もうすぐ十五夜 読書で、街歩きで、お月見を楽しもう

厳しい残暑も一段落し、爽やかな秋の風を感じる季節が、ようやくやってきました。

一年の間でも特に月が美しく見える「中秋の名月」、旧暦で8月15日の月をさす今年の「十五夜」は、9月29日(金曜日)です。

今年はこの日がちょうど満月のタイミングと重なり、お天気がよければきれいな月を楽しめそうです♪

千代田図書館からすぐ近くの九段坂は、江戸時代から「月見の名所」と呼ばれていたことをご存じですか?

九段下交差点から靖国通りを市ヶ谷方面に上がる九段坂は、起伏に富んだ江戸の町でも特に急な坂として知られ、町中を一望できる場所として知られていたそうです。

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こちらが現在の九段坂。坂の上の歩道橋から撮影しました。

現在のゆるやかな坂の形は、関東大震災後の帝都復興計画で行われた大規模な工事によるもの。

今では大きなビルが立ち並んでいますが、東京の空を広く眺められるスポットです。十五夜の夕べは、この場所で満月を眺めてみるのはいかがでしょうか。

かつての九段坂の趣を、読んで知る

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『江戸東京の地名散歩 歴史と風情を愉しむ』

中江 克己/著

ベストセラーズ

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『東京100年散歩 明治と今の定点写真』

鷹野 晃/著

海竜社

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同じく歩道橋の上から。この日は歩道橋から見て田安門の方向に月が高くのぼっていました。(9月25日撮影)

また、千代田図書館10階カウンター前でも「つきのほん」の展示を行っています(10月1日(日曜日)まで)。

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月にまつわるお話の絵本や児童書、季節について知ることのできる本を集めていますので、こちらもぜひご覧ください♪

季節の行事を楽しもう お月見におすすめの本

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『季節を知る・遊ぶ・感じる 9月のえほん』

長谷川 康男/監修

PHP研究所

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『「和」の行事えほん 2 秋と冬の巻』

高野 紀子/作

あすなろ書房

Posted at:11:40