのこいし」を持ってくれば、

望みの姿に変えてくれるという魔法のとかげの存在を知って・・・。

というのが『アレクサンダとぜんまいねずみ』のあらすじです。

 

絵本を読んだらいよいよみんなで話す時間。

まずは子どもと大人の2グループに分かれます。

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川辺先生の持っているコミュニティボールはマイクの代わり。

これをみんなで回しながら話します。

 

さっきの絵本の中で「なぜ?」と思ったことを話していきます。

「ねずみとおもちゃが話をできたのはどうして?」

「タイミングよくむらさきのこいしが見つかったのはなんで?」

どんなことでも話していいんだ!とわかると、

初めは静かだった子どもからも意見が出てきました。

「捨てられたおもちゃを見つけたのは夜みたいだけど、

 ごみを捨てるのは普通は朝なんじゃないの?」なんていう疑問も!

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みんなが一つずつ「なぜ?」を出しあったところで

さらに深く話し合うテーマを探していきます。

井尻先生の大人チームでも、なかなか白熱した話し合いが行われている様子。

 

最後は子どもも大人も全員で、それぞれのチームで考えたことを

発表しながら、さらに話し合いました。

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「ねずみとぜんまいねずみ、どっちが幸せ?」

「作者はどうしてねずみを主人公にしたんだろう?」

難しいことを考えたり、答えを見つけようとしなくても

何気ないことから生まれた「なぜ?」を話して共有し合うことの

楽しさがわかった授業でした。

 

みなさん、おうちでも沢山話してみてくださいね。

川辺先生、井尻先生、ありがとうございました!

 

◆◆8月26日(火)音楽◆◆

「家族のテーマソングをつくろう」

 

「音楽」の先生は、東京未来大学の助教で

音楽教育の研究をしている森 薫さんです。

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今日は1人1曲ずつオリジナル曲を作曲します!

みんな、どんなテーマで作るか考えてきたかな?

まずは曲作りの作戦を立てることから。

テーマは?曲の雰囲気は?…思い思いにイメージを膨らませます。

 

でも作曲って、何から始めたらいいのでしょう?

そこで、森先生から“音楽のヒミツ”を教わる講座が始まりました。

 

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まずは音楽を作る3つの要素の話から。

「“リズム”“メロディー”“ハーモニー”、この3つで音楽はできています。

 今日は3つの要素を組み合わせて曲を作ってみよう」

「チューリップ」「メリーさんの羊」などの童謡や

「パッヘルベルのカノン」、そしてAKB48や「ようかい体操第一」など、

みんながよく知っている曲を次々にピアノで弾きながら

和音(コード)音階など、音楽のしくみをわかりやすく教えてくれました。

 

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講座の後はいよいよ作曲!今回は、子どもたちの

作曲のお手伝いを、このオルフ楽器にしてもらいます。

一見すると普通の木琴、鉄琴ですが

音盤の取り外しが自由にできるのが特徴です。

これを使えば、誰でも一定のコードや音階の中で

きれいなメロディーが演奏しやすくなるのです。

 

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森先生が各テーブルを回ってアドバイスをしながら

1時間弱という限られた時間の中で、どんどん曲ができていきます。

曲が出来たら、作詞をしたり先生にしてもらう伴奏を考えたり…。

あっという間に時間が過ぎていきました。

 

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作曲には、マスに音名を書きこんでいく簡易譜を使いました。

これは森先生が作ってきてくれた

「“家族のテーマソングをつくろう”のテーマ」の楽譜。

 

授業の最後はミニコンサート!

森先生とオルフ楽器やピアノを連弾したり、

リコーダーと歌での発表にしたりと、思い思いの演奏方法で発表しました。

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茶道を習い始めた子が和の音階で作った「お茶の教室の曲」、

臨海学校で泳いだ海や、仙台で見た七夕祭をイメージした曲。さらに

仲良しの4人兄妹、でもいつもおやつが少ないよ~!と楽しく歌った

「家族のうた」…などなど、名曲がたくさん生まれました。

ここでお聞かせできないのが本当に残念!

 

作った楽譜で、おうちや学校でも演奏してみてくださいね。

 森先生、ありがとうございました!

 

「夏のわくわく課外授業2014」報告展示

 

【展示期間】2014年9月1日(月)~15日(月・祝)

【展示場所】千代田図書館9階=第2展示ウォール

 

今年行った4教科すべての授業の様子と、各授業に関連した

おすすめの本を展示します。ぜひご覧ください!

Posted at:17:00

「夏のわくわく課外授業」レポート①【社会】【理科】

 

千代田図書館で、小学4~6年生とその保護者を対象に行う

夏休み恒例のイベント「夏のわくわく課外授業2014がスタートしました!

今回は、8月6日に行われた社会

8月9日に行われた理科の授業風景をレポートします♪

 

◆◆8月6日(水) 社会◆◆

「ちよだ青空市でお店たいけん」

 

「社会」の先生は、千代田区内でいくつものマルシェ(市場)を運営するなど、

“食”と“農”をつなぐ取り組みを行っている

NPO法人 農商工連携サポートセンターの

代表理事 大塚 洋一郎さんです。

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「社会」の授業は、千代田図書館をとびだして

神田錦町のちよだプラットフォームスクウェアで行われました。

今日は、ここで毎月第1水曜日に開催されている

「ちよだ青空市」で販売の体験をします。

 

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「昔の人々は、自分の家で食べる分のお米や野菜を

 自分たちで作っていたのは知ってるかな?」

今のように、家庭で食べる品物をお店で買うようになったのは

およそ150年前からなのだそうです。

「昔のようには戻れなくても、マルシェや農業体験を通して

 地域の生産者さんとつながることが私たちの取り組みです。

 今日はお店の人ともたくさんお話ししてみてね」と大塚先生。

 

いよいよ販売体験の始まりです!

子どもたちはエプロンをつけて、くじ引きで決まったお店の

お手伝いに向かいます。

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ちょうどお昼どきを迎えて、買い物や昼食目当てのお客さんが

「ちよだ青空市」に集まってきました。

無農薬の夏野菜やみずみずしい果物をはじめとした、

日本全国からやってきたお店が11店に、お弁当のキッチンカーも並んで

にぎやかなマルシェです。

 

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お店には、白いナスや紫のニンジン、赤いオクラや

作りかたにこだわった調味料や珍しいドライフルーツなど

スーパーやコンビニでは見かけない品物がたくさん並んでいます。

 

初めは少し緊張していた様子の子どもたちからも、次第に

「いらっしゃいませ!」「おすすめはこれだよ!」

と明るく元気な声が聞こえてきました!

お店の方やお客さんと話をすることで、自分の言葉でおすすめを伝えられたり

おいしい食べ方を教わったり、体験授業ならではの思い出ができました♪

 

販売体験を終え、授業の最後には、ちよだプラットフォームスクウェアの

屋上菜園を見せていただくこともできました。

ビルの屋上で、ブルーベリーやワイン用のブドウ、様々な野菜が育てられていました。

 

普段の生活ではなかなか接することのできない、食材が生まれて育ち

売られて、私たちの家庭に届くまでが体験できた授業になりました。

大塚先生、ありがとうございました!

 

 

◆◆8月9日(土) 理科◆◆

「深海のぼうけん 海中ロボット」

 

「理科」の先生は、東京大学・生産技術研究所の准教授で

海中ロボットの開発研究をしている巻 俊宏さんです。

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地球表面の70パーセントを占める海の平均水深は3,770m

光も電波も届かない深海は、まだまだ未知の世界です。

「みんなはどのくらい深くまで潜ったことがありますか?

 素潜りだと頑張っても10m、スキューバの装備を付けて、

 特殊な訓練を積んでも数百mが限界です。

 そこで、人間だけでは行けない深海の調査にロボットの力が必要になります」

 

海中ロボットは、有人潜水艇のHOV、遠隔操作のROV、自律型のAUV

の3種類に分けられ、作業の難しさや目的、環境によって使い分けられています。

 

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マンガの例えにはお父さん、お母さんも納得!

 

それぞれのロボットの違いや特徴を説明しながら、

実際にロボットが働いている動画もたくさん見せていただきました!

 

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これは鹿児島湾の海底調査をしているところ。

変わった生態を持つ生物の採集や、

地形のマップを作るための海底撮影をしています。

ロボットが撮った写真はとても精細で、

海底に落ちていた空き缶のラベルが読めるほど!

 

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海底での調査を終えたAUVのTri-Dog 1(トライドッグ ワン)」

船に引き上げているところ。

 

「これからは、ロボット自身でトラブルを解決できたり

 さらに複雑な作業ができるよう研究を重ねていきます」と巻先生。

 

また、この日の授業には、ロボットづくりの基本的な仕組みで作った

追尾カメラも持ってきていただきました。

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このカメラが赤いものを追いかけて動きます!

服や持ち物の赤色に反応して追いかけるカメラにみんな興奮!

 

こういう小さな技術の積み重ねでロボットもできているのですね。

今日見て興味を持ったこと、ぜひ調べたり、本を読んでみたりしてくださいね!

 

そして授業の最後には、巻先生の思い出深い本についてもご紹介いただきました。

「小学校高学年の時に『海底二万海里』(ジュール・ヴェルヌ/著 福音館書店)

 を読んで、ぼくは深海の世界に興味を持ちました。

 みんなもぜひ読んでみてください」

巻先生、ありがとうございました!

 

「夏のわくわく課外授業2014」は、国語音楽と続きます。

空席が残りわずかですが、お申込みも受付中です。

詳しくはコチラをご覧ください。

Posted at:15:00

コンシェルジュツアー"紙のまち神保町"編を開催しました!

 6月28日(土)

「図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアー“紙のまち神保町”編」

を開催しました!

 

恒例のコンシェルジュツアー。今回は、本に欠かせない

「紙」をテーマに、本づくりに関する講演の後

神保町の紙の専門店、文具店などの数々を巡りました。

 

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まずは、千代田図書館内で

烏有書林上田宙(うえだ・ひろし)さんによる

「紙と印刷の魅力あふれる本づくり」と題したトークです。

 

昨年出版した『高岡重蔵 活版習作集』

竹尾賞・審査員特別賞と造本装幀コンクール・日本印刷産業連合会会長賞を

ダブル受賞するなど、印刷の豊富な知識を活かした

タイポグラフィ書や文芸書の出版で注目を集める上田さん。

 

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私たちの身の回りにあふれる様々な印刷の種類やその方法について

解説していただいた後、話は烏有書林の本づくりへ。

 

「ハードカバーでゆったり、じっくり味わって読みたい日本文学」を

コンセプトに刊行している“日本語の醍醐味”シリーズの本には

「ページ数が多くなりがちなので薄い紙を選びました。

電車の中で立ちながらでも読めるように」という気配りが。

そして、93歳現役(!)の欧文組版工、高岡重蔵さんの

『活版習作集』では、著者の話を録音書き起こしから手がけ

美しい図版の魅力が最大限に引き立つ紙・印刷方法の選択ページ組みなど

すべてに心血を注いだ本づくりの舞台裏をお聞きすることができました。

 

「本は、著者の原稿ができた時点で8割完成です。残りの2割が

 装丁や紙選び、構成といった本づくりの仕事です。

めくった時の感触や、読後の余韻を楽しめるページの組みかたなど

この2割でどうやって“本を読む体験”を演出するか、というのが

印刷物ならではの、紙の本がもつ可能性だと思います」と上田さん。

 

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千代田図書館の本からおすすめ本をご紹介いただいたほか、

手に取って見られる資料や道具などもたくさん見せてくださいました!

 

参加者の質問にも丁寧にお答えいただき、あっという間の1時間でした。

上田さんのトークの後は、いよいよツアーへ出発!

 

運よく雨があがった神保町古書店街の街並みを楽しみながら

まずは美術絵はがきギャラリー 京都便利堂へ立ち寄らせていただきました。

 

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美しいコロタイプ印刷の絵はがきをはじめ、

全国の美術館や四季折々の絵はがきがずらりと並ぶ店内。

短い時間でしたが、お買い物を楽しむ参加者も。

 

次に本と街の案内所、三省堂書店の神保町いちのいちなどに

立ち寄りながら古書店街を進んでいきます。

 

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読書グッズやレターセットが揃うおしゃれなお店あり

古書店の店先には古地図や浮世絵あり…という

本だけではない“紙のまち”神保町の魅力をお伝えしました♪

 

そして、本日の最終目的地竹尾見本帖本店に到着。

2400種類の紙を購入することのできる1階の紙のショールームや

「第10回 竹尾賞」展『高岡重蔵 活版習作集』も展示中の

2階ギャラリーを見せていただき、本日のツアーは終了しました。

 

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※本イベントのためにご厚意で、特別に開けていただきましたが

 通常、土日・祝日は営業していません。

 

上田さん、立ち寄らせていただいたお店の方々、

そしてご参加いただいた皆さん、ありがとうございました!

Posted at:14:00

本と出会う読書サロン 第8期オープニングイベントを開催しました!

 

5月20日(火)、「本と出会う読書サロン」第8期の

スタートとして新規メンバー募集をかねた

講演会「雑誌制作の現場から~取材・制作のおもしろさ楽しさ~」

を開催しました。

 

講師は、女性向け雑誌『ゆうゆう』の編集長として活躍中の

子安 啓美(こやす・ひろみ)さんです。

 

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主婦の友社で長らく、雑誌の編集にかかわってきた子安さん。

女子大生向け雑誌、OL向け雑誌、女性向けの旅雑誌

そして「アラサー」という言葉を生み出した

ファッション誌『GISELe(ジゼル)』の編集を経て

2007年よりシニア向け女性誌『ゆうゆう』の編集に。

2012年4月からは編集長を務めています。

 

「アラサー女子」をターゲットにしていた雑誌から

50代、60代…なんと90代の女性までが愛読する雑誌への異動。

普通のファッション誌とはひと味もふた味も違う『ゆうゆう』の

雑誌作りについて、楽しくお話しいただきました!

 

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「ターゲットの細分化がどんどん進む女性誌の中で

『ゆうゆう』は読者が卒業しない雑誌なんです」

トレンドをむやみに追及するよりも、

日々楽しく暮らすことを提案するのが『ゆうゆう』のモットー。

制作のスケジュールも少し変わっていて、丁寧な誌面作りのため

かなり先の販売分まで、3~4冊を同時進行で編集していくのだそうです。

 

年に一度の「私の挑戦」大賞は、読者がその年に挑戦した

エピソードを投稿し、大賞を決めるというもの。

毎年500通以上もの応募が寄せられる『ゆうゆう』の名物企画です。

「2013年の日本女性の平均寿命は86.35歳。

常に新たなことにチャレンジし続ける読者の方々に支えられて

50代の私はまだまだ若造だと実感しながら本を作っています」

 

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40~50代の担当編集者は「自分自身のお母さんを意識して」

また定年を迎えた社員も編集会議に加えるなど、

『ゆうゆう』ならではの読者に寄り添った雑誌作りの現場のお話を

聞くことができました。

 

講演の後半では、子安さんがこれまでに遭遇、また見聞きした

さまざまなハプニングや失敗談をお話しいただき、

和やかな雰囲気の中、参加者からの質問にも丁寧にお答えいただきました。

 

参加された方からは

「普段知らない世界の話を聞けてワクワクした」

「接点のない世代の雑誌だったが興味がわいた」などの声を

いただくことができました。

 

子安さん、ありがとうございました!

 

「本と出会う読書サロン」では、第8期メンバーの募集を行っています。

詳しくはコチラをご覧ください。

Posted at:16:00

「第6回ことばと音のフェスティバル♪」開催しました!

 

5月10日、6回ことばと音のフェスティバル

「ふしぎな楽器“ストリングラフィ”コンサート」を開催しました。

 

糸電話の原理を応用した、絹糸と紙コップでできた楽器

「ストリングラフィ」のコンサート。

この楽器からどんな音が出るのでしょうか?

期待が高まります。

 

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いよいよ開演。

まずは、「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」

「大きな古時計」などの演奏をお楽しみいただきます。

 

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バイオリンやチェロにも似た、繊細で温かみのある音色。

会場が一つの大きな楽器になったような、音に包まれる体験に

子どもだけでなく大人も夢中になります。

  

「糸と紙コップだけでどうやって音が出ていると思う?」

「今日は実験をしながら、ストリングラフィの秘密を教えるね」

 

 

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楽器のしくみの説明も交えながら、楽しいプログラムが続いていきます。

 

そして、おはなしとコラボレーションした

『ピン・ポン・バス』(竹下文子作)の始まりです!

学校支援担当司書が朗読を担当し、ストリングラフィの音色とともに

おはなしが進んでいきます。

  

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町の中を走るバスの風景がたのしい『ピン・ポン・バス』。

行きかう車やオートバイの音、スーパーマーケットや学校の音まで

様々な音がストリングラフィからとび出し、

まるで、一緒にバスに乗っているような気分に。

 

つぎは『ブレーメンの音楽隊』(グリム作)です。

こちらは、ロバ、イヌ、ネコ、ニワトリといった

様々な動物の鳴き声や足音を楽器で表現。

 

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「山の音楽家」「かえるの合唱」など、みんなが知っている歌の

演奏も各所に織り込まれて、子どもたちからは自然に歌声が湧き起こりました♪

 

ふだんの絵本の読み聞かせとはひと味違った、

ストリングラフィとのコラボレーションでした!

多彩な音色が加わって、おはなしの世界がひろがる楽しみを

味わっていただけたのではないでしょうか。

 

最後に「カノン」を演奏してコンサートは終了。

終了後に、会場に設置された1本のストリングラフィを使って

音を出す体験もしていただきました。

 

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合図に合わせて、みんなで小鳥やかえるの鳴き声を奏でました!

 

2回の公演に、合わせて130名以上の方にご来場いただきました!

「ヨムキクちよだ」は、来年もこどもの読書週間に合わせて

親子そろって本に親しむことのできる、様々な催し物を

企画していきます。どうぞお楽しみに!

Posted at:09:00

「ヨムキクちよだ2014」が始まりました!

4月23日~5月12日の「こどもの読書週間」にあわせて

千代田区立図書館では、家族で楽しめるイベント満載の

「ヨムキクちよだ2014」を開催しています。

 

千代田図書館9階 第2展示ウォールでは

この期間中、絵本の展示「うたう絵本 かなでる絵本」を行っています。

 

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読んでいるだけで音が聞こえてきそうな、楽しいおはなしの絵本や

赤ちゃんも楽しめるわらべうた絵本、

身近にある材料で自分だけの楽器が作れる工作の本など、

音楽をテーマに絵本や読み物30を展示しています!

 

展示している本はすべて貸出可能です。ぜひお手にとってご覧ください。

(貸出中の場合はご了承ください)

展示本のリストも配布しています。

 

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ヨムキクちよだ2014

展示「うたう絵本 かなでる絵本」

【期 間】 5月12日(月)まで開催中

※4月27日(日)は休館日

【場 所】 千代田図書館9階=第2展示ウォール

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また、千代田区役所1階 さくらベーカリーでは

「おはなしに出会えるパン屋さん2014が好評開催中です♪

 

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今年は『ブレーメンのおんがくたい』に出てくる

にわとり、ねこ、いぬ、ろばがかわいいパンになって登場です!

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写真左から

・にわとりボール 105円・ねこのジャムパン 155円

・ドッグパン 135円・ろばのチョコパン 155円

 

5月10日開催の「ふしぎな楽器“ストリングラフィ”コンサート」で演奏される

紙コップと絹糸でできた楽器「ストリングラフィ」をイメージして

紙コップの中に3種のミニサイズのパンを入れた

カップパンも販売しています♪

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写真はミニメロン、ミニチョコロール、ミニ大納言クリームのセット。

他に、ミニクロワッサン、ミニチョコロール、ミニ大納言クリームのセットもあります。

各205円(パンの価格はすべて税込です)

 

絵本の世界にぴったりのかわいいパンが揃いました♪

千代田図書館で展示を見たら、さくらベーカリーにもぜひお立ち寄りください!

 

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ヨムキクちよだ2014

「おはなしに出会えるパン屋さん2014

【期 間】 5月12日(月)まで開催中

      ※定休日 日・祝

【場 所】 千代田区役所1階=さくらベーカリー

【協 力】 さくらベーカリー(ジョブ・サポート・プラザちよだ)

 

特製サブレをプレゼント

期間中、さくらベーカリーでお買い物の際、

レジで千代田区立図書館の貸出券を見せると、

特製サブレがもらえます!(数量限定・先着順)

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ヨムキクちよだ2014について、詳しくはコチラをご覧ください。

Posted at:09:00

コンシェルジュツアー"神保町まち物語"編を開催しました!

3月1日(土)

「図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアー“神保町まち物語”編」

を開催しました!

 

恒例のコンシェルジュツアー、今回はテーマを「神保町の今昔」として

「本の街」神保町のなりたちや街の変遷をたどります。

まずは千代田図書館内で、コンシェルジュによるツアーの予習、

神保町の歴史を学ぶレクチャーが行われました。

 

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武家屋敷が立ち並んでいた江戸時代から、神田の大火や関東大震災を

くぐり抜けて、学生の街・本の街へと発展してきた街の様子を解説していきます。

レクチャーでは、コンシェルジュの解説とともに

千代田区立図書館に所蔵されている資料を広げたり

千代田Web図書館の古地図を、iPadを使ってご覧いただきました。

 

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神保町古書店街だけでなく、千代田図書館周辺の話も。

現在千代田図書館があるこの場所、江戸時代には

江戸城の厩(うまや)=馬を飼う小屋や蔵があったとのこと。

ご存じでしたか!?

 

レクチャーの後に休憩をはさみ、いよいよツアーへ出発です。

 

千代田図書館を出て、まずは九段坂方面へ。

現在昭和館がある場所には、江戸時代に蕃書調所(ばんしょしらべしょ)がありました。

 

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もとは江戸幕府が海外事情の調査と教育のために創設した機関ですが

のちに名前、場所を変え現在の東京大学へと発展しました。

「学生の街」神保町の歴史はこの場所から始まったのですね。

 

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靖国通りを神保町方面へ。俎橋(まないたばし)のあたりから

九段坂を振り返って、このあたりに路面電車が走っていた

明治後期~大正当時の絵はがきと現在の街の様子を比べてみます。

 

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神保町に入ってきました。

昭和初期、関東大震災の復興期に建てられた看板建築矢口書店など

当時の面影をそのままに残す建物が現在も残っているのは

戦災を免れた神保町ならでは。

 

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こちらも同時期に建てられた旧相互無尽会社ビルです。

コンクリート建築の表面をスクラッチタイルで覆い装飾しているのが特徴です。

この付近には大正11年にオープンした映画館東洋キネマもありました。

昭和初期、神保町には10館もの映画館が立ち並んでいたそうです!

 

この後も老舗の古書店や歴史的建築物を巡り、ツアーのゴール地点

本と街の案内所でコンシェルジュツアーは終了です。

 

参加されたのは、昔このあたりで学生生活を送っていた方、働いていた方から

今まで古書店街にはあまりなじみがなかったという方、

はじめて神保町に来たという方まで様々でした。

街の歴史を知ると、街歩きがますます楽しくなりますね♪

ツアーをきっかけに、神保町を隅から隅まで楽しんでいただければと思います。

 

参加された皆さん、ありがとうございました!

 

千代田図書館9階コンシェルジュブースでは、今回のツアーの内容をもとに

図書館コンシェルジュの『本と街の見聞調録』Vol.30

「神保町の歴史をたどる」を配布しています。

ぜひお手に取ってご覧ください!

(千代田図書館ホームページでも、コチラからご覧いただけます)

Posted at:15:00

四番町図書館のラウンジセミナー
「おはなし会をつくろう―実践読み聞かせ講座―」

四番町図書館で、ラウンジセミナー

「おはなし会をつくろう―実践読み聞かせ講座―」が開催されました。

このセミナーは、ご家庭での読み聞かせに活かしたいという方や

図書館などでの読み聞かせボランティアを行いたいという方を対象にした

2回連続の講座です。

講師を務めるのは、 毎週金曜日と第4日曜日におはなし会 を行う

四番町図書館の宮崎館長です。

 

1回目の今回、テーマは「プログラムをたてる」です。

講座はまず、素ばなし『蛙ぼたもち』で、受講者の皆さんに

おはなしを聞く体験をしていただくことから始まりました。

 

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絵を見ながら読む絵本と違って、耳だけでおはなしを聞いていると

大人でも、聞きながら頭の中に様々なイメージがふくらみ、

おはなしの世界へ引き込まれます。

 

子どもたちの想像力や集中力を伸ばし、本を好きになってもらうきっかけとして

欠かせないのが、お母さんやお父さんといった家族や親しい人にしてもらう

おはなし読み聞かせだといいます。

 

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「個々の絵本やおはなしを結びつけて、聞いている子どもたちを

  おはなしの世界に誘うプログラム作りは、おはなし会を作るうえで

  重要な要素です」と宮崎館長。

 

図書館で行うおはなし会でも、子どもたちを飽きさせないよう

手あそびを効果的に使ったり、ストーリー性を感じられるプログラム作り

したりと工夫しています。

 

つぎに、実際に絵本を何冊も挙げながら、絵本の種類やその特徴、

子どもの発達にあわせた絵本の選び方などが話されました。

 

「絵本選びに迷ったら、自分が読んでみて言葉が

  すんなりいくもの、ひっかからないおはなしを選ぶとよいです」

「読む自分が好きだから選ぶ、ということでもいいんですよ」

 

さらに、おはなし会を作るために必要な

具体的なプログラムの作り方や、読み聞かせに集中できる会場の作り方に加えて

絵本を読み聞かせするときに心がけたい、

読み方や絵本の持ち方・めくり方のコツも実演しました。

 

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「表紙、見開き、扉も順を追ってしっかり見せましょう。

 自分が読むときと同じようにめくりながら読んであげてください」

 

この講座では、次回の第2回に受講者が

自分で選んだ絵本の読み聞かせを行い、講評しあうということで

和やかなムードの中でも、皆さん真剣に聞き入っていました。

 

定員数を大幅に上回る、たくさんの方々にご参加いただいた

四番町図書館ラウンジセミナーの様子をお伝えしました!

皆さん、次回の読み聞かせ実践も頑張ってくださいね。

 

 

Posted at:09:00

「ようこそ!しかけ絵本の世界へ」展 本日から始まりました!

本日から12月15日(日)まで、

千代田区役所1階 区民ホールにて

「ようこそ!しかけ絵本の世界へ―120冊のとび出す絵本展―」

開催しています!

 

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会場には、実際に手に取って楽しめる

しかけ絵本が120冊以上展示されています!

普段、図書館や書店ではなかなか触れることのできない

しかけ絵本を、たっぷり楽しめる機会ですので、ぜひ遊びに来てください♪

 

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しかけ絵本を芸術の域にまで高めたといわれる

現代の人気作家、ロバート・サブダデヴィット・A・カーター

精巧で、迫力満点の絵本。

 

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ドールハウス型のしかけ絵本は、

なんと360度に開くしかけです!

 

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幅広い年齢の読者に愛され続けるピーターラビットのしかけ絵本のコーナー。

 

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男の子もワクワクの、乗り物や恐竜のしかけ絵本

たくさんあります!

 

このほか、歴史的に貴重な、しかけ絵本の復刻版のコーナーや

映像で見る「しかけ絵本のしくみ」、しかけ絵本の歴史がわかるパネル展示など、

盛りだくさんでお待ちしています。

 

子どもから大人まで夢中になれる、しかけ絵本の世界へ

ぜひ、お立ち寄りください!

 

 

「ようこそ!しかけ絵本の世界へ―120冊のとび出す絵本展―」

 

【期 間】開催中~12月15日(日)

【時 間】10:00~19:00(最終日は17:00まで)

【場 所】千代田区役所1階 区民ホール

【入場料】無料

 

 

Posted at:15:00

本と出会う読書サロン 第7期オープニングイベント
講演会「翻訳家は透明人間?」を開催しました!

11月19日(火)、「本と出会う読書サロン」第7期のスタートとして

新規メンバー募集をかねた講演会を開催しました。

 

講師は、幅広いジャンルの文芸翻訳で活躍中の

翻訳家 西田 佳子(にしだ・よしこ)さんです。

 

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外国語の作品が、日本語に訳されて私たちの手元に届くまで

翻訳家はどんなことを考えながら、どんな仕事をしているのでしょうか。

今回は、私たちが知っているようで知らない翻訳家という仕事について

詳しくお話しいただきました。

 

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講演の冒頭で「翻訳家には、英語の能力よりも日本語の能力のほうが

より求められるのではないでしょうか」とお話しされた西田さん。

なによりも、読みやすくて分かりやすい日本語を使うことを

第一に心がけているそうです。

そうすることで、翻訳作品を読んでいるということを読者が忘れるくらい

本の上では“透明人間”になりたいというのが西田さんの目標。

 

また、「翻訳は、読者に原文の意味が通じれば

それでいいというわけではありません」とも。

英文解釈のために訳す時と翻訳との大きな違いは

読者を楽しませる目的があるということだと、実際の英文を使いながら

説明してくださいました。

 

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 「英語の文法通りなら、後ろから訳すのが一般的ですが

   登場人物の動きや物語に沿って、前から訳すのが翻訳の原則です。

   そうすることで、より読みやすくすっきりとした文になります」

 

この他にも、小学生向けや中高生向けの翻訳を

多く手がけてきた西田さんならではの、読みやすさを重視した

翻訳のテクニックや、外国文学が翻訳されて日本で出版されるまでのお話しを

ときには失敗談なども織り交ぜながら、楽しくお話しいただきました。

 

最後に、千代田区立図書館に所蔵している

西田さんの訳した本の一部を、一冊一冊取り上げながら

作品紹介翻訳時のエピソードをお聞きしました。

 

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 「翻訳家になってよかったことは、自分が原書や英語の原稿を読んで

   日本の読者にこれを読んでほしい!と思った本を紹介する橋渡しになれること」

という言葉が印象的でした。

 

これからもさらに様々な作品の翻訳で活躍が期待される西田さん。

来月には、共訳の

『わたしはマララ:教育のために立ち上がり、タリバンに撃たれた少女』

(マララ・ユスフザイ クリスティーナ・ラム/著

 金原瑞人 西田佳子/訳 学研マーケティング)が発売されます。

 

西田さん、ありがとうございました!

 

「本と出会う読書サロン」では、第7期メンバーの募集を行っています。

詳しくはコチラをご覧ください。

 

 

Posted at:09:00

ツアー"珈琲と古書を愉しむ秋"編を開催しました!

11月9日(土)

「図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアー“珈琲と古書を愉しむ秋”編」

を開催しました!

 

まずは前半、10階の特設イベントスペースで

今回の講師、“カネコーヒー”金子未歩さんが淹れてくださった

コーヒーを味わいながら、コーヒーにまつわる色々なお話をお聞きします。

 

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千代田図書館が、今日だけは小さな喫茶店に変身!

コーヒーのいい香りが広がりました。

 

高校生の頃コーヒーの魅力に目覚めたという金子さん。

現在は、世界20か国の豆を選び抜いて、自家焙煎したコーヒーの販売

映画館・ギャラリーなどに出向いてはコーヒーを提供する出張喫茶で活躍中です。

そんな金子さんが「コーヒーを好きになるきっかけをくれた」のは

神田神保町だったそうです。

高校生、大学生の時代から今でも通い続ける思い出深いお店の数々や

神保町のカレー店、古書店でのアルバイトのエピソードも語っていただきました。

 

次に、コーヒーの淹れ方について。

フレンチプレスサイフォンハンドドリップの3つを

実演しながら、抽出と濾過の仕組みの違いや味の違い、

淹れ方のコツなどについてお話しいただきました。

 

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プロ並み、喫茶店並みとまではいかなくとも、自分好みの味に

淹れられるよう試行錯誤するのも、コーヒーの楽しみのひとつかもしれません。

参加した皆さんからも、家でコーヒーを淹れるときの質問が次々に出てきました。

 

最後にもう1杯ずつコーヒーを淹れていただきます。

今回、1杯目はコロンビアの豆、2杯目はエチオピアの豆と

味わいの違いが分かりやすい、2種類のコーヒーをご用意いただきました。

 

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コーヒーを丁寧に淹れる手元はやはり職人技。

 

 

休憩をはさみ、いよいよ神保町ツアーへ出発です!

 

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世界最大といわれる古書店街に加え、新刊書店や出版社も

数多く集まるこの町の歴史やトリビアなどを交えながら、

神保町を目指します。

 

今回はテーマにあわせ、料理にまつわる本やレシピ本など

飲食関連の分野の資料がとくに豊富な古書店

鳥海書房姉妹店と、高山本店に立ち寄り、店内を見せていただきました。

 

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鳥海書房姉妹店では、江戸時代の料理本を

手に取って見ることができました!

このように、専門的な古書店が集まっているのも神保町の特徴のひとつです。

 

次に、前半のお話にも登場した、神保町に点在する

老舗の喫茶店の数々を巡っていきます。

 

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路地裏に連なる、神保町の歴史を見守ってきた喫茶店の数々…。

昔から変わらない風景です。

 

本と街の案内所にたどり着いたら、今回のツアーは終了。

金子さん、立ち寄らせていただいた古書店の方々

そしてご参加いただいた皆さん、ありがとうございました!

 

 

Posted at:09:00

レポート「自分流アメリカ留学の見つけかた」

10月16日、米国大使館レファレンス資料室との連携で

アメリカ留学を考える人のためのセミナー

「留学アドバイザーが教える 自分流アメリカ留学の見つけかた」

を開催しました。

 

講師を務めたのは、日米教育委員会(フルブライトジャパン)

留学情報アドバイザー・市川 敦子氏です。

(当初、講師は米国大使館レファレンス資料室の橋本 由希子氏と

ご案内していましたが、開催日当日、米国政府機能の一時的停止により

変更となりました。)

 

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国際的な視野を広げたい、勉強や仕事に活かす語学力を身に付けたいと思う

学生やビジネスパーソンの留学先として根強い人気のあるアメリカですが

実際に留学を考えるとき、まず何から始めていいかわからないという方は

多いのではないでしょうか。

 

日米教育委員会(フルブライトジャパン)米国大使館レファレンス資料室

アメリカ国務省・教育文化局から支援を受けた

Education USAアドバイジングセンターとして、

自分に合ったアメリカへの留学方法を探している方を応援しています。

 

講演では、自分が何のために留学をするか・留学して何をするかという

目的さがしから始まり、語学留学・大学や大学院への留学などの

学び方の種類やそれぞれの学校の特徴留学準備の流れなど

順を追って詳しくお話しいただきました。

 

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 「留学先選びをきちんとできるかが、

   留学を実りあるものにできるかを左右します」と市川氏。

 

また、情報収集に役立つインターネットのサイトを開きながら

その活用法をお話しいただいたり、

滞在先を考える際のアメリカの地域別の特徴なども教えていただきました。

 

参加者は高校生・大学生から、ビジネスに活かす留学をお考えの社会人

また、お子様の留学を考える保護者の方など、さまざまでしたが

セミナー終了後も熱心に質問をする方が多く見られたのが印象的でした。

 

参加者からは

 「留学に対して漠然とした憧れしかなかったが、

   具体的にやるべきことがわかり大変よかった」

 「アメリカ留学について相談できる施設のことが知れてよかった」

という声を聞くことができました。

 

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市川さん、ありがとうございました!

 

千代田区立図書館では、日比谷図書文化館四番町図書館

米国大使館によるアメリカンシェルフを設置しています。

(アメリカンシェルフについて、詳しくはコチラの記事をご覧ください)

こちらでは、アメリカより寄贈された本を利用することができますので

ぜひ情報収集にお役立て下さい!

 

 

Posted at:09:00

レポート:ドイツのイラストレーター Ulf K.さんとおはなしを作ろう

四番町図書館で、ドイツのイラストレーター Ulf K.(ウルフ・カー)さん

小学生の皆さんが、イラストを描きながら

自分だけのおはなしを作って楽しむイベントが開催されました!

 

Ulf K.さんは、ドイツでイラストレーター・コミック作家として活躍中で

子ども向け・大人向けのコミックや絵本を数多く出版しています。

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Ulf K.さんの作品には、シンプルな線で描かれた

親しみやすいキャラクターが登場します。

ドイツには子ども向けのコミックが少なく、自分で作りたかったというお話や

これまでに出した数々の本の紹介をしていただきました。

 「絵を描くときに心がけているのは、思いついたことをパッと描いてみること。

  他の人がどう思っても、自分の描きたいものを描けばいいんだよ」

と子どもたちに語りかけながら、実際に絵を描いてみせてくれる場面も。

 

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↑絵本『ペレとブルーノ』に登場するキャラクター

ネコのペレがみるみる描きあがっていきます!

 

そして、いよいよおはなし作りの始まりです。

今日はUlf K.さんから子どもたちへ、2つの課題が出されました。

①空白のある3つのコマに絵を描きこんでおはなしを作ろう

②1ページに印刷されたおはなしの続きをスケッチブックに描こう

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↑左が課題①、右が課題②

 

さて、どんなおはなしが生まれるでしょうか?

すぐに取りかかる子、紙に描かれたキャラクターの色塗りから始める子も…。

おはなしや絵が思い浮かばなくて、なかなか取りかかれずにいる子には

Ulf K.さんがやさしく声をかけていきます。

 「絵のキャラクターがびっくりしているね。君はどんなときにびっくりする?」

 「男の子が入っていった家はちょっと怖そうだよね。どんなことが起こるかな?」

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 「びっくりした人が飛び上がっている絵はどう描くの?」

 「水から大きな怪獣が出てくる絵が描きたい!」

子どもたちからも質問やリクエストが出てきます。

そのひとつひとつにお手本を見せてくれたり、一緒に考えたりしていくうちに

みんなどんどんアイデアが浮かんで、おはなしを描き進めていきます。

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最後には、みんなが思い思いに描いたたくさんのおはなしが出来上がりました!

中にはイベントの終了後も残って絵を描き続けた子もいるほど。

 「みんなひとりひとり違うおはなしが出来て、すごいね!

  とても楽しかったね」とUlf K.さんも喜んでいました。

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Ulf K.さん、ありがとうございました!

 

Ulf K.さんの本は、四番町図書館でご利用いただけます。

ドイツ語の本ですが、絵を見ているだけで十分に楽しめるものばかりです。

ぜひお手に取ってご覧ください♪

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また、現在武蔵野美術大学で開催中の「13人のドイツ・コミック作家展」でも

作品を展示中です。こちらもぜひご覧ください。

「13人のドイツ・コミック作家展」

【会 場】武蔵野美術大学 美術館展示室2

【期 間】2013年11月16日(土)まで

【休館日】日曜日、祝日(9/23(祝)、10/27(日)、11/4(祝)は特別開館日)

【時 間】10時~18時(土曜、特別開館日は17時まで)

【入場料】無料

詳しくは→コチラ

 

 

Posted at:09:00

中川学さんのサイン会&親子イベントを行いました!

千代田図書館で開催中の企画展示「泉鏡花―その生涯と作品」

もうご覧になりましたか?

その中でもひときわ目を引くのが、館内4か所で展開する

『絵本化鳥(けちょう)』の原画展です。

 

先日、この原画を描いたイラストレーターの中川学(なかがわ・がく)さん

サイン会『絵本化鳥』の世界を親子で楽しむイベントが行われました!

 

イラストレーターとして活躍中の中川さんは、京都のお寺の僧侶でもあります。

作務衣姿で、来場者と気さくにお話ししながら

直筆イラスト入りのサインを書いてくださいました!

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展示期間中、10階の「ぬり絵コーナー」では

『絵本化鳥』に出てくる“鮟鱇博士(あんこうはかせ)”のぬり絵ができます。

たくさんの子どもたちが、思い思いに色を付けたぬり絵は

10階児童書コーナーの各所に展示されています。

 

次はこの「ぬり絵コーナー」に移動し、子どもたちとおしゃべりしながら

中川さんも一緒に鮟鱇博士のぬり絵を楽しみました。

 

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「子どものぬり絵の発想はすごいですね。大人が頑張ってもかないません」

子どもたちの力作を気に入ってくれた様子の中川さんでした♪

 

そして、この鮟鱇博士が出てくる場面を中心に

コンシェルジュによる『絵本化鳥』の朗読が始まりました。

幻想的なおはなしと美しい挿絵が織りなす絵本の世界に、

子どもも大人も引き込まれます。

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最後には、中川さんを囲んで、絵を描くようになったきっかけや

これまでに作ってきた本の制作秘話など、広くお話しいただきました。

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中学生の時に泉鏡花原作の映画「夜叉が池」を見て以来

大の“鏡花ファン”になったという中川さん。

イラストレーターとして絵を描いていくなかで

「自分の本当に描きたいものを描こう」と制作を始めたのが

自費出版で、初めて手掛けた泉鏡花作品の本

『繪草子龍潭譚(えぞうしりゅうたんだん)』でした。

 

それが金沢の泉鏡花記念館の方の目にとまり

「金沢の子どもたちに、金沢にゆかりの作家・泉鏡花を

知ってもらうために、“新しい鏡花本”を作りましょう」

と、『絵本化鳥』の制作が始まったそうです。

構想や下絵のスケッチなど、貴重な資料も見せていただきながら

たっぷりお話を聞くことができました。

 

中川さん、ありがとうございました!

 

千代田図書館の企画展示「泉鏡花―その生涯と作品」は

今月20日までです!

まだご覧になっていない方はぜひ足をお運びください。

中川さんのお話に出てきた『繪草子龍潭譚』の実物やイラストも

コンシェルジュブース周辺で展示中です♪

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また、『絵本化鳥』は千代田区立図書館でもご利用いただけます。

子どもから大人まで楽しめる美しい絵本です。

こちらもぜひお手に取ってご覧ください。

 

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『絵本化鳥』

泉鏡花/ぶん

中川学/ゑ

国書刊行会/刊

 

 

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「夏のわくわく課外授業」レポート②【社会】【図工】+展示のお知らせ

千代田図書館では今年も、夏休みの小学4~6年生とその保護者を対象に

「夏のわくわく課外授業」を、4教科にわたり開催しました。

今回は、8月10日に行われた社会

8月21日に行われた図工の授業風景をレポートします♪

 

◆◆8月10日(土)社会◆◆

「古地図でタイムスリップ!千代田区たんけん」

 

「社会」の先生は、日比谷図書文化館 文化財事務室で

学芸員をされている、高木知己さんです。

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高木先生は、千代田区の史跡や古い資料の調査・研究をしています。

昔の千代田区はどんな町だったのでしょうか?

まずは“東京都千代田区”が、まだ“東京市神田区・麹町区”だった頃の古地図

町の様子がさらにくわしく描かれている切絵図を見ながら、

江戸時代の千代田についてお話ししていただきました。

 

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切絵図を見ると、千代田区の中でも麹町駿河台には

当時と変わらない地形があることがわかりました。

その他にも、江戸時代の水路の跡が残る秋葉原公園

今はなくなってしまった江戸時代の町名の名残を知ることのできる

神田駅近くのガードなど、区内には昔の千代田を知る手がかりが

たくさん残されていることを学んだ授業でした!

 

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最後には、実際の古地図を間近で見ていただきました。

お父さん、お母さんも興味津々です。

 

 

◆◆8月21日(水)図工◆◆

「体験!ノートづくりと活版印刷」

 

「図工」の先生は、印刷博物館「印刷の家」インストラクターの皆さんです。

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ふだん図書館や学校で手にする本は、どのように作られているのでしょうか?

授業では、中綴じ製本のミニノートづくり活版印刷体験

ワークショップを行いました!

 

2班に分かれて作業開始。こちらはミニノートづくりです。

A3の大きさの紙を2枚、3回ずつ折ってノートのページを作りましょう。

紙に印刷されている数字を見ながら折っていきます。

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今回は32ページのノートなので、隣り合うページの数字の合計が“33

なっていれば成功だよ、という説明に、みんなから「へぇ~」と声があがります。

オリジナルの表紙をつけて、ホチキス止め、裁断をしたら完成です!

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こちらは活版印刷体験。今回は自分の名前をひらがなの活字で印刷します。

印刷に使うのは鉛でできた活字。たくさん並ぶ中から

自分の名前を1文字ずつひろっていきます。

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苗字と名前の間には余白用の一段低い活字を入れることも忘れずに。

 

活字を版にしっかりとセットしてもらったら、いよいよ印刷です。

卓上の活版印刷機を使って、上手に刷れるかな?

ハンドルをしっかりと握って、緊張の一瞬です。

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世界に一つだけの名前入りしおりとミニノート、大事に使ってくださいね!

 

高木先生、「印刷の家」の皆さん、ありがとうございました!

参加くださった皆さん、おつかれさまでした!

こうして今年の「夏のわくわく課外授業」は、すべての教科を終了しました。

 

そして、千代田図書館では今、

今年の「夏のわくわく課外授業」すべての教科の

授業の様子をご紹介する展示を行っています。

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各教科の内容をさらに知ることができるおすすめの本の展示

参加者の皆さんにお配りしたブックリスト(子ども向け・大人向け)の配布

行っていますので、ぜひご覧ください!

 

【期 間】 開催中~9月8日(日)

【場 所】 千代田図書館9階=第2展示ウォール

 

 

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「夏のわくわく課外授業」レポート①【国語】【理科】

千代田図書館で、夏休みの小学4~6年生とその保護者を対象に行う

「夏のわくわく課外授業」が今年もスタートしました!

今回は、8月3日に行われた国語

8月7日に行われた理科の授業風景をレポートします♪

 

◆◆8月3日(土)国語◆◆

「遊んで学ぶ 漢字の世界」

 

「国語」の先生は、福井県で中学校教諭をされている

今村公一さんです。

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授業はまず古代文字クイズからスタート!

絵のようにも見える古代文字が、何を表しているかわかるかな?

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次に、紙コップや厚紙を使って漢字ゲームを作ってみましょう!

これは、紙コップ漢字ルーレット

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紙コップを2つ重ね、上のコップに四角い窓を2つ切り抜きます。

窓の外にへん、中につくりを書けば

くるくる回して、共通の部首を持つ漢字が学べます。

他にも、この窓に古代文字とその文字の表す意味をそれぞれ書いて

古代文字の意味を当てるゲームを作ったり…。色々な勉強に活かせそうです。

 

こちらは漢字ジグソーパズルを作っているところ。

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上と下、右と左に分けられる漢字をカードに書き込んでいきます。

正方形の4つの辺に、すべて漢字を書けたらシャッフル!

これ、すべての漢字がぴったりとはまるように

組むのが、とっても難しいんです!

お父さんやお母さんも、思わず夢中になっていました。

 

最後に作ったのは画数じゃんけん

1~20画までの漢字の札を作り、同じテーブルのみんなで対戦です。

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漢字の勉強が、少しの工夫でこんなに楽しくなるんですね!

今日覚えたゲームを、ぜひ学校のみんなやご家族にも教えてあげてくださいね♪

 

 

◆◆8月7日(土)理科◆◆

「知ることから始めよう 身近な防災」

 

「理科」の先生は、気象予報士と防災士の資格を持つ

紙芝居師、くぼてんきさんです。

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理科の授業は、拍子木の音で始まりました!

「これから雨が降るというとき、鳥はどんなふうに飛ぶと思う?」

生活の中にある身近な天気予報の話や、

今年も各地で大きな被害をもたらしているゲリラ豪雨のしくみの話など

紙芝居なので、とてもわかりやすいんです。

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近年、大人だけでなく、子どもの間にも防災の意識が高まっているのが

地震への備えではないでしょうか。

「みんなが、この先交通事故や火災にあう確率よりも

 地震にあう確率の方がずっと高いかもしれない。

 だから、正しい知識を身に付けることは大事なんだよ」とくぼ先生。

地震のしくみを紙芝居で説明したあと、“全国地震動予測地図”を見て

みんながそれぞれ気が付いたことを話し合いました。

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大雨や地震に遭遇した時、どうしたらいいか改めて知ったところで

今度は、千代田区の地図を使って自分だけのハザードマップを作りましょう。

皆さんの家の周りや通学路、千代田図書館へ来るまでの道のりなどで

災害にあったことを想定します。

大雨で川があふれたらどうやって帰る?

避難所に歩いていくまでに危険そうな場所はないかな?

区役所で配布しているハザードマップと見比べながら考えてみます。

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最後に、もしもの時の非常持ち出し袋の中身を

みんなで確認して授業は終わり。

災害のしくみを知って、もしもの時のために普段から

家族で話し合うことの大切さがよくわかる授業でした。

 

今村先生、くぼ先生、ありがとうございました!

そして参加くださった皆さん、おつかれさまでした!

「夏のわくわく課外授業」は、社会図工と続きます。

 

 

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今年も「レファレンジャー」が活躍中です!

先日コチラでお知らせした「調べもの戦隊 レファレンジャー」

今年も、千代田図書館四番町図書館でスタートしました。

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↑この表示が“出動中”の目印です!

 

8月3日・5日の2日間で、レファレンジャーに寄せられた

相談と調べものの例をご紹介しましょう。

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例1 自由研究

「魚についてしらべたい」(小2 男子)

いくつか、調べたい事柄を書き出して相談に来てくれました。

魚の中でもサメが好き、とのことだったのでサメについての本を見ていると

“サメは歯が生え変わる”ということを発見しました。

そこで、図書館にある魚の図鑑などを使って

サメの歯についての調べものをすることに。

「魚はどうやって寝るの?」という質問も出てきたため

魚たちの夜の様子が書かれた本を紹介しました。

また、魚に触れられることのできる水族館も、本で調べました。

 

例2 読書感想文

「読書感想文、どんな本を読もう?」(小4 女子)

まず、どんな本がいいか一緒に考えることにしました。

好きな本を聞くと、“冒険もの”とのこと。

そこからさらに、「動物が出てくる話がいい」

「自分と同じくらいの年の子が活躍する話が読みたい」

という希望を話してくれました。

本を何冊か紹介している中で、レファレンジャーから

「今までに冒険をしたことがある?」という質問をしました。

登場人物がどういう気持ちか、自分の体験と照らして

考えてみたらどうかな?とアドバイス…。

 

このように、じっくりと話を聞くことで

子どもの疑問希望を聞き出し、本探しにつなげています。

 

訪ねてくる子どもたちがどんな質問を持ってくるのか、

どんなことに興味があるのか、レファレンジャーの学校支援担当司書たちも

楽しみにしながら図書館で待っています。

もちろん保護者の方からの質問も大歓迎!

ぜひ、レファレンジャーバッヂをつけた司書に

声をかけてみてくださいね♪

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ご好評につき、四番町図書館へのレファレンジャー出動日が増えました!

3日間→10日間と、大幅に日程を増やしてお待ちしています。

詳しくは下の欄をご覧ください。

 

☆☆調べもの戦隊 レファレンジャー☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

開催日★ 千代田図書館(場所:10階カウンター)

     8月7日(水)、9日(金)、10日(土)

     27日(火)~31日(土)

      四番町図書館(場所:こども図書館)

     8月7日(水)、8日(木)9日(金)、13日(火)、15日(木)

     20日(火)、22日(木)、27日(火)、29日(木)

      ※赤字で示してある日が、増えた開催日です。

時 間 10:00~16:00

対 象 中学生までのお子さまとその保護者

詳しくはコチラ(千代田区立図書館こどもページ)

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

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レポート「ビブリオバトル入門~開催のコツ教えます~」

6月30日、講演会「ビブリオバトル入門~開催のコツ教えます~」

開催しました!

 

今回は、ビブリオバトルの考案者

立命館大学准教授の谷口忠大さんをお招きし

自分たちでもビブリオバトルをやってみたい!という方のために

開催のコツを知り、ゲームを体験するための講演会を行いました。

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まずは、何よりもゲームを知っていただこうということで

谷口さんが代表を務める、ビブリオバトル普及委員会のメンバーによる

エキシビジョンバトルからスタートです。

学生、書店員、そして千代田図書館コンシェルジュという顔ぶれの3名からは

それぞれの好みや個性があらわれた3冊が紹介されました。

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↑参加者の皆さまによる投票の結果、チャンプ本は

『ブックストア ニューヨークで最も愛された書店』

(リン・ティルマン/著 晶文社)に決定!

 

続いての講演では、「なぜ発表時間が5分なのか」

「なぜ発表の時に原稿を用意してはいけないのか」など

このゲームに参加・開催するにあたって浮かんでくる疑問を具体的に挙げ

公式ルールが生まれた経緯とともに、お話しいただきました。

これからビブリオバトルを始めようという方、また何回か開催している

という方にとっても、考案者からその経緯を聞くことで

より一層ゲームへの理解を深められる機会となったのではないでしょうか。

 

休憩をはさみ、いよいよ参加者全員による体験の時間です。

3~4人一組のチームに分かれ、会場で一斉にビブリオバトルがスタート!

事前に用意してきた本を各々が紹介し、チーム内で投票を行いました。

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「“まず自分たちでやってみよう”というのが一番大事」

という谷口さんの言葉通り、

体験することでゲームが身近になった、自分の仲間ともやってみようと思えた

という参加者の声を聞くことができました。

 

もともとは谷口さんの研究室の仲間たちで

楽しんでいたのが始まりというビブリオバトル。

徐々に口コミで広まり、現在では全国の図書館や書店・学校などで

開催されるまでに広がりをみせています。

   「友達の家に遊びに行くと、つい本棚を見てしまいますよね。

   友達の本棚をのぞきこむような気持ちでゲームを楽しんでいただきたい」

とお話しされていた谷口さん。

 

参加者の皆さまには、ビブリオバトルを通じて

今まで読まなかった分野や作家の本と出会い

新たな読書の楽しみを発見するきっかけとなればと思います。

 

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谷口さんの講演の中で使用された、ビブリオバトル公式ガイドブック

『ビブリオバトル入門~本を通して人を知る・人を通して本を知る~』

(吉野英知須藤秀紹大谷裕谷口忠大/監修 ビブリオバトル普及委員会/編著

一般社団法人情報科学技術協会)

は、千代田図書館でもご利用いただけます。

開催の実例や各地の取り組みが紹介されていますので

ビブリオバトルを知りたい・やってみたいという方は、ぜひお手に取ってみてください。

 

ご参加いただいた皆さま、

谷口さん、普及委員会の皆さま、ありがとうございました!

 

 

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レポート:第6期読書サロン オープニングイベント
「白い紙に地図を書くように読書を楽しもう」

5月21日(火)、「本と出会う読書サロン」第6期のスタートと

新規メンバー募集をかねた講演会を開催しました。

 

講師は、ミステリーや大衆小説の書評などで活躍中の

書評家 杉江 松恋(すぎえ・まつこい)さんです。

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講演は、“読者が本を自由に読むことと作家の意図”の話から始まりました。

読者にとって、著者の考えのヒントを提示してくれる“あとがき”は

とてもありがたい存在です。

でも、そればかりに注目し、著者の正解に近づきたいと思いながら読むことは

「読みの自由度」を殺しているのではないか?と語る杉江さん。

 

その後のお話の中で、読書の楽しみ方が2つ提示されました。

・著者の思惑にばかり近づこうとせず、虚心坦懐に「空白の上で読む」

・一冊の本から、テーマや題材などを連想ゲームのように広げて「放射状に読む」

まさに、“白い紙に地図を書くように”ですね。

インターネット書店Amazonにおすすめされた本をとにかく何でも読む実験など

読書の楽しみ方に刺激を与えてくれるようなお話も聞くことができました。

 

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日本のベストセラー小説から、アメリカのポストモダン文学、はたまた絵本まで、

幅広いジャンルの本を例にあげながら

読書の楽しみについて縦横無尽に語ってくださいました。

講演の冒頭で、ご自身の仕事は

「いかに物語の核心をしゃべらないで人に本を紹介するか」

であるとお話しされていた杉江さん。

講演中にあげられたすべての本を、読んでみたい!と思わせる

魅力的な本の話を聞かせていただきました。

 

短い時間ではありましたが、わたしたちが普段知ることのない

書評家の頭の中をのぞき見したような講演会でした!

 

杉江松恋さんの書評はこちらのサイトでも読むことができます。

BookJapan

 

また、「本と出会う読書サロン」では、第6期メンバーの募集を行っています。

詳しくはコチラをご覧ください。

 

 

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アメリカンシェルフ開設記念おはなし会レポート

先月、四番町図書館アメリカンシェルフが設置されました。

(アメリカンシェルフについて、詳しくはコチラの記事をご覧ください。)

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これを記念して、四番町図書館での開設記念式の後

「マクグリンチーさんと楽しむおはなし会~LET’S ENJOY ENGLISH~」

が開催されました!

 

四番町図書館では毎週金曜日におはなし会を行っていますが

今回は特別なプログラムです。

アメリカ大使館のマクグリンチー情報資料担当官をお迎えして

英語での読み聞かせと、四番町図書館長の日本語での読み聞かせを交互に行いました。

 

まずはじめに、絵本『きょうりゅうたちのおやすみなさい』

(原題How Do Dinosaurs Say Good Night?』ジェイン・ヨーレン/作 小峰書店)

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つぎに、『おはなしおばさんの世界のおはなし・むかーしむかし』

(藤田浩子/編F・ストーリングス/再話 一声社)

より、ネズミの指人形とネコのぬいぐるみを使って

「ネズミのかあさん ネコに勝つ」のおはなしです。

子どもたちも声を出して、英語と日本語の動物の鳴き声を比べてみました。

 

そして、再び絵本の読み聞かせです。

『グランパ・グリーンの庭』

(原題Grandpa Greenレイン・スミス/作 BL出版)

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普段とは違った英語での読み聞かせにも、子どもたちは一生懸命聞き入ります。

絵を見ればちょっとわかるよ!という声も聞かれました。

 

最後は英字新聞を使って

みんなで「ピクニックに行こう!」の折り紙遊びです。

(出典『お話会のプログラム』佐藤凉子/著 編書房)

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新聞紙がぼうし、おにぎり、ボート…と次々に形を変えます!

マクグリンチーさんや、会場の大人たちも

子どもたちと一緒に折り紙を楽しみました。

 

四番町図書館のアメリカンシェルフには、今回登場したような

アメリカの絵本・児童書の他にも

旅行語学の学習のための本、写真集などがあります。

ぜひ、親子そろってアメリカンシェルフをのぞいてみてくださいね♪

 

 

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「第5回 ことばと音のフェスティバル♪」開催!

4月27日(土)、こどもの読書週間イベント

「第5回 ことばと音のフェスティバル♪」を開催しました。

 

4年ぶりの神田祭・本祭にあわせて、今年のテーマは「おまつり」。

神田明神稚児太鼓の皆さんの太鼓の演奏で幕開けです!

子どもたちの懸命な姿と、迫力ある演奏に

早くも会場は熱気に包まれました。

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次に、絵本作家 風木一人(かぜき・かずひと)さんにご登場いただき

ご自身の作品『たいようまつり』『おやゆびさん』

『おおきな木のおはなし』の三作を朗読していただきました。

作品に込めた作者の思いを聞くことのできた、貴重な機会となりました。

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ここからはJPIC読書アドバイザークラブ首都圏の有志の皆さんによる

読み聞かせです。

まずは紙芝居『ぴよぴよたんけんたい』

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そして、太鼓と絵本のコラボレーションです。

『風の又三郎』(宮沢賢治/作 くもん出版)の一節を使い

来場者の皆さんも一体となって太鼓との掛け合いを楽しみました。

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そして、絵本『ドオン!』(山下洋輔/作 長新太/絵 福音館書店)では、

絵本に登場する太鼓の音を実際の演奏で表現しながらおはなしが進んでいきます。

絵本のクライマックスでは、たくさんの太鼓の音がぴったり合い

おはなしの最後を飾りました。

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最後にもう一度、神田明神稚児太鼓の皆さんと

中学生~大人からなる将門太鼓の皆さんによる

太鼓の演奏で「ことばと音のフェスティバル♪」は終了しました。

 

絵本の読み聞かせに太鼓が加わると、迫力も楽しさも増して

普段とは違った楽しみ方ができました♪

間近で聞く太鼓の音に胸が高鳴る、親子そろって楽しめるイベントとなりました!

 

展示「絵本で知ろう!日本のおまつり、世界のおまつり」

今月12日(日)まで千代田図書館・9にて開催中です!

神田祭・本祭もいよいよ今月9~15に迫ってきました。

陽の光がまぶしいこの季節に、ますますおまつりが楽しみになりますね♪

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「こどもの読書週間」絵本の展示が始まりました!

千代田図書館9階 第2展示ウォールにて

「こどもの読書週間」期間中

絵本の展示「絵本で知ろう!日本のおまつり、世界のおまつり」

を開催しています!

 

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千代田区の神田明神では今年、4年ぶりに神田祭・本祭が行われます。

そこで、「おまつり」をテーマに

神田祭をはじめとして、日本のおまつりや行事を知ることのできる絵本、

また、世界各国のおまつりや行事を知ることのできる絵本を

約30冊展示しています!

 

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神田祭などのおまつりが楽しみになる本や

さまざまな文化のちがいに触れられることのできる本が

たくさんあります!

ぜひ、お手に取ってご覧ください。

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こどもの読書週間企画①

展示「絵本で知ろう!日本のおまつり、世界のおまつり」

【期 間】 開催中~5月12日(日)

      ※4月28日は休館日

【場 所】 千代田図書館9階=第2展示ウォール

            展示中の資料は貸出を行っていません。館内でご覧ください。

            なお、展示終了後は、予約・貸出が可能になります。

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また、「おはなしに出会えるパン屋さん2013も好評開催中です♪

千代田区役所1階さくらベーカリーにて

「日本三大祭のパン」「世界のドッグパン」を全6種発売しています。

千代田図書館で展示を見たら、さくらベーカリーにもぜひお立ち寄りください!

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こどもの読書週間企画②

「おはなしに出会えるパン屋さん2013

【期 間】 開催中~5月11日(土)

      ※定休日 日・祝

【場 所】 千代田区役所1階=さくらベーカリー

【協 力】 さくらベーカリー(ジョブ・サポート・プラザちよだ)

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について、詳細は→コチラ

 

 

Posted at:09:00

レポート:四番町図書館「昔ばなしが語る子どもの成長」

3月5日四番町図書館にて、リニューアルオープン1周年を記念した

講演会「昔ばなしが語る子どもの成長」が開催されました。

講師に小澤俊夫氏(筑波大学名誉教授・小澤昔ばなし研究所所長・昔ばなし大学主宰)

をお招きし、昔ばなしから学ぶ子どもの成長や子育ての知恵などについて

お話しいただいた講演会の模様をレポートします!

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講演会は、「昔ばなしはどこにありますか?」という

小澤氏の問いかけから始まりました。

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どこだと思いますか? 本の中??

答えは「昔ばなしが語られている時間の間だけ、そこにある」とのこと。

 

人々の間で語られ、受け継がれてきた昔ばなしは、

目で文や絵を追って読む文学と違い、聞き手が頭の中で登場人物や情景を

想像するため、シンプルでクリアーな語り口が特徴です。

その特徴を、昔ばなし「うまかたとやまんば」を題材にお話しいただきました。

たとえば、登場人物である「うまかた」「やまんば」が

1対1でそれぞれ孤立的に語られるのは昔ばなしならではの文体のひとつです。

「やまんばがひとりで追ってくるから怖いんです。

 お話の中のやまんばや魔女が15人もいたら怖くないでしょう」と小澤氏。

その他にも、具体的な例を挙げながらユーモアたっぷりに

昔ばなしとはどんなものなのか、講演は続きます。

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つぎにお話しいただいたのは、昔ばなしが持つメッセージについて。

挙げられた「昔ばなしのメッセージ」は3つ。

1.子どもの成長 2.人間と自然との関係 3.命のありかた

なかでも、「1.子どもの成長」に焦点をあて、昔ばなし「わらしべ長者」

グリム童話「シンデレラ」を題材にお話しいただきました。

幼いころから馴染みのある昔ばなしや童話にも、子どもの成長を見守る大人のための

ヒントがたくさん隠れていることに気づかされました。

たまには絵本を開かずに、自分の口で「おはなし」してみようと思った

お母さん・お父さん方もいらっしゃるのではないでしょうか。

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ご自身の子育て体験、教育者としての視点なども織り交ぜながら

たっぷりと語っていただいた講演会でした!

 

四番町図書館ラウンジセミナーは、4月以降も様々な企画で行われます。

皆さまどうぞご参加ください♪

 

 

Posted at:09:00

レポート:「はじめてのビブリオバトル講座」

2月6日、千代田図書館が3週連続でお送りする

「はじめてのビブリオバトル講座」第1回目が行われました。

開催前から大きな反響をいただいた、注目のイベントの様子を

いち早くお届けします!

 

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ビブリオバトルの公式ルールの説明後、

まずはビブリオバトル普及委員会のメンバーによる

エキシビジョンマッチを観戦します。

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三者三様の書評バトルに、早くも盛り上がりをみせる会場。

本の紹介を聞いた後、「どの本が一番読みたくなったか」挙手で投票し、

本日のチャンプ本が決定します。

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続いて、ビブリオバトルの理念と、その効果について

さらに理解を深めていただくための講義。

「ビブリオバトルは、本を介したコミュニケーション。

その場の空気感をつかんで、ゲームを楽しんで」という講師の言葉に、

参加者の皆さまの意気込みもさらに高まったのではないでしょうか。

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第2回、第3回ではいよいよ参加者の皆さまが

ビブリオバトルに挑戦します!

どんな本が紹介されるのか?

そして、どんな本がチャンプ本の栄光に輝くのでしょうか!?

ちよぴたブログでも引き続きレポートしてまいりますので、

どうぞお楽しみに♪

 

参加された皆さま、おつかれさまでした!

 

 

Posted at:09:00

レポート:図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアー
「新春初笑い」編

1月12日に、

図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアー「新春初笑い」編

が開催されました!

 

毎回様々な企画でお送りしているコンシェルジュツアー。

今回は、図書館で「はじめての落語講座」と落語を楽しんでいただいた後、

コンシェルジュが神保町の街をご案内する二部構成。

 

↓図書館10階の子ども室が、

今日だけは千代田図書館寄席に変身!

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まずは、柳家 一琴師匠によるお話。

扇子や手拭いの使い方、観客に臨場感ある噺を伝えるための

目の使い方、体の動かし方などの、表情豊かな実演に笑いが込み上げます。

そして皆さんお待ちかねの落語「転失気(てんしき)」

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つづいて、神保町にある「らくごカフェ」代表 青木伸広氏によるお話。

(「らくごカフェ」について、詳しくは→コチラ

落語のはじまりから、落語が文学に与えた影響についてなどなど。

「落語は、絶好調の時に聞いてもあんまりよくないんです」と青木氏。

「しょうがない人々の、あらゆる失敗にスポットライトを当てたのが

落語です。ぜひ、ちょっと元気のないときや悩んでいるときなんかに

聞いてください」 なるほど…。

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そして締めくくりは、もう一度一琴師匠で「初天神」

「新春初笑い」のタイトルにふさわしい千代田図書館寄席になりました♪

 

 

そしてここからは二班に分かれて、コンシェルジュがご案内するツアー。

9階の古地図マットを使い、かつて神田にも有名な寄席があったことを

ご紹介した後、図書館の外へ。

 

↓青木さんのお話の中にも出た、二葉亭四迷の「浮雲」に登場する

俎橋(まないたばし)。四迷は、「浮雲」を口語体で書く際、

三遊亭圓朝の落語速記本を参考にしたと言われています。

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靖国通りを歩きながら、今回のテーマである落語の本を多く扱う古書店や、

神保町についてのエピソードなどをご紹介。

 

↓こちらは神田古書センター前。「らくごカフェ」5です。

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さらにまっすぐ進んでいくと、「本と街の案内所」に到着。

こちらが今回のゴールです。

 

ツアーにご参加いただいた皆さま、寒い中おつかれさまでした!

 

 

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レポート:第5期読書サロン オープニングイベント
『町の本屋の楽しさ』

11月20日(火)に、千代田図書館9階の特設イベントスペースで

「本と出会う 読書サロン」第5期新規メンバー募集をかねて

オープニングイベントを開催しました。

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※「本と出会う 読書サロン」は、

メンバー各自が毎月異なるテーマに沿った本を持ち寄り、紹介し合う、

本を通じた交流の場です。

詳しくは→コチラ

 

講師には、メディアにも多く取り上げられ、

今注目を集めている町の本屋さん「千駄木・往来堂書店」の店長

笈入建志(おいり・けんじ)さんをお招きしました。

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今回お話いただいた内容は「町の本屋さんの楽しさ」

昨今では、本を買いに出かけなくてもネット書店で購入できてしまうことや、

電子書籍の普及などにより、

町の書店の生き残りが厳しくなっていると聞きます。

千駄木・往来堂書店では、どのような取り組みをして

話題を集め続けているのでしょうか。

 

笈入さんは大型書店勤務を経て、

往来堂書店の店長になりました。

 

大型書店の売りはなんといっても「無い本は無い!」ということ。

それに対して、町の本屋さんのような小規模書店の売りは・・・?

そこから笈入さんが考え出す様々な工夫やアイディアが面白く、

話に惹きこまれました。

 

往来堂書店の広さは20坪。置ける本には限りがあります。

そこで笈入さんが取り組まれていることの一部をご紹介します。

 

・画一的にならないよう、ベストセラーに依存せず

  本と世の中をよく見て「今、なぜその本なのか」という

  ニュース性を吟味した選書をする。

 

・初代店長の安藤さんが考え出した「文脈棚」を引き継ぎ、

  新書や単行本などごちゃまぜにしたテーマごとの棚作りをする。

 

・スタッフだけでなく、お客様や出版社の営業の方なども巻き込んだ

 参加型のフェアや地域イベントを行う。

 

往来堂書店のそんな参加型の取り組みとして特に有名なのが、

本の紹介や感想を書いた自作の帯を、本につけて販売する「D坂文庫」です。

選書した方の人となりが伺える帯を参考に、

つい手に取られるお客様が多いそうです。

 

 

講演の中でなによりも印象的だったのは、

“本屋は本への愛を語るところ”と定義されたこと。

「本への愛がうまくお客さんに伝わると本は売れる」と笈入さんは言います。

ただ売ることを考えるのではなく、

本を介して人と人とのつながりを大事にしている姿勢が

往来堂書店が親しまれ続ける理由なのかもしれませんね。

 

 

最後に・・・

千駄木・往来堂書店では、毎週「往来っ子新聞」を発行しています。

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手書きで書かれたこのユニークな新聞、

気になる方は是非一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

お店を覗けば、読んでみたくなる本にきっと出会えるはずですよ。

 

 

Posted at:09:00

レポート:子どもの本のシンポジウム「WAVE in ちよだ2012」2日目

「秋の読書週間」に合わせて、11月3日(土)・4日(日)の二日間

千代田区読書振興センターと非営利団体「こどもの本WAVE」が企画したイベントを

開催いたしました!

今回は、二日目の様子をレポートしたいと思います。

 

二日目の午前中は、童話作家の角野栄子(かどの・えいこ)さんによる講演

「おはなしがうまれるとき」を開催しました。

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角野さんは、名作『魔女の宅急便』の作者として有名ですが、

その他にもたくさんの楽しい童話を書き続けています。

わくわくするようなファンタジーの世界へと誘ってくれる物語は

どのように生み出されるのでしょうか。

 

子どものころ、自分だけの「空想の世界」にひたった経験は

誰にでもあるのではないでしょうか。

角野さんの物語のきっかけは、そんな経験が元になっているようです。

 

楽しい気持ちで辺りを見回すと、つまらない日常の中にも

心が動くなにかを見つけることができるかもしれません。

部屋の壁に空いた小さな穴、くるくるとまわる回転椅子、

いつも上り下りしている階段・・・。

角野さんのお話を聞くと、家の中にある何の変哲もないものまでが、

楽しいものに感じるから不思議です。

本の扉を開いて違う世界に行くことは、

自分が生きる現実世界も楽しいものにしてくれるのかもしれません。

 

 

午後は「あべ弘士さんのお話とワークショップ『アフリカの動物』」です。

講師は、絵本作家のあべ弘士(あべ・ひろし)さん

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あべさんは旭山動物園の飼育員として、

25年もの間、毎日動物たちと触れ合っていました。

あべさんが話してくれる、動物のそれぞれの個性や

そのエピソードはとても楽しく、会場には笑い声が絶えません。

 

中でも印象的だったのは、ゾウの飼育係をしていたときのこと。

「あさこさんはバナナの実よりも皮が好きなんだよ。」

「ななちゃんにレモンをあげたら、耳をパッと広げて驚いていた!」

 

飼育を担当していた動物たちへの深い愛情が感じられました。

 

お話のあとは、みんなで動物の顔を描きました。

お題は「ウサギ」と「サル」です。

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▲う~ん、どんな顔だったかな?描こうとするとなかなか思い出せません。

 

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▲描きながら、サルの特徴をお話してくれています。

 

まずは、参加者の皆さんがそれぞれのイメージで動物を描いた後に、

あべさん指導の元でもう一度描いてみました。

最初に描いた絵は、キャラクターのようになっていた人も、

今度は、その動物らしさをよく表現することができました!

観察力の鋭さは、飼育員をしていたあべさんならではです。

 

最後に、あべさんの絵本『ふたごのしろくま』シリーズを

スクリーンに映してあべさん自身が読み聞かせをして、

ワークショップ終了となりました。

 

皆さん、動物園に行って、

どうぶつたちをよ~く観察してみたくなったのではないでしょうか?

 

 

二日間に渡ったこのイベントが、

皆さんが本を手に取るきっかけとなってくれたら幸いです。

 

 

Posted at:09:00

レポート:子どもの本のシンポジウム「WAVE in ちよだ2012」1日目

「秋の読書週間」に合わせて、11月3日(土)・4日(日)の二日間

千代田区読書振興センターと非営利団体「こどもの本WAVE」が企画したイベントを

開催いたしました!

今回は、その一日目の様子をレポートしたいと思います。

 

午前中は「写真でみる世界の絵本作家の素顔」という講演を行いました。

講師は、「こどもの本WAVE」代表の穂積保(ほづみ・たもつ)さんです。

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穂積さんは、福音館書店編集部で長年にわたり、海外の絵本の出版を担当されていました。

名作を生み出した絵本作家とはどんな人物なのでしょう?

仕事を通じて多くの絵本作家と知り合い、

交流を深めてこられた穂積さんでなければ知ることができないようなお話を

撮りためた写真とともにたっぷり語ってくださいました。

 

著名な作家さんともなると少々近寄りがたいのでは?と思いきや、

紹介された写真は、旅行先の記念撮影スポットでポーズを決めたり、

お酒を飲んで愉快な様子だったり、

ときにはおどけた表情で写ってみたりと楽しいものばかり。

中には、穂積さんがまだ20代の頃に住んでいたというアパートに作家が来て、

談笑している写真もありました。

遠い存在だった世界の絵本作家たちが、

講演後には、少しだけ身近に感じることができました。

 

 

そして、午後はワークショップ「齋藤槙さんと天然絵具で絵巻物を作ろう」です。

講師は、絵本作家・造形作家として活躍している齋藤槙(さいとう・まき)さんです。

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齋藤さんが手にしている絵具の色見本は、

すべて、土や草、貝などを原料にした天然の絵具です。

まずは、この絵具をどうやって作るのかみんなで体験しました!

 

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▲乳鉢で材料を細かく磨り潰し、膠(にかわ)を加えて絵具にします。

 

絵具の作り方を学んだ後は、さっそく絵巻物作りに挑戦です!

絵巻物は右から左に向かって物語の時間が流れるので、

どのシーンをどこに描くかに注意しながら制作しました。

 

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▲子どもだけでなく、大人も夢中になっています。

 

参加者の皆さんが描き出した物語が

優しい色合いの天然絵具で彩られ、素敵な作品に仕上がりました♪

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穂積さん、齋藤さん、ありがとうございました。

次回は二日目のイベントの様子をレポートします。

 

 

Posted at:09:00

レポート:おもしろ妖怪研究

千代田図書館では、夏休みの小学4~6年生とその保護者を対象に

「千代田図書館で学ぼう!夏のわくわく課外授業2012」を開催しています。

前回のブログでは「理科」の授業をレポートしました。

今回は、8月22日(水)に開催した「国語」の授業風景をお届けします。

 

「国語」の先生は、神田神保町にある老舗古書店『大屋書房』の四代目

纐纈久里(こうけつ・くり)先生です。

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“本の町”として知られる神保町には、160件以上の古書店があります。

授業は、神保町が世界一の古書店街となった歴史から始まりました。

 

江戸幕府直轄の学校「昌平坂学問所」が神保町に移転したことで、

勉学に励む学生が集まるようになったそうです。

学生が集まると、当然教科書や参考書が必要になります。

さらに、明治時代になると多くの大学ができ、

古書店街がどんどん発達していったということです。

神保町の古書店街には長い歴史があるのですね!

 

先生のお店は江戸時代の貴重な古書をたくさん取り扱っています。

その一部を手に取って見せてくれました。

昔の本は和紙でできているので、今の本よりずっと強度があるそうです。

 

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▲江戸時代に書かれた『南総里見八犬伝』を鑑賞。希少な本に触れてドキドキです。

 

 

神保町について学んだ後は、みなさんお待ちかねの妖怪のお話です。

「この中で、妖怪を見たことがある人はいる?」

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先生の問いかけに、笑い声があがります。

そして、長~い絵巻物を広げて見せてくれました。

 

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▲みんな興味津々!身を乗り出して見ています。

 

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▲『百鬼夜行絵巻(ひゃっきやこうえまき)』一部分。なんの妖怪かわかるかな?

 

みんなで巻物の絵をよく見ると、

琵琶(びわ)にお琴、蚊帳(かや)や破れた傘(かさ)などが妖怪になっています!

 

「付喪(つくも)神という言葉があります。

これは九十九(つくも)という数字に由来しています。

昔は、どんなものでも99年経つと魂が宿ると言われていたのですよ」

 

魂が宿らないように、99年使った物は捨てていた。

それを不服とする彼らが、妖怪となってデモ行進をしている様子が

この『百鬼夜行絵巻』なのだそうです。

使い捨てが当たり前となってしまった今の時代、

99年も物を使い続けること自体が無くなっています。

昔の人のように物を大切にすると、

家の中でも妖怪が姿をみせてくれるのかもしれませんね。

 

 

次に見せてくれたのは『百怪図巻(ひゃっかいずかん)』

たくさんの妖怪が描かれ、そこに名前が書かれているもので、

言わば、妖怪図鑑です。

 

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▲ちょっと怖いけど見てみたい!

 

この『百怪図巻』に載っている妖怪の特徴や生息地を、

先生がくわしく教えてくれました。

ここで、いくつかご紹介します。

 

【おとろし】

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生息地:神社

神様を守っている妖怪。

神社で落書きやイタズラしている人間を見つけると、

大きな音を立てて驚かしたり、鳥居の上から落ちてきてこらしめる。

 

【ひょうすべ】

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生息地:九州の田畑・川

お酒に酔っぱらったような歩き方をする。

昼間に田んぼに出て稲を食べる。河童の仲間ともいわれている。

 

【ぬらりひょん】

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生息地:不明

妖怪の親玉といわれている。

みんなが忙しい時にどこからともなく現れて、勝手に家に上がってお茶を飲む。

 

【河童(かっぱ)】

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生息地:川や沼

今ではキャラクターとして愛されている河童だが、

実は、子どもを川に引きずり込み、尻子玉(しりこだま)を抜く怖い妖怪。

尻子玉を抜かれた人間は腑抜け(ふぬけ)になってしまう。

 

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▲配布資料に熱心に書き込みをしています。

 

この他にも、たくさんの妖怪を紹介してくれました。

怖い妖怪、ユニークな妖怪、可愛い妖怪・・・

参加者の皆さんから驚きや笑い声があがります。

 

先生の授業は、古き良きものや自然を大切にする気持ちを

思い起こさせてくれました。

また、なかなかお目にかかれない貴重な資料を間近に見て、

作品の扱い方や、その制作工程も学ぶことができました。

参加者のみなさんには、妖怪についてくわしくなっただけでなく、

多くのことを感じ取っていただけたのではないでしょうか。

 

 

そして、授業の最後は“こわ~いおはなし会”で締めくくり!

千代田図書館のスタッフがおはなしします。

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▲会場の照明を落とし、おはなし会が始まりました。

 

蒸し暑い夏の夜でしたが、ヒヤッとするこわいお話で涼しくなりましたか?

 

纐纈先生、参加者のみなさん、お疲れさまでした!

Posted at:09:00

レポート:じぶんでカメラを作ろう

千代田図書館では、夏休みの小学4~6年生とその保護者を対象に

「千代田図書館で学ぼう!夏のわくわく課外授業2012」を開催しています。

前回のブログでは「図工」の授業をレポートしました。

今回は、8月18日(土)に開催した「理科」の授業風景をお届けします。

 

「理科」の先生は、神奈川県逗子市にある科学館『理科ハウス』の

館長 森裕美子先生(左)と、学芸員の山浦安曇先生(右)です。

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「カメラの中を見たことはありますか?」

授業の最初に見せてくれたのは、なんと100年前のカメラ。

手に持たせてもらうと、ずっしりとした重みがあります。

一体、中はどんな構造になっているのだろうか・・・。

 

「では、開けてみます!」

パカッ!

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中は何も入っていません。

元祖カメラの正式名称は「カメラ・オブスキュラ」。

(カメラ=部屋、オブスキュラ=暗いという意味)

 

中が暗い空洞の箱に、小さな穴が開いているだけで、

どうして写真が撮れるのだろう?

今回の授業は、そんな疑問からスタートしましたが、

カメラを作って、その仕組みや光について勉強します!

この授業の終わりには、きっとその謎が明らかになっていることでしょう☆ 

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眼でものを見る仕組みは、ものに日光や電気が発する光が当たり、

それを反射した光が瞳を通ることで認識することができます。

ものの形を映し出すには、光が重要な役割を果たしているのですね。

 

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ピンホールカメラの仕組みについて、みんなで一緒に考えてみます。

山浦先生が出す質問に答えて、次々と面白い意見が出てきました。

 

それでは、実際にカメラを作って検証してみましょう!

配布されたのは、片面が黒い厚紙。

黒い面を内側にしてふたつの箱を作り、

それらを合わせてピンホールカメラを作ります。

 

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▲切る線を間違えないように丁寧に~!

 

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▲隙間から光が入らないように、セロハンテープでしっかり留めます。

 

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▲画像を写すスクリーン(トレーシングペーパー)を貼ります。

 

 

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▲構造はこんな感じ。

 

完成したひとから、さっそくカメラを覗いてみます。

さて、どんな風に見えたかな? 

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▲カメラを覗いた子どもたちから歓声が上がります♪

 

カメラを覗くと、現実とは逆さまに、でもはっきりと写っています

その理由を、先生から詳しく説明してもらいました。

光は針穴(ピンホール)によってふるいにかけられ、

画像が写るのに適当な光の量がスクリーンに届きます。

光の量が多いと明るすぎて何も写らないので、

針穴がとても重要な役割を果たしていることがわかりますね。

また、光はまっすぐに進むので、

針穴を通過した光がスクリーンに当たる場所は、

現実とは上下が反転した位置となり、逆さまの画像となるのです。

 

さらに発展させて、レンズ式カメラに作り替えます。

針穴部分を取り除き、そこにレンズを嵌め込みました。

覗いてみると、ピンホールカメラよりも明るい画像になっています! 

 

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ただし、レンズ式カメラより、ピンホールカメラの方が優れている点もあるそうです。

レンズ式には焦点があるので、必ずピントを合わせなければなりません。

ピンホールは、まっすぐ進んだ光をそのまま写し出しているので、

どの位置でもピントは必ず合うのです。

皆さん、カメラと光の関係やその仕組みは理解できましたか?

 

この後、自分で作ったカメラでの撮影会が始まりました。

スクリーンの前に印画紙を貼り、

ピントを合わせた状態で30分ほど動かさずに置いておきます。

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待っている間に、印画紙の性質について実験しながら勉強しました。

 

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▲油性ペンで絵を描いたトレーシングペーパーと

印画紙を重ねて、光に当てます。

 

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▲光を当てた印画紙にラミネーターやアイロンで熱を加えます。

 

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▲感光塗料が変化して、描いた絵が現れます。

 

レンズ式カメラでも同じように、

スクリーンに写し出された風景が印画紙に焼き付けられました!

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撮影の際に一番大事なことは、光を当てる量です。

天候によって当てる時間を調整しなければなりません。

印画紙に光を当て過ぎると全体が真っ白になってしまうし、

光が足りないと何も変化しません。

この授業で作ったカメラは、印画紙さえあれば何度でも撮影できます。

今回、うまくいかなかったというひとも、

ぜひ自宅で再チャレンジしてみてくださいね!

 

この授業でもっと理科を学びたくなったひとは、本で調べてみましょう。

また、森先生と山浦先生がいる『理科ハウス』には、

身近な素材で作られた体験コーナーが随所にあり、

身の回りにある科学に触れることができますよ。

今回のワークショップで使用した印画紙も販売しているそうですよ!

詳しくは→コチラ(http://licahouse.com/

 

知らなかったことを体感しながら学ぶことができ、

驚きやわくわくでいっぱいの授業でした。

先生、参加者のみなさん、お疲れさまでした。

 

Posted at:09:00

レポート:ストーンアートどうぶつ園

千代田図書館では、夏休みの小学4~6年生とその保護者を対象に

「千代田図書館で学ぼう!夏のわくわく課外授業2012」を開催しています。

前回のブログでは「社会」の授業をレポートしました。

今回は、8月9日(木)に開催した「図工」の授業風景をお届けします。

 

「図工」の先生は、今、注目を集めている彫刻家で

武蔵野美術大学客員教授の三沢厚彦さんです。

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三沢先生は、主にクスの木を素材とした動物の彫刻を制作していますが、

今回の授業は拾い集めた「石」に絵を描いて、カラフルな動物をつくり出します。

削ったり割ったりせずに、そのままの石の持ち味を生かします!

 

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▲三沢先生がつくった熊。

粘土・紙・木 素材によって違った表情が生まれます。

 

授業はまず、アート鑑賞から始まりました。

 

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スライドで紹介してくれた先生の彫刻作品に、みんな興味津々!

作品制作についていろいろなお話をしてくれました。

 

例えば、こちらの作品。

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「なんの生きものかわかりますか?」

「ユニコーン!」

 

架空の(もしくは、見たことのない)生きものでも、

その人の中で“リアリティ”を持っているから

それが何の生きものなのかがわかります。

ある時、三沢先生がつくったペガサスを美術館で観た人が

「ペガサスはこんなに大きくないですよ」と言ってきたそうです。

でも、先生は大きいと思うと…。

その人によって、ペガサスのリアルは違うのですね。

先生は実在する動物を作るときにも、図鑑を参考にするのではなく、

自分が持っているイメージを表現しているそうです。

ひとりひとりが持ってる“リアリティ”を大事にして

作品づくりをしましょうというメッセージがありました。 

 

鑑賞のあとは、作品の下絵に取り掛かります。

「石を拾ってきたところから、

すでに作品づくりは始まっているんですよ」

石を様々な角度からよ~く観察して、

どんな動物にするか考えます。

 

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▲何に見える? 

 

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▲くじら?ひつじ?石の形からイメージを膨らませます。

 

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▲下絵ができたら、ガッシュ(不透明水彩絵の具)で色塗り開始!

 

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▲きれいなライトグリーンのゾウさん。

 

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▲ねずみかな?

 

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▲石の模様をそのまま生かして、ゴマフアザラシ。

 

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▲絵筆を使って、丁寧に仕上げていきます。

 

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▲完成した作品は、どうぶつ園の柵の中に放します。

 

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▲カラフルで表情豊かな石のどうぶつたち。

 

zukou14.jpg ←先生も一緒につくりました。

 

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最後はお互いの作品をじっくり鑑賞。

形のとらえ方や色の塗り方が

それぞれ違っていることを先生が教えてくれました。

 

石をキャンバスのように考えて、中に動物の絵を描く方法

石の形をそのまま動物の体の形にする方法

石全体を絵具で塗る方法

石の模様や色を残して表現する方法・・・

 

「ひとりで制作していると、自分の世界だけになってしまうけど、

完成した作品をみんなで一緒に観ると、

他の人の分も経験したことになるのですよ。」

 

この授業をきっかけに、道に落ちている石の見え方も

変わってくるかもしれませんね。

「まだ作りたかったけど、時間が足りなかった!」

という声も上がっていました。

ぜひ今度は他の人がやっていた方法で、自宅でも作ってみてくださいね。

 

※千代田図書館では、三沢先生が紹介されている中学校美術の教科書や、

先生が手掛けた作品集・絵本を読むことができます。

貸出可能な図書もありますので、お手に取ってみてください。

 

 

Posted at:09:00

レポート:アナウンサーと一緒にラジオ番組をつくろう

千代田図書館では、夏休みの小学4~6年生とその保護者を対象に

 「千代田図書館で学ぼう!夏のわくわく課外授業2012」を開催しています。

教科は国語・理科・社会・図工の4教科。

今回は、8月1日(水)に開催した「社会」の授業風景をお届けします。

 

「社会」の先生は、ラジオNIKKEIのプロデューサー兼アナウンサーとして

活躍している竹川英紀(たけがわ・ひでき)さんです。

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番組制作に欠かせないラジオミキサーの女鹿田(めかた)さん【右】と

アシスタントの金井(かない)さん【左】もお手伝いくださいました。

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ラジオミキサーとは、パーソナリティーの声や、

番組で使う音楽の音質・音量を調整し、録音する仕事です。

専用の機材が並べられ、千代田図書館の子ども室が

本格的なラジオスタジオの雰囲気になりました。

 

この授業では、子どもがパーソナリティーとなり、

保護者にインタビューをしてトーク番組をつくります。

番組のコンセプトは、

夕食後に家族の会話がはずむような番組

ラジオ番組に初挑戦の参加者のみなさんが、

どんなトークを繰り広げるのかとても楽しみです!

 

まずは、番組制作の前に、

アナウンサーの話し方・場の盛り上げ方を学びます。

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▲強調したい箇所を意識的に抑揚をつける練習中。

 

続いて、番組の為の「取材」をします。

夏休み・旅行・ペットなど、組ごとにテーマを決めて、

どんなインタビューにするかメモを取りながらシナリオを考えました。

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▲いつ・どこで・誰と・何をしたか?

視聴者に興味を持ってもらえるような話の広げ方に気を配ります。

 

「ここまでを10分で考えてください!」

「ハイ、あと1分~!!」

竹川先生の激が飛びます。

限られた時間の中で、面白いトークとなるポイントを押さえた

シナリオを考えるのは大変そうでしたが、

親子の笑い声があちこちから聞こえてきます。

 

シナリオができあがったら早速本番のインタビュー。

今回は参加者を5グループに分けて、

グループ毎にひとつのラジオ番組をつくりました。

 

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▲録音スペース。本物のヘッドセットとカフボックスを用意。

(カフボックス=マイクの音声をON/OFFする操作箱のこと)

 

syakai6.jpg ←自分の持ち時間は厳守!!

 

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▲「それでは行きますよ!」「オー!!」

 

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▲話すタイミングを見計らって、ディレクター(竹川先生)が指示を出します。

 

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▲ゲストにインタビュー☆

 

 

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▲視聴者も笑い声や拍手で番組を盛り上げながら、

リスナーカードにラジオ番組の感想を書きます。

 

インタビューの時間はそれぞれ3分間。

実際に放送されているラジオ番組は、

時間ぴったりに終わるように制作されています。

これがなかなか難しい!

長く話しすぎず、短くなりすぎずを意識しながら、

自分たちがつくったシナリオにアドリブを加えて

楽しいトークを届けます。

 

ラジオミキサーがつくり出す音の効果も、

番組を大変盛り上げてくれました。

ディレクターの竹川先生と合図を送り合い、

ジングル(節目に挿入される短い音楽)や音のフェードアウトを

なめらかにタイミングよく行い、番組を演出します。

 

完成したラジオ番組はどれも面白く、

会場は笑い声で溢れて授業終了となりました。

 

楽しくラジオ番組をつくりながら、

パーソナリティとゲスト、視聴者、番組をつくる仲間など

さまざまな関係でのコミュニケーションを

学んでいただけたのではないかと思います。

授業終了後には「どきどきして面白かった!」

「アナウンサーの仕事をもっと知りたくなった」

「みんなの前で話すことが楽しかった」などの声をいただきました。

参加者のみなさん、先生、ありがとうございました!

 

Posted at:09:00

レポート:文学座演出家による ことばとからだで伝える表現ワークショップ

7月21日(土)に、

千代田区読書振興センター主催の中高生向けワークショップ

 「第2回文学座演出家による

  ことばとからだで伝える表現ワークショップ」

九段生涯学習会館で開催しました。

 

講師は文学座演出家の中野志朗さん

同じく文学座女優の牧野紗也子さん

アシスタントとしてお手伝いくださいました。

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ワークショップに参加してくれた中高生は総勢21名。

まずは、牧野さんが互いの交流を深める自己紹介や

簡単なゲームを教えてくれます。

ゲームを楽しむ中で、きちんと相手の目を見て伝えることを意識します。

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初対面の緊張感が無くなり、笑い声が上がります。

さすが、友だちになるのが早い!

 

 

さて、今回の表現ワークショップの題材は

ドイツの昔話「ハメルンのふえふき」です。

あらかじめ、参加者の皆さんには物語を読んできてもらいました。

真実は明かされないままになるこの物語のラストを、

二人一組で考え、発表してもらいます。

 

ハメルンの町からいなくなった子どもたちは、

その後、どうなったのかなぁ?

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グループ毎に発表されたストーリーは、発想豊かなものばかり。

「なるほど、そんな展開も考えられるのか!」と驚かされました。

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この後、小説を台本として舞台の練習を始めました。

この日の夕方には、一般の来場者を迎えての発表会が予定されています。

限られた時間の中で、演劇を仕上げなければなりません。

 

講師のおふたりがご用意してくれた楽しい小道具たち。

どんな効果を発揮してくれるのか、期待が高まります。

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小説を元に、情景や登場人物の人柄や気持ちをイメージし、

どんどん指示を出す中野先生。

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戯曲ではないので、物語の行間を読みながら

セリフや動きの表現を創造しなければなりません。

先生方は指導をしながらも、アイディアを常に書き留めていました。

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そして、セリフの無い役にも細部にわたって演出が入り

大道具がなくても舞台の雰囲気を作り出します

 

↓幸せなハメルンの町人たちの様子。

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↓いたずらネズミ参上!

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↓ネズミ退治の名人・ハメルンの登場。驚く役所の人々。

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↓ハメルンのふえの音に集まってきたネズミたち。

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↓ハメルンとモメる市長さん。

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↓ハメルンのふえの音に集まってきた子どもたち。

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登場人物がたくさんある物語なので、町の人になったり、

役所の人になったり、ネズミになったりと

ひとりが何役もこなします。

プロの演出家の指導を受け、さらにそこに

参加者が自分なりに考えたアレンジを加えて表現します。

参加者の皆さんの吸収の良さは、目を見張るものがありました。

 

 

ついに発表会の時間。

観客席には、保護者も含めた一般来場者が集まりました。

緊張の幕開け。一日の成果を披露します!

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演劇の最後は、ワークショップの冒頭で考えた

物語のラストのシナリオをそれぞれ発表して閉幕。

ご来場の皆さまから温かな拍手をいただくことができました。

 

終わりに先生を囲んで座談会。

プロの演出家と女優に直接質問できる貴重な機会です。

発声方法や、劇中のダンスのコツ、演出の難しさなど

質疑をしながらいろいろなお話を伺うことができました。

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朝10時から17時までの長いワークショップでしたが、

参加者全員が集中力を切らすことなく、最後まで一生懸命取り組み

素晴らしい発表会も実現しました。

見ている側も学ぶところが多く、楽しい一日となりました。

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中野先生、牧野先生、そして参加者の皆さま、

ありがとうございました!

 

<ハメルンのふえふき 参考図書:浜田廣介全集10 再話(二) 集英社>

 

Posted at:09:00

レポート:童話作家・立原えりかさんの講演

去る6月4日(月)に千代田図書館9階のオープンスペースで、

「本と出会う 読書サロン」第4期新規メンバーの募集をかねて

オープニングイベントを開催しました。

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講師は童話作家の立原えりかさん

アンデルセンに憧れて童話作家になったという立原さんの講演は、

物語についてだけでなく、アンデルセンの生涯や

同時期の作家に関するお話など

幅広い内容で大変興味深いものでした。

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アンデルセンといえば誰もが知ってる童話作家ですが、

彼がどのような人生を歩んできたのかは

知らない人がほとんどなのではないでしょうか。

講演はアンデルセンの幼少期のお話から始まりました。

 

父親は靴の修繕屋、母親は洗濯婦をしており、

生活は貧しくその日暮らしをしていたそうです。

しかし、アンデルセンには夢がありました。

童話作家…ではなく、なんと役者になりたかったのだそうです。

夢を叶えるべく、14~15歳のアンデルセンは

ひとりでコペンハーゲンに向かいますが、

声変わりが始まり役者を諦めます。

収入が少なく、苦しい暮らしを続けていたのですが、

人徳か熱意によるものか、彼を支援してくれる人々に恵まれ、

教養を身につけることができたそうです。

その後、徐々に文才をあらわし、作家として認められていきました。

 

数多くの名作童話を残しているのは、彼の才能によることと同時に、

貧しさや様々な困難にもめげずに挑戦を続けた努力の結果だということが

立原さんのお話から知ることができました。

アンデルセンの生涯に興味を持った方は、

立原えりかさん監修による本を読んでみてはいかがでしょうか。

 

『ハンス・クリスチャン・アンデルセン 哀しき道化』

[出版社 愛育社]

著:アリソン・プリンス 訳:黒田俊也 監修:立原えりか

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また、童話の楽しみ方や選び方についてもお話しいただきました。

「同じ物語でも、挿絵によって随分と印象が変わるのですよ。」と、

本を手に取って比べて見せてくださいました。

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なるほど、挿絵によって雰囲気や心に残る場面が変わります。

アンデルセンの童話集も様々なものが出版されています。

ご紹介いただいたこちらの本は、

カバーデザインも美しく、童話の世界により深く浸ることができそうです。

立原さんの解説付きなので、物語の背景も知ることができます。

 

『豪華愛蔵版アンデルセン 童話名作集』

[出版社 静山社]

挿画:V.ペーダセン 訳:矢崎源九郎 編・解説:立原えりか

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立原さんのお話からアンデルセンの人物像を知り、

その上で、童話を久しぶりに読み返してみると

子どもの頃とはまた違った感動を得ることができました。

アンデルセンの童話には、

人生経験を積んだ大人だからこそ味わえる世界があります。

立原先生、素晴らしい講演をありがとうございました。

Posted at:09:00

レポート:図書館コンシェルジュと巡るツアー「皇居東御苑の花々」編

5月26日(土)に、

図書館コンシェルジュと巡るツアー

「皇居東御苑の花々」編

を開催しました!

tour1.JPG ←平馬先生をご紹介

 

講師は宮内庁に勤務をされていた日本庭園研究家の平馬 正さん。

今回のツアーは、2月下旬まで開催していた

千代田図書館ミニ展示『辻永(つじひさし)の絵で見る皇居の花々』と

その関連セミナーの“アウトドア編”として、

皇居東御苑を散策しながら自然と歴史に親しみました。

 

散策の前に、まずは図書館で皇居東御苑の花々について調べものをします。

植物の本といっても、書籍によって検索の仕方や特徴・利点も様々。

使い方・検索の仕方の説明を受けて、それぞれが気になる花を調べます。

←先生に質問しながら調べもの

 

資料のコピーを片手に、いざ皇居東御苑へ!

お天気にも恵まれ、絶好の散策日和になりました。

ツアーは清水門からスタート♪

tour3.JPG  

 

  ←雁木坂の階段は段差が激しく厳しい~!

 

 

道々、先生が様々な興味深いお話をしてくれました。

写真は宿り木について教えていただいているところです。

  

 

 

香淳皇后の還暦を記念して建てられた音楽堂「桃華楽堂」の名前の由来など、

歴史や建造物についても興味深いお話が盛りだくさん!

←「華」=「十」6つと「一」1つ=61歳

 

 

歩きながら辺りを見回すと、花々が咲き誇っています。

その一部をご紹介。

  

 

  

 

  

 

  

 

角ばった屋根のような形をした珍しい刈り込みは、

平馬先生が宮内庁で勤務されていた頃に造られた「平馬刈り」です。

石垣の存在感にも負けない生垣の刈り込みの美しさは必見。

←写真左の山型の生垣

 

この日はまだ咲いていませんでしたが、

二の丸庭園のハナショウブはこれからが見頃です。

 tour21.JPG ←満開の季節が楽しみ

 

ゴールは平川門。

平馬先生、楽しい時間をありがとうございました☆

2時間半のツアーコースとなりましたが、

ご参加された皆さんにご満足いただけたなら幸いです。

←平川門前の風景

 

 

皇居東御苑は、自然と歴史について学べることがたくさんあります。

季節によって違う表情を見せてくれるので、

何度も訪れてみたくなる場所です。

ぜひ、皆様も散策に訪れてみてくださいね♪

Posted at:09:00

レポート:ことばと音のフェスティバル♪

5月12日(土)に、区民ホール(区役所1階)にて

「こどもの読書週間」に合わせたイベント

<ことばと音のフェスティバル♪

 『あらしのよるに』朗読パフォーマンスライブ>

を開催いたしました。

 

 

文学座女優の中川 雅子さん・金沢 映子さんによる朗読パフォーマンスと

パーカッショ二ストの横田 大司さんによる音のコラボレーション!!

 

 

プロの女優さんによる朗読は、

「朗読」に止まらず、「舞台」そのもの。

『あらしのよるに』は、たくさんの動物たちが登場するので

ふたりで演じるには、ひとり何役もこなさなければなりません。

声色や表情をくるくると変化させ、来場者を物語の世界に引きこみます。

 

それに加え、パーカッションが創りだす雰囲気も素晴らしかったです☆

嵐の迫力、やがて訪れる静寂、月の輝きや陽の光など

自然を表現した音を肌で感じることができました。

 

 

脅えたり、楽しくなったり、

悲しくなったり、嬉しくなったり、心が温かくなったり。

子どもも大人も一緒になって物語の世界を味わえる

素敵なイベントとなりました。


来年も「子どもの読書週間」に合わせたイベントを開催する予定です。

ぜひ、またお越しくださいね♪

Posted at:09:00

レポート:第3回 読み聞かせスキルアップ講座④ ~受講生によるおはなし会~

2月から開始した今年度の「読み聞かせスキルアップ講座(全4回)」も、

3/24(土)にとうとう最後の回を迎えました。

 

最終回は、これまでの講座内容を振り返り、

各自が成果を試す発表会です。

3/24(土)14:00から、千代田図書館10Fこども室で開催しました。

 

 

 

 

 

受講生が4つのグループに分かれ、

“幼児向け”“小学校低学年向け”“小学校高学年向け”
のおはなし会を作り上げます。

各グループともに直前まで、手遊びを入れたり、
お天気や季節感、テーマ等を考えて、再度全体の流れや構成を見直します。

 

 

 (※開始前の練習風景)

 

 

会場には、受講生以外にも、受講生のご家族や知人・友人の方、

休日で図書館を訪れていた親子連れなど、多くの方がお越しくださいました。

 

受講生のみなさんも、

講師の宮崎さんからの開始前のメッセージ

“今日は、あなたの声で、あなたらしく楽しく表現してください”

を胸に、楽しく、でもかつ真剣に本番に臨んでいました。

 

 

★発表会の様子★

 

オープニング♪

 

 

 

手遊び♪

 

 

読み聞かせ♪

 

紙芝居♪

 

 

発表会も順調に進み、4グループが終えるころには2時間が経過。

最後は、手遊びで楽しく締めくくりました。

見に来られた方からは、
“次回の講座にはぜひ参加してみたいです” 

“○○の作品がとてもよかったです”
“みなさん、お上手ですね” 等の感想もいただきました。

 

そして、発表会終了後は反省会です。

11人に対し、受講生同士からコメントと講師から講評が寄せられました。

宮崎さんの的確で、ユーモアのあるフィードバックはわかりやすく、

受講生の皆さんもしっかりと受け止めます。



 

いろいろな事例を講評つきで振り返ることにより、

参加されたみなさんがさらに理解を深め、
ご自身の今後の読み聞かせの
ヒントにしていただけたら、と思っています。

 

受講生のアンケートでは、

早くも次の講座開催を希望する声をたくさんいただきました。

読書振興センターでは、引き続きこのような講座を企画していきますので

どうぞご期待ください。

 

>宮崎先生、第2回目~発表会までの講義をありがとうござました♪

 

 

 

★ 発表会で使用した本(一部)★

    

 『おだんごぱん』 [出版社 福音館書店]

作:ロシア民話  絵:脇田 和  訳:瀬田 貞二

 

 

 

 

『こんとあき』 [出版社  福音館書店]

作・絵:林 明子

   

 

 

 

 

『わらしべちょうじゃ』 [出版社 ポプラ社]

作:西郷 竹彦  絵:佐藤 忠良

 

 

 

 

『はなのみち』 [出版社 岩崎書店]

作:岡 信子  絵:土田 義晴

 

 

 

 

『11ぴきのねことあほうどり』 [出版社 こぐま社]

作・絵:馬場 のぼる

 

 

 

 

『ハガネの歯』 [出版社 セーラー出版]

作:クロード・ブージョン  絵:末松 永海子

 

 

 

 

 

『ゆらゆらばしのうえで』 [出版社  福音館書店]

作:きむら ゆういち  絵:はた こうしろう

Posted at:09:00

レポート:第3回 読み聞かせスキルアップ講座―③

連続講座「第3回読み聞かせスキルアップ講座」の3日目

を3月10日(土)に開催しました。

子育て中の方やボランティアの方、保育士の方など、

子どもと関わる方にはぜひ知ってほしい内容が満載!

このブログで、講座の内容を少しだけ紹介したいと思います。

 

 *講座初日のレポートはコチラ

 *講座2日目のレポートはコチラ

 

講座3日目の講師は、引き続き、千代田図書館の

学校支援担当司書の宮崎亜古さんです。

 

 

今回は、実際に「読み聞かせ」や「おはなし会」をするために、

本の選び方やおはなし会の内容の構成、会場設定についてなど、

実践的な内容を学びました。

 

★本の選び方★

特に公共の場での「おはなし会」などで、複数の子どもを相手に

読み聞かせをする場合は、本選びは、とても大切!

一口に「絵本」といっても、さまざまな種類の絵本があるので、

季節や行事に合わせて選んだり、内容、長さ、対象年齢などを

しっかり考慮して選ぶことがポイントです。

対象年齢の目安を知るのに、小学校の国語の教科書に

どんな作品が採用されているかが参考になる、という点は、

参加者の皆さんにとって思いがけない情報だったようです。

 

>定番のおすすめ絵本

 

 『かぼちゃスープ』 

 ヘレン・クーパー/作 せなあいこ/訳 アスラン書房

 

 読みやすく、リズムのある文章は読み聞かせにぴったり!

 

 

★おはなし会の構成★

おはなし会の全体をひとつの流れとしてとらえ、

導入と仕舞いをきちんとすること、中心となるメインのおはなしを決めること、

つなぎ方を工夫して途切れないようにすること。

“メイン”ばかりにならないように、自然や写真絵本、

赤ちゃん絵本などの小さなおはなしを間に入れると、

ちょっとした気分転換や、つなぎになるというアドバイスもありました。

 

>ときには“文のない”絵本もいいですね。

 

 『かようびのよる』 

 デヴィッド・ウィズナー/作 当麻ゆか/訳 徳間書店 

 

 

 

★おはなし会の会場・時間★

聞き手にちゃんと絵本が見えるための工夫、

おはなしに集中できる環境作り、時間設定などについて学びました。

 

★読み聞かせの実践(手法・技法)★

本の持ち方、開き方、めくり方、声色など…

参加者の皆さんにとって、とても参考になったようです。

 

 

⇒最終日の発表会(一般公開のおはなし会)の準備に入りました。

4つのグループに分かれて、各自で読む本を選び、プログラムを立てます。

参加者の皆さんは、これまでに学んだことを思い出しながら、

真剣に本を選び、教わったばかりの手遊びを練習し、つなぎを考え・・・

宮崎さんにアドバイスをもらいながら、組み立てていきます。

時間の調整や、読む本のバランス、テーマなど、

いざおはなし会のプログラムを組むとなると、

考えなければいけないことがたくさんありますね!

 

 

 

⇒どんな「おはなし会」になるのでしょうか?

講座最終日の発表会(一般公開のおはなし会)

ぜひ聞きにきてくださいね!

 

第3回 読み聞かせスキルアップ講座受講生による おはなし会

日時 3月24日(土)14:00~約1時間

場所 千代田図書館10階 子ども室

対象 どなたでも(出入り自由)

Posted at:15:00

レポート:第3回 読み聞かせスキルアップ講座―②

先月開始した連続講座「第3回 読み聞かせスキルアップ講座」

2日目の開催レポートをお届けします。

 

 *初日「愛の贈り物としての読み聞かせ―幼児期の発達と読み聞かせ」

  (講師:片岡輝さん)の様子はコチラをご覧ください。

 

★第3回 読み聞かせスキルアップ講座

 ②「子どもたちへの読み聞かせについて」

日時 3月3日(土)10:15~12:15

会場 千代田図書館 第1・2研修室

 

 

今回より、千代田図書館の学校支援担当司書である

宮崎亜古さんが講師をつとめます。

 

学校支援担当司書は、区内の小学校や幼稚園・こども園などに

派遣され、児童・乳幼児とその保護者、各施設の教職員に対して、

それぞれの読書活動を支援しています。

 

(学校図書館だけではなく、幼稚園・こども園・保育園などにも

 公共図書館の司書が赴き、継続的・定期的に支援を行うのは、

 全国的にもまだ前例の少ない取り組みです)

 

宮崎さんは、その統括業務をはじめ、図書館教育・読書教育のため

子育て支援者向けの講座など、各所で講座・講演を行っています。

 

 *昨年12月に宮崎さんが講師を担当された

 「子育て・家庭支援者養成講座<絵本選びと読み聞かせについて>」 

  の様子はコチラをご覧ください。

 

前置きが長くなりましたが、今回の講座のようすをお届けします。

 

――なぜ、おはなし・読み聞かせをするのか?

~こどもたちが豊かな人生をおくるために~

日常生活で使用する言葉は、思ったより限られています。

本や絵本を通じて、たくさんの言葉に出合うことで、

その言葉が経験と結びついたときに「知識」となり、

考えることができるようになり⇒想像力が育ちます。

すると、社会に出たときに、他者との関係を

想像力と言葉で築くことができるようになります。

 

また、人の声の温かさは愛情として伝わります。

読み聞かせは“耳からの読書”でだけではなく

こどもたちへの“愛情の表現”にもなりますので、

美しい言葉をたくさん、家族の声で聞かせてあげてくださいね。

 

 

―― 発達に合わせた絵本

0歳~小学校に入るまでの幼児期は、聞く力を育てるとき。

小学校低学年~高学年の児童期は、読む力を育てるときです。

宮崎さんの豊富な現場経験談を交えながら、

こどもたちの発達と本との関係について

とても分かりやすく説明していただきました。

 

>0歳児には“読み聞かせ”ではなく“ふれあい”を!

『いない いない ばあ』松谷みよ子/作 瀬川康男/絵 童心社

 

――本の選び方

上記のような、こどもの発達に合わせて本を選ぶことはとても大切です。

また、本選びに迷ったときは、定番の古典的な絵本を参考にしましょう。

やはり、読み継がれているのには理由があるようです。

また、新聞や雑誌の書評も、どういう本があるのか、

どういう見方があるのかを知るのに参考にしているそうです。

 

>おすすめの定番作品

『もりのなか』マリー・ホール・エッツ/文・絵 まさきるりこ/訳 福音館書店

 子どもたちは、デッサンのしっかりした絵本に惹かれます。

 

『スーホの白い馬』大塚勇三/著 赤羽末吉/絵 福音館書店

 読み聞かせをすると、子どもたちの気に入る絵本のひとつ。

 絵のちからが、おはなしをいっそう深いものにしています。

 

――おはなし会のプログラムの立て方

おはなし会の対象・場所・規模などに合わせたプログラムの

立て方について、具体的なお話がありました。

ボランティア活動で読み聞かせをされている受講者にとって

難しいポイントのようで、皆さんしっかりメモをとられていました。

 

次回はグループ分けをして、最終日のおはなし会(発表会)に向けて

さらに実践的な内容で取り組んでいきます。レポートをお楽しみに!

Posted at:16:40

レポート:トークイベント「古書目(こしょもく)作りの最先端」

千代田図書館の企画展示「気になる古書目(こしょもく)案内」

の関連イベントとして、個性派古書店主たちのトークイベントが

2月17日(金)に開催されました。

 

 

 

登壇者は、神保町の〔大屋書房〕より纐纈久里(こうけつ・くり)さん、

同じく〔中野書店〕より中野智之(なかの・ともゆき)さん、そして、

女性店主・創業者として〔日月堂〕佐藤真砂(さとう・まさご)さん、

〔古本 海ねこ〕場生松友子(ばしょうまつ・ともこ)さんの4名。

 

皆さん、独自の「古書目」=古書販売目録(通信販売カタログ)

を作っておられる、古書業界・古書好きの間で話題の方々です。

どんな話が聞けるのか?と、たくさんの古書好き、本好き、

関係者らで会場が賑わう中、中野さんの進行で始まりました。

 

 

目録は通販カタログなので、東海道線の開通(明治22年)後に出現。

戦前期くらいまでが「黄金期」といえる活発な時代だったそうです。

中でも〔巌松堂書店〕の目録は、当時の日本の代表的な作品を

知るのにも役立ち、目録のシンボル的な存在として今に伝えられています。

 

インターネット販売などが増えていく中で、皆さんは、なぜ、

そして、どんな目録を作っているのでしょうか?

継承者と創業者というそれぞれの立場の違いも、

目録の内容や性質の違いに関わってくるようです。

 

▲写真右:中野智之さん

 

〔中野書店〕 ⇒ ホームページはコチラ

・総合目録「古本倶楽部」毎月発行)

 

・商品の紹介文が掲載される「お喋りカタログ」不定期発行) 

 これは、知らない人にも、知ってもらえるといいな、

 おもしろいと思ってもらえると嬉しいな、との気持ちで中野さんが

 書かれています。

 確かに、素人にも分かりやすく、おもしろそう!と思わせてくれる

 ていねいな情報が満載で、古書を通じて世界が広がりそうです。

  あえて特集を組むことや、テーマ別・時代別にしていないのは、

 特集を組むように古書を集めるのが、お客様の楽しみではないか?

 との考えからだそうです。

++++++++++++++++++++++++++++

 

▲写真左:纐纈久里さん

 

〔大屋書房〕 ⇒ ホームページはコチラ

・初代、2代目までは、文字だけの目録を発行

・3代目(久里さんのお父様)は目録を発行せず。

 その理由は、店頭販売に集中する、店頭ウィンドウをうまく使って

 目録代わりにする、お客様ごとの目録作りは続ける、など。

・4代目(久里さん)が、目録「妖怪カタログ」を発行。

 

 同世代の人が“和本”や江戸文化を知らないことが多く、

 もっと知ってもらいたい、来店の足がかりをつくりたい、との思いが募り

 自分が好きな分野で、かつ、和本の世界を知らない人でも

 とっつきやすそうな「妖怪」にテーマをしぼった目録を発行。

 商品が集まらない、分類が難しい、割付などの制作に難航し…

 なんと完成までに10年!そして今年、新しい目録が出るという話も!?

++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 

 

ご自分で古書店を創業された女性店主のお二人の場合はどうでしょうか。

目録を作るに至る経緯、内容についてお話しくださいました。

 

▲写真:場生松友子さん

 

〔古本 海ねこ〕 ⇒ ホームページはコチラ

インターネット販売以外の販路を探していたときに

「即売展」への参加をすすめられたという場生松さん。

即売展では、目録は、複数の出展者と共同で発行します。

飲み仲間の先輩方のススメもあり、

自分が本当に売りたいと思う商品だけを入れる目録、

読む目録ではなく見る目録、を作ってみたいなぁ

とは思っていたそうです。

(そして日月堂の目録のウワサは耳にしていたんだとか!)

あるとき思い立ち、20年以上携わった雑誌作りの経験を活かして

作ってみたら…おもしろい!

値段の高い本が売れたり、まとめ買いをしてもらえたりし始めたのは

目録を作ってからだそうで、

本気で作るとお客様も本気で応えてくれる、と感じているそうです。

ただ、目録作りは経費もかかるし、エネルギーもたくさんいるので、

続けていくかは模索中とのこと。

++++++++++++++++++++++++++++ 

 

▲写真:佐藤真砂さん

 

〔日月堂〕 ⇒ ホームページはコチラ

何の修行もせずに古本屋を開業し、売れない、つぶれる、やばい!

と窮地に立たされたときに「即売会」をすすめられ、五反田展に出展。

出展者と共同で目録を作り、即売会に挑むも、売上げはいまいちで…

なぜ私がこの本を選んで目録に載せているのかが伝わっていないのかも?

もうちょっと親切に書くといいのかな?

この本をみつけた!という私なりの手柄を伝えてみよう。

との思いで作ると、お客様から反応が返ってくるようになったそうです。

さらに、自店目録として作った特集目録「戦後軽装判」が好評。

 

続けて、紙くずを集めた特集、モダニズムの特集、と全力投球で作成。

現在は、特集目録の発行はお休み中だそうです。

++++++++++++++++++++++++++++++

 

書物以外の“紙もの”を扱う店も増え、巌松堂書店の目録の時代からは

ずいぶんと変わってきているようですね。

 

目録作りに関してたっぷりとお話しいただいた後は

なぜ古本屋をやっているのか?という流れになりました。

こちらも、皆さんそれぞれに異なる背景をお持ちで

ここでしか聞けないような興味深い話を聞くことができました。

 

質疑応答の時間には、出版業界のインターネットに向かう流れと、

(今回の登壇者のような)紙の目録作りにこだわる古書店の出現

という二つの流れをどう考えているか?

古書目はこの先どうなっていくのだろうか?などの質問が出て

それに対する登壇者の皆さんの回答も興味深いものでした。

 

インターネットにも、紙の目録にも、それぞれに良さがありますが

お客様に喜んでもらえるのも、ネットにはない反応が見られるのも、

世界共通で名刺代わりになるのも、紙の目録なのだそうです。

  

――――ネットか紙か、目録を作り続けるのか辞めるのか。

今回の登壇者の皆さんも模索している様子でしたが

経費も時間も手間もかかる目録を作っていらっしゃるのは

やはり古書や紙の世界がお好きで、目録作りを楽しまれ、

その楽しさと情熱がお客様にも伝わるからなのかな、と感じました。

 

古書店の皆さん、濃密な時間をありがとうございました!

 

千代田図書館の企画展示「気になる古書目案内」は、

20日(月)に展示後期「男子が作った古書販売目録」に入替りました。

前期「女子が作った古書販売目録」をご覧いただいた方も

ぜひまた足をお運びくださいね。(詳細はコチラ

そして、古書店や古書の即売会、各店のホームページも

ぜひぜひ覗いてみてください。

Posted at:17:00

レポート:第3回 読み聞かせスキルアップ講座―①

2/4(土)に千代田区読書振興センターが主催する

「第3回 読み聞かせスキルアップ講座(全4回)」

千代田図書館でスタートしました。

 

 

連続4回講座の初回にあたる今回のみ、

講師に片岡輝(かたおか・ひかる)先生を迎え、

「愛の贈り物としての読み聞かせ

   ―幼児期の発達と読み聞かせ」

と題し、公開の講演会を開催しました。

 

 

冒頭で片岡先生から

「子ども達に何を手渡したいですか?」

「それはどのような方法で?」

と受講者へ問いかけがありました。

受講されたみなさんもそれぞれ、

心にいろいろなものを思い浮かべたと思います。

 

…愛、財産、教育、生活の知恵、文化、先祖伝来のもの etc

…日々の触れ合い、自然とのふれあい、言葉かけ、躾、

 季節の行事によって etc

 

片岡先生は、絵本にはさまざまな作者の愛(価値観やメッセージ)

が秘められていて、周囲の大人による、

それらを理解し共感した読み聞かせは、

未来を生きる子どもへの贈り物(愛のメッセージ)になる、

とお話がありました。

 

講演会は、先生が絵本を1冊1冊、実際に読みながら、

その本に込められているメッセージやテーマを

解説して進んでいきました。

 

 

時に幼児期の成長過程の特徴や、

時に心理学者の説などを交えてのお話は、

とてもわかりやすかったです。 

 

 

 

・・・・・・今回紹介のあった本(一部)・・・・・・・ 

 

●ラッセル/リリアン・ホーバン「フランシスシリーズ」

 

『フランシスのいえで』 

『おやすみなさい フランシス』

 ともに まつおかきょうこ/訳 好学社/刊

 

   

 

 親子の向かい合い方、の参考になる本。

 “お父さん、お母さんの参考書”だそうです。

 フランシスのお父さんとお母さんの会話にも注目! 

決してダメとは言わない。

一旦ゆったりと受け止める≪受容≫姿勢に、

親側の包容力と子どもへの愛情が伝わってきます。

   

 

●モーリス・センダック『かいじゅうたちのいるところ』

 じんぐうてるお/訳 冨山房/刊 

   

 

 ≪ファンタジー≫が子どもにとってなぜ大切か。

読んで“帰ってくる” ことにより、

子どもは自分を違う世界で開放して、

現実を生き直す力につなげることができる、とも。

        

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  

  

絵本の解説の後には、絵本の選び方や、

絵本との出会わせ方(出会いのドラマの演出)も重要、

というお話があり、

受講生のみなさんも熱心に聞き入ってました。

本選びには、身近な新聞等の書評もとても役立つそうです。

  

先生が書評で見つけた、最近のお気に入りの本↓  

●『蝶の目と草はらの秘密』 

 ジョイス・シドマン/文、べス・クロムス/絵 冨山房/刊

 

 

   

 

 

片岡先生の優しく穏やかな語り口と、惹きつけられるお話に、

改めて、読み聞かせの原点(=子どもへの愛の贈り物)を

感じてくださった方も多かったようです。

知っていた絵本にも、色々な気づきや新たな発見があり、

講義終了後は、紹介された本を借りていく方の姿も見られました。

 

片岡先生、第1回目の講義をありがとうございました。 

 

さて、読み聞かせスキルアップ講座は、 

次回3/3(土)から、最終回3/24(土)の“おはなし会(発表会)”に向けて

いよいよ実践編に移っていきます。

この続きは、またブログでレポートしますので、どうぞお楽しみに。 

Posted at:15:00

レポート:新成人に本を贈りました

昨日1月9日(月・祝)、千代田区の「成人の日のつどい」

がホテルニューオータニにて行われました。

新成人の振袖や袴などの晴れ着姿と、

すがすがしい表情が印象的で、とても華やかでした。

 

千代田図書館は、式典に参加された新成人の皆さんに

成人のお祝いと図書館の利用や読書の案内を兼ねて

本をお贈りしました。

(配布人数296名/式典参加者305名)

 

 

お贈りした本は、千代田図書館で昨年開催した企画展示の一つ

「新ビジネスパーソンが読むべき本」(詳細はコチラ

で展示した約100冊の中から選び、

各界で活躍する“本の目利き”の方々からのコメントを載せた

ブックリストとともにお渡ししました。

 

 

 

会場ではすぐに本の包みを開ける姿もチラホラ。

「これは僕に必要な本だ」「むずかしそうだなぁ」

などの声が聞こえてきました。

 

千代田図書館は、これから社会を築いていかれる皆さんの人生が

読書を通して豊かで実りあるものになることを願っています。

また、これからの社会生活での情報収集や問題解決に、

図書館を活用していただけたらと思います。

新成人の皆さんと図書館でお会いできるのを楽しみにしています。

Posted at:18:00

レポート:子育て・家庭支援者バックアップ研修~実践編~

今日は、千代田図書館の「学校支援担当」司書の活動レポートです。

学校支援担当の司書は、千代田図書館にいる時間はほとんどなく、

区内の幼稚園、小学校、児童館などで活躍しています。

保護者やボランティア、教職員向けの講座・講演依頼に応えて

各施設へ赴くことも多く、活動内容は多岐にわたります。

(活動報告はカテゴリ「まちの読書活動」をご覧ください)

 

先週は、千代田区の子育て・家庭支援者養成講座の一環として

絵本選びと読み聞かせについての研修を担当しました。

昨年に次いで実施した「実践編」の様子をお届けしたいと思います。

 

★千代田区子育て・家庭支援者養成講座 バックアップ研修★

日時 12月20日(火) 区役所内にて 

講師 宮崎亜古(千代田図書館 学校支援担当司書)

 

子どもたちにどんな絵本を選び、どのように楽しむのかを体験し、

支援活動に活かしてもらうこと。絵本に思いをのせて、

子どもたちと一緒にお話の世界を楽しんでもらうこと、が目的です。

まずは昨年の内容を振り返りながら、

なぜ絵本なのか・なぜ読み聞かせなのかという話をしました。

技法や本選びに気をとられすぎると忘れがちになってしまいますが、

とても大切なところです。

 

 

絵本選びのポイント

・筋立てがしっかりしていること

・子どもに理解できる、または受け入れられる内容

・美しく正しい言葉、日本人として知っておいてほしい言葉

なにより読み手にとって好きな本、楽しめる本、

伝えたい内容がこめられていると感じる本を選ぶことがポイントです。

たくさんの絵本がある中で、定番の絵本、ずっと残ってきた絵本には、

やはり選ばれてきた理由があるのでしょうね。

 

また、具体的な成長過程や年齢に合わせた絵本の紹介と、

読み聞かせの実演を行いました。

 

 

 

★おすすめの絵本★

『どうぶつサーカスはじまるよ』西村敏雄/作・絵 福音館書店  

『アンナの赤いオーバー』ハリエット・ジェーフィルト/作 

 アニタ・ローベル/絵 松川真弓/訳 評論社

 

今回は、より多くの絵本を体験していただけるよう、

参加者にも絵本を読んでもらいました。

4~5名で1グループになってもらい、各グループに

小さいお子さん向けの絵本1冊、

年長さん以上向けの絵本1冊の計2冊を割り当てます。

 

 

 

参加者の知っている絵本も、はじめて出会う絵本もあったようです。

絵本の紹介や、講評をはさみながら、

全部で8冊の絵本の世界を共有することができました。

人の声で聞かせてもらうお話は、大人でも温かい気持ちになります。

最後に、伝承のわらべうた・手遊びをいくつか紹介し、

和やかな雰囲気で終了しました。

 

  

 

物語は、生きていくための知恵となり、また、心の支えにもなります。

皆さんがたくさんのすてきなお話と出会えますように。

 

・・・+++★++・・・≪予告≫・・・++★+++・・・

 

千代田区読書振興センター(千代田図書館内)主催で

「読み聞かせスキルアップ講座」(全4回)来年2月~開催予定です。

家庭で読み聞かせをしている保護者の方や、ボランティアの方など

読み聞かせの経験がある方は、どなたでもご参加になれます。

詳細が決まり次第、千代田図書館のホームページ、館内のポスター等で

お知らせしますので、ご興味のある方はぜひチェックして下さい。

Posted at:17:00

レポート:文学座演出家による表現ワークショップ(中高生向け)―2

前回のブログに引き続き、11月26・27日に開催した

「文学座演出家による 

 ことばとからだで伝える表現ワークショップ」のレポートです。

 

 

▲講師:文学座・演出家の中野志朗さん(写真右) 

 

このワークショップでは、短編小説をテキストに用いて

参加者全員が出演する芝居に2日間で仕上げます。

戯曲ではないので、「カギカッコ」の台詞にはなっていない

主人公の心の声も多く、それを目に見えるかたちで体現したり、

さまざまな登場人物の具体的な人物設定を

行間から読みとって演じたり、ということを

プロの演出家と女優の指導の下で楽しく実践しました。

 

たった数ページの短編小説に、ト書き(演技、演出など

の説明を書き示したもの)が加えられ、

芝居に仕立て上げられていく様子は、見ている側も

まったく飽きることのない、とても楽しいものでした。

 

 

講師の手は、役者(参加者)の動きを見ながらも

アイデアを書き留めるために動きっぱなしです!

主人公の会話を中心とする、舞台で一番注目を集めたい

「センター」以外にも細かな演出が入り、

全体のバランスをよく見ながら舞台が作られていくのには

参加者も学ぶところが多かったはず。

 

 

2日間(各日3時間)という限られた時間内でしたが

会社、Bar、占いの館、ドラマ撮影、結婚など

全部で7つのシーンが完成しました!

 

  

 

 

 

どの台詞や動きで場面を入れ替えるかもしっかり確認。

全場面を通しでリハーサルする時間もないままに、

内輪での発表会を行いました。

 

 

テキストを見ながらではありましたが、スムーズな場面展開や

「センター」を活かしつつも、自然と場面の一部になっている

みんなの演技には感心しきり!

展開に引き込まれていると、あっという間にエンディング。

通しで約18分。短くも笑いどころが満載の芝居になりました。

 

最後に、講師を囲んでの懇親会。

 

 

発表会の観客からは

「一人一人がしっかり輝いていた」「とても楽しかった」

などの感想がきかれ、みんなもホッとした様子。

講師のお二人からも

「みんながアイデアを出してくれて楽しかった」

「若さに驚いた。

 演出を受け入れて、すぐに演じられるのはすごい!」

などの感想をのべていただきました。

参加者にとってはプロの演出家と女優に質問できる

貴重な場となり「舞台で緊張したときはどうするの?」

「発声は?」「姿勢は?」など質問が飛び交いました。

 

今回、戯曲ではなく小説を用いたのは、講師の中野さん

にとっても珍しいことだったそうです。

参加者の中にも「この短編をどう舞台にしていくのだろう?」

と楽しみにしていた生徒が多かったようで、

創作についても学ぶことのできた実り多いワークショップでした。

 

参加者のみなさん、講師の中野さん、牧野さん、

2日間ありがとうございました!

Posted at:11:30

レポート:文学座演出家による表現ワークショップ(中高生向け)―1

千代田区読書振興センターでは、

はじめてとなる“中高生向け”ワークショップを開催しました。

 

 

「文学座演出家による 

 ことばとからだで伝える表現ワークショップ」

と題して、文学座の演出家・中野志朗さん

女優・牧野紗也子さんを講師に招き、2日間の日程で開催。

区内外の中学・高等学校から14名の生徒が集まってくれました。

 

▲左=演出家の中野さん、右=女優の牧野さん 

 

先月は、大人向けに「文学座俳優による朗読ワークショップ」

を全6回の連続講座として開催したのですが、

 *大人向けの朗読ワークショップの様子は、コチラ

 

今回の中高生向けは、土・日の2日間のみです。

学校も学年も異なり、女子も男子も入り混じっているにも関わらず

プロの演出家と女優によるワークショップの場に“あっという間になじみ

表現の世界に飛びこんでいく姿は、さすが中高生!驚きの早さでした。

 

今回は、初日のレポートをお届けしたいと思います。

 

初日はテキストに入る前に、演劇の世界ではお馴染みという

いくつかのワークを最初に行いました。

ひとつは「ストップモーション」という、複数名で行うもの。

まず「花見」「デパート」などの題目が与えられます。そしてその題目の

写真や絵をイメージし、その中の人物・背景・モノを考えて、

各自が思い思いのポーズをとる、というものです。

例えば「花見」であれば、花を見る人、お酒をのむ人、花見団子を食べる人、

桜の木など、黙ったままポーズをとります。話し合いはNG。他の人が何に

なっているかを見まわしながら、見事な“ワンシーン”を作っていました。

 

▲題目「アイドルのコンサート」・・・に見えますか?

 

あるテキストから抜粋して約200字程度の短い文書を

いろんな人になりきって読む、というワークも行いました。

講師から「国語の先生」「エスパー少年」「熱血漢」「お金持ちのマダム」

「社長」など、いろいろ注文が出されると、これもみんな見事に

声色や雰囲気を変えて読むので、とても楽しいワークでした。

 

さまざまなワークを終え、本題のテキストに入ります。

今回テキストに使用したのは、働き盛りの男性会社員が主人公の

短編小。参加者には宿題として事前に読んできてもらっており、

さっそく場面をつくっていきます。

まずは「会社」の場面。朝9時出社~夕方5時退社までを

先ほどの「ストップモーション」で作ります。

そしてその「静止画」が、合図とともに動き始めました。

 

 

 

ここでも、中高生たちの素早い柔軟性に驚きました!

特別な指示もないのに、お茶汲み係、電話係、会議中の人々、

ひたすらPCに向かう人などを各自が一斉に演じ始めたのです。

テレビドラマなどで見たことがあるのでしょうか、

すでに「会社」のシーンができていました。

少しずつ、講師の中野さんから演出が入り

ますます本物の「会社」のように見えてきます。

 

 

それから「バー」や「ドラマ撮影」などのシーンを一つずつ作っていきました。

演出家と役者(参加者)がイメージをすり合わせ、

それがぴったり一致する様子は見ていてとてもおもしろく、

また、役者(参加者)側からも、こんな風に動くとよいのでは?

などとアイデアが飛び交いました。

 

さあ、これらのシーンが一つの作品にどう結ばれていくのでしょうか?

2日目のレポートは次回お届けいたします。お楽しみに♪ 

Posted at:15:00

レポート:ランチタイムおはなし会(全9回)

千代田図書館では、今年も秋の読書週間(毎年10/27~11/9)に合わせて

大人のためのおはなし会「ランチタイムおはなし会」を開催しました。

ビジネスパーソンにも気楽にお立ち寄りいただけるよう、

平日の昼に約15分間で、絵本の読み聞かせや朗読、ストーリーテリング、

ブックトーク(テーマに沿った本の紹介)などを行うものです。

今年も老若男女を問わず、たくさんの方にお越しいただきました。

 

 

 

以下、おはなし会で語り手たちが紹介した本をまとめてご紹介します。

おはなし会で読まれた本が気になっていたという方も、

次に何を読もうかな?と本を探している方も、

ぜひ本選びの参考にしてみてください。

 

①詩

『倚りかからず』茨木のり子 筑摩書房

当館の館長はダジャレ好き。そして、茨木のり子さんの詩集も

大のお気に入りで、書店で見かけるとつい手がのびるのだとか。

3.11の震災時に図書館で夜を明かしつつ思い浮かべたのが

この詩集の中の「水の星」だったそうです。

 

②絵本

『綱渡りの男』モーディカイ・ガースティン 川本三郎/訳 小峰書店

映画化もされた実話。折込みページがあり、

綱渡りのスリルが伝わってきます。大人も楽しめる絵本です。

 

③絵本

『かぼちゃスープ』ヘレン・クーパー せなあいこ/訳 アスラン書房

今の季節にぴったりの心温まるおはなし。

絵がとても素敵なのでぜひ手にとってご覧ください。

 

④小説

「蜘蛛の糸」芥川龍之介 『蜘蛛の糸・地獄変』角川文庫より

担当した語り手は、この作品を小学校5年生のときに初めて

出会い、非常におどろおどろしい地獄の描写とおそろしい結末が

とても印象深かったそうです。

 

⑤小説

『4時のオヤツ』杉浦日向子 新潮社

 

おはなし会では、千代田図書館からも近い洋菓子屋のおやつが

登場する「ゴンドラのサバラン」という短編を朗読しました。

 

⑥ストーリーテリング 

「びんぼうがみ」東北に伝わる昔話の再話

貧乏神が福の神になるという、心温まるおはなしでした。

 

⑦ブックトーク テーマ「ニュートリノの夢」

『ニュートリノの夢』小柴昌俊 岩波ジュニア新書

「2002年にノーベル物理学賞を受賞した小柴先生が、研究のみちのりと

ニュートリノ物理学を語る」(背表紙の解説より抜粋)

中高生向けの本なので、とてもわかりやすく、読みやすい一冊です。 

 

『超ひも理論を疑う』ローレンス・M・クラウス 斉藤隆央/訳 早川書房

内容はとても専門的で難しいはずなのですが、テレビシリーズ

「トワイライト・ゾーン」(邦題「未知の世界/ミステリーゾーン」)

の引用に始まり、ぐいぐいと引き込まれる作品です。

 

『理系思考 分からないから面白い』元村有希子 毎日新聞社

文系出身者が圧倒的に多い図書館員にとって「理系」とは

まるで別世界のようにも感じられます。

でも実は両者とも、向かっている先は同じなのかも?

わからないからもっと知りたいという好奇心や探究心、

そんな、共通点が見つかります。

 

『ワープする宇宙 5次元時空の謎を解く』 

リサ・ランドール 向山信治/監訳 塩原通緒/訳 NHK出版

英米の大学でテキストとして使われているベストセラー本の邦訳。

3次元+時間+見えない次元、5次元について書かれています。

これも専門性の高い内容ですが、非常にわかりやすく、おすすめの一冊。

 

『センス・オブ・ワンダー』レイチェル・カーソン 佑学社

著者のレイチェル・カーソンは、前著『沈黙の春』で環境の汚染と

破壊の実態を世に先がけて告発し、大きな反響を呼びました。

『センス・オブ・ワンダー』は著者の最後の作品です。

 

⑧ブックトーク テーマ「アンネの日記」

『アンネの日記 完全版』アンネ・フランク 深町眞理子/訳 文藝春秋

『アンネの日記』はアンネの父親のオットー・フランク氏が編集したもので

おもに性に関する記述や、母親を批判する部分などが削除されていたのを、

完全な形で編集し直したのが『アンネの日記 完全版』です。

 

『アンネ・フランク その15年の生涯』黒川万千代 合同出版

アンネ・フランク生誕80年となる2009年に出版された本。

著者は、アンネと同じ年で、広島で被爆し、戦後その体験を世界に伝え歩く

とともに、アンネ・フランクやホロコーストの研究をしている方です。

 

『博士の本棚』小川洋子 新潮社

作家の小川洋子さんは『アンネの日記』に触発され、アンネと同じ

13歳のときに日記を書き始めました。作家を志した小川さん

にとって『アンネの日記』はその道しるべとなったそうです。

 

『アンネ・フランクの記憶』小川洋子 角川文庫

小川さんが「特別に大事な古い友人」を訪ねるかのように、

アンネの足跡をたどった、その旅路を記録している本です。

 

⑨ブックトーク テーマ「害虫」

『害虫の誕生 ―虫からみた日本史』瀬戸口明久 ちくま新書

ゴキブリがまだ害虫とはみなされていなかった時代から、

害虫の最たる存在として忌み嫌われるようになった現代までの

歴史を社会的背景などを通して分かりやすく説明しています。

 

『寄生虫病の話 身近な虫たちの脅威』小島荘明 中公新書

誰のお腹の中にも回虫がいたような時代がありました。

そして現代の日本人の回虫の保有率は、わずかに0.2%。

しかしながら「エキノコックス」など、新たな寄生虫病も出現

しています。寄生虫病にまつわる学者たちの苦闘の日々と

その歴史を説いている本です。

 

『悪者にされた虫たち』奥井一満 朝日選書

虫が「害虫」とみなされるようになったのは、人間側の利害関係を

中心にした自然観が原因ではないか。

「害虫」を呼び込んでいるのは人間の方ではないか?

と、虫側の視点から描かれている本です。

Posted at:12:00

レポート:朗読発表会(文学座俳優による朗読ワークショップ)

「文学座俳優による朗読ワークショップ」は10月から

毎週水曜の夜に開催してきた、全6回の連続ワークショップです。

 

 

とても魅力的なお二人の先生の指導の下、約20名の参加者は

最終日の発表会に向けて、楽しくも真剣に取り組んできました。

 

 *発表会までの練習風景はコチラをご覧ください。

 

 

▲皆さんは早めに来て、先生をつかまえてアドバイスをもらうなど、とても熱心です。

 

ワークショップ最終回となる「朗読発表会」は、一般のお客様をむかえて

11/6(日)に区役所1階の区民ホールで開催しました。

 

開場までの時間も、みっちりとリハーサルが行われ、

先生方からは、熱のこもった最終指導がぎりぎりまで入ります。

 

 

 

そして、あっという間に開場時間。

開場と同時に、次々とお客様が入ってくれます!

 

 

 

舞台裏では、緊張の面持ちで発表者が控えています。どきどき・・・

 

 

そして開演時間です。司会の「もういいかーい?」の合図に

裏で控える発表者は「まぁだだよ!」の返しで、会場の笑いを誘います。

2度目の「もういいかーい?」には

「もういいよ!」と元気にこたえて入場です♪

 

 

まずはじめに、斎藤隆介・作「ソメコとオニ」の朗読を2回。

1回目、2回目と読み手が変わるので、

同じ作品でも新鮮な感じで楽しめるのが不思議です。

 

 

 

2作品目は、川端誠・作「落語絵本シリーズ」より「はつてんじん」

こちらも、読み手を変えて2回朗読しました。

 

 

そして3作品目は、

同じく川端誠・作「落語絵本シリーズ」より「たがや」です。

「たがや」は両国の花火大会にまつわるおはなし。

今回の発表会では、おかみさん、だんな、船頭などの登場人物の

台詞やナレーションの部分をそれぞれ配役して読みました。

そして配役以外の、たとえば、見物人たちで賑わう様子や

打ち上がる花火の音などは、全員で声に出して表現しました。

「どぉーーーーーん!」

たーまやーー」

「かーぎやーー」

の迫力ある呼び声!! 

 

観客の皆さんも、発表者たちも、とても楽しんでいる様子でした。

作品と作品の変わり目にも、全員の手拍子で場面転換を行い、

観客の中には一緒にリズムをとって楽しむお子さんの姿もありました。

 

そして無事に発表会を終えたら、ワークショップの振り返り。

「1つのものを発表するのに、プロもアマもない」という考えで

これまで参加者の皆さんを引っぱってこられた先生方。

「“恥ずかしい”を乗り越えたものを発表することで観客は感動するんだよ!」

と、リハーサル時におっしゃっていましたが

皆さんは見事にそこを乗り越えられたのではないでしょうか。

最後に、皆さんの応募動機や、参加しての感想をお聞きしました。

 

 

★参加者の感想★ 

「こんなに声を出したのは久しぶり!とても気持ちよかったし、ものすごく疲れもした」

「編集から営業に異動になり、感情をこめて表現する難しさを感じていたので、

 参加してみた。自分の幅が広がった気がする」

「この春に大学生になり、自分の考えを伝えなければならない場面が増えた。

 上手に伝えられるようになりたくて参加した。自分の殻を破って飛び出す勇気がもてた」

「朗読のイメージが変わった。みんなで作ることができるんですね。すごく楽しかった」

「他の参加者が努力して上達し、明らかに変わっていく姿を目の当たりにした」

「残り少ない人生、自分が不得意なこともやってみようと思って参加した。

 先生方のリーダーシップはすごい!仕事もスランプに陥っていたのが、抜けられた」

「昨年の開催時には応募が間に合わず、1年越しで参加できてよかった」

「アナウンサーではなく役者に朗読をまなぶというのに興味をもって参加した」

「自分では大きいと思っていた声が小さいといわれ、頑張って思いきりだした。

 先生方の指導はなるほどと思うポイントばかりだった」

「人前で緊張するのは、自分に自信がないからかもと思い、自信がもてるようになりたくて

 参加した。発表会後に、自分も仲間の一員なんだという感覚がうまれて、嬉しかった」

 

…などなど、たくさんの嬉しいご感想をいただきました。

参加者の皆さんが、ワークショップ初回時の自己紹介とは

まったく違う声と表情で、イキイキと感想を述べる姿をみていると

皆さんにとって、新しい何かがこれから始まるようにも見えて

運営側の私たちもとても感動しました。

 

発表会を見に来てくださった皆さん、ご参加いただいた皆さん、

そして講師の中川雅子さん、金沢映子さん、ありがとうございました!

Posted at:12:00

レポート:翻訳家・金原瑞人さんの講演

「本と出会う 読書サロン」第3期オープニングイベントとして、

29日(土)に翻訳家・金原瑞人さんの講演会を開催しました。

 

「本と出会う 読書サロン」とは、毎月異なるテーマに沿って

メンバー各自がおすすめの本や気になる本を持ち寄り、紹介し合う、

本を通じた交流の場です。11月に第3期目がスタートします。

(⇒「本と出会う 読書サロン」についての詳細はコチラ)

 

 

金原瑞人さんは、YA(ヤングアダルト)分野を中心に精力的に

翻訳活動を行い、訳書は300点を超えるという翻訳家であり、

法政大学社会学部の教授であり、児童文学研究家でもあります。

 

講演では、翻訳家として活躍されるに至る経緯、好きな海外作家

についてなど、金原さんご自身についてのお話だけでなく

YA分野の魅力、児童書やYA分野のもつ可能性、

子どもの読書についてのお話など、多岐にわたり、

会場の楽しげな笑い声につられて途中から参加された方もいました。 

 

 

まずはサンフランシスコのチャイナタウンの話から始まりました。

―市場で、バタバタ動いている烏骨鶏を喜んで買っていく中国人の姿に驚いた。

でも日本人も、ピチピチしている魚はイキが良いといって、喜んで買っていく。

―別のある国では、羊の目玉を食べると聞いて驚いた。

でも日本人も、鯛の目玉は贅沢なコラーゲン質だと好んで食べる。

・・・などなど、現地でのびっくり仰天エピソードも

日本の風習と並べて話していただくことで

「なるほど、それと同じ感覚か~」と身近に感じることができました。

そうした異なる文化を同じ感動にして伝えるのが翻訳家の仕事

だと思っている、ということでした。

 

翻訳家として活躍されるにいたる経緯は、

翻訳家になりたい!と一筋に目指してこられたのではなく

幼稚園の受験から就職活動まで、すべてに“落ちまくった”結果

という意外なエピソードもお話いただきました。

先日お亡くなりになった北杜夫さんの『どくとるマンボウ』シリーズ

を読んで医者もいいなと思ったそうです。(医学部にも不合格)

⇒詳しくは金原さんのエッセイをぜひご一読ください。

『翻訳家じゃなくてカレー屋になるはずだった』 牧野出版 又は ポプラ文庫

 

 

金原さんが精力的に翻訳されている「YA(ヤングアダルト)」分野とは、

児童書と一般書の中間に位置づけられる分野の呼称です。

金原さんは、翻訳・書評活動を通して日本にYAを根付かせた

第一人者ともいわれています。

 

大学院の研究室で、金原さんがそれらの原書に出会った頃は

中高生向けの本を出そうという出版社も、出せる出版社もなかったそうです。

それから、YAというジャンルの確立のきっかけとなる

1970年代のアメリカ図書館協会の調査の話、

福武書店(現ベネッセ)が児童部門を立ち上げ、

YA作品も出版する運びとなった話、

そして、中高生だけでなく、大人になって読むからこそ面白い

YA分野の魅力、懐の深さなどをとても分かりやすくお話しいただきました。

 

もしかするとYA(ヤングアダルト)という言葉が“しばり”となって、

中高生以外の方には馴染みがないかもしれませんが、

ぜひ一度手にとってみてください。

どの本を読んでいいかわからないときには下記の本をご参考に!

金原さんがおすすめするご自身の訳書もご紹介しておきます。

 

講演後には、紹介された本を立読みする姿が多数見られ、

また、アンケートでも「読んでみたい本がたくさん出てきた!」

という声をいただきました。

 

 

ここには書ききれませんが、その他にもおもしろエピソードが満載で

あっという間の1時間半でした。

金原さんの訳書は、来春以降にも続々と刊行予定とのことです。

ぜひご注目ください。洋書の訳本ではなく『忠臣蔵』『雨月物語』も

出るようですよ。楽しみです。

 

+++++++++++++++++++++++++

『金原瑞人YAセレクション みじかい眠りにつく前に 

Ⅰ真夜中に読みたい10の話』 金原瑞人/編 ジャイブ

 

『金原瑞人[監修]による12歳からの読書案内』

『同 海外作品』

『同 とれたて!ベストセレクション』 すべて、金原瑞人/監 すばる舎

  

 

『ブラッカムの爆撃機』 

ロバート・ウェストール/作 宮崎駿/編 金原瑞人/訳 岩波書店

 

『水深五尋』

ロバート・ウェストール/作 金原瑞人・野沢佳織/訳 宮崎駿/画 岩波書店

 

『かかし』 ロバート・ウェストール/著 金原瑞人/訳 福武書店、徳間書店

⇒金原さんの初めての訳書。

分からないところは著者と手紙でやりとりをしていたそうです。

 

*上記の本(一部除く)は、千代田図書館9階の「中高生コーナー」

にあります。ぜひ一度ご覧になってみてください。  

Posted at:10:00

レポート:第6回 図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアー

第6回 図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアーを先日22日(土)に

開催しました。千代田図書館のコンシェルジュが神保町の古書店街

をめぐりながら、街の歴史や見どころをご案内するというツアーです。

今日はその報告レポートをお届けします。

 

 

今回のテーマは「本の街の歴史的建造物」

東京の街並みは、大正12年の関東大震災で大きく変化し、帝都復興院の

都市計画に基づく整備がなされ、今日につながると言われています。

神保町にも、その復興計画によって整備された街並みが残っており、

その頃に建てられた建築物などを見るのが、今回の主な内容です。

 

まずは図書館内で、古地図と現代の地図を見比べたりしながら

本日のルートと見どころをご説明。

 

日本橋川沿いを歩いて、靖国通りへ。

昭和45年頃まで、この辺りにも路面電車が走っていました。

写真の「九段下ビル」は、関東大震災後の新しい商業建築の

モデルケースとして建てられました。一部解体工事が始まっていたので、

ツアーでご紹介できるのも、今回が最後になるかもしれません。

 

関東大震災後に商店などに用いられた建築様式「看板建築」の建物。

 

映画、演劇、シナリオなどを専門とする古書店「矢口書店」の建物も

昭和3年に建てられた看板建築です。店内にお邪魔して、

3代目店主の矢口さんより、店の始まりについて、また、裏手にあった

映画館「東洋キネマ」について、などのお話しを伺いました。

矢口書店は、外にも棚があります。その前を通って「東洋キネマ」跡地へ。

(※東洋キネマの建物は現存しません)

 

続いて、東洋キネマ跡地のはす向かいにある「旧・相互無尽会社」へ。

現在は日本タイ協会が入っているビルです。

タイル表面に溝の入った「スクラッチタイル」は、手作業でしか出せない風合い。

 

 

山形屋紙店の裏には、大正元年に建てられたレンガ造りの蔵が!

全国各地から集められた和紙が置かれているそうです。

 

靖国通りに戻って、老舗古書店「一誠堂書店」にお邪魔しました。

昭和6年に建てられたアール・デコ調の建物で、

入口のステンドグラスは当時のままのものだそうです。

外壁の角が丸みをおびているのも、今の技術では不可能なのだとか。

 

 

店員のまきたさんに、お店の歴史や取扱分野などについてお聞きしました。

 

 

一誠堂書店の入口は、歩道から階段2段分を上がるのですが、

これは地盤沈下が原因だそうで、地下鉄の都営新宿線が開通するまでは

この段差はなかったのだそうです。びっくりですね!

 

 

店を出て「本と街の案内所」へ。ここから小宮山書店までは

かつては「十一軒長屋」といって、11軒がつながっていました。

 

 

小宮山書店を曲がって、喫茶店の立ち並ぶ裏通りへ。

 

 

裏通りを抜けて、再開発エリアを通り、最終目的地の学士会館へ。

学士会館も、昭和3年、震災復興期に建てられました。

 

 

 

皆さんお疲れさまでした!ここでちょっと一息。

お茶をのみながら、今回のツアーに関連する本をご紹介しました。

 

 

その後、学士会館の方に会館の内外をじっくりとご案内いただきました。

ちょうどこの日はウェディングフェアが開催されており、

格調高い雰囲気に華やかさも加わって、さらに贅沢なツアーとなりました。

建物内には、天井の漆喰彫刻アール・デコ調の装飾、

外には「野球発祥の地」の碑、「東京大学発祥の地」の碑など、見どころが満載!

 

 

 

 

ボリュームたっぷりの2時間半コースとなりましたが、

参加者の皆さんにご満足いただけたなら幸いです。

 

なお現在、千代田図書館9階で今回のツアー報告と

「図書館コンシェルジュがおすすめする神保町のツアーコース」

の展示を行っています。

 

神保町が1年でもっとも賑わう季節。神田古本まつりと合わせて、

千代田図書館にもぜひ足をお運びくださいね。

Posted at:12:20

レポート:文学座俳優による朗読ワークショップ

昨年好評をいただいた「文学座俳優による朗読ワークショップ」

が今年もスタートしました。

20数名の参加者をむかえ、11月6日(日)に一般公開する

「朗読発表会」に向けて、練習にはげんでいます。

 

 

講師は昨年同様、文学座俳優中川雅子さんと金沢映子さん

魅力的なお二人が、参加者をぐんぐん引っぱってくれ、

和やかで楽しいワークショップになっています。

参加者お一人お一人の良さや個性が引き出されるように、

ときにはビシッと的確な指導も入ります。

 

▲左:金沢映子さん、右:中川雅子さん

 

昨日はワークショップの2日目でした。

入念にストレッチをした後、シアターゲームを行います。

シアターゲームを通して、場の空気を感じること、

仲間と呼吸を合わせること、などを体感していきます。

 

 

朗読をすることと、こうしたゲームに一体何の関係があるのか?

実は、これらのシアターゲームが、作品を全員で作り上げていく

うえで、とても大きな力となっていきます。

運営側としては、今後皆さんがどのように変化していくのかを

楽しみに見守っています。

 

シアターゲームの後、テキストを読みます。

発表会用ではないテキストを用いて、発音や発声を学びます。

 

 

同じテキストを読むにしても、テキストからイメージをふくらませ、

そのイメージが音になって出るように、意識して発音をする。

すると、ただ文字を追って読むのとは、ずいぶん変わります!

改めて1つ1つの発音を意識してみるのも、おもしろいですね。

かちんこちんの、か・き・く・け・こ。

笹の葉さらさら、さわやかな、さ・し・す・せ・そ。などなど

例えば自分の名前の一文字、一文字を意識して発音してみると

どうでしょう。皆さんなら、どんな風に発音されますか?

 

いつも新鮮な発見や驚きのある、楽しいワークショップは残り2回。

そして前日のリハーサル、発表会本番と進めていきますので、

またこのブログでレポートします。

 

11月6日(日)区役所1Fの区民ホールで開催する「朗読発表会」

には、皆さまお誘い合わせの上、ぜひ足をお運びくださいね。

Posted at:17:00

千代田図書館でインターン(研修生)を受け入れました。

千代田図書館では「インターン」(研修生、実習生)を受け入れています。

学生が一定期間企業等の中で研修生として働き、自分の将来に

関連のある就業体験を行える「インターンシップ」という制度で、

学校によっては必修であったり、選択制であったりするそうです。

 

今年は、明治大学から1名、LEC東京リーガルマインド大学から2名、

計3名のインターンを10日間の期間で受け入れました。

3人は、座学としての研修だけではなく、実際の図書館業務に携り、

カウンター業務などの利用者対応や、事務所内作業、

イベント・セミナーの開催準備などで活躍してくれました。

 

そこで今回のブログでは、インターンの期間が残り僅かとなった3人に、

千代田図書館で働いてみたいと思ったきっかけや、実際に業務に

取り組んでみた感想、将来の夢などについて、聞いてみたいと思います。

 

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★LEC東京リーガルマインド大学

総合キャリア学部 総合キャリア学科 3年 黒川智之さん

 

  

―なぜ千代田図書館でインターンをしようと思ったのですか?

大学の就職支援課から紹介されたためです。

本学では、インターンシップが卒業要件となっており、

希望進路が公務員等の公共性の高い職種だったため、

参加させていただきました。

  

―どんな業務を行いましたか、その感想は?

イベントの手伝い、本の集荷・配架業務、本の修理、

本・雑誌の貸し出し準備、ブックカバー掛け、

コンシェルジュ業務の補助、チラシ作成 

 

当初は初めての業務に遂行可能か不安な面もありましたが、

スタッフの方の丁寧な説明もあり無事遂行することができました。

10日間という短い期間ですが、イベントの手伝いに始まり、図書館内の

本の集荷・配架業務等様々な業務を経験させていただくことができました。

残すところあと一日、「百里を行く者は九十を半ばとす」と言いますが

最後までしっかりと勤めあげたいと思います。

  

―今後の進路、就職活動などに、どのように活かすことができそうですか?

今回のインターンシップ経験は、国家公務員の行政職・法律職を希望する

私にとって、千代田図書館での業務がそのまま生きるとは思いませんが、

どちらも公共性の高さで共通しており、今後の進路に有益だと思います。

 

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★LEC東京リーガルマインド大学

総合キャリア学部 総合キャリア学科 3年 斉藤一太さん

 

  

―なぜ千代田図書館でインターンをしようと思ったのですか? 

私は図書館を利用するため、図書館の裏側に興味がありました。

図書館は私にとって身近な行政及び公共施設であるので、今回

千代田区立千代田図書館をインターンシップ先として選択しました。

他には本が好きだからという理由もありました。

 

―どんな業務を行いましたか、その感想は? 

千代田図書館は、従来の本を貸し出す図書館としての役割とは別に

イベントという活動があります。

そのイベント準備での仕事で書庫に入り、古い書物の取り出しを行い、

本の独特な匂いの中で仕事をすることは、

図書館でしかできない仕事であり、とても貴重な体験ができました。

書庫で仕事をしていた時間は、歴史的に価値がある図書を扱っていたため、

図書館で働いているという意識がとても強かったです。

千代田図書館でのインターンシップは、企画や総務、本の管理など

様々な仕事を体験できる場所であるため、

色々な業務を体験してみたい人にはお勧めできる場所だと思います。

私のように司書を目指していない方にもお勧めできる場所であると思います。

図書の管理を体験させていただいた時、様々なルールがあることを知り、

どれをとっても相手のことを考え、使いやすく、管理しやすくなっていたことに

組織の中で働いて行くことはどういうことなのか、

ということを改めて教えられました。

 

―今後の進路、就職活動などには活かせそうですか?

千代田図書館で働いたことを糧にして、もっと広く深く相手のこと考えた

行動をとって行きたいと思います。

千代田図書館では、語らいの場所やペットボトル型の飲料ならば飲んでいい

というルールがあり、既存のルールや枠に縛られないことをしているため、

それを参考に私も枠に縛られないような行動をしていきたいと思います。

 

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★明治大学 文学部 史学地理学科 4年 森田裕理さん

 

 

 

―なぜ千代田図書館でインターンをしようと思ったのですか?

同大学の司書課程を履修し、資格取得のために日々勉強をしています。

4年生となり、司書の知識だけではなく、もっと図書館の現場について

知りたいと思い、図書館実習を選択履修しました。

 

司書の講義において、指定管理者という新しい経営方法をとりいれた

図書館の例として千代田図書館が紹介され、興味をもちました。

実際に千代田図書館を利用し、施設や書架、コンセプト、サービス、

イベント企画など、様々なことが今までの“図書館のイメージとは違う

と感じました。

そのため、実習館を選ぶにあたり、図書館業務に関わる基本的なことから

図書館における新しい取り組みまで学べるのではないか、という期待から

こちらでの実習を希望しました。

 

―どんな業務を行いましたか、その感想は?

当初の期待以上に、様々なこと、多くのことを学ばせていただいている

と思います。

特に寄贈された図書の受け入れ登録から、ラベル貼り、ICタグの取り付け、

図書装備用フィルムの貼り付け、そして配架までできたことは、

なかなか授業ではできない図書館業務の一つの仕事ができたと思い、

とても嬉しかったです。

(図書装備用フィルムの貼り付けは、とても緊張しましたが…)

どなたかがこの本を利用してくださるといいなと思います。

 

また、千代田図書館ならではの取り組みである

広報、コンシェルジュ、読書振興についても、

実際にコンシェルジュの業務を見学、担当させていただき、

利用者の方々の質問や生の声をきくことができて

とても勉強になりました。 

ここには書ききれませんが、他の公共図書館ではなかなかできない

ような実習をさせていただいていると思います。

 

―今後の進路、就職活動などには活かせそうですか?

実習を通して公共図書館のイメージが変わり、

地元の公共図書館も今までとは違った利用をしてみようと思いました。

そして、これからの図書館のありかた、司書のありかたについても

自分なりに考えるきっかけとなりました。

司書・図書館というと、どうしても図書資料の受け入れや組織管理、

レファレンスサービスなど受身で淡々と作業する

”のイメージをもってしまいます。

そのイメージを変え、情報を発信していく、取り入れていくことで

の図書館が増えていくと良いなと思います。

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みなさん、ありがとうございました!

千代田図書館でのインターン経験を、残りの学生生活、また、社会人

として働き始めたときに、少しでも活かしてもらえたら嬉しいです。

 

※千代田図書館では、図書館での就業体験の機会をもてるように、

今後も随時インターンの受け入れを行っていく予定です。

Posted at:13:00

開催レポート:体験!楽しい英語の世界

千代田図書館の夏休みイベント「夏のわくわく課外授業2011」

先日の「英語」の授業をもって、全4科目の開催を終了しました。

今回はその最後の授業「英語」の授業風景をお届けします。

 

今年度から全国の公立小学校「外国語活動(英語)」

始まったことをうけ、この「夏のわくわく課外授業」でも

はじめて科目に「英語」をとりいれました。

どんな授業になるだろうか、と主催側もドキドキしていましたが

「英語」という外国語だけでなく、その背景にある「自分を表現する」

という文化を肌で感じることのできる授業でした。

 

講師は、株式会社栄光(千代田区富士見)を企業母体にもつ

子どもたちのための英語学校リトルステップスより、

スーラ先生(写真左)アキコ先生(写真右)をお呼びしました。

 

まずはお互いに自己紹介をします。

日本のお辞儀とは違う挨拶の仕方を学んで実践しました。

 

 

はじめまして!挨拶と自己紹介★

まず相手の目をみてニッコリ、握手をしましょう。

"Hello, my name is ・・・. How are you?"

名前を言うだけでなく、会話につなげていくのが特徴です。

 

最初はみんなモジモジしていましたが

少しずつ慣れてくると、雰囲気も打ち解けて、

保護者の方同士も、上手に挨拶をされていました。

 

★BODY SONG★

身体のパーツの名前を歌にあわせて覚えます。

「ロンドン橋」の曲にあわせて歌いました。

“Head, shoulders, knees and toes ~♪”

*頭=head 

*肩=shoulder ⇒ 両肩=shoulders

*ひざ=knee ⇒ 両ひざ=knees

*つま先=toe ⇒ (両)つま先=toes

 

 

授業開始時にはあんなにモジモジしていたみんなも

とても楽しそうに歌っていました♪

 

また、日本語では同じ「指」でも、

英語では手の指=finger足の指=toe と異なる単語や、

指5本だと複数形の“s”がつくことなども学びました。

 

★MAKE A CALENDAR★

さらに色々な単語や表現を、カレンダー作りを通して学ぶ

というプログラムです。

 

まずは、月の名前。みなさん、ぜんぶ言えますか?

<Months of the year>

January, February, March, April, May ・・・

 

次に、曜日の言い方。発音の仕方も丁寧に教えてもらいました。 

<Days of the week>

Sunday, Monday, Tuesday, Wednesday ・・・

 

ちょっと難しいけれど、日にちの言い方も学びました。

1・2・3はone, two, three ですが、「何日」と言うときは

1st=first, 2nd=second, 3rd=third ・・・ と言います。

 

の名前も学びます。

<Names of colors>

yellow, green, blue, red ・・・

 

そして、カレンダー作りに入ります。今日の授業では

12ヶ月の中からひと月だけ選び、1人1枚のカレンダーを作ります。

絵を描いたり、写真や切り抜きを貼るなどのコラージュをしたりと、

その手法や材料は自由。 

自分を表現する、伝えるチカラを身につけることを目的としていて、

台紙の色を選ぶところから、すでにそれは始まっています。

みんな、どんなカレンダーを作るのでしょうか?

 

 

カレンダーを作っている時間にも、ハサミ・ノリなど道具の名前

貼る・切る・描くなどの動作の表現

「それ、貸して!」「ありがとう」などの会話を学びました。

前回の「図工」の授業で行った「紋切り」

さっそく使ってくれた親子もいました。

 

カレンダーの裏には、発表のための「カンペ」を用意します。

ルールは、自分が選んだ「月の名前」は英語で言うこと、そして

「なぜその月を選んだのか?」「なぜその絵を描いたのか?」

「なぜその写真を貼ったのか?」などの自分の考えを伝えること

ぜんぶを英語で言えなくても、もちろん大丈夫です。

  

“I choose (name of month) because ・・・”

― it's my birthday.  ― I like christmas. 

― 運動会があるから。 試験があるから。 など

 

  

 

みんな、とても素敵なカレンダーに仕上げていて、

また、月の名前も英語でちゃんと言うことができました!

このようにして、みんなの前で(in public)発表することは

とても大事なのだそうです。

 

最後に先生から、みんなにメッセージ。

“Don't be shy, Don't be afraid of making mistakes, 

 and Just try to speak!”

恥ずかしがらずに、失敗をおそれずに、とにかくしゃべってみよう!

今回の参加者の皆さんは、もう "You can speak English!"

自信をもって「英語、話せるよ」と言ってくださいね。

Posted at:09:00

開催レポート:江戸の紋きり遊びでうちわを作ろう

前回のブログに引き続き、

「千代田図書館で学ぼう!夏のわくわく課外授業2011」

開催レポートです。今回は「図工」の授業風景をお届けします。

 

授業内容は、昭和初期までは小学校の図工の教科書に

載っていたという「紋きり」です。

先生は、造形作家で東京造形大学講師の下中菜穂さん(写真右)

と、西村美紀さん(写真左)のお二人。

 

授業はさっそく「紋きり」とはなにか?という話から始まりました。

先生が見せてくれるいろんな「紋」のカタチに、みんな興味津々!

 

紋あてクイズ!何の形をみたてた「紋」でしょうか?

≪1問目≫

≪2問目≫

≪3問目≫

 

★正解は・・・

≪1問目≫和箪笥の取っ手(=カン

        先生が実物を手にしているのですが、見えにくいですね・・

≪2問目≫琴の弦をはる琴柱(ことじ)

≪3問目≫4つともすべて、桔梗の花

 

皆さん、予想は当たりましたか? 

そのほかにも、糸巻き、貝、炭の切り口、蓮の切り口など

様々なものの形を見立てた紋をたくさん見せてもらいました。

 

3問目の桔梗の紋は、桔梗の花を内側から見たり、輪の中に

描いたり、カニに化けたり、蝶になったり、と元は同じものから

バリエーションが増えていった例です。

 

「紋きり型」という型紙を使えば、紙を折り畳んで、型紙の通りに

切りぬくだけで、このような美しいかたちができます。

元々は家紋を描くために職人たちが考えた技術だそうですが、

江戸時代の中期~後期にかけて、庶民に「あそび」として

楽しまれたのが「紋きりあそび」なんだそうです。

 

☆みんなで「はつゆき」の紋きりに挑戦しました。

 

▲まずは紙を三つ折に

 

 

▲これが三つ折

 

▲型紙通りに切るのに、みんな真剣です。

 

 

▲これが「はつゆき」

折り畳んでいた紙をそっとひらくと、できあがり!

 

江戸の人々は、暑い夏にこその紋を楽しんだそうです。

見るだけで涼しい気分になれますからね!

また「雪は六角形である」ということが発見されたのも江戸時代。

ある研究好きな殿様が、オランダから顕微鏡を取り寄せて、

冷やした黒漆器に雪をうけて結晶を観察し、発見したのだとか。

その研究成果(結晶図)をまとめた書物『雪華図説』は大流行!

それから雪の紋がたくさん生まれたのだそうです。

 

▲いろいろな雪の紋

 

「はつゆき」を何個もつくっていると、みんな次第に

手が慣れてきたようす。

 

今度は、好きな色、好きな型、その組み合わせを考えて、

自分のうちわを作ります。

 

 

どの型がいいかな~?今回は「丸に向ひ燕「丸に三ツ裏葵」など、

夏らしいかたちを先生がいくつか用意してきてくれました。 

 

 

▲うちわにのせて配置を検討。

 

 

▲これは、お花畑のイメージだそうです。 

 

 

▲スプレー糊で貼り、完成♪ 「中陰桔梗」「光琳蝙蝠」がすてきですね。

西洋では不吉とされる「こうもり」は、中国語では「フ」といい、

幸福の「福=フ」と同じ音であることから、

日本では、おめでたいかたちとされているそうです。

 

 

    できたうちわを一列に並べて鑑賞。たくさん並ぶと、とてもきれい!

 

紋がわざとはみ出るように貼ったり、失敗した部分を隠すために

もう1つ紋を重ねたり、とみんなそれぞれ工夫をしていました。

その人らしさが出て、どれもとても素敵に仕上がっていましたよ。

 

「これからもたくさん遊んで、型破りをして、紋きりあそびの楽しさを

みんなに伝えていってくださいね」というのが先生からのメッセージ。

ケーキに粉砂糖でデコレーションをする、箸袋やぽち袋に貼るなど

ふだんの生活の中で楽しむヒントももらったので、家に帰ってからも

楽しみですね。ご参加いただいた皆さん、先生、ありがとうございました!

 

Posted at:09:00

開催レポート:より高く!より強く!作ろうmyタワー

千代田図書館では、夏休みの小学4~6年生とその保護者を対象に

「千代田図書館で学ぼう!夏のわくわく課外授業」を開催しています。

前回のブログでは「国語」の授業をレポートしました。

今回は「理科」の授業風景をお届けします。

 

「理科」の先生は日本科学未来館の科学コミュニケーターとして

活躍している天野春樹さんです。

 

日本科学未来館では、現在「メイキング・オブ・東京スカイツリー(R)」展

が開催されています。自立式電波塔としては世界一の高さを誇る

東京スカイツリーの建設を可能にした先端科学技術を紹介する企画展です。

千代田図書館が所蔵する古地図も出張展示されているんですよ。

 

今回の「理科」の授業は、東京スカイツリーが地震に耐える秘密を、

参加者それぞれが自分の“myタワー”を作りながら解き明かしていく

という内容です。児童のお父さん方でしょうか、参加者には男性が多いです!

 

まずは、クイズや実験を通して「揺れに強い条件」について

みんなで仮説をたてていきます。

 

▲低・中・高と高さの異なる模型に、振動周期(ゆっくり~はやい)

の異なる揺れを与えて、どの模型がどれだけ揺れるかを見る実験。

 

続いて、下記3つの条件を掛け合わせた全9種のタワーを比較して、

どんな条件が揺れに強い(弱い)かを考えるワーク。

 

 ☆底面のかたち:丸・三角・四角

 ☆展望台の高さ:低い・真ん中・高い

 ☆タワーの太さ:太い・中くらい・細い

 

▲「底面は丸や三角より四角が強そう」「展望台が低い

方がどっしりして強そう」「細いとすぐに倒れそう」など、

みんなで強い(弱い)と考える理由を出していきます。

 

▲実は「正解はコレ!」という明確な答えはありませんでした。

総重量などさまざまな要素によって異なるから、だそうです。

 

揺れに強い条件について考えたことや仮説をふまえて、

myタワー作りに入ります。

材料は、発砲スチロール、厚紙、竹ひご、輪ゴム、セロテープのみ。

 

myタワーを作るにあたって、先生からいくつかの条件が出ました。

 1)高さを63.4cm以上にすること(東京スカイツリーの1/1000)

 2)底面積を100c㎡以内にすること

 3)揺れを与えても倒れないこと

 4)他にはないデザイン

 

まずは設計図を描いて、その設計図をもとに制作していきます。

 

設計図が描き進まないときは、材料を触ったり、とにかく手を動かすこと

プロの設計士も、設計図を描き、模型を作り、描き直し、作り直し、、、

を繰り返していくのだそうですよ。

これだけの材料でどうしたらいいんだろう?と、はじめは戸惑い気味だった

参加者も、手を動かしているうちに、だんだんとノッてきた様子!

 

できた!タワーを「加震器」にのせて、振動周期の異なる

揺れを与えて倒れないかどうかをチェックします。

 

先生に「すごい!びくともしないね」「かっこいいデザインだ!」と

褒められると、みんなとっても誇らしげな表情をしていました。

「工夫したポイントは?」との質問に対する答えには、

「底に厚紙をはってしっかりさせたところ」「土台を星型にした」

「下の方が重くなるようにした」など、みんなしっかり考えて作ったんですね。

 

底面のかたちが丸いタワー、高さが同じくらいのタワー、と似たような

タワーを複数同時に揺らして、揺れ方の違いを見る実験もしました。

 

最後に、先生の講評と、東京スカイツリーの制震構造について

まとめのお話があり、たくさんの秘密を知ることができました。

参加者の皆さんには、充実した時間を過ごしていただけたのではないでしょうか。 

 

 

*千代田図書館内でも、東京スカイツリーが出来上がっていく過程を

パネルで紹介する展示を行っています(開催中~9月24日まで)。

そして、興味を持ったことについてもっと詳しく知っていただけるように、

建設・設計・デジタル放送(電波)・まち歩き・都市計画・江戸の地理(古地図)

などに関する本を展示しています。ぜひ足をお運びくださいね。


  

Posted at:09:00

開催レポート:からだで感じる「能」と漱石

千代田図書館で、夏休み恒例の親子向けイベント

「千代田図書館で学ぼう!夏のわくわく課外授業2011」

あっという間に3教科の授業が終了し、残すは「英語」のみとなりました。

今回は8/3(水)に開催した「国語」の授業風景をお届けします。

 

「国語」の先生は、能楽師のお二人。

下掛宝生流ワキ方能楽師の安田登さん(写真左)と、

 

森田流笛方能楽師の槻宅聡さんです。

 

まずは「能」がどんな芸能なのか、というおはなしから授業がスタート。

能は、約650年前(室町時代)から続く、とても古い芸能です。

なんでも、あの世からこの世に幽霊をよびだす芸能なんだとか。

幽霊といっても、こわーいおばけが出てくるのではなく、

この世に生きている人間の方も、幽霊の方も、

お互いにまた会えるといいな、と思っているような感じだそうです。

 

そして、能といえば能面(能のお面)。

安田先生が3つの能面を見せてくださいました。

般若のお面は角が生えていたり、恐ろしいような表情だったりと

特徴がはっきりしていて分かりやすいのですが、

あとの2つは、とてもよく似ています。

男の人?女の人? 何歳くらいだろう?

うれしい? かなしい? おこっている?

みんなで、こわごわ、でもじっくりと鑑賞をしました。

「歯がくろい!」「よく見ると、目が二重!」など、

いろんな発見がありました。

そして安田先生がそれぞれのお面をゆっくりと上下に傾けると・・・

「顔が変わった!」「泣いてるみたい」「笑ってるのかも!」と

その表情の変化を楽しみました。

 

またこの日は笛方(=笛の奏者)の槻宅先生が

実際に使っている笛(=能管)を持ってきてくださったので

どんな音色なのかを披露してもらいました。

 

 

能管は、でできている横笛です。

「昔のイメージの音がする」「びっくりして笑っちゃった~」

という子もいました。

 

能管には、ピアノの音符や、ギターのコードのような譜面はなく、

音を文字であらわした「唱歌(しょうが)」を用います。

実際に笛を吹く前に、唱歌を何度も声に出して覚えるそうです。

こんな感じです。

「オヒヤーリトヒヤーリ ヒヤーリトロウロ・・・」

 

 

みんなで何度か一緒に声を出した後でもう一度

槻宅先生の演奏を聞くと、

本当にそんな風に聞こえて、とても不思議でした。

 

フルート奏者でも、なかなか音を出すことができないという

難しい笛です。参加者の何人かがチャレンジ。

なんと、すぐに音を出せるようになった子がいて、先生もびっくり!

 

 

続いて『海人(あま)』という作品についての紹介があり、

ほんの一部、どんな謡(うたい)かを見せてくださいました。

安田先生の表情と声色が、先ほどまでとは

うって変わり、鬼気迫る様子で、迫力満点!

みんなも自然と真剣なまなざしになりました。すごい!

 

その後、みんなで一緒に謡に挑戦。

でも、なかなか、先生のように大きな声が出ません。

そこで、もっとおなかから大きな声が出せるように、

みんなで「新聞破り」をしました。

 

 

1枚の新聞を利き手と逆の手でもち、おなかに集中して

「んーーーハッ!」と大きな声を出しながら、

利き手のパンチで新聞を破るというもの。

集中力・瞬発力・息の吐き方が問われます。

するりと新聞にかわされることなく、見事に新聞を破ることが

できたらOK。案外、難しいんですよ。

この「新聞破り」をやることで、やっと声が出るようになりました。

 

そのほか、五句と七句で好きなことばを出し合い、

それをくじ引きのようにして組み合わせたものを

安田先生がをつけて「謡」にする、という

おもしろい取り組みもありました。

「りゅうのすみか(七句) ほほえんで(五句)」

「たくさんおよぐ(七句) すいかわり(五句)」などと

安田先生が能の「謡」風に謡うので、耳慣れない「節」も

それぞれの組み合わせも可笑しくて、

みんな笑いがとまりませんでした。

 

残念ながら授業時間の関係で、夏目漱石と能の話にまでは

たどり着くことができませんでしたが、

能を学ぶことで、漱石作品をもっと深く味わい、楽しむことが

できますよ、というお話でした。

『吾輩は猫である』を書いた頃から、漱石は謡を習っていたそうです。

 

みんな、能に興味をもってくれたかな?

能についてまったく知らなかった子にも、能のおもしろさを

体感していただけたのではないかと思います。

授業後には「声を出して気持ちよかった!」「おもしろかった」

「笛がふけてよかった」「お面を近くで見てこわかった」など

という声をいただきました。

参加者のみなさん、お2人の先生、どうもありがとうございました。

Posted at:09:00

旧赤プリで出張としょかん 語りの会

千代田区内にある旧グランドプリンスホテル赤坂(以降、旧赤プリ)は、

6月末まで東日本大震災の被災者向け避難施設に指定されています。

 

千代田図書館は、4月末より旧赤プリへの「出張としょかん」を開始し、

滞在されている方の希望に合わせて図書館より本を運んで

貸出をしたり、お子さん向けに絵本の読み聞かせをしたりしています。

 

先日12日(日)には、元NHKニュースキャスターで語り部の

平野啓子さんをお招きして「出張としょかん 語りの会」を開催しました。

今回は、当日の様子をレポートします。

 

★「出張としょかん 語りの会」

6月12日(日)14:00~15:15 旧赤プリ1階ラウンジにて

 

千代田図書館の司書による「はじまるよ♪」の歌に誘われるように

子どもたちもたくさん集まってきてくれました。

 

お休みの日にも関わらず、石川区長もプライベートで

お越しになりました。ありがとうございました。

 

石川区長にご挨拶いただき、プログラムに入ります。

まずは「雨ニモマケズ」の冒頭を、一緒に声に出して朗読。

子どもたちも元気いっぱい声を出してくれました。

そして「春はあけぼの」の手話バージョン!

皆さん見よう見まねでチャレンジしてくれました。

 

早口コトバで「寿限無(じゅげむ)」にも挑戦したあとは、

平野啓子さんと、千代田図書館の館長による

「おくのほそ道」のおはなし。

松尾芭蕉と、その弟子であり友人でもある曽良(そら)の

二人が歩いた道程を地図でたどりながら、各所で詠まれた

句の“ごく一部”として、特に有名な“五句”を紹介しました。

 

そして、平野啓子さんによる『走れメロス』(太宰治・作)の朗読。

 

それまではワイワイと一緒に声を出すのを楽しんでいた

子どもたちも、平野さんの熱のこもった朗読に

圧倒されたかのように静かに聞き入っていました。

 

最後に、絵本『花さき山』(斉藤隆介・著、滝平二郎・絵、岩崎書店)の

読み聞かせでしめくくられました。

 

ご来場いただいた旧赤プリ滞在中の皆さん、

本当にありがとうございました!

Posted at:15:25

レポート:第3回ことばと音のフェスティバル♪ちよだ音楽おはなし隊

早いものでもう5月も終わり、各地では例年より早い梅雨入りと

なっているようですね。

今日は、今月7日(土)に区民ホール(区役所1階)で開催しました

千代田区読書振興センター主催イベント

「第3回ことばと音のフェスティバル♪ちよだ音楽おはなし隊」

のレポートをお届けします。

 

 

本の読み語りと、地元で活躍する音楽隊の演奏からなるコンサートで、

毎年、親子連れから大人までたくさんの方にご来場をいただいています。

今年は、福島県の伝承話など、日本に古くから伝わる昔話の朗読や語り

に合わせて九段小学校「九段囃子の会」の皆さんが、九段囃子「鼓九楽」

の先生方の指導のもと、はっぴ姿で元気にお囃子を演奏してくれました。

音声でお届けできないのが残念ですが、当日の様子を写真でお伝えします。

 

◆会場前には「鼓九楽」にお借りした大きな提灯、はっぴなどを飾りました。

 

◆お囃子の楽器紹介

【下段】

左=「大胴(おおど)」

中=「締太鼓(しめだいこ)」カミ→高音 

右=「締太鼓」シモ→低音

   ※締太鼓の縄を「調べ」と呼ぶそうです。

【上段】

左=「鉦(かね)」

   ※他の四人を助けることから、別名「四助(よすけ)」とも呼ぶそうです。

右=「笛」

   ※その音色から、別名「とんび」とも呼ぶそうです。

 

◆朗読「がらっぱどんとさるどん」

(『野にある神様 田代しゅうじ詩集』田代しゅうじ てらいんく)

 

 

◆朗読「さる地蔵」

(『子どもに語る日本の昔話①』稲田和子・筒井悦子 こぐま社)

  

歌に合わせて、児童のかわいい踊りも披露されました。 

 

◆語り「とりのみじい」

 

お囃子の太鼓は舞台脇にもセット。

ステージ上と舞台脇の両方で演奏をしてくれました。

 

その他にも「子守りざる」や「ねこのおむすび」など

全部で10のおはなしを、千代田図書館の学校支援担当司書が担当しました。

児童の皆さんの演奏も見事で、曇り空を吹き飛ばすように元気でハリのある

舞台となりました。ご来場いただいた皆さまにも、心より御礼申し上げます。

ありがとうございました!

Posted at:15:30

レポート:第2回読み聞かせスキルアップ講座③

少し間をあけてしまいましたが、3月5日(土)に開催した

「第2回読み聞かせスキルアップ講座③」のレポートです。

今回は、参加者の皆さんが、お気に入りの絵本を

各自1冊ずつ持ち寄り、紹介をしました。

 

知らないことばがたくさんある子どもが、

大人向けの一般書を読むことは難しいかもしれませんが、

絵本は、子どもから大人まで誰でも読むことができるものです。

子どもに読み聞かせをするための絵本を探している方だけでなく、

次はどんな本を読もうかな、と思っている方も、

以下でご紹介する絵本をぜひ参考にしてみてください。

 

*なお、3月12日(土)に予定していた講座の最終回は、

このたびの震災の影響により、開催を中止いたしました。

本講座レポートは、これをもって終了といたします。

 

~+☆+~ 講座参加者により紹介された絵本 (順不同)~+☆+~

 

 

『おかあさん、あのね』

こどもがかいたおかあさんの詩1

吉野弘、新川和江/監修 

大和書房 

 

*毎年母の日を記念してハナマルキ株式会社に 

 寄せられた全国の小学生の詩を編集したものです。 

 

 

 

 

 

 

『おおきなかぶ』

A.トルストイ/再話 内田莉莎子/訳

佐藤忠良/絵 

福音館書店 

 

 *紹介者コメント「絵がきれいで気に入っています」

 

 

『わたしとあそんで』

マリー・ホール・エッツ/作・絵 

与田準一/訳 

福音館書店 

 

*紹介者コメント「娘をひざの上にのせて、 

  よく読んでいました」

 

 

 

 

 

 

『トンちゃんてそういうネコ』

MAYA MAXX/作・絵

角川書店 

 

*紹介者コメント「絵のインパクトが大!」

 

『くまのコールテンくん』

ドン・フリーマン/作・絵 松岡享子/訳  

偕成社

 

*紹介者コメント

 「最初に読んだとき、涙が出てきました。かわいくて、抱きしめたくなるような絵本です」

 

『マナティーはやさしいともだち』

親と子の写真絵本6  福田幸広/写真  ポプラ社 

 

*紹介者コメント

 「マナティーの生態を写真でつづった本。動物が好きなので気に入っています」

 

『くさをはむ』

おくはらゆめ/作  講談社   

 

*紹介者コメント

 「幼児におすすめ。ことばの繰り返しがあるので、声をそろえて楽しんでくれます」 

 

 

『きょうはみんなでクマがりだ』

マイケル・ローゼン/再話 山口文生/訳 

ヘレン・オクセンバソー/絵 

評論社 

 

 

  

 

 

『とてもすてきなわたしの学校』

ドクター・スース&J・プレラッキー/文 神宮輝夫/訳 

レイン・スミス&ドクター・スース/絵  童話館出版  

 

*紹介者コメント

 「娘と一緒に絵本探しをしていたら、娘自身が選びました。

  小学生の頃、ずっと読み聞かせをしていました。

 「考えること」を教えている学校のおはなしです」 

 

 

『歯いしゃのチュー先生』

ウィリアム・スタイグ/作

うつみまお/訳 

評論社 

 

*紹介者コメント「息子が自分で選んだ絵本です。

 小学校低学年に人気があります」 

 

 

 

 

 

 

『きつねとねずみ』

ビアンキ/作 内田莉莎子/訳 山田三郎/絵

福音館書店 

 

*紹介者コメント「学童クラブでの子どもたちとの

 関係で悩んだりしていたときに、ヒントをくれた

 絵本です」 

 

 

 

 

 

 

 

 

『7日だけのローリー』

片山健/作・絵

学習研究社 

 

*紹介者コメント「犬の情けない表情など、表情が 

 豊かで、本当にすてきな絵本です」 

 

 

 

 

 

『ぼく おかあさんのこと…』

酒井駒子/作・絵 文渓社 

 

*紹介者コメント

 「甘えたいのに甘えられない・・など、男の子の気持ちをよく表している絵本が好きです」  

 

 

『ちいさいおうち』

バージニア・リー・バートン/作 石井桃子/訳

岩波書店 

 

*紹介者コメント「子どもが好きな本と、自分が好きで 

 読み聞かせていた本は異なりましたが、これは、

 親子ともに好きな絵本です」  

 

 

 

 

 

 

『あのとき すきになったよ』

薫くみ子/作 飯野和好/絵

教育画劇 

 

*紹介者コメント「友だちになるきっかけを描いた絵本です」 

 

 

 

 

 

『ぴっつんつん』

武鹿悦子/文 後路好章/構成 もろかおり/絵 くもん出版

 

*紹介者コメント

 「クレパスで描かれ、すべて擬音語で書かれています。展開にインパクトがあります」

 

 

『はなをくんくん』

ルース・クラウス/文 きじまはじめ/訳

マーク・シーモント/絵 

福音館書店

 

*紹介者コメント「小さな花に、森のみんながわーっ!と 

 喜ぶ幸せ、その感覚が気に入っています」 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ちいさなあなたへ』

アリスン・マギー/文 なかがわちひろ/訳 

ピーター・レイノルズ/絵  主婦の友社

 

*紹介者コメント

 「出産して嬉しかった母の思い。最近読んで感動した絵本です。

 今の娘にも読んであげたい」  

 

『いっぽんみちをあるいていたら』

市居みか/作・絵 ひかりのくに 

 

*紹介者コメント

 「人と出会うって、こんなにも素晴らしいことはない!と思いました」  

Posted at:12:25

レポート:第2回読み聞かせスキルアップ講座②

前回①は、「子どもたちにお話を!心を育むことばの世界」

と題して、先生がふだん行っている「おはなし会」のプログラムを

解説を交えながら一通り見せていただきました。

 

 ※前回①の様子はコチラからご覧いただけます→講座①

 

今回の内容は「子どもたちにお話を!-Part2」として、

なぜ、子どもたちにお話が大切なのか、

子どもたちや私たちが今置かれている状況など

についてのお話と、皆さんが絵本と出会う手がかりに、と

先生からたくさんの絵本の紹介がありました。

 

▲講師の尾松純子先生

 

なぜ、子どもたちにお話が大切なのか。

 

超早期教育、ネグレクト(子どもに対する無関心・怠慢、放置)、

子育ての外注化。現代社会では、子どもから“子どもの時間”が

奪われている、と先生は言います。

生きることへの安心感、「自分は生きていていいんだ」という感覚や

1人の人間としての存在への自信は、

周りの大人の接し方によって育まれるもの。

現代の社会で息せき切って生きている大人たちの元では、

子どもたちは、安心して自分のままではいられません。

また、親子間でどんなに愛があっても行き違いは生じるものです。

 

先生は、そうした行き違いや心の隙間を埋め、子どもにたっぷりと

子どもでいられる時間を与えるために、そして

「今のあなたのままでいいんだよ」ということを伝えるために

絵本や語りを通じて安心感を手渡していきたいとおっしゃっていました。

 

もしかすると、生きることへの安心感や、

自分も他人もありのままでいいんだ、というような感覚は

現代の大人にも不足しているのかもしれませんね。

 

さて、講座の後半では、「子どもの成長と絵本」と題して

たくさんの絵本が紹介されました。

紹介された絵本については、また次回にご報告します!

 

▲今回の会場は九段生涯学習館でした。 

 

▲講座の終了時刻が近づくにつれて、机には絵本がズラリ!

Posted at:10:00

レポート:第2回読み聞かせスキルアップ講座①

家庭で子どもに読み聞かせをしている保護者の方や

ボランティアとして活動をしている方の

スキルアップを目指す連続講座(全4回)

第2回「読み聞かせスキルアップ講座」が始まりました。

 

 ☆昨年の第1回「読み聞かせスキルアップ講座」の様子は

   コチラからご覧いただけます。⇒    ③-2 

 

▲講師の尾松純子先生

 

第2回目となる今年の講師は「おはなし夢夢」主宰・語り手の尾松純子先生。

尾松先生は小学校教師を経て語り手になり、

現在は小学校での講師をはじめ、語り手養成や保育・児童文化の研修会、

各地の社会教育講座の講師などをしながら、幼い子から大人まで、

様々な場へ生の声での語りを届けています。

 

今講座の初回は「子どもたちにお話を!心を育むことばの世界」と題して、

その豊富な経験に基づく理論や分析などを交えながら、

先生がふだん行っている「おはなし会」を見せていただきました。

おはなし会は、起承転結のプログラムになっていたり、日本のおはなしと

外国のおはなしを組み合わせたりと、さまざまな構成の仕方がありますが

尾松先生は、子どもが言葉を獲得する過程になぞらえて組立てをされます。

 

まずは、手あそびから始めます。

 

⇒手袋人形

 

⇒詩やことばあそび⇒小さなおはなし⇒昔話や物語

 

⇒パネルシアター

 

 

昔話などを声だけで語る「素話(すばなし)」は、

言葉からイメージをふくらませる力、想像力を駆使して、

とても深い集中力が必要です。

そこで、最後に視覚の助けがあるパネルシアターで締めくくり、

深い集中の疲れをとったり、

皆で楽しさを共有しておはなし会を終わります。

 

尾松先生の手あそび、手袋人形、パネルシアターのレパートリーは

とても多く、色々なものを見せていただきました。

 

▲手あそび用の人形や手袋人形の数々

 

「おはなし会」のプログラムを一通り見せていただいた後、

幾つかのおはなしと、絵本の読み聞かせがありました。

今回使用した絵本は、次回のブログでお知らせします。

また次の講座の様子も、このブログでお届けする予定ですので、

どうぞお楽しみに♪

Posted at:18:00

レポート:図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアー「森崎書店の日々」編

先日の台風4号の影響で一度は延期となった神保町ツアー。

13日(土)に秋晴れの空の下、無事に開催することができました。

 

▲俎[まないた]橋にて。ツアーでは、町の歴史などもご紹介します。

 

図書館コンシェルジュが神保町の歴史や見どころをご案内する

神保町ツアーは、これで5回目。

今回は、千代田区が主催する「ちよだ文学賞」第3回大賞受賞作品

『森崎書店の日々』の映画化&文庫化を記念して、

著者の八木沢里志さんをゲストにお招きして開催しました。

 

  

▲映画は全国順次公開    ▲小学館文庫        ▲「ちよだ文学賞」作品集

 

★図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアー「森崎書店の日々」編

 開催日 11月13日(土) 

 ゲスト 八木沢里志さん(『森崎書店の日々』著者)

 協 力 神保町シアター

 協力店 中野書店、ボヘミアンズ・ギルド、南洋堂書店

 

小説&映画『森崎書店の日々』の舞台は、神保町。

著者の八木沢さんご自身が神保町のファンで、いつか

神保町の古書店を舞台にした物語を書いてみたいなと

思っていたのだそうです。

 

ツアーに出発する前にまず、八木沢さんから作品のこと、

映画化されてのご感想、神保町でお気に入りの店などを

お聞きしました。

 

 

▲正面真ん中が八木沢さん。本を読んだ方からの質問も。 

 

八木沢さんのところに映画化の話がきたとき、

「このご時世なので映画は完成しても、劇場公開に

こぎつけられるかは分からない」と聞かされたそうで、

公開決定は、本当に驚きだったそうです。

八木沢さん自身も映画のワンシーンに登場しています。

 

約30分のお話しの後、町へと繰り出しました。

今回のツアーでは、八木沢さんのお気に入りの店や、

映画のロケ地を中心に、歴史ある建物や店もご紹介しながら

約1.5時間歩きました。

以下、ツアーでご案内した箇所をいくつかご紹介します。

 

★宝田橋、日本橋川、俎橋

図書館から神保町へ向かうときは、宝田橋経由が近道。

名前の由来などについてご紹介しました。

 

★九段下ビル

関東大震災後の東京復興を目標に建設され、昭和2年に完成。

 

★玉川堂(筆、書道用品専門店)

文政元年(1818)創業の歴史あるお店です。

 

★松雲堂書店(古書店)

映画「森崎~」のロケ地の1つ。漢文、漢詩専門店です。

お店の取材レポートもご覧ください。

 

★@ワンダー(古書店)

映画のポスターやパンフレットも取り扱う古書店です。

 

★アジアンギャラリー季節風(雑貨店)

関東大震災後に商店などに用いられた「看板建築」様式の建物です。

 

★ヴィンテージ(古書店)

雑誌、パンフレットを中心に取り扱う古書店。

特に映画、演劇関係に力を入れているお店です。

 

★矢口書店(古書店)

映画、演劇、シナリオなどが専門の古書店。

オーソドックスな看板建築です。店の佇まいなど、

八木沢さんもお気に入りの店だそうです。

 

★南海堂書店 (古書店)

歴史専門の古書店で、映画「森崎~」のロケ地。

 

★神田古書センタービル

2階にある中野書店は、映画「森崎~」の制作に協力され、

ロケでは倉庫にあった実際の商品が使用されました。

専門は古書全般とマンガです。ここは、店内も見学しました。

 

★本と街の案内所(フリースペース)

映画にもチラッと登場します。

十一軒長屋と呼ばれる建物の一部で、かつてはここから

東方面の小宮山書店までが11軒つながっていました。

 

★小宮山書店(古書店)

ここまでで十一軒。皆さん数えることができたでしょうか?

1階から4階まで古書のデパートのような古書店で、

八木沢さんもよく立ち寄るそうです。毎週末に裏手のガレージ

で行われるお得なセール“コミガレ”は、いつもたくさんの

お客さんで賑わっています。

 

 

★神田伯剌西爾(喫茶店)

小宮山書店となりの喫茶店。

囲炉裏や柱時計など和風モダンな店内で、八木沢さんもよく訪れるそうです。

 

★ボヘミアンズ・ギルド(古書店)

美術、版画、自筆物などを取り扱う古書店。竹久夢二のコレクションが有名。

2階のブックギャラリーを見学させていただきました。

また、参加者に「商品目録(写真版)」をプレゼントにいただきました。

ありがとうございました!皆さん、後日またゆっくりと見にきてくださいね。

※店内の詳細は、取材レポートをご覧ください。

 

 

★南洋堂書店(建築専門書店)

建築関連の古書・新刊書・雑誌等を取り扱う書店。

映画「森崎~」のヒロインを演じたモデルの菊池亜希子さんは

学生時代に建築を専攻されていたので、この書店をとてもよく

利用されていたそうです。1、2階が吹き抜けになっていて、

開放感のある店内。2階にお邪魔しました。

▲ツアーで見てきた建築物が紹介されている本を発見。

 

★神保町シアター

今回のツアー終着点。映画「森崎~」の上映館で、ふだんは主に

古きよき日本の名作映画を上映しています。

同じ建物内には、お笑い劇場「神保町花月」も入っています。

支配人の細谷さん(写真右)に、映画館の紹介をしていただきました。

 

 

★「森崎書店」跡地

神保町シアターから100歩のところに、映画の「森崎書店」に使われた

建物があります。この建物は、すずらん通りにある紅茶専門店

「ティーハウス高野」さんの倉庫です。

 

 

約90分ちかく、神保町を歩いて回りましたが、

参加者からは「あっという間だった」「もっと長い時間歩きたかった」

という声をいただきました。映画「森崎~」のロケ地だけではなく、

神保町の歴史から、ふだん歩いていても見過ごしてしまうような

ちょっとした見どころまで、参加者の皆さんには様々な神保町の

魅力や楽しみ方を知っていただけたのではないでしょうか。

 

最後に立ち寄った「森崎書店」跡地では、八木沢さんと一緒に

記念撮影をする姿や、サインを求める姿なども多く見られました。

 

映画「森崎書店の日々」は、神保町シアターでの上映は終了しましたが

引き続き都内では11/27~シネマート新宿で上映開始、また全国順次公開

予定ですので、まだご覧になっていない方もぜひお見逃しなきよう!

 

また、小学館文庫『森崎書店の日々』には、

八木沢さんが書き下ろした物語の続編も入っていますよ。

 

図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアーは、

次回は翌春に開催予定ですので、こちらもお楽しみに!

 

最後に、今回のイベントは八木沢さんをはじめ、神保町シアターの細谷支配人、

おさんぽ神保町の石川編集長、映画宣伝会社の皆さま、古書店の皆さま、

千代田区のちよだ文学賞ご担当の皆さまなど、たくさんの方に

ご協力いただきました。

この場を借りて、お礼を申し上げます。ありがとうございました!

 

おさんぽ神保町Webで、当日の様子をご紹介いただきました!→コチラ

Posted at:13:35

レポート:古書店の出張セミナー「和本入門」

「としょかんのこしょてんvol.41:和本入門」の

展示解説が10/31(日)に開催されました。

 

※図書館での展示は終了しましたが、展示品は今週11/12、13

東京古書会館で開催される「古典籍展観大入札会」

ご覧になれます(入場無料)。詳細はコチラ

お宝級の和本を間近に見られる、年に1度の希少な機会です!

 

 ★古書店の出張セミナー「和本入門」

  講師:橋口侯之介さん(誠心堂書店代表取締役)

  連携・協力:神田古書店連盟

 

▲右が橋口侯之介さん、左は司会の小林光寿さん(小林書房)

 

有史以来、明治期に洋装本が登場するまでの千数百年の間に

出された本は、すべて「和本」ということですから、和本について

知ることは、日本の出版の歴史を知ることにもなります。

大変興味深い内容のセミナーでしたので、台風の影響により

参加者が少なかったことが本当に残念!

セミナーでのお話しをいくつかご紹介したいと思います。

 

―なぜ、千年以上も前の本が、今でも市場に出てくるのでしょうか。

◆千年以上もつ紙

 今でいう「和紙」は平安時代に開発されたもの。

 まさに悠久の時を経て・・・ロマンを感じますね。

 

◆日本人の書物感

 日本は世界的に見ても、古い書物がよく残る国だそうです。

 「後世に伝えるために」本を大事にする意識が強かったのですね。

 平安時代から中世まで、その役割を担ったのは寺院。

 また、冷泉家など一部の公家達が頑張って残してくれたので

 室町や鎌倉時代の本などを、現代でも見ることができるのです。

 

 

▲『和漢朗詠集』烏丸光広筆 宗達模様料紙

 

昔はコピー機などもちろんなく、寺院のお坊さんなどが「書写」して残します。

ただ読めれば良いということではなく、本のつくり、書き方、紙の選び方などに

工夫をして、平安時代の《雅》を書物全体の雰囲気として残そうとしています。

 

―和本(日本の出版)の歴史

橋口さんの著書『和本入門』『続 和本入門』を読むのが

一番!ですが、お話しいただいた内容を元に端的にご紹介を。

 

◆~中世

 仏教書、漢籍など、お硬い内容の本がほとんど。木版。

 

 ▲『後七日記』寿永2年(1183)於金剛峰寺書写

  綴じ方や紙もじっくり見てみましょう。

 

~朝鮮は印刷先進国!李朝より活字印刷技術が入ってくる~

 

◆近世(江戸初期)~ 

 李朝では活字だったが日本では活字で、ひらがな本

 の印刷も始まる。当時のひらがな文は、例えば「なり」の「な」

 と「り」を続けて書くなどしていたので、かな50音+何百種類

 という大量の活字が必要!とても大変だったでしょうね・・

 

 

 ▲『剣の巻』 古活字版 江戸前期刊

 

~やはり木活字では生産性が低く、木版に戻る~

 木版に用いられたのは非常に丈夫な山桜の木。

 生産性が上がり、読者層が広がるとともに、古典などの硬い本だけでは

 なく、気軽に楽しめる本が読みたい!という要望が出てくる。

 書き下ろしの仮名文学「仮名草子」が商業ベースに乗るようになる。

 

 

 ▲『尤之双紙[もっとものそうし]』 斎藤徳元著 慶安二年(1649)刊

 

「枕草子」の一種のパロディ。<枕>の木偏をとり「ごもっとも」

とかけた。パロディと滑稽は近世文学の特徴です。 

 

 ◆17世紀末~18世紀前半

 井原西鶴の登場で、仮名草子が一段と進化。

 テーマや人物描写も当代風になっていく。⇒浮世草子

 

  

 ▲『鎌倉比事』 月尋堂・著 宝永5年(1708)刊行

 

鎌倉時代をテーマに扱いながら、当代を批判したりしている内容。

これには尾張藩の蔵書印が押されていて、由緒正しい本だということが

わかる。蔵書印は、古書店が仕入れ等で重要視するポイントの一つ。

 

◆18世紀半頃(江戸時代中期)~

 江戸の庶民向け出版が盛んに。子供向けの題材、絵を中心にして

 人物のせりふを文字にしてみせる、現代のコミックの走りような

 本が出始める。

  ・「赤本」小学生相当向け。

   正月頃に出版してお年玉代わりに贈られていた。

  ・1740年代 「黒本」小学校高学年~中学生相当向け。

  ・1770年代 「黄表紙」中卒相当~若い大人向け。

 

▲『花重窟内裏』 黒本 琴鶴・作 奥村政房・画 延享頃(1744~48)刊行

 

「黒本」は、子供がお年玉で買えるよう、とにかく安くするために、

すき返しの紙(リサイクル紙)=浅草紙(※)を使用。

表紙にも厚紙ではなく、同じ紙が使用されています。

 ※浅草紙…浅草~足立区に製紙場が集まっていました。

印字された紙を何度もすいてリサイクルするので、紙が少し黒っぽい。

 

江戸の書物文化は、階層の上下、男女を問わずよく普及しました。

そのため、実用的な本も多く、実にいろんな本が作られたようです。

 

▲『蘭学楷梯三種』 大槻玄沢 天明8年(1788)刊

初版・二版・三版と残っていて、人気の高さがわかります。

 

和本の世界は広く、深く、身近でとても面白い!

そんな橋口さんのお気持ちが伝わってくるようなセミナーでした。

もっと和本について知りたい・見てみたい!という方は、

ぜひ橋口さんの著書DVD『和本』をご覧ください。

そして今週12(金)13(土)に全国各地から集まる超・貴重な和本の

数々を間近に見ることができる「古典籍展観大入札会」お見逃しなく!

 

  

『千年生きる書物の世界 和本入門』 橋口侯之介・著 平凡社

『続 和本入門 江戸の本屋と本づくり』 橋口侯之介・著 平凡社

 

★誠心堂書店HP

[住所]神保町2-24 [営業時間]10:00~18:30/日祝休

※映画「珈琲時光」のロケ地にも選ばれた、

 千代田区の「景観まちづくり重要物件」でもあります。

Posted at:15:00

レポート:朗読ワークショップ受講者の発表会

10月から毎週木曜日の夜に活動してきた

「文学座俳優による朗読ワークショップ」の受講者の皆さんが

その成果を披露する「朗読発表会」を開催しました。

 

《11/7(日)14:00~ 区民ホール(区役所1階)》

 

※発表会本番までのワークショップの様子→(初回)(3回目

 

参加動機も朗読経験もさまざまな20数名が、

週1回の2~3時間、本番までに集まったのはたったの5回。

・・・とは思えないほどの、素晴らしい発表会となりました!

参加者のご友人だけでなく、一般の方にもたくさん観にきて

いただけたようで、観客数は約50名という盛況ぶりでした。

 

▲用意した60席分がほぼ満席となりました。

 

本当に引き込まれる朗読で、観客だけでなく、朗読をしている

参加者の中にも、感動の涙が見られました。

 

この発表会は、各人がそれぞれ異なる物語を朗読するのではなく、

『あらしのよるに』(木村祐一・作/講談社)をパートにわけて

朗読し、全員で1つの作品を作りあげるという内容でした。

 

ワークショップでは、講師(文学座俳優)のお二方の

見事なご指導と熱意が参加者の気持ちを盛り上げ、

それぞれの個性や魅力を引き出してくれました。

初回ですぐに打ち解けた雰囲気となり、回を重ねるごとに参加者間に

「チーム」としての意識が芽生え、皆で1つの作品をつくりあげる過程を

心から楽しんでいるようでした。

「ものをつくるのに、プロもアマもない。」という講師の言葉が響きました。

 

今回のワークショップは大いに動き、大いにあそび、<朗読>という

ものの概念やイメージを覆すような内容だったかもしれません。

<伝える>とはどういうことか、<声に出して読む>ことの楽しさなど

について、心と身体のすべてを使って体感していただけたのでは

と思います。皆さん本当にお疲れさまでした!

(今度はスタッフではなく、参加者として一緒に味わいたい!)

 

発表会を終えての、皆さんの感想を、ほんの一部ですが

ここに残しておきたいと思います。

 

▲終了後に振り返りを行いました。

 

《感想》

「本番中に泣けてきた。」「良い出会いに感動。」

「幼稚園に戻ったような気分で、皆さんと一緒に遊んでもらいました。」

「あらしのよるにという元々好きな絵本が、声による効果音や

皆の個性を活かした読み分けでいきいきと立体的になった。」

「すごく楽しかった。これで終わりかと思うと、すごくさみしい。」

「大人数で一つの作品を作り上げられたことに感動。」

「先生が個性を引き出してくれた。」「人と響きあうことの大事さを感じた。」

「自分中心の考えで参加しにきたが、皆が一つのかたまりになっていく、

その中に自分がいることが気持ちよかった。」

「先生にのせられて、なんとなくついていくことができた。」

「自信がなかったけれど、観に来てくれた友人に「よかった」と言ってもらえた。」

「朗読=1人で読む、と思っていたが、チームで1つの作品を作り上げた

「チームワーク」が良かった。」「クールな自分がホットになれた。」

「たった6回で不安だったが、先生の盛り上げ方、楽しませ方が上手だった。」

「人の声って様々で魅力的。先生の声を聞いて、自分も気持ちよく声を出したいと思った。」

「思いがけないアイデアが皆の中から出てくるのが新鮮、驚きだった。」

Posted at:09:35

レポート:おさんぽ神保町主催「森崎書店の日々」ロケ地ツアー

神田古本まつりの最終日、11月3日(水・祝)に

神保町の地域情報フリーペーパー「おさんぽ神保町」主催による

「森崎書店の日々」ロケ地ガイドツアーが開催されました。

 

「おさんぽ神保町」vol.10に掲載されている

 「森崎書店の日々」ロケ地をめぐるスタンプラリーMAP

 

神保町が舞台の映画「森崎書店の日々」では、

主人公の貴子が古書店を巡ったり、喫茶店でお茶をしたりと、

神保町のステキな店がたくさん登場します。

今回のツアーでは、そうした映画のロケ地を巡るだけでなく、

“女子”におすすめのスポットを案内していただきました♪

 

 

▲ガイド役は「おさんぽ神保町」編集長の石川さん(写真中央)

 

▲参加者は、老若男女18名。

 

映画「森崎書店の日々」を公開中の<神保町シアター>から出発! 

まずは、歩いて100歩の近距離にある「森崎書店」ロケ地へ。

 

▲「ここなんだ!」と皆さん感慨深げ。

 

実はこの建物、すずらん通りにある紅茶専門店<ティーハウス

タカノ>倉庫兼事務所なのです。<ティーハウス タカノ>は

東京初の紅茶専門店として、1974年にオープン。

以来「紅茶本来の味と香り」を大切に守られています。

 

▲ティーハウス タカノ

 

次に向かったのは、同じくすずらん通り沿いにあるオーガニック

スーパーマーケット<マザーズ>。生産者の顔が見える青果物、

天然酵母パンなどが買えます。今の季節のおすすめは、りんご。

 

▲偶然にも店長さんに遭遇。(写真左)

 

さらに九段方面に歩き、和菓子屋<神田橘昌文銭堂>へ。

 

▲神田明神と銭形平次との結びつきで生まれた

 「銭形平次最中」が有名。

 

路地を抜けて靖国通りへ。古本まつり最終日とあって、

通りは大混雑です!

向かう先は<美術はがきギャラリー京都便利堂>

全国各地の美術館・博物館のミュージアムショップでしか

手に入らない美術絵はがき、便箋、クリアファイルや、

展覧会図録などが購入できます。

 

▲岩波ブックセンター信山社の2階。

 

▲全国の美術館・博物館の情報もあります。

 

人ごみをかきわけて、児童書専門店<ブックハウス神保町>へ。

絵本・児童書、絵本に出てくるキャラクターグッズ、新品の本が

割引価格で手に入る「バーゲンブック」など、欲しいものがたくさん♪

絵本選びは、比較的店内が落ち着く平日をおすすめします。(水曜休)

原画展などが開催されるギャラリーも楽しめます。

 

▲親子連れで店内は大賑わい!

 

ふたたび、神保町交差点へ。

老舗和菓子屋<亀澤堂>と、たい焼き屋たいやき神田達磨>

の紹介がありました。映画のヒロイン・貴子を演じたモデルの

菊池亜希子さんも<亀澤堂>の「豆大福」がお気に入りだそうです。

 

つづいて、ロケ地スタンプラリー設置店舗の喫茶店<きっさこ>へ。

ジャズと珈琲と自家製のケーキやクッキーが楽しめます。

石川さんのオススメは、2階の和室スペース。

予約をすれば、飲み物代だけで利用できるそうですよ。

今回のツアーではお茶をする時間がなかったので、今度はぜひ店内へ!

 

 

▲日本家屋を改装した味わい深い店。 ▲スタンプの型は店によって異なります。

 

続きまして、路地裏の古書店<古書 富士鷹屋>

SF・ミステリー・ハードボイルドの専門店で、

ロケ地スタンプラリーの設置店舗です。

映画では、貴子が古書店巡りで最初に入った店。

 

▲スタンプは店内にあります。

 

ツアーも終盤。次のスタンプラリー設置店舗へ向かいます。

手づくり雑貨や可愛いものが好きな女子には有名な店

<AMULET(アミュレット)>

1階は手づくり雑貨やアクセサリー、手づくり用パーツなどのショップ、

2階はカフェで、外国の絵本を手にとって見ることができます。

 

▲あまりのかわいらしさに戸惑う男性参加者も・・・

 

続いて、アミュレットのすぐ近くにある<カフェ フルーク>へ。

ドイツ・チェコのビールや、世界各国のリキュールが楽しめる

カフェです。富山県出身の店主が、神保町のアボカド料理の

店<アボカフェ>で修行した後にオープンしたお店です。

 

▲路地裏にひっそりと佇む素敵な空間。

 

最終地点まであと少し!映画でも古書市のシーンで

登場する<東京古書会館>を通り・・・

 

▲即売展などでは、一般の人も古本漁りができます。

 

そしていよいよツアーの最終目的地、

<Voici cafe(ヴォアシィカフェ)>に到着です!

↑店はもちろん、ホームページもとても素敵なので

クリックしてご覧ください♪

 

▲ここもロケ地スタンプラリー設置店舗です。

 

▲神保町シアターの細谷支配人も合流。(写真左)

 

参加者の皆さん、そして主催の石川さん、お疲れさまでした!

マスターの美味しい珈琲やスイーツを楽しみながら

思い思いにツアーを振り返り、個々に解散となりました。

 

☆参加者の感想☆

「楽しかったです。」「次のツアー開催はいつですか?」

「神保町にこんなに女子向けの店があるなんて知りませんでした。」

「映画のロケ地が巡れてよかったです。」

「自宅と職場の往復ではなく、もっと歩いてみようと思いました。」

 

映画ロケ地と神保町を満喫できる充実のツアーでした。

なにより、おさんぽ神保町の石川さんや神保町シアターの細谷さんの

“神保町愛”がたっぷり感じられました。

映画「森崎書店の日々」をきっかけに、もっとたくさんの方に神保町に

足を運んでいただき、町を楽しんでいただけるといいですね。

楽しい1日をありがとうございました!

 

******おしらせ******

千代田図書館でも恒例の<図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアー>

を11月13日(土)に開催します!今回は「森崎書店の日々」編として、

原作者の八木沢里志さんと一緒に神保町を歩きます。(詳しくはコチラ

一度すでに申込みの受付は終了していたのですが、先日の台風の影響で

開催日を変更したことから、先着4名の追加募集を行います。

 

追加募集は11月5日(金)~10日(水)の平日10:00~18:00受付。

※先着4名に達し次第、受付を終了します。

電話(03-5211-4289・90)または図書館10階カウンターでお申込みください。

 

Posted at:18:00

朗読ワークショップが始まりました。

先週の木曜日より、千代田区読書振興センター主催

文学座俳優による 朗読ワークショップが始まりました。

(※参加申込の受付は終了しています。)

全6回の連続ワークショップで、最終回の11月7日(日)には

区民ホール(区役所1階)での発表会を予定しています。

 

講師は「文学座」俳優の

中川雅子さん、金沢映子さんのお二方です。

 *文学座についてはコチラ

 

 

▲右が、中川雅子さん。ウォーミングアップのようす。  

▲テレビやラジオでも活躍している金沢映子さん。

 

皆さん緊張の面持ちでスタート・・・してすぐに、

「動きやすい格好で」来ていただく理由がわかりました。

このワークショップ、とにかく動くんです!

とても面白いウォーミングアップで、あっという間に

場の空気が和み、皆さんすぐに打ち解けたようす。

  

①まずは全身をストレッチ。

 

②約10人で一斉に歩く。ゆっくり~はやく~ゆっくり~止まる。

お互いを感じながら、皆と呼吸や歩調を合わせることが目的。

 

③輪になって、「わたし」⇒「あなた」と誰かを指し、

指された人も「わたし」⇒「あなた」と振っていく。

台詞を「わたす」練習。

 

④輪になって、手裏剣(があるつもりで)を打つ⇒受取る。

手裏剣が刺さらないように、しっかり「見る」、

相手との「間」や「空気」を感じる、「わたす」練習。

▲エイッ!ハイッ!と威勢よく、無いはずの手裏剣が

 本当にあるかのように見えてきます!

 

⑤自己紹介もちょっと変わったやり方で。

 「お昼に○○を食べました、○○です。」

皆さん、色んなものをお昼に食べてるんだなあ・・と、

何を食べた人か、が頭に残って、名前は覚えられず。

 

⑥そこで先生からの提案。

1-まず紙に漢字で名前を書き、それぞれの字から

 イメージできるものを思いつくままに書いてみる。

2-1つだけ選んで、そのイメージで発音してみる。

 

それぞれの声調がおもしろい!文字で表現できないのが残念です。

そういえば、自分の名前というものは、言い慣れすぎていて

漢字などの意味のある「字」を持っているということや、

発音を意識して名乗るということは、はじめての経験となりました。

 

⑦ことばあそびの詩を読む。

ひらがなだけで書かれた詩を皆で声に出して読みました。

▲次第に皆さんの声にハリが出て、感情を込めたりしながら読みました。

 

⑧最後に、気に入った詩を1つ選び、

 一人ずつ順番に、その人なりのイメージを込めて朗読。

 

ひらがなの字面だけを追うとまったく意味不明の文字も、

イメージを込めるだけで「伝わる」んですね!まさに「言霊」です。

音が伝えることのできるエネルギーを皆さん感じられたのではないでしょうか。

 

全身を使って、ことばや音で遊ぶ!ワークショップ。

今後皆さんの朗読がどのように変化していくのか、とても楽しみです。

 

 

 

Posted at:14:30

残り1週間!「竹久夢二のつくる本の世界」

千代田図書館9階の出張古書店コーナーで開催中の

としょかんのこしょてん vol.40「竹久夢二のつくる本の世界」 

担当書店 ボヘミアンズ・ギルド

開催期間 開催中~10月4日(月)22:00閉館まで

★展示の詳細はこちら

 

色鮮やかで、楽しい雰囲気の展示になっていますが

(お値段も、この世界の素人にはびっくり!)

皆さんご覧いただけましたでしょうか?

 

去る21日(火)には、

担当書店による展示解説が行われました。

▲参加者は16名。夢二好きの方が多いようです。

▲左は、司会の小林書房・小林光寿さん。

 右が、ボヘミアンズ・ギルドの夏目健太郎さん。

 

まずは、竹久夢二がどういう人物なのか、

3人の女たち=たまき・彦乃・お葉(よう)との関係を

交えてお話しいただきました。そして、展示品の解説です。

 

夢二直筆の葉書

達筆なくずし字で、私には読めないのですが・・・

塩原の旅館に宛てたもので、

俳句や恋文がしたためられているそうです。

5枚 372,500円 

 

 

祇園全集 絵日傘 5巻揃

夢二の装丁本の中で、もっとも美しい

とされているものだそうです。 378,000円

 

 

 

 

 

西鶴情話

夢二自身の作品ではない本の装丁も

手がけています。

これは長田幹彦・作、新潮社・刊。

36,750円

 

 

 

婦人グラフ

大正当時の高級雑誌。元はこの雑誌の「婦人絵暦十二ヶ月」というページを担当していたのが好評で、表紙を飾ることになったのだとか。木版表紙のもの(168,000円~)と、オフセット3色版のもの(26,250円)と両方を展示中です。木版の際、夢二は、絵を描いた後も、彫り師と刷り師に付きっきりで細かく指示を出すなどしていたそうです。ちなみに夢二の木版は7~12版が基本だったとか。(版が多いほど色数が多い)当時の印刷物としては本当にこだわり抜かれた高級品だったのでしょうね。 

 

婦人グラフ(夢二以外)

本セミナーでは、夢二以外の婦人グラフも、

見せていただきました。

 

 

 

 

セノオ楽譜 No.106 宵待草

楽譜の装丁も多く手がけた夢二。その数は12年間で280曲以上にもなるそうです。夢二自身が作詩もし、装丁も手がけたものもあります。この「宵待草」はとても有名で人気だそうです。そういえば「宵待草」という名を冠した喫茶店があったような・・ 42,000円

 

 

他にも魅力的な展示品が10月4日まで千代田図書館9Fで

ご覧いただけます。ぜひ足をお運びくださいね。

店舗には、もっともっと素敵なものがありそうな予感!!

近日中に店舗訪問レポートもアップする予定なのでお楽しみに♪

 

「としょかんのこしょてん」の展示解説をする

「古書店の出張セミナー」には、担当書店以外の古書店の方も

参加者としていらしてたりするので、セミナー前後の立ち話で

思いがけない知識や情報を得ることもできますよ。

私たち図書館のスタッフも、古書に関しては、みな“素人”です。

もっとざっくばらんに質問や話ができる会として

盛り上げていこうと思っていますので

皆さんどうぞ気軽に、ご参加くださいね!

 

次回の「古書店の出張セミナー」は、古本まつり開催中につき、

少し趣きを変えて、9階の特設イベントスペースで講演会形式で

行う予定です。詳細はHPでお知らせしますので、乞うご期待! 

Posted at:10:40

松雲堂書店を追う!(2) 図書館で出張セミナーがありました

昨日まで、千代田図書館9Fの出張古書店コーナー

「としょかんのこしょてん vol.39 日本の漢詩を楽しもう」

をご担当いただいた、松雲堂書店の宮元さんを追う

レポート第2弾をお届けします。

 

先月30日(月)の夜、千代田図書館で宮元さんによる

展示品解説セミナーが開催されました。

▲左側に立って司会をしているのは、

 神保町古書店街の若手ホープ☆小林書房の小林さん

 

▲講師は、松雲堂書店の宮元さん

 

今回の展示「日本の漢詩を楽しもう」は、

もっと多くの方に漢詩に慣れ親しんでもらおうと、

日本人作家による、何が詠まれているのかが分かりやすい

挿絵入りのものなど、見て楽しむこともできる商品を

展示されていました。

 

展示解説セミナーでは、それらの(一部、非常に高額な)

商品を実際に手にとってみることのできる、稀少な機会!

漢詩に関心のある方や、古書店のセミナーということで

興味をもってくださった方など、10名の参加がありました。

以下、セミナーの内容を抜粋してお届けします。

 

【まず、漢詩とは?】

漢詩は、二千年もの年月をかけて磨き抜かれてきた、

中国の伝統的な詩。

 

※「春眠不覚暁(しゅんみん あかつきをおぼえず)・・・」

 は耳にしたことのある人も多いでしょう?あれも漢詩です。※

 

8世紀の唐の時代、詩人の李白や杜甫が登場した頃

漢詩の形式が出来上がり、

ちょうどその頃、日本は遣唐使を中国に派遣。

そこで中国文化に触れたことが土台となって、

江戸時代には日本でも漢詩文が隆盛を極めます。

 

20世紀以降は急速に衰退しますが、夏目漱石や森鴎外ら

漢学教育を受けた文化人たちは漢詩をたしなんだそうです。

 

【「山陽詩鈔」頼山陽・著について】

著者の頼山陽[ライサンヨウ]は、江戸後期から明治にかけて

活躍した漢詩人で、儒学者としても有名な人。

頼山陽の詩は、今日でもひろく詩吟として愛吟されています。

タイトルは、山陽の詩の「鈔(抄)」=解説ということ。

頼山陽が天保3年に亡くなった後、お弟子さんたちが、

編集者となって解説付きの詩集を作ったんですね。

大ベストセラーとなり、たくさん出回ったようです。

 

セミナーでは、上杉謙信と武田信玄の川中島の戦いを

詠んだ箇所について、宮元さんより解説がありました。

漢詩は、身近な題材を詠んでいるので、草花や風景だけでなく、

当時は日常茶飯事であった戦を詠んだものも多いです。

「鈔(抄)」なので、原稿の枠外に“ここは傑作だ!”

というような批評が書かれていたり、

漢字の横に<○マル>や<、テン>をつけて

“ここを読むべし”というような強調がされていたりします。 

 

【「唐詩選画本」北斎等画について】 

今回の展示品で唯一の中国作品。

唐詩(唐の時代の詩)の選集に、葛飾北斎らが挿絵を添えた

もので、全7巻。7色の表紙がとてもきれい。

 

 

「唐詩選」は江戸時代に日本に伝わり、漢詩入門書として

大流行したそうです。

画家の葛飾北斎は「号」(ペンネーム)をよく変える人で、

この「唐詩選画本」には“北斎為一”、“画狂老人卍”の

号で記されています。 

 

特に初心者には、挿絵入りが親しみやすくていいですね。

当時の情景を思い浮かべることができるし、

ここで何を詠んでいるのかがわかりやすいです。

 

名所図会(今で言うところのガイドブック)の中にも、

その土地で詠まれた漢詩などが紹介されていたりするので、

初心者にもおすすめとのことでした。

 

今回の展示や展示品解説セミナーを見逃した方も、

お店のほうにぜひ足を運んでみてくださいね。

これらの商品以外にも、漢詩の作詩、鑑賞用の書籍や

和本が多数揃っています。

実は、千代田図書館に一番近い古書店さんです!

 

松雲堂書店

(和本・漢詩・漢文参考書など)

住所 神田神保町3-1

TEL 03-3261-6498

 

 

 

 

 

 

  

▲和本がびっしり!   ▲木版の風景画を多数取扱。 ▲中国関連書籍(新刊)

 

Posted at:17:00

レポート:よるのとしょかん The 怪談

千代田図書館で夏の特別イベント「よるのとしょかん The 怪談」

を開催しました。7/31と8/5の2回行い、いずれも盛況のうちに

終えることができました。ご来場いただいた皆さん、

ありがとうございました!お楽しみいただけましたでしょうか?

 

イベントは60分のプログラムで、前半は本探しクイズ。

クイズは、幼児向け、小学校低学年向け、高学年~大人向け

の3種類をご用意しました。

 

▲10F児童コーナーは大賑わい

 

▲大人たちも真剣!

 

クイズの内容は、たとえば・・・

【Q1】殺された平将門の首が、その怨念で飛んできて、

落ちた場所に祀ったと言われるのが「平将門の首塚(将門塚)」。

では、その首塚があるのは、次のうちどこでしょう?

 1-九段下 2-外神田 3-大手町

 

【ヒント】「千代田区の歴史」という本に答えが載っています!

 

【Q2】死者を裁く、地獄の裁判長・閻魔[エンマ]大王。

閻魔様って実は外国の方なのです。どこの国の出身でしょう?

 1-中国 2-ルーマニア 3-インド

 

【ヒント】おばけの語源についての本や、百科事典を見てみよう!

 

みなさん、お分かりになりましたか?(答えはこのブログの最後)

 

本探しクイズのあとは、ついに、こわ~いおはなしの時間です。

語り手は、千代田図書館の司書3名。

「洋一くんのお話」という、背筋がゾクッとする小話から始まり、

日本の怪談を4つ、披露しました。 

 

 ●人喰い花嫁(岩手の伝承話)

 ●普賢菩薩(参考文献『怪談・骨董 他』小泉八雲・著 恒文社)

 ●馬場五郎衛門のはなし(山形の伝承話)

 ●逆さまの女(参考文献『怖いぞ!古典怪談傑作選3巻

         幽霊・怨霊の怪談』川村たかし・監 教育画劇)

 

▲2日目は18:30開始で会場内は、ほぼ真っ暗!

 

今回選んだ4話は、キャーッ!と悲鳴をあげるような内容で

はありませんでしたが、 帰路についたとき、ふと思い出して

ゾッとしてしまいそうな怖さがあり、また、しっかりと教訓も

こめられている、まさに「The 怪談」という類の

日本古来の怪談話でした。

 

「語り」は、音や映像や小道具がなくても

こんなにも豊かな世界をその場に作ることができるんだなと

改めて、おはなしのおもしろさを感じていただけたのでは

ないでしょうか。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

☆参加者の声より☆

「語り手の声が魅力的でした」

「ただのこわい話でなく、ためになる」

「のめりこめる時間をありがとうございました」

「もっとこわくてもよかった」

「本探しゲームはむずかしいけれど、

 本と接するとてもいい機会でした」

「本探しゲームおもしろかったです!」 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

☆クイズのこたえ☆

【A1】3-大手町 【A2】3-インド

Posted at:18:00

レポート:四番町図書館「こども一日図書館員」

先週、四番町図書館で「こども一日図書館員」の

見学をしてきました。夏休みの恒例事業である

「こども一日図書館員」は、小学3~6年生を対象に

図書館員の仕事を体験してもらう、というものです。

 

見学時には、小学3年生の女の子が3人参加していました。

「図書館が好き!」「いつもここを使ってるの」とのこと。

今日は、どんなおしごと体験ができるのか、楽しみですね♪

 

エプロンと名札をつけ、個人情報の取扱について

などの「やくそくごと」をしたら、

【一日図書館員任命書】が手渡されます。

 

 

早速、図書館の仕事をするために必要なことを学びます。

 ・本の並び方(左から右へ、上から下へ)

 ・分類のしくみ(日本十進分類法)

 ・本のラベル(図書館によって、ラベルに記載されている

         数字の桁数が異なる/その数字の意味)

  ※四番町図書館では、大人向けの本は3桁、子供向けの本は2桁です。

 

次は、貸出・返却の練習です。

 

そしてついに本番!

実際にお客様対応をするカウンターへ入ります。

[写真]なんだか皆ソワソワ・・・緊張の面持ちです。

 

[写真]貸出・返却のお客様が来ました。できるかな?

 

[写真]返却されたら、本に挟まれたままになっている

ものはないか、壊れていないか、チェックします。

 

[写真]小学生もたくさん来ます。「あれ?同い年くらい

の子が仕事してる!」とちょっと驚きの様子。

 

カウンターでの貸出・返却対応のほかにも、図書館員

の仕事はまだまだたくさんありますよ。

 

予約された本を棚から探す「引き抜き」作業もその一つ。

[写真]たくさんある中からどうやって見つければいいかな?

最初に習った本の並び方やラベルを思い出して!

 

返却された本を棚に戻す「配架」作業も行います。

[写真]本がパンパンに詰まっていたら、上下の棚を

みながら、本をとりやすいように整理します。

 

その他の見えないところでも、図書館員の仕事は

本当にたくさんあります。カウンターにいるだけでも

返却された本に予約がかかっていたり、

他の図書館に回送したり、と様々な作業が発生します。

こうした様々な業務をこなして、一日図書館員の

仕事が終了しました。

 

【一日図書館員の感想】

私はかし出しをしたり、へんきゃくをしたりするのを

一回やってみたいな、と思っていたので、今日、

やることができたのでよかったです。

(3年女子)

 

私は、図書館員になってみたいと思ったことがよくあり

今日は、その夢がかなってとてもいいけいけんができて、

よかったです。来年も、またきたいと思っています。

(4年女子)

 

私はいつも学校帰りによったり、じゅくに行く前に

寄ったりしています。そのとき私は返却や貸出をしている

人を見て「私もやってみたい」、「本をみんなに読んで

もらったりする、本に関係する仕事をしたい」と思いました。

だから、一日図書館員をやって本に関係する仕事が

体験出来て良かったです。(6年女子)

 

 

一日図書館員の仕事を通して、いつも利用している図書館

の知らなかった一面を体験し、子どもたちが図書館を

もっと好きになってくれることを願います。

 

 

   【一日図書館員修了証】

 

Posted at:13:00

レポート:図書館コンシェルジュと巡る 神保町ナイトツアー

去る21日(月)に「図書館コンシェルジュと巡る 神保町ナイトツアー」

を開催し、計12名の方にご参加いただきました。

 

神保町ツアーは年2回の開催で、

春には、古書店が閉まってからも楽しめる夜の神保町を、

秋には、本にまつわる内容を紹介することがメインテーマです。

 

案内を担当するのは、図書館コンシェルジュ

千代田図書館内の見どころをご紹介した後、区庁舎の裏口から

神保町へと繰り出し、神保町の歴史や特徴ある建築物をご紹介

しながら、<本×カクテル>対談会場となる

日比谷Bar神保町店へ向かいました。

  

★ツアールート★

図書館⇒俎(まないた)橋⇒九段下ビル⇒玉川堂⇒いもや⇒

山田ハケ・ブラシ製作所⇒看板建築⇒神田古書センタービル

⇒旧わかしお銀行⇒東洋キネマ跡地⇒山形屋紙店⇒すずらん

通り⇒セブンへアー⇒揚子江菜館⇒会場(日比谷Bar神保町店)

 

※気になる場所がありましたら、図書館コンシェルジュにお尋ねください!

 

 【図書館から神保町へ向かう途中の、俎橋】

 

日比谷Bar神保町店では、2人の講師をお招きして、

<本×カクテル>対談を行いました。

 

講師は、高山本店(神田古書センタービル1F)5代目で

神保町タウンサイト「ナビブラ神保町」の連載男のひとりめし

シリーズ担当としても活躍されている高山剛一さんと、

著書『新版バーテンダーズマニュアル』や、

ニンテンドーDS「バーテンダーDS」の監修などで知られる

サントリースクールの花崎一夫さん

 

本・作家に関連するカクテルカクテルの登場する文学作品

紹介、カクテルがそのシーンでどのような役割を演じているか

などについて、

また、カクテルの歴史、由来、誕生するまでのストーリーや、

その時代背景などについて、お2人に対談していただきました。

 

高山さんからは、

「カクテルってどんな飲み物なんだろう?」と、

初めてカクテルに興味をもつきっかけとなった本の話や、

(北方謙三『黒いドレスの女』)

アブサン(薬草系リキュール)のように衝撃的だった本の話、

(村上春樹『ノルウェイの森』)

花崎さんからは、

フローズン・ダイキリなどでストローが2本付いてくるのは

カップル用、という意味ではなく、氷が詰まったときのため。

など、実はよく知らない、バーやカクテルのびっくり豆知識

をはじめまさにここでしか聴けない!というような話も出て

きて、ライブ感あふれる内容でした。

 

カクテルを作ってくださったのは、店長の山守琴美さん

日比谷Barのカクテルコンペで、昨年は総合2位、

一昨年は総合3位入賞という腕前の持ち主。

華麗なカクテル作りを、目の前でご披露いただきました!

 

★当日のカクテル★

シンガポール・スリング/フローズン・ダイキリ/ジャック・ローズ

 

★ご紹介した本(一部抜粋)★

『ラッフルズホテル』村上龍 『恋はいつも未知なもの』村上龍

『月と六ペンス』サマセット・モーム 『日はまた昇る』ヘミングウェイ 

 

参加者の皆さんからは、

「ただ歩いているだけでは分からない、神保町の歴史的なところ

 を案内してもらえてよかった」

「バーでの談義、カクテルがとても良かった」

「文豪たちの愛したお酒について想像すると楽しかった」

などの声をいただきました。皆さんありがとうございました!

 

さて、次のツアー開催予定は秋。

参加者の皆さんにも、講師の方にもより一層楽しんでいただき、

さらに幅広い分野の本と出会えるような内容を企画します! 

Posted at:18:00

レポート:ことばと音のフェスティバル♪

少し時間がたってしまいましたが、

去る5月8日(土)、区民ホール(区役所1F)にて

「こどもの読書週間」に合わせたイベント

<ことばと音のフェスティバル♪ちよだ音楽おはなし隊>

を開催しました。

 

 

第2回目となる今年は、千代田区内にある大妻中学高等学校

マンドリン部の演奏と“おはなし”の豪華コラボレーション!

(※昨年は区立和泉小学校のビッグバンドIZUMINOTES

 (イズミノーツ)が演奏を担当。)

 

立ち見も出るほどの盛況でした!

 

大妻中学高等学校マンドリン部は、今年で創部50周年の

歴史あるクラブで、部員数はなんと総勢100名以上。

今回は、中学3年生と高校1年生の部員のみなさんが

演奏してくれました。

 

女子生徒たちが真剣な表情でマンドリンをかき鳴らす姿、

オーケストラならではの迫力ある音、

ギター、コントラバス、フルートとのハーモニー・・・

鳥肌が立つほど、とてもかっこよかったです!!

 

おはなしは、千代田図書館の学校支援担当司書が

マンドリンの音色に合うイメージで選び、再話して語りました。

 

◆シベリア・イギリスの昔話「はたらきものの赤いめんどり」

  ~♪「仮面舞踏会」よりワルツ(A.ハチャトゥリアン)♪~

◆ジプシーの昔話「バラの花とマンドリン弾き」

  ~♪祝典の為の序曲(久保田孝)♪~

◆フランス・ドイツの昔話「仙女の贈り物」

  ~♪ARSNOVA組曲(末廣健児・丸本大吾)♪~

◆絵本「おだんごスープ」角野栄子・文 市川里美・絵 偕成社

  ~♪国境なし(G.マネンテ)♪~

絵本「おだんごスープ」に出てくる歌に、担当司書が

自分で音程をつけて歌っていたのを、

部員さんの一人が耳で聞いただけで音符におこし、

曲をつくってくれました。すごい音感です!

ご来場くださったみなさんも、すぐに覚えられるような

たのしい歌になっていたのではないでしょうか。

ブログでは曲を紹介できないのが残念です!

 

来年も「こどもの読書週間」に合わせたイベントを

開催する予定です。ぜひまたお越しくださいね♪

 

★大妻中学高等学校マンドリン部 定期演奏会などの

 情報はこちらから 大妻中学高等学校ブログ「ごもくめし」

 

★マンドリンについて、参考サイトはこちら

 マンドリンの音の博物館

 

Posted at:13:10

レポート:読み聞かせスキルアップ講座④

読み聞かせスキルアップ講座もついに最終回。

参加者で発表会を行いました。

 

 

櫻井先生の講義では、テクニックやルールといった類の

具体的、技術的なお話はほとんどありませんでした。

でも、初回とこの最終回とでは、参加者の読み聞かせには

大きな変化がありました。

先生が言い続けてこられた読み聞かせや語りの本質

― その絵本を通して、何を伝えたいのか?

― 愛情表現。本を介して、心と心を通わせること。

などが参加者の皆さんの心に残り、

とても良い発表会になったのだと思います。

オーバーアクションや演劇風な読み方でなくても、

物語の良さや楽しさ、伝えたいことが自然と聞き手の心に

入ってきました。

以下、発表会で披露された本を紹介します。 

 
『よだかの星』
 

宮澤賢治・著

この物語は「おまえの●●が気にくわない」と、否定される

“よだか”が主人公です。

人の気持ちを想像し、そこに自分の心を重ねることができなくなっている

現代の子どもや大人たちに、人がどんな気持ちでいるのかを考えること

を教えてくれます。

 

4名の参加者が分担して読み聞かせを行ったのですが、

声や読み方が落ち着いていて、心を込めて読んでいるというのが

伝わり、また物語のもつ良さが際立っていました。

 

ときにはこのような本を読んで、子どもに問題を投げかけることも必要です。

子どもは本を通して自分の気持ちを消化し、生きる力や勇気をもらうのです。

 

グリム童話より 『赤ずきん』

グリム・作 バーナディット・ワッツ・絵 生野幸吉・訳

出版社 岩波書店(1976年)

価格 700円

ISBN 4-00-115127-8

 


これも、4名の参加者が分担して読み聞かせを行いました。

こちらのメンバーはジェスチャーや声色の変化があり、

オオカミが赤ずきんに語りかける場面などでは、いかにも悪そうな声で

聞き手の笑いを誘っていました。

 

「赤ずきん」はたくさん出版されていますが、

生野幸吉の訳本は、原文に忠実に訳されていて、

心理描写までが聞き手に伝わってきます。

昔話を丁寧に伝えている本です。

 

『三枚のお札』

「古事記」にも入っているという、古くから伝わる昔話。

最初に小僧さんが歌いながら栗拾いをする場面があるのですが、

読み手の歌声が美しく、笑いも誘いました。 

 

『アンナの赤いオーバー』

ハリエット・ジィーフェルト文 アニタ・ローベル絵 松川真弓訳

出版社 評論社(1990年)

価格 1300円+税

ISBN 4-566-00288-8

児童図書館・絵本の部屋

 


アンナのための赤いオーバーができるまでに、何が必要で、

どんな人(職人)たちの手がかかるのか、というストーリー。

着るものや食べるものなど、何でも人の手がかかっている

ということを知るのにいい本です。

絵本は、与えるだけではなく、実生活の中で見せることが大事です。

(たとえば、ハンバーグの作り方が出てくる絵本だったら、

 実際にそのハンバーグを作ってみるとか・・・)

そうすることで、「暮らし」とはどういうものなのか、子どもは学びます。

 

『世界の民話 28 オーストリア』より「牛飼い聖者」

小澤俊夫・訳 ぎょうせい・出版

とっても愉快な笑い話で、絵本ではないので語りを披露されました。

 

『トンちゃんってそういうネコ』

MAYA MAXX さく・え

出版社 角川書店(1999年)

価格 1995円

ISBN 4048531115

参加者に大好評だった1冊。

とても元気なオス猫・トンちゃんは実は片足がないというストーリー。

絵も大胆で、元気と勇気づけられる物語でした。

 

その他、櫻井先生による語りが披露されました。

張りのある、聞き手を魅了する声でした。

 

 

今回の連続講座は、

一言も聞き漏らしたくないくらい、学びと気づきの連続で、

スタッフとして参加した私にとっても、本当に貴重な機会となりました。

参加者の皆さんの、今後ますますのご活躍を期待しています。

皆さんおつかれさまでした&ありがとうございました! 

 

Posted at:18:30

レポート2:読み聞かせスキルアップ講座③

前回に続き、昔話と童話について、講義の内容をお伝えしたいと思います。

 

皆さんご存知のおはなし『あかずきん』は、

フランスの宮廷人ペローが、民話を文字にしたものです。

前回のグリム童話のところでも出てきましたが、

民衆の間で口語りにされてきた話を文字にした「口承文学」です。

 

日本国内では、たとえば『桃太郎』『浦島太郎』『ものぐさ太郎』などは

奈良時代の『風土記』に既に書かれています。

ということは、その話自体はもっと前から語られてきたということです。

文字が生まれるのはずっと後ですからね。

 

また、外国のあの話と、日本のこの話はなんだか似ているな、

ということがありませんか?

人類の歴史と共に、1つの物語は何百年もかけて世界をまわり、

世界中の昔語はつながっているのだそうです!

 

 

『こども世界の民話 上・下』

著者 内田莉莎子・君島久子・山内清子

出版社 実業之日本社

価格 1845円+税

ISBN 4-408-36161-5

1964年刊行「子どもに聞かせる世界の民話」

に収められた81編の中から42編を選び、

子どもが自分でも読めるように

新たに編集されたもの。※写真は上巻です。


 

そして「口承文学」は語る人が自己流にアレンジするので、

「類話」がたくさん生まれます。

いくつかの昔話も、元は1つのお話だったということがあるわけです。

 

「出版」が始まり、昔話も今でこそ本になっていますが、

元々は文字に頼らず、音声で伝えられてきたもの。

昔話の本は、それを元に「おはなし」をするためのものなので、

読み手は自分の言葉を付け加えてもよいのだそうです。

読むためではなく、おはなしをする・してもらう、ためにあるのですね。

 

昔話は、子どもに生きる力を与えます。

働きものや正直者の主人公は、たとえ困難にでくわしても、

必ず誰か、または、超自然のもの(人間ではない存在)が

見ていてくれたり、助けてくれるからです。

昔話の裏に共通するこのメッセージから、

子どもたちは現実で困難にぶつかっても

めげない強さをたくわえることができるのだそうです。

 

昔話の決まりごとは、

“むかし”“とんとんむかし”“むかしむかし” 

英語では、

“Once upon a time”“long long time ago” などで始まること。

※最近再編された絵本では、昔話の印である

 これらの言葉が省略されてしまっている本もあるそうです※

 

 

以下、参加者の皆さんが選んだ昔話を書き記しておきます。

 

はなさかじい/もものこたろう/やまんばのにしき/おだんごころころ

ねずみのすもう/さんまいのおふだ/くわずにょうぼう/さんびきのくま

パンのかけらとちいさなあくま/あかずきん/したきりすずめ/かにのかけっこ

 

なお「出版」が始まって以降、小川未明や宮澤賢治などが創作した

「児童文学」に関しては、作者が生みだした言葉で綴られているのですから、

子どもにおはなしするときに、昔話を語るときのように言葉を変えて読んだり、

自己流にアレンジしたりはしないようにしましょう。

 

昔話でも童話でも、本を選ぶときに大切なことは、

その1冊を通して何を伝えたいのか?ということです。

  

『子どもに昔話を!』

編者 石井正己

出版社 三弥井書店(2007)

価格 1700円+税

ISBN 978-4-8382-3153-9

 


 

 

『昔話と語りの現在』

著者 櫻井美紀

出版社 久山社

価格 1553円+税

ISBN 4-906563-80-5

日本児童文化史叢書20


 

Posted at:11:05

レポート:読み聞かせスキルアップ講座③

ストーリーテラー櫻井美紀さんを講師に招いての

「読み聞かせスキルアップ講座」も第3回目を迎えました。

今回は皆さんに昔話の絵本、または、小学校高学年向けの絵本を

持ってきてもらい、昔話と童話の違い、その歴史について学びました。

 

 

1.グリム童話

1812年、ドイツのグリム兄弟による『子どもと家庭のためのメルヒェン集』

が出版されました。皆さんもご存知の『グリム童話集』です。

これは、グリム兄弟がドイツで語り継がれてきた昔話の採集をし、

再話をして出版された(文字になった)ものです。

昔話や民話など、民衆の間で口語り(口頭伝承)されたものを文字にした

=口承文学、つまりドイツ語で「メルヒェン」です。

これを日本語に訳すときに、子どものための読み物だから「童話」にしよう。

と、ここで「童話」という言葉が生まれたのでした。

 

―ちなみに、日本で初めて『グリム童話集』の全訳が収められたのは、

大正13年~昭和2年にかけて刊行された『世界童話大系』(監修 松村武雄)。

訳者は金田鬼一で、岩波文庫から『完訳 グリム童話集』として

1925年(大正14年)に初版が出ています。

 

2.巌谷小波の童話運動 ※千代田区ゆかりの文学者です。

巌谷小波は、1870年(明治3年)東京麹町生まれ。

医者の息子で、7歳の頃からドイツ語を学び、

15歳の頃には原語でグリムを読んでいたのだとか!

(長兄は日本人で初めてドイツに医学を学びに行った人だそうです。)

21歳で博文館の編集長になり、子どものための雑誌のはしりである

『少年世界』を手掛けたことでも有名です。

 

1896年(明治29年)、小波は京都の小学校に呼ばれます。

『桃太郎』などの日本の民話だけでなく、世界の民話や昔話をたくさん

文字にしていたので、それを語ってほしいと校長に頼まれてのことでした。

子どもの頃、親に連れていってもらった講談などが大好きだった小波は、

そこで小学生向けに世界の民話・昔話を講談口調で語ったところ、

それが子どもたちに大好評。世界の昔話を語る活動を始めたのが

=口演童話運動の始まりです。

 

小波の死後も口演童話系統の活動は続きますが、

戦時中に戦争協力の活動をした、ということで

戦争の苦い記憶とともに消し去られる傾向にあるそうです。

 

日本におけるストーリーテリング(本に書かれたものを口語りにすること)

は戦後、石井桃子らの活動によって広まったとされていますが、

形式は異なるにせよ、実は戦前から行われていたのですね。

 

★世田谷文学館で、石井桃子展が開催中です。

 没後初の回顧展。作品だけではなく、手書きの翻訳ノート、

 原著者への質問の手紙、使っていた辞書類など、その徹底的な

 仕事ぶりがわかる貴重な資料もたくさん展示されています。

 4/11(日)までなので、お見逃しなく!

 

長くなりましたので、続きは次回にしましょう。

それではまた!

 

『語り 豊饒の世界へ』

著者 片岡輝、櫻井美紀

出版社 萌文社

価格 2381円+税

ISBN 4-938631-77-6

 


 

Posted at:16:35

レポート:読み聞かせスキルアップ講座②

先週末、読み聞かせスキルアップ講座の第2回が開催されました。

悪天候の中、ほぼ100%の出席率!

 

今回のテーマは「ことばの音楽性」でした。

ことばの音楽性とは、どういうことを意味するのでしょうか?

リズム、繰り返し、韻、声の強弱・響き、声の表現・・・

様々な要素があるようです。

そしてそれによって、子どもは心地良さを感じたり、

安心感を得るのだそうです。

 

まずは“ちちんぷいぷい”を例にとって学びました。

ちちんぷいぷい・・・

皆さんは、この後に何と続けますか?

ちちんぷいぷい いたいのいたいの とんでいけー! でしょうか。

先生の時代は、

ちちんぷいぷい ごようのおたから とんでいけー! だったそうです。

(ごよう=おめでたい、五葉の松)

 

“ちちんぷいぷい”というときには、

子どもの顔をしっかり見たり、目を合わせたり、なでたり、

ということが大切です。

さらに、心をこめることで「声の表現」が、うんと変わってきます。

 

読み聞かせでも語りでも、たいせつなのは、

こころを通い合わせること、そしてこの、

音楽性(ことばを気持ちよく届けようという気持ち)です。

 

読み聞かせは、

「本」という手立てを通じて文化やこころを伝えることです。

だから「読み違えても、言葉に詰まってもいい」

という先生の言葉に、

勇気づけられた参加者も少なくなかったようです。

 

それでは今回はこのあたりで。

次回は、「ことばの音楽性」を学ぶための本や、

参加者が持参して読み聞かせをした本をご紹介します。

 

Posted at:17:33

レポート:山口マオさんの版画ワークショップ&トークショー

2/27、28に開催された「JRAC(ジャラック)本まつり in じんぼう」

の報告レポート、後編です。

 

絵本「わにわに」シリーズや「マオ猫」でおなじみの

絵本作家・山口マオさんによる版画ワークショップとトークショーが

2/27(土)に千代田区民ホールで開催されました。

 

まずは版画ワークショップ。

「わにわに」の絵はどのようにできているのでしょうか?

使う道具は、馬の毛のハケ、水彩インク、紙、ばれん。

そして、榀(シナ)の木の板に、絵柄を彫った版を使います。

色をつけたいところにだけ、色インクをのせて・・・

その上に紙を置き、ばれんで刷ることを2、3回繰り返します。

すると・・・

さあ、何になるのでしょう?

今度はまた別の版木に黒インクをすりこみ、紙をのせて刷ると・・・

 

ジャジャーン!

いっきに絵があらわれて、みんなびっくり!拍手喝采です!!

名づけて「本のかかり」が刷り上りました。

マオさんが絵本のために版画を刷るときは、

ほとんど刷り直しなく、本番一回で仕上げてしまうそうです。

 

さあ、今度は参加者のみんなの番です。

マオさんに教えてもらいながら一生懸命刷りました。

 

 

ほら、できたよ。

 

その後のトークショーでは、マオさんご本人が「わにわに」の

読み聞かせをしてくれるなど、とても楽しいひとときになりました。

 

ところで、「わにわに」が生まれるきっかけは何だったのでしょうか?

それは、さかのぼること約10年前、

石神井公園にワニが出た!と騒動になったときのこと。

おはなしを書いている、小風さちさんも公園に駆けつけますが

ワニはでてきませんでした。

はて、ワニはお風呂にでも入っているのかな・・・?

というのが「わにわにのおふろ」のきっかけになったそうです。

そのとき、山口マオさんに絵の担当として声がかかったのですね。

 

☆お知らせ☆

マオさんが、千代田図書館に、直筆「わにサイン」入りの絵本を

寄贈して下さいました!

ご覧になりたい方は、図書館10Fカウンターで「ちよぴたブログを見て」

とお問い合わせください。

Posted at:12:10

レポート:岡崎武志の古本道場&神保町古書店街ツアー

去る2/27、28、出版産業振興財団(JPIC)読書アドバイザークラブが

主催する「JRAC(ジャラック)本まつり in じんぼう」が開催されました。

 

冷たい雨が降る中での開場となりましたが、午後にかけては雨もやみ

たくさんの方が遊びに来てくださいました!

2日間にわたり、区内4会場で様々なイベントが行われ、

すべてに足を運ぶことはできませんでしたが、一部をご紹介します。

 

2/27(土)開催

「古本道場&神保町古書店街ツアー」

 

講師は、書評家でライターの岡崎武志さん。

「古書の楽しみ」について語ってくださいました。

 

ときおり、古書には、その本を手にしてきた人たちの形跡が残っています。

新聞書評が貼り付けられていたり、メモが書き込まれていたり、

映画のチケットなどが挟み込まれていたり。 

(そしてそれに高値がついたり・・・)

そうした、昔の人の本の読み方を見るのも、楽しみ方の一つだそうです。

 

古本市では、古本だけでなく、チラシなどの紙類もたくさん出品されます。

たとえば絵葉書は、当時のファッション等を知ることができるし、また、

そんな古い絵葉書で一筆書いて送るのもいいね、とおっしゃっていました。

 

田中一光が表紙をデザインした「カッパ・ブックス」や

岩波写真文庫、改造社の全集、昔の教科書なども面白い、とのこと。

 

千代田図書館内でのトークの後は、神保町古書店街ツアーへ。

 

鳥海書房→みわ書房→秦川堂の3店を回りました。

約1時間の自由行動の後、図書館に戻り、

岡崎さんだけでなく、参加者の皆さんも

各々が戦利品を紹介し合い、おおいに盛り上がりました。

 

上記3店以外にも、

☆田村書店の無料箱

☆コミガレ=小宮山書店のガレージセール(単行本3冊500円など)

・一誠堂書店 ・中野書店 ・矢口書店 ・ブンケンロックサイド

などが、岡崎さんオススメの古書店だそうですよ!

※場所等の詳細については、千代田図書館コンシェルジュにお尋ねください。 

 

講師の岡崎さん、ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました! 

 

★岡崎武志さんのブログ http://d.hatena.ne.jp/okatake/

 

 

Posted at:12:10

レポート:読み聞かせスキルアップ講座①

2/20(土)第1回「読み聞かせスキルアップ講座」が

千代田図書館で開催されました。参加者は18名。

講師は、世界を舞台にご活躍されている、

ストーリーテラーの櫻井美紀さんです。

 

 ★櫻井先生のHPはこちら

 

4回連続講座の初回となる今回は、

参加者の皆さんがふだんの活動(幼稚園で読み聞かせを

している等)について自己紹介をし、

櫻井先生からは、ご自身の子育て経験談を交えながら、

幼い子ども向けの本の紹介がありました。

 

 

*・*・*・*・*・内容の一部をご紹介・*・*・*・*・*

 

 図書館などで行う「読み聞かせ」は、

  こんな風に絵を見せながら行いますが

  

 

  赤ちゃんの頃から、家庭で大人が本を読む「本読み」は

  こんな風にふつうに本を手にとって読むのを見せたり聞かせたり、

  

 

  お子さんと一緒にごろんと寝っころがって読んだり。

 

  「本読み」で大切なのは、

  大人が子どもを愛しているという愛情表現をすること。

 

  忙しい生活の中で子どもにあたってしまうことがあったとしても、

  本を読むときだけは、

  愛情を感じさせるような優しい声で読んであげることです。

 

これは、ご自身のゆとりや癒しにもつながりそうですね。 

また、幼いお子さんには、音楽的なリズムやメロディで

お子さんが安心して聞けるように読むといいそうです。

 

 新しく本を買ったりもらったりしたら、

   まず本の真ん中をこうやってしっかり開かせることで、

  「読み聞かせ」も「本読み」も、やりやすくなりますよ。

  

 

*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*

 

こうやって本の真ん中を折っている姿をいつも見ていたからか、

櫻井先生のご長男も、本を渡すと、この「本折り」を

幼いながらに自然とやるようになったそうです。

本当に、子は親を見て育つんですね!

 

櫻井先生のライフワークである「語り」についても

興味深いおはなしがありました。

 

「語り」とは、伝えたい真実をつかまえて、

自分のことば、生きたことば、「音声」のことばで伝えること。

 

つまり、字にこだわらない、という点で「読み聞かせ」と大きく異なります。

 

象形文字、楔形文字など、文字の現れは約5千年前と言われています。

それまでずっと何万年も、人間は音声言語のみを使っていたのですね。

 

「語り」の一例として、ジプシーの昔話『太陽の木の枝』から

ほんの少し「語り」を聞かせてくださったのですが、

一瞬にして物語の世界に引き込まれ、もっと聞かせて!

という気持ちになりました。

 

今回紹介された本については、

これから少しずつご紹介していきますので、お楽しみに。

Posted at:17:25