昭和館開館25周年記念特別企画展「昭和を駆け抜けた超特急~燕(つばめ)、そして新幹線へ~」写真展「失われゆく昭和の仕事-戦中・戦後の街頭風景-」開催中!


千代田図書館から歩いて5分ほどの場所にある昭和館は、戦中・戦後(昭和10年代頃~30年代頃)の国民の生活上の労苦を次世代に伝える国立の施設として、平成11年3月27日に開館しました。当時の国民生活を伝える資料を収集、保存、展示しています。

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オープンから今年で25周年を迎える昭和館では、記念すべき節目として、特別企画展「昭和を駆け抜けた超特急~燕(つばめ)、そして新幹線へ~」を開催しています。


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▲3月27日、25周年を迎えた昭和館(玄関ロビー)

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▲25周年特別企画展(3階特別企画展会場)

超特急「燕」昭和5年に誕生しました。東京から神戸間を、従来の時間から2時間以上も短縮させたことも話題となり、その速さは多くの人を魅了しました。今でこそ、特急列車新幹線私たちの生活にとって身近な存在ですが、当時はすべての人が乗れるわけではない、大変貴重な乗り物です。超特急「燕」が誕生した昭和初期から、その後の新幹線の登場までの軌跡を、人々の生活とともに辿ることができる展示となっています。

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列車の最後尾に掲げていたテールマークや、列車に使用された椅子超特急「燕」の柄が入った着物など、貴重な実物資料も見ることができます。

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さらに、開館25周年記念イベント「常設展示室入場者キーワードチャレンジ」も開催されています。7階常設展示室入場の際、7階及び3階特別企画展に掲示されているキーワードを答えると、昭和館オリジナルクリアファイルがもらえますよ。

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▲開館25周年記念常設展示室入場者「キーワードチャレンジ」


懐かしいと感じる世代
も、初めて見る!という世代も、どなたでも楽しむことができる企画展になっています。常設展示室も併せて見ることで、戦中・戦後の国民生活がより理解できると思いますので、ぜひそちらにも足を運んでみてください♪


特別企画展「昭和を駆け抜けた超特急~燕(つばめ)、そして新幹線へ~」

【会 期】 開催中~5月6日(月曜日) 

【会 場】 昭和館 3階特別企画展会場

【所在地】 千代田区九段南1-6-1

【入場料】 無料

【時 間】 午前10時~午後5時30分(入館は午後5時まで)

【休館日】 月曜日(4月29日・5月6日は開館)

【後 援】 千代田区 千代田区教育委員会

詳細はこちら


写真展
のテーマは、「失われゆく昭和の仕事―戦中・戦後の街頭風景―」。今の時代ではもう見かけることができない、貴重な仕事風景を写真とともに振り返ることができます。

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展示写真のなかには、関連する当時の映像やSPレコードの音源を、昭和館5階映像・音響室で視聴できるものもあります。昭和の暮らしをより身近に感じられますよ。

春は、新生活が始まる方の多い季節ということもあり、たくさんの仕事を知ることができる機会を提供したいと企画された写真展。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

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アンケート
に答えると、しおりとA5のクリアファイルがもらえます!昭和の懐かしい写真入りのしおりです。いつでも懐かしい風景を持ち運ぶことができますよ。

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▲アンケートに答えてもらえるしおりとクリアファイル(しおりは選べません)


写真展「失われゆく昭和の仕事-戦中・戦後の街頭風景-」

【会 期】 開催中~6月30日(日曜日)

【会 場】 昭和館 2階ひろば(屋外)

【所在地】 千代田区九段南1-6-1

【入場料】 無料

【時 間】 午前10時~午後5時30分(入館は午後5時まで)

【休館日】 月曜日(4月29日・5月6日・5月27日は開館)

【後 援】 千代田区 千代田区教育委員会

詳細はこちら


さらに現在、千代田図書館の地域連携コーナーでは、「特別企画展でふりかえる 昭和館の25年」を展示しています。

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▲千代田図書館展示の様子

千代田図書館の所蔵本も昭和館の歴史とともに紹介しています♪

ぜひこの機会に読んでみてはいかがでしょうか。(貸出可)

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展示「特別企画展でふりかえる 昭和館の25年」

【展示期間】開催中~4月27日(土曜日)

【開催場所】千代田図書館9階 地域連携コーナー

【企画協力】昭和館

詳しくはこちら

Posted at:12:20

コンシェルジュ通信vol.70:季節の和菓子を堪能!

最近はぽかぽかと暖かい日が増えてきました。

甘いお菓子でほっと一息、癒されたい気分になります。

九段下駅から千代田図書館までの道すがら、いつも気になる和菓子屋さんがあります。

先日コンシェルジュの仲間たちと伺いました。

御菓子司 寿々木(おかしつかさ すずき)さんです!

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まず目に入るのは、和菓子が並んでいる表のショーケースです。

伺ったときは2月の和菓子が並んでいました。

写真の「寒椿(かんつばき) 」の練り切り、美味しそうですね!

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花びらの中にはこしあんが包まれており、しっとり優しい甘さ

ちょこんと添えられた椿の葉は少し透明感があり、瑞々しさが伝わってきます。

ぱっと華やかな気分になれる、素敵な練り切りです。



和菓子と聞いて、練り切りをイメージされる方は多いのではないでしょうか。

この機会に、千代田図書館所蔵の本で、練り切りと2月の和菓子のモチーフについて調べてみました!

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『事典 和菓子の世界』

中山 圭子/著

岩波書店

練り切りとは

こしあんに求肥、寒梅粉(かんばいこ)などのつなぎを加えて、練り上げて作るもの。

柔らかく細工がしやすいため、季節に合わせて様々な形作りがされています。

モチーフ

日本の和菓子は、その時の季節にあった植物動物自然など身の回りのものがモチーフにされています。

今回紹介した椿の花は、1月~2月頃の季節によく用いられています。

「寒椿」のほか、「玉椿」「姫椿」「白玉椿」「花椿」などの銘が付けられるそうです。

練り切りの柔らかい生地と、日本の四季を愛でる文化、そして和菓子職人の技が重なって、繊細で美しい練り切りが出来るのですね!

千代田図書館には、ほかにも和菓子に関連する本があります。

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『史料でみる和菓子とくらし』

今村 規子/著

淡交社

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『和菓子を愛した人たち』

虎屋文庫/編著

山川出版社

これからお花見お祝い事などで、和菓子を買おうかな~と考えている方!

御菓子司 寿々木さんの和菓子とともに、図書館の本で理解を深めてみてはいかがでしょうか。



そろそろお花が見頃の季節がやってきますね。

コンシェルジュブースで現在「春の兆しを探しに千代田区内お散歩へ♪~皇居東御苑の梅~」をテーマに装飾しています。

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今後もさまざまな展示を行っていきますので、どうぞお楽しみに!

御菓子司 寿々木

【場  所】千代田区九段南1-4-3

【営業時間】午前11時~午後7時(甘味喫茶12時~)

【定 休 日】土曜日・日曜日・祝日

Posted at:17:00

国立公文書館の企画展示「みんなで食べよう―公文書でえがく学校給食―」


今回のちよぴたブログでは、国立公文書館で開催中の、令和5年度 第3回企画展「みんなで食べよう―公文書でえがく学校給食―」に行ってきましたので、紹介します♪

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千代田図書館から歩いて10分ほどの距離にある、国立公文書館は、国の行政機関独立行政法人から移管をうけた、歴史資料として重要な公文書などを保存しています。

憲法や法律、条約などをはじめとした公布原本や関連資料が常設で展示(複製のみ)されており、いつでも見ることができます。

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▲令和の書(複製)

今回の企画展のテーマは学校給食。国立公文書館が所蔵している資料を中心に、戦前から戦後、そして現在に至るまで、給食がどのように変化していったのかを時代背景とともに辿ることができます。

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昭和29(1954)年に学校給食法が公布、施行されたときの、学校給食法の御署名原本も展示されています。当時の学校給食の目標などを知ることができる、大変貴重な資料です。公布から70年を迎えた今もなお、非常にきれいな状態で原本を見ることができるのは、大切に管理されているからではないかと思います。

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そして、献立に関する資料も展示されています。「栄養献立表」には、朝食・昼食・夕食の献立表に加え、調理方法などが紹介されています。当時の、食への関心や健康への意識なども伺うことができます。

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そして最後に興味深かったのが、「思い出に残っている給食」のアンケート結果の展示!

世代地域別に分かれており、自分が食べていた給食は他の地域では食べられていなかったという驚きや、反対に給食に出てほしかったな...というメニューもあり、とても楽しく見ることができました。

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親子でメニューの違いを探したり、育った地域が違う友達と、給食のメニューについて語り合うのも、驚きがあって面白いのではないでしょうか♪

令和5年度 第3回企画展

「みんなで食べよう―公文書でえがく学校給食―」

【会 期】 開催中~2月25日(日曜日)

      ※期間中無休

【時 間】 午前9時15分~午後5時

【会 場】 国立公文書館 本館

【所在地】 千代田区北の丸公園3-2

【入場料】 無料

詳しくはこちらをご覧ください



そして、千代田図書館の9階プラスアートでも、国立公文書館の紹介をしています♪

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▲展示に合わせた本の紹介もしています♪

展示「国立公文書館:みんなで食べよう―公文書でえがく学校給食―〈ミュージアムへ行こう!Vol.12〉」

【展示期間】開催中~2月24日(土曜日)

【開催場所】千代田図書館9階 プラスアート

【企画協力】国立公文書館

詳しくはこちら



10階では、「図書館と給食 おはなし給食ってなに?」というテーマで展示を開催しています。千代田区立の小学校では、秋の読書推進月間を中心に、「おはなしに登場する食べ物」を給食で再現する「おはなし給食」を実施しています。子どもたちに食べることを楽しんでもらおうと、千代田図書館から派遣された司書、そして各学校に所属する栄養士の方がメニューを考えています。

実際のメニューの写真、そしてテーマになっている本を一緒に見ることができます。

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▲おはなし給食のもとになった本や、給食に関する本も併せて展示(貸出可)


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▲千代田図書館の階段にも本の紹介が♪

もっと給食について知りたい!理解を深めたい!と思った方はぜひ、千代田図書館にも足を運んでみてくださいね♪

展示「図書館と給食の関係 おはなし給食ってなに?」

【展示期間】開催中~3月23日(土曜日)

【開催場所】千代田図書館10階 児童書コーナー

【企画協力】千代田区立九段小学校、千代田区立麹町小学校

詳しくはこちら

Posted at:14:30

千代田図書館のDISPLAY BOOKSが新しくなりました!

千代田図書館9階 情報探索コーナーの円形デスクの中央、装幀が美しい古書を見て楽しめるDISPLAY BOOKS(ディスプレイブックス)が新しくなりました♪

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こちらは、神田神保町の洋古書専門店 北沢書店の4代目店主 北澤里佳さんが手がける「KITAZAWA DISPLAY BOOKS」を千代田図書館内でも楽しんでいただけるよう設置しているコーナーです。

1月28日(日曜日)、千代田図書館の休館日に入替作業をしていただきました。

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たくさんの色鮮やかな洋古書が、手際よく並べられていきます。

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棚全体のバランスを見ながら本を配置し、装飾のオブジェを並べる北澤さん。

美しい洋古書の魅力を活かしながらディスプレイしていきます。

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1時間半ほどで入替作業が終了し、DISPLAY BOOKSが完成しました!

今回は、緑、青、黒の3色をテーマカラーとして、3面の本棚を構成しています。

「リラックスできる緑、爽やかな青、読書や勉強がはかどる黒と、これから迎える新しい季節に合わせて色を選びました」と北澤さん。

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並べられている本の中には、アーネスト・ヘミングウェイやD.H.ロレンス、マーク・トウェインなど、日本でもよく知られた文学者の名前を見つけることができます。

北沢書店が数多く取り揃える英米文学の本の中から、図書館を利用する方にも馴染みの深い1950~60年代以降の文学作品を中心に選書していただきました。

美しい装幀に注目し、その本を読んでみたい、手に取ってみたいと感じることも読書の楽しみ方のひとつです。

千代田図書館へご来館の際は、ぜひDISPLAY BOOKSにご注目ください!

DISPLAY BOOKS

【場 所】千代田図書館9階 情報探索コーナー中央

※このコーナーの資料は閲覧・貸出できません

※館内の写真撮影は、申請のうえ行うことができます


また、千代田区立図書館公式YouTubeチャンネルでは、今回のDISPLAY BOOKSのメイキング動画を、来月中に公開予定です!こちらも、どうぞお楽しみに♪

Posted at:17:00

【MOFCAの庭からごきげんよう】10歳から知っておきたいお金の心得

千代田区障害者よろず相談MOFCAと連携し、おすすめの本をご紹介いただいている連載【MOFCAの庭からごきげんよう】。第11回目をお届けします。

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皆様、こんにちは。12月担当のMです。

今年も残り少なくなりました。猛暑に続き、この季節は寒暖の差が激しく、体調管理が大変ですがいかがお過ごしでしょうか?

さて、今月の本は『10歳から知っておきたいお金の心得 大切なのは稼ぎ方・使い方・考え方』です。

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『10歳から知っておきたいお金の心得 大切なのは稼ぎ方・使い方・考え方』

八木 陽子/監修

えほんの杜

監修の八木陽子さんは、(株)イーカンパニー代表で2001年にファイナンシャルプランナー・キャリアカウンセラーの資格を取得。海外でファイナンシャルリテラシー教育を視察した経験を活かし、「お金は生活に必要なものなのに、なぜ、話す機会が少ないのだろう」と疑問を持っておられ、子ども向けのマネー教育の普及に努めています。

この本は「お金がたくさんあれば幸せ?」の疑問から始まって、物価・景気・キャッシュレス・銀行・投資・社会保障などなどについて書かれており、とてもわかりやすいイラストでお金について教えてくれる4人の先生たちが登場します。

本の中には、「ボクたちのおこづかい大作戦・お金を計画的につかう方法」という特別ページがあります。おこづかいの管理方法としておこづかい帳がありますが、面倒で続かない場合が多いですよね。

オススメは4つの貯金箱を準備し分類することだそうです。具体的には①貯めるお金(すぐには使わず、貯めておく)、②使うお金(すぐ欲しい物を買う)、③人のために使うお金(大切な人のプレゼント等に使う)、④増やすお金(おうちの人と一緒に金融機関に行って預ける勉強など)の貯金箱です。これらを身に着ける事により、おとなになってからも役に立つことになります。


この本で最も伝えたい事として書かれている「お金は社会の血液だ」の言葉は、すばらしい表現だと思いました。

確かに、血液は酸素と二酸化炭素を体に運び、体に十分な栄養素をいきわたらせ老廃物を運んできます。社会も、お金が隅々まで秩序よく回っていればよくなっていくのだと、この本は教えてくれています。私も子どものときにこの本に出会いたかったです。ファイナンシャルリテラシーがあれば老後資金問題など考えなくても済んだかもしれません。


キッズ・マネー・ステーションは、キャッシュレス決済、スマートフォンやゲームの所有など、今の社会の子どもたちの環境が目まぐるしく変化する中、物やお金の大切さを知らせたいという思いで設立された団体です。全国に約200名在籍する認定講師が自治体や学校などを中心に、お金教育・キャリア教育の授業や講演を行っています。2019年までに1300件以上の講座実績を持っています。

「千代田区障害者よろず相談MOFCA」を相談窓口としてどうぞご利用ください。

どんなささいな事でも結構です。

みはらしの良い、居場所スペースもありますので、ただ休んで、ご自分のリラックスの場としてのご利用も大歓迎です。お待ちしております。


MOFCAがあるパレスサイドビルの中は、クリスマスのイルミネーションがとても素敵です。

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通路からMOFCAの入口を撮影してみました。

それでは皆さま、お体に気をつけて年末年始をお過ごしください。

次回は2024年2月になります。どうぞお楽しみに!



MOFCAの連載【MOFCAの庭からごきげんよう】は、隔月の第2週目に更新しています。

Posted at:12:20

「しょうけい館」が移転、リニューアルオープン

戦傷病者及びその家族等が体験した戦中・戦後の労苦を伝える資料を収集・保存し後世に語り継ぐ、戦傷病者史料館「しょうけい館」が10月25日に移転、リニューアルオープンしました。

この度、九段南から九段北1丁目のビル2・3階へ移転。移転しても、千代田図書館からは徒歩7分ほどと近い距離です。

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▲受付と企画展示室は2階にあります。

3階フロアは常設展示室。移転に合わせ展示もリニューアルしています。

戦中~戦後の史料や証言、野戦病院を再現したジオラマなどに、新たに映像やアニメーションを交えて、この国が辿った戦争の足取りと記憶を、誰にでも伝わりやすい形で展示しています。

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▲戦地で傷を負った瞬間の証言と、受傷の跡が残る帽子やひび割れた眼鏡などを収めた展示ケース。

終戦後も後遺症が残る怪我や病気を負った人々と、生活を支えた家族がいました。戦争を体験していない世代が教科書や本から歴史を学ぶだけでは、その生活の苦労はなかなか想像できないことかもしれません。

展示では、戦時下また終戦後、戦傷病者とその家族がどのように療養生活を送り、社会の中で生きたかについても詳しく知ることができます。

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▲こちらは、義手や義足を身に付ける体験コーナー。手に取ってみると、その重さに驚きます。

また2階には企画展示室、図書室、シアターもあります。

現在、企画展示室では、ラバウルの戦地で左腕を失う怪我をしながら、帰還後に紙芝居画家、その後漫画家となり多くの作品を残した水木しげるさんの歩みをたどる展示「武良茂(水木しげる)の人生」を開催しています。

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図書室では戦傷病者の体験記や、医療福祉施策に関する資料などを閲覧できます(館外貸し出し不可)。また、文献・実物資料や戦傷病者の証言を検索できる情報端末も設置されています。

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シアターでは戦傷病者の証言を収めた映像の上映のほか、次世代の語り部による講話会も定期的に開催されています。詳しくはこちらをご覧ください。


毎日のように世界各地の戦争のニュースを目にする今だからこそ、戦争の痛みと労苦を"自分ごと"としてとらえるきっかけとして、幅広い年代の皆さんにご覧いただきたい展示です。

リニューアルしたしょうけい館に、ぜひ足をお運びください。

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しょうけい館

【所 在 地】 千代田区九段北1-11-5 グリーンオーク九段2階・3階

【開館時間】 午前10時~午後5時30分(入館は午後5時まで)

【休 館 日】 月曜(祝日または振替休日の場合はその翌日)

       年末年始(12月28日~1月4日)

【入 館 料】 無料

詳しくはこちらをご覧ください

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Posted at:17:40

コンシェルジュ通信Vol.68:
東京名物 神田古本まつりが今年も始まりました!


こんにちは!

今回のブログは、千代田図書館コンシェルジュがお届けします。

10月もそろそろ終わり、まもなく11月に入りますね。

朝晩が肌寒く感じるようになり、本格的な秋を感じる機会が増えました。

そんな秋の風物詩といえば!

日本一の古書店街が誇る、東京名物 神田古本まつりです!

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▲開催初日(10月27日)のメイン会場の様子

第63回を迎えた神田古本まつりですが、

初日から多くの人が訪れ、連日賑わいをみせています。

開始前日に靖国通り沿いを歩くと、神保町交差点にあるメイン会場や、各書店の前にはワゴンが置かれ始めていました。神田古本まつりの準備の様子が見られてワクワクしますね。

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▲神田古本まつり前日

そして開催初日は平日にも関わらず、スタート時間の10時にはすでに多くの人が書店の前に集まっていました。

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▲神田古本まつり初日の様子

各書店に並ぶ本と路面に並ぶ本も合わせると、なんと100万冊近い本が500メートルほどの距離にギュッと集まっています。街全体がまるでひとつの本屋さんのような、そんな雰囲気を味わえますよ。

私たち千代田図書館コンシェルジュは、書店はもちろんのこと、街のご案内ができるよう日頃から神保町界隈を巡り、知見を深めています。

しかし初めの頃は、

「まだまだ古書についての知識が足りないのに、お店の中に入っても良いのだろうか」

「この書店、なんだか緊張して入れない......」

そう思い躊躇してしまったことも少なくありませんでした。

もし今、同じように感じている方がいらっしゃれば、

外をふらりと歩くだけでもたくさんの本に出会える、神田古本まつりはとてもおすすめです!

そして、神保町を散策するうちに

「もっとこのジャンルが揃っている古書店はないかな」

「この著書の古書が他にもないか調べてみたい」

そんな風に興味が湧いた際には、ぜひ「本と街の案内所」へ立ち寄ってみてください。

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▲本と街の案内所

小学館ギャラリーに併設された案内所では、

コンシェルジュが古書店や書籍を一緒にお探し致します。

また、本の検索だけでなく、街あるきをより楽しくするMAPをはじめ、美味しいお店の情報などもたくさんご用意していますので、ぜひ気軽に足を運んでみてくださいね。

いつにも増して、活気溢れる神保町の街で

心よりお待ちしております♪



本と街の案内所

【住 所】 千代田区神田神保町1-15 小学館ギャラリーBH神保町内

【営 業】 午前11時~午後2時30分

【定休日】 土曜日・日曜日・祝日

「第63回 東京名物 神田古本まつり」

【日 時】 開催中~11月3日(金曜日・祝日) 午前10時~午後6時

【会 場】 神田神保町古書店街(靖国通り沿い・神田神保町交差点他)

Posted at:15:00

もうすぐ十五夜 読書で、街歩きで、お月見を楽しもう

厳しい残暑も一段落し、爽やかな秋の風を感じる季節が、ようやくやってきました。

一年の間でも特に月が美しく見える「中秋の名月」、旧暦で8月15日の月をさす今年の「十五夜」は、9月29日(金曜日)です。

今年はこの日がちょうど満月のタイミングと重なり、お天気がよければきれいな月を楽しめそうです♪

千代田図書館からすぐ近くの九段坂は、江戸時代から「月見の名所」と呼ばれていたことをご存じですか?

九段下交差点から靖国通りを市ヶ谷方面に上がる九段坂は、起伏に富んだ江戸の町でも特に急な坂として知られ、町中を一望できる場所として知られていたそうです。

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こちらが現在の九段坂。坂の上の歩道橋から撮影しました。

現在のゆるやかな坂の形は、関東大震災後の帝都復興計画で行われた大規模な工事によるもの。

今では大きなビルが立ち並んでいますが、東京の空を広く眺められるスポットです。十五夜の夕べは、この場所で満月を眺めてみるのはいかがでしょうか。

かつての九段坂の趣を、読んで知る

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『江戸東京の地名散歩 歴史と風情を愉しむ』

中江 克己/著

ベストセラーズ

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『東京100年散歩 明治と今の定点写真』

鷹野 晃/著

海竜社

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同じく歩道橋の上から。この日は歩道橋から見て田安門の方向に月が高くのぼっていました。(9月25日撮影)

また、千代田図書館10階カウンター前でも「つきのほん」の展示を行っています(10月1日(日曜日)まで)。

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月にまつわるお話の絵本や児童書、季節について知ることのできる本を集めていますので、こちらもぜひご覧ください♪

季節の行事を楽しもう お月見におすすめの本

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『季節を知る・遊ぶ・感じる 9月のえほん』

長谷川 康男/監修

PHP研究所

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『「和」の行事えほん 2 秋と冬の巻』

高野 紀子/作

あすなろ書房

Posted at:11:40

コンシェルジュ通信Vol.67:和紙の魅力をお届け

千代田図書館のコンシェルジュブースでは、和紙を使った折り紙作品の展示「紙のまち神保町~夏編~」を行っています。

神保町は世界一の本の街ですが、その本づくりに欠かせないのは紙。神保町は「紙のまち」とも言えるのでは?という発想から、和紙の魅力を伝える展示を企画しました。

実際に私たちが和紙で作品を作っています。

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和紙で作るのは、夏を感じさせるアサガオクワガタカブトムシ、そしてデメキン

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まず和紙を選びに、神保町のさくら通りにある山形屋紙店を訪れました。

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創業明治12年の和紙専門の老舗「山形屋紙店」。

店内は、様々な種類の紙製品や和紙が並びます。

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和紙には、洋紙とは違った風合いが感じられます。

どれにしようかと和紙に手を伸ばすと、ふんわり柔らかいものから、触ると少しザラザラしたものまで、一枚一枚違った独特の手ざわり。

そして思ったより厚みがありました。

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折り紙に使いやすい紙はどれかをお店の方にも相談しつつ、展示作品にはこちらの和紙をセレクト。

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揉んでしわを入れる「もみ紙」とよばれる和紙です。

折り紙は、千代田図書館の所蔵からこちらの2冊を参考にして、和紙で作りました。

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『写真でわかる決定版おりがみ大百科』

山口 真/著

西東社


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『おりがみ大百科』

小林 一夫/監修

実業之日本社


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和紙で実際に折ってみて気づいたのは、「折りやすい!」ということ。

最初は「和紙は厚みがあるから、折るのは難しいかな...」と不安がありました。しかし、折り直しても跡が残りにくく、調整しやすかったです。

また、和紙は厚みがあるので、立体的に表現しやすいと感じました。

このほか、山形屋紙店では折り紙専用の和紙の扱いもあります。

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身近にある和紙というと、障子や、書道紙、茶道で使う懐紙など多くの和紙を思い浮かべるなかで、実は"お札(紙幣)も和紙でできている"と教えてくださったのは、山形屋紙店の方でした。「実はみんな、和紙をほぼ毎日見ているし、触っているのよ。」というお話に、改めて、私たちの身近にある和紙について、もっと知っていきたいと思いました。

ぜひ、夏休みのこの時期に、和紙の魅力に触れながら折り紙を折ってみてはいかがでしょうか。

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山形屋紙店

【場  所】千代田区神田神保町2-17 

【営業時間】午前11時〜午後5時(営業時間短縮中)

【定 休 日】土曜日・日曜日・祝日

詳しくはコチラ

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Posted at:14:00

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信 vol.39:
今年も夏の暑さを和らげる打ち水が始まりました☆

今年も本格的な夏の訪れにあわせて、日比谷図書文化館も夕方のひと時、職員が「打ち水」を始めました。

この「打ち水」は、千代田区全域で広く行われているものですが、日比谷図書文化館も参加している「エンタの街 日比谷打ち水月間2023」の取り組みで行っています。

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【打ち水実施期間】開催中~8月31日(木曜日)月~金曜日(祝日除く)

         17時頃実施 雨天中止

【実施場所】日比谷周辺の企業・施設各所

      日比谷図書文化館では施設外周

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日比谷図書文化館の打ち水の様子

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7月21日(金曜日)「エンタの街 日比谷打ち水月間」オープニングセレモニーに千代田区観光協会観光大使「リラックマ」も登場!

日比谷の打ち水は、劇場や映画館、ホテルが立ち並び、東京の文化を象徴するエンターテインメントの街として親しまれています。この街を愛する企業や施設関係者が結束して、日比谷の街に涼を届けるために2011年に始まり、コロナ禍での中止はあったものの、今年で11回目の恒例行事となっています。

セレモニーにも日比谷を訪れたたくさんの方が参加されていました。

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当日の打ち水で地表温度が39度から31度に下がり、一帯が涼やかな風に包まれました。

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夏の暑さを和らげる昔ながらの知恵として、家の門前に打ち水をしていました。土埃を鎮め、清々しくお客様をお迎えし、また苔や敷石などを濡らすことで表情を作り庭を演出する効果として行われてきた「打ち水」。

最近、夏のヒートアイランド対策として広く見直されるようになりました。

各家庭でもできる簡単な「打ち水」は、①お風呂の残り水や雨水などの二次利用水を使用して、②朝や夕方などの涼しい時間帯に行い、③日向よりも日陰で、風通しの良い場所で行いましょう。

【打ち水に必要な道具】
230801-5.jpg バケツやひしゃく

【使用する水】
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【打ち水】
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イラスト:日比谷図書文化館 受付コンシェルジュ

日比谷公園*花だより

まぶしく輝く夏空に響きわたるセミの声、今年も夏本番となりました。今回は心の涼を求めて、打ち水タイムの夕方に日比谷公園を散策し見つけた四季の花をお届けします。撮影:7月29日
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サルスベリ。木肌がツルツルで冷ややかな感じがします。心の涼に一票!

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アメリカノウゼンカズラ。ぶら下がる枝の先に花が咲いてます。日中の熱風から少しだけ涼しくなった風にゆ~らゆら、、、こちらも心の涼に一票!です。

Posted at:10:30

ブックハウスカフェ『そらをとびたい』写真展開催中!

今回は、千代田図書館からも近い子どもの本の専門店 ブックハウスカフェでの展示をご紹介します!

ブックハウスカフェ店内右奥「ギャラリーこまどり」では、7月11日(火曜日)まで『そらをとびたい』写真展が開催中です。

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『そらをとびたい』(小学館)は、フォトグラファー 山本直洋(やまもとなおひろ)さんが写真を、ライターのちかぞうさんが文を手がける空撮写真絵本です。

モーターパラグライダーを使用し、上空2000~3000メートルの世界から撮影された空撮写真の数々は大迫力!

爽やかで開放的な景色から空を飛ぶ夢を感じることができ、子どもにも大人にも大好評です。

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ギャラリーに足を踏み入れると、壁一面に絵本で使用されている写真が展示されています。

四方を美しく雄大な空の景色に囲まれて、まるで自分も空を飛んでいるかのような気分に。

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ブックハウスカフェの茅野さんは、「フォトグラファーの山本直洋さんの雄大な写真の数々を、この小ぶりな空間で展示することで、ギャラリーの真ん中に立つと作品に囲まれるような没入感を味わうことのできる写真展になりました」と語ってくれました。

また、写真展会期中には著者お二人による特別なイベントが開催されます!

第二部では、撮影に使用されたモーターパラグライダーの実物が間近で見られるチャンス!?

また、中学生以上の方は実際に空を飛ぶ疑似体験ができるVRにもご参加いただけます。

応募は先着順となっていますので、この貴重な機会をお見逃しなく!

『そらをとびたい』写真展 関連イベント

[第一部] 写真家 山本直洋さんのトーク&著者による絵本読み聞かせ

【日 時】 7月 9日(日曜日)午後1時~ 約60分(開場は12時45分)
【出 演】 山本直洋さん、ちかぞうさん

【参加費】 1,000円(小学生以下のお子さま一人に、大人一人無料で付き添い参加可能です。3歳以下無料)(第2部との通し券2,000円)
【対 象】 4歳~大人
【定 員】 20名(先着順)
【場 所】 ブックハウスカフェ 1階 ガリバー

[第二部] 写真家 山本直洋さんトーク&VR体験(中学生以上)

【日 時】 7月 9日(日曜日)午後3時~ 約90分(開場は午後2時45分)
【出 演】 山本直洋さん
【参加費】 1,500円(第1部との通し券2,000円)
【対 象】 中学生~大人(小学生以下の方は、VR体験はできませんが、会には無料でご参加いただけます)
【定 員】 30名(先着順)
【場所】 ブックハウスカフェ2階 ひふみ

イベントについて詳しくはこちら


蒸し暑い日々が続くこの季節ですが、涼しい気分を味わえる展示にぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?

また、『そらをとびたい』は千代田図書館にも所蔵しています!この夏はぜひ、絵本とともに爽やかなひとときを過ごしてみてくださいね。

(貸出中の場合はご了承ください)

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『そらをとびたい』

山本直洋/写真

ちかぞう/文

小学館

ブックハウスカフェ

【所 在 地】 千代田区神田神保町2-5 北沢ビル1階

【営業時間】 平日  午前11時~午後11時
       土日祝 午前11時~午後7時

【定 休 日】 不定休

詳しくはこちら

Posted at:15:30

【MOFCAの庭からごきげんよう】幸せについて

千代田区障害者よろず相談MOFCAと連携し、おすすめの本をご紹介いただいている連載【MOFCAの庭からごきげんよう】。第8回目をお届けします。

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みなさまこんにちは。6月担当のMです。

木々の緑が色濃くなる季節になりましたが、いかがお過ごしでしょうか?

今回は縦18cm、横12cm、重さ220gの手に取っても軽く持ち運びも便利な本『幸せについて』の紹介です。

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『幸せについて』

谷川俊太郎/著

ナナロク社


この本は、谷川俊太郎さんが「幸せ」について、個人的にプライベートのものであることを念頭に言葉で探ったものです。谷川俊太郎さんの幸せをじっくり味あわせていただいた中で、特に印象深いページが次の文章です。

「人間としてこの地球という星の上に生まれて、これまで生きてきましたが、もともとぼくはただのイノチにすぎません。時にはゴキブリに友情とまではいきませんが、なんか情を感じることがあって、そうなるとホイホイが使えないんです。」


昆虫好きの私は、小さい庭に植えた山椒の木に来た蝶々の幼虫が、時期が来ると葉っぱ一枚残らず食べていくのに幸せを感じているので、とてもこの気持ちがわかります。

人間と同じイノチを生きているゴキブリから化学物質でイノチを奪うのは、情を感じてしまった谷川さんにとって、幸せとはちょっとちがうと思ったのかもしれません。

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※山椒の木に幼虫が乗っている写真(自宅)

私には、谷川さんが地球上の生き物を「イノチ」と表現したのは、地球上の生き物のひとつとして人間がいるのだから、人間の命だけを優先しても幸せになれないよとも読むことができました。

谷川さんへのイノチへの謙虚さが表現されているようで、私の心はやさしい気持ちでいっぱいになりました。

「千代田区障害者よろず相談MOFCA」では、今月末より熱中症予防の「ひと涼みスポット」の一つとして場所を提供いたします。のぼりを立て、うちわやちらし、飲み物や飴(数に限りがあります)等があります。


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また、相談窓口としてもMOFCAをご利用ください。どんなささいな事でも結構です。

みはらしの良い居場所スペースもありますので、ただ休んでご自分のリラックスの場としてのご利用も大歓迎です。お待ちしております。



MOFCAの連載【MOFCAの庭からごきげんよう】は、隔月の第2週目に更新します。

次回は8月です。どうぞお楽しみに!

Posted at:15:30

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信 vol.37:
バラが見ごろの日比谷公園の花壇を散策してみませんか

日比谷公園では第一花壇、第二花壇でバラが見頃を迎え、色とりどりの鮮やかなバラが公園を訪れた人の目を楽しませています。ぜひ、花壇を散策してお気に入りのバラを探してみませんか。

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第一花壇の「バラ園」の成り立ちについて、ご紹介します。

「日比谷公園は、明治36年に開園した日本初の近代洋風公園です。開園以来、今年で120年を経ていますが、現在も当時の公園の原型が残されています。中でも花壇(現在の第一花壇)は、当時から珍しい洋花を楽しめる場所として人気を博し、今もレイアウトがほとんど変わっていません。第二次大戦の終戦後の昭和27年、来日したアメリカのヘレントローベルという歌手が、当時、戦災で荒れていた日比谷公園にバラを贈り、東京の公園に初めてバラを咲かせたという記録があり、この頃からバラ園となっていったようです。

このような由緒あるバラ園を、創建当時の姿を残しつつ、国内外からのお客様を「おもてなし」するため、各種コンクールで優秀な成績を収めた日本を代表するバラの品種や日本の園芸技術を駆使して平成30年に再生整備されました。」

参考資料:公益財団法人東京都公園協会 2018年

     「日比谷公園第一花壇バラ園リニューアル」(パンフレット)

第一花壇

「好みの香りを探してみてください」と粋な計らいの看板がありました。至近距離でバラの香りを感じるとることができます。

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花名は"ジューンブライド June Bride"優雅な香りに引き寄せられました。

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第一花壇にはこんなユニークな「ペリカン噴水」もあります。

第二花壇

四隅に咲くバラは、色、形、花の大きさもさまざまです。スマートフォンを向けて撮影する人もたくさんいました。

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鮮やかなバラに思わず「カシャッ」

バラの彩りと青空の相乗効果で素敵な写真が撮れました。

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バラ越しの噴水はいかがですか。噴水のしぶきの音が心地よく、ホッと一息できる癒しの空間となっています。

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バラを眺めながら一休み。(撮影:5月9日)

今回のブログはバラにスポットをあててみましたがいかがでしたでしょうか。日比谷公園の花や樹木を度々当ブログで紹介してきましたが、"ペリカン噴水"のような植物以外の作品も園内で見られます。

当館で開催している日比谷カレッジでは、公園歩きが楽しくなる講座を近日開催します!!ご興味のある方はお申込みの上、ぜひご参加ください。↓↓↓

美術鑑賞への入口講座 vol.3

タダで観られるけど、タダならぬアートの世界

パブリックアートを見て歩こう

ふだん、なにげなく目にしている街のなかにある芸術作品=パブリックアートの歴史となりたち、そしていつかは見ておきたいおすすめ作品をお伝えします。ふだん、なにげなく目にしているのに素通りしてしまうパブリックアートは、駅前のブロンズ彫刻や、オフィスビルに置かれた立体オブジェ、日比谷公園のなかなど、東京だけでなく日本中に設置されています。それらをきちんと鑑賞できれば、美術館に行かなくても美術館に行った気分になること間違いなし。お話を聞いた後は、街歩きがさらに楽しくなるはずです。

【日 時】6月1日(木曜日)午後7時~8時30分

【場 所】日比谷図書文化館4階 スタジオプラス(小ホール)

詳細につきましてはこちらをご覧ください。

Posted at:10:40

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信 vol.36:
研修レポート「不審者対応の訓練」/日比谷公園さくらMAP


日比谷図書文化館
では、万一に備えて定期的に様々な訓練を実施し、来館者の皆様が安全に、安心して利用できるよう職員一同、努めています。

今回は、2月の休館日に実施した「不審者対応の訓練」の様子をご紹介します。

警視庁丸の内警察署の生活安全課防犯係のご指導のもと、不審者から来館者の皆様、そして職員自身の身を守る術を教えていただきました。

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写真は、さすまたの使用方法のレクチャーです。

「さすまた」の使用方法については、過去に何度か訓練を実施しましたが、実演訓練は、緊張感が走りました。職員一人ひとりがいざという時に、警察官が来るまでの初動対応と心構えを養うことができました。ヤーっとお腹に力をいれて、訓練に励みました。

続いて研修室ではサイバー攻撃の防犯について学びました。また、自宅の防犯についてもお話がありましたのでご紹介します。
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自宅の防犯対策を見直しましょう!

最近、不審者や業者が自宅に来たという相談が増えています。ご注意ください。

●在宅時であっても玄関や窓に必ずカギをかけるなど戸締りを徹底しましょう。
 カギを玄関先に隠す行為もやめましょう。

●家に入る時は、周囲に不審者がいないか確認してから入りましょう。

●来訪者は、ドアスコープ、カメラ付きインターフォンなどで、身分や用件を確認しましょう。

ドアを開ける際は、ドアチェーンやドアガードをつけたまま対応しましょう。

自宅内に多額の現金を保管しないようにしましょう。

窓に防犯フィルムや補助鍵を付けたり、防犯カメラ、センサーライトを設置するのも効果的です。

意識が防犯につながることもあります。小さな心がけを大切にしたいです。

~日比谷公園 桜だより~

花のつぼみがほころぶように、思わず顔もほころび笑顔になります。私たちの表情をやわらげ、楽しませてくれる桜の季節がやってまいりました。

今年も日比谷公園サービスセンターの方に桜の植樹場所をご案内いただき、私たち日比谷図書文化館 受付コンシェルジュ「日比谷公園さくらMAP」を作成しました。桜に染まる日比谷公園をお楽しみください。

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大きな画像を見る(442KB)

日比谷公園内の桜の様子です。品種、日当たり状況などで咲き方は様々です。そら色とさくら色のコントラストは素敵でした。

ヨウコウ

園芸種。1981年に新たに加わった、桜界の新メンバー。アマギヨシノとカンヒザクラを交雑させてつくられた愛媛生まれの交雑種です。

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撮影:3月14日

ヤマザクラ

自生種。万葉集にも詠まれており、古くから日本に存在する品種です。八代将軍徳川吉宗が好んだことから、18世紀の江戸の町にはヤマザクラが増えました。

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撮影:3月14日

オオカンザクラ

園芸品種。カンヒザクラとオオシマザクラ(あるいはヤマザクラ)の交雑種と考えられます。埼玉県川口市安行にあった原木から各地に広まり、各地で栽培されるようになりました。

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撮影:3月14日

カンヒザクラ

自生種。古くから日本列島の南側や台湾で見られる品種です。桜を育てる上で、様々な品種改良に用いられました。ヨウコウの親でもあります。

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撮影:3月14日

垂れ桜

自生種、園芸種両方が存在し、現在は様々な種類があります。平安時代の文献によると「糸櫻」「したり桜」等の呼び名があり、古くから日本人に親しまれてきた桜です。

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撮影:3月14日

ソメイヨシノ

品種改良により作られた園芸種。 東京の染井の植木屋が明治5年頃に、複数の桜を掛け合わせて開発しました。現在も日本中に数多く植えられている桜です。

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撮影:3月19日

●参考文献●

佐藤俊樹『桜が創った「日本」ソメイヨシノ起源への旅』(2005、岩波新書)
山田孝雄『桜史』(1990、講談社学術文庫)

日比谷公園の桜だよりをお届けしました。ご来館の際に、ぜひお楽しみください!

Posted at:16:10

コンシェルジュ通信Vol.63:子どもから大人まで楽しめる室内ゲーム

寒い時期、家族やお友達と過ごす機会が増え楽しむ方も多いかもしれませんね。そこで今回は室内で遊べるかるたやボードゲームのお店をご紹介します♪

まずは神保町駅A4出口より徒歩約3分の場所にある「奥野かるた店」。大正10年に、「奥野一香商店」として創業、昭和54年に神保町の現在の場所に移転。創業100年を迎えた老舗店。問屋、小売業、メーカーと事業をする中でかるたの分野にこだわっていったそうです。

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ガラス扉を抜けると一気にかるたの世界が広がります♪

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店内には定番の犬棒かるたやユーモアのある漢字カードゲーム、木版画の味わい深いかるた等、自社製品が様々。ほかにもトランプや花札、囲碁、将棋、チェスなど室内で遊べるゲームがぎっしり並んでいます!

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ガラスケースには今では買えない『懐かしい昭和のトランプ』や丸い形のかるたなど、他ではなかなかお目にかかれない品に思わず見入ってしまいました。

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おすすめして頂いたのは『野菜カード』。野菜とその野菜に咲く花を組み合わせるカードですが、初めて知るお花もあり楽しかったです。

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数ある郷土かるたの中に千代田区内がモチーフの『千代田区 川柳絵葉書かるた』もありました!はがきサイズのかるたですので、切手を貼って絵ハガキとして送ることができます。

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2階にはギャラリー(入場無料)が併設されています。今回展示されていたのは『百人一首』。年代物の貴重な品を展示。こちらのスペースでは落語会や浪曲も定期的に開催されています。

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かるたの中でも『百人一首』と言えば近年、映画化もされた漫画「ちはやふる」で『競技用かるた』が注目されました。目に見えない速さで札を取り、スピード感と瞬発力、集中力、体力が試される描写は平安時代の優美なものとは違いまさしく畳の上のスポーツ。かるたが今もなお残るのは遊びや学び、さらに競技としても幅広く親しまれてきたからなのかもしれませんね。

日本で昔から愛されてきた正月遊びの定番のかるた。今年はご当地かるたで地元の仲間と盛り上がりたいです♪奥野かるた店ならではのかるたの世界に浸ってきました。



次にご紹介するのは神保町駅徒歩1分にある神田古書センタービルの7階にある「すごろくやです。

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エレベーターの扉が開くとすぐ目の前にはゲームがずらりと並ぶ明るい店内。

ぐるりと見て回るとテーマごとや遊び方によってコーナーが分けられているので初めて来た方でも選びやすいレイアウト。

神保町店のお取扱いは国内外約700種類。中でも海外ゲームは日本語訳にローカライズされており、すごろくやこだわりの楽しいオノマトペ(擬音・擬声)をつけて軽快な翻訳になっていました。また、中でもカードゲーム大国ドイツのゲームのお取り扱いが一番多いそうですよ。

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こちらのテーブルでは店員さんが実際にゲームを使って遊び方を教えてくれるので、おうちに帰ってからすぐに遊べそうですね♪

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こちらはフランス発の『はちゃめちゃバトルレース』。本型のゲームになっていて読み進めのパターンによって物語のエンディングがかわるそうです!厚さのわりには軽く、子どもとのお出かけの時の本としてもおすすめです。

選びきれず見ているだけでもあっという間に時間がたってしまいそうです♪子どもが遊べる優しいものからくすりと笑えるもの、大人の方がじっくり考えるレベルの高いものなど目的に合わせて親子で楽しく買い物できそうですね。

かるたやボードゲームの良さはやはり対面でのコミュニケーション。心理戦で相手の表情を読み取りながらの勝負や、トランプゲームでは地方によってルールが違っていたりと価値観の共有にもなりますよね。また、参加メンバーや人数によっては少しルールを変えて柔軟に遊ぶことができるのもボードゲームの良さではないでしょうか。

おうち時間、かるたやボードゲームでご家族やお友達と盛り上がること間違いなし! どちらのお店もプレゼント包装をしてくださるので贈り物や手土産のお供にも喜ばれそうですね♪ お気に入りの室内ゲームをぜひ探しに行ってみてはいかがでしょうか。



奥野かるた店

【アクセス】神保町A4出口より左折して白山通り沿いを徒歩3分

【場  所】千代田区神田神保町2-26

【営業時間】月曜日~土曜日/午前11時~午後6時

      日曜日 (第2・第3以外) ・祝/午後12時~5時

【定 休 日】第2・第3日曜日 (2階は月曜日もお休み)

詳しくはコチラ



すごろくや

【アクセス】神保町駅 A6出口から徒歩1分

【場  所】千代田区神田神保町2-3 神田古書センター 7階

【営業時間】平日/午後12時~8時

      土日祝/午前11時~午後8時

【定 休 日】毎週月曜日、火曜日(祝日は営業)、年末年始

詳しくはコチラ

Posted at:15:20

千代田図書館の近くで楽しめる紅葉スポット、北の丸公園

一雨ごとに寒くなり、季節が進むのを感じます。秋から冬へと移るこの時期に楽しみなのが紅葉。そこで今回は、北の丸公園の紅葉の様子をお伝えします。

千代田図書館に近い清水門をくぐって北の丸公園に入ったら奥に進み、芝生地に向かいます。

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赤や黄色に葉が色づいた木々が見えてきました。

芝生地に面する池のまわりにはススキなども生えていて、より秋らしさを演出しています。

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池の対岸では紅葉が進んでいるようですね。池をぐるりと一周してみましょう。

芝生地の対岸、池の西側にはモミジ林が広がっていました。

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紅葉が進んでいる木もありますが、緑の葉をつけた木も多く、グラデーションがとてもきれいでした。まだしばらくはカエデの色の変化を楽しむことができそうです。

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池を一周した頃、日差しが出て青空が広がってきました。遠足にやってきた小学生の姿も多くみられ、公園の景色が一気に活気づいた印象になりました。

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以上、北の丸公園の様子をお伝えしました。(すべて2022年11月21日(月曜日)撮影)

北の丸公園の紅葉情報については、環境省ホームページ内の皇居外苑ニュースで知ることができます。お出かけの参考にしてみてはいかがでしょうか。



紅葉散策の際には、どうぞ暖かくしてお出かけください。

Posted at:10:20

コンシェルジュ通信Vol.62:児童書大好き!!

近頃"大人が楽しむ本"として、懐かしい絵本や児童文学、図鑑などの児童書が密かなブームになっています。千代田図書館コンシェルジュの見聞調録Vol.32でも『大人も楽しめる‼児童書を巡ろう♪』と題して、様々な児童書に出会えるスポットを紹介しています。

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見聞調録の詳しい内容はコチラから


その中から今回は、神保町で唯一の児童書専門の古書店「みわ書房」をご紹介します。場所は、千代田図書館から靖国通りを神保町方向へ歩いておよそ10分。9階建てのビルに異なるジャンルの古書店やカフェなどが入る神保町のシンボル「神田古書センター」の5階です。靖国通りに面した趣あるガラス張りの赤いエレベーターで上がります。

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扉が開くとすぐに広がる「レトロ感いっぱいの店内」には、昔から読み継がれている誰もが知っているような絵本や児童文学、珍しい昭和の児童雑誌と付録など、すでに絶版になっている古書を中心に、大人向けの児童文学の評論なども並んでいます。

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レジの右側面の棚が新入荷の本棚常連の方は、ここをチェックし、店内の探索を始めるそうです。

教えてくださったのは、店主の三輪峻さん笑顔でいろいろなお話を聞かせてくださいました。三輪さんのおすすめは昭和24年頃に発行されていた貴重な絵本雑誌

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さらに、奥から取り出して見せてくださったのは、三輪さんが小学6年生の時に買ってもらったという私物の児童文学『源義経』(もちろん非売品)です。

発行年は記されていないそうですが、昭和30年頃には持っていたとのこと。

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ご自身で作った消しゴムハンコの印が押してあったり、当時のお菓子の箱がしおり代わりに挟んであったりと思い出がいっぱい詰まっていました。

みわ書房としてスタートしてから、来年で創業40年親子で来店される方も多く、平成に出版された本を見つけて「懐かしい」という人が増えたことに、時の流れを感じているそうです。 

「でも"懐かしい"は、みんなそれぞれでいいんだよ」と三輪さん。

コンセプトは、"書棚を覘いたら思わずこどもに戻る‼昔と今のこどもたちが楽しめる書店"です。みなさんも書棚の中にあるそれぞれの思い出を探しに、お仕事帰りや図書館の帰りに少し足を伸ばしてみませんか?

本の街・神保町らしいノスタルジックな空間とやさしい店主が待っています。

こどもの本の古本屋 みわ書房

東京都千代田区神田神保町2-3 神田古書センター5F

神保町駅A6出口から徒歩1分

【営業時間】 平日、土 午前10時~午後6時30

       日、祝 午前11時~午後5時30

【定休日】 第1・第3日曜(8月毎日曜)

お店についての詳細はコチラをご覧ください。

Posted at:17:50

大学図書館展示で知る、神保町 

千代田図書館からほど近い専修大学図書館では現在、秋の企画展「神保町ってどんな街?~専大ゆかりの街を歩いてみよう!~」を開催しています。そこで今回のちよぴたブログは、専修大学神田キャンパスの図書館 Knowledge Base での展示の様子をお伝えします。

専修大学図書館は、生田緑地に隣接する生田キャンパス内にある本館と生田分館、神田キャンパスのKnowledge Baseと神田分館、法科大学院分館の5つから成ります。今回訪れたKnowledge Baseは、神田キャンパス10号館(140年記念館)、神保町にあります。

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こちらは、神田キャンパスに9つある校舎の中で一番新しく、2020年に竣工しました。

しかし、今も続くコロナ禍の影響で、この新しい校舎に来たことのない生田所属の学生が多くいるそうです。せっかく同じ大学にいるのだから神田キャンパスのある街のことも知ってもらいたい、という思いから、神田キャンパスだけでなく、神保町から離れた川崎市の生田キャンパスでも同じテーマでの展示開催となったそうです(生田キャンパスでは一般公開なし)。


神田キャンパスでの展示は、図書館の入口がある13階の3つのエリアで行われています。

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いちばん広い第一展示では、神保町の歴史を紹介しています。案内役は、専修大学図書館の公式キャラクター、センペンです。弟分のナレベエと一緒に、いろいろなところに出没します。


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展示では、関連資料もあわせて並べられています。明治期に発行された教科書や、"神保町"の名前の由来となった旗本の神保氏の家紋が分かる史料など、興味深い資料がたくさん。注目してほしいページには、センペンのブックマークが挟まれています。

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「センペンとナレベエが本の上を散歩してるみたい」と、展示を見た方にも評判のようです。見た目が愛らしいだけでなく、付箋とちがって糊で資料を傷める心配もない、すてきな工夫ですね♪


センペンとナレベエは、10月に千代田図書館が開催した「はじめての神保町街あるき」にも参加していたようです。

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センペンによるイベントレポートも、こちらのスペースに展示されています。街あるきに興味があるけど参加できなかった!という方も、この展示を見たら疑似体験できますよ


第二展示
は、「日本の書店・世界の書店」「愛書家たち」がテーマ。

特徴的なデザインの書架の内側に、関連図書が並べられています。

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360°をぐるりと本に囲まれます。

第三展示「神保町の古書店と専修大学図書館」と題し、神保町にある古書店の一誠堂書店大屋書房北沢書店の紹介とともに専修大学図書館所蔵の貴重書が公開されています。

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資料を購入したのは20年以上前でも、古書店の方は当時のことをとてもよく覚えていらっしゃるそうです。本を愛する気持ちが伝わってきますね。

今回の展示は、神田キャンパスのみで一般公開されています。

この機会に、大学図書館に訪れてみてはいかがでしょうか。

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専修大学図書館 秋の企画展示

「神保町ってどんな街?~専大ゆかりの街を歩いてみよう!~」

【期 間】 開催中~11月30日(水曜日)

 ※時間・休館日は専修大学図書館 開館カレンダーに準じる

【会 場】 専修大学神田キャンパス10号館13階 Kowledge Base

【所在地】 千代田区神田神保町3-8

【入場料】 無料

※入館の際には、1階の受付および13階 Knowledge Base 入口

 にて「展示見学」の旨お声がけください。

※見学できるのは展示エリアのみ。図書館およびキャンパス内の

 見学は不可。

その他詳しくはこちら

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Posted at:14:20

見て、触って「美しい本」に出会う 出版クラブビルで開催中の展示

今回は、神保町の出版クラブビル3階ライブラリーで11月30日(水曜日)まで開催中の「小さな本の展覧会13『造本装幀びっくり箱-2022年第55回造本装幀コンクール作品から』」をご紹介します。

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一般財団法人 日本出版クラブの出版クラブビルは、2018年の竣工以来、全国の出版社などが寄贈した「未来に残したい本」が収められた3階ライブラリーで、出版文化に関する様々な展示を行っています。以前の展示はこちらのブログでもご紹介しました。


ビルの入口からエスカレーターに乗ると、吹き抜けの空間をぐるりと囲む本棚が壮観な3階ライブラリーに到着します。

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「造本装幀コンクール」日本書籍出版協会・日本印刷産業連合会主催の、造本装幀にたずさわる人々の成果を総合的に評価する出版業界唯一のコンクールで、前年に発行された書籍を対象に選考、各賞を決定しています。

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展示には、文部科学大臣賞、経済産業大臣賞、東京都知事賞の三賞を始めとした各受賞作のほか「文学・文芸」「芸術書」「児童書・絵本」「専門書(人文社会科学書・自然科学書等)」など各ジャンルのノミネート作品の数々も並びます。どの本も手に取ることができ、紙の本と出会う喜びを充分に味わうことができます。

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文部科学大臣賞と日本印刷産業連合会会長賞を受賞した『てんじつきさわるえほん さわってたのしいレリーフブック さかな』(村山純子/著・デザイン、小学館)は、点字の文字情報だけでなく、魚の体やひれの形、ウロコやトゲなども"盛り上げ印刷"で表現。本を広げてページを触ることで、視覚障害のある読者もない読者も一緒に楽しめる一冊です。

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その他にも受賞作には、陶器のようなブックカバーが見事な『遠慮深いうたた寝』(小川洋子/著、河出書房新社)や、本の帯に施した表面加工で餃子の皮のような触感が味わえる『送別の餃子-中国・都市と農村肖像画』(井口淳子/著、灯光舎)など、どの本を手に取っても驚くような仕掛け、工夫がたくさん。タイトルの通り、びっくり箱を開いたような楽しさがあります。

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受賞作に添えられた、本の楽しみ方をガイドしてくれるメモにも注目!

街の書店で気軽に買える文芸書・児童書・実用書から、数十冊しか作られていない希少価値の高い本まで、印刷・製本・装幀の美しさや機能性を評価された数々の本が一堂に会する展示を、この機会にぜひご覧ください。

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小さな本の展覧会13

「造本装幀びっくり箱―2022年第55回造本装幀コンクール作品から」

【期 間】 開催中~11月30日(水曜日)

【時 間】 午前10時~午後6時(土・日・祝日を除く)

【会 場】 出版クラブビル 3階ライブラリー

【所在地】 千代田区神田神保町1-32 

【入場料】 無料

詳しくはこちら

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また、会場では、日比谷図書文化館で開催中の「学年誌100年と玉井力三-描かれた昭和のこども-」に関連した原画の特別展示も行っています。(11月15日(火曜日)まで)こちらも併せてご覧ください。

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Posted at:10:20

3年ぶりの秋の風物詩!第62回東京名物 神田古本まつり

神田神保町古書店街では、本日10月28日(金曜日)より11月3日(木曜日・祝日)まで、第62回東京名物 神田古本まつりを開催しています!

神保町交差点付近や靖国通りに古書のワゴンがずらりと並ぶ青空掘り出し市は、神田古書店連盟主催で春と秋の年2回開催されてきましたが、2020年と2021年はコロナ禍の影響を受けて開催中止に。2022年春のさくらみちフェスティバルでの開催を経て、この度3年ぶりに秋の神保町に神田古本まつりが帰ってきました。

さっそく、初日の青空掘り出し市で賑わう神保町の様子をレポート!

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千代田図書館から神保町方面に靖国通りを進み、専大前交差点を過ぎたあたりから古書が載ったワゴンと「神田古本まつり」の、のぼりが立ち始めます。

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メイン会場となる神保町交差点付近の特設会場。

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初日の午前中、まだ始まって間もない時間帯ですが、多くの人が集まっていました。

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古書店街全体が静かな熱気に包まれるこの雰囲気は、まさに「神田古本まつり」ならでは。掘り出し物や探していた一冊を見つけに、ぜひ神保町へお越しください。

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第62回東京名物 神田古本まつり 青空掘り出し市

【期 間】 開催中~11月3日(木曜日・祝日)

【時 間】 午前10時~午後7時

      (10月31日~11月3日は午後6時まで)

【場 所】 神田神保町古書店街(靖国通り・神保町交差点他)

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また、神田古本まつり期間中、神保町すずらん通りの小学館ギャラリーBH神保町内「本と街の案内所」は、日曜日と祝日も営業します(午前11時~午後6時)。

千代田図書館コンシェルジュも、平日に加えて10月29日(土曜日)と11月3日(木曜日・祝日)も「本と街の案内所」に出張して街案内を行います。

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小学館ギャラリーBH神保町内「本と街の案内所」

【場 所】 千代田区神田神保町1-15

期間中の千代田図書館コンシェルジュ滞在時間

10月28日(金曜日)午前11時~午後2時30分

10月29日(土曜日)午前11時30分~午後4時30分

10月31日(月曜日)~11月2日(水曜日)

         午前11時~午後2時30分

11月3日(木曜日・祝日)午前11時30分~午後4時30分

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青空掘り出し市の他にも、東京古書会館地下1階(千代田区神田小川町3-22)での特選古書即売展(開催中~10月30日(日曜日)、午前10時~午後6時※最終日は午後5時まで)を始めとして展示会やトークショーなど、イベントが盛りだくさん。

また関連イベントとして、10月29日(土曜日)・30日(日曜日)の二日間にはワゴンセール「本の得々市」などが行われる第30回 神保町ブックフェスティバルが行われます。ぜひこちらも、併せてお楽しみください!

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神保町ブックフェスティバルは神保町すずらん通りの他、神保町三井ビルディング公開空地でも行われます(午前10時~午後6時、雨天中止)

Posted at:16:10

今年は鉄道150年関連展示とコラボ!
「ライブラリークイズ&スタンプラリー」開催中

読書週間(10月27日~11月9日)の時期に合わせて開催する、千代田区内にある5つの図書館を巡る「千代田区立図書館へ行こう!ライブラリークイズ&スタンプラリー」が今年も始まりました!

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大きな画像を見る(PDF:831KB)



千代田図書館・日比谷図書文化館・四番町図書館・昌平まちかど図書館・神田まちかど図書館からなる千代田区立図書館5館の魅力を楽しむこの企画。

図書館を巡る2つのラリーにご参加いただけます!

① 5館をまわって答えるクイズラリー

10問のクイズ全てを解いて、「千代田区立図書館オリジナルクリアファイル」をゲット♪

今年は日本の鉄道が開業して150年です。クイズは鉄道に関係するものを中心に出題。区立図書館各館で開催中の「本と一緒に楽しもう!『鉄道と美術の150年』展」のパネルにクイズのヒントが隠されています。クイズと展示、あわせてお楽しみください!



② 3館をまわって集めるスタンプラリー

5館のうち3館でスタンプを集めて、プレゼントをゲット♪

今年のプレゼントは、「乗り物定規」です。

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汽車や新幹線などさまざまな形をご用意しています。どの形が出るかは、開けてからのお楽しみ♪

本が好きな方も鉄道が好きな方も、お子さまから大人まで、どなたでもチャレンジできる2つのラリー。

どちらか1つでも、両方同時に参加してもOKです!(おひとり各1回限り)

クイズラリー・スタンプラリーの掲示と用紙配布は、千代田図書館、日比谷図書文化館、四番町図書館、昌平まちかど図書館、神田まちかど図書館の5館すべてで行っています。

クイズラリースタンプラリー、そして各図書館での展示をお楽しみください♪

「千代田区立図書館へ行こう!ライブラリークイズ&スタンプラリー」

【期 間】 開催中~11月11日(金曜日)

※各館の開館日時に準ずる

【解答用紙およびスタンプ台紙配布場所】

千代田区立図書館5館

※用紙の配布は、各館で11月11日(金曜日)まで

【プレゼント引換場所と期間】

千代田図書館、日比谷図書文化館、四番町図書館

引換期間:11月13日(日曜日)まで

※おひとり各1回まで、①②ともプレゼントは数に限りがあります。

詳しくはコチラ


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千代田図書館 9階 第2展示ウォール

Posted at:15:50

【MOFCAの庭からごきげんよう】公開講座『安心して心地よく暮らすための整理・片付け講座~さまざまな障害特性をふまえて~』

千代田区障害者よろず相談MOFCAと連携し、おすすめの本をご紹介いただいている連載【MOFCAの庭からごきげんよう】。第4回目は、MOFCAで行った講座のご紹介です。

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みなさま、こんにちは。MOFCAスタッフのMです。

残暑が過ぎ去り、ようやく秋らしさを感じられるようになってきましたね。

さる9月24日(土曜日)、MOFCAにて「安心して心地よく暮らすための整理・片付け講座~さまざまな障害特性をふまえて~」という講座を開催しました。

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MOFCAでご相談いただくなかで、「片付けないといけないと思うのにどこから手をつけていいかわからない」「整理整頓のしかたがわからない」というお困りごとを伺う機会があったことが、企画のきっかけとなりました。

講師の永井美穂先生は、介護福祉士として主に高齢者の在宅介護に従事するなかで環境整備、片付けの大切さを痛感したことから片付けや整理の勉強を始められ、整理収納アドバイザー等の資格を取得されました。今では日本初の「片づけヘルパー」として個人宅の訪問整理業務を行うほか、講演活動など精力的にご活躍されています。

MOFCAの講座では、整理の具体的なテクニックや、誰でもゆるく楽しく継続・習慣化するための片付けのコツをレクチャーしていただきました。

先生からは「見栄えのいい"完璧な片付け"を目指すのではなく、自分が心地よく暮らすために、自分の気持ちに寄り添いながら片付けを行うこと」がなにより大切であると伝えられ、参加者の方からは「完璧にやろうとしない、無理に捨てなくていいと聞いて気持ちが楽になった」「自分でもできそうだと感じた」など片付けに対して前向きな気持ちになれたという感想を多数いただきました。



永井先生のご著書『日本初の片づけヘルパーが教える 親の健康を守る実家の片づけ方』(大和書房)には、高齢の親を持つ家族が、親の住む家を片付ける方法についてわかりやすくまとめられています。

「お手伝いすれば一緒に片付けることができる親」、「介護が必要な親」、「親の最期を迎えるために」というように、親の状況ごとに対応のしかたが解説されているほか、「こんな時はどうしたらいいの?」という疑問にも丁寧に回答されています。

この本では、具体的なテクニックは多数挙げられていますが、なにより大切なこととして、「親の気持ちに寄り添うこと」が伝えられています。片づけの前にまずは会話をして、親の人生や思いを尊重すること、子を想う親心を理解してあげること、子どもの一方的な思いやスケジュールばかり優先して進めないことなど、確かに言われてみればはっとすることばかりです。

片付けのコツとして講座や本で伝えられている、「心地よく暮らすために、自分を追い詰めず気持ちに寄り添いながら取り組むこと」、「完璧を目指さず、できることから少しずつやること」、「楽しく継続する工夫をすること」。片付けに限らず、どんなことにも通じるコツですよね。

片付けにお困りの方、ぜひお手に取ってみてはいかがでしょうか。この秋のうちに少しずつ片付けの習慣を身に着けて、年末の大掃除に備えましょう。

また、9月は片付けの講座でしたが、「千代田区障害者よろず相談MOFCA」では毎月各種イベント・講座を開催しております。みなさまに楽しんでいただけるような企画を今後も開催してまいりますので、ぜひご参加ください。



MOFCAの連載【MOFCAの庭からごきげんよう】は、隔月の第2週目に更新します。

次回は12月です。どうぞお楽しみに!

Posted at:11:20

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信 vol.33
~鉄道開業150年記念イベントのご案内~

1872(明治5)年10月14日、新橋・横浜(現 桜木町)の両停車場で開業式が行われ、翌10月15日からは旅客列車の運転が開始された日本の鉄道は、今年150周年を迎えます。日比谷図書文化館では、9月20日(火曜日)より鉄道開業150年を記念して、館内の各フロアで様々な企画展示を行っています。

貴重な鉄道のコレクションや関連資料などを通して、日本の近代化に大きな役割を担った鉄道150年の歴史をご覧ください。

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【開催期間】 開催中~12月24日(土曜日)

【休 館 日】 10月17日(月曜日)、11月21日(月曜日)、12月19日(月曜日)

※入場無料、展示内容によって展示期間が異なります。

■□■□館内展示マップ□■□■
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大きな画像で見る(PDF:5915KB)


■□■□展示1□■□■ 

図書展示「鉄道150年の軌跡」

鉄道開通の背景と、鉄道がどのように広がり、私たちの生活と都市を変化させたのか、関連資料を通して振り返ります。

【会 期】 開催中~12月24日(土曜日)

【場 所】 日比谷図書文化館2階 図書フロア パープルゾーン

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展示担当スタッフに見どころを伺いました。

「開業時の時刻表についてパネルを展示しています。当時、新橋~横浜間は53分もかかっていましたが、現在は約22分まで短縮されています」

■□■□展示2□■□■

「東京駅研究家 佐々木直樹氏 鉄道コレクション展」

東京駅研究家 佐々木氏の貴重なコレクション「機関車ナンバープレート」や「サボ(行先票)」などから鉄道の歴史を振り返ります。

【会 期】 開催中~12月18日(日曜日)*途中展示替えあり

【場 所】 日比谷図書文化館3階 エレベーターホール

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日本近代建築の父「辰野金吾」モニュメントは高さ170cmあります。

*10月25日(火曜日)~31日(月曜日)は東京駅改札内B1 スクエア ゼロにあります。

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佐々木直樹氏の貴重なコレクションが多数展示されています。ぜひ、ご覧ください。

■□■□展示3□■□■

特別研究室企画展示「内田嘉吉文庫に見る 鉄道のはじまりと南満州鉄道・朝鮮鉄道・台湾鉄道の旅」

日本の鉄道の開業当時の記録資料や、戦前期の南満州鉄道・朝鮮鉄道・台湾鉄道の沿線案内、駅舎、路線図などから、明治~昭和初期の鉄道の旅がどのようなものであったかをパネルと蔵書で紹介します。
【会 期】 10月18日(火曜日)~12月28日(水曜日) 

【場 所】 日比谷図書文化館4階 特別研究室

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1号機関車(『日本鉄道史 上篇』 / 鉄道省編 / 1921年)

■□■□日比谷カレッジ□■□■

「日本の鉄道150年鉄道都市 東京の成立」
【開催日時】10月5日(水曜日)午後7時~8時30分

【講座概要】日本の都市は、世界的に見ても鉄道網が発達していると言われています。特に東京は、明治時代から鉄道網の整備が推進され、交通機関としての本来の目的のみにとどまらず、都市の骨格形成や街づくり、人々のライフスタイルなどにも大きな影響を及ぼしました。東京の発展は、鉄道の存在なくしてあり得なかったと言っても過言ではありません。今回は、首都圏における鉄道網の整備がどのように行われ、私たちの生活にどのような影響を与えてきたかを振り返ります。

講座についての詳細、お申込み方法などはこちらをご覧ください


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2階エレベーターホールでは、「日本の鉄道150年鉄道都市 東京の成立」の関連書籍が展示されています。

会期中、関連講座の開催(11月・12月)を予定しています。

随時掲載しますので、こちらをご覧ください



今回のブログは鉄道開業150年記念イベントの展示をご案内しました。

この秋、知的好奇心をくすぐる企画、展示が盛りだくさんです。

日比谷図書文化館で実りの多い秋を過ごしてみませんか。

Posted at:11:20

昭和館で開催中の写真展「乗り物のある風景-昭和のくらしと交通事情-」


千代田図書館から歩いて5分ほど、九段下交差点近くの昭和館で、写真展「乗り物のある風景-昭和のくらしと交通事情-」が開催中です。

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昭和館は、戦中・戦後の国民生活の労苦についての歴史的資料を収集、保存、展示して次世代に伝える国立の博物館で、さまざまなテーマで所蔵写真を紹介する写真展を毎年行っています。

今年は日本で鉄道が開業して150年の節目ということもあり、人々の暮らしに欠かせない「乗り物」をテーマに写真46点を展示。昭和初期から40年代に撮影された所蔵写真からは、路面電車バスタクシーからスクーター自転車、戦後の経済発展の象徴ともいえる新幹線高速道路まで、乗り物を通じて当時の世相や交通事情を読み取ることができます。

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写真展「乗り物のある風景-昭和のくらしと交通事情-」


【会 期】 開催中~12月18日(日曜日) 

【会 場】 昭和館 2階ひろば(屋外)

【所在地】 千代田区九段南1-6-1

【入場料】 無料

【時 間】 午前10時~午後5時30分(入館は午後5時まで)

【休館日】 月曜日(祝日・振替休日の場合は翌日休館)

【後 援】 千代田区 千代田区教育委員会



年代順に並べられた展示写真で一番古いものは、昭和5年(1930年)の九段坂を行きかう路面電車や荷車、人々などを写したもの。昭和館の正面入口が面する靖国通りに、当時は路面電車(東京市電)が走っていました。九段坂は大正12年(1923年)の関東大震災をきっかけに大幅な改修工事を行い、昭和5年ごろには、現在のように勾配のゆるやかな幅の広い幹線道路になりました。

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こちらが現在の九段坂の様子です(写真左の建物が昭和館)。写真展を見て、ぜひ当時の様子と比べてみてください。

また、現在でも東京の代表的な写真スポットとして有名な中央区の銀座4丁目交差点をとらえた写真は、昭和12年、17年、20年、22年と戦中から戦後にかけて各時期のものがあり、世相や人々の様子の移り変わりを見比べることができます。

その他、東京都内以外にも神奈川県、埼玉県をはじめ、東海地方、西日本地方、九州・沖縄各地で撮影された貴重な写真の数々をご覧いただけます。

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戦中の出征列車や代替燃料の木炭バス、空襲を受けて焼け跡に佇む路面電車、戦後まもなく日本へ帰国する復員兵や引き揚げの人々を乗せた列車や船、払い下げの米軍車両を改造したバス...などなど、戦争を体験したことのない世代の方でも、「乗り物」をキーワードに写真を見ることで、当時の暮らしをより身近に、想像力豊かに感じることができるのではないでしょうか。

千代田図書館への行き帰りに、写真展「乗り物のある風景-昭和のくらしと交通事情-」へ、ぜひお立ち寄りください。

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写真展会場の「2階ひろば」は屋外のイベントスペース。北の丸公園のお濠に面し、吹き抜ける風が心地よく感じられます。

写真展を見た後は、戦中・戦後の生活にさらに理解が深まる6・7階の常設展示室(高校生以上は有料)も、あわせてご覧ください。4階の図書室では写真展に関連する図書の紹介を行っているほか、5階の映像・音響室でも展示写真を閲覧できます。

※現在の昭和館の入館時間は、1回目午前10時~午後1時30分(受付1時まで)、2回目午後2時~5時30分(受付5時まで)の2回に分けて入館時間を3時間半以内とし、入替時間で一斉清掃等を行っています。

開館状況の詳細等は昭和館のホームページをご確認ください。

Posted at:14:30

カメラが歩んだ歴史に出会う「日本カメラ博物館」

9月14日(水曜日)まで、千代田図書館9階メインカウンター近くの第2展示ウォールでは、夏休み期間に開催したイベント「千代田図書館で学ぼう!夏のわくわく課外授業」の様子を報告する展示を行っています。

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今回のブログでは、7月26日(土曜日)に開催した「【図工】ペットボトル万華鏡を作ろう」をご担当いただいた千代田区内の博物館、日本カメラ博物館をご紹介します!

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日本カメラ博物館

【所 在 地】 千代田区一番町25 JCII一番町ビル地下1階

【開館時間】 午前10時~午後5時

【入 館 料】 一般300円、中学生以下無料

       団体割引(10名以上)200 円

【休 館 日】 月曜日(祝日の場合は翌日火曜日)

詳しくはこちらをご覧ください



博物館に入るとまず目を引かれるのは、常設展「日本の歴史的カメラコーナー」。博物館を運営する一般財団法人 日本カメラ財団が"技術史的及び歴史的に意義がある"と認定したカメラの数々がガラスケースに収められています。古いものは明治時代のカメラから最新のデジタルカメラまで、年代ごとに日本のカメラの歴史をたどることができます。

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世界最初の市販カメラとして1839年にフランスで発表されたジルー・ダゲレオタイプ・カメラ(写真左)や、世界初のスチルビデオカメラ、ソニー マビカの試作機(写真右)など、国内では日本カメラ博物館でしか見ることのできない貴重なカメラも常設展示されています。

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また常設展には、カメラの構造を知ることのできる展示物もたくさん。一見おしゃれなデザインにも思えるスケルトンのカメラは、組み立て時や使用時の部品の動作や配線を検証するため、または広報のために作られました。きれいに中心でカットされたカメラやレンズも、同じく広報用に作られたもの。どれも実際に撮影することはできませんが、カメラの仕組みを見て知ることのできる貴重な資料です。

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常設展の奥は特別展エリア。10月16日(日曜日)まで開催中の特別展「すごい!たのしい!ちょっとヘン?!○○なカメラ大集合」と題し、さまざまな特徴を持った世界中のカメラを紹介しています。

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鳩の胸部に取り付ける「鳩カメラ」やライターや懐中時計などを模した「偽装カメラ」、装飾が凝らされたカメラなど、一目見るだけで気になるカメラがたくさん。

変わった外装やデザインのものだけでなく、独自の用途や独創的な機構を持つカメラ、画期的なレンズや感光材料(フィルムなど画像を写しこむもの)を使ったカメラなど、展示されている約380点の"○○な"カメラはどれも、ものづくりのチャレンジ精神にあふれたものばかり。このカメラのどんなところが"すごい"のか、なぜ作られたのか、一つ一つの解説文を読んでいると、あっという間に時間が過ぎていきます。

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一眼レフカメラやコンパクトカメラだけでなく、スマートフォンや携帯ゲーム機にもカメラが付いているのが当たり前となり、現在ではだれでも手軽に写真撮影ができるようになりました。展示されている歴史的なカメラの数々の延長線上に、自分のポケットに入れた小さく高性能なスマホのカメラがあると考えると、それだけで不思議で、もっと知りたいという好奇心が湧いてきます。

だれにも身近なカメラだからこそ、大人にも子どもにもきっと新しい発見がある博物館です。この機会に、ぜひ足をお運びください♪

Posted at:13:40

【四番町図書館主催講座】「大人のための絵本入門講座」を開講します!

9月に入り、東京では暑さが和らぎ少しずつ秋の気配が感じられるようになりました。

夏の暑さや長引くコロナ禍による生活への影響などの疲れが出てしまい、この時期は癒しを求める方もいらっしゃるのではないでしょうか。

"癒し"でおすすめしたいのが、絵本です。絵本は子どものためのものだと思われるかもしれませんが、絵本につづられた短いことば美しい絵は大人にもいろいろな気づきを与えてくれるものです。最近では、絵本によるなごみ癒しの効果も注目されています。

そんな、絵本の魅力を知ることができる「大人のための絵本入門講座」が四番町図書館主催で10月に開講されます。

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大きな画像を見る(PDF:530KB)



~四番町図書館長より~

絵本は「子どもにもわかるように」が大前提なので、絵も文章も構成もシンプルです。それだけに年齢に関係なくダイレクトに心に響きます。絵本が伝えることは楽しいことばかりではありません。ときには、さびしさ、かなしさ、つらさも...。そのときの心情に合った絵本との出会いは、ときに慰められたり、励まされたり。今回の3回の講座を通じて、絵本の癒し効果を感じたり、新たな魅力を見つけていただければと思っています。

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『ちいさなハチドリのちいさないってき』

ウノサワケイスケ/絵

イマジネイション・プラス

※第1回の講師 橋爪千代子さんが企画として携わった絵本です。





「大人のための絵本入門講座」

【日 程】※全3回

     ①10月1日(土曜日)

     ②10月15日(土曜日)

     ③11月12日(土曜日)

【時 間】午後3時~午後4時30分

【場 所】① ③ 四番町図書館5階 特設会場

     ②ブックハウスカフェ ガリバー(神田神保町2-5)

【講 師】①橋爪千代子さん(まちライブラリー@ブックハウスカフェ主宰)、ゲスト:乙部雅志さん(イマジネイション・プラス代表取締役)/②ゲスト:今本義子さん(ブックハウスカフェ店主・絵本セラピスト)/③安井広子さん(蔵の図書館運営・JPIC 読書アドバイザー)

【定 員】10名(事前申込制、申込多数の場合は抽選)

【対 象】18歳以上 ※3回すべて参加できる方

【参加費】3回で500円(2回目の際にお支払い)

お申し込みについて

9月9日(金曜日)午前10時~9月15日(木曜日)午後5時の間に、こちらのページの「お申し込みフォーム」または、電話(四番町図書館 03-3239-6357)でお申し込みください。

※9月16日(土曜日)午後以降、参加確定の方のみにメールまたは電話でご連絡いたします。迷惑メール対策などの設定をされている場合は、事前にlibrary-chiyoda.jpのドメイン指定受信の設定をお願いします。

各回のテーマ、その他詳細はこちらをご覧ください




皆さまのご参加をお待ちしています!

Posted at:16:30

コンシェルジュ通信vol.60: 岩波ホール閉館まで、あと1ヶ月!

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映画の街・神保町のシンボルである岩波ホールは、ミニシアターの先駆けとして全国の映画館文化に多くの影響を与えてきました。

1968年、"千代田区の発展のために"と当時の区長の要請により建てられた岩波ホールですが、残念ながら2022年7月に閉館することとなりました。

千代田図書館では現在、ありがとう岩波ホールと題して岩波ホール54年間の歴史を振り返る展示を行っています。


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地域連携コーナー。


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岩波ホール
は、実はもともと多目的ホールとして開館したのをご存じですか?

『ありがとう岩波ホール第1部~岩波ホールのはじまり~』では、開館当初の岩波ホールは、あらゆる文化的活動の拠点として活躍していた施設だったことを紹介しました。
映画館のイメージが強い岩波ホールが、外国映画史研究の講座、ジャズ音楽の講座、クラシック音楽や日本の伝統芸能の公演など、さまざまなジャンルの文化を発信していたとは意外でした。

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また、ホールに世界最高峰のピアノともいわれるスタインウェイ&サンズがあったことにも驚きました。ひんぱんに公演が開催されており、その中でも、あまり一般的に知られていない名曲を聴くというコンセプトの演奏会"音楽シリーズ"は、反響を呼んだそうです。

音楽シリーズには、ドビュッシー、フォーレ、ラヴェルなど、フランスを代表する作曲家が発表した歌曲を、作曲家ごとに全曲通して演奏する企画もありました。

ここまで凝ったプログラムは貴重なので、クラシック音楽好きが熱狂したのもうなずけます。


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"知られざる良質な作品を世に広めよう"という精神は当初から一貫しており、これがのちの『エキプ・ド・シネマ』へと続きます。

1.日本では上映されることの少ない、アジア・アフリカ・中南米など欧米以外の国々の名作の紹介。
2.欧米の映画であっても、大手興行会社が取り上げない名作の上映。
3.映画史上の名作であっても、何らかの理由で日本で上映されなかったもの。またカットされ不完全なかたちで上映されたもの。
4.日本映画の名作を世に出す手伝い。

この4つの目標を掲げた『エキプ・ド・シネマ』は、1974年、インド映画『大樹のうた』の上映をきっかけに、ミニシアターとしての活動をスタートします。

その際、日本初の定員入替制を導入し、映画をじっくり鑑賞できる環境を整えました。また、パンフレットを作成したことにより、歴史・社会・経済の面からも多角的に作品を味わえるようになりました。

今や当たり前ですが、当時はとても斬新なことでした。率先して新しいことに取り組む姿勢は、まさにミニシアターの先駆けと呼ばれる所以ですね。

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神保町駅直結の岩波ホール入口。


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神保町を語る上で、岩波ホールの存在は欠かせません。

私たちコンシェルジュが行っている神保町の街歩きツアーでも、過去に岩波ホールを大きく取り上げたことがあります。

2017年、当時開館50周年を迎えた岩波ホールを中心に、"映画"をテーマにしたツアー『映画の仲間(エキプ・ド・シネマ)のある風景』を開催しました。

当時の様子はこちらのちよぴたブログでご確認いただけます!

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岩波ホール
で最後に上映される作品は、『歩いて見た世界 ブルース・チャトウィンの足跡』

イギリス人作家のブルース・チャトウィンが魅了された"ノマディズム(放浪)"を探求するため、ヴェルナー・ヘルツォーク監督が彼の歩いた道を辿るドキュメンタリー映画です。

この作品を合わせて、閉館までに65の国と地域の計274作品を上映します。支配人の岩波律子さん曰く、そのすべてが生きる力を与える作品とのことです。

最後まで目が離せませんね!

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連日、図書館を訪れる方から「岩波ホールの展示はどこですか?」の問い合わせが相次ぎ、岩波ホールの愛されぶりをひしひしと感じています。

みなさんもぜひ岩波ホールで映画を観て、その足で千代田図書館の展示にもお立ち寄りください。お待ちしております!

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展示ウォール。

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岩波ホール

【場  所】千代田区神田神保町2-1 岩波神保町ビル10F

【上映作品】『歩いて見た世界 ブルース・チャトウィンの足跡』

【上映期間】6月4日~7月29日

※最終上映作品終了の7月29日で閉館。


千代田図書館展示

『ありがとう岩波ホール第3部~エキプ・ド・シネマ②~』

【場  所】千代田図書館 地域連携コーナー

【期  間】6月27日~7月23日


『歴代上映作品 観客動員ベスト10』

【場  所】千代田図書館 第一展示ウォール

【期  間】6月27日~7月23日

Posted at:11:15

【展示情報】フランス古書の魅力を堪能 日比谷図書文化館特別展開催中!

今回のちよぴたブログでは、現在、日比谷図書文化館で開催中の特別展「鹿島茂コレクション2『稀書探訪』の旅」とその関連展示についてご紹介します。

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ANA機内誌「翼の王国」に2007年4月号から2019年3月号まで連載されたフランス文学者 鹿島茂氏による『稀書探訪』。今回、12年間144回にわたる連載で採り上げられた図書や資料をすべて展示。大きくて豪奢な本や愛らしいイラストの児童書、薄い紙に印刷された風刺新聞など、じつに多彩な資料が並んでいます。

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誌面ではわからない本の質感や風合いなどを、ここではじっくりと味わうことができます。ガラスケースの中をまじまじとのぞき込んだり、壁にかけられたフレームの前でしばらく立ち止まったり、思い思いに展示を楽しむ姿が多くみられました。

フランスの稀少古書の世界を、ぜひご堪能ください!


日比谷図書文化館特別展「鹿島茂コレクション2『稀書探訪』の旅」

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【会 期】 開催中~7月17日(日曜日)

 ※前後期一部展示替えあり

前期:開催中~6月19日(日曜日)

後期:6月21日(火曜日)~7月17日(日曜日)

休館日・展示替え: 6月20日(月曜日)

【場 所】 日比谷図書文化館 1階特別展示室

【主 催】 千代田区立日比谷図書文化館

【協 力】 平凡社、練馬区立美術館、群馬県立館林美術館、ノエマ

詳しくは→こちら






また、特別展関連展示を日比谷図書文化館内の2ヶ所で開催中

△▲2階図書フロア パープルゾーン▲△

パープルゾーンに入ってすぐのところにある三角台では、鹿島茂氏の著書19世紀フランスの文化や社会について知ることができる資料を展示しています。

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また、特別展で挿絵が展示されている小説などもこちらに並んでいます。ガラスケースの中に入っていた作品を、ここでは手にとってご覧いただけます。ぜひお立ち寄りください。


△▲3階図書フロア エレベーターホール△▲

日比谷図書文化館に滑走路が?!

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滑走路の先にあるのは、機内誌や旅・飛行機に関する資料の展示です。

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日比谷図書文化館からほど近い航空図書館の協力のもと、ANA機内誌「翼の王国」バックナンバーや最近の機内誌のほか、電子化により今はもう紙媒体が作られていない時刻表の冊子などが展示されています。



ちなみに、さきほどの滑走路に記されている「21」という数字。これは方角を表すもので、展示担当者がきちんと方角を測ったそうです。

ちょっとした空の旅気分を味わえる工夫が随所にちりばめられた展示を、どうぞお楽しみください♪



関連展示詳細

■特別展「鹿島茂コレクション2『稀書探訪』の旅」の関連展示

【会 期】 開催中~7月17日(日曜日)

【場 所】 日比谷図書文化館 2階図書フロア パープルゾーン 三角台

 詳しくは→こちら

■「旅と本と機内誌と」

【会 期】 開催中~7月17日(日曜日)

【場 所】 日比谷図書文化館 3階図書フロア エレベーターホール

【協 力】 航空図書館

詳しくは→こちら


Posted at:17:55

雨の日も、さわやかにお出迎えいたします♪

関東甲信地方が梅雨入りしましたね。

千代田図書館10階の児童書コーナーや子ども室も、梅雨仕様に模様替えをしました。

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そして、こちらもスタイルを一新

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千代田図書館コンシェルジュの制服が新しくなりました。


以前の制服はこちら。

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(2020年5月撮影、ちよぴたブログより)



上着は、明るい水色をベースにしたチェック柄からシンプルな無地の藤色へ、スカートはセンタープリーツが入りました。右肩のコサージュがアクセントになっていますね♪

利用者の方から「涼しげだね」とお声がけをいただきました。
コンシェルジュも気に入っています。

雨の日が多い季節、快適な図書館で過ごしませんか?

お待ちしています♪

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Posted at:09:55

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信
vol.31:~階段の向こう側に広がる知の世界~

日比谷図書文化館は三角形の外観が特徴ですが、ユニークな形状がゆえに館内がどうなっているのか気になりませんか。正面の階段で2階、3階の図書フロアへ直行だけではもったいない日比谷図書文化館の楽しみがあります。なぜなら階段の向こう側にもまだまだフロアが広がっているからです。今回のブログは「階段の向こう側に広がる知の世界」と題し、当館1階、入口から階段の向こう側までを写真とともにご紹介します。フロアマップはこちらです。


入館すると正面には図書フロアに続く階段が見えます。

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にそってお進みください。


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当面の間はコロナの感染拡大防止として、手指消毒とモニターによる検温をお願いします。

ご協力ありがとうございます。

ここから、今回のタイトルにあります、階段の向こう側へご案内します。


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階段を上がらずにそのまま直進します。

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柱の並びに飲み物の自動販売機があります。

そのまま真っすぐ進みます。

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エレベーターがあります。

エレベーターを中心に左右に通路があります。知への入口です。

まずは、向かって右側通路をご案内します。


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こちらは、常設展示室です。千代田区の歴史を学ぶことができます。今年3月26日にリニューアルオープンしました。詳しくはこちらをご覧ください。


また、この通路の先には、本や文具を扱うショップとカフェを融合した、「ライブラリーショップ&カフェ日比谷」があります。詳しくはこちらをご覧ください。


続いては、エレベーター向かって左側通路をご案内します。



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こちらは、特別展示室です。多彩な企画の特別展を行います。現在、5月20日(金曜日)からはじまりました、「鹿島茂コレクション2 『稀書探訪』の旅」を開催中です。開催概要、本展のみどころなど、詳しくはこちらをご覧ください。


階段の向こう側はいかがでしたでしょうか。常設展示室、特別展示室ともに、皆様の知の世界が広がるきっかけになれたら嬉しいです。


日比谷公園 ~花だより~


日比谷公園
の今年のバラの様子です。

「第二花壇は、西洋風の花壇であり、全体が芝生で覆われ四隅をバラで縁取られています。芝生の中には入れませんが、芝生の香りとさまざまな花の色彩を楽しんで下さい」(「日比谷公園 第二花壇 案内板」より引用)

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色とりどりのバラが咲いています。

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【2022年5月22日撮影】

Posted at:10:00

「ヨムキクちよだ2022」が始まりました!

4月5日のブログでもお知らせした「ヨムキクちよだ2022」が、現在開催中!
今回は、千代田図書館で参加できる催しを中心にご紹介します。

     


千代田図書館9階の第2展示ウォールでは、こどもの読書週間展示「本をひらく せかいがおどる」を開催中。

「おどろう!」をテーマに、思わず踊りだしたくなるような楽しい絵本や児童書35冊を集めました。ぜひご覧ください!

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展示を見たあとは、コンシェルジュブースへどうぞ。

スタンプを集めてプレゼントをゲット!「としょかんをめぐろう!スタンプラリー」にご参加ください。

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「ヨムキクちよだ2022」の各イベントに参加、または昌平・神田まちかど図書館に来館でスタンプを2つ以上集めた方へ記念品をプレゼントする「としょかんをめぐろう!スタンプラリー」は、毎年人気の企画です。

この機会に、区立図書館5館をめぐってみてはいかがでしょうか♪


     



千代田区役所1階のさくらベーカリーでは、「おはなしに出会えるパン屋さん」を開催中です。

店内には、千代田図書館の展示「本をひらく せかいがおどる」で紹介している絵本に出てくる動物をかたどったパンや、ことばと音のフェスティバル♪にちなんでハワイをイメージしたパンなど、かわいいパンの数々が並んでいます!



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お買い物の際にレジで千代田区立図書館の貸出券を見せるとミニサブレのプレゼントもあります。(ミニサブレは数量限定、なくなり次第終了)

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ぜひお立ち寄りください♪


               


おはなしに出会えるパン屋さん2022

【場 所】千代田区役所1階 さくらベーカリー

【期 間】開催中~28日(木曜日)、5月9日(月曜日)~12日(木曜日)

【時 間】午前8時~午後6時

※土曜日・日曜日・祝日および5月2日(月曜日)、5月6日(金曜日)は休業

【協 力】さくらベーカリー

               


みなさんのご参加をお待ちしています♪

Posted at:17:30

「ヨムキクちよだ2022」を開催します!

千代田区立図書館5館で、毎年こどもの読書週間に合わせて開催しているイベント「ヨムキクちよだ」


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今年は4月22日(金曜日)から5月12日(木曜日)まで、区立図書館5館で子どもも大人も本に親しめるイベントが盛りだくさん!

一昨年、昨年は残念ながら中止となりましたが、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止対策をとりながら開催いたします。

※新型コロナウイルス感染症の拡大状況に変化が生じた場合、開催内容などを変更する場合があります。各館の感染防止対策については千代田区立図書館ホームページをご覧ください。


今回は「ヨムキクちよだ2022」の中から、2つのイベントをピックアップしてご紹介します♪



としょかんをめぐろう!スタンプラリー


「ヨムキクちよだ2022」の期間中、千代田図書館・日比谷図書文化館・四番町図書館で行われるイベントやおはなし会に参加、または、各まちかど図書館に来館しスタンプを2つ以上集めるとプレゼントがもらえる「としょかんをめぐろう!スタンプラリー」を実施します。

この機会に、区立図書館をめぐってみてください♪


【開催期間】4月22日(金曜日)~5月12日(木曜日)

【実施場所】「ヨムキクちよだ2022」の各イベント会場 または

まちかど図書館(昌平まちかど図書館、神田まちかど図書館)

【引換場所】千代田図書館、日比谷図書文化館、四番町図書館


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スタンプを2つ以上集めると、小物やティッシュを収納できるポケットポーチをプレゼント!(プレゼントは数量限定、交換は1人1回)

※プレゼントは5月15日(日曜日)まで引き換えできます。

※千代田区役所1階「さくらベーカリー」"おはなしに出会えるパン屋さん2022"ではスタンプラリーを行っていません。

※各イベントは事前申込制です。また四番町図書館の「こどもの日おはなし会スペシャル」は図書館外の会場になりますのでご注意ください。


イベントの詳細および注意事項はこちらをご覧ください。





子どもから大人まで、みんなでおはなしと音楽の世界が楽しめる「ことばと音のフェスティバル♪」

今年は、ハワイの伝統的な踊りと音楽を楽しめるフラウクレレ公演を、千代田区役所1階 区民ホールで開催。新型コロナウイルス感染拡大防止対策を講じ、入場者数をホール定員のおよそ半数とし、ご来場いただきます。

フラの体の動きにはひとつひとつ意味があり、踊りにはさまざまなメッセージが込められていることを知っていますか?

見て楽しむだけでなく、子どもも大人もいっしょに踊って、フラのことばを体で感じましょう!ハワイにまつわるおはなしや、伝統的な楽器の紹介もあります。

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海外に出かけることがなかなか難しい状況が続いていますが、「ことばと音のフェスティバル♪」でハワイの風を感じ、旅行気分をお楽しみください!

皆さんのお申し込み、お待ちしています♪



第13回 ことばと音のフェスティバル♪

「アロハ!たのしいフラとウクレレのじかん ~ハワイの物語といっしょに~」


【日 時】5月8日(日曜日)①11時30分~12時20分 ②14時30分~15時20分

※各回15分前から受付開始

【場 所】千代田区役所1階 区民ホール

【出 演】フラ:仲坪由紀子さん、ウクレレ:草野とおるさん

【定 員】各回15組/1組4名まで(事前申込制、申込多数の場合は抽選)

【参加費】無料


お申し込みについて

【受付期間】4月14日(木曜日)午前10時から21日(木曜日)17時まで

期間中にこちらのページの「お申し込みフォーム」に、必要事項と【その他・ご要望】欄に参加時間と人数をご記入の上、お申し込みください。

※フォームでのお申し込みができない方はお電話で受付(平日のみ午前10時~午後6時)

※4月25日(月曜日)午後以降、当選者のみにメールをお送りします。迷惑メール対策などの設定をされている場合は、事前にlibrary-chiyoda.jpのドメイン指定受信の設定をお願いします。

詳細はこちらをご覧ください。


ほかにも、楽しい企画がたくさん!

4月22日からはじまる「ヨムキクちよだ2022」を、どうぞお楽しみに。

Posted at:10:50

待ってました!神田古本まつり

神田神保町古書店街の名物、神田古本まつりが3年ぶりに開催!

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神保町古書店街で開催される古本まつりは、春と秋の年2回。
例年、春の古本まつりは、桜の開花時期にあわせて開催される「神保町さくらみちフェスティバル」の中心イベント。秋の古本まつりは10月末から11月あたまにかけて開催される東京名物神田古本まつりで、神田古書店連盟による最大の年中行事です。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、2020年・2021年は春・秋ともに開催中止となり、神保町古書店街の恒例行事はしばらくお休みが続いていました。
そんな中、神田古書店連盟から「今年3月に神田古本まつり青空掘り出し市をやります!」との発表がありました。そして本日、3月17日(木曜日)に無事スタートしました。

靖国通り沿いの歩道にずらりとワゴンが並び、人びとで賑わう光景はひさしぶりです。

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靖国通りのほか、神保町交差点の広場、岩波ホールと神保町ブックセンターの間の通路にもワゴンが設置されています。

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神保町ブックセンター付近に、本部のテントが張られています。こちらでは、神田古書店連盟加入の古書店全店舗が載った古書店マップをもらうことができますよ。どこを見たらよいか迷ったら、こちらにお立ち寄りください♪

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古書店連盟のみなさんがお待ちしております。


第61回 神田古本まつり 青空掘り出し市

【日 時】 開催中~3月21日(月曜日・祝日)午前10時~午後6時

【場 所】 神田神保町古書店街(靖国通り沿い)

詳しくはこちらをご覧ください



神保町の名物、古本まつりにぜひお越しください!

Posted at:18:30

春の気配を探してきました

3月に入り、あたたかい日が増えてきました。関東地方では春一番も観測され、春本番はもうすぐそこ。

春の訪れ、といったら気になるのがの開花。

ちょっと気が早いと思いつつも、待ちきれず皇居周辺の桜の様子を見に行ってきました!

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まだまだ桜の咲く気配はありません。つぼみもまだ小さいです。

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やはり早かった...とひき返そうとしたときに、なにやら華やかな気配を感じました。

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千鳥ヶ淵緑道の入口付近、インド大使館の向かいにあるシュゼンジカンザクラです。

道行く人も足をとめて見上げていました。中には大きなカメラを構える人の姿も。

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少しだけ、春のにぎわいを感じることができました。

※撮影はすべて2022年3月10日


本格的な桜の季節が訪れるのを待つあいだに、図書館の中で春を感じてみてはいかがでしょうか?


千代田図書館10階 児童書コーナー
では、をテーマに絵本や児童書をご紹介しています。

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展示は3月31日(木曜日)まで

また、9階展示ウォール向かいの階段下スペースでは、東京国立近代美術館で3月18日(金曜日)から始まる「美術館の春まつり」にあわせて、美術館の紹介と春の本の特集をしています。図書館とあわせて、美術館で感じるもお楽しみください!


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△パネル作品は 菊池芳文《小雨ふる吉野》1914年
東京国立近代美術館 蔵


いろいろと不安の多い世の中ですが、あたたかくおだやかな春が訪れますように。

Posted at:11:45

4月から、新しい「おすすめ本」連載が始まります!


皆さんは「MOFCA」をご存じですか?

千代田区障害者よろず相談MOFCA(モフカ)は、障害者手帳の有無に関わらず千代田区内在住・在学・在勤の方を対象に、日常生活の心配や困りごと等についての相談を受け付けています。

千代田図書館では、この春からMOFCAが選んだ本の特設コーナーを設置するほか、この「ちよぴたブログ」でもMOFCAおすすめの本を、4月から2か月に1度の連載でご紹介していきます!

MOFCAは千代田図書館から歩いて7分ほど、パレスサイドビルの1階にあります。

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内堀通り沿いに面した明るい室内には、相談ごとを話せるスペースや、リラックスして過ごせるフリースペースが用意されています。

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MOFCAでは、精神保健福祉士や社会福祉士などの専門知識を持ったスタッフが、日常生活や身の回りのさまざまな相談に応じています。

「相談に対してどんなことができるか一緒に考え、専門機関につなぐこともできる、コンシェルジュ的な役割を行っています」と話してくださったのは、MOFCAを運営する株式会社MOF代表取締役の前田さん。

相談は来所オンライン(Zoom)電話メールで受け付けており、悩みを抱えた当事者だけでなく、ご家族や支援者からの相談も可能です。

※来所、オンライン(Zoom)は前日までに予約が必要。電話は当日受付可。メールは随時対応しています。

詳しい相談方法については、こちらのページをご覧ください

フリースペースは、障害の有無にかかわらず、千代田区在住、在勤、在学の方であれば、ひと息つきたい時、ゆったりしたい時に利用できます。

「居場所として、何もない時でも来てくださってOKですよ。人とのつながりが少なくなっている今だからこそ、ぜひ利用していただければと思います」と前田さん。

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情報収集に役立つパンフレットや専門書が並ぶ本棚。

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外からの音を遮断して落ち着きたい方、安静を必要とする方のためのカームルームもあります。

MOFCAでは、さまざまな公開講座イベントなども定期的に行っています。

詳しくはこちらのページをご覧ください


千代田区障害者よろず相談MOFCA(モフカ)

【所 在 地】千代田区一ツ橋1-1-1パレスサイドビル1階

【開所時間】月曜日~金曜日 午前9時~午後7時

      土曜日 午前10時~午後5時

【定 休 日】日曜日、祝日、年末年始

※現在、新型コロナウイルス感染症防止のため

 所内での食事はできません(飲み物は可)

※車いすをご利用の方は、来所前にご連絡ください

MOFCAのホームページはこちら



今回、MOFCAを案内してくださった前田さん(写真左)と、相談員の鈴木さん(写真右)。
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日常生活の些細なことや、社会で感じる違和感など、当事者でも気づかないような小さな困りごとは、私たちの身の回りにもたくさんあるはずです。

今すぐ相談したいような悩みがないという方も、まずは読んで知ることから始めてみませんか?

「ちよぴたブログ」の連載では、このお二人をはじめとしてMOFCAスタッフの皆さんが選ぶ、さまざまなおすすめの本をご紹介いただきます!

4月からの連載を、どうぞお楽しみに♪

Posted at:10:00

コンシェルジュ通信Vol.58:
コンセプトは"偶然の出逢い" シェア型古書店「猫の本棚」


今日が何の日かご存知ですか?そう、猫の日です!

今年はにゃんと2022年2月22日と、2がいっぱいのスペシャルイヤー。そんな猫の日にちなんで、先月オープンしたばかりのシェア型古書店「猫の本棚」をご紹介します。



神保町と水道橋を繋ぐ白山通りから、少し小路に入ったところに西神田公園があります。その向かいにオープンした「猫の本棚」は、人目を引く青い扉が目印です。店内に入ると、オレンジ色のシャンデリアの明かりに温かさを感じます。壁一面の本棚には不思議と圧迫感がありません。

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「クリエイティブはすべて出逢いから始まると思うんです」と語るオーナーの水野さん。本来出逢わなかった人たちが出逢う場所として、もともとサロンを作りたかったそうですが、シェア型書店の存在を知ったとき、やりたいことに近いと感じたそうです。

ここでは全部で170ある書棚の1つを借りて、その中で自分だけの小さな書店を開く店長体験を楽しめます。

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↑自分だけの小さな書店。

「今はネットが普及して、ダイレクトに目的にアクセスできてしまう便利な時代。でも、例えば図書館へ行くと、探している本以外にも惹かれて思わず手に取ってしまうこともあって、それがまた面白かったり。偶然の出逢いを生み出す寄り道にこそ、実は本質があるんじゃないかと思うんです」

誰でもふらっと立ち寄ることができて、知らない人たちが集まってほっと一息つけるような安全地帯であってほしい......このお店を"サンクチュアリ"と呼ぶ水野さんの言葉から、そんな想いを感じました。
ふと、梨木香歩さんの小説『西の魔女が死んだ』で、主人公が自分だけのお気に入りの場所を"マイ・サンクチュアリ"と名付けるのを思い出しました。



店内の装飾にも、コンセプトである"偶然の出逢い"が色濃く反映されています。

160年前のお寺の欄間、50年前のイギリスのヴィンテージのシャンデリア、150年前の虎の掛軸......時代や国境を越えて集められたインテリアたちが、1つの空間で違和感なく調和しています。あらゆる異質のものを包み込んで平然としているこの古書店は、さながら宇宙のようです。

「なんだか壮大な異文化交流をしているように思えてきました。ここは小さな宇宙みたいですね」と感想を述べると、「棚1つ1つが小惑星なのかもしれません、この猫宇宙の」と水野さん♪

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↑廃寺で出逢ったうさぎの欄間。



棚主として出店される方は、ビジネスとして本を売るよりも店長体験を通して自分の世界観を表現し、発信しているのだそうです。

そう聞くと、どんな方がこの棚を担当しているんだろう?と思いを馳せてしまいます。

「熱量って人の心を動かしますよね。発信をすると賛同する人が現れて、それがまた新たな出逢いに繋がるんです」

「猫の本棚」では、売り上げの2%~3%相当を信頼のおける猫の保護活動団体に寄付しており、その強い思いに共鳴して棚主となる方もいらっしゃるそう。

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「猫の本棚」オリジナルグッズ。モデルは水野さんの飼い猫であるドーラちゃん♪



また店内は、撮影用のレンタルスペースとしての顔も併せ持っています。さらに今後は「猫の本棚」独自の番組をYouTubeで配信する予定とのこと。

「若い人へ古典映画の魅力を伝えたいんです。それに、店舗には来られない地方や世界の方とも繋がれたら......」と、水野さんの視点はどこまでもグローバルです。

国境を越えた"出逢い"、そして世代を超えた"繋がり"。本離れが叫ばれている中に誕生した「猫の本棚」の一貫した姿勢からは、新たなスタイルで交流する本好きたちの明るい未来が見えてくるようです。

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↑広々とした店内。老若男女誰でも大歓迎です!



本棚に囲まれてお話しているうちに、どうしても気になって「人に本棚を見せられるタイプですか?」と質問してみました。水野さん曰く「恥ずかしいですよね!私は見せたいものだけを見せています」とのことです。

「本を通して自分の内側を見透かされてしまいそう」と盛り上がった後、「でもここの店長体験では、あえて見せられないものを並べるというのもアリですよ!」と茶目っ気たっぷりに提案され、より一層店長体験に興味が湧きました。

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こんな素敵な場所は多くの人に知ってほしいと思う反面、こっそり自分だけの秘密にしておきたくなる隠れ家のような古書店「猫の本棚」
あなたもサンクチュアリを訪れてみては?



猫の本棚

【場  所】千代田区西神田2-2-6-102

【営業時間】木曜日~日曜日 午後1時~6時

【定 休 日】月・火・水曜日

Posted at:10:00

「千代田区内中学校・高等学校展示 in 千代田図書館」
二松学舎大学付属高等学校が展示中!

1月から始まった、千代田図書館9階第2展示ウォールで開催中の「千代田区内中学校・高等学校展示 in 千代田図書館」。千代田区立神田一橋中学校「好きな本を紹介!100字POP展示」に続いて、二松学舎大学付属高等学校 図書委員会+書道部+理数科研究部 の展示が始まりました!

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学園祭が2年連続で関係者のみに公開のオンライン形式となり、外部の方に生徒たちのがんばりを見ていただく機会がなくなってしまったとのこと。そんなとき、この企画を知り、千代田図書館で展示をすることとなりました。

壁に大きく貼りだしているのは、書道部理数科研究部


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書道部は、コロナ収束を祈念する「和プロジェクト」に参加した時の様子をまとめました。

みんなでひとつの思いを込めて書き上げた文字を掲げた書道部のみなさんの表情がとてもすてきです。


理数科研究部がまとめたのは、皇居のお濠 千鳥ヶ淵の微生物について。

千鳥ヶ淵の水質調査は、理数科研究部の活動のひとつです。コロナによって調査が行えないときもあったそうですが、こうやって研究発表ができるのは部の活動を止めずに続けていたからこそ。

身近な場所にこんなにたくさんの微生物が生息していることや、こんなにしっかりとした研究に取り組んでいるんだ!など、いろいろな驚きを与えてくれるレポートです。

こちらに並んでいるのは、図書委員会が作成したおすすめ図書のPOPです。

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すべて、タブレット端末の専用アプリを使って委員それぞれが作成したそうです。

「ひとり1台ずつ与えられた端末を、このコロナの中でしっかりと有効活用できましたよ」と先生。

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ファイルの中には、作成したPOPがすべて収められています。

どうぞお手にとってご覧ください。(館内のみ閲覧可、貸出できません)


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千代田区内中学校・高等学校展示 in 千代田図書館

二松学舎大学付属高等学校

図書委員会+書道部+理数科研究部

【展示期間】 開催中~2月13日(日曜日)

【展示場所】 千代田図書館9階=第2展示ウォール

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展示は、3月末まで予定しています。

区内の学校の、それぞれ特色ある活動をぜひご覧ください!

Posted at:11:00

コンシェルジュ通信Vol.57:千代田図書館の書棚の色に注目!

私たち千代田図書館コンシェルジュは、館内をまわりながら図書館の見どころやコンセプトをご紹介するガイドツアーを行っています。

その中で、先日ご参加いただいた方より「(館内には)いろいろな色があるんですね!」という感想が聞かれました。

そこで、今回は千代田図書館の書棚の色とともに館内をご紹介します。

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千代田図書館は千代田区役所本庁舎内の9階と10階にあります。

9階は、「調査研究ゾーン ~セカンドオフィス~」と「一般開架ゾーン ~区民の書斎~」の2つに大きく分かれています。

赤色の書棚が目を引くのは、調査研究ゾーンです。

千代田区立図書館5つの機能コンセプトの中の「ビジネスを発想するセカンドオフィス」に基づいて、ビジネス書や辞典・年間・白書などの資料を揃えています。

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調査研究がはかどるよう、活動的なイメージのある赤色の書棚が並んでいます。


続いて黄緑色の書棚が並ぶ一般開架ゾーンをご紹介します。

こちらは、調査研究ゾーンとはエレベーターを挟んだ反対側に位置します。

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リラックスして本に親しんでいただけるよう、書棚の色は心を鎮めリフレッシュ効果のある黄緑色になっています。

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北の丸公園を眺められる方角に面しているので、窓からは、春は桜、秋は紅葉と自然豊かな眺望が望めます。


他の書棚も見ていきましょう。

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こちらは視聴覚資料の棚。鮮やかな青色が目印です。


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新着図書コーナーはフレッシュな印象オレンジ色が全面に!となりに並ぶ文庫の書棚も同じ色です。


最後に10階、児童書コーナーへ。

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木のぬくもりを感じる優しい色と、丸みのある形の書棚が並び、子供たちが安心して過ごせる空間になっています。


こうして改めて館内を見ていくと、意外とカラフルな千代田図書館。

その日の気分や目的に合わせ、思い思いの時間を図書館で過ごしてみてはいかがでしょうか。

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館内の見どころやコンセプトは、コンシェルジュによる図書館内ガイドツアーで詳しくご紹介しています。

ご興味のある方は、ぜひお申込みください。(随時受付。場合によってはお受けできないことがあります。また、事前予約も承ります。)

詳しくは→コチラ


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Posted at:10:00

2022年の初笑いは図書館で☆「ワハハ本舗の新春おはなし会」を開催します!

気がつけばもう12月。新年を迎える準備はすすんでいますか?

笑って楽しく新しい年をスタートしたら、なんだか幸せに一年過ごせる気がしますよね。

そんな楽しい新年のスタートにぴったりなイベントのお知らせです!

2022年1月10日(月曜日・祝日)に、「ワハハ本舗の新春おはなし会」を日比谷図書文化館で開催いたします。

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大きな画像を見る(PDF:328KB)



楽しいことをトコトン追求するワハハ本舗ダンスなどのパフォーマンスを交えたワハハ本舗の読み聞かせは、とっても楽しくてパワフル。今年8月に開催した、四番町図書館主催の「大紙芝居大会」(「ヨムキクちよだ2021」振替イベント)も大好評でした。

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「ワハハ本舗若手人気役者による大紙芝居大会」の様子(2021年8月22日)
今回の内容とは異なる場合がございます。

新春おはなし会ではどんなキャラクターが出てくるか、当日までのお楽しみ

子どももおとなもたくさん笑って、元気に新年をスタートしましょう♪

ご参加をお待ちしています。

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「ワハハ本舗の新春おはなし会」

【日  時】 2022年1月10日(月曜日・祝日)

       ①午後1時~午後1時45分

       ②午後3時15分~午後4時

      ※受付開始・開場は各回30分前

【会  場】 日比谷図書文化館 4階スタジオプラス(小ホール)

【定  員】 各回15組(1組4名まで)

【対   象】 3歳以上の子どもとその保護者

     ※弟妹の同伴可、大人のみは不可

【参 加 費】 無料

【受付期間】 12月15日(水曜日)~12月21日(火曜日)

【申込方法】 事前申込制、定員を超えた場合は抽選

      (先着順ではありません

      ※千代田区立図書館ホームページの専用フォームから

お申し込みください。(受付期間中のみ表示)

【主  催】 日比谷図書文化館

イベントの詳細や申し込み専用フォームはこちらから

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Posted at:11:40

「東京古書組合百年史展」東京古書会館で開催中!

コンシェルジュ通信 Vol.56の記事でもご紹介した『東京古書組合百年史』(東京都古書籍商業協同組合/編、出版)の刊行を記念した展示が、東京古書会館で開催中です!


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『東京古書組合百年史』
は、昨年創立100周年を迎えた東京都古書籍商業協同組合の創設からこれまでの歴史や現在の取り組みなどを、豊富な資料や写真とともにまとめたもの。

680ページ以上にもなるボリュームで、フランス文学者・評論家で神田神保町についての著書もある鹿島茂さんの寄稿や、これからを担う若手古書店主へのインタビュー・アンケートなども収録され、資料としてだけでなく本としての読みごたえも抜群の一冊です。

展示会場の入口では、2003年の建て替え以前に付けられていた東京古書会館の看板文字がライトアップされてお出迎え。

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今回は編纂委員の一人、神保町の「ビブリオ」店主 小野さんに見どころをお伺いしました!

展示は、刊行まで約4年の歳月をかけた『東京古書組合百年史』の編集にまつわる資料から。

ショーケースの中で目を引く緻密なメモ書きは、編纂副委員長で荒川区の「稲垣書店」店主 中山信行(信如)さんによるものです。

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組合業界誌「古書月報」に掲載された、選りすぐりの寄稿コラムや記事への寸評を記した膨大なメモは、ボリュームそのままに『百年史』5章に掲載されています。このメモ書きは『百年史』にとどまらず、この度もう一冊の本『古本屋的!東京古本屋大全』(編著/中山信如、本の雑誌社刊)として出版されることに。

このエピソードだけでも、『百年史』が単なる歴史をまとめた本ではないということが伝わります。

2020年6月に刊行した「古書月報」500号(写真左)では「特集・コロナ禍のなかで」と題して、寄稿を募りました。

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「この時は多くの原稿が寄せられ、普段より少し厚い月報になりました。営業の自粛を求められる中で、古書店主同士がお互いにどうしているかを知る機会となりました」と小野さん。

『百年史』に資料編として収録されている、昭和62年と令和3年の「古本屋分布図」も会場の壁面に大きく展示されています。

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昭和62年前後は、組合の加入店舗数が最も多かった時期。令和3年の現在と比べて、東京のどこにお店が増え、そして減ったかがひと目でわかる分布図です。

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「古書月報」や目録などの他に、都内7支部それぞれの個性が表れている出版物の展示も。

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こちらは古書店主が書いた本の展示コーナー。

出版されたばかりの『古本屋的!東京古本屋大全』もあります。

読書好き、古書店巡りが好きな方にはぜひ手に取っていただきたい『東京古書組合百年史』。

見どころたくさんの展示を、この機会にご覧ください♪

小野さん、ありがとうございました!

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『東京古書組合百年史』
は展示会場で閲覧できるほか、全国の古書組合加盟店舗や「日本の古本屋」ウェブサイトでも購入できます。





「東京古書組合百年史展」

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【会 期】 開催中~12月7日(火曜日)

【会 場】 東京古書会館 2階情報コーナー

【所在地】 千代田区神田小川町3-22

【入場料】 無料

【時 間】 午前10時~午後6時

【休館日】 日曜日・祝日

展示終了後、北海道の市立小樽文学館に巡回します。

詳しくはこちらをご覧ください



Posted at:10:20

「区立図書館へ行こう!ライブラリークイズ&スタンプラリー」
番外編クイズ!~答えあわせ~

現在、区立図書館全館で開催中の「区立図書館へ行こう!ライブラリークイズ&スタンプラリー」。前回のブログでは、番外編としてクイズを5問出題しました。チャレンジしていただけましたか?

まだの方はこちらからどうぞ。

 ↓

「区立図書館へ行こう!ライブラリークイズ&スタンプラリー」番外編クイズ!



では、クイズの答えあわせです!


第1問

千代田図書館 9階メインカウンター前の足元表示「ここでお待ちください」の足型の色は何色?

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答え ②


カウンタ―前のほか、自動貸出機やコピー機の前にも設置されています。図書館をご利用の際は、ソーシャルディスタンスの確保にご協力をお願いいたします。


第2問

千代田図書館 9階展示ウォールで現在開催中の「すべてはココから始まった 続きが気になる!! 名作シリーズ」で、時代小説の展示パネルに描かれている"時代劇でおなじみのアイテム"は?


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答え ③ 十手


役人が罪人を捕らえるときに手にしていた道具です。相手の刀を防ぐほか、柄についた紐の色などで管轄が分かるようにする役割もあったそうです。展示では、捕物帳もたくさん紹介されています。


第3問

千代田図書館 9階ビジネス書の棚3の側面に書かれている言葉は?


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答え ② 2nd Office


千代田区立図書館のコンセプトのひとつが「ビジネスを発想するセカンドオフィス」。この棚を中心に、ビジネス書をご紹介しています。


第4問

千代田図書館 9階 リニューアルされた新着図書のコーナー、棚の背板は何色?


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答え ① オレンジ


新着図書コーナーは、展示ウォールの向かい、10階へ向かう階段の手前にあります。左側の青い背板のエリアにはSDGsに関する本が展示されています。


第5問

千代田図書館 10階光壁前に新設された、児童書の「シリーズもの」の棚に並んでいる本の背に貼られている、まるいシールの色は何色?


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答え ①


ここには世界の国々の地理や歴史、伝記、物語集、科学よみもの、仕事に関すること、などさまざまなジャンルのシリーズものが並んでいます。調べ学習などにお役立てください。



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


いかがでしたか?

本編のクイズラリーは11月14日(日曜日)まで開催中です。
たくさんのご参加をお待ちしています!


イベントの詳細はこちらをご覧ください

Posted at:13:00

読書の秋は区立図書館巡り♪
「ライブラリークイズ&スタンプラリー」開催中!

今年も読書週間(10月27日~11月9日)に合わせて、千代田区内にある5つの図書館を巡る、クイズラリースタンプラリーが始まりました。

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大きな画像を見る(PDF:480KB)



千代田図書館日比谷図書文化館四番町図書館昌平まちかど図書館神田まちかど図書館からなる千代田区立図書館5館の魅力を楽しむこの企画。

図書館を巡る2つのラリーにご参加いただけます!



5館をまわって答えるクイズラリー

5館にまつわる10問のクイズ全てを解いて、「千代田区立図書館オリジナルクリアファイル」をゲット♪



3館をまわって集めるスタンプラリー

5館のうち3館でスタンプを集めて、「アニマル ハンカチタオル」をゲット♪

お子さまから大人まで、どなたでもチャレンジできる2つのラリー。

どちらか1つでも、両方同時に参加してもOKです!(おひとり各1回限り)

クイズラリー・スタンプラリーの掲示と用紙配布は、千代田図書館日比谷図書文化館四番町図書館昌平まちかど図書館神田まちかど図書館の5館すべてで行っています。

個性豊かな5つの区立図書館を巡って、クイズラリーとスタンプラリー、そして秋の読書をお楽しみください♪


「区立図書館へ行こう!ライブラリークイズ&スタンプラリー」

【期 間】 開催中~11月14日(日曜日)

※各図書館の開館日時に準ずる

【解答用紙およびスタンプ台紙配布場所】

千代田区立図書館5館

※用紙の配布は、各館で11月14日(日曜日)まで

昌平まちかど図書館は11月13日(土曜日)まで

【プレゼント引換場所と期間】

千代田図書館、日比谷図書文化館、四番町図書館

引換期間:11月19日(金曜日)まで

※おひとり各1回まで、①②ともプレゼントは数に限りがあります。

詳しくはコチラ



千代田図書館 9階 第2展示ウォール
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日比谷図書文化館
1階エレベーター前
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四番町図書館 1階カウンター前
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昌平まちかど図書館 書架奥の壁面
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カウンター前
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神田まちかど図書館 
カウンター前
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Posted at:14:50

昭和館で開催中の写真展「1946 明日へ」


今回のちよぴたブログでは、千代田図書館から歩いて5分ほどのところにある昭和館で開催中の写真展「1946 明日へ」をご紹介します。

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昭和館は、戦中・戦後の国民生活の労苦を次世代に伝える国立のミュージアム。

所蔵写真を紹介する写真展を毎年行っており、今回の展示では今から75年前の1946年(昭和21年)をテーマにしています。

日本が終戦を迎えた翌年の1年間、国内で起こった歴史的な出来事や、各地の人びとの暮らしなどが記録された写真の数々を展示しています。

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写真展「1946 明日へ」


【会 期】 開催中~12月19日(日曜日) 

【会 場】 昭和館 2階ひろば(屋外)

【所在地】 千代田区九段南1-6-1

【入場料】 無料

【時 間】 午前10時~午後5時30分(入館は午後5時まで)

【休館日】 月曜日(祝日・振替休日の場合は翌日休館)

【後 援】 千代田区 千代田区教育委員会



会場の「2階ひろば」は、北の丸公園のお濠に面した開放的なスポット。この季節は、吹き抜ける風が心地よく感じられます。

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展示は全部で6部構成、1946年に起こった出来事を写真で紹介する「再出発する日本」から始まります。

1946年の元旦に昭和天皇の「人間宣言」が発布され、翌月から8年半にわたる地方巡幸が行われます。4月には女性の参政権が認められて初めての衆議院総選挙、11月には日本国憲法の公布と、日本が新しい体制のもと動き始めた年でもありました。

また、5月には11年ぶりとなるメーデーの復活、12月には樺太・シベリアからの引き揚げ船第一号がそれぞれ日本に到着するなど、国民生活に深く結びつく出来事も多く起こりました。

写真展は、「外地からの引揚者」「住まいを失った人びと」「食糧を求める人びと」と、困窮の中で生活を取り戻し始めた人びとの写真を中心に進んでいきます。

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「まちかどの情景」では、闇市が立つ新橋、がれきの残る銀座など、非日常そのものの風景が当時の"日常"であったことを思い知らされます。

展示の終盤は「明日を生きる子どもたち」。都心は空襲の影響などが大きく、疎開先からの帰京が遅れた千代田区の子どもたちの写真も。また、ララ(LARA=Licensed Agencies for Relief in Asia:アジア救援公認団体)の援助物資第一便が到着したのも、この年の11月末でした。

戦争を体験していない世代として、教科書に載るような出来事は知っているつもりでいたものの、行方がなく上野駅構内からあふれて野宿する人びとや、廃バスを転用した住居のようすなど、写真を見て初めて知ることの多さに驚かされました。

1946年に日本各地で撮影された写真は、戦争で傷つき、復興へ向かって立ち上がろうとしている人びとの日常をとらえているものばかりです。

写真展を見た後は、戦中・戦後の人びとの生活にさらに理解が深まる6・7階の常設展示室(高校生以上は有料)を、ぜひご覧ください。

また、4階の図書室では写真展に関連する資料展示を行っているほか、5階の映像・音響室では、写真や映像資料を撮影年ごとに検索して閲覧できるほか、SPレコードなども試聴できます。

※現在の昭和館の入館時間は、1回目午前10時~午後1時30分(受付1時まで)、2回目午後2時~5時30分(受付5時まで)の2回に分けて入館時間を3時間半以内とし、入替時間で一斉清掃等を行っています。

その他、開館状況の詳細や新型コロナウイルス感染防止対策などは昭和館のホームページをご確認のうえお出かけください。


千代田図書館への行きや帰りに、少し足をのばしてみませんか?

この機会に、ぜひお立ち寄りください。

Posted at:11:00

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信 vol.27
~日比谷の森をご案内します~

日比谷公園は豊かな自然で、人々に癒しを与えてくれます。

日比谷図書文化館の屋上より、日比谷公園を眺めると、まるで森の中にいるのかと錯覚してしまいます。

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日比谷図書文化館の屋上より

※一般の方は立ち入りできません。

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日比谷図書文化館 正面口



□□□□□一番高い木ど~れ?


日比谷公園にれのき広場で「太い木・高い木ベスト10」興味深い案内板を見つけました。

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【案内板を一部拡大】

案内板によると、日比谷公園内で一番高い木は公園サービスセンター前にある、アメリカスズカケノキです。なんと25mあります。

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現在のアメリカスズカケノキ 【2021年9月撮影】

樹木前の案内板によると、明治37年(1904年)目黒の林業試験場(現:林試の森公園)から試験場長白沢保美博士の寄贈により、この日比谷公園に植えられたものとのことです。実生後数年たった苗を植えていますから、現在の樹齢は約100年以上にもなります。当時は、スズカケノキ属を、街路樹の新種として外国から種をとりよせて試験的に植えていた時期で、その後この木の枝をとり、さし木をして街路樹が増やされていきました。

長きにわたり上に~上に~伸びた、しなやかな枝を見ていると、のびやかで豊かな気持ちになります。緑の木々の間からのぞく空は、より一層青く見えます。



□□□□□まだまだある大きな木


公園サービスセンター前にあります、クスノキも20m以上もある大きな木です。

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現在のクスノキ 【2021年9月撮影】

クスノキの特徴は葉に3本の脈が目立ち、木全体によい香りがします。用途は庭木・公園樹・街路樹。材は耐湿性にすぐれ船材として名高く、建築、楽器、彫刻などに用いられます。葉や材から樟脳をとり、防虫、防臭剤などに使われます。また動物とのかかわりは、葉はアオスジアゲハの幼虫が食べ、実はキジバト、ヒヨドリ、コジュケイなどに好まれます。

長い年月をかけて伸びた太い枝は存在感があります。夏は木陰をつくり人々の癒しとなります。大きな木の下でゆっくり深呼吸をしてみてはいかがですか。

今回は高い木のみの紹介となりましたが、現在は中高木だけで142種約3200本を数え、イチョウ、クスノキ、スズカケノキなど幹回り3m以上、高さ20m以上の巨木も数多くあります。

日比谷公園は季節によっても彩りが違います。秋が深まりますとイチョウも黄金色に衣替えします。自分だけのお気に入りの1本を探すのも良いかもしれません。



□□□□□キンモクセイが見ごろです


日比谷公園のキンモクセイが見ごろを迎えています。撮影した場所は公園サービスセンター近くです。

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香りも広がっています【2021.09.15撮影】

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アップも美しい【2021.09.15撮影】



□□□□□マップ


今回ご紹介しました場所はこちらになります。

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□□□□□展示のご案内


今回は木にスポットを当ててみましたが、日比谷公園では様々な草木花を楽しむことができます。

日比谷図書文化館の2階エレベーターホールでは2022年3月31日(木曜日)まで「日比谷公園の植物」の展示をしています。

日比谷公園に生息する植物を年間通して紹介する写真とともに、植物図鑑やガーデニングの本を紹介した展示です。

詳しくは日比谷図書文化館ホームページをご確認ください。

Posted at:12:00

シリーズ:○○の秋!
【第3回】千代田図書館周辺をお散歩♪ウォーキングで「スポーツの秋」

身体を動かすのにちょうどよい陽気になってきました。そこでおすすめしたいのがウォーキング。特別な道具をそろえる必要はありません。天気のよい日に外へ出て、自分のペースでたのしく歩きましょう♪

ということで、今回お届けするのは「スポーツの秋」です。





今回は、千代田図書館から四番町図書館まで歩きます。

まっすぐ行けば30分程度の道のりですが、ちょっとまわり道をしていくつか旧跡などをたどりながら行ってみようと思います。

スタートはここ。

千代田区役所の敷地内にも旧跡があるのをご存知でしたか


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大隈重信候 雉子橋邸跡
です。1876年から1884年の間ここに大隈重信が住んでいました。碑は早稲田大学大隈講堂の時計台を模しています。

せっかくなので、雉子橋を通ってみることにしました。四番町図書館とは逆方向になる竹橋方面へ内堀通りを進み、首都高5号線に沿ってぐるりとUターンすると、橋の入口が見えてきました。日本橋川に架かる雉子橋です。

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川の水位が低いときには鳥が羽を休める姿が見られることもあります。のんびりとした光景に癒されますよ。

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川に沿って四番町図書館方面に向かい、進路を軌道修正。

靖国通りを渡り、九段北1丁目に差しかかったところで旧跡発見。

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滝沢馬琴宅跡の井戸です。※庭園内の飛び石(井戸への通路)以外の場所及び玄関ロビー内は立ち入り禁止


曲亭馬琴(滝沢馬琴)
は千代田区ゆかりの文学者のひとりです。現在の神田明神下に居を構える前に、ここに住んでいました。「南総里見八犬伝」を書きあげたのもここだそうです。この井戸で馬琴が硯を洗っていたことから「馬琴 硯の井戸」と呼ばれています。




九段下交差点に建つ昭和館も、じつは旧跡なんです。

ここは蕃書調所跡です。蕃書調所設立の経緯などが書かれた説明板が建っています。これは、区内の文化財・史跡などへの理解が深まるよう、詳しい情報を紹介するために設置されたもので、こういった説明板や標柱を文化財サインといっています。

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九段坂を上り田安門を通り過ぎ、九段坂公園に着いたところで小休止。このまま靖国通り沿いを進む方が四番町図書館に早く到着できるのですが、今日の目的はウォーキング。千鳥ヶ淵緑道を通ってお濠に沿って歩くことにしました。

この辺りにはかつて山縣有朋の邸宅があり、現在はインド大使館三番町共用会議所などが建ちならびます。三番町共用会議所の中には山縣有朋邸の庭園が残されていますが、残念ながら外から見ることはできませんでした。庭園は例年秋に一般公開されていましたが、昨年はコロナ禍で中止、今年の公開は未定だそうです。お庭は日本庭園?それとも洋風?などと想像力をはたらかせながら緑道を進みました。

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水辺の緑道はとても静かで心地よいです。

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ボート乗り場を通り過ぎ、緑道の端に出ました。目的地の四番町図書館から少し遠ざかってしまいました。ふたたび軌道修正です。





内堀通りを越え、大妻女子大学付近の御厩谷坂(おんまやだにざか)にさしかかったところで、文化財サインを発見!佐野善左衛門宅跡です。

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普段通らないルートに出たおかげで、知らない旧跡に出会うことができました。

千代田図書館を出て、約50分。番町通りに入って、ゴールの四番町図書館へ到着!

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ウォーキングのあとは、クールダウンをかねてゆっくりと館内を回りました。四番町図書館各フロアでは、「月夜に夢を見る」「ないて わらって!おこって」などの展示が行われていました。(9月中開催予定。展示テーマは月毎に入れ替え。)


今回ご紹介した旧跡はほんの一部で、区内にはまだまだ多くの史跡・旧跡があります。各所に文化財サインが設置されているので、ウォーキングの合間に探してみてはいかがでしょうか。





3回にわたりお届けした「シリーズ:○○の秋!」。いかがでしたか?

みなさんもどうぞ、すてきな秋を見つけてくださいね♪

[第1回・第2回の記事はこちらから]

シリーズ:○○の秋!

【第1回】かたちはいろいろ♪千代田図書館で楽しむ「読書の秋」

【第2回】千代田図書館からアート巡りに出発♪「芸術の秋」

Posted at:10:45

シリーズ:○○の秋!
【第2回】千代田図書館からアート巡りに出発♪「芸術の秋」


今月のちよぴたブログでお届けしている「シリーズ:○○の秋!」

第2回は「芸術の秋」です♪

すがすがしいこの季節は、千代田図書館からちょっと足をのばして、アート鑑賞を楽しみませんか?

千代田図書館の周辺には、東京国立近代美術館科学技術館国立公文書館昭和館など知的好奇心を刺激するミュージアムの数々があります。

※上記の施設は、事前予約制や入館人数制限、開館時間変更など、施設によって開館状況が異なります。事前に施設のホームページなどでご確認の上お出かけください。



アート鑑賞の情報集めにおすすめしたいのが、千代田図書館9階「プラスアート」コーナー

2020年2月にリニューアルし、千代田区内のミュージアム情報や、アートのあれこれを発信しています。

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9月25日(土曜日)まで行っている展示は「東京ステーションギャラリーへ行こう!」。東京ステーションギャラリーで開催中の展覧会「木彫り熊の申し子 藤戸竹喜」(9月26日(日曜日)まで)の見どころをご紹介しています!

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展示している関連資料は、アイヌの文化や歴史に関するものから、動物の生態に関するもの、全国の動物園ガイドまでさまざま。

行ってから読んでも、読んでから行っても♪展覧会の予習・復習にピッタリです!

9月27日(月曜日)からは、「こうして彼らは画家になった ~江戸時代編~」と題し、江戸時代に活躍した日本の画家6人をピックアップしてご紹介。画集や小説などの関連資料も展示します。(10月23日(土曜日)まで)。

また、こちらのコーナーでは、千代田区内で開催している展覧会の最新の図録もご覧いただけます(館内閲覧のみ、貸出不可)。

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図録やパンフレットを手に取って、その日の気分に合ったミュージアムに出かけてみてはいかがでしょうか?

◆◇


同じく千代田図書館から徒歩圏内で、気軽にアートを楽しめるのがブックハウスカフェ文房堂ギャラリーといった、神田神保町古書店街の中のギャラリースペース。

書店や画材店で、お買い物をしながらアート鑑賞をすることができます。

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またアートブックやポスター、浮世絵などのアイテムが手に入るのも古書店街の魅力です。

気のおもむくままに街を歩けば、自分だけの宝物が見つかるかも?

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神田古書店連盟発行の「JIMBOCHO古書店MAP2021」では、マップ上の古書店をジャンル別に色分けして掲載しています。アート系であれば「美術・版画」の水色、または「趣味・芸術」の青色で表示された古書店をのぞいてみては?

千代田図書館9階コンシェルジュブースでは、古書店MAPを始めとして街歩きに役立つフリーペーパーなどを配布しています。

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街歩きを楽しみながら、お気に入りのアートな風景を探しに出かけよう!

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千代田図書館で情報を集めて、秋のアート巡りに出発♪

次回の"○○の秋"も、どうぞお楽しみに!

Posted at:10:50

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信 vol.26
▲△読む、知る、学ぶ、創る、触れる、つながる・・・
知湧き心躍る三角形な空間を大解剖します△▲



今回は改めて、日比谷図書文化館をフロアごとにご紹介します。

当館は、地上4階、地下1階の三角形の建物です。ふだんは三角形であることを感じませんが、3階図書フロアの閲覧席と、4階特別研究席は、それぞれ三角形の角を体感できます。

当館は

本を読み調べる図書館

歴史や多彩な文化情報を展示するミュージアム

さまざまな講座やイベントを行うカレッジ

が融合する複合文化施設です。

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大きな画像を見る(PDF:2605KB)



■■1階■■


▲△
受付コンシェルジュ△▲ 

館内の案内・周辺施設の情報案内・貸室のご予約を承ります。


▲△常設展示室△▲

「環境・人間・都市」をテーマとして、これまでの遺跡発掘調査や史資料調査によって明らかとなった、千代田区の歴史を様々な資料や映像で展示しています。


▲△特別展示室△▲ 

幅広いテーマで日比谷図書文化館や、千代田区主催の展示会を開催しています。


▲△Library Shop & Café Hibiya△▲

大きな窓のある開放的な空間です。図書フロアの資料を持ち込めます。蓋つきドリンクは各フロアにテイクアウトも可能です。



■■2階■■


▲△図書フロア△▲

2階図書総合カウンターがあります。貸出・返却・貸出券発行をはじめとする図書の各種お申込みを承る総合窓口です。階段まわりには展示コーナーもあります。

また、図書フロアは各階ともテーマに沿ったゾーンによって分かれています。

2階 オレンジゾーン:ビジネス・政治・法律・社会

2階 パープルゾーン:新聞・雑誌・地域・観光



■■3階■■


▲△図書フロア△▲ 

蔵書を活かした様々な展示があります。知的好奇心をくすぐるお手伝いができましたら幸いです。みなさまに新しい本との出会いがありますように・・・

3階 グリーンゾーン:歴史・科学・産業・新書・文庫

3階 ブルーゾーン:アート・文学・カルチャー



■■4階■■


▲△文化財事務室△▲

千代田区文化振興課の一係で文化財全般に関する事務を担当しています。(土・日・祝日閉室)



▲△特別研究室△▲

貴重な古書を手に取ってご覧いただけます。特別研究席(2時間/300円)も完備しています。
この特別研究席からは三角形の角を体感できます。見晴らしは最高です。

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なんと!仕切りの窓も三角です

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先端部分です。とんがりからの日比谷公園の緑はいかがですか


▲△スタジオプラス(小ホール)△▲

日中は三角形の窓から自然光が差し込む開放的な六角形のホールです。三角窓は開閉もできます。


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スタジオプラス(小ホール) 三角窓にすずめが巣を作ったこともあります。



▲△セミナールームA、B(会議室)△▲

シンプルな会議室です。スタジオプラス、いずれも事前予約制で図書の貸出券が必要です。



■■地下1階■■

▲△Library Dining HIBIYA△▲

パスタやヒレカツ膳などがあります。図書フロアの資料を持ち込めます。気になる読みかけの本がある方、昼休みのリフレッシュは読書の方、ランチのひと時にいかがですか。



▲△日比谷コンベンションホール(大ホール)△▲

講演会やイベントに利用できます。



以上、日比谷図書文化館をフロアごとに紹介しました。土地が三角形だったため建物も三角形となり、1957年、都立日比谷図書館は落成しました。そして2011年千代田区立日比谷図書文化館として開館し、現在に至ります。コロナ禍前は、学生時代に利用していたことを懐かしい思いで来館していただいた方もいらっしゃいました。これからもみなさまの記憶や思い出に残る図書館でありたいです。

三角形の建物で、円い心のスタッフがお待ちしております。



▲△△特別展開催中△△▲


紀伊国屋三谷家コレクション「浮世絵をうる・つくる・みる」

◇前期:7月17日(土曜日)~8月15日(日曜日)

◇後期:8月18日(水曜日)~9月19日(日曜日)

*前後期で出品作を全点展示替え

開催概要、展示構成、関連講座については日比谷図書文化館ホームページをご確認ください。


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1階Library Shop & Café Hibiyaでは、図録をはじめとする、関連グッズが多数販売しています。ぜひお立ち寄りください。



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図書館の感染防止対策やご利用に関する情報など、詳しくは図書館ホームページをご確認ください。

Posted at:11:30

未来のためにできること 千代田区立図書館でSDGsを知る

SDGs(エスディージーズ)という言葉を聞いたことがありますか?

SDGsとは、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)のこと。

貧困、自然破壊、紛争など、いま世界は数多くの問題に直面しています。このままでは未来の地球で安心に暮らすことはできなくなってしまうのではないかとの危機感から、2015年の国連サミットで、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標が採択されました。

この持続可能な目標開発=SDGsは、17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の「だれ一人取り残さない」ことを誓っています。

では、SDGsとは具体的にどんな内容で、私たちにはどんなことができるのでしょう?

現在、千代田区立図書館各館では、SDGsについて知り、理解を深められる図書展示を行っています!

千代田図書館

千代田図書館9階では展示「あなたの未来は安心安全!? 知ってますか?SDGs」を開催中。SDGsの基本となる17の目標と、SDGsを理解するための参考図書を展示しています。大人から子どもまで手に取って知識を深められる本が揃っていますので、ぜひご覧ください♪

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【会 期】 開催中~9月25日(土曜日)

【休館日】 7月25日(日曜日)、8月22日(日曜日)

【会 場】 千代田図書館9階 展示ウォール向かい側

展示の詳細はこちら



日比谷図書文化館

日比谷図書文化館3階では展示「アートでSDGs 日比谷の森で考えるプラスチックと地球環境~いま、できることから~」を行っています。

いま、世界的に問題となっている「海洋プラスチックごみ問題」を取り上げ、本や雑誌で知識を深められるほか、障害者福祉センターえみふるの利用者の皆さんと西神田児童センターの子どもたちが、プラスチックごみを利用して作ったプラスチックアート「陸・海・空」もご覧いただけます。

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【会 期】 開催中~8月31日(火曜日)

【休館日】 7月19日(月曜日)、8月16日(月曜日)

【会 場】 日比谷図書文化館3階 エレベーターホール

【共 催】 千代田区立障害者福祉センターえみふる

【協 力】 特定非営利活動法人 地球の友と歩む会

三井住友海上火災保険㈱、千代田区立西神田児童センター

NPO法人 チームくじら号、アーツ千代田 3331

展示の詳細はこちら



四番町図書館

四番町図書館では、館内全フロアのあちこちでSDGsに関連する本の展示を開催中!子どもの本のフロアをはじめ、中高生向け図書、文庫・新書、一般書、地域資料など、さまざまな年齢層の皆さんに向けたSDGsについて知ることができる本をご紹介しています。SDGsのロゴマークを目印に、ぜひ館内をご覧ください♪

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【会 期】 開催中~

【休館日】 第1日曜日、12月31日、1月1日~3日、特別整理期間

【会 場】 四番町図書館 各フロア

Posted at:11:30

夏休みの読書も図書館におまかせ!

梅雨の時期が過ぎれば、夏本番!

千代田図書館は、夏休み期間も皆さまのご利用をお待ちしています♪

図書館の開館時間が変わります


千代田図書館は7月21日(水曜日)から8月31日(火曜日)までの期間、子どもの読書推進のため、通常より1時間早い朝9時から開館します!

夏休みの読書や調べものに、暑くなる前、朝の時間帯のご来館はいかがでしょうか?


夏の読書に!おすすめ本の展示


千代田図書館では、夏休み前と冬休み前の年2回、学校支援担当司書が乳幼児~中学生の年齢(学齢)別に選んだおすすめの本の案内「おはなしトレイン(小学生版・乳幼児版)」「BO
OK TRAIN(中学生版)」
を発行しています。

8月31日まで、最新版・2021年夏号のリストに載っている本を館内で展示していますので、ご来館の際にはぜひご覧ください!(資料は貸出中の場合があります。ご了承ください)

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小学生向け15タイトル、中学生向け9タイトルの本を司書のコメントとともに展示中


【展示期間】 開催中~8月31日(火曜日)

【展示場所】 千代田図書館9階=第2展示ウォール

       10階児童書コーナー=小展示スペース



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0~5歳児向けの本は10階に展示中です♪

「おはなしトレイン」「BOOK TRAIN」は千代田区立図書館ホームページからもご覧いただけます。

小学生版・乳幼児版「おはなしトレイン」

中学生版「BOOK TRAIN」



今年も出動!レファレンジャー


今年も、千代田図書館と四番町図書館に、子どもの本探しの助っ人「調べもの戦隊 レファレンジャー」が出動!

「読書感想文で読む本を見つけたい」「自由研究で、○○について調べたい」など、子どもたちへ読書のアドバイスや、夏休みの宿題に役立つ本探しのお手伝いをします。

保護者の皆さんからの読書に関するご相談も承りますので、ぜひお声がけください♪

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今年も皆さんからの読書相談をお待ちしています♪


調べもの戦隊 レファレンジャー

千代田図書館

【期 間】 7月31日(土曜日)~8月31日(火曜日)

※8月22日(日)を除く

【時 間】 午前9時~午後5時

【場 所】 10階 児童書コーナー

四番町図書館

【期 間】 8月26日(木曜日)~29日(日曜日)

【時 間】 午前10時~午後5時

【場 所】 2階 児童室


レファレンジャーにご相談の際、事前予約は不要ですが、サービス開始前に「ヒアリングシート」のご記入をお願いします。図書館でシートをご用意していますが、こちらのページからPDFファイルを印刷してご記入の上、お持ちいただくこともできます。


どんなことが相談できるの?レファレンジャーのこれまでの活躍のようすはこちらのページをご覧ください。




現在、千代田区立図書館は座席数と貸出施設の利用制限、および千代田図書館と日比谷図書文化館の平日の開館時間を短縮して開館しています。

開館状況等に関する最新の情報は、千代田区立図書館ホームページをご覧ください。

Posted at:17:30

今年のテーマは「SDGs」!「夏のわくわく課外授業」で楽しく学ぼう♪


千代田図書館の夏休み恒例イベント「夏のわくわく課外授業」

今年のテーマは「SDGs(持続可能な開発目標)」

「図工」「社会」の2教科で"すべての人にとってより持続可能な未来を築くため"に何ができるのか、考えて体験しながら、楽しく学べます!


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大きな画像を見る⇒表面(PDF:493KB)・裏面(PDF:468KB)


今年は
小学3・4・5・6年生の児童を対象に、抽選制で募集します。

7月14日(水)午前10時~7月16日(金)午後5時の間に、千代田区立図書館ホームページの専用フォームよりお申し込みください。

※いずれも会場は日比谷図書文化館です。

※会場内の人数を最小限に抑えるため、保護者等の見学はできません。

※新型コロナウイルス感染症の拡大状況に変化が生じた場合、開催内容などを変更する場合があります。あらかじめご了承ください。

図 工SDGsを知って つくろうコラージュ

8月17日(火曜日)午後2時~午後4時(午後1時45分開場)

SDGsってそもそもどんなこと?

基礎知識を学んだら、古い雑誌やパンフレット、お菓子の箱など、使わなくなったものを材料にコラージュづくりに挑戦!

持ち歩くことで環境にも優しい、自分だけのタンブラーを作ろう。

【定 員】 20名

【講 師】 チヒロボさん(フォトコラージュアーティスト)

【会 場】 日比谷図書文化館4階 スタジオプラス(小ホール)

【持ち物】 筆記用具、はさみ、スティックのり、家にある古い雑誌や紙箱など

      ※コラージュの材料ははさみで切れるものをお持ちください

【協 力】 ポプラ社

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授業イメージ(図工)ⓒchihirobo

社 会水を使わず生きられる?

8月19日(木曜日)※2回とも同じ内容です

①午前11時~午後12時30分(午前10時45分開場)

②午後2時30分~午後4時(午後1時45分開場)

毎日の生活に欠かせない水。大切に使っていますか?

水資源を守ることは、陸や海を豊かにすることにもつながります。

楽しくゲームをしながら、水を大切にするために"自分にもできること"を探ってみよう!

【定 員】 各回20名

【講 師】 近藤美奈子さん(サントリーパブリシティサービス株式会社)

【会 場】 日比谷図書文化館4階 スタジオプラス(小ホール)

【持ち物】 筆記用具

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授業イメージ(社会)


「図書館で学ぼう!夏のわくわく課外授業2021」

【対 象 者】 小学3・4・5・6年生の児童

【参 加 費】 各300円

【受付期間】 7月14日(水)午前10時~7月16日(金)午後5時

【申込方法】 抽選制(先着順ではありません)

       千代田区立図書館ホームページの専用フォームからお申し

       込みください。専用フォームはこちらのページ内に上記

       受付期間中のみ表示されます)

       ホームページからお申し込みできない場合は千代田図書館

       へお電話ください(03-5211-4290)

       ※入力内容に漏れや不備がある場合は無効となります

       ※専用フォームでのお申し込みは1名ずつお願いいたします

       ※日比谷図書文化館ではお申込みいただけません

【主  催】 千代田図書館 読書振興センター

詳しくは→こちらをご覧ください

ご参加にあたってのお願い

・マスクを必ずご着用ください。

・次の場合はご参加をお控えください。

 37.5度以上もしくは平熱比+1度を超える発熱がある場合

 息苦しさ(呼吸困難)や強いだるさがある場合

 軽度であっても咳や咽頭痛などの症状がある場合

 過去14日以内に感染拡大している地域や国への渡航歴がある場合



▽昨年の様子は、こちらをご覧ください。

(授業タイトルをクリックするとレポート記事が開きます)

理科「地層から化石を取り出そう」


◆総合「調べる学習にチャレンジ!」

Posted at:15:40

雨の季節。図書館からのお願いです。

梅雨に入り、雨の日が続いています。

そんなときは外出せず、家でじっくり読書を楽しみたいですね。おうち読書に図書館の本をたくさん利用していただけると、とてもうれしいです。


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もしも、本が濡れてしまったら...


雨の日に本を借りて帰るときや、本を返しに来るときには、本が雨で濡れないようにご注意ください

もしも、本が濡れてしまった!ということがあったら、自分で修理しようとせずに、なるべく早く図書館にお持ちください。元の状態に近づけることができるかもしれません。

専用の機械を使って行う、図書館の修復作業をご紹介します。

まず、濡れてしまった本に1ページずつ紙を挟んでいきます。

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紙を挟み終わったら、機械で本に圧力をかけながら乾かしていきます。

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「なるべく早く来てください」とは言いましたが、大雨が降っているときは外出するのも危険な場合があります。さらに本が濡れてしまうこともありますので、無理せずに、まずは図書館にご相談ください。


そして、濡れた本をそのままブックポストに入れるのもお控えください濡れた本を入れると、ブックポストに入っていた他の本まで水濡れが広がってしまう場合があります。

すでに乾いている場合でも、本の状態を確認しますので、必ず図書館のカウンターへお持ちください。


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千代田図書館に、児童書の棚が増えました


雨の日は、子どもたちも外で遊ぶことができず、家で本を読むことも多くなりますよね。

千代田図書館10階に、児童書の書棚が増えました!

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館内の階段を上がってすぐ、10階の光壁の前にあります。

ここには、科学よみものや伝記、童話や児童文学作家作品集などのシリーズものが並んでいます。

ご来館の際には、ぜひお立ち寄りください♪

Posted at:14:30

コンシェルジュ通信Vol.54:
『東京大回廊写真コンテスト』スポット紹介中♪

千代田図書館のコンシェルジュブースでは、様々な地域情報の発信を行っています。今月から新たに、『東京大回廊写真コンテスト』で入選した作品を紹介することにしました。千代田区観光協会よりお借りした作品パネルと共に、撮影スポットにまつわる話や簡単な地図を紹介しているので、スポットを知らない方にも親しんでいただけます♪


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『東京大回廊写真コンテスト』
千代田区観光協会が主催し、千代田区内で撮影された写真を対象とするコンテストで、今年6年目を迎えます。応募作品には区内の季節感あふれる風景や街の伝統行事、そして、そこに生きる人々の瞬間的な魅力がたくさん写し出されています。


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現在は昨年の第5回コンテストでOTOGINO賞』を受賞した『天駆ける』を展示中です。

被写体の『楠木正成像』は東京三大銅像の1つで、皇居外苑に建てられています。通常銅像は台座に彫られた記文のある側が正面になりますが、皇居側に顔を向けているこの像は、正面から見ると反対側を向いている珍しい銅像です。


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昨年の入選作品を集めた作品集
も配布していますので、ぜひ手に取ってみてください。

※作品集は数に限りがございます。ご了承ください。

今後もコンシェルジュブースでは入選作品を紹介していく予定です。楽しみにしていてくださいね。

また図書館の『地域連携コーナー』では、千代田区観光協会が発行している「ちよだ歴史さんぽMAP第4弾」にちなんだ展示「江戸・東京事件の現場めぐり」も開催中です。

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前期(7月24日(土)まで)"丸の内・皇居東御苑コース"では、2時間ほどで歩いて巡れる8つのスポットを紹介していますので、こちらも合わせてご覧ください。後期"日比谷・霞が関コース"は8月23日(月)~9月25日(土)展示予定です。

6月8日(火)からは皇居一般参観と共に、東御苑・三の丸尚蔵館も約半年ぶりに入場も再開されています。

この機会に森林浴を兼ねて、皇居周辺巡りを楽しんでみてはいかがですか?

その際にはぜひ『楠木正成像』にも足を運んでみてくださいね。



第6『東京大回廊写真コンテスト』

締め切り:2021年8月31日必着

お問い合せ:一般社団法人 千代田区観光協会

WEB応募・スマホ写真でも応募可能です‼

詳細はこちら♪

過去の入選作品もすべてご覧いただけます。

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千代田区観光協会
についてはこちらのブログで紹介しています♪

Posted at:10:50

お待たせしました!区立図書館、開館です。

緊急事態宣言発出をうけ、2か月近く臨時休館していた千代田区立図書館ですが、まん延防止等重点措置への移行に基づき6月21日(月曜日)より開館いたしました。

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休館中に、検温・消毒の機械が新しくなりました。


座席は感染防止対策を講じ、通常の50%以下になっています。

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座席のご利用は2時間以内でお願いします。譲り合ってご利用ください。


また、館内各エリアで展示も開催中です。


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△9階 展示ウォール

展示「セカンドオフィス テラマックス」

【会 期】 開催中~6月26日(土曜日)

【協 力】 bookvinegar(ブックビネガー)



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△9階 地域連携コーナー

展示「江戸・東京事件の現場めぐり」(前期)

【会 期】 開催中~7月24日(土曜日)

【休館日】 6月27日(日曜日)



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△9階 第2展示ウォール

図書展示「いろ いろ いろのせかい」

【会 期】 開催中~7月11日(日曜日)

【休館日】 6月27日(日曜日)



また、「ヨムキクちよだ2021」内のイベント「としょかんをめぐろう!スタンプラリー」のスタンプを、4月23日・24日の2日間で2つ集めた方で、まだプレゼントの引換がお済みでない方は6月30日(水曜日)までに千代田図書館・日比谷図書文化館・四番町図書館の各引換場所へお越しください。

※新たにスタンプ押印はできません。ご了承ください。



図書館の感染防止対策やご利用に関する情報など、詳しくは図書館ホームページをご確認ください。


区立図書館は、みなさまのご利用をお待ちしています。

Posted at:15:20

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信 vol.25
噴水と木に囲まれて心穏やかに


心のやすらぎに噴水はいかがですか?

日比谷公園内に位置する日比谷図書文化館は、すぐそばに噴水のある贅沢な環境にあるといえます。園内には噴水が3か所ありますが、今回は当館から一番近く、西幸門に位置します"かもめの噴水"をご案内します。残念ながら水音や水しぶきをお届けできませんが、写真を通して少しでも穏やか気持ちになっていただけたら幸いです。

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□■□かもめの噴水□■□

かもめの噴水は、かもめの広場の中央にあります。東京都公園協会ホームページによりますと、東京都の鳥であるユリカモメを模した噴水とのことです。「うかぶ雲、海鳥たちの訪れ、時の流れを告げる古い貝殻」と刻まれた石碑からは作者 淀井敏夫氏の想いが伝わってきます。ホッとひと息つける空間に相応しい水と彫刻の癒しの芸術です。

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水しぶきがはじけて、白い花たちも気持ちよさそうです。

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スプラッシュ!!!気分爽快です。

かもめの広場には他にも見どころが...

□■□郷土の森で出身地の木を探してみよう□■□

かもめの噴水の横にある郷土の森には、日本各地の県の木があります。

東京都公園協会のホームページによりますと、昭和59年東京地方裁判所分室の跡地であった部分を国から借り受け、全国都道府県の木を記念に植樹したとされています。

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県の木が記載されている看板です。

お近くにお越しの際は、ご自身の出身地の木を探してみてはいかがでしょう。帰省できない方も、県の木でふるさとを感じてみませんか。

(一部ない木もあります。)

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ふるさと探しの入口です。手前は宮崎県の木、フェニックスです。

県の木が気になる方は、全国知事会ホームページに一覧があります。

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当館1階では6月20日(日曜日)まで端午の節句の展示

現在臨時休館中のため、大勢の方にご覧いただくことは難しい状況にあり残念です。写真でご覧ください。

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堂々として立派です。

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横顔も凛々しいです。

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受付カウンター上では、こいのぼりも気持ちよく泳いでいます。

千代田区が発行している広報紙「広報千代田」5月5日号には、千代田歳時記で端午の節句にまつわる記事が掲載されています。

広報千代田バックナンバーはこちら(千代田区ホームページ内)



千代田区立図書館 臨時休館

【期 間】 2021年4月25日(日曜日)~緊急事態宣言が解除されるまで

【対象館】 千代田図書館、日比谷図書文化館、四番町図書館

      昌平まちかど図書館、神田まちかど図書館

休館中にご利用いただける一部サービスについては

 千代田区立図書館ホームページでご確認ください。

ちよだパークサイドプラザ区民図書室と千代田区男女共同参画センターMIWの

 利用については、千代田区ホームページでご確認ください。

Posted at:10:20

コンシェルジュ通信Vol.53:
千代田図書館の展示コーナーをご紹介!

今回のコンシェルジュ通信は、千代田図書館内に複数ある展示場所の中から、昨年と今年にリニューアルしたコーナー2か所をご紹介します!

それぞれ、「アート」と「ビジネス」がテーマという特徴があります。どんなコーナーなのか少しのぞいて見ましょう♪




1か所目は、千代田区内のミュージアムを紹介する「プラスアート」。

こちらは、2020年2月にリニューアルしました。

コンシェルジュブースの隣、雑誌が並ぶ棚の一角にあり、棚の上にある「プラスアート」のサインが目印です!

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「プラスアート」は「ミュージアムチラシコーナー」と「アート情報コーナー」の2つで構成されています。

「ミュージアムチラシコーナー」では、区内にあるミュージアムのチラシやパンフレットなどを置いており、自由に持ち帰ることができます。展覧会情報を知りたい方はぜひこちらのコーナーをご覧ください♪ 開催中の展覧会図録も館内でのみ閲覧可能です。

また「アート情報コーナー」では、アート全般に関するパネルと所蔵資料を展示しています。

現在は「年表でアート!」というテーマで、1400年~1970年に日本と西洋でそれぞれ活躍した画家などの年表を、パネルで展示しています。一緒に展示している本は借りることができるので、興味を惹かれる芸術家の本を読んでみるのもいいですね♪

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1400年~1849年の年表。日本は室町時代の雪舟から載っています。

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1850年~1970年の年表。関連本も展示中。

この他に「4月が誕生日のアーティスト」「アートの面白い本」など、気軽にアートに親しめるパネルもあります。

誕生日のパネルは月ごとに入れ替わるので、「今日誕生日の芸術家は?」「自分と同じ誕生日のアーティストは誰?」などなど、毎月色んな楽しみ方ができそうです♪

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2か所目にご紹介するのはビジネス書展示コーナー「セカンドオフィス」。

調査研究ゾーン、書棚3番の一角にあります。赤い棚の側面「2nd Office(セカンドオフィス)」の文字が目を引きますね!

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こちらは今年1月にリニューアルし、ビジネス書の書評とランキングをご紹介していくコーナーになっています。

ビジネス書の書評や要約で知られるサイト「bookvinegar(ブックビネガー)」の協力により選ばれた6冊の書評を、毎月異なるテーマで展示していくという、新しい試みです。

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現在は「ビジネスモデル」がテーマ。展示している書評の冊子も一緒に置いているので、忙しい方は持ち帰ってゆっくり読むこともできます。

話題のビジネス書は貸出中のことも多いですが、ランキングや書評から話題のビジネス書の情報を得たり、ビジネスの発想につながるヒントを得たりできるかも?

もし読みたい本が貸出中の場合や、手元に置いておきたいと思ったときは、図書館コンシェルジュへお声掛けください。近隣の新刊書店と古書店の在庫状況を確認する「書籍購入サポートサービス」を行っています。

リニューアルしたビジネス書展示コーナー「セカンドオフィス」を多くの方に知っていただくため、千代田図書館では現在、展示「セカンドオフィス・テラマックス」を6月26日まで開催中です。いま読んでおきたいビジネス書を10のテーマに分けて書評をご紹介するとともに、ビジネスに関連する図書約100冊を展示し、貸し出しています。こちらもぜひご覧ください!


今回ご紹介した「プラスアート」とビジネス書展示コーナー「セカンドオフィス」は、いずれも基本的に月毎に内容がかわります。ご来館の際は、ぜひご覧ください。



展示「セカンドオフィス・テラマックス」

【会期】2021年3月29日(月曜日)~6月26日(土曜日)

      休館日:2021年4月25日(日曜日)、5月23日(日曜日)

【会場】千代田図書館9階 展示ウォール

【主催】千代田区立千代田図書館

【協力】bookvinegar(ブックビネガー)

詳しくはコチラからご覧ください。

Posted at:10:30

【日比谷カレッジ】まちづくりの専門家が「看板建築」を語る

「看板建築」をご存じですか?

東京の歴史や街歩きがお好きな方なら、一度は聞いたことがあるかもしれません。

看板建築とは、関東大震災復興期の大正末期から昭和初期の、東京で多く造られた商店の建築様式です。商店兼住居の木造建築のファサード(正面部分)に立てた壁面をモルタルや金属板などで覆い、その表面に西洋建築風やアールデコ調など、当時流行した装飾を自由に施したものです。



千代田図書館周辺神田神保町古書店街を歩いていても、看板建築の建物がよく目にとまります。


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靖国通りに面したこの一角は、もっとも"神保町らしい"と言える風景のひとつ。

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千代田図書館の周辺に現存する看板建築には、店舗や住居として現在も使われているものが多くあります。商店街や路地を歩いていて、ふと目をあげると、懐かしいのにどこか新しい、看板建築のデザインの面白さに気づかされます。

街並みが新陳代謝を繰り返す中でも、さりげなく佇み続ける姿が多くの人の心をとらえるのかもしれません。

そんな看板建築の魅力を、まちづくりの専門家の視点で語る講演会が行われます!

4月24日(土曜日)の日比谷カレッジ「まちづくりの専門家が語る―看板建築 まちの暮らしとともにあるアキナイ建築」では、地域のブランディングや公共空間づくりを手がける萩野正和さんを講師にお迎えし、まちづくり景観づくりの観点から「看板建築」をひも解きます。

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『看板建築 昭和の商店と暮らし』

萩野正和/監修

トゥーヴァージンズ

こちらの著書でも、現存する看板建築の数々を、建築物としての側面だけではなく、そこで暮らしながら商売を営む人々にもスポットを当てて取り上げていた萩野さん。

当日はどんなお話がきけるのでしょうか?ぜひ、この機会にご参加ください♪



まちづくりの専門家が語る

―看板建築 まちの暮らしとともにあるアキナイ建築


【開催日時】 4月24日(土曜日)午後2時~午後3時30分

【開場時間】 午後1時30分

【会  場】 日比谷図書文化館 地下1階 

日比谷コンベンションホール(大ホール)

【講  師】 萩野 正和さん(株式会社connel 代表取締役)

【定  員】 60名(事前申込順、定員に達し次第締切)

【参 加 費】 1,000円

【申込方法】 日比谷図書文化館へお電話(03-3502-3340)、

またはこのページのお申し込みフォームから

Posted at:10:50

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信Vol.24
今、渋沢栄一が熱い!日比谷図書文化館でも企画展示が始まります

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広報千代田25日号(発行=千代田区)


日比谷図書文化館内でもお配りしている「広報千代田」

「広報千代田」2月5日号では、「渋沢栄一 その足跡をたどる」と題し、千代田区内にある渋沢栄一ゆかりの地をご案内しています。

こちらは、大河ドラマ「青天を衝け」効果もあってか、あっという間に配布終了となり、多くの皆様の関心の高さがうかがえました。

「広報千代田」バックナンバーはこちら(千代田区ホームページ)







広報紙「広報千代田」には千代田区に在住・在勤・在学の方はもちろん、そのほかの方にも有用な情報が、たくさん掲載されています。

千代田区の各施設の窓口で配布しているほか、区のホームページやアプリで、バックナンバーもご覧になれます。

日比谷図書文化館でも、「広報千代田」に掲載されているイベントなどをピックアップして、掲示板にてご紹介しつつ、館内で配布しています。

ご来館の際は、ぜひお持ち帰りください。

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1階エレベーター前の掲示板



そこで、今回のちよぴたブログでは、「今、渋沢栄一が熱い!」をテーマに、

渋沢栄一に関する情報サイトのご案内と今後予定されています企画展示についてご紹介します。

「日本資本主義の父」と呼ばれ、20年ぶり、2024年に発行される新一万円札の顔となることが決まっている渋沢栄一については、千代田区観光協会のホームページや、東京商工会議所のホームページでも詳しく特集されています。


日比谷公園のすぐ近くにある帝国ホテルや、帝国劇場の創立にも渋沢栄一がかかわっていたと思うと、普段見る景色もいつもより少し感慨深く感じられます。

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日比谷門から見た現在の帝国ホテル


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渋沢栄一が関わった初代帝国ホテル

(『東京名所』有山定次郎/画 1893年、千代田区立日比谷図書文化館所蔵)



皇居、東京駅周辺には、渋沢ゆかりの地も多く、政治経済と深いかかわりがあったことをうかがい知ることができます。

そんな渋沢栄一と共に、日米間に海底電信線の敷設を計画した人物でもある内田嘉吉が遺した貴重な資料が「内田嘉吉文庫」として保存されているのが、日比谷図書文化館 特別研究室です。

資料の中には、日本経済の礎を築いた渋沢栄一に関するものも多く、今回、企画展示として下記の日程で公開される予定となっています。


特別研究室 企画展示

内田嘉吉文庫に見る

渋沢栄一とその時代~明治・大正期の近代日本~

【期 間】 4月20日(火)~6月30日(水)

【場 所】 日比谷図書文化館 4階 特別研究室

【入場料】 無料


渋沢栄一関連資料とともに、近代化により変わっていく明治・大正期の景観などもパネルで紹介されるとのことです。




日比谷公園の桜も見ごろを迎えようとしています。

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2021年3月24日撮影

お散歩の際にぜひ当館にもお立ち寄りください。

皆様のご来館をお待ちしています。


現在日比谷図書文化館は、新型コロナウイルス感染拡大防止対策として、ソーシャルディスタンス確保のため、閲覧席を減らして開館しています。入館時には、手指の消毒、検温、入館票のご記入、また、館内では、マスクの着用をお願いしております。皆様にはご不便をおかけいたしますが、引き続きご理解とご協力をお願い申し上げます。
詳細は千代田区立図書館ホームページTwitter等で随時更新しておりますので、お出かけの際には、ご確認下さいますようお願いいたします。

Posted at:15:20

「千代田区内中学校・高等学校展示 in 千代田図書館」開催中!
最終回は東洋高等学校 図書委員会

千代田図書館9階 第2展示ウォールで開催中の「千代田区内中学校・高等学校展示 in 千代田図書館」。これまで3校の様々な活動をご紹介してきましたが、最終回となる4校目は東洋高等学校 図書委員会の展示です。

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「クラスと図書館の架け橋に」をテーマに活動している図書委員会。例年、学園祭である東洋祭では古本市を開催し、その収益をシャンティ国際ボランティア会が主催する「絵本を届けるボランティア」に寄付していました。

しかし、新型コロナウイルスの影響を受けて今年度の東洋祭は「東洋フィルムコンテスト(TFC)」として動画作品を募集するオンライン開催となり、図書委員会も出品をすることになったそうです。

TFCで募集されたのは「SDGs(国連サミットで採択された"持続可能な開発目標")から発想される動画作品」

図書委員会では、SDGsで掲げられている17の目標のひとつ「質の高い教育をみんなに」をテーマに、自分たちで絵本を選び、東南アジアの言語に翻訳する活動を行いました。

展示では、動画作品づくりの過程をまとめた内容として、神保町の街を歩いて絵本を選んだこと、シャンティ国際ボランティア会に取材に行ったこと、翻訳での苦労についてなどを、生徒たちの手描きで紹介しています。

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絵本は、カンボジアで主に使われるクメール語と、ラオスで使われるラオ語にそれぞれ翻訳しました。

翻訳に選んだ絵本はどれも、日本の子どもたちにはおなじみのもの。しかし「おにぎり」など外国の人々には馴染みのない単語や、「いただきます」といった日本語独自ともいえるあいさつは、どう訳したらいいのでしょうか?

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実際に翻訳を行った絵本(写真左)。クメール語・ラオ語の複雑な形も手描きしました。

(東洋高等学校蔵、実際の絵本は展示していません)

未知の言語について調べ、絵本に合った表現や言葉選びをして翻訳した生徒たちの奮闘のようすを、ぜひご覧ください!


また、翻訳に選んだ絵本とともに、SGDsの「質の高い教育をみんなに」をテーマに図書委員会が選んだおすすめの本も展示しています(展示資料はすべて貸出可)。

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こちらも全てに生徒たちのおすすめコメントが付いています♪


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展示「千代田区内中学校・高等学校展示 in 千代田図書館」

東洋高等学校 図書委員会

【展示期間】 開催中~3月27日(土曜日)

【展示場所】 千代田図書館9階=第2展示ウォール

詳細はこちらをご覧ください


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これまでの展示の様子

・正則学園高等学校 花いけ男子×書道

・三輪田学園中学校・高等学校 図書委員会

・千代田区立九段中等教育学校 美術科・美術部

Posted at:14:30

「千代田図書館コンシェルジュの謎解きガイドブック」開催中!

先月のコンシェルジュ通信でご紹介した「千代田図書館コンシェルジュの謎解きガイドブック」が、現在開催中です!



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大きな画像を見る(PDF:1198KB)



ガイドブックが手に入るのは、千代田図書館9階コンシェルジュブース



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こちらで、謎解きガイドブック・なぞときマップ・なぞときヒントのセットをお配りしています。

配布しているセットはこちらのページからもダウンロードできます



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ガイドブックを手に入れたら、あとは期間中のお好きなときに謎解きを楽しむだけ。

歴史・建物・古書店・グルメ4つのカテゴリーで出題される謎を解きながら、街のおすすめスポットやトリビアを知ることができますよ!

すべての謎を解いた方には、ささやかなプレゼントを差し上げます♪

寒さもゆるみ、春を感じる陽気の日が多くなってきました。

せっかく春めいてきたのに、遠出したり、大勢で集まったりすることが難しい状況が続いています。

ですが、こんな時だからこそ、謎解きを通じて身近な街の魅力を発見してみてはいかがでしょうか?

千代田図書館にお越しの際には、コンシェルジュブースにぜひお立ち寄りください♪

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千代田図書館コンシェルジュの謎解きガイドブック

【期  間】 開催中~3月21日(日曜日)

【配布場所】 千代田図書館9階 コンシェルジュブース

詳細やガイドブック等のダウンロードはこちらから

Posted at:16:30

「千代田区内中学校・高等学校展示 in 千代田図書館」開催中!
第3回は千代田区立九段中等教育学校

千代田図書館9階第2展示ウォールで開催中の「千代田区内中学校・高等学校展示 in 千代田図書館」。3校目となる千代田区立九段中等教育学校 美術科・美術部の展示が3月1日(月曜日)からスタートしました!

今回は、1年生が美術の時間に制作した作品と、美術部の作品をあわせて展示します。

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まずはこちら。

1年生の作品「文字絵」です。

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漢字の持つ意味を組み込んでデザインされた文字がずらり。

個性やアイデアがたくさんあふれていて、楽しいです♪


こちらは美術部の作品です。

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これは4つでひとつの作品。

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フルカラー印刷で使われる4色(シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック)をそれぞれベースカラーにして、同じモチーフを描き分けました。発想力がすてきです。

美術部の作品は、油絵や切り絵、水彩画や色鉛筆画などさまざま。

ぜひ、じっくりご覧ください!


緊急事態宣言下では部活動が自粛になっているとのこと。

「クラスとはまた違った、人とのつながりであったり関係性であったり...部活でそういうものがつくられていたんですよね。」と語る美術科で部顧問の先生。部活動が思うようにできないもどかしさが伝わってきます。


みんなで集まることは難しくなってしまいましたが、そんな中でもそれぞれがコツコツと作品を仕上げ、部誌を発行することができました。

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こちらはお手に取ってご覧いただくことができます。

生徒たちの想いが描かれた作品の数々、ぜひお立ち寄りください。

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展示「千代田区内中学校・高等学校展示 in 千代田図書館」

千代田区立九段中等教育学校 美術科・美術部

【展示期間】 開催中~3月14日(日曜日)

【展示場所】 千代田図書館9階=第2展示ウォール

詳細はこちらをご覧ください

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これまでの展示の様子

・正則学園高等学校 花いけ男子×書道

・三輪田学園中学校・高等学校 図書委員会

Posted at:16:45

コンシェルジュ通信Vol.52:
コンシェルジュからの挑戦状、謎解きガイドブック!


私たち千代田図書館コンシェルジュは、毎年春と秋の年2回、「千代田図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアー」を行っています。しかし昨年は新型コロナウイルス感染症拡大により春の開催を断念。定員を減らす、案内方法を見直すなど感染防止対策を講じたうえでようやく9月に1回目を開催することができましたが、今なおコロナ禍は収束の見通しがつかないままです。

そこで、そんな中でもより安心してイベントを楽しんでいただけるよう、今回はまったく新しい形での街歩きを企画しました!

その名も「千代田図書館コンシェルジュの謎解きガイドブック」。私たちに代わって謎解きガイドブックが皆さまを神保町へと誘う、自由散策型イベントです。

3月8日(月)~3月21日(日)の期間中、千代田図書館9階のコンシェルジュブースにガイドブックを置いています。入手したら、あとはお好きなタイミングで、お一人でも気軽に参加していただけます♪

歴史・建物・古書店・グルメの4つのカテゴリーから出題される謎を解いていくことで、神保町の魅力を知ることができちゃいますよ!


今回の企画は、初めての試みです。
まずは謎作りのヒントを探しに、改めて神保町を散策するところからスタートしました。歩き慣れているはずの街でも新たな発見がありました。

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いつもは素通りするような看板や建物の形に注目したり、路地裏に入ってみたり...すると、あちらこちらに謎の原石が転がっているではないですか!

私たちも、ここまでミクロな視点で神保町を見たのは初めてです。冒険のようでわくわくしました。

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さて、一体どんな謎が生まれたのでしょうか?それは参加してからのお楽しみです♪

メインは謎解きだけではありません。私たちコンシェルジュの使命は、"大好きな神保町の魅力を皆様にお伝えすること"なので、街歩きの部分もしっかりこだわりました。

話し合いを重ね、ぜひ訪れてほしいおすすめスポットと、外せない定番スポットを厳選し、ガイドブックの内容を考えました。実はこれもギリギリまで悩んでいます。だって紹介したい場所は、他にもいっぱいあるのですから。

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こうして準備を万全に整え、いざガイドブックを作り始めたのですが、なかなか一筋縄ではいきませんでした。謎の難易度を調整したり、街歩きのスポットやコンセプトを見直したりしながら、二歩進んでは一歩下がる作業を地道に繰り返すこととなりました。
ですが、苦戦した甲斐があって、面白いものが出来上がりそうですよ!

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千代田図書館コンシェルジュの謎解きガイドブック

【開催期間】3月8日(月)~21日(日)

【配布場所】千代田図書館9階コンシェルジュブース

(期間中は千代田区立図書館ホームページからもダウンロード可能)



謎解きガイドブックを手にいれて、ぜひ神保町の街歩きを楽しんでくださいね♪すべての謎を解いた方には、私たちからささやかなプレゼントもご用意しています。

たくさんの皆さまのご参加を、お待ちしています!

Posted at:10:55

九段生涯学習館40周年を記念!「九段フェス2021」

千代田区立九段生涯学習館で、2月19日(金曜日)から23日(火曜日・祝日)まで「九段フェス2021~九段生涯学習館 開館40周年~」が行われます!

千代田図書館からも近い九段生涯学習館は、九段下駅6番出口を出てすぐ。千代田区内唯一の生涯学習施設として、さまざまなサークル活動や生涯学習講座の場として40年間愛されてきました。

2019年・2020年の「九段フェス」では、サークルの舞台発表や体験教室を中心に開催していましたが、今年は九段生涯学習館の2階ギャラリーを使い、施設の歴史やこれまでの歩みを展示で振り返ります。

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大きな画像を見る(PDF:1170KB)

※開催時間を変更しています 午後8時まで午後7時まで



「九段生涯学習館の今昔」コーナーでは、千代田区広報広聴課に残る開館当初の貴重な写真を展示。昭和55年(1980年)、九段社会教育会館として開館した当時の写真が見られるほか、開館当初に活動登録したサークル「千代田ダンスクラブ」へのインタビューも行っています!



「サークル紹介スライドショー」では、現在登録している500あまりの団体の中から有志を募り、24団体の活動の様子をスライドショーでご紹介します。

紹介されているサークルは合唱、クラシックバレエ、管弦楽団、書道、水彩画、陶芸、武道...などなど。一部を書き出しただけでもバラエティに富んでいます。

また、九段生涯学習会館と名称を変更した2007~2020年度の講座ポスターを壁一面に貼った「ポスター展示」コーナーも見どころのひとつ。これまで開催してきた多彩な生涯学習講座を見ることができます。

参加してみたいサークルや講座が見つかりそうですね♪

来場し、アンケートに回答するとオリジナルロゴ入りのアニバーサリーグッズ(手ぬぐい、ふせん)がもらえます!(数量限定)

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新型コロナウイルス感染拡大の影響を受ける中でも、九段生涯学習館は地域の中のつながりと学びの場を作り出し続けています。

大勢で集まり交流することが難しい今だからこそ、40年の歩みを振り返る展示を通して、生涯学習の大切さを実感できるのではないでしょうか。

春は新しいことを始めるのにぴったりの季節。生涯学習講座やサークル活動との出会いに、ぜひお立ち寄りください。

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「九段フェス2021~九段生涯学習館 開館40周年~」

【日 時】 2月19日(金曜日)~23日(火曜日・祝日)

      午前10時~午後7時

【会 場】 九段生涯学習館 2階ギャラリー

      (千代田区九段南1-5-10)

詳しくはコチラをご覧ください

現在、九段生涯学習館は緊急事態宣言の発出を受け

開館時間の短縮と夜間施設貸出しの休止を行っています。

詳しくはコチラをご覧ください

Posted at:11:40

春はどこから?立春の北の丸公園


今年の節分は124年ぶりに1日早くなり、2月2日でした。豆まきはしましたか?疫病退散!と願うばかりです。

節分の翌日は立春。暦の上では、この日から春が始まります。

ということで、春の気配を探しに散策してきました♪

千代田図書館から清水門を通って、北の丸公園に向かいます。

清水門手前にある内濠の脇には、スイセンの花がちらほらと咲いていました。

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立春あたりに見頃を迎える花といえば梅。北の丸公園露場(ろじょう)を目指します。

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紅梅が花を開き始めていました。

白梅の開花や見頃はもう少し先のようです。

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風はまだ冷たいですが、陽が当たるとあたたかいです。

ベンチや芝生でくつろぐ人の姿もみられました。

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池のカモを眺めながらのんびりひなたぼっこをするのもいいですね。

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公園内をぐるりと回り、吉田茂像付近の芝生に来ました。

河津桜の様子を見てみましょう。

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つぼみがふくらんできているようですが...

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あっ!発見!

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春はもうすぐそこまで来ています♪

※写真はすべて2021年2月3日に撮影しました。

Posted at:10:10

年末年始の千代田図書館開館スケジュールと、ご来館について

いよいよ今年も残りわずかとなりました。

千代田図書館は、年内は今年も12月31日(木曜日)午後5時まで、新年は1月4日(月曜日)午前10時から開館いたします。

千代田区立千代田図書館 年末年始のスケジュール

千代田図書館では、下記の日程で開館時間の変更と休館があります。

12月29日(火曜日) 午前10時~午後5時

12月30日(水曜日) 午前10時~午後5時

12月31日(木曜日) 午前10時~午後5時

1月1日(金曜日・祝日)~3日(日曜日) 休館

(1月4日(月曜日)からは通常どおり開館します)

千代田図書館では年末、例年多くの方が開館前から並ばれるため12月29日から31日まで入館方法が変わります

各日午前11時ごろまで千代田区役所1階(千代田図書館の1階)で入館受付を行います。図書館の9階・10階からは直接入館できません。

入館方法はこちらのページをご覧ください


ご不便をおかけして申し訳ありませんが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

ご来館前にお読みください

・現在、千代田図書館では新型コロナウイルス感染症拡大防止対策として閲覧席数を70%程度(193席内、デスク有り111席)に制限しています。お並びいただいても座席をご利用できない場合がございます。

・書棚での本選びは短時間でお済ませいただき、座席のご利用は2時間以内でお願いいたします。

・資料の返却のみの方は、千代田区役所1階に設置のブックポストのご利用が便利です。(視聴覚資料など一部の資料を除く)

・予約した資料の受け取りのみの方は、午前11時以降のご来館をおすすめします。

・館内では、スマートフォンなどでの通話はできません。

・しっかりとフタが閉まる飲料以外のご飲食は禁止です。(アメ・ガム含む)

その他区立図書館各館の休館日についてはこちらのページをご確認ください

※ちよだパークサイドプラザ区民図書室と千代田区男女共同参画センターMIWの利用については、千代田区ホームページでご確認ください。


今年も「ちよぴたブログ」をご愛読いただき、ありがとうございました!

皆さん、どうぞよいお年をお迎えください。

Posted at:10:30

コンシェルジュ通信Vol.51:"御朱印"ならぬ"御書印"をご存知ですか?


今年3月から始まった、"書店と人を結ぶ"「御書印プロジェクト」

加書店を訪れて御書印をお願いすると、持参した御書印帳にオリジナル店印(スタンプ)を頂けるというもので、それに加えて書店員さんが、おすすめの本のタイトルや一節お店のキャッチフレーズなどを書いてくれます(有料/200円程度)。
46店舗からスタートした参加書店は、2020年12月14日時点で全国225店舗にまで広がっています。千代田区内では11店舗が参加していて、うち9店舗が神保町に集まっています。そこで今回は、その中から個性的な3店舗をご紹介します。


はじめに紹介するのは姉川書店内「猫本専門 神保町にゃんこ堂」です。

名前の通り、猫に関する様々な本を集めた専門書店で、出版社が作成したオリジナルの猫グッズも取り扱っています。

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御書印は可愛い看板にゃんこの店印、その隣に添えられるのは夏目漱石の有名なあの一節です。

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次に紹介するのは靖国通り沿いにある「チェッコリ」

韓国からの輸入書籍や日本語の韓国関連の新刊と古書を扱う韓国専門のブックカフェです(現在カフェスペースは休業中)。見て楽しめる本も多く、書棚には日本語のコメントがあるので、初めての方や韓国語のわからない方でも安心

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御書印には、お店のロゴマークと同じ本とコーヒーをモチーフにしたスタンプに、ハングルで書かれた一文が添えられています。

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最後は、すずらん通りにある中国・アジア関連の新刊と古書を扱う「内山書店」です。

上海で開業した初代店主の内山完造氏は、日本の文豪たちや中国の知識人と親交がありました。とくに中国作家の魯迅との関わりは深く、店内には多くの貴重な写真パネルが並びます。

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こちらの御書印は2種類。店印は同じですが、内山完造氏の格言魯迅の代表作『故郷』からの一節が書かれたものがあります。

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ちなみに店内の約4割は日本で出版された中国やアジアの関連本ですが、残りの6割は珍しい輸入本が並び、目を引きます。


御書印巡りをきっかけに、これまで行ったことのなかった書店や読んだことのなかった本からお気に入りが見つかるかもしれませんね。

御書印帳には、特装版(有料)と無料配布版(数量限定)があり、参加書店で入手することができます。また全国の御書印参加店舗リストは、参加書店の他にすずらん通りの「本と街の案内所」でも配布しているので、興味のある方は気軽にお立ち寄りください。

御書印プロジェクト(公式)|note

御書印の楽しみ方や新情報のほか、参加書店の全店リストも紹介されています。


猫本専門 神保町にゃんこ堂(姉川書店)

千代田区神田神保町2-2 姉川書店内

TEL:03-3263-5755

営業時間:平日 午前10時~午後8時、土曜/祝日 午前11時~午後6時

定休日:日曜日

チェッコリ

千代田区神田神保町1-7-3 三光堂ビル3階
TEL:03-5244-5425 / FAX:03-5244-5428

営業時間:平日 午後12時~8時、土曜 午前11時~午後7時
定休日:日曜日・月曜日

内山書店

千代田区神田神保町1-15
TEL:03-3294-0671 / FAX:03-3294-0417

営業時間:平日 午前10時~午後7時、日曜 午前11時~午後6時

定休日:月曜日

千代田区内のその他の参加書店

・三省堂書店神保町本店

・書泉グランデ

・十字屋書店

・廣文館書店

・東京堂書店

・農文協・農業書センター

・マルノウチリーディングスタイル

・HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGE

Posted at:11:00

今日からスタート!「おはなしトレイン」「BOOK TRAIN」2020年冬号

前回のブログでご紹介した「おはなしトレイン(乳幼児向け・小学生向け)」「BOOK TRAIN(中学生向け)」2020年冬号が発行されました。同時に、千代田図書館では展示がスタート!

9階の第2展示ウォールでは小学生向けと中学生向け、10階児童書コーナーでは乳幼児向けのおすすめ本が展示されています。

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△9階第2展示ウォール

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△10階児童書コーナー

前回のブログで制作の様子をご紹介した装飾がこちら。

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細部まで丁寧に作られています。

カラフルな窓が温かみを感じますね♪

中学生向けおすすめ本には、それぞれポップがついています。

グッとひきつけられるコピーの一部をご紹介。

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本のタイトルが気になったら、ぜひ展示をチェックしてみてくださいね


図書展示「0歳児から中学生向けの冬のおすすめ本2020」

おはなしトレイン BOOK TRAIN

【展示期間】 開催中~2021年1月6日(水曜日)

休館日:12月27日(日曜日)、

1月1日(水曜日・祝日)~3日(金曜日)

【展示場所】 千代田図書館9階=第2展示ウォール

       10階=児童書コーナー小展示スペース



本のリストは各展示場所に設置しているほか、こちらからもご覧いただけます。

「おはなしトレイン 2020年冬号」乳幼児版(0~5歳)(PDF:2437KB)

「おはなしトレイン 2020年冬号」小学生版(PDF:2728KB)

「BOOK TRAIN 2020年冬号」中学生版(PDF:2754KB)


「おはなしトレイン・BOOK TRAIN」で展示している図書は貸し出し可能です(貸出中の場合はご了承ください)。ぜひ千代田図書館へお越しください!

Posted at:15:50

江戸の風景を探して街あるき ~展示「浮世絵で発見!江戸の生活」~

千代田図書館9階地域連携コーナーでは現在、展示「浮世絵で発見!江戸の生活」が開催中。浮世絵のパネルと関連図書が展示されています。


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この展示で取り上げられている浮世絵4点は、千代田区が描かれたもので、地名は今も使われています。

今回は、そのうちのひとつ、「名所江戸百景 昌平橋聖堂神田川」に注目。

昌平橋から今も同じ光景を見ることができるのか、確かめてきました。


まず、浮世絵の構図を確認します。

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国立国会図書館デジタルコレクション」より


手前にあるのが神田川に架かる昌平橋の欄干。奥の坂道に沿って立つのが湯島聖堂の築地塀です。段々になっているのが特徴的ですね。

浮世絵は雨ですが、この日は晴天。お散歩日和です。

さあ、昌平橋につきました。

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浮世絵に近い構図で見える位置に立ってみます。

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神田川沿いに立ち並ぶ建物や鉄道の高架で、残念ながら聖堂を見ることができませんでした。

しかし、このまま帰るのはもったいない!もう少し足をのばして湯島聖堂を見に行くことにします。

昌平橋を渡り、神田川に沿って相生坂(あいおいざか)をのぼると、湯島聖堂にたどり着きます。

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湯島聖堂は神社?お寺?と疑問に思う方も多いようですが、じつはどちらでもありません。孔子廟という、儒教の創始者孔子を祀る建物です。

江戸時代には昌平坂学問所が開設され、明治時代初期には師範学校・女子師範学校が開設されるなど、近代教育発祥の地としても知られることから、学問の聖地として多くの受験生が訪れます。

石段を昇りいくつかの門をくぐりたどり着く大成殿は圧巻です。漆黒の建物はとても厳かな雰囲気で、ひとり静かに心を落ち着けることができました。

相生坂の坂上に架かる聖橋をわたり、湯島聖堂を振り返ってみます。

ここからは浮世絵に描かれていた段々の塀をしっかりと見ることができました。

ちょうど丸の内線が通ったところを収めた1枚がこちら。

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題して「聖橋聖堂神田川丸の内線」。

本日の「名所江戸百景 昌平橋聖堂神田川」を探る街あるきはここで終了。

展示されている他の3点「外桜田弁慶堀糀町」「日本橋雪晴」「霞かせき」(いずれも「名所江戸百景」歌川広重)が描かれた場所も巡ってみたくなりました!

江戸の面影を探りながら街あるき、皆さんも挑戦してみてはいかがでしょうか?


展示「浮世絵で発見!江戸の生活」

【会 期】 開催中~12月26日(土曜日)

【場 所】 千代田図書館=9階 地域連携コーナー

詳しくは→こちら

Posted at:10:10

同じ絵本を日本語と英語で読み比べ!四番町図書館で展示開催中

四番町図書館では11月30日(月曜日)まで、絵本展示「大好きな絵本を、英語でも読んでみよう!」を開催中です。


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同じタイトルの絵本の日本語版英語版を2冊セットにして展示、貸し出しをします。

言語の違いだけでなく、中には紙の素材や本のサイズ、装丁なども違うものがあり、見比べるだけでも楽しいです。

また、文章を読み比べて語学学習に役立てることもできますね。


ほかの英語の絵本も読んでみたい!という方には、アメリカ大使館寄贈の児童書を並べた「アメリカン・シェルフ」がおすすめです。

絵本展示、「アメリカン・シェルフ」とも場所は2階児童室です。

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クリスマスツリーと一緒にお待ちしています。

ぜひお立ち寄りください。



絵本展示「大好きな絵本を、英語でも読んでみよう!」

【会 期】 開催中~11月30日(月曜日)

【場 所】 四番町図書館2階 児童室

※日本語・英語の2冊セットでの貸出となります。
また、セット貸しですが貸出点数は2点となります。

詳しくはコチラ

Posted at:16:45

コンシェルジュ通信Vol.:50 神保町の新書店「BOOK SHOP無用之用」


今年6月、神田神保町のすずらん通りに新しい書店がオープンしました。

書店名は「BOOK SHOP無用之用

「一見、無用に見え役に立たない知識や書籍にこそ本質的な価値がある」というコンセプトのもと、新刊・古書にこだわらず様々な本を扱っている書店と聞き、さっそく訪ねてみました!

今回のコンシェルジュ通信は、書店「BOOK SHOP無用之用」をご紹介します♪




「BOOK SHOP無用之用」があるのは、千代田図書館から歩いて10分ほどの神田すずらん通り。1階に洋紙専門店「ミューズ神田支店」があるサンサイド神保町ビルの3階です。エレベーター前の白い看板目印です。

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店内は、白壁に暖色系の照明のモダンな雰囲気。書棚に木箱を利用しているためか、モダンな中にもぬくもりが感じられました。

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「全部、すぐには役に立たない本を集めたいと思ったんですよ」と語るのは、共同店主のお一人である片山淳之介さん。"すぐには"役に立たないけれど、いずれは役にたつ本というのがポイントなんですね。

この書店のオープンに至った経緯を伺いました。

かつて神田猿楽町にあったりんご販売の専門店で店主をなさっていた片山さんは、お店を通じて人と関わるなかで「神保町は話の面白い人が多い」と感じていたのだそう。

その後、交流のあったうちのお一人、筧裕介さんと「神保町のどこかに、人が交わる場所を作りたい!」と意気投合。人が集まる場所として"書店"という形態を選び、「BOOK SHOP無用之用」をオープンしたのだそうです。

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りんご箱を利用した本棚には「キーワード」と本が並ぶ

この書店で特徴的なのは、「キーワード」ごとに選書された本を扱っているということ。

「おうちで御馳走を作る」「○○とともに生きる」「違和感を、深追いする」などなど、様々なキーワードが書棚に並んでいました。扱ったキーワードはこれまでで120~130個ほどあるそうです。

そしてもう一つ特徴的なのは、それらの本は誰かが選書した本ということ。店主が選書した本もありますが、多くはこの書店を訪れるお客さんが選書した本なのだそうです。

「このキーワードに、何でこの本が選ばれたんだろう?」などと考えながら本棚を眺めているうちに、他人の家の本棚を眺めているのに似ていると感じました。誰かが一度読んでお薦めする本、というのは思わず手に取ってみたくなります。

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カウンターではドリンクも提供

最後に、書店名に用いられている老子の言葉「無用之用」について、片山さんが話してくださいました。

車の車輪は、一つにくっついて隣り合っていると、車輪としての役割を果たさないけれど、

車輪と車輪の間の「何もない空間」があるからこそ、初めて車輪としての役割を果たすんです。

無用之用というのは、そんな意味があるんです。

目に見えるものばかりが役にたつのではなく、目に見えず一見役にたたないようなものこそ大切な役割があるというお話は、このコロナ禍のなかでさまざまな思いが巡り、心に刺さりました。

最後に「訪れる人は、どんなキーワードの棚を見ることが多いですか?」という質問をしようと思いましたが、グッとこらえて帰ってきました。どんなキーワードがあるかは、ぜひご自身の目でご覧になってみてください!




毎年、秋に開催されているイベント「東京名物 神田古本まつり」と「神保町ブックフェスティバル」は、残念ながら今年の開催は見送られましたが、神田神保町の書店や古書店は、元気に営業中です!

10月下旬に発行された「古書店MAP2021」は、「BOOK SHOP無用之用」のすぐお隣にある「本と街の案内所」でも配布中。千代田図書館コンシェルジュも平日は街の案内をしています。

街歩きの起点に、ぜひお立ち寄りください。




BOOK SHOP無用之用

【場 所】千代田区神田神保町1丁目15-3サンサイド神保町ビル3F

【営業時間】

 火曜~木曜、土曜、日曜:12時~午後8時

 金曜:12時~午後9時

【定休日】月曜日

※イベント開催時は営業時間が短縮される場合があります。

 Facebook,Twitter,Instagramにてご確認ください。

Posted at:16:00

国立公文書館の企画展示「グルメが彩るものがたり-美味しい古典文学-」

今回のちよぴたブログでは、"食欲の秋"そして"読書の秋"にピッタリな催し物をご紹介!

国立公文書館で、令和2年度 第2回企画展「グルメが彩るものがたり-美味しい古典文学-」が開催中です。

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千代田図書館から歩いて10分ほどの国立公文書館。

少しずつ秋色になり始めている北の丸公園を散歩がてらお出かけするのもおすすめです♪

展示のテーマは「食」。人々の生活に欠かせない"食べること"が描かれた古典文学にスポットライトを当て、日常の食生活から王朝の雅な食事、食の楽しみに欠かせない酒、食と信仰など多様な切り口で資料を展示しています。

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展示の目玉のひとつが、720年(養老4年)の完成から今年で1300年になる『日本書紀』

展示されている資料は江戸時代 慶長年間に書写された、全巻揃いの完本としては現存最古のものです。

「月夜見尊(ツクヨミノミコト)」が「保食神(ウケモチノカミ)」を斬り殺すと、その体から牛馬といった家畜、粟・稗・稲などの穀物が生まれたという神話の場面を紹介。月と農業の関係の深さを読み取ることができます。

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現存最古の歌集『万葉集』からは、大伴家持が詠んだ「痩せたる人を嗤笑ふ歌」などを紹介。

この歌には「夏痩せに良いという鰻を捕りなさい」と詠まれており、奈良時代から鰻は滋養のとれる食材として知られていたことに驚かされます。

そして平安時代には、詩情に満ちた食べ物の描写も見られるようになります。

百人一首でも知られる光孝天皇"君がため春の野に出て若なつむ我衣でに雪は降りつゝ"は、新春の野に出かけ春を告げる若菜を摘む様子を詠んだ、中高生の皆さんにもなじみ深い歌ではないでしょうか?

ここでぜひご注目いただきたいのが、一冊一冊の資料の美しさ。

この『古今和歌集』は、元は徳川将軍家の書庫であった紅葉山文庫に所蔵されていたもので、370年以上前に出版された本とは信じられないくらいの美しさを保っています。

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展示ではこの紅葉山文庫を始め、幕府直轄の教育機関であった昌平坂学問所や、徳川家康に仕えた儒学者の林羅山の旧蔵書など、国立公文書館ならではといえる貴重な資料の数々を間近に見ることができます。

また、挿絵の入った資料にも興味深いものがたくさん。

『七十一番歌合』の挿絵には、室町時代の商人の姿や口上が描かれています。

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こちらの挿絵は豆腐売り(右)とそうめん売り(左)。
室町時代には、現代にもなじみのある食材が登場していたのですね!売り歩きの口上を読むと、おいしそうでなんだかお腹がすいてきます。

ときには詩情たっぷりに、ときにはユーモアに。古来から文学に織り込まれてきた「食」の豊かさを、時代の移り変わりとともに感じられる展示です。

ぜひ、お立ち寄りください。

令和2年度 第2回企画展

「グルメが彩るものがたり-美味しい古典文学-」

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【会 期】 開催中~11月29日(日曜日)

      ※期間中無休

【時 間】 午前9時15分~午後5時

【会 場】 国立公文書館 本館

【所在地】 千代田区北の丸公園3-2

【入場料】 無料

詳しくはこちらをご覧ください

※新型コロナウイルスの感染予防・拡大防止のため、

会期を変更する場合があります。

※展示室内の密接を避けるため、入室制限を行うことがあります。

Posted at:16:10

秋の夜長に月をたのしむ本


秋はが美しい季節。10月1日は中秋の名月、その翌日は満月でした。夜空を見上げ月を眺めた方も多かったのではないでしょうか。

満月を見逃した!という方でも、まだまだ月を楽しむ機会がありますよ。10月31日にはブルームーンが現れます。ブルームーンとは、1か月に2回満月があるときの、2回目の満月の呼び方。海外では「ブルームーンを見ると幸せになれる」という言い伝えがあるとか。

さて。次の満月を待つ間に、読書はいかがでしょうか?

千代田区立図書館所蔵の資料から、秋の夜長に読みたい月の美しさを感じられる本をご紹介します。

本の詳しい情報は書名をクリックしてご覧ください。


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『ゆめみるどうぶつたち』

イザベル・シムレール /文・絵 石津 ちひろ /訳

岩波書店

コアラは木の上で、キリンは草の中で...動物たちは、月のきれいな夜にどんな夢を見ているのでしょう?美しく迫力のあるイラストレーションで、大人にもおすすめの絵本。



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「月の少年」

沢木 耕太郎 /作 浅野 隆広 /絵

講談社

彫刻家のおじいさんが暮らす湖のほとりの家に引っ越してきた少年・冬馬。ある満月の夜から次の満月の夜までに少年に起こった、ふしぎな体験を描きます。


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『月光』

林 完次/写真・文

KADOKAWA

街並みや自然、様々な風景に映し出される月の写真とともに、古来から俳句や詩歌に詠まれてきた"月をあらわす言葉"をおさめた一冊。ゆったりとページをめくりながら、言葉の美しさを味わうことができます。


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さいごに、千代田図書館の近くにある月を眺めるのにおすすめのスポットをご紹介!

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九段下交差点から市ヶ谷方面に上がっていく九段坂

今はなだらかな坂ですが、昔は急坂でした。坂上からの眺めはすばらしく、江戸時代には月見の名所として親しまれていたそうです。

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高灯籠と並んで夜空を照らす月を愛でるのも、趣がありますね。


月の美しい秋の夜長を楽しんでくださいね♪

Posted at:10:00

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信Vol.21
-日比谷図書文化館で防災について考えてみました-


9月1日の「防災の日」にちなみ、今回のちよぴたブログでは、『日比谷図書文化館で考える防災』をテーマに、防災に関する情報と日比谷公園の防災豆知識についてレポートします。

■もしも、図書館にいるときに、大地震が起きたら?

そんな万一に備えて、日比谷図書文化館では、定期的に防災訓練を行っています。毎回、問題点を確認し、来館者の皆様を安全にご案内できるよう努めています。
年2回休館日に職員で災害時の初期対応や、来館者の皆様への避難誘導などの訓練を実施しています。

こちらは8月17日の訓練風景です。コロナ禍の中、マスクを着用しながら実施しました。

消火器の操作訓練や稼働確認も行っています。
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今後も継続して、訓練に臨んでまいります。

■館内の防災情報を探してみました。

現在2階図書フロア エレベーターホールでは、『今、避難するならば 災害時に考える感染予防』 (10月31日(土曜日)まで)と題し、防災関連書籍をまとめてご紹介しています。

外出先で被災した時に備えての心構えや、日頃から災害に備えて準備しておきたいことなどのお役立ち情報が満載のマニュアル本から、台風、豪雨などの気象災害に関する解説本まで、幅広いジャンルの書籍を揃えています。

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また、1階エレベーター横、チラシラックでは「東京くらし防災」の冊子を配布中です。
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冊子の詳細については、ホームページでご確認ください。

東京都防災ホームページ 東京くらし防災

そして、広報千代田8月20日号・9月20日号には、防災についての特集記事を掲載しています。8月20日号はゴジラの表紙、9月20日号は江戸町火消の表紙が目印です。

記事内にはお役立ちサイトのQRコードのリンクがありますので、ぜひお持ち帰りください。

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なお、図書フロアの各ゾーンの入り口の案内図には、非常口のご案内を掲示しています。
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万一に備え、来館された際は、確認してみてください。

■日比谷公園の防災豆知識

千代田区では、日比谷公園を災害時退避場所として指定しています。

※災害時退避場所とは・・災害直後の危険や混乱を回避し、身の安全を確保するための一時的な退避場所です。災害時には防災行政無線等により、帰宅困難者一時受入施設の開設状況や公共交通機関の運行状況など地域の情報提供を行います。

園内、草地広場には、座面をはずすと、かまどとして利用できるかまどベンチや、テントを張って雨風をしのぐことができ、救護所として利用可能な防災パーゴラなども設置されています。

草地広場のかまどベンチ

座面を外してかまどとして利用できます。
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テントをつけると防災シェルターになる防災パーゴラ
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また、田門付近には災害時給水ステーションや、千代田区の防災備蓄倉庫があるなど、災害時にも心強い公園となっています!

災害時給水ステーション
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千代田区防災備蓄倉庫
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日比谷にお越しの際には、お散歩がてら確認してみてはいかがでしょうか。




現在日比谷図書文化館は、新型コロナウイルス感染拡大防止対策として、ソーシャルディスタンス確保のため、閲覧席を減らして開館しています。また、入館時には、手指の消毒、検温、入館票のご記入、マスクの着用をお願いしております。皆さまにはご不便をおかけいたしますが、引き続きご理解とご協力をお願い申し上げます。

詳細は千代田区立図書館ホームページTwitter等で随時更新しておりますので、お出かけの際には、ご確認下さいますようお願いいたします。

Posted at:11:40

【レポート】千代田図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアー
「本の街 スポーツの街」編

今回は、9月12日(土曜日)に開催した千代田図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアー「本の街 スポーツの街」編の様子についてお伝えします。


毎年、春と秋の年2回開催しているこのイベント。

春は残念ながら開催を見送りましたが、新型コロナウイルス感染拡大防止対策をとりながらも楽しんでいただけるよう検討を重ね、この度の開催となりました。

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千代田図書館での第1部トークショーのゲストは、ノンフィクション作家の野地秩嘉さん

2011年に刊行した著書『TOKYOオリンピック物語』(小学館)を中心に、オリンピックが日本にもたらしたレガシー(開催国・都市における有益な社会的遺産)についてお話しいただきました。

1964年の東京大会は、新幹線首都高速などの交通機能や、絵のみで案内表示を行うピクトグラムなど、現在も社会に大きな影響を持つレガシーが多く残された大会だったと野地さんは言います。

なかでも、世界中に鮮烈な印象を与えたシンボルマークと公式ポスターをデザインした亀倉雄策や、各国の選手たちの食事を一手に引き受ける選手村の調理システム作りに奔走した帝国ホテルの村上信夫シェフなど、東京大会の影の立役者となった人々のお話を、執筆時の取材エピソードとともにお聞きすることができました。

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来年開催予定の大会では、どんなレガシーが生み出され、後世に残っていくのでしょうか?

トークの最後には、会場の盛り上がりに欠かせない音楽や、インターネット配信、スポーツマーケティングなど、野地さんが注目する次のレガシーについてお話しいただきました。

この話題については、現在Webメディア「みんなの試作広場」で連載中の「TOKYOオリンピック2020と技術レガシー」でも読むことができますので、ぜひご覧ください。

野地さん、ありがとうございました!

トークショーの後は千代田図書館を出発し、第2部の街歩きに出かけます!

千代田区役所庁舎の斜め向かいにあるかがやきプラザの建つ場所は千代田区役所の旧庁舎があったことで知られますが、日本の体育教育にゆかりのある場所でもあることはあまり知られていないのではないでしょうか?

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じつはこの場所には、明治33~37年まで日本体育大学の前身である日本体育会体操学校がありました。

図書館近隣の意外なエピソードをご紹介した後は、1964年に建設され、この夏改修を終えたばかりの日本武道館の屋根を眺めながら内堀通りを進みます。

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神保町に差しかかり、古書店が多くなってきました。神保町交差点は1964年大会の聖火ランナーが走ったことで知られるスポット。当時の写真をお見せしながらお話ししました。

ここから靖国通りをもう少し進むと、神田小川町のスポーツ用品店街につながります。

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ツアーの一行は神保町の細い路地を抜け、スポーツに関する古書を多く扱うビブリオへ。

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お店のウインドウには、スポーツイベントの年代物ポスターや選手のサイン色紙がズラリ。ビブリオには本だけではなく、スポーツに関するグッズや資料が多く並んでいます。

最後は「小学館ギャラリーBH 本と街の案内所」に到着。後半は雨になってしまいましたが、無事に終えることができました。

ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました!

今回の神保町ツアーで巡ったのはこちらのコースです。
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大きな画像を見る(PDF:398KB)

Posted at:14:10

みんな大好き!カレーが食べたくなる本&神田カレー街食べ歩きスタンプラリー


9月も半ば、この夏の猛暑も峠を越えれば気になってくるのが"食欲の秋"。

神田・神保町界隈のグルメといえば、何といってもカレーですよね!

具のゴロゴロ入った昔ながらのカレーライスに、欧風、インド、エスニック...最近は香辛料を調合して作るスパイスカレーも人気です。


そこで今回は、千代田区立図書館が所蔵する本の中から「カレーが食べたくなる本」4冊をご紹介!

記事の最後には毎年恒例「神田カレー街食べ歩きスタンプラリー」のお知らせもあります♪




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『ランチのアッコちゃん』

柚木 麻子/著

双葉社

まずは小説を一冊。主人公の派遣社員・澤田三智子は、上司のアッコ女史こと黒川部長と"一週間のランチ取り替えっこ"をすることに。初日の月曜日、手作り弁当と引き換えに部長に指定され、三智子が恐る恐るたどり着いたのは、なんともおいしそうなカレーの香りが漂うビルの一室で...。


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『カレーの教科書』

石倉ヒロユキ/編集、シャンカール・ノグチ/監修

岩崎書店

カレーはいつ日本にやってきたの?カレーのおいしさの秘密って?子どもにも読みやすく、一冊でカレーのことが丸わかりの"教科書"です。

「もし、江戸時代にカレーがあったら」のページでは、当時の日本で手に入った食材を使い"昔カレー"作りを試みています。これが、今のカレーと一風変わってなかなかおいしそう!



『FOOD DICTIONARY カレー』

枻出版社

話題のスパイスカレーを食べてみたい、作ってみたいという方におすすめ。

レシピには見慣れぬ本格スパイスも登場しますが、調理工程ごとの写真が豊富でわかりやすく書かれています。今度の休日は、おうちでスパイスカレー作りにチャレンジしてみませんか?


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『東京の名店カレー 黄金色のスパイス51粒』

小野 員裕/著

実業之日本社

カレー通の著者がおすすめする名店として挙げられるのは、専門店や洋食店、喫茶店はもちろん、和食・居酒屋(!)、中華料理屋(!!)まで。日本で独自に進化を遂げたカレーの豊かさに、改めて驚かされます。

神田、神保町、御茶ノ水など千代田区内のお店も多く掲載。



神田のカレーを食べ尽くしたい!という方におすすめなのが、現在開催中の神田カレー街食べ歩きスタンプラリー2020

カレーの食べ歩きでスタンプを集めて、神田カレーマイスターを目指そう!千代田図書館昌平まちかど図書館神田まちかど図書館に来るついでにも立ち寄れる神田エリアのお店が多く参加しています。

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スタンプラリーには、スタンプシートとスマホ版で参加することができます。

千代田図書館のコンシェルジュが出張している「小学館ギャラリーBH 本と街の案内所」(千代田区神田神保町1-15)でも、スタンプシートが入った神田カレー街公式ガイドブック2020を配布中!※なくなり次第配布終了

詳しくはこちらのページをご覧ください。

神田カレー街食べ歩きスタンプラリー2020

Posted at:11:20

ただいま準備中!スポーツゆかりの地を巡る神保町ツアー

9月12日(土曜日)に「千代田図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアー『本の街 スポーツの街』編」を開催します!

今回は第1部のトークショーと第2部の街歩きツアーの2部構成で、日本のスポーツ発展の歴史や、千代田図書館周辺のスポーツゆかりの地について知ることができる内容です。

※9月4日現在、第1部と第2部通してのお申込み受付は定員に達したため終了しています。第1部のみのご参加はお申込みいただけます。

第1部のゲストにお迎えするのは、ノンフィクション作家の野地秩嘉さん。1964年のオリンピック東京大会を裏側から支えた人々に焦点を当てた著書『TOKYOオリンピック物語』は、2020年大会の延期が決まった今年に改めて読みたい一冊です。

当日はどんなお話しが聞けるのでしょうか?お楽しみに!


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『TOKYOオリンピック物語』

野地 秩嘉 /著

小学館


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野地秩嘉(のじ つねよし)さんプロフィール

1957年、東京都生まれ。ノンフィクション作家。早稲田大学商学部卒業。『キャンティ物語』(幻冬舎)、『サービスの達人たち』(新潮社)、『TOKYOオリンピック物語』(小学館)、『トヨタ物語』(日経BP)、『スバル―ヒコーキ野郎が作った車』(プレジデント社)、『ニューヨーク美術案内』(光文社)など著書多数。現在、Webメディア「みんなの試作広場」にて「Tokyoオリンピック2020と技術レガシー」を連載中




そして第2部では、千代田図書館コンシェルジュが、千代田図書館周辺や神保町古書店街のスポーツに関連するスポットや古書店などをご紹介します。

こちらも、担当のコンシェルジュが日々準備をしています♪

まだまだ暑いこの時期、参加者のみなさんの安全を最優先に考えてのコースづくりを行っています。

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また、当日は新型コロナウイルス感染拡大防止対策として、コンシェルジュや参加者同士でも距離を保ちながらも街歩きを楽しんでいただけるよう、現地に足を運び練習を重ねています。

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千代田区役所庁舎のはす向かいにある、高齢者総合サポートセンターかがやきプラザ(写真左)や神保町古書店街の真ん中に位置する神保町交差点(写真右)...。これらの場所が、日本のスポーツの歴史にどのようなゆかりがあるかご存じですか?

答えは当日のツアーの中でお伝えします。こちらも、どうぞお楽しみに♪

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

千代田図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアー

「本の街 スポーツの街」編


【日  時】 9月12日(土曜日)

午後1時~午後3時20分(12時30分受付開始)

       ※荒天の場合は9月19日(土曜日)に順延

【集合場所】 千代田図書館9階 特設イベントスペース

【定  員】 ①第1部・第2部通し 10名

       (定員に達したため受付を終了しました)

       ②第1部のみ 10名

※いずれも事前申込制・先着順

※中学生以下の方は保護者の同伴必須

【参 加 費】 ①200円(イベント保険代として)

       ②無料

【申込方法】 千代田図書館へお電話もしくは10階カウンターへ

ご来館の上お申し込みください

※受付時間 平日のみ午前10時~午後6時

※申込について、詳しくはこちらのページをご確認ください。

参加にあたっての注意事項(PDF:100KB)をお読みいただき、

ご同意の上でお申し込みください。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

Posted at:09:50

子どもも大人も、読んで考えよう、備えよう「防災」の本


明日9月1日(火曜日)は「防災の日」、また8月30日(日曜日)~9月5日(土曜日)は防災週間です。

「防災の日」は大正12年(1923年)9月1日に発生した関東大震災を忘れず、教訓とするために制定されました。また8月末から9月にかけては、多くの台風が日本に近づく時期でもあります。

今回の「ちよぴたブログ」では、千代田図書館に所蔵する本の中から、地震や津波、豪雨などの災害について知り、考え、備えられる本4冊をご紹介します!

本の詳しい情報は書名をクリックしてご覧ください。

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『じしんのえほん こんなときどうするの?』

国崎 信江/作、福田 岩緒/絵、目黒 公郎/監修

ポプラ社

「きみがひとりでいるときに じしんがきたらどうしよう?」

教室で、通学路で、家で留守番中に、海のそばを散歩中に...様々な場面で地震にあったとき、どのように行動したらいいかを学べる絵本です。

何に気をつける?どうやって身を守る?読みながら、親子で話し合ってみましょう。


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『地図で見る日本の地震』

山川 徹/文、寒川 旭/監修

偕成社

次の地震に備えるためには、過去に起きた地震を知ることから。

古くは『日本書紀』に記された、記録上の"日本最古の地震"(679年の筑紫地震)から現在まで、日本各地に起きた地震の歴史を豊富なデータで振り返る、大人にもおすすめの一冊です。


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『災害時に役立つ かんたん時短、「即食」レシピ もしもごはん』

今泉 マユ子/著

清流出版

災害から身を守ることができたら、次に気になるのは「ごはんはどうする?」ということ。

電気・ガス・水道が止まっても作れる"即食レシピ"や最低限の火・水を使って作る"省エネレシピ"などに加えて、家庭の備蓄や在宅避難のポイントも紹介。防災訓練としてレシピを試してみるのも良さそうですね!


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『ドキュメント 豪雨災害―西日本豪雨の被災地を訪ねて』

谷山 宏典/著

山と溪谷社

地震に加え、近年多く発生しているのが大雨・強風・雷などの気象災害。

なかでも平成30年(2018年)7月に起きた西日本豪雨の甚大な被害は、私たちの記憶にもはっきりと残っています。岡山県・広島県の被災地を取材し、あの時なにが起きていたのか、私たちがここから学ぶべきことは何かを丹念に追ったノンフィクション。

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千代田図書館10階の児童書コーナーでは、展示「しっておこう そなえておこう 地震、自然災害」を9月6日(日曜日)まで開催中!

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防災に関する絵本や読みものを揃えています。ご来館の際には、ぜひお立ち寄りください♪

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防災についてさらに調べたい、知識を深めたい方には、千代田区内にある防災専門図書館がおすすめです。

防災専門図書館は国内唯一の防災・災害に関する専門図書館です。

千代田図書館では、2017年に「夏のわくわく課外授業」で親子向けの出張授業を行っていただきました。→イベントレポートはこちらの記事をご覧ください

防災専門図書館

【場  所】 千代田区平河町2-4-1 日本都市センター会館8階

【開館時間】 午前9時~午後5時

【休 館 日】 土曜日、日曜日、国民の祝日、年末年始、館内整理日

※現在、防災専門図書館では新型コロナウイルス感染拡大防止対策をとりながら開館し、一部サービスを休止しています。ご利用の際には、防災専門図書館ホームページで最新の情報をご確認のうえお出かけください。

Posted at:10:20

コンシェルジュ通信 vol.49:
千代田図書館の情報収集スポットをご紹介します♪

千代田図書館には、講座・セミナーイベント展示・ミュージアム仕事など、最新情報のチラシやポスターが置かれているのをご存知でしたか?


置いてある場所は館内図にも載っていないので、図書館の"かくれ情報スポット"と言えるかもしれません!


そこで今回は、

館内のどこにどんな情報を設置しているのかを、
館内ガイドツアーのようにご紹介していきます。




まずは9階から。
最初は、第2展示ウォールです。

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ここでは、

図書館からのお知らせ千代田区からのお知らせ定期刊行物千代田区内で開催される催し、の4つの情報をご覧いただくことができます。


また、表に置ききれないチラシは、緑のファイルに入っているので、ご自由にお取りくださいね♪

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東京都などが発行するものは、階段下のスチールラックでも配布しているので、こちらも合わせてぜひご覧ください。


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次に、中高生専用学習ルーム前をご紹介します。

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こちらでは、千代田区にある大学図書館の情報や、中高生向けの読書にまつわるチラシなどを設置しています。



つづいて、調査研究ゾーン

ビジネスに関する書籍が置かれている3番と4番の書棚の間には、就活セミナー就職支援に関するチラシやリーフレットを置いています。

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つづいて、エレベーターをはさんで反対側に移動します。

コンシェルジュブースでは、街情報に関する冊子などを置いています。


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JIMBOCHO古書店MAP」や「神保町ガイド」、区内のタウン情報誌のほか、ブース後ろにある円柱棚では、地域福祉交通「風ぐるま」(乗合バス)の時刻表や、「ちよだバリアフリーマップ」、「皇居周辺マップ」など、千代田区の施設にまつわるマップやリーフレットなども設置しています。


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次は、美術展などの図録や図書を紹介しているプラスアートです。

ここでは、千代田区にある美術館博物館のチラシを配布しています。


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最後に、10階の子ども室です。

この中にある子育て情報コーナーでは、絵本育児に関する冊子などを配布しています。

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いかがでしたか?

本とはまた違う、情報収集や興味を広げるキッカケになると思うので、ぜひ便利にご活用くださいね♪

気になる情報があった方は、ぜひご来館の際にチェックしてみてくださいね。

もしお探しのものがあれば、コンシェルジュブースにお気軽にご相談ください♪

Posted at:10:30

【レポート】夏のわくわく課外授業2020 ②総合「調べる学習にチャレンジ!」

前回にひきつづき、「夏のわくわく課外授業」の様子をお伝えします。

前回のレポートはこちら


8月5日(水)に、日比谷図書文化館で総合「調べる学習にチャレンジ!」を実施しました。

講師は全国学校図書館協議会 学校図書館スーパーバイザー藤田利江さんです。

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"総合"とは「総合的な学習の時間」。1998年に行われた学習指導要領の改訂に伴って導入された教育課程です。探求的なものの見方・考え方を働かせながら横断的・総合的な学習に取り組み課題解決へとつなげていきます。文字にして説明しようとするとなんだか難しそうですが、「なぜ?」を見つけることが今回の授業でいちばん大事なポイント。虫のこと、宇宙のこと、動物のこと...自分の興味のあることならなんでもOK!教科の枠は考えずに、まずは自分が知りたいことを発見しましょう。

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知りたいことが決まったら、さらに疑問を考えます。

疑問を紙に書き出したら、その答えをさがします。さあ、ここでの出番です。用意された百科事典などの参考図書を使って調べます。答えが見つかるかな?

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藤田さんやアシスタントの平岡さんにも手伝ってもらいながら、参考資料を読み込みました。

答えを見つけたら、カードにその答えを書きうつします。

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そこでひとつポイント。

書いてあったことには「 」をつけること。また、その答えが載っていた本のタイトルとページ数も忘れずに。本の引用をするときのルールも、あわせて学びます。

材料がそろってきたら、最後の仕上げ。テーマ、調べたこと、見つけた答え、感想などを1枚の紙にまとめていきます。余白には絵を描いてみるのもいいですね。

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疑問を見つけてから1つの紙にまとめるまで、およそ90分間。ここまで仕上げることができました!

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みんな、限られた時間の中とてもがんばりました。

書き足りないところは、夏休みの間に完成させてくださいね。もっと調べたいことが出てきたら、ぜひ図書館を利用してください♪

藤田さん、平岡さん、ありがとうございました!


8月31日(月曜日)から9月13日(日曜日)まで、千代田図書館9階の第2展示ウォール「夏のわくわく課外授業2020」の授業レポートと授業に関するおすすめ本を展示します。ぜひお越しください!

Posted at:11:15

【レポート】夏のわくわく課外授業2020 ①理科「地層から化石を取り出そう」

8月の訪れとともに梅雨も明けて夏本番!

読書振興センターでは、今年も夏の恒例イベント「夏のわくわく課外授業」を開催しました!

今回のブログでは、8月3日(月)に日比谷図書文化館で行った理科「地層から化石を取り出そう」の様子をお届けします♪

講師は、千代田区内にある城西大学 水田記念博物館大石化石ギャラリー学芸員の宮田真也さんと、博物館企画統括の髙橋謙輔さんです。

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「皆さんは、化石といえば何を思いうかべますか?」と宮田さん。すぐに子どもたちから「恐竜!」「アンモナイト!」と声が上がりました。

本や映画などで誰もがきっと見たことのある化石ですが、そもそも化石って何でしょう?というところから今日の授業は始まります。

化石とは、生物が生きていた痕跡

その生物はどのくらい前に生きていたものなのか?どんな場所に住んでいたの?どんな気候の土地だった?

取り出された化石はどんな生き物だったのかを知ると、その化石が出てきた地層の年代や地層が積もった環境を知ることができます。

さて、ここで髙橋さんからクイズ!進化の反対ってなんだ?」

「退化?」という声が多く聞こえてきましたが、正解は......「絶滅」です。進化とは、生き物が長い時間をかけてその形や暮らし方が変化すること。機能が失われたり形を変えたりすることを指す退化も、進化のひとつであるといえます。絶滅して命が絶えてしまったら、その先で進化することはできなくなるのです。
「だからみなさん、がんばって生きのびましょうね。」(宮田さん)

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化石について学んだら、いよいよ化石を取り出す体験の始まりです!

ハンマーやマイナスドライバーなどを安全に使って化石を割るため、自分と周りの人を守る準備はしっかりと。

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今回は、栃木県那須塩原市の塩原層群宮島層という約30万年前のカルデラ湖の堆積物からなる地層のなかから植物化石を見つけます。

約30万年前といえば、近年話題の「チバニアン」に区分される時代です。


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「植物の他に、もしかしたら虫やカエルなどの生き物も見つかるかもしれません」という先生のことばを聞き、期待が高まります。

どんな化石が出てくるのでしょうか?配られた原石の側面にみえる地層のきれいな横縞に沿って、さっそく割ってみましょう!

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安定しない形の石を割るのに始めは苦戦していた子も、だんだんと上手に。

地層の中から、木の葉の化石が出てきました!

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化石になっても葉の形や葉脈がくっきりと見え、とてもきれいです。同じ地層の中から、何種類もの違った形の木の葉の化石を取り出すことができました。

化石を見つける上で重要なことは「気づき」です。

木の葉の形が現れなくても、割った断面をルーペで拡大して「これは何?」「もしかしたら生き物かも!」と観察するのも、とても楽しい体験でした。

参加者のみなさん、割った原石は持ち帰ってまだまだ地層の観察をしてみてくださいね!

宮田さん、髙橋さん、ありがとうございました!

Posted at:14:55

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信Vol.20:
あっという間に満開に!日比谷公園でユリを楽しむ

例年、この時期の日比谷公園は、屋外イベントや日比谷野外音楽堂の音楽ライブなどで大賑わいなのですが、今年はうって変わって、とても静かな夏を迎えています。


そんな少し寂しい中ではありますが、公園では今、ユリが満開です!(撮影日:7月12日)

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今回のちよぴたブログでは、満開のユリ花壇の様子をレポートします。


スポーツカフェの横、霞門をくぐるとすぐに、むせかえるようなユリの香りが、辺り一面にたちこめています。
ここで、その香りをお届けできないのがとても残念!
贅沢すぎるほど大ぶりなユリが、咲き乱れる姿は圧巻です。

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東京都公園協会の方に伺ったところ、ユリ花壇は今年初お目見えとのことです。
公園のサービスセンター前には、このようなわかりやすい案内表示が。

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霞門から入った雲形池の周辺が、ユリ花壇になっています。

今年は梅雨の長雨が続いており、おひさまが顔を見せてくれる日はほとんどありません。
撮影したこの日も、晴れ間が覗いたので慌てて撮影に向かいましたが、あっという間にポツポツと雨が降り出しました。

そんな雨模様の中でも、一面に咲く大輪のユリの前で、熱心に撮影される方々も見受けられました。

花が咲いている場所には、名前を書いた札がついていて、わかりやすく案内されているのも嬉しいところです。

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霞門から花壇に入ってすぐのあたりには、ユリの歴史に関する解説と、花壇のユリの簡単な配置図が書かれた看板がありますので、ぜひ散策の際、参考にしてください。

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都心のど真ん中、ヤマユリササユリオニユリなどの自生種から、珍しいハイブリッド園芸品種まで、計28種類ものユリが所狭しと咲く様子は、なかなか見ることが出来ない光景ではないでしょうか。

ユリの品種によって開花時期が少しずつ異なるので、比較的長い期間、満開の様子を楽しめるユリ花壇ではありますが、残念ながら今年の見頃はまもなく終了とのことです。

今年の球根がそのまま根付いて、また来年楽しめるそうなので、来年は賑やかな公園でマスクをせずに満開のユリを楽しみたいですね。

公園内も、新型コロナウイルス感染拡大防止に、ご理解とご協力をお願いいたします。

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◆◇
◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◆

現在当館は、新型コロナウイルス感染拡大防止対策として、ソーシャルディスタンス確保のため、閲覧席を減らして開館しています。また、入館時には、手指の消毒、検温、入館票のご記入、マスクの着用をお願いしております。皆さまにはご不便をおかけいたしますが、引き続きご理解とご協力をお願い申し上げます。
詳細は千代田区立図書館ホームページ日比谷図書文化館Twitter等で随時更新しておりますので、お出かけの際には、ご確認下さいますようお願いいたします。

Posted at:17:50

今年も開催!「夏のわくわく課外授業」で楽しく学ぶ夏休み♪

千代田図書館の夏休み恒例イベントといえば「夏のわくわく課外授業」

それぞれの専門分野で活躍中の先生をお招きして行う、体験しながら楽しく学べる授業です。

今年は理科総合(総合的な学習の時間)2教科の授業を開催します!


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大きな画像を見る⇒表面(PDF:539KB)・裏面(PDF:335KB)

7月15日(水曜日)、16日(木曜日)に千代田区在住・在学の児童対象の先行申込受付を、7月17日(金曜日)からは一般申込受付を行います。

今年は小学3年生から参加可能です。小学3・4・5・6年生の児童の皆さんの参加をお待ちしています♪

※いずれも会場は日比谷図書文化館です。

※会場内の人数を最小限に抑えるため、保護者等の見学はできません。

※新型コロナウイルス感染症の拡大状況に変化が生じた場合、開催内容などを変更する場合があります。あらかじめご了承ください。



理科「地層から化石を取り出そう」

8月3日(月曜日)午後2時~午後4時(午後1時45分開場)

化石ってなんだろう?どんな時代にできたのかな?

地層を観察して化石を取り出してみる体験などを行いながら、化石について学びます。

もしかしたら、新発見があるかも?!


【定 員】20名

【講 師】宮田真也さん(城西大学水田記念博物館大石化石ギャラリー学芸員)、高橋謙輔さん(城西大学水田記念博物館大石化石ギャラリー博物館企画統括)

【会 場】日比谷図書文化館4階 スタジオプラス(小ホール)

【持ち物】筆記用具、軍手、マイナスドライバー、ハンマー(できるだけ丈夫なもの)

※汚れてもいい服装でご参加ください。


先生の紹介

宮田真也さん

学校法人城西大学化石ギャラリー学芸員。2014年早稲田大学大学院創造理工学研究科地球・環境資源理工学専攻博士課程修了。博士(理学)。魚類化石の分類学を専門とする。所属学会は日本古生物学会(特別会員、友の会幹事)、日本地質学会、日本魚類学会など。

高橋謙輔さん

学校法人城西大学化石ギャラリー企画統括。化石ギャラリー開設準備委員会を経て展示デザイン、ワークショップ・プログラムの開発を担当。カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校芸術専攻科修士課程修了。城西大学薬学部兼任講師。造形作家。



総合「調べる学習にチャレンジ!」

8月5日(水曜日)※2回とも同じ内容です

 ①午前10時30分~午後12時30分(午前10時15分開場)

 ②午後2時~午後4時(午後1時45分開場)

生活の中で感じるさまざまな疑問、知りたいことに出会ったときはどうしますか?

本を使って調べられたらとっても楽しい!

授業では、かんたんなカードを使いながら、調べてわかったことを1枚の紙にまとめます。


【定 員】各回10名

【講 師】藤田利江さん(全国学校図書館協議会学校図書館スーパーバイザー、NPO学校図書館実践活動研究会理事)

【会 場】日比谷図書文化館4階 セミナールームA

【持ち物】筆記用具、はさみ、のり、色鉛筆、カラーペン


先生の紹介

藤田利江さん

元神奈川県厚木市小学校教諭で司書教諭を兼任。平成19年から10年間、荒川区教育委員会、神奈川県大和市教育委員会、江戸川区教育委員会で学校図書館支援活動に関わる。平成15年度6年生を担任しながら、司書教諭の授業として137時間を展開。その活動記録で学校図書館賞奨励賞を受賞。平成27年度「図書館を使った調べる学習コンクール、調べる学習指導・支援部門」で優秀賞を受賞。主な著書に『藤田式 調べる学習指導法』<小学校編、中学校編>(子どもの未来社)、『はじめての読書感想文』(子どもの未来社)、『授業にいかす情報ファイル』(全国学校図書館協議会)などがある。



「図書館で学ぼう!夏のわくわく課外授業2020」

【対 象 者】 小学3・4・5・6年生の児童

【参 加 費】 理科 600円/総合 300円

【申込方法】すべての日程で定員に達したため、申込受付を終了しました。

 ①千代田区在住・在学者先行受付

 ⇒ 7月15日(水曜日)・16日(木曜日)午前10時~午後6時

 ②一般受付

 7月17日(金曜日)~ 平日午前10時~午後6時

 (①で定員になった場合は、②での募集は行いません)

 電話(03-5211-4290)または 千代田図書館10階にて

 お申込みください。(事前申込制・先着順)

※日比谷図書文化館ではお申込みいただけません


【主  催】 千代田図書館 読書振興センター

詳しくは→コチラをご覧ください。


ご参加にあたってのお願い

・マスクを必ずご着用ください。

・次の場合はご参加をお控えください。

37.5度以上の発熱があった場合

平熱比+1度を超過した場合

息苦しさ(呼吸困難)や強いだるさがある場合

軽度であっても咳や咽頭痛などの症状がある場合

過去14日以内に感染拡大している地域や国への渡航歴がある場合



▽昨年の様子は、こちらをご覧ください。

(授業タイトルをクリックするとレポート記事が開きます)



社会「からだで話そう 手話で話そう」

◆英語「英語でまち案内をしよう」

◆図工「図書館の"親切サイン"を作ろう」

Posted at:11:05

ご利用ください☆ 四番町図書館がサービス再開

四番町公共施設整備(仮称)に伴う仮施設への移転のため、1月16日から休館していた四番町図書館。4月1日から移転先での運営開始をした途端、緊急事態宣言を受けて4月8日からふたたび休館となっていましたが、6月1日から運営を再開しました!
そこで今回は、四番町図書館の様子をお伝えします。


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さっそく中へ!

と思ったら、入口手前のスペースになにやら気になるものがありました。


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リサイクル本コーナー
です。どうぞご自由にお持ちください。
(雨天時には屋内に入ります)



では、あらためて建物の中へと進んでいきましょう。

他の区立図書館と同様に、入館時の手指の消毒検温入館票の記入マスクの着用などをお願いします。入口でスタッフがご案内しています。


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まずは1階からご案内します。

入口を通ってすぐ左手にカウンターがあります。感染防止対策としてビニールカーテンが設置されています。


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ベビーカーでご来館の方は、カウンターと入口の間にベビーカー置き場がありますのでご利用ください。

奥へ進むと、赤ちゃんルームがあります。


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こちらは靴を脱いで、マットの上でゆったり過ごせると評判も上々のようです。

小さな部屋ですので3密にお気をつけください。



2階は児童室

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今はまだお休み中ですが、ここでおはなし会などのイベントも再開する予定です。

◆◇7月のおはなし会◇◆

7月3日(金曜日)午後3時~午後3時30分

7月7日(火曜日)午前11時~午前11時30分


どうぞお楽しみに!



3階は、文学芸術伝統芸能新書・文庫などが配架されています。


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こちらは4階。

青いじゅうたんのエリアにYA(ヤング・アダルト)本中高生席があります。


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座席の配置、席数は変更する場合があります。ご了承ください。


四番町図書館全体のフロアマップはこちらです。



感染予防対策を行いながらのスタートになりましたが、元気に開館しています。どうぞご利用ください。お待ちしております!

なお、四番町図書館は「番町学園通り」に面しており、駐車・駐輪禁止区域となっています。駐輪スペースはありますが、お車でのご来館はご遠慮ください。



現在ご利用いただけるサービスなど、詳細はこちらをご確認ください

Posted at:10:40

利用できる図書館サービスが拡大しました

千代田区立図書館では6月16日(火曜日)に、新型コロナウイルス感染拡大防止対策を行いながら、ご利用いただけるサービスの範囲を拡大しました。



入館時のお願い

9階エレベーターを降りたら右へお進みいただき、引き続き手指の消毒検温にご協力をお願いいたします。体温が37.5℃以上ある場合は、入館をお断りいたしますのでご了承ください。(スタッフが機器を使い、手首から測定します)

また、6月16日(火曜日)から当面の間、入館票のご提出をお願いしています。

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来館日時と貸出券番号、または名前と電話番号をご記入いただきます。

入館票はこちらのPDFファイル(130.8KB)を印刷してご記入の上、ご持参いただくこともできます。

※記入いただいた情報は保健所等の公的機関に提供することがあります。また、いただいた個人情報は千代田区個人情報保護条例に基づいて適正に管理し、上記以外の目的では使用しません。


ご利用を再開したサービス

図書館内の閲覧席やキャレル席・インターネット席などの座席、蔵書検索機(OPAC)がご利用いただけるようになりました


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ソーシャルディスタンス確保のため、閲覧席などの座席数を通常の半分以下に減らしています。また、閲覧席の利用は2時間以内でお願いします。

新聞・雑誌の閲覧対面でのレファレンスサービスも再開しています。


千代田図書館の研修室
日比谷図書文化館の各貸出施設も貸出を再開していますが、定員の半数以下でのご利用をお願いしているほか、予約前にご確認いただきたい事項がございます。詳しくはこちらをご覧ください。



千代田図書館内では、資料の展示も館内の各所で再開しています。

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読みたい本を探すのに、ぜひご活用ください!



加えて、ご来館の際には以下のことを引き続きご協力お願いいたします。

・館内ではマスクを着用してください。

・できるだけ短時間でのご利用をお願いします。

・37.5℃以上の発熱もしくは平熱よりも1℃程度高い場合はご来館をお控えください。

・息苦しさ(呼吸困難)や強いだるさ、軽度であっても咳や咽頭痛などの症状がある場合は来館をお控えください。

その他、詳しくはこちらをご覧ください。

なお、今後感染症の拡大状況に変化が生じた場合、再度サービスを休止することがあります。

引き続きご不便をおかけしますが、ご協力をお願いいたします。

Posted at:10:55

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信Vol.18
静かな春を楽しんでみませんか?

今年も日比谷公園の桜は元気に花開き始めました。

1953年の観測開始以来、最も早い3月14日、みぞれ混じりの寒さの中での、東京の開花宣言は、記憶に新しいのではないでしょうか。

3月23日現在、日比谷公園の桜は、ほぼ満開となりました。

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西幸門 カモメの噴水付近(2020年3月20日撮影)

「千代田のさくらまつり」や3月中の日比谷公園のイベントも中止を余儀なくされている中、青空の下、咲き誇る桜を眺めていると少しだけ晴れやかで、穏やかな気持ちになってくる気がしてきます。

撮影に出かけた3月21日も、そぞろ歩きを楽しむ家族連れやグループなどが、草地広場や花壇回りを中心に訪れていました。


日比谷公園の桜の見どころは昨年のちよぴたブログ記事をご参照ください。

今回のコンシェルジュ通信では、日比谷公園の静かな春の見どころをお届けします。

(写真はすべて3月21日に撮影)


公園内の案内図も先頃綺麗にリニューアルしました。案内図を見ながら公園内を散策します。

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幸門 日比谷公会堂付近


都会のオアシスの名に相応しく、春の日比谷公園には、たくさんの草花が咲き誇っています。


まずは、西幸門交差点近くのカモメの広場、噴水付近では、見上げれば、足元の花壇には色とりどりのパンジーを眺めることができます。


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西幸門 カモメの噴水付近


ベンチも設置されているので、カフェで調達したお飲み物でホッと一息。



そして、今、桜と共に見ごろを迎えているのは、第二花壇のネモフィラ


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第二花壇付近


花壇の中は一面の薄青色。花壇をバックに写真を撮影する方も多く、絶好のフォトスポットとなっています。

ネモフィラの隣には、蕾をつけたチューリップもたくさん、花を咲かせる日を待ちわびています。これからの季節も楽しみです。


他にも、テニスコート脇の菜の花や、

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テニスコート付近


園内のいろいろなところに、ひっそり咲いているシャガ(アヤメ科)の花も美しいです。


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日比谷図書文化館正面入り口付近



公園内には、植物に関する掲示板も目立ちます。

日比谷門を入ったところにあるグリーンアドベンチャーの案内図や

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日比谷門付近


日比谷公会堂前にはこんな案内板もあり、お散歩しながら豆知識も習得?

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にれのき広場付近


散策をしながら、いろいろな花を探すのも一興ですね。


また、お帰りやご休憩の際は、日比谷図書文化館にもお立ち寄り下さい。

図書館としてのサービスは、一部休止しておりますが、1階 Library Shop&Café Hibiyaは午前10時~午後6時まで(日祝日は~午後5時迄)、地下1階 Library Dining HIBIYAは全日午前11時~午後2時(ラストオーダーは午後1時30分)の時間帯で、営業しております。


館内1階エントランスでは、4月18日までお雛様も展示中です。

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お雛様も、皆さまのご来館をお待ちしています。




現在、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、当館も、サービスを一部休止し、また、イベントなどの事業を延期または中止しております。皆さまにはご不便をおかけしておりますが、引き続きご理解とご協力をお願い申し上げます。

また、開館状況詳細については、千代田区立図書館ホームページ日比谷図書文化館Twitter等で随時更新しておりますので、お出かけの際には、ご確認下さいますようお願いいたします。

Posted at:17:40

春を探して♪ 北の丸公園散策

寒さも和らぎ、晴れの日には外で過ごしたくなるような陽気になってきましたね。

でも今は、外出を控えている方も多いのではないでしょうか。

そこで、このちよぴたブログでちょっとでも春の到来を感じてもらえればと思い、千代田図書館の目の前の北の丸公園まで春を探しに行ってきました。


清水門
をくぐり、雁木坂と呼ばれる石段をのぼって公園に到着。

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鮮やかに咲くカンヒザクラの向こうに千代田区役所庁舎が見えます。

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さあ、園内へと進みましょう。

芝生地に立っているのは、吉田茂 像。

ちなみに、この写真を撮影した2月28日は"バカヤローの日"。1953年2月28日に吉田茂首相(当時)が衆議院予算委員会で「ばかやろう」と発言したことに由来するのだとか。なんだか、運命を感じました。

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芝生地にはオカメカンザクラボケなどが花を咲かせています。


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カワヅザクラは葉が出始めています。

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東京管区気象台の地上気象観測施設、北の丸公園露場(ろじょう)の近くでは、が見頃を迎えていました。

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気になるソメイヨシノは・・・

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開花はもう少し先のようです。

穏やかな春が待ち遠しいですね。




◆◇◆千代田区立図書館のサービス一部休止のお知らせ◆◇◆

千代田区立図書館では、当面の間、新型コロナウイルス感染拡大防止対策として、サービスの縮小およびイベントなどの事業を延期または中止することとなりました。

ご利用いただけるサービス内容、その他詳細についてはこちらをご覧ください。


皆さまにはご不便をおかけいたしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。

Posted at:11:25

明治大学博物館・中央図書館で開催中!大学スポーツの軌跡を知る企画展


年が明け、いよいよ今年はオリンピックイヤー。街中で、ニュースで、スポーツに関連する話題を目にすることがますます増えてきました。

新年の箱根駅伝や大学ラグビーの話題が記憶に新しい方も多いのではないでしょうか?

今回は、千代田区神田駿河台にある明治大学博物館・中央図書館で開催中の企画展「神田発信!大学スポーツの軌跡」をご紹介します。

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私立法律学校として誕生し、草創期に神田にキャンパスを構え、現在も校舎や施設が所在する明治大学専修大学中央大学日本大学。共通のルーツを持ち、明治期から日本の大学スポーツをリードしてきた4校の歩みを振り返る展示です。

第1会場は明治大学博物館の特別展示室。日本に近代スポーツがもたらされた明治期から、数多くの選手をオリンピックに送り出すまでになった大学スポーツの発展を知ることができます。

学生の心身を健康に保つため、はじめは学校教育の一環として取り入れられていたスポーツ。明治の終わりから大正期にかけて、大学でのスポーツは学生の自主的な活動として普及してゆき、各大学に体育会が誕生します。

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1920年のアントワープオリンピックには明治大学在学中の加賀一郎選手が100メートル・200メートル競走に出場し、神田の大学初のオリンピアンとなりました。

会場では「オリンピックと大学生」として、競技別に当時の資料を展示。「陸上競技」「武道・格闘技」などと並んで、大学スポーツらしい「応援団」の項目もありました!

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第2次世界大戦終了後も、神田の4大学は大学スポーツを先導。1949年、日本大学在学中に水泳自由形で世界記録を樹立した"フジヤマのトビウオ"古橋廣之進選手を皮切りに、現在までに数多くのスポーツ選手を輩出し、大学から世界へと送り出しています。

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各校が所蔵するオリンピック関連の資料とともに、4つの大学の現在のスポーツ活動を紹介するパネルも展示されています。

そして第2会場は明治大学中央図書館ギャラリー。

こちらでは、今年誕生100周年を迎えた箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)と、神田の大学とのかかわりを振り返る展示が行われています。

明治大学は1920年の第1回から出場、翌年の第2回には優勝を収めています。中央大学法政大学は第2回、日本大学は第3回、専修大学は第15回からそれぞれ出場しており、箱根駅伝の草創期から数々の名勝負を生み出しました。

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会場には優勝杯や盾、競走部のユニフォームや襷などの貴重な資料が展示されています。

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大学スポーツの盛り上がりを伝え続ける、学生スポーツ紙の展示も。

スポーツから目が離せない今年、神田の地で発展した大学スポーツの歴史にふれてみませんか?

企画展「神田発信!大学スポーツの軌跡」

【会 期】 開催中~4月12日(日曜日)

【会場・時間・休館日】

 ① 明治大学博物館 特別展示室

 (千代田区神田駿河台1-1 アカデミーコモン地下1階)

 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)

 会期中無休

 ② 明治大学中央図書館ギャラリー

 (千代田区神田駿河台1-1 リバティタワー1階)

 観覧日時は中央図書館開館時間中となります。(詳細はこちら

 ※中央図書館は入学試験に伴う入構制限のため、

 2月19日(水曜日)まで入口が平常時と異なります。

【入場料】 無料



展示の関連イベントとして、2月29日(土曜日)にシンポジウム「神田発信!近代スポーツと大学スポーツ」が行われます。

明治・専修・中央・日本各大学出身のオリンピアンと専門家が大学スポーツの過去、現在、そして未来を語り合うシンポジウムです。

詳細・お申し込みについてはこちらのページをご覧ください。

Posted at:10:00

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信Vol.17:
【文化財特別展 江戸の人びと、本をたしなむ】をご紹介
江戸時代の読書好きはどんな本を読んでいた?


早いもので1月も半ばを過ぎました。

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信としては、今年最初の記事となります。

今年も当館ならではの情報をお届けしてまいります。

どうぞよろしくお願いいたします。

日比谷図書文化館1階 特別展示室では、文化財特別展江戸の人びと、本をたしなむ1月18日(土曜日)より3月8日(日曜日)まで開催中です。

詳細はコチラ

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今回も、特別展の見どころをご案内、さらに和本を実際に手に取れる神保町古書店街情報もご紹介いたします。

新年早々、本好き・図書館好きが集う「日比谷図書文化館」にふさわしい企画となりました文化財特別展「江戸の人びと、本をたしなむ」

今回の展覧会では、蔵書家 齋藤吉之氏が古書店を巡り歩き、生涯をかけて蒐集した膨大なコレクションの中から、バラエティー豊かな和本の数々をご紹介しつつ、江戸時代の書物や読書文化を紐解いていきます。

江戸時代の人びとは、どんな本を読んでいたのでしょう。案内文を読んだだけでも、期待が膨らんでまいります。

今回、一部を公開するこのコレクションですが、平成8年(1996年)に、齋藤氏のご遺族から千代田区に寄贈していただいたもので、寄贈に当たっては、齋藤吉之氏が、長年霞が関・永田町に勤務されていたことがご縁となったとのことです。

千代田区には、神田神保町の古書店街があり、『南総里見八犬伝』などで有名な曲亭馬琴(滝沢馬琴)のゆかりの地でもあることを思うと、本が結んでくれたご縁もあるのでは?などと想像してしまいます。

そして、この特別展を「本」が集まる日比谷図書文化館で開催できることも、ひとつのご縁かもしれません。

故人とご遺族に感謝しつつ大切に拝見しながら、江戸時代の人びとの本のある暮らしに想いを馳せてみてはいかがでしょうか。

■見どころ1■

江戸の出版文化について詳しく解説!

奈良時代までさかのぼる日本の出版文化の歴史において、なぜ、江戸時代の出版の主流は、活版印刷ではなく木版印刷であったのか?など、理由を聞けば「なるほど!」と頷ける当時の出版文化に関する解説を含め、江戸時代の出版事情や、江戸の本屋さんの様子などをご紹介します。

中でも、十返舎一九の『的中地本問屋(あたりやしたじほんとんや)』を扱ったパネルでは活気あふれる版元の絵草紙の制作風景をご覧いただけます。

■見どころ2■

今も昔も旅行好き?江戸版ガイドブックが面白い

交通網が整備された江戸時代、生活が豊かになると、人びとは次第に旅に出るようになりました。寺社参詣から名所観光、芝居見物などの物見遊山まで、その目的はいろいろだったようです。今回の展示では、江戸のガイドブックとも呼ぶべき「名所図会シリーズ」の数々をご紹介しています。当時の名所と現在の観光地を比較してみるのも一興ではないでしょうか。

■見どころ3■

江戸時代の【ベストセラー=千部振舞(せんぶふるまい)】の数々をご紹介!

滑稽本のヒット作として有名な、十返舎一九の『東海道中膝栗毛』をはじめとした、当時のベストセラー本を多数ご紹介しています。

千代田区とも縁の深いベストセラー作家 曲亭馬琴の作品も、もちろんご用意。代表作『南総里見八犬伝』の個性的でバラエティーに富んだ表紙絵は必見です。
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他にも、忠臣蔵物、三国志物などの伝記物から『源氏物語』『百人一首』などの古典、さらには海外でも有名な『北斎漫画』などの絵手本まで、多岐にわたるジャンルの読本がずらり。有名作品からマニアックな名作まで、江戸の人びとが楽しんだバラエティー豊かな読本の世界を覗いてみてください。

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【まだ間に合う!関連講座あります】

「知を編む江戸の人びと―江戸時代の書物・蔵書を読み解く―」

【日 時】 2月15日(土曜日)午後3時~4時30分

【会 場】 日比谷図書文化館 地下1階コンベンションホール(大ホール)

【参加費】 500円(資料代)

【定 員】 180名(申込順)

【申込締切】 1月31日(金曜日)消印有効

【申込方法】 往復ハガキのみ(詳しい申込方法はコチラ



【展示解説もあります】

会期中、下記の日程で展示解説を予定しています。

事前申し込み不要、参加費無料です。30分程度の解説になりますので、ぜひご参加ください。

【会 場】 日比谷図書文化館1階特別展示室(当日直接会場へ)

1月 29日 (水曜日) 午後6時~

2月 14日 (金曜日) 午後6時~



【文化財ニュース 第19号 には特別展情報あり】

館内でお配りしている「文化財ニュース19」では、今回の特別展に関する情報を特集しています。

館内受付前、常設展示室などで配布しておりますので、ご来館の際はお持ち帰り下さい。



さらに、千代田区ならではのプチ情報をご案内。

神田神保町の古書店街には、実際の和本を扱う書店もあります。

古書店巡りで、お気に入りの一冊を探してみてはいかがでしょうか。

●古書店MAPで「古典籍」ジャンルのお店
大屋書房
江戸時代の和本・浮世絵・古地図の専門店。

沙羅書房
明治以前の古地図・和本が充実している古書店。

誠心堂書店
和本と書道が中心の古書店。
※昨年11月26日開催「江戸歴史講座 第63回」担当講師の古書店です!

古書店MAPは千代田図書館・日比谷図書文化館にもご用意がありますので、お立ち寄りの際には受付・コンシェルジュにお声かけください。

皆様のご来館をお待ちしております。

Posted at:11:00

年末年始の開館スケジュールと四番町図書館の一時休館について


いよいよ今年も残りわずかとなりました。年末年始のお休みに読む本は決まりましたか?

千代田図書館は、年内は今年も12月31日(火曜日)午後5時まで、新年は1月4日(土曜日)午前10時から開館いたします。


千代田区立千代田図書館 年末年始のスケジュール

千代田図書館では、下記の日程で開館時間の変更と休館があります。

12月30日(月曜日) 午前10時~午後5時

12月31日(火曜日) 午前10時~午後5時

1月1日(水曜日・祝日)~1月3日(金曜日) 休館


※休館中の資料返却は、ブックポストをご利用ください。

(CD・ビデオ・DVDは梱包して投函してください)

1月4日(土曜日)からは通常どおりに開館します。

他の区立図書館の開館日時についてはホームページをご確認ください。



大掃除や年賀状書きの合間に、お買い物のついでに、ぜひ千代田図書館へお立ち寄りください♪


四番町図書館の一時休館について

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四番町図書館は、(仮称)四番町公共施設整備を行うため、整備完了までの間、仮施設にて運営いたします。また、仮施設への移転作業のため、四番町図書館は一時休館するとともに、サービスを変更いたします。

ご不便をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。

休館期間

2020年1月15日(水曜日)~3月31日(火曜日)

四番町図書館のブックポストは、1月31日(金曜日)まで

ご利用になれます。2月1日以降は、他の区立図書館、ちよだ

パークサイドプラザ区民図書室、男女共同参画センターMIWで

ご返却ください。

その他のサービス変更についてはこちらをご覧ください


今年も「ちよぴたブログ」をご愛読いただき、ありがとうございました!

皆さま、どうぞよいお年をお迎えください。

Posted at:10:05

コンシェルジュ通信Vol.45:
コニカミノルタプラネタリア TOKYOに行ってきました♪

空気が澄んでいる冬は四季のなかでも一番星が綺麗に見える季節

冬の南の空には、全天で一番明るい星、おおいぬ座のシリウスが輝いて見えます♪

本物の夜空はもちろん素敵ですが、プラネタリウムで見る星空もロマンチックでいいですよね。

東京に初めてプラネタリウムができたのは、1938年。有楽町に開設された「東日天文館(とうにちてんもんかん)」でした。1945年の東京大空襲で焼失するまでの6年半の間、星空の魅力を人々に伝えました。

それから80年後の2018年12月、同じ有楽町にコニカミノルタプラネタリア TOKYOがオープンしました。

今回のコンシェルジュ通信は、星空の世界をCG映像とともに臨場感たっぷりに楽しむことができる、こちらの施設を紹介したいと思います。


コニカミノルタプラネタリア TOKYOは、有楽町マリオンの9階にあります。

入口を入ると、クリスマスツリーやプレゼントが飾られていてクリスマスムードがいっぱいでした♪

中には2つのドームDOME 1DOME 2があります。

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今回は、高解像度ドーム映像が楽しめる多目的ドームシアターのDOME 1で「銀河鉄道の夜」を鑑賞してきました。

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映像クリエイターのKAGAYA氏が、皆さんもよく知っている宮沢賢治原作「銀河鉄道の夜」の幻想世界を徹底考察し鮮明に再現した作品です。

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冒頭にまず季節の星座解説があります。取材に訪れた時には秋の星座の解説があり、ギリシャ神話とともに秋の星々が織りなす世界を楽しみました。12月12日からは、冬の星座の解説が始まっています。


そしていよいよ本編の「銀河鉄道の夜」のはじまりです。


銀河ステーションから天の川にそって夜空の旅がはじまります。夏の星座を紹介しながら物語は進み、南半球の星座まで案内をします。

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作品の中のジョバンニとカムパネルラの絆や物悲しさといった、「銀河鉄道の夜」の世界が、ドームいっぱい360度に広がる大迫力の美しい映像を通して描かれています。

45分の上映時間があっという間に感じるほど、時間を忘れて日常を離れた幻想的なひとときを堪能するとともに、子どもの頃に読んだ「銀河鉄道の夜」をもう一度読んでみたいと思いました。


鑑賞後は、作品の余韻に浸りながら施設のなかを見学しました。

ショップでは星に関連するいろいろなグッズが揃っていました。お皿やグラスやお菓子などたくさんのグッズがありましたが、私は星の形のアクセサリーがとても気になりました♪


またカフェでは天体や星をテーマにしたカクテルや惑星をかたどったようなスイーツメニューがありました。

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 「銀河鉄道の夜」以外にも星空と一緒に音楽や美しい景色を楽しめるたくさんの魅力的なプログラムがあります。皆さんも機会があれば、足を運んでみてはいかがでしょうか。

コニカミノルタプラネタリア TOKYO

【所 在 地】 千代田区有楽町2-5-1有楽町マリオン9階

【営業時間】 午前10時30分~午後10時

(最終受付は午後9時)

詳しくはホームページをご覧ください


「銀河鉄道の夜」の世界を楽しむのにおすすめの1冊

著者である長野まゆみさんが考察した、カンパネルラの視点から考えた『銀河鉄道の夜』や宮沢賢治の世界観を楽しめます♪

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『カムパネルラ版 銀河鉄道の夜』

長野まゆみ/著

河出書房新社



取材協力:コニカミノルタプラネタリウム株式会社

Posted at:10:35

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信Vol.16
アール・デコの世界を満喫しよう!
【特別展 鹿島茂コレクション アール・デコの造本芸術 高級挿絵本の世界】を観た後は、神保町古書店街でお気に入りの一冊探しはいかが?




日比谷図書文化館1階<特別展示室>
では、

特別展「鹿島茂コレクション アール・デコの造本芸術 高級挿絵本の世界

10月24日(木)より12月23日(月)まで開催中です。(詳細は→コチラ


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今回のちよぴたブログでは、特別展の見どころをご紹介するとともに、さらにアール・デコの挿絵本の世界を深くお楽しみ頂ける千代田区のおすすめスポットをご案内します。



「至近距離で他では見ることができない例外的な展示!」

(鹿島 茂さん)

今回の展覧会では、フランス文学者の鹿島茂さんの著作「アール・デコの挿絵本・ブックデザインの誕生」をもとに、鹿島さんが30年以上にわたって収集してきた個人コレクションの中から、100点以上の選りすぐりの挿絵本や、ファッション・プレートの数々を解説とともに展示しています。

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鹿島さんがこだわる挿絵本の魅力=「時間軸に添ったテクストと挿絵の織りなすハーモニー」を存分に味わっていただくことが出来るよう、「未綴じ」の状態で出版された挿絵本の各ページをガラスケース内に広げることにより、ページをめくらずとも挿絵本の魅力を味わうことができる展示となっています。


珠玉の作品を、じっくり至近距離でご覧いただくことができるのは、日比谷図書文化館特別展示室ならではです。

この機会をぜひお見逃しなく!



■見どころ1■

「未綴じ本」の魅力をわかりやすく解説!


最高にお金をかけた贅沢極まりない挿絵本を、自分の好みの装丁家を選び趣味に合った自由な装丁を施せるのが「未綴じ本」の魅力です。

本展では、「未綴じ本」の函・表紙・ジャケット・見返し・扉など、それぞれの構成要素に合わせた解説が、パネル展示されています。

初めての方でも大変わかりやすい、未綴じ本の魅力・見どころを案内しているコーナーは見ごたえがあり、ぜひおすすめしたい展示のひとつです。



■見どころ2■

グラフィックアートの黄金時代を築いたアール・デコ四天王の作品が満載!


ジョルジュ・バルビエ

アンドレ=エドゥアール・マルティ

シャルル・マルタン

ジョルジュ・ルパップ

四天王それぞれの代表作はもちろん、彼らの才能の饗宴とも言うべき、当時のモードの着こなしや流行のアクセサリーの魅力などを、十二分に表現したファッション・プレートも展示しています。

挿絵本の魅力に加え、当時の風俗や流行を知ることもできる作品は、美しいだけに留まらず、ファッション史料としても見逃せない展示となっています。

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■見どころ3■

特別展示室の外にも見どころあり!


① 図書フロアで関連展示をしています。

2階図書フロア階段横では、鹿島茂さん主宰の書評アーカイブWEBサイト「ALL REVIEWS」の展示を開催中。鹿島さんの選書と書評をご紹介しています。

また、特別展関連書籍コーナーもあります。

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② 公式Twitterも要チェック。

公式Twitterでは随時情報を発信しています。

ご来館された方の口コミ情報チェックしてみてはいかがでしょうか。

「アール・デコの造本芸術」展 at 日比谷図書文化館【公式】 @artdeco_hibiya  


③ 関連グッズも充実!

館内併設のライブラリーショップ&カフェ日比谷では

特別展開催期間中、関連書籍や関連商品を販売しています。

素敵なグッズをたくさん取り揃えてお待ちしています。

(※グッズの販売は、カフェ営業時間内になりますので、ホームページをご確認ください。) 

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さらに、千代田区ならではのプチ情報をご案内。

神田神保町の古書店街には、実際の挿絵本を扱う書店や、アール・デコ時代の美術関係書籍を扱う書店もあります。

古書店巡りでお気に入りの一冊を探してみてはいかがでしょうか。

■洋古書専門店
田村書店
2階が洋書部。主に仏語・独語

北沢書店 
主に英語。室内装飾用洋書の扱いもあり。

■美術系を扱う古書店

かげろう文庫 
古い挿画本が得意

小宮山書店 

国内外のアートの他、三島由紀夫関係の品も揃う。



「本の街」神田神保町オフィシャルサイト 「BOOK TOWN じんぼう」には、古書店MAPのPDFがあり、神保町散策の際に大変便利です。
「BOOK TOWNじんぼう」


古書店MAPは千代田図書館・日比谷図書文化館にもご用意がありますので、お立ち寄りの際には受付・コンシェルジュにお声かけください。


これからの季節は日比谷、丸の内界隈、神田、秋葉原のイルミネーションも綺麗な季節です。

当館1階受付前では、千代田区のイルミネーション情報も発信中です。

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特別展をお楽しみ頂いた後は、思い思いの街歩きで初冬を満喫してください。

Posted at:10:00

冬の夜の彩り

11月も半ば。

朝晩の冷え込みも少しずつ強まってきて、秋から冬へと季節の移ろいを感じるようになりました。街も冬を迎える準備が進んでいます。

冬といえば、イルミネーション

街を歩いていると、広場や街路樹などで準備している様子を見かけます。

ということで、日没を待ってからイルミネーションの灯りを求めて千代田の街を散策してみました!



まずやって来たのが、神保町古書店街に隣接するジェイシティ東京

ビル街の中でほっとひと息つける、と人気のスポットです。

さて、今年のイルミネーションは・・・



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暗い。


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暗い。


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準備はされているようですが、この日はまだ点灯していませんでした。

残念!



気を取り直して、御茶ノ水方面へ足を進めます。

お茶の水サンクレールに到着しました。


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明るい!


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広場には、サンタさんもいました。

12月7日(土曜日)には、フィンランドからサンタクロースがやってくるようですよ!

楽しみですね♪



お茶の水サンクレールのB1広場から繋がっている地下鉄新御茶ノ水駅の改札の横を通って、御茶ノ水ソラシティへ。

こちらもイルミネーションは準備中。

広場にある、お茶の水の文化発信拠点お茶ナビゲートに立ち寄って周辺エリアの情報を収集。


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ソラシティのイルミネーションは11月15日(金曜日)からのようですが、隣接するワテラスではイルミネーションが点灯しているようです。さっそく向かいましょう!

ライトアップが施された回廊を通ってたどり着いた広場は、温かみのあるイルミネーションで彩られていました。


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テーマは「おもてなしの灯り」。

花のような雪の結晶のような模様が、冬の夜を演出します。色の変化も楽しめますよ。



せっかくなので、周囲を少し散策してみたいと思います。

ワテラス近くにある老舗のケーキ屋さん近江屋洋菓子店をちらっとのぞくと「シュトーレン」が並んでいました。シュトーレンは、ドライフルーツやナッツなどを練り込んで焼き上げたお菓子で、ドイツではクリスマスを待つ期間に少しずつスライスして食べる習慣があるのだそうです。日が経つにつれ、フルーツやナッツの風味が馴染んできて味の変化も楽しめます。冬の楽しみがここにもありました♪



少し足を延ばして、万世橋までやってきました。

こちらは、マーチエキュート神田万世橋


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昭和初期まで存在していた万世橋駅をリノベーションした施設です。

1912年の駅開業当時に造られた階段を昇ることもでき、ガラスで囲まれた展望デッキへと繋がります。


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すぐ横を中央線が走るこの空間は不思議と落ち着きます。

街あるきの合間のひと休みや、ちょっとリフレッシュしたいときにおすすめのスポットです。



さらに進んで、秋葉原までやってきました。

駅から少し離れた秋葉原UDXでは、冬の秋葉原の風物詩「UDXイルミネーション2019 冬葉原の光」が開催中。


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このクリスマスツリーを楽しみにしている方も多いようです。

足を止め、カメラを構える人の姿も見られました。


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いかがでしたか?

みなさんも、街なかでたのしい冬を見つけてみてくださいね。ただし、夜は気温がグッと下がるので、暖かくしておでかけください

Posted at:14:30

コンシェルジュ通信Vol.44:
千代田図書館周辺のオリンピックにまつわるスポット

来年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会開催に向けて、さまざまな準備が進んでいますね。

今回は、千代田図書館周辺の東京オリンピックにまつわるスポットを巡ってみました。


千代田図書館のすぐそば、北の丸公園内にある日本武道館は、2020年東京大会ではオリンピック空手柔道パラリンピックでは柔道の競技会場として使用されます。

今年9月から休館し、現在は増築改修工事の真っ最中。

練習施設の増築、本館の大屋根改修、天井の耐震化バリアフリー化などの改修工事は、2020年6月の終了を目途に進められているそうです。

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千代田図書館のある庁舎を出てすぐの内堀通りからは、日本武道館の大屋根の一部が見えます。

"大きな玉ねぎ"のような形で親しまれている「擬宝珠(ぎぼうじゅ)」も、改修作業のため足場で囲われていました。

大屋根や擬宝珠は、現在の形を残したまま修理が進められるようです。

改修後の新たな姿が楽しみですね。



続いて、前回の1964年東京オリンピックの際に聖火ランナーが駆け抜けた場所を訪ねてみました。

靖国通りと白山通りが交わる、神保町交差点です。

当時の様子はこちら。

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大勢の観客の中を、煙をたなびかせた聖火ランナーが走っています。

この写真は、千代田区ホームページのちよだ写真館で見られます。

当時の写真を撮ったと思われる場所に立ってみました。

現在の神保町交差点の様子はこちら。

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看板や高いビルなど街並みの変化から、時代の移り変わりを感じます。

1964年の聖火リレーは4つのコースに分かれて全都道府県を巡りました。そのうち神保町交差点を通ったのは第3コースでした。

それぞれのコースの聖火ランナーが目指したのは、当時の東京都庁。

現在、東京国際フォーラムがある場所です。

文京区から白山通りを走ってきた第3コースのランナーは、神保町交差点をまっすぐ進み、都庁のある有楽町を目指しました。

2020年の際は福島県を出発地として、全国を回ることになっており、千代田区を走るのは7月21日の予定です。区内のどこを聖火ランナーが走るのか楽しみですね。



最後に、柔道の創始者であり、東京オリンピック招致に尽力した嘉納治五郎ゆかりの地についてご紹介します。

明治15年に、嘉納治五郎は2つ創設したものがありました。

一つは英語学校の「弘文館」で、かつて神保町交差点より水道橋方面側にあった南神保町に創設しました。

もう一つは、自身が興した柔道の「講道館」

当初は台東区の永昌寺に道場がありましたが、翌年に移転し、弘文館の敷地にあった土蔵「講道館」の道場として使っていたそうです。

その後、講道館は麹町などへの移転を経て、現在は文京区春日にあります。

いまや世界的な競技となった柔道に、こんな歴史があったのですね。



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『嘉納治五郎師範に学ぶ』
村田直樹/著 日本武道館



10月発行予定の「千代田図書館コンシェルジュの見聞調録vol.14」はスポーツをテーマにした特集です。

千代田図書館コンシェルジュブースと、日比谷図書文化館の1階受付カウンターで配布します。

ぜひ、ご覧ください。

Posted at:11:00

読書の秋に図書館巡りを楽しもう!
「ライブラリークイズ&スタンプラリー」開催中

10月27日(日曜日)から11月9日(土曜日)まで読書週間です。

千代田区立図書館5館では、この"読書の秋"に図書館巡りが楽しくなる2つのイベントを、今日から開催しています!


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大きな画像を見る(PDF:454KB)

千代田図書館日比谷図書文化館四番町図書館昌平まちかど図書館神田まちかど図書館からなる千代田区立図書館5館はどこも個性的な図書館ばかり。

いつも行くこの図書館で、まだ行ったことのないあの図書館で、クイズラリーとスタンプラリーをお楽しみください♪

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① 5館をまわって答えるクイズラリー

5にまつわる10問のクイズに解答して、「千代田区立図書館オリジナルクリアファイル」(写真右)をもらおう!


② 3館をまわって集めるスタンプラリー

5館のうち3館のカウンターでスタンプを集めて「アニマルメモマグネットボード」(写真左、4種のうちいずれか1つ)をもらおう!


お子さまから大人の方まで、どなたでもチャレンジできる2つのラリー。

どちらか1つでも、両方同時に参加してもOKです!(おひとり各1回限り)

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千代田図書館9階 第2展示ウォールでは、図書館巡りや街歩きに役立つパンフレットなども配布しています。また、その他の各図書館でも、5つの区立図書館へのアクセス方法が載ったマップをクイズラリー解答用紙・スタンプラリー用紙とともに配布しています。

この機会に5つの区立図書館へ、ぜひお越しください!

「区立図書館へ行こう!ライブラリークイズ&スタンプラリー」


【期 間】 開催中~11月17日(日曜日)

      ※各図書館の開館日時に準ずる

【解答用紙およびスタンプ台紙配布場所】

 千代田図書館 9階第2展示ウォール

 日比谷図書文化館 1階受付

 四番町図書館 カウンター

 昌平まちかど図書館 カウンター

 神田まちかど図書館 カウンター

 ※用紙の配布は、各館で11月17日(日曜日)まで。

  神田まちかど図書館は11月16日(土曜日)まで。

【プレゼント引換場所と期間】

 千代田図書館 9階コンシェルジュブース(不在時は10階カウンター)

 日比谷図書文化館 1階受付

 四番町図書館 カウンター

 引換期間:11月22日(金曜日)まで

 ※おひとり各1回まで、①②ともプレゼントは数に限りがあります。

詳しくはコチラ



また、神保町古書店街では今日から11月4日(月曜日・祝日)まで「第60回 東京名物 神田古本まつり」が行われます。

初日の今日は雨天のため、靖国通りの「青空古本市」は中止となりましたが、通り沿いにズラリと古書のワゴンが並ぶ古本まつりの風景は、神保町の風物詩。

また、10月26日(土曜日)・27日(日曜日)にすずらん通り商店街などで行われる「神保町ブックフェスティバル」をはじめ、この時期は神保町古書店街のあちこちで様々なイベントが行われます。

図書館にお立ち寄りの際には、古書店街にも足を運んでみてはいかがでしょうか♪

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▲昨年の「神田古本まつり」のようす

Posted at:15:45

こどももおとなも楽しめる、ちよだの読書の秋

秋が深まってきましたね。

千代田図書館や神保町でも、読書の秋を楽しむ企画がたくさん。

その中で、今回は親子で楽しめる展示やイベントをご紹介します。

まずは、千代田図書館での展示から。

9階展示ウォール向かい側では、「小林豊『えほん 東京』パネル展」を開催中。

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『えほん 東京』の一部を、「春・夏」と「秋・冬」の2期に分けてパネルで展示するほか、小林豊さんの絵本や明治・大正・昭和の東京にまつわる本などを紹介しています。

暖かみを感じる人びとの暮らしが描かれている作品の数々を、ぜひお手にとってご覧ください。

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

小林豊『えほん 東京』パネル展

【会 期】 「春・夏」篇:開催中~10月26日(土曜日)

      「秋・冬」篇:10月28日~11月23日(土曜日)

【場 所】 千代田図書館 9階展示ウォール向かい側

【休館日】 10月27日(日曜日)

【協 力】 ポプラ社

詳しくはこちら

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10階では「レイモンド・ブリッグズ原作 映画『エセルとアーネスト ~ふたりの物語~』パネル展」を特設展示コーナーと児童カウンターで展示しています。

神保町の岩波ホールで現在上映中(11月1日(金曜日)まで)の『エセルとアーネスト ~ふたりの物語~』は、英国の絵本作家レイモンド・ブリッグズが、自身の両親の人生を描いた物語。ありふれた日々の暮らしの中で、ささやかな幸せを大切に生きたふたりの姿を映し出した映画の世界を、千代田図書館の特設コーナーではパネルで展示。

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そのほかに、『さむがりやのサンタ』『スノーマン』『風が吹くとき』などをはじめとするレイモンド・ブリッグズの作品を児童カウンタ―でご紹介。

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展示している本はすべて借りることができます。(貸出中の場合はご了承ください)

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レイモンド・ブリッグズ原作

映画『エセルとアーネスト ~ふたりの物語~』パネル展

【会 期】 開催中~11月1日(金曜日)

      ※最終日(11月1日)は午後5時終了

【場 所】 千代田図書館10階 特設展示コーナー・児童カウンター

【休館日】 10月27日(日曜日)

【協 力】 岩波ホール

詳しくはこちら

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秋の恒例イベント、古本まつりが近づき活気づいている神保町からも、こどもの本に関する情報のお知らせです。

神保町唯一のこどもの本専門店&カフェ ブックハウスカフェでは、10月25日から「童美連創立55周年記念『こどもの本の画家たち展』~Go Go! みらいへ~が始まります。

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童美連(一般社団法人 日本児童出版美術家連盟)とは、主にこども向けの本(絵本・児童書・教科書・教材など)に絵を描くことを職業とする画家の団体で、今年創立55周年を迎えます。それを記念し、ベテランから若手まで157名の作品を展示するほか、講演会や絵本の読み聞かせ会など関連イベントも開催します。

こどももおとなも、きっといちどは目にしたことのある絵に会いに行ってみてはいかがでしょうか♪

童美連創立55周年記念

『こどもの本の画家たち展』~Go Go! みらいへ~

【会 期】10月25日(金曜日)~11月6日(水曜日)

11:00~18:00

※最終日(11月6日)は15:00まで

※10月27日・11月4日は16:00まで

【入 場】無料

【場 所】ブックハウスカフェ2階 ギャラリーひふみ座

千代田区神田神保町2-5 北沢ビル2階

【主 催】一般社団法人 日本児童出版美術家連盟


関連イベント

講演会『童美連55年の歩み』~子どもの本と画家たちの仕事と誇り~

【日 時】10月27日(日) 17:00~18:00

【場 所】ブックハウスカフェ2階 ギャラリーひふみ座 ホールA

【講 師】浜田桂子さん

【参加費】無料(要予約・先着50名)

講演会『絵本作家としてのあゆみ』

【日 時】11月4日(月曜日・祝日) 17:00~18:40

【場 所】ブックハウスカフェ2階 ギャラリーひふみ座 ホールA

【講 師】和歌山静子さん

【参加費】無料(要予約・先着50名)

絵本読み聞かせリレー

~絵本作家・画家が自作絵本の読み聞かせをします~

【日 時】11月3日(日曜日)

第1回13:00~14:00/第2回15:00~16:00

【場 所】ブックハウスカフェ1階 中央カフェスペース

【参加費】無料(自由参加)

※講演会のお申込みは、ブックハウスカフェ店頭・電話・メールにて

その他詳細はこちら


また、白山通り沿いの出版クラブビル3階にあるクラブライブラリーではJBBY(日本国際児童図書評議会)主催世界の子どもの本展 が11月12日(火曜日)まで開催中です。

国際児童図書評議会(IBBY)に加盟する国と地域が、世界中の子どもたちに読んでもらいたいと選び出した、言語数50にのぼる世界 61カ国 191冊の子どもの本が展示されていて、手にとって見ることができます。

この秋、さまざまな児童書に出会える神保町に、ぜひお越し下さい!

Posted at:15:30

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信Vol.15
芝生の上でピクニックはいかが?HIBIYA Shibafu de café 2019のご案内!

 

日比谷公園の木々を揺らす風もすっかり秋めいてまいりました。

公園歩きが気持ち良い季節の到来です。

 

そこで、今回のちよぴたブログではこの秋、ぜひおすすめしたい日比谷公園イベントHIBIYA Shibafu de café 2019をご紹介します!

 

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★開催概要★

【開催期間】 10月2日(水曜日)~6日(日曜日)

       午前10時~午後3時

【場  所】 日比谷公園 第2花壇、噴水広場

※状況により開催時間を延長することがあります

※雨天中止

 

【問い合わせ先】
日比谷公園サービスセンター 電話:03-3501-6428

【ホームページ】
公園へ行こう!日比谷公園

【Twitter】
都立日比谷公園 園長の採れたて情報


最新の情報・イベント詳細は公式Twitterからご確認いただけます。

ぜひ、フォローしてくださいね。

 

それでは、魅力的なプログラムの中から

当館コンシェルジュのイチオシをご案内します。

 

 

■日比谷図書文化館も参加します

Lunch Time Open Library

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【日時】10月3日(木曜日)・4日(金曜日)午前11時30分~午後1時30分

ランチを食べながら、図書館で役割を終えた本(リサイクル本)を片手に、芝生でのんびり読書はいかがですか?

どんな本に出合えるかは、当日のお楽しみ。気に入った本はお持ち帰りいただけます。(無料)

 

■え?日比谷で養蜂?

CES養蜂プロジェクト&深大寺養蜂園

【日時】10月2日(水曜日)~6日(日曜日)午前10時~午後3時

こちらのイベントでは本物のミツバチを展示。その生態をパネルで紹介します。深大寺養蜂園のはちみつの販売もあります。

 

■芝生でヨガなんて、なんて贅沢!

Shibafu de YOGA(有料:500円)

【日時】10月5日(土曜日)午前11時~12時/午後1時~2時

(要事前申込・定員15名)

11月に園内にオープンするヨガスタジオのインストラクターと、一足早く「芝生でYOGA」を体験してみてはいかがでしょう。

事前お申込みは、日比谷公園サービスセンター(03-3501-6428)まで。

 

■芝生で本格コーヒーをどうぞ召し上がれ。

Shibafu de コーヒーワークショップ

【日時】10月2日(水曜日)・3日(木曜日)午前11時30分~午後1時30分

コーヒー専門店によるドリップのレクチャーもあります。緑に囲まれながら、コーヒーをお楽しみ下さい。

 

■青空の下でのびのびお絵かきも楽しそう!

Shibafu de こどもアート(有料:300円)

【日時】10月6日(日曜日)午前11時~12時30分/午後1時30分~3時

お子様向けのプログラムです。青空の下、絵の具を使って思いのままに描くワクワク体験をしてみませんか?いつもと違う作品が生まれるかもしれません。

 

そのほかにもアウトドア感覚でひと休みできる「タープテント&M-BOX」のコーナーや、お買い物には日比谷マルシェもご用意。

もちろん、ランチやカフェメニューを提供するキッチンカーも出店予定です。

 

また、正午から午後1時まで日比谷公園小音楽堂では、下記日程で音楽隊による演奏もお楽しみいただけます。

10月2日(水曜日) 水曜コンサート(警視庁音楽隊)

10月4日(金曜日) 金曜コンサート(消防庁音楽隊)

 

さらに、10月5日(土曜日)、6日(日曜日)の両日は、日比谷野外音楽堂のイベントと連動した無料音楽イベントが、草地広場で開催予定です。

イベント詳細はこちら→愛と平和の音楽祭

 

にぎやかな5日間になりそうですね!

 

平日のお昼休みに。

休日ご家族やお友達とご一緒に。

もちろん、のんびりとおひとりでの参加も大歓迎!

日比谷公園の秋を満喫されてはいかがでしょうか。

 

後は秋晴れになるのを祈るばかり!

日比谷公園でお待ちしています。

Posted at:10:30

知的探求心をくすぐる空間 クラブ ライブラリーで「荒俣 宏 展」開催中

出版産業を地域産業に持つ神田神保町に建つ出版クラブビルをご存じですか?

地下鉄神保町駅を出てすぐの白山通り沿いにある、2018年8月に竣工した新しいビルです。今回はこの3階にある「クラブ ライブラリー」と、現在開催中の企画「荒俣 宏 展」をご紹介します。

 

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ビルの入口からエスカレーターで3階まで行くと、吹き抜けのエントランスに到着します。

本棚に四方をぐるりと囲まれた空間が「クラブ ライブラリー」です。ここには日本書籍出版協会、日本出版クラブに所属する全国の出版社などから寄贈された「未来に残したい本」が収められており、最大で約12,000冊が収蔵されます。

その分類も特徴的です。日本の図書館で広く使われているNDC分類(日本十進分類法)をベースにしながら、独自のテーマで

1.本の本2.哲学と宗教3.世界を見渡す4.社会の成り立ち5.自然科学と工学6.芸術7.文学と言葉8.子どもたちへ

の8つに分類され、天井までつづく壁面の棚に配架されています。ちなみに「8.子どもたちへ」には、「本の歴史を連綿と未来へつないでいく」というメッセージが込められており、世界各国の絵本や児童書がこれに含まれます。

 

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ここに蔵書を寄贈した方のひとりが、作家・博物学者・収集家などさまざまな肩書を持つ荒俣宏さん

荒俣さんは膨大な蔵書の中から「このライブラリーを訪れる本好きな方々に、楽しんで閲覧してもらえれば」と、約400冊の書籍・雑誌を寄贈しました。

 

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普段は、ライブラリーのらせん階段を昇ってキャットウォークを歩かないとたどり着けないところにある荒俣さんの資料ですが、その一部を現在開催中の企画展「荒俣 宏 展」で間近に見ることができます。

 

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展示されている資料はさまざまで、荒俣さんの書斎からそのまま出てきたようなイメージで並べているそうです。「実際の書斎はこんなに整理されていなくて本が積みあがっている状態」なのだそうですが、荒俣さんがつけた付箋がそのまま残された本や大きな淡水魚のはく製などが並べられ、資料はショーケースに入ったもの以外ならば手にとって閲覧することができます。どんなページに興味を持っていたのかをうかがい知ることができますよ。

 

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また、今回の企画展では新たに寄贈されたパルプマガジンのコレクションの一部も展示されています。

パルプマガジンとは、主にアメリカで広く出版された、質の悪いザラ紙(パルプ紙)に印刷された大衆小説雑誌のこと。荒俣さんは学生時代にその虜になって以来コレクションを続けていて、著書『パルプマガジン 娯楽小説の殿堂』ではその魅力を綴っています。

 

つい時間を忘れて眺めてしまう、バラエティに富んだ資料の数々。

本に囲まれたすてきな空間「クラブ ライブラリー」へ、ぜひお立ち寄りください!

 

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〈小さな本の展覧会〉荒俣 宏 展

【期 間】 開催中~9月30日(月曜日)(予定)

【時 間】 午前8時30分~午後7時30分(土・日・祝日を除く)

【会 場】 クラブライブラリー(出版クラブビル 3Fロビー)

【所在地】 千代田区神田神保町1-32 

【入場料】 無料

 

詳しくは→コチラ

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Posted at:15:30

【レポート】レファレンジャー出動ファイル~令和元年・夏~

お盆が過ぎ、8月も後半になりました。楽しい夏休みを過ごして気分をリフレッシュした方も多いのではないでしょうか?

しかし、子どもたちはそろそろ夏休みの宿題が気になる時期になってきましたよね・・・

そこで!夏休みの頼れる味方 調べもの戦隊 レファレンジャーの出番です!!

 

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レファレンジャーとは、毎年夏休みになると現れる本探しのプロ集団自由研究調べ学習読書感想文など夏休みの宿題に役立つ本探しのお手伝いをするのが使命。今回は、そんなレファレンジャーの千代田図書館での活動の一部をお伝えしたいと思います。

 

相談その1:玉川上水について調べたい

相談者は千代田区内の小学5年生。夏休みの宿題で玉川上水について調べているとのこと。レファレンジャーがより詳しくインタビューをすると、玉川上水の模型を作りたいことが分かりました。

まずは10階児童書コーナーにある百科事典などで玉川上水の概要を調べます。また、地域資料にもあたります。

玉川上水の流れる区域や長さなどは知ることができましたが、模型を作るには高低差も知る必要があります。9階にうつりレファレンス担当にも資料を紹介してもらいます。集めた資料を書き写すなどし、途中で分からない言葉が出てきたら再び百科事典などを開いて確認しながら、玉川上水についての全容を調べることができました。

 

▼紹介した資料のひとつ

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『たまがわ 日本の川』

村松 昭/さく 偕成社

 

〇 ● 

相談その2:タコやイカについての本はある?

小学校低学年の相談者からの依頼。タコやイカについて書いてある本を探しているそうです。『イカとタコの大研究』という本を渡し、さらにお話を聞いてみると、こんど海に行くのでタコを釣りたいのだということが分かりました。そこで、釣り方がわかる資料を探すことにします。

まずは釣りの本を見てみましたが、タコの釣り方に関する記載はありません。「タコって、釣るのではなくてタコツボを仕掛けて獲るのかも?」そんな予想をたてつつもレファレンジャーがさらに調べを進めていき、タコの釣り方が記載されている資料を探し出すことができました。

 

▼最初に紹介した資料

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『イカとタコの大研究 ふしぎがいっぱいの人気者!』

土屋 光太郎/監修 PHP研究所

 

〇 ● 

相談その3:読書感想文におすすめの本を探しています

小学校2年生とその保護者からの相談です。レファレンジャーは、親子でのご相談も大歓迎!

まずは、好きな本やおもしろいと思った本などを訊いてどんなものが好み関心があるのかを探ります。どうやらワクワクするようなお話が好きそうだと思い、2冊おすすめしました。

本を選んだところで、あらすじだけになりがちな読書感想文をどのように書いたらよいかと保護者から相談をうけました。

「自分の体験や、自分だったらどうするかに結びつけられるとよいと思います。もし文章に行き詰まるようであれば、周りの大人がインタビューのように聞き取りしてあげて答えを箇条書きにしておき、その中からどの部分について想像を膨らませたり理解を深めていくかを一緒に考えて取り組んでみる、など思考の整理を手伝うというのもよいかもしれません。」

 

 

以上、ご紹介したのはほんの一部。そのほかにも、連日さまざまな相談を受けています。そんなレファレンジャーに調べ学習のコツを聞きました。

まずは、調べたい事柄の概要をつかむこと。そのために最初は『ポプラディア』など百科事典を開くことをおすすめします。

 

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自分の知識に相違がないかを確かめ、ことばの理解があいまいであればそれもチェックします。百科事典は物事が端的に書かれているので、それらの作業にとてもよく役立つのです。

自分が調べたいことは何なのかを絞り込み、より詳しく知ることができる資料を探す作業に入ります。

そうやって、求めている資料に近づいていきます。

 

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ここでもまたひとり、読書感想文用の本を選んで絞り込み、借りていきました。

 

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レファレンジャーは9月1日(日曜日)まで千代田図書館10階に毎日出動しています。

また、来週8月26日(月曜日)から30日(金曜日)は四番町図書館にも出動します!

夏休みの宿題だけでなく、読み聞かせ方法絵本の選び方など、保護者の読書相談も承ります。

詳しくはこちらをご覧ください

 

皆さん、お気軽にお声がけください♪

Posted at:15:15

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信Vol.14
【文化財ミニ企画展 日本橋川と大名屋敷 -新発見・一橋徳川家屋敷跡-】のご案内!

日比谷図書文化館の4階一番奥に、千代田区の“文化財事務室”があるのは皆さんご存じでしょうか。

ここでは当館の常設展示室の管理はもちろん、日々、千代田区の文化財に関するさまざまなお仕事を行っています。

 

今回のちよぴたブログでは、そんな図書館と同じ屋根の下にある文化財事務室主催のミニ企画展についてご紹介します!

 

日比谷図書文化館1階<特別展示室>では、

文化財ミニ企画展 「日本橋川と大名屋敷 -新発見・一橋徳川家屋敷跡-」 8月25日(日曜日)まで開催中です。

詳細は→コチラ

 

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一橋徳川家屋敷跡発掘調査の様子

 

千代田区は、江戸開府以来400年以上の長きにわたり、日本の政治・経済・文化の中心として発展してきた街であり、郷土の歴史を伝える文化財や歴史的資料、伝統工芸、民俗芸能など数多くの文化資源が残されています。

今回の企画展では、日本橋川に面する近世の大名屋敷として平成29年度に初めて発掘作業が実施された一橋徳川家屋敷跡や、近隣の大名屋敷における発掘成果、そして日本橋川をめぐる地誌・絵画資料を展示しています。

 

【見どころ1】新発見!一橋徳川家屋敷跡

一ツ橋御門内に位置した一橋徳川屋敷は、徳川将軍家を支える御三卿の屋敷(屋形)としてつくられ、元文5年(1740年)の拝領以降、幕末まで存続していました。

所在地は、陸軍用地、気象庁などを経て、戦後以降は丸紅株式会社の本社ビルとなっていたところです。

これまで遺跡が残っているとは考えられてこなかった場所でしたが、丸紅本社ビルの試掘調査で遺跡が発見され、このほど初めて発掘調査が実施されました。

今回のミニ企画展では、ここから出土した遺物を中心に展示しています。

陶磁器、土器、瓦、蹄鉄などを展示するほか、絵図や古写真に残された江戸時代から近代にかけての一橋家屋敷跡周辺の様子を、パネルで紹介しています。また、映像コーナーでは、内堀から給水したと考えられる、堀状遺構の給排水の様子を実験したVTRなどをご用意しています。

 

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一橋徳川家屋敷跡で発見された池跡

 

【見どころ2】千代田区内には大名屋敷がいっぱい?!

これまでに発掘作業が行われた、千代田区内の日本橋川周辺4遺跡が飯田町遺跡、一ツ橋二丁目遺跡、九段南一丁目遺跡、大手町一丁目遺跡です。

いずれも千代田区内のよく聞く地名ですね。

今回は、各遺跡から出土した建物の基礎の復元模型や陶磁器、家紋瓦などを出品しています。

例えば、飯田町遺跡から出土した釣り用の「浮き」は、形も柄も様々で面白く、当時の大名や藩士たちが釣りを楽しんだ様子を想像することができる楽しい一品です。

また、発掘場所によって出土品にそれぞれ特徴があるので、ぜひ見比べて見てください。

都心の地下に数百年も眠っていた出土品から、先人の生活の様子を想像してみるのも楽しいですね。

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竹に雀文の鬼瓦(旗本宅間家) 一番町遺跡より出土

 

【見どころ3】あの橋もあの場所もずっと昔からありました。今に残る橋と地名を見てみよう!

『新撰東京名所図会』や錦絵など、江戸から東京にかけての日本橋川周辺の様子が描かれた出版物を中心に展示したコーナーもあります。

外堀が完成した頃の地図といわれる『寛永江戸図』(臼杵市教育委員会所蔵)

を拡大した展示では、今に残る橋や地名を確認していただけます。ご存知の場所を探してみてはいかがでしょうか。

 

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俎橋(まないたばし)絵図

 

展示室内では無料で展示に関する小冊子を配布しています。

また、今回の展示に関連した、過去の特別展の展示図録も、1階「ライブラリーショップ&カフェ日比谷」で販売しています。城跡や遺跡にご興味のある方は、この機会に手に取ってご覧ください。

 

 

【ミニ企画展 関連講座の残席あります】

「発掘された一橋徳川家屋敷跡」

一橋徳川家屋敷跡の発掘でみえてきた、屋敷地の整備や水辺の利用について現場写真をまじえて解説します。

【日 時】 8月7日(水曜日)午後7時~8時30分

【会 場】 日比谷図書文化館 4階スタジオプラス(小ホール)

【参加費】 500円

【定 員】 60名(7月25日現在 若干残席あり。要問い合わせ03-3502-3348)

 

 

【展示解説もあります】

会期中、下記の日程で展示解説を予定しています。

事前申し込み不要、参加費無料です。30分程度の解説になりますので

ぜひ、ご参加ください。

8月 2日(金曜日) 18時~

8月 7日(水曜日) 18時~

8月21日(水曜日) 18時~

 

 

【「文化財ニュース18」にはミニ企画展情報あり】

館内でお配りしている「文化財ニュース18」では、今回のミニ企画展に関する情報を特集しています。

館内受付前、常設展示室などで配布しておりますので、ご来館の際はお持ち帰り下さい。

 

 

展示解説にはしっかり“ふり仮名”もついていますので、夏休みにお子さまと立ち寄られても楽しめるスポットです。

展示を見て興味がわいたら、お隣の常設展示室を見て、わからないことは図書フロアや特別研究室でさらに調べてみる・・そんな図書館の使い方も日比谷図書文化館ならではですね。

 

夏の一日、涼しい図書館で江戸時代への歴史散歩を楽しんでください!

皆さまのご来館をお待ちしています。

Posted at:12:30

夏の千代田図書館情報☆☆☆

梅雨明けが待ち遠しい今日このごろ、皆さんいかがお過ごしですか?

千代田図書館では、子どもの読書推進のためのさまざまな取り組みを行っており、来るべき夏休みに向けて準備の真っ最中です。

そこで今回は、夏休みの千代田図書館情報をお知らせします!

 

開館時刻が早まります

夏休み期間中は開館時刻を1時間早めて、午前9時から開館します。

 

【期 間】 7月21日(日曜日)~8月31日(土曜日)

※7月28日(日曜日)と8月25日(日曜日)は休館日

閉館時間は通常期と同じです。

 

 

おはなしトレイン・BOOK TRAIN

読書振興センターの学校支援担当司書が、夏休み前と冬休み前の年2回発行しているおすすめ本の案内「おはなしトレイン(乳幼児向け・小学生向け)」「BOOK TRAIN(中学生向け)」

夏号の発行にあわせて、千代田図書館9階第2展示ウォールや10階児童書コーナーで司書のコメントとともにおすすめ本の展示を行います。

 

【展示期間】 7月20日(土曜日)~9月1日(日曜日)

【展示場所】 千代田図書館9階=第2展示ウォール

       10階=児童書コーナー小展示スペース

 

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△昨年の様子

 

とっておきの1冊に出会えるかもしれませんよ♪ ぜひお立ち寄りください。

 

 

調べもの戦隊 レファレンジャー

夏休みになると現れる調べもの戦隊 レファレンジャーが今年も出動します!

 

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レファレンジャーのミッションは、子どもたちの調べもののサポート。

「夏休みの自由研究で、〇〇について調べたい!」「読書感想文を書くにはどんな本を読んだらいいの?」などといった質問にお答えします!また、保護者の皆さんの読書相談などにもお答えします。

千代田図書館では夏休み期間中毎日出動するほか、四番町図書館でも5日間出動します。

 

【日 時】 千代田図書館(10階児童書コーナー)

      7月20日(土曜日)~9月1日(日曜日)

      午前9時~午後5時

      ※7月20日(土曜日)、9月1日(日曜日)は午前10時~午後5時

      ※7月28日(日曜日)、8月25日(日曜日)は休館日

      

      四番町図書館

      8月26日(月曜日)~8月30日(金曜日)

      午前10時~午後5時

 

過去の活動の様子は、こちらをご覧ください。

 

 

▲▽▲▽ 夏のわくわく課外授業 ▽▲▽▲

先日こちらのブログでもご紹介した、夏休みの恒例イベント「夏のわくわく課外授業」。

 

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千代田区立図書館のホームページからもお申し込みいただけるようになりました。

「英語」の受付は終了しましたが、

7月27日(土曜日)社会「からだで話そう 手話で話そう」

8月5日(月曜日)図工「図書館の“親切サイン”を作ろう」

はまだ若干名募集中です。

 

千代田図書館で、楽しい学びを体験しませんか?

皆さんのご参加をお待ちしています。

 

夏休みもぜひ、千代田図書館へ!

Posted at:11:15

コンシェルジュ通信Vol.42:
「千代田区観光インフォメーション」へ行ってきました!

 

みなさんは、こちらのパンフレットをご存じでしょうか?

 

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左から「千代田区観光バリアフリーガイドブック くるりんちよだ」

「千代田区総合観光ガイドブックMITTE CHIYODA」とその英語版です。

 

これらは今年4月に初めて発行されたガイドブック。一般社団法人 千代田区観光協会が発行したものです。

今回は、このパンフレットの発行元である一般社団法人 千代田区観光協会を訪ねました。

 

 

千代田区観光協会があるのは、千代田図書館の入る庁舎の向かい側、内堀通りを渡ってすぐの場所です。

 

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こちらでは「千代田区観光案内所」として観光案内を行っています。

自動ドアを入ると、カウンターのスタッフさんが笑顔で迎えてくれました。

 

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日本語だけでなく英語や中国語でも案内しているそうで、「外国からの旅行者も毎日対応していますよ」とおっしゃっていました。

 

他には、千代田区や東京都の周辺マップなどがあるラック「資料閲覧スペース」があります。

 

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(左側)パンフレット類も充実

(右側)古地図に囲まれた「資料閲覧スペース」

 

「ホテル情報」「交通」「美術館・博物館」など施設パンフレットもありました。スタッフにおすすめスポットを聞いてみるのもいいですね。

 

 

ここで、千代田区観光協会が発行した「千代田区観光バリアフリーガイドブック くるりんちよだ」についてお話しを伺うことができました。

 

「くるりんちよだ」はバリアフリー情報が掲載されているガイドブックで、車いすやベビーカーなどを使用する方が千代田区をスムーズに観光できるよう、おすすめの6ルートを紹介しています。それぞれのマップには、ルート上に「傾斜最大5°」「舗装された通行しやすい道」など細かな情報も載っています。

 とくに驚いたのは、「@AR(アットエーアール)」という無料のアプリケーションを使用した映像表示サービス。

 

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「@AR」アプリは、以下の手順で使うことができます。

①アプリをスマートフォンにインストールする

②アプリを起動させる

③「くるりんちよだ」内の地図に表示されている@ARマークにスマートフォンをかざす

すると、マークがある地点の実際の映像動画を、スマートフォン上で見ることができます!

 

「映像は、車いす利用者の目線で撮影したんですよ」というお話を聞き、マップ上で複雑に見えるルートも事前に確認することで、より安心して観光できるのではないかと感じました。

※アプリケーションの詳しい使用方法については、「くるりんちよだ」をご覧ください。

 

この他にも千代田区観光協会では、手荷物一時預かり携帯電話の充電器レンタルレンタサイクル(いずれも有料)など、観光の際に便利なサービスを提供しています。

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最後に、「7月から土曜日曜と祝日の営業も始めるんです!」と教えてくださいました。

まち歩きの際は、ますます便利になる「千代田区観光インフォメーション」へぜひ立ち寄ってみてください!

 

 

今回ご紹介した「千代田区観光バリアフリーガイドブック くるりんちよだ」「千代田区総合観光ガイドブックMITTE」(日本語版、英語版)は、千代田図書館のコンシェルジュブースでもご用意しています。

また、千代田図書館では、5月27日より9階に「車いす使用者、ほじょ犬同伴者 専用席・優先席」を設けました。どうぞ、ご利用ください。

 

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千代田区観光協会 千代田区観光案内所

【場 所】 千代田区九段南 1-6-17千代田会館1階

【営業時間】

6月30日まで

平日:午前10時~午後6時

休業日:土曜日・日曜日・祝日・年末年始

7月1日より

全日:午前10時~午後6時

休業日:第4日曜日・年末年始

 

詳しくはこちら

一般社団法人 千代田区観光協会 

Posted at:17:15

今年もやります!「夏のわくわく課外授業」で楽しく学ぶ夏休み♪

千代田図書館の夏休み恒例イベントといえば「夏のわくわく課授業」。今年ももちろん開催します!

 

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大きな画像を見る⇒表面(PDF:504KB)・裏面(PDF:345KB)

 

小学校4・5・6年生の児童とその保護者を対象に、それぞれの専門分野で活躍中の先生方をお招きして行われる、楽しみながら学べる授業です。

今年は社会英語図工の3教科で“伝える”を学びます。

 

◆社会◆

社会では、手話を学びます。

手話は、手の動きだけで行う会話のように見えますが、目や顔の表情など身体全体を使ったコミュニケーションのひとつなのです。今回の授業では、手話を使ったあいさつや道案内の方法などに挑戦!基礎から学ぶので、手話を全く知らなくても安心して参加できますよ。もちろん、学校で教えてもらったけどもっと手話を知りたい!という方も大歓迎です♪

 

「からだで話そう 手話で話そう」

7月27日(土曜日)午前10時30分~12時(午前10時15分開場)

【定 員】児童10名とその保護者

【講 師】永田潔さん、五由出晴夫さん、安武陽一郎さんほか(NPO法人ホープ)

【会 場】千代田図書館9階 第1・2研修室

【持ち物】筆記用具

 

 

◆英語◆

最近、海外から日本への旅行客の姿を街で多く見かけるようになりましたね。街中で困っている外国人に出会ったときに、英語で話しかけてお手伝いをしてみたいと思いませんか。

この授業では、日本と海外の文化の違いにふれながら、英語でのコミュニケ―ションや実用的な道案内の表現などを学びます。

オリジナルの「ミニ英語まち案内辞典」 も作りますよ。

 

「英語でまち案内をしよう」

8月3日(土曜日)午前10時30分~12時30分(午前10時15分開場)

【定 員】児童12名とその保護者

定員に達したため受付を終了しました

【講 師】宮下いづみさん(Eunice English Tutorial主宰)

【会 場】千代田図書館10階 子ども室

【持ち物】筆記用具

 

 

◆図工◆

図工では、図書館がみんなに親切な場所になるように、一緒に考えてもらいます。

千代田図書館の中をぐるーっと回ってみて「図書館の中に、こんなサイン(記号)があったらもっと親切だな」と思ったら…作ってみよう!

みんなの“あったらいいな!”をデザインする授業です。

 

「図書館の“親切サイン”を作ろう」

8月5日(月曜日)午前10時30分~12時30分(午前10時15分開場)

【定 員】児童12名とその保護者

【講 師】本間由佳さん(明星大学デザイン学部 助教)

【会 場】千代田図書館10階 子ども室

【持ち物】筆記用具

 ※汚れてもいい服装でご参加ください。

 

 

6月27日(木曜日)、28日(金曜日)千代田区在住・在学の児童対象の先行申込受付を、7月1日(月曜日)から一般申込受付を行います。

皆さんのご参加をお待ちしています♪

 

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「夏のわくわく課外授業」

社会・英語・図工いずれも

【対 象 者】 小学校 4・5・6年生とその保護者

【申込方法】 ①千代田区在住・在学者先行受付

       ⇒ 6月27日(木曜日)・28日(金曜日)午前10時~午後6時

       ②一般受付

       ⇒ 7月1日(月曜日)~ 平日午前10時~午後6時

      (①で定員になった科目は、②での募集は行いません)

       電話(03-5211-4289・4290)または 千代田図書館10階にて

お申込みください。(事前申込制・先着順)

※1教科からお申し込みいただけます

【参 加 費】 各300円(児童1名につき、当日お支払いください)

【主  催】 千代田区読書振興センター(千代田図書館内)

 

詳しくは→コチラをご覧ください。

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▽昨年の様子

(授業タイトルをクリックするとレポート記事が開きます)

 

理科「地球温暖化と海 ~海を測るフロートの仕組み~」

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図工「印刷と製本に挑戦!じぶんだけのノートをつくろう」

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国語「遊んで学べる!辞書カルタをつくろう」

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Posted at:10:30

話題の映画『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』写真パネル展

 

世界で最も有名な図書館のひとつ、ニューヨーク公共図書館を舞台にしたドキュメンタリー映画『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』が、岩波ホールで現在公開中。

千代田図書館の10階光壁前の特設展示コーナーでは、映画の公開に合わせて、パネル展示を7月5日まで開催しています。

 

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映画では、図書館の建物や資料、働く人やそこに集う人々などがリアルに映し出されています。

図書館は静かに本を読むところ、というイメージとは離れた姿がそこにはありました。

 “世界屈指の知の殿堂”ニューヨーク公共図書館の舞台裏を知ることができる貴重な映像を、ぜひご覧ください。

 

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『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』

(原題 Ex Libris - The New York Public Library)

 

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監督 フレデリック・ワイズマン

2017年/アメリカ合衆国/205分

配給 ミモザフィルムズ、ムヴィオラ

公式サイトはこちら

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映画を上映中の岩波ホールからほど近い、神保町にある児童書専門店ブックハウスカフェでは、図書館がたくさんでてくる本を集めたフェア「図書館がだいすき!」を開催中です。

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日本の作家や外国の作家、ファンタジーや絵本などさまざまなおはなしの本が並ぶこちらのフェアは6月下旬までやっています。本屋さんで楽しめる図書館のコーナーを、ぜひのぞいてみてください♪

 

最後に、千代田区立図書館で借りられるニューヨーク公共図書館にまつわる本をご紹介します。

 

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『図書館に児童室ができた日

アン・キャロル・ムーアのものがたり』

ジャン・ピンボロー/文 デビー・アトウェル/絵

張替惠子/訳

徳間書店

 

児童図書館サービスの先駆者のひとり、アン・キャロル・ムーアの生涯を綴った絵本です。

いまでは誰もが自由に利用できる図書館ですが、彼女がまだ幼い少女だった1880年頃は図書館に子ども向けの本はありませんでした。アン・キャロル・ムーアをはじめたくさんの熱心な図書館員の働きのおかげで、いまのように子どもも大人も図書館で本を楽しむことができるようになったことを、この本で知ることができます。

千代田図書館では、10階子ども室に置いてあります。(貸出中の場合はご了承ください。)

展示とあわせてお立ち寄りください。

 

 

Posted at:10:15

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信Vol.13
【特別展 アートになった猫たち展~今も昔もねこが好き~】のご案内!

皆さんは、どんな猫に会いたいですか?

ただいま日比谷図書文化館は猫一色です!

 

日比谷図書文化館1階<特別展示室>では、

特別展「アートになった猫たち展~今も昔もねこが好き~4月26日(金)より開催中です。(詳細は→コチラ

 

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「江戸時代」からあった猫ブーム。

本展では、色々な猫の姿が描かれた浮世絵と近代美人画のコレクションを中心に、暮らしの中に描かれた猫や猫を愛した芸術家たちの作品約100点(展示替えを含む)を紹介しています。

 

本展の見どころをご紹介します!

 

【見どころ1】 猫を愛した芸術家たち

猫を描いた歌川国芳、竹久夢二、藤田嗣治、そして現代の作家による猫の作品をご紹介♪

猫好きな文豪、夏目漱石の「吾輩ハ猫デアル」の装丁や、エドガー・アラン・ポーの「黒猫」の挿絵を手掛けたオーブリー・ビアズリーの作品もあります。

 

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【見どころ2】 江戸と明治の猫がいる暮らし

幕末から明治にかけ、人々の暮らしを描いたなかに登場する猫たちの姿♪

江戸時代後期「天保の改革」により、贅沢品が禁止され役者絵なども禁止されました。

しかし、絵師たちは知恵をしぼり人気役者の顔を動物の顔に置き換えて禁止令をすり抜けました。

絵師たちの反骨精神と、ユーモアから生まれた擬人化された猫たちの絵が面白いです。

 

【見どころ3】 歌舞伎の化け猫とパロディ、猫あそび

歌舞伎の名場面に登場する化け猫、擬人化した猫のパロディなどの作品♪

日本の各地には、古くから怪猫伝説というものが伝わっています。

歌舞伎の演目で盛んに取り上げられ人気役者が演じる芝居の名場面の浮世絵に好んで描かれました。

本展示ではそれら浮世絵のほか猫のパロディなど、様々な場面で登場する猫の姿をご覧いただけます。

 

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歌川国利「志んぱんねこ尽」明治23(1890)年(無断転用禁止)

 

人々を魅了し続ける猫の可愛らしさや、人と猫の深い関わりをお楽しみください。

 

特設ボードの前で、「猫をかぶって記念撮影!」という撮影スポットもあります♪

 

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展示作品と解説を収録した特別展公式書籍「アートになった猫たち」(青月社)や、かわいい猫グッズは当館1階のLibrary Shop&Café Hibiyaにて販売しております!

 

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なお、特別展に合わせて2階図書フロアでは、猫をモチーフにした小説や芸術に関する本を集めた関連展示を行っています。

(詳細は→コチラ

 

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『1階特別展「アートになった猫たち展」関連図書展示』

【期 間】 開催中~6月23日(日曜日)

【場 所】 日比谷図書文化館

図書フロア 2階パープルゾーン 三角台

2階図書フロアでは、大の猫好きの彫刻家、朝倉文夫のブロンズの猫がお出迎えです。

3階ブルーゾーンで朝倉文夫の猫作品の人気投票を行っていますので、ぜひお気に入りのポーズに投票してくださいね。

(詳細は→コチラ

 

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『どのポーズがお好き?朝倉文夫の猫

AKN(あさくらのねこ)24総選挙@日比谷』

【期 間】 開催中~6月23日(日曜日)

【場 所】 日比谷図書文化館

図書フロア 3階ブルーゾーン

 

猫好きな方はもちろん、まだ猫の魅力にとりつかれてない方も、皆様のご来館をお待ちしています。

Posted at:15:45

毎年恒例!4月23日から「ヨムキクちよだ2019」が始まります

4月23日(火曜日)は「子ども読書の日」また「世界図書・著作権デー」です。

千代田区立図書館各館では、4月23日から5月12日までの「こどもの読書週間」にあわせ、「ヨムキクちよだ」として、コンサートやスペシャルおはなし会、保護者向けの絵本講座など親子そろって本に親しむことのできる様々なイベントを開催します。

 

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「ヨムキクちよだ」の各イベントについてはこちらからご覧ください。

 

今回は、「ヨムキクちよだ2019」の中から2つをピックアップしてご紹介します♪

 

まずは恒例、千代田区役所1階のさくらベーカリーとのコラボレーション企画「おはなしに出会えるパン屋さん2019」

今年もジョブ・サポート・プラザちよだ、さくらベーカリーにご協力いただき、オリジナルパンを販売します!

 

千代田図書館9階の第2展示ウォールで行う、絵本・児童書の展示「大集合!ふしぎなともだち」にあわせて、さくらベーカリーにもふしぎなパンが大集合します!

ひと足お先に、パンの一部をご紹介。

 

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ふしぎな生き物のかたちをしたパンや、食べたらビックリするようなパンが登場予定です。どうぞお楽しみに♪

 

今年は連休をはさんで4月23日(火曜日)~27日(土曜日)、5月7日(火曜日)~11日(土曜日)の10日間の開催です。

 

おはなしに出会えるパン屋さん2019

 

【開催期間】 4月23日(火曜日)~27日(土曜日)

5月7日(火曜日)~11日(土曜日)

【営業時間】 月曜日~金曜日 午前8時~午後7時

       土曜日 午前10時~午後2時

【場  所】 千代田区役所1階=さくらベーカリー

【協  力】 ジョブ・サポート・プラザちよだ、さくらベーカリー

 

期間中、お会計のときに千代田区立図書館の貸出券をご提示いただいた

方には「ミニサブレ」をプレゼントします。

※おひとり1日1個まで、数に限りがあります。

 

続いては、四番町図書館のスペシャルなおはなし会をご紹介します!

4月28日(日曜日)の「にちようびおはなし会~こどもの読書週間スペシャル」では、いつものおはなし会に加えて、ペーパークラフト作りを楽しめます。

教えてくれるのは、イラストレーターの高松啓二さん

 

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大きな画像を見る(PDF:1021KB)

 

型紙を切って、曲げて、貼って…

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つばめのペーパークラフトが誰でも簡単に作れます!

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ただいま参加申し込みを受付中。ぜひ、ご参加ください♪

定員に達したため、受付を終了しました。

 

にちようびおはなし会 ~こどもの読書週間スペシャル

“ペーパークラフトを作ろう!”

 

【日 時】 4月28日(日曜日)午後2時~3時30分

【場 所】 四番町図書館=ラウンジ

【定 員】 15名(事前申込制) 受付終了

【対 象】 小学生以上

【参加費】 無料

【申 込】 電話(03-3239-6357)または四番町図書館カウンターへ。

詳しくはこちらをご覧ください。

 

ゴールデンウィーク中も、千代田区立図書館は開館しています。

※4月28日から5月6日までは千代田図書館・日比谷図書文化館・四番町図書館は午後5時閉館。

千代田図書館は4月28日、四番町図書館は5月5日が休館。

 

皆さまのご利用をお待ちしています。

Posted at:10:00

古書店街の春の風物詩♪神保町さくらみちフェスティバル「春の古本まつり」

 

東京都心のサクラは、早くも満開になり見ごろを迎えました。

こちらは千代田図書館から一番近いお花見スポット、清水門~北の丸公園のサクラ。

 

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現在、千鳥ヶ淵や国立劇場など、区内の桜の名所では、「千代田さくら祭り」として多くのイベントが開催されています。

 

神保町古書店街でも、3月29日(金曜日)から31日(日曜日)まで、秋の「神田古本まつり」に次ぐ大きなイベント、神保町さくらみちフェスティバル「春の古本まつり」が行われています!

 

専大前交差点から駿河台下交差点までの靖国通り沿いに、ずらりと並んだ本やレコード、雑貨などのワゴン。

神保町古書店街の各書店が出店し、古書のワゴンセールを行っています。

 

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写真は今日午前中のようす。初日から早くも多くの人が足を運び、賑わっていました!

 

「春の古本まつり」期間中は、神保町交差点・岩波広場に休憩所「さくら茶屋」がオープン。

古書を探して歩き疲れた時に嬉しい甘酒の無料サービス(各日午前11時~午後4時、1日1,000杯限定)があります。

また、3月30日(土曜日)・31日(日曜日)には共立女子大学二胡サークルの二胡演奏会も予定されています♪

 

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靖国通りでワゴンセールが開催されるのは、秋の「神田古本まつり」と、この「春の古本まつり」の年2回だけ。

掘り出し物を見つけに、今週末はぜひ神保町古書店街にお出かけください!

 

神保町さくらみちフェスティバル

春の古本まつり(ワゴンセール)

【日 時】 開催中~3月31日(日曜日)午前10時~午後6時

【場 所】 神田神保町古書店街(靖国通り沿い)※雨天中止

 

二胡演奏会

【日 時】 3月30日(土曜日)・31日(日曜日)

      午前11時30分~、午後1時30分~、午後3時~

【場 所】 神保町交差点・岩波広場 ※雨天中止

【演 奏】 共立女子大学二胡サークルのみなさん

 

靖国通りから路地を入った先にあるすずらん通り商店街の「小学館ギャラリーBH神保町 本と街の案内所」では、3月31日(日曜日)も神保町さくらみちフェスティバルにあわせて臨時営業を行います。

 

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「春の古本まつり」を楽しんだ後は、古書探しのお手伝いや街歩きマップの作成など、神保町を楽しむヒントがたくさん見つかる「本と街の案内所」にもお立ち寄りください♪

(本の販売は行っていません)

Posted at:14:40

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信Vol.13
春だ!桜だ!日比谷公園で桜を楽しんでみませんか?

今年も桜の季節がやってまいりました。

東京管区気象台は、3月21日に東京で桜(ソメイヨシノ)が開花したことを発表しました。

 

日比谷公園の桜のつぼみもだんだんほころんできています。

 

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2019年3月19日撮影

 

そこで今回のちよぴたブログでは

日比谷公園の桜のみどころをご紹介します。

 

日比谷公園では、ソメイヨシノをはじめ、カンヒザクラ、シダレザクラなど8種類以上のサクラが毎年花を咲かせます。

 

公園内にはベンチや木陰があり、桜を愛でながらゆっくりとおくつろぎいただけるスポットもたくさん!

 

例えば、千代田線 霞が関駅C4出口から出て、西幸門交差点を渡った目の前の日比谷公園カモメの広場、噴水付近。

ちょうど図書館に向かう道すがら、お花見を楽しんでいただける絶好のスポットになります。

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2018年3月27日撮影

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2018年3月27日撮影

 

桜だけでなく、噴水の周りの花壇に植えられた色とりどりのお花も目を引きます。ソメイヨシノの木の下のベンチに座ってお弁当を広げれば、春を満喫できます。

 

他にも、池に映る桜が美しい「雲形池」のソメイヨシノの大木も見逃せません。

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2018年3月27日撮影

 

また、家族連れやグループに人気があるのは、公園中央にある、草地広場周辺のソメイヨシノ並木です。

例年、広場周辺では、レジャーシートを敷いてお花見を楽しまれているたくさんの人の姿が見られます。

 

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2018年3月27日撮影

 

草地広場にはお子さまが楽しめる遊具もありますので、お子さま連れのピクニックなどいかがでしょうか。さらに、隣の「健康広場」には、大人用の運動器具もあります。

お花見で食べ過ぎてしまった・・そんなときに立ち寄られては?

 

3/28(木)-31(日)には、日比谷公園の大噴水前広場では、グルメイベントの「地元めしクオーゼイ」が開催予定となっていますので、お花見ついでのお散歩もおすすめです。

 

公園内には、一部立ち入りいただけない場所などもあります。ご来園の際は、マナーを守ってお花見をお楽しみください。

 

なお、日比谷図書文化館では、この時期に開催される千代田区内各所の桜まつりをご案内しています。

1階受付横にて、千代田区内の桜の見どころマップを展示しておりますので、ぜひお立ち寄りください。

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千代田さくら祭り公式ガイドマップや、広報千代田・さくら特集号もお配りしています。

 

また、千代田1万2千年の歴史を展示している「常設展示室」入口には「皇居東御苑」で採取された15種類の花が展示されており、うち8種類は桜です。

本物の花をアクリル樹脂で固めたオブジェは、花びらの様子が美しく保存されています。特徴をじっくりご覧になり、街中のいろいろな桜と見比べていただくと、今年のお花見がさらに楽しくなるかもしれません。

 

当館2階のパープルゾーン・3階ブルーゾーンの閲覧席にも、桜をお楽しみ頂ける席があります。ご来館の際は、チェックしてみてください。

 

皆さまのご来館をお待ちしています。

 

 

Posted at:10:15

東京古書会館で写真展「東京儚夢(ぼうむ)-銅板建築を訪ねて」

神田小川町にある東京古書会館で、3月22日(金曜日)から30日(土曜日)まで、写真展「東京儚夢(ぼうむ)-銅板建築を訪ねて」が開催されます!

 

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東京古書会館2階にある情報コーナーは、イベント開催時であればどなたでも見学することができます(日曜・祝日は休館)。

 

家屋に銅板が貼られた「銅板建築」は、1923年(大正12年)の関東大震災からの復興の過程で東京に多く建てられました。その後の戦災をまぬがれた銅板建築が、いまなお東京の下町のところどころに遺されています。

 

『東京儚夢-銅板建築を訪ねて』(高野慎三/著、論創社)は、急激な変化を続ける東京の街並みの中で、かろうじて残る千代田区、台東区、中央区、品川区の銅板建築を訪ねてその姿を収めた写真集。展示では、この写真集より約100点の写真が展示されます。

 

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『東京儚夢-銅板建築を訪ねて』

高野慎三/著

論創社

(本の詳しい情報は書名をクリックしてご覧ください)

 

写真集に収録された著者の「私的回想」によると、神田神保町古書店街にもかつては多くの銅板建築の古書店が軒を連ねていたそうです。それらは現在の靖国通りやすずらん通り、さくら通りには残されていませんが、写真集のページをめくると、千代田図書館周辺に今も残る銅板建築の数々を見ることができます。

掲載されている銅板建築は、昔ながらの商店街に残る小さな商店や個人の住居など、どれも高名な歴史的建造物ではありません。しかし、日々街の表情が変わりゆく東京の街並みの中で、何気ない風景こそ心にとどめておきたいものです。

 

写真展の最終日には著者を招いてのトークイベントも行われます!(詳細は下記のお知らせをご覧ください)

この機会に、ぜひ足をお運びください。

 

写真展「東京儚夢-銅板建築を訪ねて」

【会 期】 3月22日(金曜日)~30日(土曜日)

【時 間】 午前10時~午後5時

【会 場】 東京古書会館 2階情報コーナー

      (千代田区神田小川町3-22)

【休館日】 日曜日・祝日

【入場料】 無料

写真展の詳細はこちら

 

トークイベント

【日 時】 3月30日(土曜日)

午後2時~(開場1時30分~)

【会 場】 東京古書会館 7階

【入場料】 500円

トークイベント予約ページはこちら

Posted at:16:00

「答えは街の中にある 神保町クイズラリー」番外編クイズ~解答編~

 

前回のブログでお送りした番外編クイズ、チャレンジしていただけましたか?

予告どおり、今回は正解を発表します。

 

 

「答えは街の中にある 神保町クイズラリー」番外編クイズ

~解答編~

第1問

神保町の靖国通り沿いにある、大正13年創業のカレー店「共栄堂」で食べられるのは○○カレー?

答え ①スマトラ

“カレーの街”としても知られる神保町の中でも最も古いカレー店のひとつ「共栄堂」。冬季限定の人気メニュー焼きりんごは4月まで。神保町名物の味をご賞味ください。

 

第2問

神保町・すずらん通りにある「キッチン南海」のショーケースにある置物は、なんの動物?

答え ③ぞう

平日のランチタイムにはいつも長い行列ができる洋食屋「キッチン南海」。味もボリュームも大満足のランチを食べて、午後へのパワーをチャージ!

 

第1問・第2問の答えは、じつは千代田図書館で開催中の企画展示「図書館から始まる"ぶらり旅" まるごと神保町」の中にありました。お気づきになりましたか?

 

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こちらの展示は3月23日まで。3月25日からは展示内容が変わります。ぜひお越しください。

 

第3問

以前「九段下ビル」があった俎板橋(まないたばし)の交差点近くに、新しい校舎を建設中の大学は?

答え ①専修大学

 

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多くの大学や教育施設がある千代田区に、またひとつ学びの場が加わります。

千代田区立図書館は区内9校11館の大学図書館と連携しており、区内在住の方はご利用いただけます。利用条件および方法は各館によって違いますので、詳しくは千代田区立図書館ホームページをご確認ください。

 

第4問

神保町交差点、神保町駅A5出口付近にある「集英社文庫」と「集英社新書」の看板。正しい並びはどっち?

答え ①上が「集英社文庫」、下が「集英社新書」

 

 

 

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白山通りと靖国通りが交わる神保町交差点。看板の対角線にある岩波広場は、古書店街のイベントでたびたびにぎわいます。

3月末には春の古本まつり「神保町さくらみちフェスティバル」が開催され、甘酒の無料サービスや二胡の演奏会も予定されています♪

 

 

第5問

神保町交差点近くにある「神保町ブックセンター」横のカベ、丸い窓の中に飾られている辞典は?

答え ②広辞苑

 

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昨年岩波書店から刊行された『広辞苑 第七版』は10年ぶりの改訂新版。ちなみに大辞林三省堂大言海冨山房から刊行されています。すべて千代田区内にある出版社です。

 

第6問

白山通りの一ツ橋交差点近くにある「学士会館」の敷地内にあるのは、なんの記念碑?

答え ②日本野球発祥の地 記念碑

日本に初めて野球を伝えたとされるホーレス・ウィルソン氏の野球殿堂入りを記念して2003年に建立されました。重厚かつモダンな雰囲気をもつ学士会館は、関東大震災後に建築された震災復興建築で、国の有形文化財に登録されています。

 

 

いかがでしたか?

ここでは紹介しきれない、楽しくて魅力的なスポットが神保町にはまだまだたくさんあります。

だんだん暖かくなってきたこの季節、ぜひ街あるきを楽しんでください♪

 

Posted at:10:20

「答えは街の中にある 神保町クイズラリー」番外編クイズ!

3月20日(水曜日)まで、千代田図書館では「答えは街の中にある 神保町クイズラリー」を開催中です。

 

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クイズを解きながら街歩を楽しんで、千代田図書館オリジナルクリアファイルをゲット!どなたでもご参加できますので、ぜひチャレンジしてください♪

くわしくは→こちらのブログ記事をご覧ください。

 

このクイズラリーで出題されているクイズは8問ですが、準備の段階ではたくさんの神保町に関するクイズを作成しました。

もっと皆さんに紹介したい!

ということで、今回のちよぴたブログでは、候補にあがった問題の一部を「答えは街の中にある 神保町クイズラリー」番外編クイズとして出題することにしました!!

問題は全部で6問。本編とあわせて、番外編もぜひお楽しみください。

それでは、スタートです!

 

「答えは街の中にある 神保町クイズラリー」番外編クイズ

 

第1問

神保町の靖国通り沿いにある、大正13年創業のカレー店「共栄堂」で食べられるのは○○カレー?

①スマトラ

②ジャワ

③スリランカ

 

第2問

神保町・すずらん通りにある「キッチン南海」のショーケースにある置物は、なんの動物?

①うさぎ

②とら

③ぞう

 

第3問

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以前「九段下ビル」があった俎板橋(まないたばし)の交差点近くに、新しい校舎を建設中の大学は?

①専修大学

②明治大学

③日本大学

 

第4問

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神保町交差点、神保町駅A5出口付近にある「集英社文庫」と「集英社新書」の看板。正しい並びはどっち?

①上が「集英社文庫」、下が「集英社新書」

②上が「集英社新書」、下が「集英社文庫」

 

第5問

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神保町交差点近くにある「神保町ブックセンター」横のカベ、丸い窓の中に飾られている辞典は?

①大辞林

②広辞苑

③大言海

 

第6問

白山通りの一ツ橋交差点近くにある「学士会館」の敷地内にある記念碑は、次のうちどれ?

①マンガ喫茶発祥の地 記念碑

②日本野球発祥の地 記念碑

③カレー発祥の地 記念碑

 

 

ふだん千代田図書館や神保町をよく訪れる方でも、意識していないと見落としてしまうような街のちょっとした風景の数々。この機会に歩いて見つけてみませんか?

答えは次回のちよぴたブログで発表しますので、どうぞお楽しみに!

 

Posted at:12:25

コンシェルジュ通信Vol.40:介助犬に会ってきました!

 

私たちの身の回りには「盲導犬」、「聴導犬」、「介助犬」など、主人を助け生活を共にする様々な「補助犬」がいます。きちんと訓練され、認定を受けた補助犬は『身体障害者補助犬法』により、主人と一緒に公共施設をはじめとする病院などに同行することができます。千代田図書館にも補助犬をお連れの方や車いす利用の方の優先席があります。

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そこで今回は、1月に千代田区障害者よろず相談 MOFCAで開催された介助犬デモンストレーションを見学に行ったときの様子を紹介します。

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この日の主役は、日本介助犬協会のPR犬『ハッシュ』(ゴールデンレトリーバー、オス・4才)です。

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介助犬は、手や足が不自由な方の自立や社会参加を目的とする補助犬のひとつです。

訓練は、個々の障害に合わせて行われ、全て寄付金でまかなわれています。

介助の際に、ある程度の力や体の大きさを必要とすることから、大型犬(ゴールデンレトリーバーやラブラドールレトリーバー)が適しているとのこと。その他、何か行動をするときに「これでいいの?」と主人に意思を確認できる人懐っこい性格も重要になるそうです。

 

今回のデモンストレーションは、つぎの4の内容で行われました。

① 鼻先や前歯、舌を上手に使って10円玉を拾って主人に渡す。

② 冷蔵庫の取手に付いている紐をくわえて引っ張り、中にあるペットボトルを取って、鼻を使って扉を閉めます。そしてペットボトルを主人に届ける。

③ 隠してある携帯電話を探して、主人に届ける。携帯電話や電話の子機などは、助けを呼ぶ「重要な連絡手段」のため、これは最も大切な訓練だそうです。

④ 体を使って主人の足を持ち上げ、口で靴下を脱がせて、靴下を洗濯カゴの中に入れる。

 

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訓練の際は、「一連の介助」が出来たら褒める(このときの褒め方は拍手)。少しでも出来なかった時は、褒めないという方法を使います。例えば、靴下を上手に脱がすことが出来ても、洗濯カゴに入らずに端に引っかかってしまった場合は、成功ではないので、見学者も拍手をしないようにしました。「中途半端でも良い」と覚えないようにするためだそうです。

 

また、私たちが街で「補助犬」を見かけた際は、「触れない」、「声をかけない」、「見つめない」ことが大切。気がそれて、指示を忘れさせないために必要な“優しい無視”なのかもしれませんね。

 

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現在、介助犬を必要とする人は全国で約15,000人。しかし、認定を受けた介助犬はわずか66しかいないそうです。今回のデモンストレーションは「介助犬」について知る貴重な機会になりました。

 

社会福祉法人 日本介助犬協会

介助犬の申請や寄付金についてなど

詳しくはこちらをご覧ください。

千代田区障害者よろず相談 MOFCA

【場 所】 千代田区一ツ橋1-1-1 パレスサイドビル1階

【開所日】 月曜日~金曜日(午前9時~午後7時)

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Posted at:13:40

【イベント情報】図書館を飛び出し、街へ!神保町クイズラリーを開催します

以前こちらのブログでもお伝えした、千代田図書館企画展示「としょかんのこしょてん100回記念 図書館から始まる“ぶらり旅” まるごと神保町」の関連イベント『答えは街の中にある 神保町クイズラリー』がいよいよ2月25日からスタートします。

 

クイズの出題テーマは、ずばり神保町

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千代田図書館9階第2展示ウォールで神保町周辺に関するクイズを掲示し、解答用紙を配布します。

いつもだったら、わからないことは図書館を使って調べていただきたいところですが…今回は、ぜひ図書館を飛び出して、解答用紙を手に神保町を歩いてみてください!

解答用紙には問題と街の地図も載っているので、初めて歩く方でも迷わず答えが見つけられるはず♪

全問解答した方には、千代田図書館オリジナルクリアファイルをプレゼント!

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プレゼントの引換場所は千代田図書館9階のコンシェルジュブースと、神保町のすずらん通りにある本と街の案内所の2か所。クイズがすべて解けたら、記入済みの解答用紙をお持ちください。

ちなみに、クリアファイルにプリントされている古地図は、コンシェルジュブース前にあるマットと同じもの。

そして、このデザインの中にもちょっとした秘密が隠されています。それが何かは、クリアファイルをよ~く見て探してくださいね(←ヒントは、緑色のマル)

 

神保町をよく知っている方も、まだ行ったことがないという方も、皆さんぜひご参加ください。

 

 

としょかんのこしょてん100回記念

 図書館から始まる“ぶらり旅” まるごと神保町 関連イベント

『答えは街の中にある 神保町クイズラリー』

【期 間】2月25日(月曜日)~3月20日(水曜日)

【場 所】

・出題および解答用紙配布:千代田図書館9階第2展示ウォール

 ※最終日の解答用紙配布は12時まで

・プレゼント引換:①千代田図書館9階コンシェルジュブース

         ※午前10時~午後5時

         ②本と街の案内所(千代田区神田神保町1-15)

         ※午前11時~午後5時/日曜・祝日休み

【対 象】どなたでも

【参加費】無料

 

詳しくはこちらをご覧ください。

 

 

Posted at:16:55

専門店が"今"おすすめしたい本、大集合!「ブックハウスカフェ大賞」

千代田図書館からも近い、子どもの本の専門店ブックハウスカフェでは、現在「第2回ブックハウスカフェ大賞」を発表しています!

 

ブックハウスカフェの書籍部スタッフ6名が2017年10月~2018年9月に出版された絵本と児童書の中で、ぜひおすすめしたいと挙げたお気に入りの作品から大賞を決定しました。

個性もさまざまで、好きな本の傾向もバラバラというスタッフの皆さん。それぞれが挙げた数多くのおすすめ作品の中から、“めずらしく意見が重なった”3作品が「絵本部門」の第1位と第2位「児童書部門」の第1位に選ばれました。

 

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お店に入ってすぐ目につく「ブックハウスカフェ大賞」の棚。

受賞作品の3冊はもちろんのこと、「絵本部門」「児童書部門」それぞれでおすすめ作品に挙がった本も並べられています。

 

また、出版年に関係なく「2018年に出会って嬉しかった本」も選出。こちらもバラエティ豊かな本が並んでいます。

 

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大賞に輝いた作品はぜひ、お店でお確かめください♪

 

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おすすめ作品に添えられた、思い入れたっぷりのコメントにも注目です!

 

近年では、書店員や読者が投票して決める文学賞も話題になることが多く、本を選ぶときの参考にする方も多いのではないでしょうか。

 

お店のリニューアルオープンをきっかけに始めたという「ブックハウスカフェ大賞」。

スタッフの吉野さんは、「私たちスタッフが“今おすすめしたい!”という本ばかりが集まっています。最新の絵本や児童書に“こんなにいいものがあるよ”ということを知っていただけたら」と話してくれました。

 

日々出版される数多くの新刊本から、自分にぴったりの一冊を見つけ出すことは本当に難しいものです。

おすすめ情報や口コミを自分で検索して探すのも楽しいけれど、毎日のように本を巡る最新の動向を見ている書店員さんならではの選書は、本探しの力強い味方になってくれます。

 

「ブックハウスカフェ大賞」作品の紹介は2月末までの予定とのこと。

受賞作品、おすすめの作品を手に取って、この機会にぜひお気に入りの一冊を見つけてください!

 

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ブックハウスカフェ

【所 在 地】 千代田区神田神保町2-5 北沢ビル1階

【営業時間】 平日  午前11時~午後11時

       土日祝 午前11時~午後7時

【定 休 日】 不定休

 

お店について、詳しくは→コチラ

 

Posted at:12:25

【展示情報】神保町の魅力を発見!千代田図書館の企画展示がスタート!

千代田図書館では、年間を通して様々なテーマの企画展示を行っています。

主な展示スペースは9階展示ウォールですが、レファレンスカウンターの向かいにも展示スペースがあるのにお気づきですか?そこでは2007年から「としょかんのこしょてん」と題した神田古書店連盟との連携企画展示が行われてきました。その展示が、この度なんと100回目を迎えます!

 

現在、千代田図書館9階フロア全体を使って「としょかんのこしょてん」100回を記念した企画展示を開催中。テーマはズバリ「神保町」です。5月25日(土曜日)まで、前・後期にわけて関連図書の展示やパネルで神保町の魅力を紹介しています。

今回のちよぴたブログでは、展示エリアごとの見どころをお伝えします♪

 

■□■展示ウォール■□■

こちらはメイン展示。個性豊かな神保町の古書店とおすすめ古書を紹介しています。

 

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神保町の古書店は、それぞれ専門に扱う分野があり、ここでは分野別に10のジャンルに分けてパネルに展示しました。前後期それぞれ22店舗、合わせて44店舗の古書店を紹介します。

古書店はちょっと敷居が高くて入りづらい…と感じていた方も、店主さんなどのコメントを見たら親しみが感じられますよ♪

 

■□階段下エリア□■

展示ウォールで気になる古書店があったら、後ろを振りむいてみてください。

 

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階段下エリアでは、展示と同じくジャンルごとに色分けされた神保町全体図を掲示しており、展示ウォールで紹介されているお店をはじめとした150以上もの古書店の場所が一目でわかります。

地図のとなりには、かつての神保町の姿をお伝えするコラム「街に歴史あり あのころの“本の街・神保町”」。今では“落ち着いた大人の街”のイメージが強い神保町ですが、数十年前までは若者たちが集う歓楽街だったとは驚きです。

 

■□■中央壁面(一般開架ゾーン側)■□■

館内の壁面も、展示スペースになっています。

一般開架ゾーン~区民の書斎~側の壁面を使い、共立女子大学生が考えた神保町活性化計画が展示されています。

 

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これは、共立女子大学家政学部 建築・デザイン学科デザインコースの課題として作成されたものなので、パネルの内容はあくまでフィクションです(笑)

でも、これが誰かの目に留まり数年後には実現!なんてことがあるかもしれません。今後の神保町にも注目してくださいね。

 

■□■中央壁面(調査研究ゾーン側)■□■

壁面を使った展示がもう一つ。

 

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調査研究ゾーン~セカンドオフィス~側のレファレンスカウンターを挟んだ壁面では、街の看板メニューであるカレーや老舗喫茶店のほか、最近オープンした注目のお店などバラエティに富んだ神保町グルメを紹介しています。

本を片手に、立ち寄りたくなるお店ばかりです♪

 

■□■出張古書店コーナー■□■

最後にご紹介するのがこちら。ここで99回続いた「としょかんのこしょてん」があったからこそ生まれた今回の企画展示。

ここでは、「古書と一緒に楽しむ ちよだの梅桜」を展示しています。

 

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これから見頃を迎えるや、千代田区の花であるの名所とともに、関連図書を紹介。街あるきの参考にしてみてはいかがでしょうか?

 

今回の展示は、前・後期の2期に渡って開催します。古書店紹介など、展示内容は入れ替えがありますので、見るたびに新たな発見があるかもしれません。

また、展示されている図書はすべて貸出可能です。ぜひお手にとってご覧ください。

 

2月25日(月曜日)からは、千代田区読書振興センター主催の関連企画「答えは街の中にある 神保町クイズラリー」も始まりますので、どうぞお楽しみに!

 

千代田図書館企画展示

「としょかんのこしょてん100回記念

図書館から始まる“ぶらり旅” まるごと神保町」

【会 期】 前期:開催中~3月23日(土曜日)

      後期:3月25日(月曜日)~5月25日(土曜日)

【場 所】 千代田図書館=9階 展示ウォール ほか

【休館日】 2月24日(日曜日)、3月24日(日曜日)、4月28日(日曜日)

【主 催】 千代田区立千代田図書館

【協 力】 神田古書店連盟、株式会社風讃社、千代田区観光協会

共立女子大学 家政学部 建築・デザイン学科デザインコース

その他詳細は→こちら

 

もっと街の情報を知りたい!という方は、ぜひコンシェルジュにお尋ねください。

神保町のまちを楽しむお手伝いをいたします♪

 

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千代田図書館9階コンシェルジュブースでお待ちしています!

Posted at:10:55

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信Vol.12
冬の日比谷公園を楽しもう!

 

早いものでもう1月も後半となりました。

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信としては、今年最初の記事となります。

今年も当館ならではの情報をお届けしてまいります。

 

寒さも日に日に厳しくなってきました。

雲形池の鶴の噴水から、つららが下がる光景は日比谷公園の冬の風物詩。

以前、ニュースなどでご覧になった方も多いのではないでしょうか。

今年も氷点下4度程度になると、鶴の噴水から下がるつららが見られるかもしれません。

寒いのは辛い。でも見たい。複雑な心境です。

 

ちなみにこちらは2016年 2月に撮影した鶴の噴水から下がったつらら。見事です。

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さて、そんな日比谷公園。

さすがに寒さが厳しい1月は園内で開催されるイベントはほとんどありません。逆に言えば、静かな公園の散策を楽しむには格好の季節です。

でも、やっぱり寒い!

 

そこで今回はそういう時におススメしたい

日比谷公園内にある無料で楽しめるあったかスポットをご案内します!

 

◆名前は【スポーツステーション&カフェ】ですが、

「スポーツステーション&カフェ」はスポーツしなくても使えます!

 

昨年11月にオープンしましたこちらの施設。

「公園から心身ともに健康的なライフスタイルをサポートする」をコンセプトに、アシックスと東京都公園協会が管理・運営しています。

ランニング時に利用できるロッカールームを備えた「ランステーション機能」と、「美と健康をサポートするカフェ機能」を併せ持った施設です。

館内のスポーツギャラリーには、現在、1964年東京オリンピックにまつわる品々や、リオ五輪・平昌五輪のユニフォームなどが展示されています。

公園の無料休憩所としても開放されていますので、飲食持ち込みでのご利用も可能。もちろん、温かい飲み物や食べ物もご注文いただけます。

大きなガラス窓から公園を眺めながら、ほっと一息されてはいかがでしょうか。

 

SPORTS STATION & CAFE

 

 

次にご紹介する3つのスポットは「緑と水の市民カレッジ」内にある施設です。

 

意外に穴場? 緑と水の市民カレッジ内のワーク&スタディルーム

「HIBIYA PARK BIZ」

こちらも昨年11月にオープンしました。

日曜日・祝日・年末年始を除く午前9時~午後5時に開館しています。

全22席と少し小ぶりではありますが、カウンター電源席10席をはじめ、丸テーブル・ソファ席などもあり少人数での打ち合わせなどにも使い勝手がよさそうな施設となっています。

詳しいご利用方法はこちらからご確認ください。

 

◆公園や緑地に関する専門図書館

「みどりの図書館・東京グリーンアーカイブス」もオススメ

公園や緑地に関する古地図や絵はがき等の貴重な資料をはじめ、緑に関する雑誌や図書など約17万点が所蔵されている専門図書館す。

公園や緑に関しての調べものがあれば、当館と併せてお立ち寄りいただくことで、新たな発見があるのではないでしょうか。

 

みどりのiプラザでは企画展も始まりました。

「徳川三代将軍から、大名・庶民まで、花開く江戸の園芸文化-その保全と継承-」

 

【期 間】 開催中~3月1日(金曜日)

【場 所】 みどりのiプラザ(緑と水の市民カレッジ3階)

 

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武士から庶民に至るまで、多くの人々に愛された江戸の園芸文化に関する展示です。

 

他にも緑と水の市民カレッジに向かう階段には、日比谷公園の懐かしい写真が、たくさん掲示されています。ご利用の際はぜひ併せてお楽しみください。

 

 

もちろん日比谷図書文化館も見どころあり!特別研究室にて企画展示が始まります

「広告で見る日本統治期台湾の商業地」

 

【期 間】 開催中~3月31日(日曜日)

【場 所】 特別研究室(日比谷図書文化館4階)

 

特別研究室所蔵の内田嘉吉文庫に残されている、日本統治期台湾関連本に掲載されたさまざまな広告をご紹介。

また、広告主の所在地を「火災保険特殊地図」上に示すことを試みた展示です。広告と地図から、かつての台湾の賑わいの街をご覧いただけます。

 

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他にも図書フロアでの小さな企画展示や、日比谷カレッジも盛りだくさん。

詳しくは当館ホームページ「展示・イベント情報」からご確認ください。

 

日比谷図書文化館ホームページ

 

寒い日が続きますが、どうぞご自愛ください。

皆様のご来館をお待ちしています。

Posted at:12:00

冬の夜に灯る 皇居のライトアップ

皆さん、あけましておめでとうございます。

ちよぴたブログでは、今年も本にまつわる話題や千代田区のまち情報などをお伝えしていきます♪

2019年最初にお伝えする情報は皇居のライトアップ。年末年始の期間限定で、皇居二重橋などで実施されます(ライトアップは1月6日まで)。

 

日没後に、千代田図書館から大手門方面に向かって出発!

たくさんのランナーとすれ違いながら進んでいくと、幻想的に浮かび上がる建物が見えてきました。

 

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大手門です。

遠くにはビル群や東京タワーを見ることもできます。

 

別の角度からの写真がこちら。

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お濠の水面にその姿がくっきりと映し出されています。

 

少し歩くと現れたのが、巽櫓。奥には富士見櫓も見えます。

 

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坂下門を経由して皇居外苑の中を進みます。

そしてたどり着いたのが、正門二重橋伏見櫓

 

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白く浮かび上がるように照らされた門や櫓とオレンジ色の暖かい光が燈る橋の欄干装飾灯のコントラストが美しく、写真を構える人の姿も多くみられました。

 

 

桜田門を抜けて、本日の皇居散策はここで終了。

「ここも普段は真っ暗ですよ。年末年始だけの、特別なライトです。」

と、教えてくれた護衛官さんのことばがちょっと誇らしげに聞こえました。

 

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皇居二重橋等のライトアップ

 

【実施期間】平成30年12月23日(日)から同31年1月6日(日)まで

【実施時間】午後5時から午後9時まで

その他詳細は宮内庁ホームページでご確認ください。

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また、千代田図書館9階レファレンスサービスカウンター前の出張古書店コーナーでは、としょかんのこしょてん番外編として「千代田区内冬のぶらり散策ガイド『ホッコリ過ごす ちよだの冬』」を展示中です。

冬の街歩きの参考に、ぜひご覧ください。

 

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本年も千代田区立図書館ならびにちよぴたブログをよろしくお願いいたします。

Posted at:12:00

冬休みも図書館へ!子ども向けおすすめ本展示&年末年始の開館スケジュール

今年も残りわずか。皆さんは平成最後の年越しを、どのように過ごしますか?

千代田図書館は、年内は12月31日(月曜日)まで開館。新年は1月4日(金曜日)から開館いたします。

新しい年に開く本を探しに来ませんか?

 

冬休みの読書に!子ども向けおすすめ本展示

 

千代田図書館では、冬休み恒例千代田区読書振興センター学校支援担当司書による子ども向けおすすめ本展示が始まっています!

 

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冬休み期間中、千代田図書館9階第2展示ウォールと10階児童書コーナーで、「おはなしトレイン(乳幼児向け・小学生向け)」BOOK TRAIN(中学生向け)」2018年冬号で紹介している本を、司書のおすすめコメントとともに展示しています。

今年の展示は、冬の夜空を走る列車のようなデザイン。イラストは司書の手描きです!

ぜひお立ち寄りください!

(貸出可/貸出中の場合はご了承ください)

 

本のリストはこちらからもご覧いただけます。

「おはなしトレイン ふゆのわくわく号」乳幼児版(0~5歳)(PDF:514KB)

「おはなしトレイン ふゆのわくわく号」小学生版(PDF:476KB)

「BOOK TRAIN 2018年冬号」中学生版(PDF:358KB)

 

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【展示期間】 開催中~2019年1月7日(月曜日)

【展示場所】 千代田図書館9階=第2展示ウォール

       10階=児童書コーナー小展示スペース

 

10階の児童書コーナーでは「おはなしトレイン」の展示の他に、お正月の本や来年の干支亥(イノシシ)の本も紹介しています。

こちらもぜひお立ち寄りください♪

 

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千代田区立千代田図書館 年末年始のスケジュール

 

千代田図書館では、下記の日程で開館時間の変更と休館があります。

他の区立図書館の開館日時についてはコチラをご確認ください。

 

12月29日(土曜日) 午前10時~午後5

12月30日(日曜日) 午前10時~午後5

12月31日(月曜日) 午前10時~午後5

1月1日(火曜日・祝日)~1月3日(木曜日) 休館

※休館中の資料返却は、ブックポストをご利用ください。

(CD・ビデオ・DVDは梱包して投函してください)

1月4日(金曜日)からは通常どおりに開館します。

 

今年も「ちよぴたブログ」をご愛読いただき、ありがとうございました!

皆さま、どうぞよいお年をお迎えください。

Posted at:09:45

千代田のまちを彩る紅葉&おすすめ絵本

2018年も残すところあと1か月あまり。今年の東京地方は木枯らし1号も吹かず比較的暖かな日が続いたため、紅葉の見頃時期も例年よりやや遅めになりました。

今回は、きれいに色づいた千代田区の紅葉風景をお伝えします。

 

こちらは、千代田図書館からほど近い北の丸公園の紅葉です。

澄んだ青空の下、鮮やかに色づいた葉がきれいに映えています。

 

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こちらは公園内の紅葉の名所、モミジ谷。日当たりのよいところから色づき、緑から赤のグラデーションが目を引きます。平日の午後、通りがかる人々は足を止めて見入ったり、カメラを構えたり、思い思いに紅葉を楽しんでいました。

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続いて日比谷公園です。

 

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中央に鶴の噴水がある雲形池のまわりは紅葉スポットのひとつ。この日は日曜日ということもあって、カメラを手にした人でにぎわっていました。

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公園内を進むと、ひときわ大きなイチョウの木があり、その下には落葉が黄色いじゅうたんのようになっていました。

日比谷公園の開園を控えた明治34年、設計者の本多静六博士が現在の日比谷交差点にあったイチョウの大木を伐採せず、自分の首を賭けても移植してみせるとして見事に園内に活着させたことから、このイチョウは首かけイチョウとよばれています。

 

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日比谷松本楼の前に立っています。園内でぜひ見つけてみてくださいね。

 

もうすぐ紅葉の季節は終わり、本格的な冬がやってきますね。

今年は紅葉を見るチャンスがなかったという方も、あたたかいお部屋の中で本を開いて紅葉を楽しんでみてはいかがでしょうか?

さいごに、葉の色や形をじっくりと観察しながら楽しめる絵本2冊をご紹介します。

絵本を開いてお子さんと一緒に、おうちの周りや公園で見つけた落ち葉を調べてみるのも楽しいですね♪

書名をクリックすると、それぞれの本の詳しい情報をご覧いただけます。

 

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落ち葉

平山 和子  /文と絵、平山 英三 /構成と写真

福音館書店

 

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落ち葉のふしぎ博物館 ゲッチョ先生の落ち葉コレクション

盛口満/文・絵、少年写真新聞社 

Posted at:10:30

四番町図書館コメントコンテスト2018結果発表!

中学生・高校生の皆さんから本の紹介文を募集し、優秀な作品を決める「四番町図書館コメントコンテスト 2018」の大賞作品が決定しました!

 

今年は、四番町図書館の司書が選定した「中高生にぜひ読んでもらいたい10冊」の中から好きな一冊を選んで読み、「この本のここがすごい!」「他の人にも読んでほしい!」と思ったことを200字以内のおすすめコメントに書いていただきました。

 

四番町図書館の司書が選んだ「中高生にぜひ読んでもらいたい10冊」

それぞれの本の詳しい情報は、書名をクリックしてご覧ください。

千代田区立図書館のホームページに移動します。

 

こころ

 夏目漱石/著、新潮社

ワンダー

 R.J.パラシオ/作、中井はるの/訳、ほるぷ出版

バッタを倒しに アフリカへ

 前野ウルド浩太郎/著、光文社

光をくれた犬たち 盲導犬の一生

 今西乃子/著、浜田一男/写真、金の星社

チョコレートの真実

 キャロル・オフ/著、北村陽子/訳、英治出版

浮浪児1945- 戦争が生んだ子供たち

 石井光太/著、新潮社

さよならを待つふたりのために

 ジョン・グリーン/作、金原瑞人・竹内茜/訳、岩波書店

園芸少年

 魚住直子/著、講談社

旅をする木

 星野道夫/著、文芸春秋

鳥が教えてくれた空

 三宮麻由子/著、集英社

 

今年の応募総数は372点。たくさんの作品の中から、3点のコメントが大賞に選ばれました!

 

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受賞作品はこちらからご覧ください(PDF:465KB)

 

受賞者の皆さん、おめでとうございます♪

大賞作品3点のコメントは、四番町図書館の他にも千代田図書館、日比谷図書文化館、昌平まちかど図書館、神田まちかど図書館の各館で掲示しています。

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今回のコメントコンテストの対象作品となった「中高生にぜひ読んでもらいたい10冊」はどれも、千代田区立図書館に所蔵しています。

気になる本がありましたら、ぜひこの機会に手に取ってみてください♪

Posted at:11:55

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信Vol.11【特別展 江戸から東京へ
~江戸城無血開城から東京の新たな幕開け~】のご案内!

 

日比谷図書文化館1階<特別展示室>では、特別展「江戸から東京へ~江戸城無血開城から東京の新たな幕開け~ 12月2日(日曜日) まで開催中です!(開催概要はコチラ

 

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この展示では、幕末の黒船来航以降の幕末動乱から江戸城無血開城、鹿鳴館時代と言われた明治10年代までの時代をとりあげ、社会の変化や江戸から東京へと移り変わる街並みとともに、今まであまり知られていなかった江戸城無血開城に皇女和宮、天璋院篤姫が果たした役割などにスポットを当てて紹介しています。

今回はその見どころをご紹介します!

 

【見どころ1】

幕末の江戸城を襲った火災を描いた「江戸城火災之図」(初公開)や、和宮の紋である葉菊紋と葵紋の入った「和宮嫁入道具」など貴重な資料が多数展示されており、一見の価値あり。

 

【見どころ2】

明治21年(1888年)にニコライ堂から撮影された日本最古の360度パノラマ写真と、CGで復元した幕末の街を見比べるコーナーが面白い!

 

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(復元CG制作:フジテレビジョン 監修:平井聖氏)

 

【見どころ3】

幕末から明治にかけての変化の様子が、錦絵、泥絵、写真などいろいろな資料で見比べられる!

 

安政2年(1855年)の安政の大地震以降、鯰絵(なまずえ)と呼ばれる錦絵が大量に出回りました。

 

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安政大地震後瓦版「あんしん要石」

 

この「あんしん要石」は、当時地震の原因である大鯰を抑え込むと考えられていた要石(かなめいし)が描かれた錦絵です。

今回の特別展では当時の大衆が生き生きと描かれている錦絵を他にもご紹介しています。

 

その後、流行したのは、精度の低い顔料と胡粉を混ぜた絵具で描かれた「泥絵」です。泥絵の面白いところは水墨画や錦絵と異なり西洋風の構図が多く見られる点です。

今回の展示ではこの頃撮影された千代田区の写真や錦絵、泥絵を多数展示しています。

江戸から明治への時代の変化をこんな美術的な視点でご覧頂くのも楽しいのではないでしょうか。

 

見どころいっぱいの図録は当館1階のカフェ&ショップにて販売しております!

 

なお、特別展に合わせて図書フロアでは【江戸・東京】の本を集めた関連展示を行っています。

 

「明治 あたらしい時代を迎えた人々」

【期 間】 開催中~2019年1月18日(金曜日)

【場 所】 日比谷図書文化館

      図書フロア2階パープルゾーン

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当時の「暮らし」「食」「生活様式」「娯楽」」「教育」「芸術」「文学」「建築」「交通」…

ジャンル分けをしてご案内していますので、いろいろな角度から「明治」をお楽しみいただけます。

 

「江戸から東京へ 江戸城無血開城から東京の新たな幕開け」

【期 間】 開催中~12月2日(日曜日)

【場 所】 日比谷図書文化館

      図書フロア2階パープルゾーン【三角台】

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世相や文化について

幕末動乱期と文明開化期に分けて展示しています。

 

「特別研究室蔵書に見る江戸・明治」

【期 間】 開催中~12月2日(日曜日)

【場 所】 日比谷図書文化館

      図書フロア3階 ホールガラスケース

 

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こちらは4階特別研究室の蔵書から明治維新前後の歴史的な場面や日常の暮らしを描いた図版や錦絵を展示しています。

 

特別展にお越しの際は、この機会に各フロアの展示もぜひご覧ください。

皆様のご来館をお待ちしております。

Posted at:10:00

コンシェルジュ通信Vol.38:
今年も「東京名物 神田古本まつり」が始まりました!

毎年秋に神保町古書店街で開催される「東京名物 神田古本まつり」

第59回となる今年は、10月26日(金曜日)から11月4日(日曜日)まで開催されます。

 

古本まつり初日の朝10時よりオープニングセレモニーが行われ、今年も千代田図書館コンシェルジュはテープカットのアテンドを務めさせていただきました。

 

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神田古本まつりで有名なのが、靖国通りの歩道で開催される「青空古本市」

左右を書店と書棚に囲まれた、まるで「本の回廊」と言えるような空間が約500mにわたって広がっています。

 

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書店それぞれに特色のある品ぞろえなので、見ているだけでも楽しめます。

書棚の商品は期間中に何度も入れ替えが行われ、選りすぐりの書籍が並ぶそうですよ。

(午前10時~午後7時、雨天中止 ※最終日は午後6時まで)

 

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ほかにも「特選古書即売展」や「じんぼうチャリティーオークション」「神保町ブックフェスティバル」など、イベントが目白押しです!

 

そんな見どころ盛りだくさんの古本まつり。一息つきたくなったら神保町のお食事処に立ち寄ってみるのもおすすめです♪

「本の街」として有名な神保町。実は、カレー・カフェ・中華など、多彩なお食事処の立ち並ぶ「食街」でもあります。購入した本をお供にのんびりと時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

ちなみに、千代田図書館9階のコンシェルジュブースには、千代田図書館コンシェルジュが実際に店舗に足を運んで作成した「コンシェルジュのおすすめグルメファイル」を置いています。図書館にお越しの際は、ぜひ手にとってみてくださいね。

 

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また、散策中に「探している本はどこの書店にある?」、「おいしいカレー屋さんを知りたい」など気になることがあったら、神保町すずらん通り「小学館ギャラリーBH神保町」内にある「本と街の案内所」へ。千代田図書館コンシェルジュは、普段は平日のみ出張していますが、古本まつり期間中は土日(4日を除く)もいますので、ぜひ気軽にお立ち寄りください。

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 (写真左:案内所外観 / 右:昨年度古本まつり時の所内の様子)

 

さらに、今週末には「神田カレーグランプリ2018も開催されます。神保町古書店街から歩いていくこともできますので、ご一緒に足を運んでみてはいかがでしょうか。

活気あふれる東京・神田の秋をぜひ楽しんでくださいね♪

 

 

「第59回 東京名物 神田古本まつり」

【日 時】 10月26日(金曜日)~11月4日(日曜日)

【会  場】 神田神保町古書店街(靖国通り沿い・神田神保町交差点他)

青空古本市等イベントの詳細につきましては、こちらをご覧ください。

 

「神田カレーグランプリ2018 グランプリ決定戦」

【日 時】11月3日(土曜日)、11月4日(日曜日)

【会 場】小川広場

イベントの詳細につきましてはこちらをご覧ください。

 

Posted at:13:00

今日から読書週間!「図書館でふれる 江戸・明治の世界」

 

今日から11月9日(金曜日)までは読書週間です。

千代田図書館では、11月11日(日曜日)まで展示「本でタイムトラベル!150年前の世界」を行っています。

 

現在日比谷図書文化館で開催中の特別展「江戸から東京へ~江戸城無血開城から東京の新たな幕開け~」連動企画「図書館でふれる 江戸・明治の世界」の一つとして、およそ150年前に出版され今も読み継がれている世界の名作文学や、国内外の歴史的な出来事にまつわる小説やノンフィクションなど、30冊を展示しています。(展示資料はすべて貸出可、貸出中の場合はご了承ください)

 

日比谷図書文化館の特別展「江戸から東京へ~江戸城無血開城から東京の新たな幕開け~」

について、詳しくはコチラ

 

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本でタイムトラベル!150年前の世界

【期 間】 開催中~11月11日(日曜日)

【場 所】 千代田図書館9階=第2展示ウォール

 

今回は、19世紀末に作られた世界地図もあわせて展示しています。

こちらの資料は千代田区立図書館の内田嘉吉文庫に所蔵している『Around the world with General Grant』

南北戦争北軍の将軍で第18代アメリカ合衆国大統領のユリシーズ・シンプソン・グラント(1822年-85年)は大統領職2期目の終了後、2年をかけて世界中を旅行しました。こちらの本は同行したニューヨーク・ヘラルド紙の記者ジョン・ラッセル・ヤングが記した旅行記で、訪れた国での出来事が細かな挿画と共に収められています。アメリカを出発してヨーロッパ各国やエジプトなどを回り、さらにインド、シャム、香港、清国に寄り、1879年長崎に上陸、東京や日光、箱根などを訪ねたグラントはアメリカ大統領経験者で訪日を果たした初の人物となりました。

 

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『Around the world with General Grant』(John Russell Young/著)

旅程が記された巻頭口絵の世界地図(写真左)、明治12年ごろの東京の街並みのイラスト(写真右)

 

展示では、この巻頭口絵を拡大し、展示資料の出版された国や歴史的な出来事の起こった国をマークしています。世界地図を眺め、本を手に取って150年前の世界に想像をふくらませてみませんか?

ぜひ、ご覧ください。

 

また、その他の千代田区立図書館各館でも特別展「江戸から東京へ~江戸城無血開城から東京の新たな幕開け~」の連動企画「図書館でふれる 江戸・明治の世界」を開催中です。(詳しくは各イベント名のリンク先をご覧ください)

 

日比谷図書文化館

特別展関連展示「明治 あたらしい時代を迎えた人々」

 

四番町図書館

ラウンジセミナー「明治から昭和の文人たちが愛した番町・麹町」

【日 時】 12月5日(水曜日)午後1時~3時

【場 所】 四番町図書館ラウンジ

【定 員】 20名(事前申込制・先着順)

【申 込】 11月22日(木曜日)午前9時~(四番町図書館へ電話またはご来館で受付)

 

昌平まちかど図書館・神田まちかど図書館

「江戸から東京へ」テーマ本ミニ展示

 

読書の秋、千代田区立図書館で心ゆくまで読書をお楽しみください!

また、神田神保町古書店街では、今日から11月4日(日曜日)まで「東京名物 神田古本まつり」が行われています。

 

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こちらの様子は次回の「コンシェルジュ通信」で詳しくお届けしますので、お楽しみに♪

Posted at:18:10

北の丸公園、皇居東御苑で発見!秋の花だより&おすすめ本紹介

 

吹く風も涼しく、秋の訪れを感じる気候になりました。

お散歩が気持ちいいこの季節、図書館にお立ち寄りのついでに“小さな秋”を見つけてみませんか?

今回は、千代田図書館から歩いてすぐの北の丸公園皇居東御苑で見つけた初秋の草花と、身近な自然を楽しみながらのお散歩におすすめの本3冊をご紹介します!

 

千代田図書館がある千代田区役所を出てすぐの清水門をくぐると、斜面のところどころにヒガンバナが咲いています。燃えるような赤が、秋の訪れを感じさせてくれますね。

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北の丸公園では、夏の名残りのピンクや白のムクゲの花もまだ見られます。

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公園西側の一角にあるモミジ山と呼ばれるエリアは、その名の通り千代田図書館から最も近い紅葉の名所で、例年11月下旬に見ごろを迎えます。

紅葉の季節が今から楽しみですね♪

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竹橋方面から皇居東御苑へ入ります。二の丸池から千代田区役所庁舎を眺めたところ。

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本丸休憩所の近くに白い花を咲かせているシュウメイギクは、今が見ごろです。

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都会の中心にありながら、野山の自然を楽しめるのが皇居東御苑の魅力。

こちらは、武蔵野の自然を残すために造成された雑木林でみつけたヤマホトトギス。よく見なければ見落としてしまうような、白と紫の小さな花です。

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かわいらしい実をつける植物も、秋らしさを感じさせてくれますね♪

書陵部横で見つけたのは、コムラサキ(写真左)と、名前の通り珊瑚のような赤い実のサンゴジュ(写真右)。

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二の丸雑木林ウメモドキ(写真左)に、白鳥濠近くのガマズミ(写真右)。

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北の丸公園と皇居東御苑を散策していると、身近にある草花の種類の豊かさと、そのどれもが季節の移り変わりを告げていることに気づかされます。

また、日比谷図書文化館1階の常設展示室では、皇居東御苑などで見られる四季折々の植物をアクリル樹脂標本で展示していますので、こちらもあわせてご覧ください。

 

秋の草花の見ごろはまだまだこれから。ぜひ、千代田図書館の近くでの“小さな秋”探しをお楽しみください!

 

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最後に、秋の自然散策におすすめの本3冊をご紹介します。

それぞれの本の詳しい情報は、書名をクリックしてご覧ください(千代田区立図書館のホームページに移動します)

 

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『皇居東御苑の草木図鑑』

近田 文弘/解説・写真

菊葉文化協会/編

大日本図書

皇居東御苑で見られる草花や樹木を、写真入りで詳しく解説。皇居を訪れる多くの外国人観光客にもわかりやすいよう、英語・中国語・韓国語でも植物名を記しています。

 

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『万葉歌とめぐる 野歩き植物ガイド 秋~冬』

山田 隆彦・山津京子/著

太郎次郎社エディタス

日本最古の歌集『万葉集』で最も多く歌われている植物は桜でも梅でもなく、秋の花「萩」だということをご存じですか?古くから愛されてきた草花に思いを馳せながら、秋の散策を楽しんではいかがでしょうか。

 

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『スキマの植物図鑑』

塚谷 裕一/著

中央公論新社

千代田図書館のすぐ近くでも見られるような、都会の“スキマ”に生きる代表的な植物110種を紹介。オールカラーで持ち運びしやすい新書サイズです。

Posted at:15:00

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信Vol.10:
明治維新150年記念イベントも続々!資料から眺める明治の千代田の風景をご紹介

 

今年は明治維新から150年後にあたるため、全国で様々な記念イベントが開催されているのはご存じでしょうか。

広報千代田9月5日号でも「千代田区と明治150年」と題し、大きなカラー写真入りで特集しています。

 

広報千代田9月5日号→コチラ

※広報千代田は日比谷図書文化館1階受付でも配布しています。

 

また、当館でも10月5日(金曜日)から12月2日(日曜日)まで

特別展「江戸から東京へ~江戸城無血開城から東京の新たな幕開け~」を開催予定です。それに併せ特別展関連講座もご用意しておりますので、ぜひ、ホームページからチェックしてみてください。

(満席の場合は随時受付終了となります。ご了承ください)

展覧会開催概要と関連講座・申込方法→コチラ

 

なお、特別展につきましては次回の日比谷図書文化館コンシェルジュ通信で詳しく特集する予定ですので、こちらも楽しみにお待ちください。

 

今回の日比谷図書文化館コンシェルジュ通信では、明治維新150年記念にちなんで前回(Vol.9)に引き続き、明治期の近代建築の貴重な資料を基に、明治時代の千代田の風景をお届けしたいと思います。

今回も貴重な資料を千代田区教育委員会にご提供いただいています。 

古くから東京の政治的・商業的中心地として栄えてきた千代田区。お届けするのは、日比谷を少し離れて竹橋、お茶の水の風景です。

 

ニコライ堂

日本での布教活動を目的としてロシアより来日したニコライ・カサートキンによって建立されたニコライ堂は、1891年(明治24年)に竣工。建設に当たっては、ジョサイア・コンドルが実施設計を務めています。

関東大震災で鐘楼がドームに倒れて崩壊しましたが、1929年(昭和4年)に現在の姿に再建されました。ちなみに、再建までの間は、千代田図書館の前身である東京市立一橋図書館が、震災での全焼をうけてニコライ堂の敷地内でバラック建ての仮設図書館を設けていました。(詳しくは→コチラ

平成になってからも工事、修復等が行われており、有料での聖堂内見学もできます。詳しくはニコライ堂のホームページなどでご確認ください。

 

明治20年代のニコライ堂

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(千代田区教育委員会蔵)

 

関東大震災で被災したニコライ堂(1923年)

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(個人蔵)

 

現在のニコライ堂

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旧近衛師団司令部庁舎と竹橋兵営(近衛歩兵第一連隊兵舎:明治20年代)

江戸城の北ノ丸と呼ばれた場所のほとんどは、現在北の丸公園となっていますが、戦前、この地には近衛師団関係の施設が林立していました。

1910年(明治43年)、陸軍技師 田村鎮(やすし)の設計により建設された近衛師団司令部庁舎は一時解体が決定されましたが、各方面からの保存要望を受けて1972年(昭和47年)に重要文化財に指定されました。現在は保存活用工事を経て、東京国立近代美術館工芸館として活用されています。

 

現在の東京国立近代美術館工芸館(旧近衛師団司令部庁舎)

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残念ながら司令部庁舎の当時の外観に関する資料は入手出来ませんでしたが、当時の北の丸付近の風景を知るために、隣接していた近衛歩兵第一連隊兵舎をご紹介します。

 

竹橋兵営(近衛歩兵第一連隊兵舎:明治20年代)

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(千代田区教育委員会蔵)

煉瓦造りの兵舎が立ち並ぶ当時の竹橋の風景を想像していただけますでしょうか。

 

これらの建物の所在は前回もご紹介しました、日比谷図書文化館 特別研究室所蔵、1897年(明治30年)の東京市の地図『東京一目新図』の中にも確認できます。

 

『東京一目新図』

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(特別研究室蔵)

 

皇居のお堀の北側、白く見えている部分が近衛師団司令部庁舎のあった辺りです。ニコライ堂はその東側、神田川の手前あたりに見ることができます。

 

こちらの地図。細かい部分を見れば見るほど新しい発見がある面白い資料です。

特別研究室では随時原本を広げて見ることができますが、申請いただければ研究目的での撮影が可能ですので、地図を手元でゆっくりご覧になりたい場合はスタッフにお気軽にご相談下さい。

 

また、日比谷図書文化館の図書フロア2階には東京、千代田区関係の多様な書籍を揃えたコーナーもあり「特別研究室で『東京一目新図』の細かい部分をじっくり見て、気になった建物や場所について図書フロアでゆっくり調べる」といった楽しみ方もおすすめです。

 

資料から眺める明治の千代田の風景、いかがでしたか?

皇居周りのお散歩が気持ちがよい季節になってまいりました。

東京・千代田区界隈にお越しの際には、まずは日比谷図書文化館に寄って歴史・文化・地理・グルメをリサーチしてから、

「いざ、千代田の街歩きへ出発!」

ぜひ、皆様のご来館をお待ちしています。

Posted at:13:00

【レポート】新しくなった九段小学校 図書館もオープン間近!

千代田区では、9月から九段小学校・幼稚園の新校舎の運用がはじまりました。

今回は、新しくなった九段小学校の図書館の様子をお伝えします。

 

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校舎のデザインは、関東大震災によって焼失した後に建造された復興小学校を再現したもので、アーチ型の窓や木目調の内装が印象的です。廊下や壁面のサインも木製で、やわらかな空間をつくっています。

 

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廊下を進んでいくと、頭上に「図書館」のサイン。

窓下と壁面の両側には棚が備え付けられており、奥まで続いています。ここは廊下ではなく、すでに図書館の中に入っていたのです!

 

千代田区立図書館の学校支援担当司書も、新しくなった学校図書館の全面運用に向けて準備で大忙しです。そんな忙しい中をおじゃまして、図書館内を見学させてもらいました。

 

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図書館は利用目的によって2つに部屋が分かれています。

ひとつは、文学の本や絵本が置かれているおはなしのへや

 

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中には、子どもの背の高さに合わせた本棚やアーチ型の絵本棚があります。絵本棚の前にはじゅうたんが敷かれていて、ここに座って好きな本を読むこともできます。

 

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もうひとつは、図書館 メディアルーム

 

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調べ学習やメディア端末を使った授業もできるようになっていて、1クラス分の児童が座れる座席が40席あります。椅子は座り心地がよく、曲線のデザインや暖色を使った座面などがかわいらしく、司書のお気に入りのひとつです♪

 

 

おはなしのへやから楽しそうな声が聞こえてきたので行ってみると、3年生のクラスが絵本の読み聞かせをしていました。みんな、上履きを脱いでじゅうたんの上でぎゅっと集まっています。

 

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あたらしい図書館でみんなが絵本を楽しむ様子は、見ているこちらまで笑顔になりました。

図書館が、学校でのお気に入りの場所のひとつになったらうれしいです。

九段小学校の皆さん、新しい図書館をたくさん使ってくださいね♪

 

Posted at:10:50

コンシェルジュ通信Vol.37:見て、聞いて、調べて、地域情報 発信中!!

千代田図書館のコンシェルジュブースでは、私たちコンシェルジュがおすすめするスポットや文化施設、地域情報等を手作りのファルや案内マップにして紹介し、どなたにでもご覧いただけるようにしています。

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今回はその中の1つ “見聞調録” について紹介します。

私たちは街案内をする中で見て、聞いて、調べたこと本や関連する地域情報と一緒に紹介する『千代田図書館コンシェルジュの見聞調録』として、年に6回発行しています。

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“見聞調録”とは【見聞録】(見たり聞いたりしたことの記録)に「調べたこと」を追加した造語です。

 

前身の『本と街の案内所 見聞調録』は、神保町にゆかりのあるテーマをメインに2009年8月(Vol.1)から2017年3月(Vol.48)まで発行しました。

その後は『千代田図書館コンシェルジュの見聞調録』として、2017年6月から新たに発行を開始し、現在に至るまで、コンシェルジュならではの目線で千代田区にまつわる様々なテーマで情報を紹介しています。

2018年9月発行予定の最新号では、『千代田区の過去を地図や写真で探る(仮)』をテーマに、江戸、明治、大正、昭和と時代ごとの千代田区にまつわる資料やスポットを紹介します。

 

千代田図書館コンシェルジュブースの正面には、今から200年ほど前の千代田区の部分を引き延ばした『文化改正御江戸絵図』のフロアマットが敷かれているのですが、この足元の地図を不思議そうに見つめている方がよくいらっしゃいます。

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そこで、『文化改正御江戸絵図』の紹介を中心に、時代ごとの千代田区の姿を知ってもらえるようにと、次号ではこのテーマを選びました。コンシェルジュのおすすめや豆知識も掲載予定です。

 

また今回は『文化改正御江戸絵図』に、千代田図書館の場所を目印にして、現存する清水門などをわかりやすく記した案内マップも作成中。完成次第コンシェルジュブースで展示いたします。

ぜひ、楽しみにしてくださいね。

 

“見聞調録”は、千代田図書館のコンシェルジュブースでは2009年8月発行分からの全バックナンバーをご用意しています。

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日比谷図書文化館のコンシェルジュブースでも2017年6月発行分より配布しています。

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千代田図書館HP・コンシェルジュサービスからも、ご覧いただけますよ。

 

心惹かれるテーマを見つけたら、ぜひコンシェルジュブースに足を運んでくださいね。

紹介している書籍や資料、スポットなどを参考に、新しい千代田区を発見してみてはいかがですか?

 

 

 

Posted at:12:30

オリンピックと道のおはなし

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会まであと2年。

2020年8月に行われるオリンピック競技大会のマラソンコースを辿ると、東京の名所を巡ることができるのも話題になっています。新国立競技場をスタートし、外苑西通り~靖国通り~外堀通り~水道橋から白山通りを通り、神保町交差点から靖国通りに入ります。神保町古書店街も通るんですね♪

 

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ここが神保町交差点。南北に走る白山通りと東西に走る靖国通りが交わるところです。

 

下の写真は交差点の反対側から撮影したもの。昨年の秋の様子です。

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この岩波ホール前の広場は古本まつりなどのイベント会場としても使われ、古書店街の中心といえばこの交差点を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?

 

ちなみにこのあたりは、1964年に開催した東京オリンピックの聖火リレーのコースにもなっていました。

当時の写真が、千代田区のホームページ「ちよだ写真館」からも見られます。

 

さて、マラソンコースは永代通り~新大橋通り~清洲橋通りを通って雷門前で折り返し、日本橋まで戻ったら中央通りを南下。東京タワーまできたらまた折り返して再び中央通りから靖国通りへ。神保町交差点が35キロ地点にあたります。交差点を左折して白山通りから内堀通りに入り、皇居二重橋で折り返して白山通り~靖国通り~新国立競技場へと戻ってゴール!

 

このように、今回のマラソンコースは都内のいろいろな通りを巡りますが、これらの通りはいつからこの名前で呼ばれるようになったのかご存じですか?

実は、名前が決まったのはみんな同じタイミングだったのです。あることがきっかけとなり通りの名前がつけられたのですが、そのことを示す資料が千代田図書館の書庫にありました。

 

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『オリンピック準備局事業概要 1963』

東京都オリンピック準備局/編集発行

 

そのきっかけとは1964年に開催した東京オリンピック

案内がわかりにくかった都内の主要道路に対し、観光客や都民にとってわかりやすい通称名をつけることが、前回の東京オリンピック開催時における観光対策のひとつとして決まったのでした。

 

前回の東京大会時に生まれた名前をもつ道が今度の大会ではマラソンコースとなり、たくさんの世界の人びとが通ることを想像すると、わくわくします。2年後の大会では、どんな未来につながる物語が生まれるのでしょうか。

 

 

オリンピックが生みだす物語が気になった方におすすめしたいのがこちら。

 

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千代田図書館9階展示ウォール前ではオリンピック・パラリンピック関連本コーナーを設けています。

競技にまつわるトリビアやアスリートの物語など、知るとオリンピックがさらに楽しみになるかもしれません。どうぞお立ち寄りください。

Posted at:09:40

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信Vol.9:日比谷図書文化館ならではの楽しみ方!資料から眺める明治・大正の風景

今回のちよぴたブログでは特別展鑑賞後に是非おすすめしたい当館ならではの楽しみ方をご提案します。

 

 

好評開催中の特別展「大正モダーンズ 大正イマジュリィと東京モダンデザイン展」にちなみ、日比谷図書文化館 1階コンシェルジュ・受付横のスペースでは、現在、当館から程近い場所にある明治・大正時代に建てられた近代建築のご案内をしています。

 

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ご存じの通り、古くから東京の政治的・商業的中心地として栄えてきた千代田区には貴重な歴史的建造物が復原という形で現存している例も少なくありません。

今回取り上げているのは

「東京市立日比谷図書館」(現存せず)「東京駅丸の内駅舎」「三菱一号館美術館」「鹿鳴館跡碑」「法務省 赤れんが棟」の5箇所です。

 

展示に当たっては、多くの貴重な資料を千代田区文化財事務室(当館の中に事務所があります)にご提供頂き、その資料を中心に現在の復原された姿の写真、所在地、簡単なご紹介と併せて掲示しています。

 

スペースに限りがあり、展示内でご紹介できたのはお借りした貴重な資料のうちほんの一部に過ぎません。

そこで、展示出来なかった当時の日比谷の風景を語る際に欠かせない建築物の資料についてこちらで少しだけご紹介いたします。

 

■「帝劇と警視庁」

 

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(辻真千子氏寄贈:渡辺亀太郎撮影〈大正前期〉

 千代田区教育委員会蔵)

 

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(絵葉書・個人蔵)

 

明治44年(1911)、丸の内の皇居に面したお堀端に共に竣工した赤煉瓦造りの警視庁と白亜の帝国劇場が並んで描かれています。

 帝国劇場は大倉喜八郎や渋沢栄一など、財界人、実業家が発起人となり建設されました。

設計は三越などを手がけた横河民輔が担当しています。

当時の建物は大正12年(1923)の関東大震災の際、建物内部を焼失、その後内部を再建し、演劇用劇場や映画館として歴史を刻むも、昭和39年(1964)映画「アラビアのロレンス」の上映を最後に解体されました。

 

一方、警視庁といえば現在の桜田門前の建物が思い浮かびますが、この赤煉瓦の警視庁は竣工から大正12年(1923)の関東大震災の際、火災で焼失するまで、日比谷にあったものです。

 

■初代帝国ホテル

 

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(特別研究室所蔵)

 

明治23年(1890)竣工の初代帝国ホテルです。設計は渡辺譲です。大正11年(1922)に火事で焼失、翌年大正12年(1923)に建てられたのが、フランク・ロイド・ライドが設計した2代目の帝国ホテルになります。

 

他にもまだまだご紹介したいところですが、続きはまたの機会に。

 

そして、今回参考にした資料の数々がこちらになります。

 

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全て当館図書フロアの蔵書です。

お貸出し出来ない資料もありますので、緑に囲まれた涼しい館内での閲覧がおすすめです。

 

他にも常設展示室では日比谷地区に留まらず、千代田区内の近代建築や、明治~昭和初期の歴史・文化に関する資料を無料で公開しています。

 

また4階特別研究室では今回館内展示でご紹介している明治30年の東京市の地図である「東京一目新図」の原本の閲覧も可能です。

 

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(特別研究室所蔵)

 

さらに特別研究室前の壁面には参謀本部による明治前期の東京府の測量図や昭和初期の東京市全図が常時展示してあり、時代に沿って見比べるのも一興ではないでしょうか。

 

さて、

日比谷図書文化館ならではの「明治・大正期文化の楽しみ方」いかがだったでしょうか。

 

まだまだ暑い毎日が続きます。

実物の建物を見て歩くにはちょっと辛い。そんな時はぜひ図書館の資料の中で歴史散歩をお楽しみ下さい!

 

Posted at:15:15

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信Vol.8:
千代田区×東京ステーションギャラリー「夢二繚乱」と日比谷図書文化館
特別展「大正モダーンズ~大正イマジュリィと東京モダンデザイン~」

 

千代田区は、出版・印刷業が集積した全国有数の街として発展してきました。

 

平成27年11月、区内出版社・龍星閣より、大正ロマンを代表する画家である竹久夢二(1884~1934)に関する美術作品、資料約1200点が千代田区に寄贈されました。

 

今回は、寄贈を受けて調査研究に取り組んできた成果を公開する千代田区と東京ステーションギャラリーの共同企画特別展「夢二繚乱」

これに連動し開催される、夢二が活躍した大正~昭和初期のさまざまなグラフィック・デザインを紹介する、日比谷図書文化館特別展「大正モダーンズ~大正イマジュリィと東京モダンデザイン」、二つの展示と関連講座について、ご案内します!

 

「千代田区×東京ステーションギャラリー 夢二繚乱」

【日 時】 開催中~ 7月1日(日曜日)午前10時~午後6時

     (金曜日は午後8時まで、入館は閉館30分前まで)

【休館日】 毎週月曜日(6月25日をのぞく)

【場 所】 東京ステーションギャラリー(JR東京駅丸の内北口改札前)

【観覧料】 一般900(700)円、高校・大学生700(500)円 

※( )内は前売料金(5月18日まで販売)、中学生以下無料

※障がい者手帳等をお持ちの方は100円引き、及び付き添いの方1名は無料

 

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見どころは・・・

初公開!早稲田実業学校在学中の明治36(1903)年、19歳の夢二が制作した、手書き冊子の『揺籃(ようらん)』。()

若き夢二の創作の原点をうかがい知ることができます。

 

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『揺籃』

 

そしてもうひとつ、こちらも初公開となる

昭和2年(1927)年に都新聞(現・東京新聞)に連載された『出帆(しゅっぱん)』。

夢二の半生を綴った自伝小説です。

彼の愛した女性達や、彼女たちと訪れた場所の風景が描かれた挿絵、134点の原画全てを一堂に公開します!

 

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『出帆』

 

○ギャラリートーク 担当学芸員による展覧会解説

○演奏会(昼休みコンサート)+講座

 

関連講座

①「ジャーナリズムと竹久夢二」

②「出版活動と千代田、龍星閣コレクション」

③「装幀・出版からみた竹久夢二」

(展覧会開催概要と関連講座・申込方法→コチラ

 

「大正モダーンズ~大正イマジュリィと東京モダンデザイン」

【日 時】 6月8日(金曜日) ~ 8月7日(火曜日)

      平日:午前10時~午後8時

      土曜日:午前10時~午後7時

      日曜日・祝日;午前10時~午後5時

     (入室は閉室30分前まで)

【休館日】 6月18日(月曜日)、7月16日(月曜日・祝日)

【場 所】 日比谷図書文化館1階=特別展示室

【観覧料】 一般300円、大学・高校生200円 

※千代田区民・中学生以下・障害者手帳などをお持ちの方、及び付き添いの方1名は無料

 

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見どころは・・・

出版界が隆盛し新しい文化が花開いた大正時代。

竹久夢二、小村雪岱、杉浦非水など多くの画家が手がけた、書籍、雑誌、装幀、など、いまなお斬新なグラフィックデザインの数々。

「ポップ」で、「カワイイ!」を堪能できること間違いなしです。

 

○ギャラリートーク

講師:山田俊幸(本展監修者)、永山 多貴子(郡山市立美術館学芸員)

 

関連講座

①講演会「大正のモダンデザインと竹久夢二」

②ワークショップ「かわいい紙を貼って、レターボックスをつくる!」

大正モダン風の紙を貼って、ハガキを収納できるレターボックスを制作します。

(展覧会開催概要と関連講座・申込方法→コチラ

 

申込方法や締め切り日がそれぞれ異なりますので、ご注意ください。

皆様のご参加をお待ちしております!

Posted at:15:20

今年もはじまりました!神保町さくらみちフェスティバル「春の古本まつり」

 

日に日に暖かくなってきましたね。

いよいよ春本番。天気がよい日は、街を歩くのが楽しい季節がやってきました。

皆さん、今週末のおでかけの予定は決まりましたか?

今回は神保町のおすすめイベントをご紹介します!

ぜひ参考にしてみてください。

 

神保町古書店街では、本日より4月1日(日曜日)までの3日間、神保町さくらみちフェスティバル「春の古本まつり」が開催されています。

 

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秋に開催される古本まつりと並ぶ、神保町古書店街の大きなイベント「春の古本まつり」。

専大前交差点から駿河台下交差点までの靖国通り沿いに、各古書店がワゴンを出しています。

初日となる今日、さっそく行ってきました。

今年も多くの人でにぎわっていましたよ。

 

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ワゴンには各書店の特徴があらわれています。

古書だけでなく、古いレコードや和菓子の枠型なども置いてあり、眺めるだけでも楽しいですよ。

 

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期間中は、神保町交差点・岩波広場に休憩所「さくら茶屋」がオープン。

甘酒の無料サービス(各日午前11時~午後4時、1日1,000杯限定)があります。

また、3月31日(土曜日)、4月1日(日曜日)には共立女子大学二胡サークルの二胡演奏会も予定されています。

 

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甘酒を片手に、中国民族楽器「二胡」の優美な音色をあわせてお楽しみください♪

 

春の古本まつり(ワゴンセール)

【日 時】 開催中~4月1日(日曜日)午前10時~午後6時

【場 所】 神田神保町古書店街(靖国通り沿い)※雨天中止

 

二胡演奏会

【日 時】 3月31日(土曜日)・4月1日(日曜日)

      午前11時30分~、午後1時30分~、午後3時~ (両日とも)

【場 所】 神保町交差点・岩波広場 ※雨天中止

【演 奏】 共立女子大学二胡サークルのみなさん

 

掘り出し物を見つけたあとは、神保町の街歩きも楽しんでみませんか?

靖国通りから路地を入った先にあるすずらん通りとさくら通りにもぜひ足を延ばしてみてください。

古書だけでなく新刊を扱う書店や趣のある喫茶店などが並んでいます。

すずらん通りの真ん中にある小学館ギャラリー BH神保町 本と街の案内所では、書店や周辺の情報をご案内いたします。

(本の販売は行っておりません)

 

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 この週末は神保町で古書めぐりや街あるきをお楽しみください♪

 

Posted at:18:25

今が見頃!千代田図書館の周辺で楽しむ桜いろいろ

東京の桜開花宣言から1週間余り。

季節はずれの雪が降り、冬に逆戻りしたような日もありましたが、確実にはやって来ています。

週末の暖かさもあり、桜も満開でまさに見頃を迎えています。

そこで今回は、千代田図書館周辺で楽しめる桜の情報をお伝えします。

 

まずは千代田図書館から近い、北の丸公園の清水門

 

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お堀に映えるソメイヨシノが見事です。

北の丸公園を通って武道館へ続く道では、ソメイヨシノだけでなくヒガンザクラやこぶしなどたくさんの種類の花が咲き、目を楽しませてくれます。

訪れた日は桜を見にきた人や卒業式に出席した人などでにぎわっていました。

 

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千鳥ヶ淵からボートに乗って水面から桜を楽しむ方もたくさんいらっしゃいます。

桜のトンネルをくぐるのもすてきですね♪

 

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清水門のすぐそばにある千代田区観光協会では、皇居周辺マップや現在開催中の千代田のさくらまつりのガイドマップなどを入手できます。

さくらまつりでは、千鳥ヶ淵の夜桜ライトアップやボート場の夜間特別営業周遊バスの運行など千代田区の桜を満喫できる企画がたくさんあります。

お花見計画に迷ったら、ぜひ立ち寄ってみてください。

 

散策に疲れたら、甘いものでひと休みはどうでしょう?

 

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千代田区役所1階のさくらベーカリーでは、桜の時期ならではの商品を販売しています。

 

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もっちりとおいしい桜もちと、桜の花の形がかわいいさくらあんぱん

さくらあんぱんはお昼ごろ、桜もちは14時ごろにお店に並びます。

春になると登場する人気商品、気になる方はチェックしてくださいね☆

 

千代田図書館10階児童書エリアでは、「さくらのほん」のコーナーを設けました。

3月31日(土曜日)まで展示しています。

 

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また、図書館周辺の情報をもっと知りたいという方は、9階のコンシェルジュブースへ。

図書館コンシェルジュがお答えします。

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明るい陽ざしの中、本を片手にお散歩を楽しんでみてはいかがでしょうか?

満開の桜とともに、皆さんのお越しをお待ちしています。

 

Posted at:12:10

コンシェルジュ通信Vol.35:千秋文庫でみる「城絵図と町絵図」

今年は「明治150年」で盛り上がっていますね。

大河ドラマ「西郷どん」も放送中ですが、

西郷隆盛が後に関わる江戸城明け渡しからも今年で150年です。

今から150年前までは、まだ江戸時代だったのです。

千代田図書館の目の前も江戸城の一部でした。

 

この江戸城の絵図や、江戸の町絵図がご覧いただける場所が

千代田図書館のすぐそばにあります。

図書館から歩いて約10分、千鳥ヶ淵の西側、

内堀通り沿いにある「千秋(せんしゅう)文庫」です。

 

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千秋文庫は、旧秋田藩主、佐竹家に伝わる数多くの

貴重な文化資料を集めた博物館です。

館名の「千秋」とは、秋田市内にある佐竹家の居城であった久保田城が、

現在「千秋公園」と名づけられていることに由来しているそうです。

 

現在の場所に佐竹家34代当主、佐竹義春侯爵の別邸が

あったことから、この地に千秋文庫が建てられました。

実際のお邸は、隣の旧九段坂病院などを含む広さがあったようです。

 

こちらでは古文書・古記録、古地図、模写絵画や古戦場図のほかに

歴代藩主の花押(かおう、サインのようなもの)や

印章(下写真)なども所蔵しています。

 

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創設者の小林昌治(しょうじ)は、佐竹義春侯爵の家令職を勤め、

太平洋戦争の最中、所蔵する大部分の資料を

文化財として保存するよう、義春侯より依頼されました。

 

空襲の心配がある中での、資料の保管や移動には

並々ならぬ苦労があったようです。

当時の様子は、1階のビデオコーナー

「昭和56年 千秋文庫開館当時 創設者 小林昌治インタビュー」

で語られています。

 

ここからは4月7日まで開催中の企画展「城絵図と町絵図」をご紹介します。

 

1階では、江戸城や秋田城、その他の地域の城絵図

大名屋敷の庭園図などを中心に展示しています。

 

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江戸城絵図(左下写真)は色鮮やかで、

外桜田や北桔橋(きたはねばし)の文字も見えます。

また出羽国秋田城絵図(右下写真)をはじめ、会津城、仙台城、南部城(盛岡城)などの

東北地方の城絵図が展示されていますので、見比べてみるのも面白いかもしれません。

 

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2階では、江戸各地の町絵図江戸名所図会(えどめいしょずえ)(左下写真)、

歌川広重の名所江戸百景(平成初摺り復刻出版)(右下写真)などを展示しており、

当時の町人の暮らしぶりを垣間見ることができます。

 

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鮮やかな色使いが目を引く江戸切絵図(下写真)は

尾張屋板切絵図(おわりやばんきりえず)です。

元々錦絵などを商っていた「尾張屋」の切絵図は、その鮮やかな色彩が人気でした。

150年以上経った現在も鮮やかさを保っています。

切絵図は参勤交代で江戸に滞在した武士の江戸土産としても

高い人気を誇っていたようです。

 

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外桜田の町絵図(下写真)を見ると、桜田御門のすぐ近くに

井伊家の屋敷があるのがわかります。

「桜田門外の変」はわずかな距離の間で起こったのですね。

 

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視点を変えてみると、幾通りもの楽しみ方ができる

奥が深い企画展です。

 

「城絵図と町絵図」の開催は4月7日(土曜日)までです。

江戸の風情と、秋田の風を感じに、ぜひ千秋文庫に足を運んでみてください。

 

企画展「城絵図と町絵図」

【期 間】 開催中~4月7日(土曜日)

【時 間】 午前10時~午後4時※入館は閉館の30分前まで

【休館日】 日曜日・月曜日・祝日、12月27日~1月4日

【会 場】 千秋文庫(千代田区九段南2-1-36)

【入館料】 当日券 一般:450円(団体割引350円)

      高校・大学生:350円(団体割引250円)

      小・中学生無料 ※団体割引は20名様より

詳しくは→コチラ

Posted at:10:40

春はもうすぐ!ブックハウスカフェで開催中の絵本原画展

まだまだ寒い日が続きますが、日差しのあたたかさに

春の訪れを感じるようになりました。

千代田図書館から歩いて数分の北の丸公園でも

カワヅザクラが花を付けはじめているのを見つけました!

                     

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こちらも千代田図書館から歩いて10分ほど、

子どもの本の専門店ブックハウスカフェでは、現在

西郷南海子さん・浜田桂子さんの絵本

『だれのこどもも ころさせない』(かもがわ出版)の

原画展が開催されています。

 

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「ママ、きょうのよる、せんそうにならない?」

西郷南海子さんは、当時4歳だった娘の問いかけを

きっかけに、この絵本を作りました。

 

『あやちゃんのうまれたひ』(福音館書店)や

『へいわってどんなこと?』(童心社)などの作品で知られる

浜田桂子さんの挿絵はどれも、絵本を読む人まで

包み込んでくれるような優しいタッチで描かれています。

 

隅々まで描きこまれた、子どもや大人たちのいきいきした表情も印象的。

「夜寝る前に、子どもに読んであげられる絵本に、

 子どもが安心して眠りにつける絵本に」

という願いがこめられた原画の数々を、この機会にぜひご覧ください♪

 

2月17日(土曜日)には、浜田さんご本人による絵本読み聞かせと

トークの、親子向けイベントも行われます!

 

浜田桂子さん絵本原画展『だれのこどもも ころさせない』

 

【会 期】 開催中~2月28日(水曜日)

【場 所】 ブックハウスカフェ 右奥ギャラリー

 ※貸切などで一時的にご覧いただけない

  時間帯がある場合があります。

 

浜田桂子さん 絵本読み聞かせとトーク

【日 時】 2月17日(土曜日)午後2時~3時

      (終了後にサイン会も行います)

【参加費】 無料

 ※カフェスペースで行うため、大人の方は

  ワンドリンクチケットをご購入ください。

 ※事前にご予約ください。詳しくは→コチラ

 

さらに、店内のマンスリーミニギャラリーでは、

2人組の絵本作家 ザ・キャビンカンパニーさんの

原画展を開催中。こちらも2月28日(水曜日)まで。

 

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店内左奥のスペースでは、英語の絵本やアートブックの

ポップアップショップを開催しています。

 

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昨年5月のオープン以来、絵本の原画展などを楽しめる

2階のギャラリーも新たにオープンするなど、

絵本の魅力がますます楽しめる書店に進化している

ブックハウスカフェ。

親子の「読みたい!」が見つかるお店に、ぜひお出かけください♪

 

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ブックハウスカフェ

【所 在 地】 千代田区神田神保町2-5 北沢ビル1階

【営業時間】 平日 午前11時~午後11時

       土日祝 午前11時~午後7時

 

お店について、詳しくは→コチラ

Posted at:15:00

コンシェルジュ通信Vol.34:
企画展示「神田学生街の記憶1880-1980 五大法律学校の軌跡」

「昔の神田学生街の写真を見られる企画展がある」と聞き、

訪れたのは神田地域にゆかりのある5大学の企画展示

「神田学生街の記憶 1880ー1980 五大法律学校の軌跡」。

専修大学、中央大学、日本大学、法政大学、明治大学の

5つの大学が所蔵するさまざまな写真から

学生街としての街の記憶をたどる企画展です。

 

タイトルにある1880-1980とは、

法政大学の前身が創立された1880年(明治13年)から

中央大学が駿河台を離れた1980年(昭和55年)までの

100年間のことだそう。

 

会場は三井住友海上が運営するECOM駿河台(えこむするがだい

環境や自然に関する資料や地域の情報をそろえている

環境コミュニケーションスペースです。

 

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自然光がふりそそぐ開放的なスペースで

ゆっくりと写真パネルや映像を見ることができました。

 

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壁面には、明治時代から昭和後期までの写真が

年代ごとに並んでいます。

大学の門前で学生達を撮った記念写真や

大学図書館で勉強している姿など、

大学構内での様子から神田界隈で青春を謳歌する学生達の姿まで、

たくさんの写真とともに時代の変遷を感じることができます。

 

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また、スペースの中央に大きく展示されているのは、

明治中期の神田界隈展望写真

当時この辺りでは一番高い建物として建設中だった、

ニコライ堂から俯瞰で撮ったものだそう。

貴重な街の姿がパノラマ状に紹介され、

まるでタイムスリップしたかのような気分になりました。

 

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現在も日本有数の学生街としてにぎわう神田エリア。

今につながる街の記憶をたどりに、

企画展「神田学生街の記憶 1880ー1980 五大法律学校の軌跡」へ

ぜひ、足を運んでみてください。

 

企画展示 神田学生街の記憶 1880ー1980 五大法律学校の軌跡

 

【期 間】 開催中~2018年2月28日(水曜日)

【時 間】 平日午前10時~午後5時

      (2月28日は午後3時まで)

 ※貸し切り等でご覧いただけない時間帯があります。

  最新情報はECOM駿河台Facebookをご覧ください。

  ECOM駿河台Facebookは→コチラ

【会 場】 ECOM駿河台

【所在地】 千代田区神田駿河台3-11-1

【入場料】 無料

【主 催】 専修大学大学史資料課/中央大学大学史資料課/

      日本大学企画広報部広報課/法政大学史センター/

      明治大学史資料センター/法律学校研究会

【共 催】 三井住友海上火災保険株式会社

 

詳しくは→コチラ

 

 

Posted at:15:40

コンシェルジュ通信Vol.33:東京古書会館で千代田図書館連携資料展

東京古書会館では、2月3日(土曜日)まで

千代田図書館と神田古書店連盟が主催する

戦前の出版検閲を語る資料展 『浮かび上がる検閲の実態』を開催中です。

 

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昭和初期の出版検閲について解説したパネルと共に

千代田図書館所蔵の「内務省委託本」など、検閲の跡が残る

数多くの貴重な本や資料が展示されています。

 

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千代田図書館では、これまでも定期的に

「出版検閲」に関する展示を開催していますが

これだけ多くの「内務省委託本」が並ぶのは初めてです。

 

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実際に内務省の検閲官がチェックをするために引いた

赤線青線、出荷の可否についてのコメントなど

当時の検閲がどのように行われていたのかを

間近で見ることができますよ!!

 

ちなみに「内務省委託本」とは、1937年頃以降、

内務省で検閲業務に実際に用いられた原本の一部

千代田図書館の前身である東京市立駿河台図書館などに

委託されていました。

千代田図書館では現在、約2,300冊が確認されている

出版史上の貴重な資料です。

 

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また今回は、神田古書店連盟と連携したことで

特設コーナー『用紙や価格の統制』が併設されました。

「書籍企画届」「書籍用紙特別割当申請書」(ともに個人蔵)や

東京古書組合所蔵の「公定価格関係資料」などの大変珍しい資料と、

千代田図書館所蔵の古書販売目録を一挙にご覧いただくことができます。

 

そもそも今回の連携展示は、千代田図書館にある

神田古書店連盟が主催する出張古書店コーナー

「としょかんのこしょてん」からの進展です。

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「としょかんのこしょてん」は

神田古書店連盟に加盟する神保町の古書店が

毎回、各店舗の特色を活かした展示を行っていて

歴史的価値のある資料が並ぶことも度々。

 

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「いつもは図書館で古書店の展示をやっているから

たまには古書店側に図書館が来るのも良いでしょう。」

と語ってくださったのは、広報部長の小野祥之さん

小野さんは主にスポーツ関連の商品を扱う

古書店「ビブリオ」の店主さんです。

 

また東京古書組合職員の大場さん

「この展示をきっかけに、誰でも気軽に東京古書会館に

入館できることや、一般向けの販売会などがあることを

知って欲しい」

と笑顔でおっしゃっていました。

 

さらに展示最終日には、参加無料の関連講演会

『浮かび上がる警保局図書課』も開催されます。

戦前の出版検閲を担っていた「内務省警保局図書課」とは

いったいどのような仕事をしていたのか!?

そんな貴重な講演にも、ぜひ足を運んでみてください。

 

そして、この展示をきっかけに、

出版検閲、言論統制のあった時代について

考えてみてはいかがでしょうか。

 

 

連携資料展 「浮かび上がる検閲の実態」

【会 期】 開催中~2月3日(土曜日)

【時 間】 午前10時~午後5時

【会 場】 東京古書会館 2階情報コーナー

      (千代田区神田小川町3-22)

【休館日】 日曜日、祝日

【入場料】 無料

 

関連講演会 「浮かび上がる警保局図書課」

【日 時】 2月3日(土曜日)午後2時~3時30分

【会 場】 東京古書会館7階会議室(事前申込制、参加無料)

【講 師】 安野一之氏(千代田図書館「内務省委託本」研究会)

 

詳しくは→こちら

 

Posted at:17:40

奥野かるた店 百人一首展

年末年始、いかがお過ごしでしたか?

旅行に行ったり、家でのんびり過ごしたり・・・

家族や親戚、仲間たちと集まる機会が多くなるお正月ならではの

遊びもたくさんありますよね。

今回は、お正月の代表的なあそびのひとつ、かるたを専門に取り扱う

神田神保町にある奥野かるた店で開催中の

百人一首展をご紹介します。

 

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お店の入口のショーウインドウには、いろいろなかるたが飾られていて

日本のお正月を感じますね。

 

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展示は、お店の2階「小さなカルタ館」で開催されています。

 

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江戸時代に作られたものを中心に

さまざまな百人一首が展示されています。

 

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清少納言、紫式部に、これは・・・蝉丸かな?

江戸時代に書かれた文字を読むのは難しいけれど

金箔がふんだんにあしらわれた札は美しく、

ながめるだけでもたのしいもの。

漆塗りの箱もすてきです。

 

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ほかにも、昭和17年につくられた愛國百人一首

シェイクスピアの劇に出てくる有名なセリフを100個あつめた

沙翁百人一句(しゃおうひゃくにんいっく)など

さまざまなかるたが展示されています。

時代によって、かるたの遊び方も変わってくるんですね。

 

訪れた日は冬休み中のためか、

お店の中はご家族連れの方が多くみられました。

「これ、なぁに?」と店員さんに質問したりして

ちいさなお子さんもいろいろなかるたに興味津々です。

かるたは、知恵とあそびの宝箱です

というお店のことばにもあるとおり、

楽しみながら学べるかるたがたくさんありました。

ぜひご覧ください!

 

百人一首展

 

【期 間】 開催中~1月20日(土曜日)

(月曜日は休廊)

【時 間】 正午~午後5時

【会 場】 奥野かるた店2階 ギャラリー「小さなカルタ館」

【所在地】 千代田区神田神保町2-26

【入場料】 無料

 

詳しくは→コチラ

Posted at:12:05

コンシェルジュ通信Vol.32:講座「むかしの千代田 震災と復興」に
参加してきました

先日、「東京文化財ウィーク」の関連講座、

「むかしの千代田 震災と復興」に参加してきました。

「東京文化財ウィーク」とは、文化の日を中心に行われる

東京都教育委員会の事業です。

都民に文化財を身近に感じてもらう目的で毎年行われており、

企画事業のうちの一つとして講座など様々な催しが行われています。

(今年は10月1日~11月30日で全て開催終了)

 

今回の講座は関東大震災被害震災からの復興がテーマ。

現在の東京の街づくりの原型となった関東大震災のことを

もっと知るために行ってきました。

 

 

会場は、日比谷図書文化館のスタジオプラス(小ホール)。

講師は文化財事務室の学芸員の方です。

満席の会場で、当時の絵葉書や写真など、

たくさんの資料をスライドに写しながらお話しくださいました。

 

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「震災前、明治や大正時代の東京はどんな風景だったのでしょう?」

まずは、当時の東京について知るところから始まりました。

千代田区ゆかりの文学者、

田山花袋の著書『東京の三十年』の冒頭文も引用しながら、

当時の東京の様子を解説します。

 

 その時分は、東京は泥濘(でいねい)の都会、

 土蔵造の家並の都会、参議の箱馬車の都会、

 橋の袂に露店の多く出る都会であった。

 (田山花袋著『東京の三十年』より)

 

泥濘(でいねい)とはぬかるみのこと。

一文ずつ語られる当時のスライド写真からは

その頃の東京の、土埃のにおいが感じられるようでした。

都市文化の成熟していた東京について

理解が深まったところで、いよいよ震災時の話へ。

 

関東大震災、当日。

震災が起きたのは土曜日の正午前でした。

ちょうどお昼時であったために

多くの家庭では食事の用意に火を使っていたこと。

木造の建造物が多かったこと。

これら以外にも様々な要因が重なり、

東京市の東半分が全焼したという大きな被害が

具体的な数字とともに、胸に迫ってきました。

 

印象的だったのは、メディアとしての絵葉書のこと。

新聞社や雑誌社、出版社のほとんどが壊滅してしまい、

震災直後の被災状況を伝える手段が無いなか、

被害を速やかに伝える手段として、

非常に大きな役割を果たしたのが、

被災写真が刷られた絵葉書だったそう。

その一方で、震災とは無関係な写真に炎や煙を描き加えるなど

加工されたニセモノ震災葉書も存在するのだそうです。

 

これは現代でも通じることだと思いました。

非常時などのSNSなどのインターネット情報は

私たちの助けになりますが、

情報源を確認することの大切さを、改めて感じました。

 

だんだんと復興が進んでいく様子も、

スライドの写真から実感できました。

 

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1930年代初頭の駿河台下(小川町交差点)と復興後のニコライ堂

 

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復興期の神田神保町周辺と文房堂の塔

 

千代田図書館からも近い、神保町の文房堂もその一つ。

震災前年の建造ですが、当時ではまだ珍しい鉄筋造りだったため、

幸い倒壊を免れたそう。

文房堂の塔は復興後、地域のランドマークのように

そびえ立っていたことが分かります。

 

会場がふっと和んだのは、

講師の方が「復興節」のフレーズを歌ったとき。

軽快なメロディー涙を笑いで吹き飛ばすような歌詞で、

復興時にはやった流行歌だそうです。

それまで震災の話に耳をかたむけ、静まりかえっていた会場も

ほっと緊張がほどけたようでした。

 

最後に、復興祭のパレードの動画で復興完了を見届けて講座は終了しました。

講演後にお話を伺うと、使用した画像資料は

200枚以上もあったそう!

90分の講座は、明治から昭和初期までの

歴史の重みを感じる充実した時間でした。

 

 

講座では何冊かの本が紹介されました。

千代田図書館所蔵の本を一部、ご紹介します。

 

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『東京の三十年』

田山花袋/著

講談社

 

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『「帝都復興史」を読む』

松葉一清/著

新潮社

 

この他に、地域資料の棚には関東大震災に関する資料があります。

ご興味のある方は、ぜひご覧ください。

Posted at:14:00

東京古書会館で開催中!「古書の日」スタンプラリー展

東京古書会館2で、12月16日(土曜日)まで

大嶋奈都子「古書の日」スタンプラリー展が開催されています!

 

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今年10月4日から11月5日まで、東京古書組合加盟の

73店舗を巡る「古書の日」スタンプラリーが行われました。

 

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各店舗で押せるスタンプがずらりと並んだ、このポスターを見て

気になっていた、という方も多いのではないでしょうか?

 

このスタンプラリー、都内各地(遠くは神奈川県相模原市まで!)の

いろいろな古書店を巡る楽しさや難しさはもちろん、

国内外の名作文学作品をもじったスタンプのかわいさでも話題になりました。

 

こちらのスタンプの制作を手がけたのは

スタンプ作家でイラストレーターの大嶋奈都子さん

 

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『蟹工船』→蟹光線『月に吠える』→月にホエール

『浮雲』→浮きグモ…など作品のタイトルをもじったり、

作品や作者にまつわるキーワードがスタンプの絵柄になっているなど

かわいらしくて、クスッと笑える73個のスタンプが勢ぞろい。

スタンプラリーのパンフレットを手がけたデザイナーと2人で、

ファミレスなどで話し合いながらひとつひとつ考えたという

スタンプに込められた制作秘話も、展示会場で一緒に楽しめます。

 

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また、会場には大嶋さんがこれまでに手がけた作品の数々も展示されています。

街ゆくサラリーマンの哀愁ただよう姿をスタンプにした

「TOKYO SALARYMAN STAMP

文字と絵の組み合わせが楽しいTOKYO KARUTA STAMPなど

どれも、日常に潜んでいる何気ない場面や表情をとらえています。

 

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インクをつけて押された、その絵柄の魅力はもちろんですが

大きさやかたちもさまざまな、これだけの数のスタンプが

ケースの中にぎっしりと納まったようすは圧巻!

 

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展示会期中、大嶋さんが在廊される

8日(金曜日)、9日(土曜日)、15日(金曜日)、16日(土曜日)は

好きなスタンプを押せるワークショップポストカードの販売も行っています。

 

本が好きな方にも、かわいくおもしろいものが好きな方にも

おすすめの展示です!

ぜひこの機会に、東京古書会館へお出かけください。

 

大嶋奈都子「古書の日」スタンプラリー展

【会 期】 開催中~12月16日(土曜日)

【時 間】 午前10時~午後5時

【会 場】 東京古書会館 2階情報コーナー

       (千代田区神田小川町3-22)

【休館日】 日曜日、祝日

【入場料】 無料

詳しくは→コチラ

Posted at:16:10

コンシェルジュ通信Vol.31:三菱一号館美術館で愉しむ「二つの」芸術の秋

丸の内界隈で一際目を引く赤レンガ色の建物、

三菱一号館美術館では現在

 

「パリグラフィック―  

ロートレックとアートになった版画・ポスター展」

 

を開催しています。

 

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現在展示されているこちらのポスターは

三菱一号館美術館の所蔵する

トゥールーズ=ロートレック作

「ムーラン・ルージュ、ラ・グーリュ」。

 

ロートレックのポスター第一作目にして、

彼が世に出るきっかけとなった作品です。

 

左側に3行にわたって

“MOULIN ROUGE(ムーラン・ルージュ)”とありますが、

ご存じの通りこちらはかの有名なパリの遊興施設、

ムーラン・ルージュのことです。

 

中ほどに黒い文字で書かれた

“LA GOULUE(ラ・グーリュ)”とは、

その下に描かれている当時売れっ子だった

女性ダンサーの名前です。

 

こちらのポスターは現在では美術品となっていますが、

当時はムーラン・ルージュにラ・グーリュが出演するという、

立派な商業ポスターでした。

ロートレックがポスターを芸術の域にまで高めたというのが、

このポスターからも分かります。

 

ロートレックは遠近感を強調するなど、

浮世絵からその手法を投影しました。

また当時は通行人を引き付けやすいよう、

色鮮やかなポスターだったそうです。

 

こちらの作品以外にも、会期中は通常公開されていない

大変貴重な作品の数々に出会うことができます。

ロートレック以外にも同時代のナビ派の作品なども多数あり、

非常に見ごたえのある展覧会です。

 

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ロートレックといえば、三菱一号館美術館では

2011年に「トゥールーズ=ロートレック展」を開催しています。

千代田図書館では、千代田区ミュージアム連絡会加盟館の

図録コーナーを設けており、下記の図録も

三菱一号館美術館のコーナーでご覧いただくことができます。

 

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「トゥールーズ=ロートレック展」

三菱一号館美術館コレクション2

著編者/「高橋明也/監修」

出版社/「三菱一号館美術館」

 

さらにこちらの美術館では、展覧会」に加え

「建築」という二つ目の芸術を愉しむことができます。

 

三菱一号館美術館の設計者は

鹿鳴館やニコライ堂などの建築も数多く手がけた

イギリス人の建築家、ジョサイア・コンドルです。

初代の三菱一号館は老朽化のため1968年に解体されましたが、

コンドルの原設計に則って復元、

2010年に三菱一号館美術館が開館しました。

 

余談ですが、ロートレックのポスターに

しばしば登場する赤毛の男性は

イギリス人の画家であるチャールズ・コンドルで、

なんとジョサイア・コンドルの親戚だそうです。

三菱一号館美術館の館長が発見されたそうですが、

偶然にしてはとても不思議なつながりです。

 

それでは館内をご紹介します。

 

石の中央階段の手すりの石材の一部には

初代の部材が再利用されているそうです。

手すりの色の異なる部分が初代のもので、

触ってみるとそこだけザラっとした感触です。

 

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こちらは鉄骨階段です。

明治時代、館内ではガス灯の照明が使用されていましたが、

ガスの供給がない昼間は外光を取り入れるために

このようなデザインが有効だったと言われています。

 

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赤レンガは積み方も、明治時代の図面通りとのことです。

 

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まるで美術館自体が芸術作品のようです。

 

ここでは紹介しきれませんが、通路のアーチや床のタイル、

ガス灯を模した電灯や一号館広場など

他にも見どころがたくさんあります。

 

三菱一号館美術館の館内はバリアフリー構造となっており、

車椅子のまま入館することができます。

また東京駅とも直結しているため、

雨の日でも楽にアクセスできるようになっています。

 

この秋は二つの芸術を一度に愉しむことができる、

三菱一号館美術館にぜひお出かけになってみてはいかがでしょうか?

 

パリ♥グラフィック―

ロートレックとアートになった版画・ポスター展

【会 期】開催中~~2018年1月8日(月・祝)

【休館日】月曜休館(但し、1月8日と、

           「トークフリーデー」の11月27日(月)、

           12月25日(月)は開館)

           年末年始休館:

           2017年12月29日~2018年1月1日

【時 間】10:00~18:00

           (祝日を除く金曜、11月8日、12月13日、

           1月4日、1月5日は21:00まで)

           ※入館は閉館の30分前まで

【住 所】千代田区丸の内2-6-2

【入場料】当日券 

           一般:1,700円 高校・大学生:1,000円 

           小・中学生500円

 

Posted at:15:55

今日から読書週間&神田古本まつり♪

今日から11月9日(木曜日)まで、読書週間です。

千代田図書館では、「将来の夢」や「しごと」にまつわる

中学生や高校生、大学生の皆さんにおすすめの本31冊を集めた

図書展示「“はたらく”を読む」を開催中です♪

 

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今の中学生に人気の「将来なりたい職業」ベスト10に挙がった

医師・教員・公務員やアニメ業界・小説家などのクリエーターについて

知ることができる「お仕事小説」や、ノンフィクションなどをはじめとして

“職業”“お金のこと”“生き方”…などのさまざまな視点から

「はたらくこと」について書かれた本を集めました。

ぜひ、お手にとってご覧ください!

(展示資料はすべて貸出可、貸出中の場合はご了承ください)

 

“はたらく”を読む

【期 間】 開催中~11月9日(木曜日)

【場 所】 千代田図書館9階=第2展示ウォール

 

また、展示の関連イベントとして行うバリアフリー上映会

「夢は牛のお医者さん」は、10月29日(日曜日)開催です!

 

日本語字幕つきの、どなたでもご参加いただける映画上映会です。

ぜひ、読書週間のこの機会にお越しください♪

 

読書週間 バリアフリー上映会「夢は牛のお医者さん」

【日にち】 10月29日(日曜日)

【時 間】 午後2時~3時40分(開場 午後1時30分)

【場 所】 千代田区役所 1階 区民ホール

【席 数】 120席(事前申込不要、当日先着順、立ち見可)

【参加費】 無料

【主 催】 千代田区読書振興センター(千代田図書館内)

 

※聴覚に障害をお持ちで音の聞こえない方や、

 音の聞こえにくい高齢者などの方も映画を楽しめる

 日本語字幕つきの映画上映会です。

 (音声ガイドつきではありませんのでご了承ください)

詳しくは→コチラ

 

また、本日から「本の街」神保町古書店街では

秋の風物詩「第58回東京名物 神田古本まつり」がスタートしました!

 

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千代田図書館のコンシェルジュがオープニングセレモニーをお手伝い。

セレモニーには大阪からメ~探偵コショタンもかけつけてくれました。

 

駿河台下から専大前交差点まで、靖国通り沿い約500メートルにわたって

お得な古書のワゴンが並ぶ“本の回廊”青空古本市は、

さっそく今日の午前中から多くの方で賑わっていました。

(午前10時~午後7時、雨天中止※最終日11月5日(日曜日)は午後6時まで)

 

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どこへ行こうか迷ってしまったら、神保町古書店街の

すずらん通りにある本と街の案内所へお立ち寄りください。

千代田図書館コンシェルジュが皆さんのお越しをお待ちしています。

 

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また、千代田図書館のほど近く、日本工業大学ビジネススクールでは

神田古本まつり期間中に休憩ラウンジを無料開放しています。

金・土・日曜日にはコーヒーのサービスも。

歩きつかれたら、立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

 

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第58東京名物神田古本まつり  

【期 間】 開催中~ 11月5日(日曜日)

 

青空古本市など、期間中に行われるイベントの

詳細などは→コチラ

 

青空古本市に並ぶワゴンの本は

期間中何度も入れ替えられるとのことですので、

一期一会の掘り出しものを見つけに、ぜひお越しください!

Posted at:17:50

コンシェルジュ通信Vol.30:10月は古書月間。古書店巡りはいかがですか?

ご存じでしょうか?

10月は「古書月間」104日は「古書の日」です。

「古書の日」の由来は、

10月を漢字で「十O」と表して、縦にすると「古」

そして4を「し」⇒「しょ」と読むと「書」

という、文字の形や読み方によるそうです。

全国古書籍商組合連合会によって平成15年より制定されました。

今回は、そんな古書月間の幕開けを彩るイベントをご紹介します。

 

日本全国の古本屋をダッシュで訪ね、

お店の様子や、「掘り出しもの」について

疾走感あふれる文体で綴る大人気ブログ

古本屋ツアー・イン・ジャパン」でおなじみの小山力也さん。

千代田図書館では

2014年12月の「図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアー」にご出演いただき、

その古書店巡りのディープな世界について講演いただきました。

 

神田小川町にある「東京古書会館」では、

古書の日記念展示会「古本屋ツアー・イン・ジャパン さすらいの十年展」

を開催中です。

 

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入口では、壁一面を埋め尽くすほどの古書店の写真に迎えられます。

一枚一枚よく見ると、ひとつとして、同じ佇まいのお店が無いことに気づきます。

中には看板が無かったり、立派な日本家屋であったり、

ひと目では古書店とわからないような店舗も……。

 

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会場内には、小山さんの古本屋巡りの足跡が感じられる品々が満載です。

ガラスケースの中には、取材メモ帳がずらり!!

 

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右側は神保町の浮世絵、和本、古地図の専門店「大屋書房」のメモ。

店内のどこにどんなジャンルの本が並んでいるか?という

詳細な書店内部配置図付きの取材メモには、

訪れた日の状況や、駅からの道順など……。

小山さんがその時見て、感じたことが細かく記され

手のひらサイズの冒険譚を読んでいるようです。

 

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ショップカード(左)や、ブックカバー(右)など、古本屋ノベルティーも

展示されています。

白地に水玉模様のブックカバーは、かつて神保町にあった「巌松堂」のもの。

今はもう入手できない貴重な品のひとつです。

 

小山さんが古書店で入手した、数々の「掘り出し物」も並んでいます。

こちらは、井伏鱒二から三好達治に宛てたサイン入りの随筆。

 

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中野区の古書店で、なんと500円で購入したそう。

 

何十年も前に出版されて、今では絶版になった本も

古書店では見つけることができます。

小山さんのように、「掘り出し物」も見つけられるかもしれません。

 

古本屋ツアー・イン・ジャパン さすらいの十年展

【会 期】 開催中~10月16日(月曜日)

【時 間】 午前10時~午後5時

【会 場】 東京古書会館 2階情報コーナー

      (千代田区神田小川町3-22)

【休館日】 日曜日、祝日

【入場料】 無料

詳しくは→コチラ

 

また、10月4日から11月5日まで、

東京都内の古書店有志73店舗によるスタンプラリーが開催中です。

神保町の古書店21店舗参加しています。

 

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イラストレーターでスタンプ作家の大嶋奈都子さんによって

誰もが知っている国内外の文学作品が

かわいらしくて、ユーモアあふれる絵柄のスタンプになっています。

 

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台紙はA~Eの5つのブロックに分かれています。

集めたスタンプがそろったブロックの数や、

スタンプの数によって、素敵な賞品のプレゼントもあります。

スタンプラリー台紙は、

東京古書会館、参加古書店などで配布しています。

(千代田図書館でも配布しています。なくなり次第終了)

どのお店にどの作品のスタンプがあるのかな?

どんな絵柄かな?

ワクワク♪心を躍らせながら

古書店巡りを楽しんでみてはいかがでしょうか?

 

めざせ73店舗!『古書の日』スタンプラリー

【期 間】開催中~11月5日(月曜日)

詳しくは→コチラ

Posted at:16:25

コンシェルジュ通信Vol.29:読書の秋。食欲の秋。神田巡り。

暑さも落ち着き、秋が近づき始めた今日この頃。

神田地区では11月4日(土曜日)・5日(日曜日)に開催される

日本最大級のカレーの祭典 神田カレーグランプリに先駆け

神田カレー街食べ歩きスタンプラリーが始まり

一段と賑わいを増す活気溢れる季節になりました。

 

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神田地区では昔から専門店以外でも

カレーをメニューにする店舗が多く

今では400店以上のカレー提供店が集まり

日本のカレーの聖地と呼ばれています。

 

カレー提供店が多い理由については

諸説あるようですが

学生の街として知られる神田神保町では

食事をしながら本を読む人が多く

片手で食べられるカレーが人気になった

という話をよく聞きます。

本とカレーの街らしい謂れですよね。

 

そして、そんなカレーの聖地を食べ歩くスタンプラリー

2014年にスタートして今年で4回目。

街全体の取り組みとして年々盛り上がりを見せ

当初は53店舗だったラリー参加店は88店舗に増えました。

 

そこで今年はカレーの聖地神田巡礼88箇所巡りと題して開催。

 

スタンプラリーには4つのコースがあり

8月23日(水曜日)~11月30日(木曜日)の100日間に

エントリーしているカレー店(コースごと)と

4箇所の展示スポット(必須)でスタンプを集めると

制覇したコースに応じて神田カレーマイスターの称号を得られます。

 

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今年は通常のスタンプラリー形式以外にも

専用アプリをダウンロードすれば

スマートフォンでも簡単にスタンプ集めができます。

 

また4箇所の展示スポットでは各施設の特色を活かした

カレーに関連する企画展示を開催中。

 

私たち千代田図書館コンシェルジュが出張している「本と街の案内所」がある

小学館ギャラリーBH神保町も展示スポットの1つ。

 

料理関連の書籍を多く持つ古書店(悠久堂書店、澤口書店、

高山本店、鳥海書房)のご協力のもと

「カレーにまつわる本」を展示紹介しています。

 

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1956年出版、スパイスの歴史が記された『東西香薬史』や

日本で初めてカレー粉の製造に成功した

ヱスビー食品の創業者山崎峯次郎が残した『香辛料』など

古書店ならではの書籍も見られますよ。

 

興味のある書籍を見つけたら、ぜひ古書店へ足を運んでくださいね。

※小学館ギャラリーでは書籍の販売は致しておりません。

 

さらに10月27日(金曜日)からは、神保町の表通りを中心に

年に一度の大バーゲン 神田古本まつりも始まります。

 

心とお腹を満たすべく本とカレーの街 神田神保

読書と食欲の秋を満喫してはいかがですか。

 

 

神田カレーグランプリ公式サイト

 

神田カレー街 公式ガイドブック2017 配布中

配布場所:スタンプラリー参加店舗、JR御茶ノ水駅、JR神田駅、

東京メトロ各駅、千代田区内行政施設、書店など

※ガイドブックは数に限りがありますのでお早めに。

 

神田古本まつりのご案内(BOOK TOWNじんぼうHP)

Posted at:10:20

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信Vol.5:                    「日比谷図書文化館」の歴史をご紹介!

皆様、こんにちは。 

まだまだ残暑が厳しいですね。

 

2011年に千代田区立日比谷図書文化館として、

開館するまで、多くのドラマがありました。

 

《太平洋戦争中、本を守った人々がいたことを知っていますか?》

 

今回は、旧都立日比谷図書館の歴史と共に、

本の戦時中の疎開についてお話します!

 

1908(明治41)年、現在の場所に東京市立日比谷図書館として

開館したのが、その歴史の始まりです。

モダンでとても美しい洋館は、1915(大正4)年に、

建築画報社が発行した“東京百建築”にも選ばれています。

 

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戦前の東京市立日比谷図書館(『最新東京名所百景』より)

 

1923(大正12)の関東大震災では、

閲覧席が破損するほどの被害でしたが、倒壊は免れます。

 

1944(昭和19)、東京市が東京都に変わった翌年

都立日比谷図書館館長に就任した中田邦造は、

戦況の悪化にともない図書館にあった約26万冊の蔵書、

さらに市中にある貴重書も買い上げ、

合わせて40万冊の図書の疎開を計画しました。

 

勤労学徒動員で駆りだされた都立一中(現・日比谷高校)、

高輪商業(現・高輪商業高校)の生徒たち約50名が

リュックや大八車に本を積み込んで、約50キロ離れた

奥多摩や埼玉県志木市の農家に、何度も足を運びました。

百科事典のような厚く重たい本が多く、

約一年に及ぶ図書疎開は過酷を極めました。

 

1945(昭和20)年525

東京大空襲により日比谷図書館は、

20万冊以上の蔵書とともに全焼してしまいました。

 

もし、約40万冊の書物の疎開をしていなかったら、

日本文化の多くは失われていたのです。

 

戦争末期の食べるものもなく、

戦争に読書はいらないといわれた時代に、

本を残そうとした志の高さに感動しました。

 

40万冊という大規模な数ではありませんが、

全国の図書館でも、疎開は行なわれていたようです。

当館の〈特別研究室〉には、当時の駿河台図書館から

疎開した図書の一部が大切に保管されています。

戦争と平和、文化遺産の保存と継承について、

深く考えさせられる歴史の一端に

ふれていただける場所になっています。

 

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1957(昭和32)年

空襲で全焼してから12年後、図書館は再建されます。

三角形が特徴的な現在の建物ですが、この形の案は

当時、館長に就任した国文学者であり歌人の、

土岐善麿博士が提唱し、

高橋武志技師を中心に、設計されました。

特別めずらしいものを作ろうと考えたのではなく、

三角形の用地を最大限に利用しようとした結果、

ユニークなこの形になりました。

 

2009(平成21)、東京都から千代田区に移管され、

2011(平成23)千代田区立日比谷図書文化館として

生まれ変わり、現在に至ります。

 

当館2階図書フロアパープルゾーンには、

旧都立日比谷図書館の歴史特集コーナーを設けてあります。

来館の際には、覗いてみてくださいね。

 

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戦争中、本を、文化を守ろうとした

偉大な人たちに感謝しつつ、

たくさんのご利用をお待ちしています!

 

Posted at:11:55

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信Vol.4:夏の風物詩、
「日比谷図書文化館」の七夕飾りと日比谷公園の「盆踊り大会」をご案内!

 みなさん、今年の七夕はいかがお過ごしでしたか? 

 

彦星と織姫が年に一度、7月7日の夜に天の川を渡って

会うことができるという伝説の星祭り、七夕

今年の東京での七夕の夜空は、晴れて天の川がよく見えました。

織姫(こと座のベガ)彦星(ワシ座のアルタイル)

見つけられましたか?

 

日比谷図書文化館で、毎年行っている七夕の笹飾り。

今年は、6月14日から7月9日まで、

1階ホールの螺旋階段脇に、設置!

短冊をご用意し、

皆様に、自由に願いを書いていただきました。

 

設置したばかりの笹。

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7月7日には、たくさん書いていただいた短冊で、

笹がカラフルで華やかに彩られました。

皆様からお預かりしたすべての短冊は、

大崎八幡宮(宮城県仙台市)に奉納しました。

 

大崎八幡宮は、伊達政宗公によって、1607年に創建され、

華麗な桃山建築で国宝に指定されています。

全国各地から、短冊が納められ、

毎年8月には、七夕祭りが盛大におこなわれます。

今年度の七夕祈願祭は仙台七夕の最終日である8月8日です。

 

当館での七夕の笹飾りは毎年行っていますので、

来年のご参加をお待ちしています。

皆様の夢や願いが叶いますように!

 

15回 日比谷公園 丸の内音頭大盆踊り大会のご案内

 

七夕の次は、夏の風物詩、盆踊り大会のご紹介です。

日比谷公園開園100年を記念して、

2003年に復活した日比谷公園丸の内盆踊り大会は、

今年で15回目を迎えます。

昭和4年から始まった世界大恐慌による不況。そんな世相を

景気づけようと、丸の内、有楽町、日比谷の商店主たちが、

昭和7年に日比谷公園で盆踊り大会を開催しました。

このとき西条八十、中山晋平に依頼してできたのが、

「丸の内音頭」です。

翌年、歌詞を丸の内界隈の地名から、東京の地名に変え、

「東京音頭」として全国に広まりました。

 

屋台、模擬店、ミニコンサート、チャリティ抽選会など、

都内最大の盆踊り大会です。

例年2日間で、4万人を超える来場者で大変盛り上がります。

 

開催日  8月25日(金曜日)・26日(土曜日)

時 間  午後6時~午後9時

場 所  日比谷公園大噴水周辺特設会場 及び 第二花壇芝生広場

内 容  盆踊り/抽選会/各種模擬店など

お問い合わせ  TEL03-3503-1561

        (日比谷公園丸の内音頭大盆踊実行委員会事務局)

 

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△昨年の様子
 

だれでも参加できます! 

お勤め帰りに、お子様と一緒にご家族で・・・。

外国からの観光客も毎年多く訪れます。

 

日比谷図書文化館は、平日は22時、土曜日は19時、

日曜日・祝日は17時まで開館しています。

盆踊りに参加する前に、当館へも足をお運びいただき、

ゆかたや祭りなど、日本古来の文化を調べられては

いかがでしょうか。

 

都会で、日本の素敵な風習を楽しく体感しましょう!

Posted at:14:40

コンシェルジュ通信Vol.27:『活版TOKYO』in 神保町

みなさんは「活版印刷」をご存知ですか?

 

金属の活字や樹脂の凸版などに、

インキをつけてハンコのように押して印刷する方式です。

昭和40~50年代が活版印刷の最盛期だったようですが、

近年また若い人たちの間で「ニューメディア」として

盛り上がりを見せています。

 

こちらが実際に活版印刷によって刷られたコースターです。

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一枚一枚丁寧に作られたコースターは、

どこかノスタルジックな雰囲気です。

職人さんの息づかいまでが伝わってきそうな、

温かみのある優しい印象で、大切に扱いたくなりますね。

 

この活版印刷を実際に体験できる日本最大、

いえアジア最大の活版イベント『活版TOKYOが、

7月14~16日に神保町三井ビルディングと

テラススクエアにて行われました。

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会場に一歩足を踏み入れると、

ブースの出店者であるクリエイターと

お客さんとの賑やかな会話が聞こえてきます。

会場にある印刷機では、活版印刷の体験もできます。

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実際に活版印刷機で赤色と切り込み線を入れたカード。(左下)

活字のバラ売りも!(右下)

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神保町ならではのオリジナルブックカバーや、

トートバッグも。

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美濃の和紙で刷られたご祝儀袋とピアス。

ピアスは丈夫な紙に刷られているので、へたりにくいそうです。

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カード一枚ずつに、140字の異なる小説が

それぞれ活版で刷られています。(左下)

60枚ワンセットでの販売も。(右下)

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活版で印刷されたコーヒーフィルターの中には、

豆の形に型押しされたメッセージカードが。

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どれもクリエイターの個性が光った、

オリジナルな作品ばかりです。

 

「イベント会社の企画ではなく、実行委員たちの

手弁当の運営だから色々な方が応援してくれるのかな」

とおっしゃる『活版TOKYO』実行委員長の

角田光正さんの言葉通り、手作り感あふれる温かい雰囲気が

会場全体に満ちています。

作り手の皆さんからも、活版印刷のことをもっと知ってほしい

という熱い思いが伝わってきます。

 

角田さんによると「自分たちが楽しく」

また「新しい出会いによって、人とのつながりが広がるから」

こちらのイベントを続けているそうです。

実際にこのイベントによって、

宮城県の南三陸町や台湾の人たちとのつながりができ、

現在も交流を深めているとのことです。

また若い人たちの参加も多く、世代や国境を越えたつながり

広がっているようです。

 

「活版印刷をする人が増えれば、裾野が広がり頂点が高くなる」

とお話しされる姿からは、角田さんの活版印刷への限りない愛情と、

未来への期待を感じます。

 

『活版TOKYO』のイベントは、来年の開催までのお楽しみとなりますが、

活版印刷が体験できる角田さんのお店が千代田区内にあります。

とても気さくなお人柄ですので、お話しするだけでも楽しいですよ。

株式会社 真映社

 

千代田区神田錦町1-13-1 

お店についての詳細はコチラをご覧ください。

 

こちらでは、スタンプ制作から印刷体験まで

様々な活版体験ができます。

結婚式の招待状など、「特別なもの」に

活版印刷が使われることが多いそうですが、

ご自身の名刺や大切な方へのカードなどを

作ってみるのはいかがでしょうか?

「活版印刷で名刺を作ると、仕事が増える」

という都市伝説もあるようですよ。

 

ちなみに今回の『活版TOKYO』のテーマは、

“美味しく楽しい「喫茶店」”。

神保町にはご存知の通り、

味わい深い老舗喫茶店が点在していますが

今回はなんと13もの喫茶店のコースター

神保町の地域情報フリーペーパー

「おさんぽ神保町」との企画によって、

活版印刷にてよみがえりました。

 

こちらが世界のビールとタンゴが楽しめる喫茶店

「ミロンガ・ヌォーバ」のコースター。

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こげ茶一色というシンプルな配色が、

レトロな神保町の老舗喫茶店の雰囲気を

よく醸し出しています。

タンゴのリズムに乗っているような

文字の配置や揺らぎもミロンガ・ヌォーバの特徴で、

お店の雰囲気がとてもよく出ています。

「懐かしさ」が共通する、活版印刷と

神保町の喫茶店はとても相性が良いようです。

お会計時にコースターが欲しいとお伝えいただくと、

手に入れることができます。

 

どのお店でもなくなり次第配布終了ということですので、

淹れたての美味しい珈琲を味わいに、神保町の喫茶店へ

コースター集めに出かけてみるのはいかがですか?

Posted at:14:05

神田神保町「本と街の案内所」移転のお知らせ

2007年より、“本の街”神田神保町で

皆さまの本探しのお手伝いや街案内を行ってきた

「本と街の案内所」が、このたび場所を変えて

リニューアルオープンしました!

 

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新しい「本と街の案内所」は、これまでの場所から

歩いて30秒、すずらん通りに面した

「小学館ギャラリー BH神保町」の中、入り口すぐにあります。

 

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新しい案内所でも、神保町にある書店や飲食店の情報の検索

自分だけの街歩きマップを作れるサービスが

同じようにご利用いただけることはもちろん、

千代田図書館のコンシェルジュも、引き続き

月曜日~金曜日の午前11時から午後2時30分まで

図書館から出張して街案内を行っています♪

 

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これからも、神保町の街歩き・本探しの拠点として

「本と街の案内所」へ、ぜひお立ち寄りください!

 

また、こちらの「小学館ギャラリー BH神保町」は

小学館の出版物を展示しているショールーム

(本の販売は行っていません)

 

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新刊書・話題の本はもちろん、大判の写真集や美術書なども

手にとって見られるのがうれしいですね!

お越しの際はぜひ、あわせてご覧ください。

 

「本と街の案内所」

千代田区神田神保町1-15-2

(小学館ギャラリー BH神保町内)

【時 間】 午前11時~午後6時

【定休日】 日曜日・祝日・年末年始

 ※夏季休業8月11日(金曜日)~15日(火曜日)

Posted at:15:30

コンシェルジュ通信Vol.26:
「千代田図書館コンシェルジュの見聞調録」Vol.1発行!

このたび千代田図書館コンシェルジュの見聞調録Vol.1を発行しました。

千代田区にゆかりのある情報から

皆様のお役に立ちそうなことをお知らせする情報ペーパーです。

私たちがこれまで取材に出かけて、

見たり聞いたり調べたりしたことから得た知識をまとめました。

 

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大きな画像を見る(PDF:288KB)

 

今回は「千代田区の楽しみ方を知る」という特集で、

街の魅力を4つのテーマでご紹介しています。

 

・エリアの特色を知る

エリアごとに様々な顔を持つ千代田区。

まずは千代田区を5つのエリアに分けてその特色をまとめました。

 

・エリアごとの特色を本で調べる

エリアごとの特色を知り、気になるエリアが見つかったら、

その魅力を千代田図書館の本でもっと深く掘り下げてみましょう。

 

・写真で今昔を見比べてみよう

江戸時代から日本の中心地として発展してきた千代田区は

明治、大正、昭和、平成と時代ごとに

どんどん新しい街並へと遷り変わってきたのも特徴のひとつ。

昔はどんな街並だったのか?

その変遷を辿れる写真が満載の本や情報をご紹介します。

 

・インタビューで街の魅力を知る

さらに、千代田区で活躍する方々のインタビュー情報をまとめました。

100年以上代々続く老舗企業の初代から現代に至るまでのお話や、

新しいことに挑戦する方々の取り組みについてのお話には

今までとこれからの千代田区を知るヒントが満載です。

 

 

千代田図書館9階では

メインカウンター側のOPAC隣のラックと、

コンシェルジュブース、向かって左手のラックの2箇所で配布しています。

青色の見出しが目印です。

 

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また、日比谷図書文化館1階受付コンシェルジュカウンターでも配布しています。

 

これからも様々なテーマに沿って

たくさんの地域情報を紹介していきますので、ぜひご注目ください!

 

Posted at:14:50

コンシェルジュ通信Vol.25:祝!「ブックハウスカフェ」オープン

千代田図書館から神保町方向へ歩いておよそ10分。

2月に閉店したブックハウス神保町があった建物に

5月5日、新たな試みがいっぱいの絵本と児童書の専門店

「ブックハウスカフェ」が誕生しました。

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そこで今回は、オープンしたばかりの店内を

さっそくご紹介いたします。

 
ブックハウス神保町のあたたかい雰囲気を残し

新しくカフェコーナーができた店内は

リラックス効果のある若葉色のソファでゆったり。

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バリスタ研修を受けたスタッフが注文を受けてから煎れる

本格的なエスプレッソカプチーノがいただけます。

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奥の個室には小さなお子様にやさしい

マットが敷かれた遊べるフロアが併設。

 

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授乳室やおむつ交換のスペースもあるので

お子様と一緒に保護者の方も安心して過ごせます。

 

また夕方からはバータイムが始まり、平日は深夜23時まで営業。

 

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ブックバーとして絵本に囲まれた空間でお酒を楽しめ

遅くまで飲んで・読んで・買えるがコンセプト。

 

カウンター横にあるマンスリーミニギャラリーでは

人気絵本作家さんのサイン本や原画の販売も行っているので

特別な1点に出会うことができるかもしれませんよ。

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今後はさらに展示スペースを使って

絵本や児童書に関するイベントはもちろん

スタッフの中にはバレリーナの方もいるそうで

バレエに関するイベントなども企画中とのことです。

バレエファンにも嬉しいスポットになりそうですね。

 

ブックハウス神保町(2月20日に閉店)は

惜しまれつつ11年の幕を閉じましたが

「ブックハウスカフェ」はブックハウス神保町の

元スタッフが中心となってオープンしました。

 

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本を選ぶ楽しみ、手に取る楽しみを大切にして欲しいと

絵本と児童書が大好きなスタッフが再集結しています。

 

お仕事帰りや図書館帰りに少し足を伸ばして

生まれ変わった大人も楽しめる絵本と児童書の専門店

新しい自分時間を見つけてみてはいかがですか。

 

本の街・神保町らしい癒しの空間が待っています。

 

 

ブックハウスカフェ

 千代田区神田神保町2-5 北沢ビル1階

【営業時間】 平日 午前11時~午後11時

       土日祝 午前11時~午後7時

【定休日】 年中無休(年末年始除く)

 

お店についての詳細はコチラをご覧ください。

 

Posted at:14:45

日比谷図書文化館受付コンシェルジュ通信Vol.1:
知のオアシス「日比谷図書文化館」をご案内!

皆様、はじめまして♪

日比谷公園にひときわ目立つ、三角形の建物

2011年に日比谷図書文化館は、複合文化施設として開館しました。

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日比谷図書文化館 外観

 

ここでは、当館の魅力についてご紹介したいと思います。

 

◆図書フロア♪

2階と3階が〈図書フロア〉となっており、4つのゾーンに分けられています。

早速、図書フロアでの〈特徴〉をあげてみましょう。

 

☆全国どこにお住まいの方でも、図書の貸出券が作れる!

☆蔵書は約19万冊!

☆閲覧席は約300席!

☆電源が取れる「電源付閲覧席」(申込制)がある!

☆iPadの貸出サービスがある!(申込制)

☆平日は22時までご利用可能!

☆霞ヶ関に近い土地柄、ビジネス書や、法律、経済、アートなどの専門書が豊富!

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2階図書フロア パープルゾーン      3階図書フロア ブルーゾーン

 

「こんな本ある?」

「ひとり何冊まで、どれくらいの期間、借りられるかしら?」

このような図書に関するご相談は、2階図書総合カウンターの

スタッフに気軽にお尋ねください。

また、フタつきの飲み物は持ち込み可能ですし、無線LANもご利用いただけます。

窓外に広がる日比谷公園の四季折々の変化を感じながら

読書を楽しみ、知識を深められてはいかがでしょうか。

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3階図書フロア 閲覧席

 

4階まで上がると、今度は〈特別研究室〉があります。

こちらでは、内田嘉吉文庫など貴重な和書・洋書が

約2万冊も所蔵されています。

さらに、有料となりますが室内には快適な特別研究席のご用意があります。

2階3階の閲覧席とはまた違って区切られたパーソナルスペースと

なっていますので、自習や読書に集中することができます。

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4階 特別研究室             4階 特別研究席

 

◆貸室♪

千代田区の図書貸出カードをお持ちであれば、どなたでも

ご利用いただける会議室やホールもあります。

4階は、会議室タイプのセミナールームAB(定員24名)と、

スタジオプラス(定員60名)!

地下1階は、日比谷コンベンションホール(定員207名)!

ご利用する方々のアイディア次第で、講演会や上映会など

バリエーション豊かに催事を企画することが可能です。

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地下1階 日比谷コンベンションホール(大ホール)

 

◆ミュージアム♪

1階には、〈常設展示室〉〈特別展示室〉もあります。

〈常設展示室〉では、年中通して江戸城跡から出土した瓦や陶器などの

無料展示があり、千代田区の歴史について触れていただけます。

〈特別展示室〉では、年に数回多彩な企画展を開催しています。

昨年、開催された「かわたまさなおコレクション シンデレラの世界展

~アメリカに渡ったシンデレラ・ストーリー~」、「江戸からたどるマンガの旅」は

大勢の方にご来場いただきました。

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1階 常設展示室

 

◆日比谷カレッジ♪

毎月、皆様の知的好奇心をくすぐる当館主催の講座や

ワークショップを開催しています。

その他、数多くバラエティに富んだ内容となっています。 

 

こちらの最新情報は、日比谷図書文化館のホームページや館内で配布するチラシ、

毎月一度発行の広報誌「ポモーヌ」でもご案内しております。

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◆レストラン♪

当館には、ランチやティータイムを心地よくお過ごしいただける場所もあります。

1階、ライブラリーショップ&カフェ日比谷〈Library Shop&Café Hibiya〉

地下1階、ライブラリーダイニング日比谷Library Dining HIBIYA

なんと、こちらでは2階・3階図書フロアの本をそのまま持ち込むことができます!

(※一部資料を除きます)

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ライブラリーショップ&カフェ日比谷   ライブラリーダイニング日比谷

 

いかがでしたか?

〈知のオアシス〉日比谷図書文化館!

皆様のご来館を、心よりお待ちしております。

 

日比谷図書文化館の詳しい情報はホームページをご覧ください。

Posted at:10:15

コンシェルジュ通信Vol.24:街案内ミニ展示「千代田 花と歴史の散歩みち」開催中!

ぽかぽかとあたたかな陽気を感じる心地よい日が増えたこの頃、

絶好のお散歩シーズンの到来です。

4月9日までは千代田のさくら祭りも開催され、

九段下駅から北の丸公園、千鳥ヶ淵など千代田図書館近くの桜の名所では

ソメイヨシノが見頃を迎え、連日お花見を楽しむ方々でにぎわいました。

 

↓先週4月5日の千鳥ヶ淵の様子。

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千代田図書館のコンシェルジュ・ブースでは

これから初夏に向けて色とりどりの花が楽しめるこの時期にぴったりな

ミニ展示「千代田 花と歴史の散歩みち」を開催中です。

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千代田区のイラストマップ上に

江戸、明治時代からの由緒があり、自然に親しめる春ならではの名所を

飛び出すパネルで紹介しています。

 

パネルの表側は、各スポットの歴史をご紹介。

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来月、盛大なお祭りが執り行われる神田神社

四季折々の花が咲く都心の自然豊かな大庭園の皇居東御苑

国会議事堂近くの静かなお花見スポット国会前庭

100年以上の歴史ある日本最初の西洋風公園である都立日比谷公園

どのスポットも駅からほど近いのですが、

千代田図書館から歩いても

30~40分ほどの距離にあるのでお散歩におすすめです。

 

裏返すと、4月、5月に見頃を迎える花や、

ぜひ訪れていただきたいおすすめの施設情報を紹介しています。

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お散歩の途中で「この花はなんだろう?」「この建物の歴史は?」と気になったら

ぜひまた図書館へ足をお運びください。

 

この春、お引越しなどで千代田区での新生活を始められた方も

たくさんいらっしゃると思います。

私たちは、千代田図書館のご案内をするとともに

たくさんの街の魅力をお伝えしてまいりますので、

コンシェルジュ・ブースにもぜひお立ち寄りください。

 

街案内ミニ展示「千代田花と歴史の散歩みち」

【 期 間 】 開催中~5月21日(日曜日)

【 場 所 】 千代田図書館9階 コンシェルジュ・ブース

【 時 間 】 平日10時~20時/土曜日10時~19時/日曜日・祝日10時~17時

 

このちよぴたブログでは「コンシェルジュ通信」として

千代田図書館コンシェルジュによる記事を掲載してきましたが、

今月からは、日比谷図書文化館受付コンシェルジュも記事を投稿していきます。

どうぞお楽しみに!!

Posted at:12:05

東京古書会館で開催中!イラスト集『神保町』原画展

現在、東京古書会館2

イラストレーター 得地直美さんのイラスト集

『神保町』の原画展が開催されています!

 

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昨年10月に出版された『神保町』は

得地さんが2010年から2016年の間に描いた

神保町やその周辺の街並みを収めたイラスト集です。

 

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『神保町』

得地直美/著

夏葉社

※千代田図書館内では、9階「地域資料 6」の棚にあり

 貸出不可の資料ですが、館内でご覧いただけます。

 

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神保町古書店街を歩いたことがある方なら、

かならずピンとくる身近な街角やお店のイラストの数々。

上京後、絵の学校に通いながら印刷会社でアルバイトをし

日々届け物に歩き回ったり、友人の働くお店を訪ねるうちに、

神保町は得地さんにとって親しみ深い街になっていったとのこと。

『神保町』のまえがきでは

「歩いていてこんなに楽しい町はなかった」と語っています。

 

原画を見ると、お店の看板の文字や古書店の店先に並ぶ本、

お店をのぞき込む人の表情までがペンで細かく描きこまれていて

得地さんが愛着をもって街を観察し、

丁寧に描いていることがよくわかります。

 

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絵の中には、閉店してしまって今はもうないお店の姿も。

数年前のことでも、絵の中にそのお店の姿を見つけることで

懐かしい友人に、久しぶりに会ったような気持ちになりました。

 

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会場には、『神保町』の原画約20のほか、これまでに得地さんが

装画を手がけた書籍や、旅行記などのカラーイラストも展示されています。

 

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また、展示されている原画を、神保町の街角の

「どこから見て」描いたか、ひと目でわかる地図も

会場でご覧いただけます。

展示を見た後は、絵の中の風景を探しに

街歩きに出かけてみてはいかがでしょうか?

 

今回は、東京古書会館で開催されている

イラスト集『神保町』の原画展をご紹介しました!

普段は、商業組合に加盟している業者のみが立ち入りできる

古書籍の取引市場が開催されていることが多い東京古書会館ですが

2階の情報コーナーは、どなたでも入場することができます。

この機会に、足を運んでみてはいかがでしょうか?

 

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得地直美イラスト集『神保町』原画展

【会 期】 開催中~4月1日(土曜日)

【時 間】 午前10時~午後5時

【会 場】 東京古書会館 2階情報コーナー

      (千代田区神田小川町3-22)

【休館日】 日曜日、祝日

【入場料】 無料

詳しくは→コチラ

Posted at:17:40

「コンシェルジュ通信」がブースでも読めるようになりました!

千代田図書館では、昨日まで3日間お休みをいただき

蔵書点検を行いました。

3日間の資料の整理や、館内の整備を終え

今日からまた新たに皆さまをお迎えしています。

 

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新しくなったビジネス関連新聞の閲覧棚

 

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ビジネス書の棚も、これまで以上に資料の分類が見やすくなって

本が探しやすくなりました。

 

そして9階のコンシェルジュブースにも、

今日から新しいファイルが仲間入り。

 

この「ちよぴたブログ」で、2015年5月より開始した

「コンシェルジュ通信」が、千代田図書館9階の

コンシェルジュブースでも読めるようになりました!

 

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月に一度、コンシェルジュおすすめの本やイベントのレポート、

千代田図書館周辺の地域に親しめる催し物のご案内など

千代田図書館コンシェルジュならではの視点

様々な話題をお届けしているコンシェルジュ通信。

これまでの22本の記事が1冊のファイルでご覧いただけます。

 

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ファイルには、ブログで更新される

毎月の記事も随時追加していきます。

ぜひ、お手に取ってご覧ください♪

 

千代田図書館のコンシェルジュは、日々

「図書館と人」そして「図書館と街」をつなぐ

ご案内をしています。

 

現在、コンシェルジュブースに4冊置いてあるグルメファイル

千代田図書館にいらっしゃる多くの方にご愛用いただいています。

昨年度は、「カフェ」「ランチ」「神保町のカレー」に、

ご要望の多かった「贈りたい手土産」のファイルを追加しました。

 

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ファイルに掲載しているどのお店にも、

コンシェルジュ自ら足を運び、お店の情報を定期的に更新しています。

図書館ご利用の後のお出かけに、また図書館での勉強や調べものの息抜きに…。

千代田図書館から徒歩圏内で楽しめるお店を中心にご紹介していますので、

ブースにお立ち寄りの際には、こちらもぜひ利用ください!

Posted at:17:30

千代田図書館に「猫本」コーナー登場♪「ちよだ猫まつり2017」

2月22日は「ニャン・ニャン・ニャン」で「猫の日」。

現在、千代田図書館では9階・10階それぞれに

「猫本」コーナーが登場しています!

(いずれも2月24日(金曜日)まで)

 

近年では「ネコノミクス」とも言われるほどの猫ブーム

人々の心をとらえて離さない猫の魅力たっぷりの本の数々を集めました。

この機会に、ぜひお楽しみください♪

 

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9階は新着図書コーナー脇の「テーマ展示コーナー」

「ねこを知る」「ねこと暮らす」などのテーマに基づいた本を

展示しています。(貸出可。貸出中の場合はご了承ください)

 

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子ども向けの絵本・児童書を集めた

10階の児童書コーナーでは、きらきらおめめの「猫ヘッド」が目印!

 

 

また、2月18日(土曜日)、19日(日曜日)には

千代田区役所1階と4階で「ちよだ猫まつり2017が開催されます!

 

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大きな画像を見る(PDF:569KB)

 

全国に先駆けて「猫の殺処分ゼロ」を実現している千代田区。

「ちよだ猫まつり」は、一般社団法人ちよだニャンとなる会と

千代田区が共同で開催するチャリティイベント。

収益は、飼い主のいない猫の医療費などに活用されます。

 

当日は、一般社団法人ちよだニャンとなる会の

猫の譲渡会(19日のみ、当日整理券発行、事前申込不要)や

講演会「猫の殺処分ゼロ6年目『千代田モデル』を語る」

坂崎幸之助さんがたくさんの保護猫たちとの日々をつづった書籍

『ネコロジー ノラ猫トイとその仲間たちの物語』(河出書房新社)の

パネル展示も開催されます。

 

また、かわいい猫グッズが買えるお店や

神保町の猫専門書店「にゃんこ堂」も出店するニャンダフルマーケット

コンサートワークショップ…とイベントが盛りだくさんです!

 

ちよだ猫まつり2017

【日 時】 2月18日(土曜日)午前11時~午後5時

      2月19日(日曜日)午前10時~午後5時

【場 所】 千代田区役所1階・4階

【入場料】 無料

【主 催】 一般社団法人ちよだニャンとなる会

【共 催】 千代田区

公式ホームページ

 

ちよだ猫まつりの数あるイベントの中でも

とくに、お子さまとご参加の方におすすめなのが

2月18日(土曜日)に4階で開催されるこどもワークショップです。

「ミニねこ」を作る工作のワークショップに、猫にまつわる絵本のおはなし会、

ブックコーナーにねこぬり絵コーナーなど、

小さなお子さまでも楽しめるワークショップです。

ご家族で、ぜひお立ち寄りください♪

 

こどもワークショップ

【日 時】 2月18日(土曜日)午前11時30分~午後4時

【場 所】 千代田区役所 4階

【対 象】 3才~小学生まで ※保護者の付き添いが必要です

【参加費】 無料(事前申込不要)

おはなし会

【時 間】 1回目 午前11時40分

      2回目 午後2時

【出 演】 たまて箱(清水加寿代さん・工藤篤子さん)

ミニねこをつくろう

【時 間】 1回目 午後12時15分

      2回目 午後1時

      3回目 午後2時30分

      ※材料が無くなり次第終了

【講 師】 しばたえみさん(テディベア作家)

※ブックコーナー・ぬりえコーナーはオープン時間内いつでも

ご利用できます。

Posted at:12:20

千代田の街の歴史に親しむ!文化のまちかど展

2月10日(金曜日)から16日(木曜日)まで、

千代田区役所の1階、区民ホール

区内で実施しているさまざまな文化振興事業の

パネル展示が開催されます。

 

会期中には、入場無料・申込不要の講演会も行われます。

千代田区の文化財の保護・活用に取り組み、

区指定文化財の指定や埋蔵文化財の発掘調査なども行っている

千代田区文化振興課文化財係学芸員が講師となり

区内に残る史跡やさまざまな資料から、江戸~昭和にかけての

千代田の街と、その歴史を読み解く講演会です。

この機会に、参加してみてはいかがでしょうか?

 

文化のまちかど展

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パネル展示

【日 時】 2月10日(金曜日)12時~16日(木曜日)午後3時

【場 所】 千代田区役所1階=区民ホール

【入場料】 無料

 

講演会①

「モダン千代田-写真と絵で見る近代の千代田区-」

【日 時】 2月10日(金曜日)午後7時~8時

【講 師】 長谷川 怜さん(文化振興課文化財係学芸員)

明治~昭和にかけての千代田区(神田区・麴町区)の景観を、

写真や絵はがき、版画などの豊富な資料から紹介します。

また、現在と昔のようすを比べて移り変わりを眺めます。

 

講演会②

「浮世絵ができるまで-紀伊国屋三谷家コレクションから-」

【日 時】 2月14日(火曜日)午後2時~3時

【講 師】 井上 海さん(文化振興課文化財係学芸員)

神田塗師町(現・鍛治町二丁目)で金物問屋を営んだ

紀伊国屋三谷家は、多くの浮世絵を収集しました。

寄託された資料から、どのように浮世絵が作られたのかを

見ていきます。

 

講演会③

「千代田区役所が旗本屋敷だったころの話-発掘調査の成果から-」

【日 時】 2月15日(水曜日)午後2時~3時

【講 師】 相場 峻さん(文化振興課文化財係学芸員)

江戸時代の初めごろ、今の千代田区役所がある場所には

稲垣氏という旗本の屋敷がありました。

清水門前の街並みや暮らしぶりを、発掘調査の成果から紹介します。

 

講演会①②③いずれも

【会 場】 千代田区役所1階=区民ホール

【申 込】 事前申込不要、当日直接会場へ

【参加費】 無料

詳しくは→コチラ

 

また、先日発行したばかりの

「図書館コンシェルジュの『本と街の案内所 見聞調録』」

最新号のVol.47では「日本の古地図にふれる」を特集しています!

 

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千代田図書館では、9階のコンシェルジュブース前に広がる

古地図マットでおなじみですが、

昔の街のすがたを手軽に知ることのできる古地図

街の歴史を知るのに欠かせません。

 

最新号では、千代田図書館や千代田Web図書館所蔵の資料や

さまざまな古地図を閲覧できる都内の図書館、

インターネットでの閲覧が可能なサイトなどを掲載。

古地図を気軽に手に取れる神保町の古書店も

ご紹介している、盛りだくさんの内容です。

ぜひ、こちらもあわせてご覧ください♪

「図書館コンシェルジュの『本と街の案内所 見聞調録』」は

コチラからもご覧いただけます。

これまでのバックナンバーはコチラのページからどうぞ。

Posted at:15:00

コンシェルジュ通信Vol.21:図書館帰りに北の丸公園と千鳥ヶ淵周辺へ

寒い日が続きますが、晴天が多く空気の澄み渡ったこの時期。

こんな時期こそ千代田図書館を一歩出られた後に、

北の丸公園と千鳥ヶ淵周辺をのんびり散策するのはいかがでしょうか?

 

今回は北の丸公園周辺の3つの重要文化財を訪ねながら、

千代田図書館前の清水門から、ほぼ一周して九段下駅にほど近い

田安門までをご案内します。

ゆっくり歩いておよそ1時間半ほどのコースです。

 

それでは1つ目の重要文化財

千代田図書館の向かいにある清水門からスタートです。

 

江戸時代の徳川家御三卿と言えば清水家、田安家、一橋家ですが、

このあたりには清水家と田安家の屋敷がありました。

実は清水家も、後ほどご紹介する田安家も、

江戸城の門名にちなんで称されたものです。

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清水門を右手に見ながらそのまま内堀通りをまっすぐ進むと、

左手には毎日新聞社の大きな建物が見えてきます。

交差点を左手に進むと大手町駅、東京駅方面となりますが、

ここでは右に曲がって東京国立近代美術館方面に進んで行きます。

 

東京国立近代美術館の2階には、

知る人ぞ知る、開放的なテラスのあるレストラン、

三國清三が美術館60周年を記念してプロデュースした、

フレンチレストランの「ラー・エ・ミクニ」があります。

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またそのすぐ隣には重要な公文書を保存している、

国立公文書館があります。

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その先をさらに進むと、青空に映える

レンガ色の堂々とした建物が見えてきます。

こちらが2つ目の重要文化財、旧近衛師団司令部庁舎として建造され、

現在は東京国立近代美術館の分室として利用されている

東京国立近代美術館工芸館です。

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昭和41年には取り壊される運命だったものの、

惜しむ声が多かったため重要文化財として残されることになりました。

北の丸公園周辺の建物は、白やグレーを基調としたものが多いため、

周りを引き締めるようなレンガ色のこの建物がなかったら、

この辺りの景観も現在とはだいぶ異なるものとなっていたでしょう。

 

さらにまっすぐ、首都高速と千鳥ヶ淵を右手に見ながら進む通りが

代官町通りです。

土手の上には高射機関砲台跡が残っています。

360度方向に射撃可能で、皇居の直接防衛のために設置されたそうです。

この辺りは、平日は人も少ないため、千鳥ヶ淵の全景を眺めながら

のんびり散策することができます。

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ここでお気づきになった方もいらっしゃると思いますが、

現在(~1月31日まで)、千鳥ヶ淵では水質改善目的のために

一時的に水を抜く「かいぼり」という作業を行っています。

そのため、場所によっては濠底が露出していたり、

水面が低くなっているところがあります。

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土手を降りると、斜面に木を組んだ柵があるのが目に入ります。

こちらは「粗朶柵(そださく)」というもので、

土手の土砂が流出するのを防ぐために設置されたものです。

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そのまま千鳥ヶ淵をぐるっと囲むように進むと、

左手には千鳥ヶ淵戦没者墓苑

さらにまっすぐ進むと、左手に見えるのが

2009年にリニューアルされたインド大使館

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突き当りの靖国通りを右手に曲がると、北の丸公園の入口、

そしてその向こうには3つ目の重要文化財田安門が見えてきます。

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田安門は、現存する江戸城建築遺構の中では最古のものです。

江戸城の門の特徴として、第一の門と第二の門の間の枡形の広場に

敵を閉じ込め、一網打尽にする「枡形門(ますがたもん)」であることが挙げられます。

田安門も、高麗門と渡櫓(わたりやぐら)門の2つの門からなっています。

ここから地下鉄九段下駅はもう目の前です。

 

3つの重要文化財を巡る、北の丸公園と千鳥ヶ淵周辺の散策は

いかがでしたか。

千代田図書館では、地域資料コーナー

(9階セカンドオフィスゾーン、赤い棚「5 地域資料」)に、

江戸城に関する資料も多数取り揃えております(館内閲覧専用)。

ご興味がありましたら、ぜひお手に取ってご覧ください。

Posted at:10:40

コンシェルジュ通信Vol.20:相田みつを美術館で開催中!
開館20周年企画展「あなたのこころが」

先日発行しました「図書館コンシェルジュの本と街の案内所見聞調録」の最新号

Vol.46書道にしたしむはご覧いただけたでしょうか?

その中でもご紹介している相田みつを美術館では、

現在、開館20周年記念企画第2企画展「あなたのこころが」を開催中です。

企画展初日に開催された

館長による作品解説「なるほど!なっとく!相田みつを」に、

コンシェルジュも参加してきました。

 

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相田みつをの長男である相田一人(あいだ・かずひと)館長が、

鑑賞のポイントや相田家のエピソードを和やかにお話しくださいました。

 

企画展のタイトルになっている、詩「あなたのこころが」

この詩から、

「あなたのこころがきれいだからなんでもきれいに見えるんだなあ」。

「うつくしいものを美しいと思えるあなたの心がうつくしい」

という2つの書が創作されたそうです。

「相田みつをは詩人ですから、

四百字詰め原稿用紙に、推敲に推敲を重ねて詩を創作します。

そののなかから、レモンをギュッと絞るように、

ほんとうに言いたいことを、にするのです」

 

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さらに「ただいるだけで」の書を例に、

作品のポイントを3つ、教えてくださいました。

 

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1つ目は、ひらがなが多いこと。

2つ目は、誰にでも読める字で書くこと。

3つ目は、読んだ人それぞれが自由に受け取れること。

 

相田みつをは、詩人かつ書家として、

内容にふさわしい字体を考えたそうです。

そして、作品に多く登場する「あなた」は誰のことか、と

相田みつをの妻である館長の母にたずねると、

「当然私のことよ」と答えたという、

家族ならではのエピソードに、会場は笑顔に包まれました。

 

また、作品をよく見ると3つのブロックに分かれていますが、

書き出しの位置がそれぞれ異なることがわかります。

最も高い位置から書き出されたブロックは、

相田みつをが最も伝えたかったことなのかもしれません。

 

館長による作品解説は、会期中何度も開催されますので、

ぜひご参加ください。

 

作品解説「なるほど!なっとく!相田みつを」

【日 時】 2016年12月23日(金曜日・祝日)

      2017年1月9日(月曜日・祝日)

         1月15日(日曜日)

         2月11日(土曜日・祝日)

         2月18日(土曜日)

      午後3時~ 約15分間

館長による新春解説

【日 時】 2017年1月1日(日曜日)

         1月2日(月曜日)

         1月3日(火曜日)

      午前11時~/午後3時~ 約20分間

【会 場】 相田みつを美術館展示室内

※申込み不要、要入館券

※やむを得ぬ事情により、日時が変更になる場合があります。

 

今回の企画展では、

「こころ」「しあわせ」をテーマにした作品が108点選ばれ、

書とともに13点の詩のパネルが展示されています。

解説を聞いた後に、詩と書の関連を考えながら鑑賞すると

ことばに込められたさまざまな思いを受け取ることができました。

 

その他にも館内には、詩の複製原稿や、使用していた筆や硯、

額装される前の書も展示され、相田みつをの息づかいが感じられるようでした。

 

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こちらは、アトリエ再現コーナー。

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相田みつをは、書を納得のゆくまで何度も書き直し、

毎日このような書の山ができあがったそうです。

額装する時も見せ方にこだわり、余白を1㎜単位で指定していたそうです。

 

また、館内併設のカフェでは、コーヒーや紅茶をいただいて、ゆっくりと休憩できます。

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カフェに掲示されている感想ノートには、

「心にひびくことばがありました」

「自然と涙がこぼれました」

「明日からがんばれそうです」

「関西から来た甲斐がありました」

など、たくさんの感動のことばが記されていました。

さまざまな人のこころに思いを馳せ、

しみじみと自分を振り返ることができました。

 

年末年始は休みなく開館し、お正月ならではのイベントが開催されます。

新年のお出かけの際に、ぜひお立ち寄りください。

 

第65回企画展 開館20周年記念企画第2弾「あなたのこころが」

【会 期】 開催中~2017年3月12日(日曜日)

【場 所】 相田みつを美術館

      (千代田区丸の内3-5-1東京国際フォーラム地下1階)

【休館日】 月曜日

      ※12月27日(火曜日)~2017年1月15日(日曜日)は開館

【時 間】 午前10時~午後5時30分(入館は午後5時まで)

【入館料】 一般・大学生800円/中・高校生500円/

      小学生200円(未就学児は無料)/70歳以上の方500円

      団体割引有り

      ※1月9日成人の日は、新成人の方は入館無料

      障害のある方及び付き添いの方は無料(手帳のご提示が必要です)

      ※ミュージアムショップは入場無料

詳しくは→コチラ

Posted at:10:20

ブックハウス神保町で開催中!絵本『あかり』原画展

千代田図書館から神保町方向へ歩いておよそ10分のところにある、

絵本と児童書専門の新刊書店「ブックハウス神保町」

現在、絵本作家 岡田 千晶さんの原画展が行われています。

 

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『あかり』

木林/文  岡田 千晶/絵

光村教育図書

 

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一本のろうそくが、ある女の子の成長に寄りそう姿を

優しく繊細なタッチと、どこかノスタルジックな色彩で表現した

絵本『あかり』の原画全ページ分をたっぷり楽しめる展示です。

(お店より特別な許可を頂いて写真撮影をしています)

 

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絵本ができあがるまでをのぞき見できるような

ラフ画の数々も手に取って見ることができ、

鉛筆だけで描かれた絵の完成度に驚かされます。

完成した絵本の原画と比べるのも楽しいですね♪

 

はかないけれども優しい、ろうそくの光が

子どもの心も大人の心もそっと照らしてくれるような、

いまの季節にぴったりの絵本です。

この機会に、ぜひご覧ください!

 

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『あかり』の文章を担当した詩人の 木林さん(写真左)と

岡田 千晶さん(写真右)。

 

12月23日(金曜日・祝日)には、お二人と一緒に

「あかりカード」を作るワークショップも開催されます。

(要予約、無料)

スペシャルゲストによる、BGMつき絵本の朗読も楽しめるイベント。

残席わずかとのことですので、ぜひお早めにお申し込みください。

(詳細はブックハウス神保町ホームページをご覧ください)

 

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クリスマスの楽しい雰囲気いっぱいのブックハウス神保町。

家族やお友達、そして自分へのクリスマスプレゼント

ぴったりな一冊を探しにお立ち寄りください♪

 

岡田千晶原画展『あかり』

【会 期】 開催中~2017年1月16日(月)

【場 所】 ブックハウス神保町 ブックハウスギャラリー

      (千代田区神田神保町2-5 北沢ビル1階)

【時 間】 午前11時~午後6時30分

【入場料】 無料

【定休日】 水曜日(水曜日が祝日の場合は営業)

 ★12月28日(水曜日)~2017年1月4日(水)まで休業

 

林木林さん、岡田千晶さんとワークショップ

「あかりカードを作ろう」

【日 時】 12月23日(金曜日・祝日)

      午後2時~(約60分間)

【ゲスト】 朗読楽団(絵本の読み聞かせ)

【参加費】 無料(要予約)

ワークショップのご予約はブックハウス神保町へ

お電話またはメールでお願いいたします。

詳しくは→コチラ

Posted at:11:20

千代田図書館で開催中!毎日新聞オリンピック・パラリンピック報道写真展

今年の夏、ブラジルのリオデジャネイロで開催された

オリンピック・パラリンピックでは、日本人の選手たちも

数多くのメダルを獲得し、私たちの胸を熱くさせてくれました。

現在千代田図書館では、毎日新聞社とスポーツニッポン新聞社の報道カメラマンが

撮影したオリンピック・パラリンピックの写真を展示しています。

 

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写真左手の、陸上男子400メートル・リレー決勝で

ジャマイカのウサイン・ボルト選手と競り合う日本のアンカー、

ケンブリッジ飛鳥選手を写した一枚は、先日

2016年の東京写真記者協会賞を受賞しました。

また、オリンピック・パラリンピックに関連する本約280

毎日新聞の記事もあわせてご覧いただけます。(関連本は一部を除き貸出可)

 

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展示ウォールだけでなく、館内4ヶ所の壁面でも

オリンピック・パラリンピックの名場面やメダリストたちの写真を展示中。

 

展示ウォールの正面、階段下のコーナーでは1964年の東京大会の記録写真

過去のオリンピック・パラリンピックに関する本に加え

東京大会当時の毎日新聞の記事を展示しています。

 

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もとは戦傷病者のスポーツ大会としてオリンピックに合わせて行われていた

「国際ストーク・マンデビル競技大会」が正式にパラリンピックという名称になったのは

1988年のソウル大会からですが、1964年の東京大会ではすでに新聞で

「パラリンピック」という言葉で紹介されていたことがわかります。

 

今夏の熱い思い出をふり返るとともに、2020年にやってくる

東京でのオリンピック・パラリンピックに思いをはせてみませんか?

ぜひ、ご覧ください!

 

東京2020公認プログラム

毎日新聞オリンピック・パラリンピック報道写真展

―2020、その感動と興奮が東京へ―

 

【会 期】 開催中~2017年1月21日(土曜日)

【場 所】 千代田図書館9階=展示ウォールほか

【主 催】 毎日新聞社

【協 力】 千代田区立千代田図書館

詳しくは→コチラ

 

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また、今回は千代田図書館のすぐ近くでスポーツに親しめる施設もご紹介!

千代田図書館にお立ち寄りのついでに、手軽に体を動かしたい!という方に

おすすめなのが、パレスサイドビルにあるランナーズスペース

「Run Pit by au Smart Sportsです。

 

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毎日新聞社もオフィスを構えるパレスサイドビルは、千代田図書館から

徒歩で6~7分ほど、東京メトロ東西線竹橋駅に直結しています。

皇居外周のおよそ5キロのコースは、言わずと知れたランニングの人気スポット。

朝の出勤前や夜の退勤後でも、ランニングを楽しむビジネスパーソンの姿が

多く見られます。

 

「Run Pit by au Smart Sports」では、利用料900円

(携帯アプリau Smart Sports Run&Walk会員の方は800円)で

ロッカー、シャワーブース、パウダールームなどを利用することができ、

お仕事や図書館利用の前後にも、快適にランニングを楽しめます。

有料でランニングウェアやシューズ、タオルも借りられるので、

手ぶらで立ち寄っても心配ありません。

 

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こちらは女性用ロッカールーム。

着替えや荷物も入る大きいロッカーに、アメニティも充実。

 

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皇居に面した休憩スペースで、ランニングの後もゆったりと過ごす方が多いそうです。

 

超初心者向けから上級者向けまで、ほぼ毎日様々なイベントを行っているのも魅力的。

秋~冬こそマラソン、ランニングのベストシーズンです♪

千代田図書館で展示をご覧になった後に、

ランニングで汗を流してみてはいかがでしょうか?

 

Run Pit by au Smart Sports

 

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【所 在 地】 千代田区一ツ橋 1-1-1 パレスサイドビル1階

       (ビル東側、「平川門」交差点側)

【営業時間】 午前7時~午後10時

       (土日祝日は午前8時~午後6時、

       7月~9月の土日祝日は午後7時30分まで)

【定 休 日】 なし(年末年始除く)

       (パレスサイドビルの定休日でも営業)

       (最終入店時間は閉店1時間前まで)

★年末年始の営業について

 12月30日      午後6時まで営業

 12月31日~1月3日  休業日

 1月4日~      通常営業

 

利用にあたり、新規登録手数料400円がかかります。

ホームページより事前に申込書を印刷し、

 必要事項を記入して持参した方は200円)

その他の料金や詳しい利用方法はコチラをご覧ください。

Posted at:11:30

千代田区立図書館が行っている障害者支援サービス

前回のブログ「コンシェルジュ通信 vol.19では

神田神保町にある大活字本の専門書店を取りあげました。

今回は、視覚障害者をはじめ、目で文字を読むことに困難を抱える方々が

図書館で利用できるデジタル録音資料「デイジー図書」と、

インターネット上で点字・音声資料や生活に必要な情報などを

得ることのできるネットワーク「サピエ」をご紹介します。

 

デイジー(DAISY=Digital Accessible Information System)は

デジタル録音図書の国際標準規格。

現在、千代田区立図書館では、資料を音訳して読み上げた

音声が録音されている音声デイジー再生機器の貸出を行っています。

(※ちよだパークサイドプラザ区民図書室を除く)

 

デイジー図書には、この他にもテキストデータと画像のみで

構成されているテキストデイジーや、

文字・画像情報に音声での読み上げが加わった

マルチメディアデイジーがあります。

 

このようなデイジー図書は、視覚に障害を抱える方々のみならず

高齢や病気に伴って視力の低下した方や、本を読むのに

ページをめくるのが困難な方も読書を楽しめるツールです。

小説や実用書、絵本といった読み物はもちろん、学術論文や専門書まで

多くの資料が全国でデイジー図書化されています。

 

データの圧縮技術が進み、一枚のCDに50時間以上の音声収録が

可能になっている音声デイジー。

従来のカセットテープでは10本以上になってしまう資料も、

1枚のCDに収めることができます。

また、読みたい章、読みたいページから再生できる目次機能

途中まで再生したところを記憶し、そこから再開できるしおり機能も。

 

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△ カセットテープ10本が1枚のCDに。

 

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△ 千代田区立図書館で利用できる再生機器

 

さらに、音声に加えて画像・文字を同時に鑑賞できる

マルチメディアデイジーを使うと、聴覚に障害を抱える方や

文字から情報を得るのが難しいとされる学習障害をお持ちの方など

さらに幅広く、多くの方に本に親しんでいただけます。

 

マルチメディアデイジーはパソコンやタブレットなどで再生し、

読み上げる音声の速度や表示される文字の大きさやハイライトの色なども調節できます。

千代田区立図書館でも、順次導入を進めていきます。

(写真は11月の休館日に行った館内の研修会から)

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そして、これらのデイジー図書や、点字図書のデータを、

インターネット上で全国のサピエ加入施設・団体から検索・利用できるのが

「サピエ」のメインサービス「サピエ図書館」です。

 

 

サピエ

運営:全国視覚障害者情報提供施設協会

システム管理:日本点字図書館

 

「サピエ」では、「サピエ図書館」の他にも、

地域の福祉や医療、災害時の情報など

生活に必要な情報をテキストで提供しています。

 

現在、千代田区立図書館では、障害者サービスの利用登録をされた方に

図書館を通じて「サピエ図書館」のデイジー図書を貸出しています。

こちらの登録は千代田区内にお住まいの方

または通学・通勤をされている方が対象で、

来館が難しい場合はファクシミリ、郵便、電話などでの登録、

また代理の方によるお手続きも可能です。

その他、千代田区立図書館で受けられる障害者サービスの内容や

詳しい登録手順、お問い合わせについてはコチラをご覧ください。

 

前回のブログ記事内でも、「情報は命」という言葉がありました。

私たちの身の回りで支援が必要な方、障害を抱える方が

その方の必要な情報をいつでも手に入れることができるよう、

まずはみなさまに知っていていただきたい図書館サービスをご紹介しました。

Posted at:11:20

コンシェルジュ通信Vol.19:大活字本の専門店「Viva神保町」

大活字本(だいかつじぼん)」をご存じですか?

目の見えにくい低視力者や高齢者にも読みやすいように、

文字の大きさや行間等を調整し、大きな活字で組み直した本のことです。

この「大活字本」を扱う全国で唯一の専門書店「Viva神保町」が、

千代田区の神田神保町にあります。

 

 

千代田図書館から歩いて約15分。(または神保町駅から徒歩約3分)

すずらん通りにあるビルの6階にあります。

 

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目印になるこの看板も、黄色と黒色の人目をひく配色

また色を反転させて表示するなど、

読みやすい工夫がたくさん!

 

エレベーターの1階と6階の押しボタンにも、

触って分かるようなシールが貼ってありました。

「すべての人が読書・読み書きしやすい社会の実現を目指している」

というこの大活字本のお店。

 

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明るい店内には、ベストセラーから最近話題のものまで

大活字本が並んでいます。

また文字を読みやすくするためのルーペや書見台など、

読書補助具もあります。

 

 

「Viva神保町」を運営するNPO法人大活字文化普及協会の

市橋正光さんにお話を伺いました。

こちらで発行している大活字本の多くは、

活字は22ポイントと通常の約2倍の文字の大きさ

書体もゴシック体で読みやすくできています。

文庫本と比べて、字が大きく読みやすいのが分かります。(写真①)

 

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写真① 大活字本と文庫本(右下)   写真② 白黒反転のリング製本版

 

また、文字を白黒反転させ、ページを開いたまま読めるように

リングで製本されたものもオリジナルで制作しているそう。(写真②)

「本を抑えるのは結構力がいるのですが、

 リングで製本されていると押さえずに読むことができるんです」

本を読む方へ、字の大きさだけではない様々な工夫がされていました。

 

このように読みやすく製本してあるため、

どうしても1タイトルの本が複数冊に分かれることになるそう。

このことについて、経済的な負担を軽くするため、

障害者手帳をお持ちの方へは購入費等の補助をする制度があること、

都内では千代田区と江戸川区と調布市で実施しているということを

市橋さんが教えてくださいました。

(千代田区は「障害者福祉のしおり」平成27年11月p.58参照

 コチラのページ「8.日常生活の援助」からもご覧いただけます。)

 

「私たちは、お客様にお住まいの地域を尋ねることができないので、

 対象になっている地域の方はぜひ制度を活用して欲しい」

 

このような制度がある事をたくさんの人に知って欲しい

と話す市橋さんからは、「情報は命」という強い気持ちが

伝わってきました。

 

 

障害をお持ちの方からご高齢の方にまで優しい大活字本。

このブログをお読みの方の中には、

大活字本が必要でない方もいらっしゃると思います。

このブログでご紹介した内容を

“情報を必要としている方へぜひお伝えくださればと思います。

 

そして大活字本を手元に欲しいという方は

「Viva神保町」を気軽に訪ねてみてください!

(千代田図書館では文庫本コーナーの25番の棚に大活字本があります)

 

「Viva神保町」

【所在地】千代田区神田神保町1-3 冨山房ビル6階

【営業時間】月曜日~金曜日 午前10時~午後5時

【定休日】 土曜日・日曜日・祝日

 

セミナーも開催するそうです。

障害者週間・読書権セミナー「読むこと・生きること・情報は命!」

「読むこと・生きること~すべての読書困難者への支援体制の実現~」

【日 時】 12月4日(水曜日)午前10時~正午

【会 場】 有楽町朝日ホール

      (千代田区有楽町2-5-1有楽町マリオン11F)

【参加費】 無料

【申 込】 事前予約制

詳しくは→特定非営利活動法人 大活字文化普及協会

Posted at:11:40

「東京名物 神田古本まつり」今年は11月6日まで開催中!

「本の街」神田神保町古書店街が一年で最も活気づく季節がやってきました!

今年も、秋の風物詩「第57回東京名物 神田古本まつり」が開催中です。

 

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こちらは先週28日(金曜日)、千代田図書館のコンシェルジュが

お手伝いしたオープニングセレモニーのようす。

 

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駿河台下から専大前交差点まで、約500メートルにわたって

お得な古書のワゴンが並ぶ“本の回廊”青空古本市

連日多くの方で賑わっています。

(午前10時~午後7時、雨天中止

 ※最終日11月6日(日曜日)は18時まで)

 

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先週はお天気が悪く、残念ながら中止となってしまう日もありましたが

今週はさわやかな秋晴れを期待したいですね♪

青空古本市に並ぶワゴンの本は

期間中何度も入れ替えられるとのことですので、

一期一会の掘り出しものを見つけに、ぜひお越しください!

 

また、11月5日(土曜日)には東京古書会館

トークイベント「オビから始まる本の愉しみ」が開催されます!

『オビから読むブックガイド』(勉誠出版)著者の

竹内勝巳さんをお招きし、文学や読書について語っていただきます。

 

第2部の「コンシェルジュと巡る神保町ツアー」は

定員に達したため受付を終了しましたが、

こちら第1部のトークイベントは、お申し込み不要で

ご参加いただけます。ぜひ、お越しください♪

図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアー in 神田古本まつり

「オビから始まる本の愉しみ」

 

【開催日】 2016年11月5日(土曜日)

【会 場】 東京古書会館 7階会議室

     (千代田区神田小川町3-22)

【参加費】 無料

【主 催】 千代田区読書振興センター

【共 催】 神田古書店連盟

【内 容】 

第1部午後1時~2時

『オビから読むブックガイド』著者・竹内勝巳さんトークショー

【定 員】 70名(事前申込不要、先着順)

当日会場へ直接お越しください。

 

第2部午後2時~3時30

千代田図書館コンシェルジュと「神田古本まつり」を歩くツアー

【定 員】 15(事前申込制、先着順)

定員に達したため、受付を終了しました。

詳しくは→コチラ

Posted at:15:20

今週末は、大人も子どもも神保町でジャズを楽しもう!

10月8日(土曜日)、9日(日曜日)の2日間、

神田神保町の三井ビルディング広場

親子でジャズを楽しめるイベントが開催されます♪

 

プロの演奏が聴けるスペシャルライブや、

絵本手づくり楽器で子どもも楽しめるイベントなど

盛りだくさんの2日間。

 

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大きな画像を見る(PDF:689KB)

 

2日間とも、今年5月に千代田区読書振興センターが開催したイベント

「第8回ことばと音のフェスティバル♪」で大活躍してくれた

千代田区内の学校、正則学園高等学校ビッグバンド部のみなさんも出演します。

 

気がつけばお天気も秋らしくなってきたこのごろ。

親子でお出かけしてみてはいかがでしょうか♪

 

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第8回ことばと音のフェスティバル♪での演奏のようす。

男子高校生のビッグバンドが迫力のある演奏を聴かせてくれました。

詳しくは→コチラをご覧ください。

 

Special LIVE~親子で楽しむJAZZ

【日 時】 10月8日(土曜日)午後2時15分~

      10月9日(日曜日)午前11時30分~

【会 場】 神保町三井ビルディング広場

      (千代田区神田神保町1-105)

      ※雨天時は同ビル内北エントランスに変更

【参加費】 無料

 

【内 容】

10月8日(土曜日)

 午後2時15分~ 高校生ジャズバンドによるステージ

  朝霞高校、立教新座高校、帝京高校、正則学園高校が出演。

  4校の合同演奏も!

 午後6時30分~ プロミュージシャンのスペシャルデュオライブ

 

 10月9日(日曜日)

 午前11時30分~ 「絵本とジャズ」

  2冊の絵本の朗読と演奏のコラボレーション

 午後12時15分~ プロミュージシャンによるランチコンサート

 午後1時~    「楽器を作ろう!」

  自分だけの手づくりシェイカーを作ろう!(無料、先着100名)

 午後2時~    「ジャズを楽しもう!」

  正則学園高等学校ビッグバンド部と一緒に楽しむ特別プログラム

  手づくりシェイカーを使って、一緒に盛り上がろう!

 

【特別協力】 神保町三井ビルディング管理組合

【協  力】 学校法人 篠原学園

       NPO法人 日本ジャズ教育研究所

Posted at:15:20

文房堂に"アートと珈琲を味わう"ギャラリーカフェがオープン!

明治20年創業、画材や版画用品、文具を取り揃える

神田神保町の老舗、文房堂神田本店の3階に

先月、ギャラリーカフェがオープンしました!

 

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神保町のすずらん通りに面している文房堂は、

大正11年の竣工時から現在まで保存されてきたスクラッチ・タイルと

華やかな装飾が彩る重厚な建物が目印です。

 

お店の1階入口にはコーヒーカップのディスプレイが。

文房堂オリジナルのスケッチブックに、スタッフの方が描いたという

イラスト入りのメニューが素敵です。

 

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さっそく、売り場の階段を上がってカフェへ。

「文房堂の建物に似合うように、クラシックで落ち着いたデザインにしました」

お店の方が話してくださった通り、ゆったりとした時間が流れるスペースです。

 

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看板メニューは「文房ドッグ」。スパイスが香るソーセージと

ふんわりしたパンがおいしい“大人のホットドッグ”です。

こちらは新鮮野菜のサラダ、スープ、珈琲または紅茶とセットで980円。

(価格はすべて税込)

 

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オリジナルブレンド、レギュラーブレンドのホット珈琲は

カップ(450円)のほか、2杯分のお得なポット(720円)も

選べるのが、珈琲好きには嬉しいところです♪

他には紅茶、ソフトドリンクにお酒のメニューも。

 

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また、神保町で人気のタルト専門店STYLE'S CAKES & CO.

コラボレーションした、フルーツたっぷりのオリジナルケーキ

(600円、ケーキは平日のみ)をはじめ、トーストやサンドイッチ、

生クリームとともにいただくバウムクーヘンなど、

食べもののメニューも充実しています。

 

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ギャラリースペースでは10月2日まで「安野光雅展」を開催中。

ヨーロッパのさまざまな国の町並みや田園風景が

豊かで優しいタッチで描かれている作品の数々、

じつはジグレーという最新技法で原画を忠実に複製した版画なのです!

こちらでは、今後もさまざまな展示やイベントを企画されているとのこと。

 

神保町にまたひとつ、ゆったりくつろげる素敵なカフェが誕生しました。

お買いものや街歩きの休憩に、ゆったりと読書の時間に、

立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

 

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文房堂 Gallery Cafe  

【所在地】 千代田区神田神保町1-21-1

      文房堂神田本店 3階

【時 間】 午前10時~午後7時30分

      (ラストオーダー午後6時30分)

【定休日】 年中無休(年末年始を除く)

 

詳しくは→コチラ

 

安野光雅展

安野光雅が描く水彩画世界紀行を再現

【会 期】 開催中~10月2日(日曜日)

      (最終日のみ午後6時まで)

Posted at:17:00

コンシェルジュ通信Vol.17:防災専門図書館で写真展&企画展
「平成28年・明治22年熊本地震」

2016年4月に発生した熊本地震から今日で5ヶ月。

千代田区平河町の日本都市センター会館8階にある防災専門図書館では、

南阿蘇村在住の写真家が阿蘇周辺の被災をとらえた写真展と、

明治22年と平成28年の熊本地震の資料を紹介する企画展を同時開催中です。

 

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写真展「ゼロの阿蘇」は、南阿蘇村在住の写真家

長野良市(ながの・りょういち)さんによって、熊本地震発生前後から

撮り続けられたもので、阿蘇の実情を知ることができます。

 

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この写真展はこれまで、熊本市など九州地方のみで開催されてきましたが、

東京では初めての開催です。

ニュースや新聞で目にする報道写真とは異なり、地元の写真家ならではの

人々の生活圏に近づいた写真が多数展示されています。

家屋の柱が大幅にずれている中で暮らす方や、流れ込んだ土砂で埋もれた室内の様子、

また崩落した阿蘇大橋の、地震発生前の佇まいとの対比は、胸に迫ります。

 

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同時開催の企画展「平成28年・明治22年熊本地震」は、

防災専門図書館の所蔵資料による展示です。

今回の熊本地震127年前の明治22年に発生したもう一つの熊本地震

さらにその他の明治時代の災害資料を展示しています。

 

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こちらは「明治災害年表」。地震だけでなく、

当時の火山の噴火や水害について、年代を追って紹介されています。

年表中の画像は、防災専門図書館の所蔵資料です。

 

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明治熊本地震の資料紹介ポスターにある

『熊本明治震災日記』(水島貫之・著、1889年)には、

今回と同じように熊本城の石垣が崩れた様子が描かれています。

 

また、今回の熊本地震関連資料も、手にとって見られるよう展示されています。

 

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防災専門図書館では大きな災害が発生すると、最初にインターネット情報を収集し

関連する所蔵資料を選んで、すぐに展示するそうです。

その後、現地の新聞、週刊誌を購入して新しい情報を得ながら、1ヶ月ほど経つと

専門機関誌や月刊誌の特集があり、単行本が刊行されるので

それらも順次入手しているそうです。

現地の新聞は重要な情報源で、一面には、全国紙とは異なり

今も災害情報が掲載されています。

 

こうして震災の被害について知ると、いざ災害に直面した時

どうしたらよいか不安になりました。

 

司書の堀田弥生さんに伺うと、

「自宅や職場、学校だけでなく、通勤、通学の途中や旅行先など、自分が

 いつ、どんな災害に遭ってしまうかは誰にもわかりません。大切なのは

 助かったら、生き延びることです。その時、知識が役に立ちます

とのアドバイスをいただきました。

 

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常設の防災関連コーナーでは、日常生活における災害対策に関する本はもちろん、

ふだん備蓄する災害食や、100円ショップで揃えられる防災グッズの紹介もあり、

様々な知識を得ることができます。

勤務先やマンションで防災担当者になった方へおすすめの本のコーナーもあります。

 

防災専門図書館は、書店で販売していないような寄贈資料が多く、

一点物の貴重な蔵書のため、ほとんどの資料は書庫にしまわれている

閉架式図書館ですが、閲覧室ではこのように充実した防災・災害対応資料や、

企画展に関連した資料が多数展示され、すぐに手に取ることができます。

もっと知りたい時や迷った時は、司書さんに相談することができるので

気軽に利用できます。ぜひお出かけください。

 

平成28年・明治22年熊本地震

~「ゼロの阿蘇」写真展&防災専門図書館企画展~

【会 場】 防災専門図書館

      (千代田区平河町2-4-1 日本都市センター会館8階)

【会 期】 開催中~10月31日(月曜日)

【時 間】 午前9時~午後5時

【休館日】 土曜日、日曜日、祝日 

【入館料】 無料

【主 催】 防災専門図書館

【共 催】 (一社)九州学び舎

 

Posted at:15:00

コンシェルジュ通信Vol.16:図書館用品が手に入る店
「Book Buddy(ブック バディ)」

先日、「図書館を身近に感じられる、面白い場所があるよ」

という情報を聞き、さっそく訪ねてきました。

 

そこは図書館用品や製本用品を扱っている

「Book Buddy(ブック バディ)」というお店。

こちらは「キハラ株式会社」という

図書館用品専門の会社が運営しており、

図書館用品や製本用品誰でも買えるお店なのです!

 

千代田図書館から徒歩約15分。

神保町からも近い場所「キハラ株式会社」本社の1階に

「Book Buddy(ブック バディ)」はあります。

自然光が射し込む明るい店内には

図書館や本にまつわるカラフルな品々が並んでいました。

 

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ここでは製本用品や修復用品など、図書館で働くプロのために作られた

業務用品を手に入れる事ができます。

 “大切な本を自分で修理したい、その方法を知りたい”という方のために、

製本技術が習得できる「製本講習会」も年に数回、

「Book Buddy(ブック バディ)」店舗と同じ建物内の、キハラ本社で開かれているそうです。

 

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担当の方が「面白いものがありますよ。」と教えてくださったのは、

「ブックパンケーキ」という自分の本棚でも使える丸い形のサイン。

図書館で用いられる十進分類法が、親しみやすいキャラクターになっています。

 

また、しおりの様なこれはなんだろう?とよく見てみると・・・。

 

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これは「キハラ リーディングトラッカー」という読書補助具でした。

視覚障害をお持ちの方や集中して読みたい方の読書をサポートするもので、

自分が読みやすい色を選び、読みたい行だけに集中しながら

本を読み進めることができるので、

幅広い年齢層の方に大変便利そうです。

 

他にも、図書館で見かける「禁帯出」「ラベル」などのシールや

絵本作家のイラストを使ったマスキングテープなど、

図書館をモチーフにしたオリジナルの図書館グッズもありましたよ!

 

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本好きな方へ、このような図書館グッズと一緒に本をプレゼントしたら

きっと喜んでもらえそうですね!

 

そんな図書館をより身近に感じられるような

色とりどりの品々がある店内の壁に、

「木原正三堂」と書いてある白黒写真が飾ってありました。

 

担当の方にお話を伺ってみると・・・。

「Book Buddy(ブック バディ)を運営しているキハラ株式会社は

 創業当時『木原正三堂』という名前でした。

 当時この近くにあったのですが、この写真はその頃の写真ですよ。」

と教えてくださいました。

大正3年に創業した大変歴史ある会社で、何度か移転しつつも、

ずっとこの千代田区内に会社を構えてきたのだそうです。

 

そんな、今では全国に支店を構える図書館用品の老舗が、

「図書館をもっと身近に感じて欲しい」

という思いで運営している場所Book Buddy(ブック バディ)」

あなたもBook (本)のBuddy(仲間・友達)に会いにいってみませんか?

図書館用品の魅力をより身近に感じられる、素敵な場所です。

 

キハラ株式会社

Book Buddy(ブック バディ)の案内もHP内にあります。

※「製本講習会」はHPでのみの受付です。

Posted at:10:00

コンシェルジュ通信Vol.15:国立公文書館で
「ようこそ地獄 たのしい地獄」開催中!

夏休みシーズンを迎えて千代田区内のミュージアムでは

子どもから大人まで楽しめる企画展示が開催されています。

その中でも千代田図書館から徒歩10分の場所にある、

国立公文書館の企画展示「ようこそ地獄 たのしい地獄」

ちょっとユニークな視点で古典籍資料に親しめる展示です。

7月27日(水曜日)に開催された

ギャラリー・トークにコンシェルジュも参加して、

企画者の方から展示の見どころを教えていただきました!

 

 

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国立公文書館の門を入ると、駐車場に不思議な模様(写真左)がありました。

この模様は印がつけられている場所から写真を撮ると、

地獄の鬼が立体的に見える「トリックアート」のコーナー。

入り口では閻魔王(えんまおう)の顔出しパネルがお出迎えです。(写真右)

 

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国立公文書館の企画展の入場は無料

入口を入ると貴重な資料がズラリと並んでいます。

今回のギャラリー・トークには約100名の参加者が集まり、

急遽、2回に分けて開催するほどの大盛況でした!

 

企画者の方イチ押しの展示資料は、

『源氏供養表白(げんじくようひょうびゃく)』です。

 

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これは『源氏物語』を書いて人々を惑わせた罪により、

地獄に堕ちたとされる紫式部を供養するための、

「源氏供養」の時に読みあげられた文書です。

「紫式部は嘘やデタラメを書いた罪で地獄に堕ちた」

という考え方は、

平安時代の末から人々の間で認識されていたようで、

鎌倉時代に入ると『源氏物語』のファンによって、

紫式部とそのファンである自分たちの供養もするための

「源氏供養」が何度も行われました。

「桐壷」などそれぞれの巻の名前を読み上げながら、

『源氏物語』の写本を火にくべていったのだそうです。

 

このように鎌倉時代までの人々は、

地獄に堕ちることを本気で恐れていたようですが、

室町時代、戦国時代を経て江戸時代の頃には、

地獄はそれほど恐ろしいものではなくなったようです。

閻魔大王や地獄の鬼たちは

落語などお笑いのネタになったりもしました。

幕末から明治にかけて活躍した浮世絵師の

河鍋暁斎(かわなべきょうさい)は、

明治20年に出版された『暁斎画談(きょうさいがだん)』

人間たちが賢くなって地獄に堕ちる者が少なくなったせいで、

仕事が無くなった閻魔王が、極楽の仏に再就職を頼むという、

洒落の効いた絵も書いています。

 

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ギャラリー・トークは8月にも開催されます。

解説文には書かれていない時代背景や細かい情報まで、

30分ほどの時間でとても詳しく解説していただけますので

見た目は難しそうな古典籍資料でも、

わかりやすく楽しく観覧できて、オススメです!

 

ギャラリー・トーク

【日にち】 8月24日(水曜日)

【時 間】 午後2時~2時30分

【場 所】 国立公文書館1階展示ホール

 

親子で展示を楽しみたい方は

「地獄のお絵かきコーナー」もおすすめです。

自分が考えた地獄の絵を描いて“地獄BOX”に入れると、

大型タッチパネルでその絵が紹介されるかも?

可愛らしい閻魔王のぬり絵もありますので、

小さなお子様も楽しめます!

 

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8月8日(月曜日)から8月15日(月曜日)まで

「終戦の詔書(しゅうせんのしょうしょ)」の原本も展示されるなど、

この夏の見どころがたくさんの国立公文書館。

自由研究のテーマを探しに出かけてみてはいかがでしょう?

 

国立公文書館 平成28年度第2回企画展

「ようこそ地獄 たのしい地獄」

【所在地】 千代田区北の丸公園3-2

【会 期】 開催中~8月27日(土曜日)

【時 間】 午前9時15分~午後5時

【入館料】 無料

【休館日】 日曜日、祝日 

      (8月11日(木曜日・祝日)、14日(日曜日)は開催)

Posted at:12:40

東京古書会館で「明治古典会 七夕古書大入札会」開催中です!

現在、東京古書会館にて、国内最大かつ最も歴史のある

古書オークション「明治古典会 七夕古書大入札会」が開催されています。

 

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7月10日(日曜日)の入札会(一般には非公開)にさきがけて、

7月8日(金曜日)・9日(土曜日)の2日間

下見のための展観日として一般にも公開しています。

貴重な資料を手に取り、間近で見ることができるのはもちろん、

通常は資格を持つ業者しか入ることのできない古書の市場の様子も

知ることのできる、数少ない機会です。

 

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東京古書会館の2階~4階の会場には、

江戸期以前から現代までの書籍、作家の直筆原稿や書簡、文献などをはじめ、

浮世絵や錦絵、明治から戦後までの写真や写真集、

映画ポスター、戦後の少年漫画雑誌やすごろくまで

約1,300点もの文化資料が、ところ狭しと並んでいます。

この古書オークションでは、一般の方でも気に入ったものがあれば

古書業者に委託し、代理での入札を依頼することもできます。

 

今回は、数ある出品物の中でも特に貴重なものや、

「ちよぴたブログ」が注目したユニークなものを

厳選していくつかご紹介します♪

 

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今年、没後100を迎える夏目漱石の、

最晩年の未完の作『明暗』草稿4(左)と書簡(右)。

気に入らない原稿はすぐに捨てていたという漱石の、このような

反故(書き損じ)原稿が残っているのは特にめずらしいとのこと。

 

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童画家で童話作家、造本作家としても知られた武井武雄の刊本一揃い。

印刷、装丁、本を収める箱にまでこだわりぬいて制作された

140冊の刊本コレクション

中でも、初めに作られた5(右)は特に価値が高いそうです。

 

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今年は大河ドラマでも人気沸騰!

月岡芳年、小林清親など、様々な浮世絵師が描いた

真田幸村ばかりを集めた、色鮮やかな錦絵のコレクション

 

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こんなものまで!と驚くような出品物も。

何冊もスクラップされた、駅弁の掛け紙(左)やマッチラベル(右)など

集めた人の、強い愛着が感じられるコレクションです。

 

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こちらは量で圧倒!週刊少年マガジンの創刊から22年分、

約1,000冊でひとまとめの出品です。

 

見ているだけでも楽しく、知的好奇心が刺激される古書オークション。

この機会に、足を運んでみてはいかがでしょうか?

 

明治古典会 七夕古書大入札会

【日 時】 一般プレビュー(下見展観)

      7月8日(金曜日)     ~午後6時

      7月9日(土曜日)午前10時~午後4時

      ※一般の方は10日の入札会には入場できません。

【会 場】 東京古書会館(千代田区神田小川町3-22)

【入場料】 無料

【主 催】 東京都古書籍商業協同組合 明治古典会

Posted at:17:40

インターメディアテク特別展示「雲の伯爵――富士山と向き合う阿部正直」

今回は、千代田区丸の内のKITTE 2・3階にある

JPタワー学術文化総合ミュージアム「インターメディアテク」

現在開催中の特別展示をご紹介します。

 

旧東京中央郵便局舎をミュージアムスペースに改装し、

2013年に誕生したインターメディアテクでは

日本郵便株式会社東京大学産学協働プロジェクトとして、

東京大学が所蔵する貴重な学術標本の展示や

ワークショップ、セミナーなどを開催しています。

 

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インターメディアテク特別展示『雲の伯爵―富士山と向き合う阿部正直』展示風景

© インターメディアテク 空間・展示デザイン © UMUT works 2013-

 

東京大学が長い時間をかけて蓄積した

「学術文化財」と呼ぶにふさわしい学術標本や研究資料の数々はもちろん、

展示に使われている、帝国大学時代のクラシカルで重厚な

展示ケースやキャビネットまで、空間まるごと楽しめるミュージアムです。

 

 

現在開催中の特別展示「雲の伯爵――富士山と向き合う阿部正直」では、

徳川幕府で老中職を担った武家の名門、阿部家の第11代当主

阿部正直(1891-1966年)による雲に関する研究の業績と、

その膨大な記録を紹介しています。

 

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インターメディアテク特別展示『雲の伯爵―富士山と向き合う阿部正直』展示風景

© インターメディアテク 空間・展示デザイン © UMUT works 2013-

 

富士山に生じる山雲と気流を観測することを目的に

1927(昭和2)年、富士山麓の御殿場の高台に

「阿部雲気流研究所」を創設した“雲の伯爵”阿部正直。

幼少期に「活動写真」(キネマトグラフ)の国内初上映の場に立ちあって以来

変わりゆくものを記録する画像・映像の魅力に取りつかれ、

コマ落とし撮影や立体映画撮影といった、映画の手法を応用した

気象現象の記録採取に情熱を傾けました。

 

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インターメディアテク特別展示『雲の伯爵―富士山と向き合う阿部正直』展示風景

© インターメディアテク 空間・展示デザイン © UMUT works 2013-

 

観測記録機器の考案、研究にも熱心だったという阿部正直。

「富士山と雲」の大判ヴィンテージ・プリントをはじめとする白黒写真の数々は、

戦前の富士山のすがたをとらえた貴重な写真芸術品としても

現代の私たちに鮮烈な驚きを与えてくれます。

 

空を見上げれば梅雨空ばかりの今日このごろですが、この展示を通じて

80~90年前の空と雄大な富士山のすがたに思いを馳せてみませんか?

この機会に、ぜひご覧ください!

 

特別展示「雲の伯爵――富士山と向き合う阿部正直」

【所在地】 千代田区丸の内2-7-2 KITTE2・3階

【会 期】 開催中

      (終了時期についてはウェブサイトをご参照ください)

【時 間】 午前11時~午後6時(金・土は午後8時まで開館)

      入館は閉館時間の 30 分前まで

【入館料】 無料

【休館日】 月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日休館)

【主 催】 東京大学総合研究博物館

【協 力】 社団法人「蟲喰鷹ノ羽」、御殿場市教育委員会、

      ヘルムート・ヴェルター

Posted at:13:00

コンシェルジュ通信Vol.13:神保町の商店街「神田すずらん通り」

千代田図書館から15分ほど歩いた所にある本の街・神田神保町。

古書店が並ぶ靖国通りを一本南側に入ると「神田すずらん通り」という

活気あふれる商店街があります。

 

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毎年5月には商店街が主催する「神田すずらんまつり」が開催され

例年たくさんの人で賑わいます。

開催30回目を迎える今年も、様々なジャンルのライブ演奏や

体験イベントなどたくさんの催し物が目白押し!

おいしい出店もあるそうですよ。

「第30回神田すずらんまつり」は5月28日土曜日、

午前11時から午後5時までの間、神田すずらん通りで開催です。

 

 

そんな「神田すずらん通り」が舞台になっている本を見つけました。

1冊目は、架空の新刊書店や古書店、カレー店が登場するミステリ小説。

 

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『すずらん通り ベルサイユ書房』

七尾与史/著

光文社文庫

 

主人公はミステリ作家をめざす青年。

アルバイトをしていた神保町の古書店が閉店してしまい、

すずらん通りの新刊書店「ベルサイユ書房」で

働き始めるところからこのお話は始まります。

副店長が本の宣伝のために書く「ポップ」は、

紙一枚で人を動かす力があるようで・・・。

書店で働く主人公ミステリ作家志望ならではの視点

ストーリーは展開していきます。

 

架空の書店が舞台と言っても

実際に神保町に店舗を構えるお店の名前もところどころ出てきて

臨場感があるのがこの本ならではの読みどころ。

すずらん通りに思いを馳せながら読み進むことができます。

 

 

同じすずらん通りの書店を題材にした本でも

こちらはノンフィクションの本。

かつてすずらん通りに実在した書店の歴史を綴った1冊です。

 

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『書肆アクセスという本屋があった 神保町すずらん通り1976-2007

岡崎武志・柴田信・阿部甲/編 

『書肆アクセスの本』をつくる会

 

「書肆アクセス」は、あまり流通にのらないような

地方や小規模な出版社の本・刊行物を専門に取次をしている

株式会社「地方・小出版流通センター」が運営していた書店でした。

この本は、2007年に閉店するまでの「書肆アクセス」31年の歴史

約80人以上の関係者が綴っています。

 

実店舗は無くなってしまいましたが、

現在でも「書肆アクセス」の心意気を引き継いでいる所があります。

三省堂神保町本店4階にある地方出版・小出版物コーナー

東京堂書店3階にある地方・小出版・リトルプレスのコーナー

どちらの書店もすずらん通りにあります。

 

また株式会社「地方・小出版流通センター」が発行する情報誌『アクセス』は

千代田図書館で閲覧することができます。

(※9階「出版にまつわる本棚」にあり、館内閲覧専用です。)

 

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今回ご紹介した2冊は、フィクション、ノンフィクションという違いはありますが

どちらも「神田すずらん通り」への思いがいっぱい詰まった本

すずらん通りを身近に感じることが出来る2冊です。

風の爽やかな季節、緑も色濃くなってきたすずらん通りを散策してみませんか?

 

 

今回ご紹介した本はすべて千代田区立図書館に所蔵があります。

※『書肆アクセスという本屋があった 神保町すずらん通り1976-2007』

 は千代田図書館では館内閲覧のみ、神田まちかど図書館では貸出可です。

Posted at:15:20

アーツ千代田3331にて「山王祭のいま・みらい」を体感できる企画展

江戸時代から、神田祭と隔年で開催されてきた

日枝神社山王祭は、天下祭と称される江戸の初夏の風物詩。

今年も、都心を300mの祭礼行列が練り歩く

6月10日(金曜日)の神幸祭を中心に、

山王祭の様々な奉祝行事が日枝神社で行われます。

 

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アーツ千代田3331では

5月26日(木曜日)より、山王祭の魅力に迫る企画展

「山王祭のいま・みらい~まちが支える江戸の粋~」が開催されます。

 

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展示では、実際のお祭りで使われる

銀座親和会寄贈日枝神社所蔵の黄金の獅子頭

番町・麹町地域、日本橋・京橋地域など、伝統あるお祭りを支えてきた

各氏子町会の手ぬぐい弓張り提灯が勢ぞろい!

(一部の展示物は祭に使われるため、6/10-6/12は展示されません)

半纏に帯、手ぬぐいを結んでお祭り気分を楽しめるコーナーもあり、

6月の山王祭が楽しみになる展示がたくさん!ぜひ、親子でお出かけください♪

 

特別企画展「山王祭のいま・みらい~まちが支える江戸の粋~」

 

【会 期】 5月26日(木曜日)~6月12日(日曜日)

      (会期中無休)

【時 間】 午前11時~午後6時

【会 場】 アーツ千代田3331 1階メインギャラリーB

      (千代田区外神田6丁目11-14)

【入場料】 無料

【主 催】 アーツ千代田 3331

【後 援】 一般社団法人千代田区観光協会、社会福祉法人

      千代田区社会福祉協議会、麹町出張所地区連合町会

【特別協力】日枝神社

【協 力】 糀町惣町睦会、日枝山王祭下町連合

【監 修】 滝口正哉(成城大学・立正大学非常勤講師)

 

また、会期中には、山王祭を体験して楽しむ

さまざまなトークイベントやワークショップ、

街歩きイベントなども開催されます。(すべて事前申込が必要)

 

「お囃子体験講座」

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【日 時】 5月29日(日曜日)午後2時~3時30分

【会 場】 アーツ千代田3331ラウンジ

【講 師】 麹町囃子(こうじまちばやし)の方々

【参加費】 1,500円

【定 員】 30名

 

「山王嘉祥祭にちなんで 和菓子四方山(よもやま)話」

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【日 時】 6月5日(日曜日)午後2時~3時30分

【会 場】 アーツ千代田3331ラウンジ

【講 師】 藪(やぶ)光生さん(全国和菓子協会専務理事)

【参加費】 1,500円(お茶とお菓子付き)

【定 員】 50名

 

その他のイベントや、参加のお申し込みについては

コチラをご覧ください。

 

千代田図書館の本で知る山王祭

山王祭の知識を深める、おすすめの本をご紹介します。

 

『江戸の祭礼屋台と山車絵巻―神田祭と山王祭―』

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福原敏男/著

渡辺出版

『江戸山王祭礼之図』など、江戸時代の祭礼の様子が描かれた

 色鮮やかな絵巻を、ていねいな解説で読み解きます。

※千代田図書館内では、9階「地域資料 6」の棚にあり貸出不可の

 資料ですが、館内でご覧いただけます。

 

『日本の祭り ②関東編』

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「日本の祭り」編集室/編

理論社

10階児童書フロアの本。大きな写真がたくさんのっていて、

 わかりやすく書かれた子ども向けの本は、大人の方の

 入門編としてもおすすめです。

Posted at:13:10

桜満開♪春の古本まつり開催中!

東京の桜は今が満開!

千代田図書館周辺にも、連日多くの方が桜を楽しみに訪れています。

 

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こちらは、千代田図書館のななめ向かい

旧千代田区役所跡地に昨年11月にオープンした

高齢者総合サポートセンター「かがやきプラザ」のテラスからの眺め。

 

また、こちらも千代田図書館から歩いてすぐの

神保町古書店街では、本日より3日(日曜日)まで

神保町さくらみちフェスティバル「春の古本まつり」が開催されています。

 

春の古本まつり(ワゴンセール)

【日 時】 開催中~4月3日(日)午前10時~午後6時

【場 所】 神田神保町古書店街(靖国通り沿い)※雨天中止

 

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お得な古書のワゴンがずらりと並ぶ靖国通り。

天気もよく、古書店めぐりにぴったりだった今日の日中、

初日から掘り出しものの古書を求めるお客様でにぎわっていました!

 

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こちらも恒例、神保町交差点・岩波広場の休憩所「さくら茶屋」では

甘酒の無料サービスを実施中。(各日午前11時~午後4時、1日1,000杯限定)

また、2日(土曜日)、3日(日曜日)には共立女子大学二胡サークルの

演奏会も予定されています。

 

このほか、今週末には神田神社での物産展

皇居外濠をめぐる街歩きイベントなどが開催されます。

くわしくはコチラ→千代田のさくらまつり トップページ

 

桜の名所・千鳥ヶ淵緑道のライトアップとボート場の夜間営業

4月6日(水曜日)まで延長されることも決まりました。

春のイベント盛りだくさんの千代田へ、ぜひお出かけください♪

Posted at:18:00

お花見シーズンはすぐそこ!千代田図書館周辺の桜レポート

ポカポカした陽気の日が続き、春の訪れを感じるようになりました。

日本気象協会の予測によると、東京都のソメイヨシノの開花予想日

3月21と、平年より2~5日早まるそうです。

千代田区全体が華やぐ桜の季節が、今から待ち遠しいですね!

 

千代田図書館から最も近いお花見スポット、

九段下駅~北の丸公園周辺の今の桜の様子は?

さっそく見に行ってみました♪

 

千代田図書館9階のコンシェルジュブースからも見える清水門周辺の桜。

千代田区役所を望むお壕側のソメイヨシノに、

ピンクに色づいたつぼみを見つけました!

日当たりのいい所では、今にも開きそうなつぼみがちらほら。

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清水門の石段を上って北の丸公園へ。

濃いピンク色のヒマラヤヒザクラは今が満開。

花のみつを吸いに来たのか、メジロなどたくさんの小鳥たちでにぎやかでした。

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北の丸公園を抜けて田安門から九段下駅方面へ。

千代田図書館から歩いて3分、九段下交差点すぐの

昭和館から牛ヶ淵を見下ろしたところ。

 

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こちらもソメイヨシノはまだつぼみですが、

お濠の土手には菜の花が満開です。桜とのコントラストが楽しみですね!

 

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昭和館2階では、明日3月19日(土曜日)から

写真展「桜のおとずれ~花見を楽しむ~」が開催されます!

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昭和初期から後期にかけて

日本各地の桜の名所で撮影された貴重な写真の数々。

さまざまな表情の桜と、それを楽しむ人々のようすを

ぜひお楽しみください♪

 

写真展「桜のおとずれ~花見を楽しむ~」

【会 期】 3月19日(土曜日)~4月17日(日曜日)

【時 間】 午前10時~午後5時30分

      (入館は午後5時まで)

【場 所】 昭和館 2階ひろば

      (千代田区九段南1-6-1)

【休館日】 毎週月曜日

【入場料】 無料

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詳しくは→コチラ

Posted at:15:30

コンシェルジュ通信Vol.11:神保町にも猫ブーム到来!

最近は空前の「猫ブーム」と言われているようです。

千代田区でも2月20日と21日の2日間、区役所1階の区民ホールで

「ちよだ猫まつり2016が開催され、大盛況のうちに終了しました。

神保町にも猫の本をたくさん置いている「にゃんこ堂」という

本屋さんがあり、最近「本と街の案内所」でもよく場所を尋ねられます。

 

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 「にゃんこ堂」は「姉川書店」という本屋さんの一角にありますので、

それを知らない方は、地図で探しても見つからないことがしばしば。

神保町交差点のすぐ近く、地下鉄神保町駅のA4出口のすぐ隣、

手づくりの看板が目印です。

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お店の半分くらいのスペースには猫関連の本やグッズがズラリと並び、

「猫の本ってこんなにあるの!?」と驚かされます。

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なんと、そのセレクト手腕が認められ、

猫の本のブックガイドまで出版されています。

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『猫本専門神保町にゃんこ堂のニャンダフルな猫の本100選』

神保町にゃんこ堂 アネカワユウコ/著 

宝島社

 

「猫ブーム」に乗って猫に関する本がたくさん出版される中で、

ひと味違った視点の本を見つけました。

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『にゃんハウス。』

伴田良輔/著 

左右社

 

作家、写真家、版画家で“猫家建築家”の伴田良輔さんによる、

段ボールでできた猫の家と20匹の可愛らしい猫の写真集です。

収録されている写真は、

伴田さんが作成した「にゃんハウス」と

ご自身や友人の飼い猫を一緒に撮影したもので、

神保町のスタジオで撮影した写真もあるそうです。

表紙の写真は伴田さんの飼い猫、ミハイル君

最初はモデルにするつもりは無かったそうですが、

試しに撮ってみたらとっても良い顔をしたので、

スタッフみんなで協議の末、表紙に選ばれたのだそうです。

「にゃんハウス」を作るコツ

・他の部品をくっつけず、1つの段ボールだけで作ること。

・色はクレヨンでつけるのがベスト。壁はクレヨンを横にして塗る。

・下絵なしのフリーハンドで作る、などなど…。

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神保町のSPIN GALLERYでは伴田さんと一緒に

「にゃんハウス」を作るワークショップが開催されます。

My猫だけのオリジナル「にゃんハウス」を作ってみませんか?

 

猫の家を作ってみよう!

『にゃんハウス。』著者が教える”猫家建築”ワークショップ」

 

段ボール箱からあっというまに作れるかわいい猫の家。

猫を飼っていなくても、ぬいぐるみハウスやドールハウスになります。

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【日 時】 2016年3月9日(水曜日)午後6時30分~8時

【定 員】 6名様まで

【場 所】 神田神保町1-20 小川ビル2階 SPIN GALLERY

【持ち物】 クレヨンとカッターだけ

      ※段ボール箱(無地)は会場でご用意します

【費 用】 2,000円(段ボール代込み)

【申込み】 こちらの参加申込フォームからお申し込みください。 

【問合せ】 diadia3571★gmail.com (★を@に変えて送信ください)

 

どちらかというと犬派なんだけどな…という方には、

同じく伴田さんが訳したこちらの本がオススメ。

犬を飼ったことがある方なら

「わかる!」という表現がいっぱいの一冊です。

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『ダーシェンカ 愛蔵版』

カレル・チャペック/著 伴田良輔/訳 

青土社

 

今回ご紹介した本はすべて千代田図書館に所蔵があります。

※『猫本専門神保町にゃんこ堂のニャンダフルな猫の本100選』

 は館内閲覧のみとなります。

 

自宅でペットが飼えない方も、

可愛らしい猫や犬の本で癒されてみてはいかがでしょう?

Posted at:10:00

神保町でも連動ブックフェア開催!
企画展示「『図書新聞』が選ぶ、時代を読み解く本ベスト20」

現在、千代田図書館9階展示ウォールでは

企画展示「『図書新聞』が選ぶ、時代を読み解く本ベスト20を開催中です。

書評紙「図書新聞」が、この一年に紙面掲載した書籍から20冊を厳選し、

推薦コメントと書評が掲載された本紙とともに「時代を読み解く本」として紹介。

その入門書や関連書など、おすすめの本約100冊とともに展示しています。

 

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企画展示「『図書新聞』が選ぶ、時代を読み解く本ベスト20

【会 期】 開催中~3月26日(土曜日)

【場 所】 千代田図書館9階=展示ウォール

【主 催】 図書新聞/千代田区立千代田図書館

【協 力】 三省堂書店神保町本店/東京堂書店神田神保町店

詳しくは→コチラ

 

また、2月19日(金曜日)には、関連講演会

「創る、売る、批評する立場から伝えたい本の愉しみ」を開催。

図書新聞編集長の須藤氏を中心に、「本を創る、売る、批評する」4人が

出版不況と言われる昨今、それぞれの立場から

〝本の可能性〟について語り合います。

 

関連講演会「創る、売る、批評する立場から伝えたい本の愉しみ」

【日 時】 2月19日(金曜日)午後7時~8時30分

      (午後6時30分開場)

【場 所】 千代田図書館9階=特設イベントスペース

【定 員】 50名(事前申込不要、先着順、立見可)

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【出演者】

 下平尾直さん(出版社「共和国」代表取締役/写真左上)

 清原悠さん(東京大学大学院博士課程・社会学/同右上)

 大矢靖之さん(紀伊國屋書店新宿本店仕入課係長/同左下)

 須藤巧さん(「図書新聞」編集長/同右下)

詳しくは→コチラ

 

さらに、神保町の新刊書店でも、千代田図書館の展示と連動したフェアを開催中です!

 

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こちらは東京堂書店神田神保町本店1階のフェア企画棚。

千代田図書館で展示されているベスト20はもちろん、

入門書、関連書など関連書籍や、同時開催の

ミニ展示「―東日本大震災から5年―『図書新聞』が選ぶ原発を考える20冊」

紹介されている本も豊富に取り揃えています。

 

東京堂書店神田神保町本店(神田神保町1-17)でのフェアは

2月10日(水曜日)までです!

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2月15日(月曜日)からは、三省堂書店神保町本店(神田神保町1-1)

2階の文芸企画棚で、同じく展示との連動フェアが始まります。

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千代田図書館の展示で気になった本、じっくり読んでみたい本が

見つかりましたら、ぜひ「本の街」神保町の書店へ足をお運びください!

Posted at:16:30

舞台は神保町!「神保町チャボ」から始まる移動型演劇

今回は、神保町の街を舞台に繰り広げられる移動型演劇のご紹介です!

ストーリーの流れとともに、出演者とお客さんが

カレー屋や書店など、街の中を歩きながら上演される

ユニークなかたちの演劇です。

 

作・演出を手掛ける國吉咲貴さんは、                                                                                 

第21回劇作家協会新人戯曲賞の最終候補にも残った若手劇作家。

 

演劇とともに街を歩けば、いつもの神保町の街並みも

少し違った風景に見えそうです。

街の中を移動する間も、ストーリーが楽しめるしかけもあるとか。

チケットは、「神保町チャボ」の名物ホワイトカレー付き!

ぜひ、ご参加ください♪

 

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写真左:「神保町チャボ」店長の根岸さん 右:劇作家の國吉さん 

 

くによし組 移動型演劇「神保町ラブストーリー」

 

「神田保の都市伝説って知ってる?

 神田保の著書"神保町の恋物語"を読むと願いが叶うっていう。

 でもね、その本、一冊も存在しないの」

 神保町にあるカレー屋や本屋を舞台に、実際に役者が

 移動しながら芝居をする移動型演劇!

 

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チラシ画像を見る(PDF:1260KB)

 

【日  時】 2月11日(木曜日・祝日)午後6時

       13日(土曜日)午後6時/午後7時

       14日(日曜日)午後6時

       (※雨天決行、開場は開演の20分前)

【作・演出】 國吉咲貴

【チケット】 2,500円(ホワイトカレー付き)

【会  場】 神保町チャボ

       (千代田区神田神保町1-3)

【出  演】 音多衣子、永井一信(くによし組)

       あおのゆきか、coco、櫻井拓也

       中村あさき((劇)ヤリナゲ)、

       萩野洋平(PABLOS)、吉田壮辰

【主  催】 くによし組

ご予約は→コチラ

 

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神保町チャボ(千代田区神田神保町1-3)

【営業時間】 月~金曜日 午前11時30分~午後4時

       土曜日・日曜日・祝日 午後12時~4時

Posted at:13:20

コンシェルジュ通信Vol.8:ひらめきを生む「HASSO CAFFÈ」

今年5月、神田錦町の「テラススクエア」にオープンした

「HASSO CAFFÈ with PRONTO

広告会社の博報堂が、カフェなどを展開するプロントコーポレーション

コラボレーションした新しいカフェです。

神保町の古書店と連携した展示をしている、と聞いて訪ねてみました。

 

テラススクエアの一部には、かつてこの場所にあった

博報堂旧本館が復元されています。

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厳かな入口からカフェに入ると、真っ白な壁とカラフルな棚が目に飛び込んできます。

「さまざまな刺激が交差し出会うことで発想が生まれる」という考え方のもと、

店内には「さすが博報堂」と思わせる

アイデアをひらめくための3つの発想装置が仕掛けられていました。

 

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3つの発想装置の1つ目が「発想の壁」

「一見すると関連性がないようなモノ・コトも

 俯瞰してみるとモノガタリがみえてくる」

というコンセプトの展示スペースです。

現在は、「熟成本」の展示をしています。

 

「熟成本」とは、展示担当者さんと古書店主さんが造った言葉で、

「時代を超えても変わらない価値があって、

 この時代にこそ手にとってほしい、いま読みごろの古書」

のことだそうです。

棚に並んでいたのは、ぜんぶで30種類の色とりどりのポストカード。

1枚につき1冊の「熟成本」が紹介されています。

神田古書店連盟に加盟している古書店のなかから、ジャンルの異なる10店が、

それぞれ3冊ずつ選んでいるそうです。

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展示されているポストカードには、

生肉やチーズなど熟成すると美味しさが増す食品と、

鉄やガラスなど無機質を掛け合わせた写真、

そして、「熟成本」から抜き出した「発想」をテーマにした一文

デザインされています。

カードの裏面には、「熟成年数」が記されています。

 

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「熟成年数」とは、発行日から2015年現在までの年数のようです。

自分にとって読みごろなのは、熟成何年目の本でしょうか?!

 

店内に目線を移すと、テーブルが、入口から出口まで一連なりに長くつながっています。

3つの発想装置の2つ目、「発想の卓」です。

人から人へと無意識のうちに発想が連鎖するように、デザインされたそうです。

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向かい合っている席は、「知らない人と対面すると緊張しそう」とどきどきしましたが、

実際に座ってみると、そのような心配はありません。

対面の人と会話しやすく、1人でも集中しやすい、

絶妙なテーブルの幅が計算されているそうです。

 

カフェの窓辺には、本が並んでいます。

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この窓は、3つ目の発想装置「発想の窓」

神田古書店連盟が推薦する5つの古書店が、「ひらめきを生む本」をテーマに、

各店の商品である古書のなかからそれぞれ3ずつ紹介しています。

担当の古書店、本は定期的に変更され、現在は2回目の展示とのこと。

 

たとえば、

植物や動物の本を専門とする鳥海書房は、

手で彩色された銅版画の植物画雑誌から一葉を額に入れたものや、

クジラ、イルカと人間の関わりを美しい写真やイラストで紹介している本。

洋書を専門とする小川図書は、

45~76年前のアメリカのグラフ雑誌や、ファッション雑誌

 

展示するための本ということで、

「サイズの大きい本のほうが、目立つのでは?」

「写真やイラストなどで、カラフルな見た目の本が目を惹くのでは?」

など、古書店の方々も、テーマからさまざまに発想して本を選ばれたそうです。

 

窓は、カフェの中と、外界である街をむすぶ役割があるとのことです。

1人で考えたり、仲間と話し合ったら、窓の外を眺めて気分転換。

そんなひとときに、また新しいひらめきが生まれるかもしれません。

 

HASSO CAFFÈを考えた博報堂では、

かつて、朝に社員同士でお茶を飲みながら談笑する習慣があったそうです。

話題はビジネスに限らず、昨日見たテレビのことや

身の回りのできごとなど、他愛もないことでした。

いつのまにか、この習慣はなくなってしまったそうですが、

この時間こそ、「ひらめき」を生む時間だったのかもしれません。

「オフィスを離れて、仲間と話し合ったり、自分の考えと向き合える

 解放感のある空間があったら良いのでは……」

近隣で働く人々が利用しやすいよう、そんな思いもこめられているそうです。

この日も一人でノートパソコンを使用したり、2~3人で話し合う

ビジネスパーソンが多く訪れていました。

 

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カフェのもう一つの出入口は、神田神保町の方角にあります。

HASSO CAFFÈでひらめいたアイデアを携えて、

古書店街に出かけてみるのもよいかもしれません。

HASSO CAFFÈ with PRONTO                  

【所在地】 神田錦町3-22  テラススクエア1F

【営業時間】 平 日:午前7時~午後11時(午後10時半 L.O)

       土日祝:午前10時~午後6時(午後5時半 L.O)

詳しくは→コチラ

Posted at:10:20

「タイピングスケープス―モダニズム以降のレターヘッド」展

レターヘッドとは、企業などが用いる専用書簡(レター)用紙で

便箋の上部に社名・団体名やシンボルマーク、所在地などをあしらったもの。

日本ではあまりなじみがないかもしれませんが、欧米各国では広く使われ

封筒、名刺と合わせてその企業などの「顔」の役割を担います。

 

現在、紙の専門商社竹尾見本帖本店2Fで行われている

「タイピングスケープス―モダニズム以降のレターヘッド」展では

デザイナーで彫刻家の五十嵐威暢(いがらし・たけのぶ)さんが収集し、

竹尾に寄贈したコレクションから選りすぐりのレターヘッドを展示しています。

 

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会場では、ドイツのグラフィックデザイナー、ヤン・チヒョルト

ヘルベルト・バイヤーが手がけた1920年代のレターヘッドを始めとして、

戦後から現在に至るまでの、欧米のデザイン史を凝縮したような

レターヘッドの変遷を見ることができます。

 

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企業の品格を表す、洗練されたデザインのものから

くすっと笑えるイラストや、紙にほどこされたしかけが楽しい

遊び心あふれる個人のレターヘッドまでさまざま。

貴重なコレクションを、この機会にぜひご覧ください♪

 

展示されているレターヘッドの一部は

2016年版竹尾デスクダイアリーにも掲載されています。

紙、デザイン、造本などすべてにこだわった竹尾オリジナルのダイアリーは

会期中、こちらで特別限定販売されています。(3,500 円+税)

 

また、会場では、レターヘッドなどに使われる

竹尾のステーショナリーペーパー16種も紹介されています。

 

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紙の種類やコットン含有率が記された透かし(丸で囲んだ部分)は、

品質を保証するためのもの。

手に取るだけで、背筋が伸びるような気がする

上質なステーショナリーペーパーは、

見本帖本店の1Fで購入することもできます。

 

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「タイピングスケープス―モダニズム以降のレターヘッド」展

【会 場】 株式会社竹尾 見本帖本店2F

      (神田錦町3-18-3)

【時 間】 午前10時~午後7時

【期 間】 開催中~2016年1月15日(金曜日)

      ※1月5日(火曜日)は午後6時まで

【休館日】 12月29日(火曜日)~1月4日(月曜日)

      土曜日、日曜日、祝日

【入場料】 無料

詳しくは→コチラ

Posted at:10:30

東京名物神田古本まつり 今年も始まりました!

本日10月23日から、「第56回東京名物神田古本まつり」が始まりました!

さきほど、午前10時に行われた開会式では

神田古書店連盟の佐古田会長による開場のあいさつに続き、

千代田区の石川区長東京都の秋山副知事をはじめ、

地元の警察署や消防署、商店街、出版社など来賓の方々による

テープカットが行われました。

 

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千代田図書館コンシェルジュも、昨年に引き続き開会式をお手伝い。

 

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大阪府古書籍商業協同組合のマスコットキャラクター

メ~探偵コショタンも登場しました♪

 

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神保町古書店街の靖国通り沿いに、お得な古書のワゴンがずらりと並べられた

青空掘り出し市は、開場直後から早くも多くの人でにぎわっています!

この一大イベントを毎年心待ちにしている本好きのみなさんも多いはず。

 

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古書店街が一年で最も活気にあふれる神田古本まつりは

11月1日(日曜日)まで

特選古書即売展やじんぼうチャリティー・オークション、

東京古書会館で行われるたくさんの併催イベントについては

BOOK TOWNじんぼうのイベントページをご覧ください。

 

神田古本まつり期間中、「本と街の案内所」では

今年もコンシェルジュが連日出張し、

みなさまのお越しをお待ちしています♪

神保町の古書店マップやイベントのパンフレットは

千代田図書館9階のコンシェルジュブースでも配布中。

この機会に、ぜひお出かけください!

Posted at:13:30

コンシェルジュ通信Vol.6 :神保町ツアーの準備 真っ最中です!

図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアーが11月7日に開催されます。

お知らせの記事は→コチラからどうぞ。

私たちは、ただいまその準備の真っ最中。

今回のコンシェルジュ通信は、神保町ツアーの準備の様子をお伝えします。

 

ふだん、コンシェルジュは図書館内で

千代田図書館を知っていただくための「館内ガイドツアー」を行っていますが

すでにご存じのように、神保町ツアーでは

図書館を出て、神保町の街を巡ります

 

今回のテーマは『ふたたび出会うなつかしの漫画』

「ツアーの見どころはどこ?」

「どんなルートがいい?」

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コンシェルジュと読書振興センターのスタッフが、

皆さんに喜んでもらえるツアーにしたい!と、ツアー案を練ります。

 

また、ツアーの中で立ち寄る古書店にも足を運びます。

絶版コミック漫画雑誌などを専門にあつかう、こちらの古書店。

店内には、カラフルな世界が広がっていました。

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天井近くには漫画家のサイン色紙、棚の角には昔懐かしいメンコも。

お店の方にお話をうかがうと

「今日は入口のショーケースにイチオシがあるよ!」

と教えてくれました。

覗いてみると・・・ある有名漫画家さんの直筆原稿が!

ツアー当日はどんなものがショーケースにあるか、今から楽しみですね。

 

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ルートの途中には、夏目漱石の記念碑もあります。

漫画とどのように関わってくるかは、ぜひ当日のお楽しみに!

 

ツアーでは、新旧の漫画にまつわるアレコレを交えながら

神保町ならではの見どころを巡る予定です。

 

今回ツアーの準備をしていて、ふと自分でも昔読んでいた漫画を読みたくなり

久しぶりに、昔大好きだった漫画のページをめくってみました。

すると、不思議なものですね。

いっきに当時の自分の記憶が蘇ってきて、懐かしさでいっぱいに。

 

図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアー

タイムカプセルを開けるように、

あの頃のなつかしの漫画に、ふたたび会いに行きませんか?

本日から、お申込みを受け付けています!

詳しくは、→コチラから

Posted at:13:30

「中高生に読んでほしい」SFビブリオバトル in 神田古本まつり

今年も、神田神保町古書店街が

一年で最も盛り上がる季節がやってきました!

神保町の秋といえば、東京名物 神田古本まつり

 

今年の神田古本まつりは

10月23日(金曜日)から11月1日(日曜日)まで。

靖国通り沿いや神保町の交差点に「本の回廊」が出現する

年に一度、100万冊の大バーゲン青空掘り出し市をはじめとして

東京古書会館での特選古書即売展古本チャリティー・オークションなど

今年もイベント盛りだくさんです。

 

その中でも中高生の皆さんにおすすめなのが

10月25日(日曜日)に開催される

「SFビブリオバトル in 神田古本まつり

 勇者集結!SFビブリオバトル&トーク」です!

 

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「中高校生に読んでもらえそうなSFはこれだ」をテーマに

各地のSFサークル、読書会から選ばれたSF文学ファンが

ビブリオバトルを行います。

SF文学通が選ぶおすすめの一冊を、どうぞお楽しみに!

 

このビブリオバトルで紹介された本は、

11月4日(水曜日)から千代田図書館9階の

出張古書店コーナー「としょかんのこしょてん」

展示されますので、こちらもぜひご覧ください♪

 

イベントの後半は、ビブリオバトルをテーマにした小説

「BISビブリオバトル部」シリーズの著者

山本弘さんをお招きしてのトークセッション。

今年6月に出版されたばかりの新作

『幽霊なんて怖くない BISビブリオバトル部』のエピソードも交えて、

ビブリオバトルからひろがる読書の楽しみについて語っていただきます。

 

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『幽霊なんて怖くない BISビブリオバトル部』

山本 弘/著

東京創元社

 

読書の秋は、中高生の皆さんもぜひ神田神保町へ!

「古書店っておもしろいの?」「神保町ってどんなところ?」という方にも

街中がさまざまな本であふれる神田古本まつりは神保町デビューのチャンス!

きっと、新たな本との出会いが待っています♪

 

SFビブリオバトル in 神田古本まつり

勇者集結!SFビブリオバトル&トーク

【日 時】 10月25日(日曜日)午後2時~4時

【会 場】 東京古書会館 7階(神田小川町3-22)

【参加費】 1,000円

【定 員】 100名(先着順)

【申 込】 コチラの応募フォームからお申し込みください。

【主 催】 神田古書店連盟

【共 催】 SF文学振興会

【協 力】 千代田区立千代田図書館

Posted at:13:20

コンシェルジュ通信Vol.5:神保町のブックカフェ「チェッコリ」

今回は、今年7月にオープンした韓国専門ブックカフェ「チェッコリ」をご紹介します。

「本と街の案内所」の2軒隣のビルにあるので、

お店への行き方などお問い合わせも多く、ずっと気になっていたお店です。

 

 

 

ビルの3階にたどり着くと、お店のロゴ看板が目にとびこんできます。

入口から客席までのスペースには、月替わりで特集コーナーが設けられていて

つい、足をとめて見入ってしまいそう!

9月は猫の本特集でした♪

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そしてこの日は、ふだん翻訳のお仕事をしている店長の「ふる」さんが

「こんにちは!アニョハセヨ~」と、カウンターから元気に出迎えてくれました。

店長は交代制で、日本在住の韓国の方や、韓国に留学・在住経験がある日本人など、

両国の言葉でコミュニケーションがとれる方がつとめているのだとか。

 

店内は、書棚が客席をぐるりと囲むつくりになっています。

明るくておしゃれな内装は、日本にも留学経験のある韓国のデザイナーが手掛けたもの。

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書棚には、韓国語の原書日本語訳の新刊・古書がそろっています。

歴史、文学、芸術、児童書、料理、語学など、ジャンルも充実していて、

特に料理や語学などの実用書コーナーは人気があるのだそう。

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また、お子様連れの方がじっくり本選びをしていた児童書コーナーには

カラフルで可愛らしい挿し絵の絵本がたくさん!

こうして、棚で気になった本を見つけたら客席でゆっくり読むことができて、

欲しい本はその場で購入できます

お店にない本は韓国から取り寄せてもらうこともできます。

 

そしてなんといっても、本を読みながらいただけるドリンク&スイーツが

ブックカフェの楽しみのひとつ!

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チェッコリでは、コーヒーやアルコール飲料のほか

体にやさしい効果が期待できる3種類の韓国茶が用意されています。

中でも五味子茶(オミヂャチャ)は、飲んだ人の体調によって

甘味・酸味・苦味・辛味・塩味など味わいが変わる不思議なお茶とうかがって

早速チャレンジしてみることに。

クセがなく飲みやすい味で、フルーティな甘酸っぱさを強く感じました。

(老廃物とストレスをため込んでいるらしいです!)

 

お茶といっしょにいただいたパッペギは韓国の伝統菓子のひとつで、小豆を使ったお餅。

甘さひかえめでモチモチの食感、とても食べ応えのある一皿でした。(写真左)

 

 

お茶をいただきながら、本の街・神保町に出店した理由をうかがってみました。

「まずは、神保町が本の街である、ということ。

 そして、本が好きな人の集まる街で、

 韓国の文化に興味のある方から初めて触れるという方まで、

 幅広い層の方に親しんでもらいたいという思いがあったんです」

 

神保町に出店してすぐに、他の書店から案内されたという方もいて、

その情報網の素晴らしさに驚いたそうです。

「仲間の輪に入れていただけたようで、うれしくなりました」

神保町の古書店や新刊書店はお互いを認め合って、助け合っているのですね。

 

さまざまなお客さまが思い思いに過ごす様子を眺めながら、

この空間が、本の街・神保町の雰囲気になじんでいくまで

それほど時間はかからないのだろうなと感じました。

みなさんもぜひ、チェッコリに足をお運びください!

チェッコリ

【所在地】 神田神保町1-7-3 三光堂ビル3階

【営業時間】 火曜日~土曜日:12:00~20:00

【定休日】 日曜日、月曜日

詳しくは→コチラ

Facebookもやってます!

Posted at:13:30

文化・芸術の秋♪「ぐるっとパス2015」でミュージアムをめぐろう!

現在、千代田図書館9階の展示ウォールでは

企画展示「鑑賞しよう!体験しよう!ちよだのアート&カルチャー」を実施中。

千代田区の取り組み「千代田区文化芸術プラン」の概要と

区内で楽しめる様々な催しを、約170冊の本とともにご紹介しています。

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ウォール展示と合わせてぜひご覧いただきたいのが、

「ミュージアムスタッフが紹介する“当館の見どころ”」

「千代田区ミュージアム連絡会」参加館のスタッフが、

自館の見どころや展覧会を紹介しています。

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9月に入って夏の暑さもひと区切り、シルバーウィークのお出かけに

“区内のミュージアムめぐり”はいかがでしょうか?

 

※「千代田区ミュージアム連絡会」とは・・・

区内に集積する文化や芸術等の知的資産をより有効に活用し、

互いに連携協力して文化・芸術の振興に資することを目的とした、

区内の博物館・美術館など25館で構成する組織です。

 

「鑑賞しよう!体験しよう!ちよだのアート&カルチャー」

【会 期】開催中~10月24日(土曜日)

【場 所】千代田図書館9階=展示ウォール

【主 催】千代田区文化振興課/千代田区立千代田図書館

 

ミュージアムめぐりには、

「東京・ミュージアム ぐるっとパス2015がおすすめ!

1冊2,000都内78の美術館・博物館など

入場券または割引券がつづられた便利でお得なチケットブックです。

 

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「ぐるっとパス2015」で入場、または割引を受けられる

千代田区内の施設はコチラ↓

相田みつを美術館

出光美術館

昭和館

科学技術館

東京国立近代美術館

東京国立近代美術館工芸館

 

チケットの有効期限は2か月

「ぐるっとパス2015」78対象施設のチケット販売窓口で購入できて

買ったその日からすぐに使い始めることができます。

 

上記の6館のほか、都内の多彩な美術館・博物館はもちろんのこと、

上野動物園葛西臨海水族園など

お子さまとのお出かけに活用できそうな施設にも使えます♪

 

詳しい使い方や販売については

東京都歴史文化財団の「ぐるっとパス2015」ホームページをご覧ください。

Posted at:10:00

コンシェルジュ通信Vol.3:東神田のブックカフェ「イズマイ」取材レポート

さて、今回はコンシェルジュ通信第3弾。

東神田にあるブックカフェ「イズマイ」をご紹介します。

 

「イズマイ」は東神田にある、パイコーヒーが人気のブックカフェです。

2013年の春にオープンし、今年で3年目のまだ新しいお店。

 

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店内に入るとさっそく本がお出迎えしてくれます。

 

店内は木で作られた本棚や家具に囲まれた空間で、

本を読みながらのんびりと時間を過ごすことができそうです。

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お店の看板メニューのひとつはミートパイ

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KIHACHIの百瀬壽郎(ももせとしろう)さん考案のパイ。

外側のパイはさくっとそしてふわっとしていて、

中のお肉のシンプルな味付けとマッチして、

ペロリと食べられてしまいます。

 

「食事は落ち着いてゆっくりと食べて欲しいから、

本を読む時間に小腹がすいた時には片手で気軽に食べられるパイを提案したい」

そこには、東神田に姉妹店「フクモリ」という定食屋も営む会社ならではの

心意気が感じられました。

 

夏のおすすめ期間限定メニュー「珈琲かき氷」だそうです。

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コーヒーのシロップをかけたかき氷ではなく、

コーヒーそのものを凍らせた氷から作っているので、

味が薄まらずに最後まで続くとのこと。

暑い夏のぜいたくなおやつにぴったりですね。

 

イズマイで販売されている本は、

book truckという移動販売型書店を営む三田修平さんが監修しています。

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販売しているのは、例えば料理の本

良質な本がたくさん並んでいます。

 

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また月に2~3回店内で行われている様々なイベントに関連した本

多肉植物や苔、靴磨きなどの生活や文化に密着したテーマが多いようです。

 

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また新刊書籍はもちろん、どこかを旅して渡ってきた古書も並んでいます。

 

三田さんの選書は「イズマイ」にピタリと合致していて、

本がお店を説明してくれているかのようでした。

 

つい気になって、「本、売れてますか?」とうかがってみると

「時折『店内を撮影に使わせてほしい』という依頼があるのですが、

不思議なことにその撮影の方々が本を買ってくださることも多いんですよ」

というお話をしてくださいました。

そのお店自体を「イイ!」と思った方々に

きちんとひびく本が選書されているというのは素敵なことです。

 

東神田という街と、木に囲まれたぬくもりある空間、

気持ち良く組み込まれた本棚と本たち、

工夫を凝らした食べ物・飲み物

そのすべてがみごとに調和して重なり合い、

イズマイという空間をより深みのある場所に作り上げているのだなと思いました。

それが周辺で働く・住むお客さんたちに受け入れられ、

愛されている理由なのでしょう。

 

このようなお店を見ると、千代田区神田は、

本が息づく素敵な仕事ができる場所なんだなと改めて感じます。

みなさま、ぜひイズマイさんに足を運んでみてください。

 

□ □  □ □ □  □ □ □  □ □ □ 

イズマイ

【所在地】 東神田1-14-2 パレットビル1F

【営業時間】 月曜日~土曜日:午前10時~午後9時

(Food L.O 午後8時/ Drink L.O 午後8時30分)

 日曜日:午前10時~午後7時

(Food L.O 午後6時/ Drink L.O 午後6時30分)

【定休日】 不定休

詳しくは→コチラ

 

イベント情報:土鍋お料理教室「イズマイ食堂」

【場所】イズマイ

【日時】8月26日(土曜日)、27日(日曜日)

    午後7時~午後9時

【参加料金】4,000円

申し込み方法など詳細は→コチラ

□  □ □ □  □ □ □  □ □ □  □ 

 

Posted at:10:40

コンシェルジュ通信Vol.2:お客様になって街歩き見学会を体験してきました!

 

千代田図書館コンシェルジュは、館内の総合案内や館内ガイドツアーのほかに

千代田区内の文化施設やイベント、店舗情報などのご案内も行っています。

日ごろから区内の情報収集につとめ、時には案内される側に立って

お客様目線から学ぶための研修を行っています。

 

今回は、6月1日月曜日に開催された

「東京国際フォーラム・日生劇場を訪ねて」街歩き見学会に

コンシェルジュ2人が参加したときの様子をご紹介します!

 

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見学会は東京国際フォーラムのガラス棟地下1階からスタート。

案内してくださったのは、NPO法人建築から社会に貢献する会の方々です。

近隣にお勤めの方や、建築関係のお仕事の方など20名程が参加していました。

東京国際フォーラムはガラス張りの外観が素敵な建物ですが

中に入って見上げると、吹き抜けの大空間と天井の鉄骨の迫力に圧倒されます。

 

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「天井までの高さはおよそ60m、長さは200mあります。

建物は、そばを通る線路のカーブにあわせて、船の形をしているんですよ」

との解説を聞いて、より一層、建物の大きさとユニークさを実感しました。

 

東京国際フォーラムは、旧東京都庁舎が新宿に移転した跡地に

旧都庁に替わる新たな東京のシンボルとして、1997年にオープンした大型文化施設です。

この土地や建物の歴史は、ガラス棟のスロープの写真パネルで見ることができます。

 

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また正面入り口には、江戸城を築いた太田道灌(おおたどうかん)の像(写真左)や

旧都庁の跡地であることを示す東京府庁舎跡石碑(写真右)など

東京都の歴史が感じられるスポットがあることを、今回初めて知りました!

みなさんはご存じでしたか?

 

このあとは大手町のオフィス街を徒歩で移動し、日比谷にある日生劇場へと向かいます。

 

1963年に開館した日生劇場は、当時の日本生命社長・弘世現(ひろせげん)氏の

「子どものために本物の空間を」という思いが込められた青少年のための劇場です。

開館から50年以上を経ても雰囲気が変わらないように、当時のスタイルを保ち、

補修して使い続けている設備が多いのだとか。

利用者が多少なりとも不便を感じそうなことは、

スタッフ同士で連携をとり、すべてマンパワーで対応するのだそうです。

お客様に満足していただくことを第一に考えて動く、というおもてなしの姿勢に

あらためて気が引き締まる思いがしました!

 

劇場の中には、非日常の空間が広がっていました。

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ガラスタイルの装飾や、天井にちりばめられた2万枚のアコヤ貝がキラキラ輝きます。

壁や天井は見た目が美しいだけでなく、うねうねとした曲面になっていて

これが素晴らしい音響効果を生むのだそうです。

じっと眺めていると、生き物のお腹の中にいるような不思議な気分に。

解説によると、舞台の上から劇場全体を見渡すことができる役者さんは、

『大きな存在に抱かれているような』気持ちになるのだそうです。

 

このほか日生劇場では、廊下の隅々から階段の裏側、お手洗いに至るまで

職人のこだわりが詰まった空間づくりを見せていただき、見学会は終了。

 

特色のちがう2つの建物を見学し、それぞれの果たす役割を知り

千代田区内の施設の歴史や魅力に触れることができました。

また、大人数のお客様に気を配りながらの移動と

全員に伝えるご案内のむずかしさを実感し、多くの学びを得ることができました。

これからのご案内にしっかりと活かしていきたいと思います。

 

図書館へお越しの際は、ぜひコンシェルジュブースへお立ち寄りください。

千代田区の魅力の数々をお伝えできるよう、日々情報収集してお待ちしています!

 

NPO法人建築から社会に貢献する会

公式サイトはコチラ

Posted at:17:00

Kanda Coffeeでイラスト展「ボクのお店さんぽ」

 

今回のちよぴたブログでは、

神保町の駅から専大通りを水道橋方面に歩いて2分、

千代田図書館からも歩いて10分ほどのところにある

Kanda Coffeeをご紹介します。

 

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2011年のオープン以来、気軽に本格的なコーヒーが飲めると

近隣のビジネスマンや神保町を訪れる人々に愛されているお店。

ジャズが流れる店内でも、テイクアウトでも

コーヒーを楽しむことができます。

 

自家焙煎で、注文ごとに1杯ずつドリップして

淹れてくれるコーヒーは、その時のおすすめの豆を

午前と午後でそれぞれ変えて提供しています。

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これからの季節は水出しコーヒー(480円)もおすすめ。

香り高く、すっきりとおいしいアイスコーヒーです。

ちょっと甘みが欲しい方にはみるくコーヒー豆乳ラテも。

 

店内では、現在、イラストレーター沼尻 泰さんによる

神保町の古書店をテーマにしたイラスト展

「ボクのお店さんぽ」が開催されています。

 

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描かれているのは、矢口書店鳥海書店(姉妹店)など

千代田図書館からも近いお店や

館内のとしょかんのこしょてんでの展示も記憶に新しい

水平書館アカシア書店など、古書店好きにはおなじみのお店ばかり。

 

ひとつひとつ、個性豊かなお店の「顔」が

あたたかい色づかいで丁寧に描かれています。

 

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古書店めぐりの休憩や、図書館への行き帰りに

コーヒーで一息つくのはいかがですか?

イラスト展は6月21日(日曜日)まで。

ぜひお立ち寄りください♪

 

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Kanda Coffee

【所在地】 神田神保町2-38-10 1階

【営業時間】月曜日~金曜日 午前7時から午後6時

      土曜日     午前11時から午後6時

      日曜日     正午から午後6時

【定休日】 祝日は不定休

(月曜日~金曜日の午後6時から11時は

「おつまみ母さん」として営業)

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沼尻 泰イラスト展「ボクのお店さんぽ」

【期 間】開催中~6月21日(日曜日)

沼尻さんの商店風景イラストや展示の

情報を掲載しているブログ「ボクのみちくさ」

Posted at:16:00

ブックハウス神保町で開催中♪松田奈那子さん原画展

 

千代田図書館より神保町方向へ歩いて10分、

絵本や児童書専門の新刊書店「ブックハウス神保町」

現在、絵本作家松田奈那子さんの原画展が行われています。

 

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ブックハウス神保町*****************

【所在地】  千代田区神田神保町2-5 北沢ビル1階

【営業時間】 11:00~18:30

【定休日】  水曜日(水曜日が祝日の場合は営業)

**************************

 

店内に入ると、さっそく左手のスペースに

『うたのすきなねこ ララとルル』(風濤社)の原画が♪

(お店より特別な許可を頂いて写真撮影をしています)

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店内奥のギャラリースペースでは

絵本デビュー作『ちょうちょ』(江國香織/文 白泉社)

『くらべっこしましょ!』(石津ちひろ/文 白泉社)

そして、今日5月15日に発売された最新刊の

『やさいぺたぺたかくれんぼ』(アリス館)

3作品の原画を心ゆくまで楽しむことができます!

 

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あたたかくて軽やかな色彩の『ちょうちょ』。

もちろん、展示されている原画の絵本を購入することもできます。

 

ギャラリー内には、ちょうちょ型の紙に自分で模様を描いて

オリジナルのちょうちょを作れるスペースも!

できあがったら壁に貼って飾ります♪

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こちらは、動物たちのいきいきした表情が楽しい

『くらべっこしましょ!』。

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会場には、原画のほかに、絵本を作る前のアイデアスケッチ

松田さんが行うワークショップで使った紙芝居なども展示されています。

実際の絵本と見くらべるのも楽しいですね!

 

また、展示期間中には、松田奈那子さんと楽しむ

さまざまなワークショップも企画されています。

詳しくはこの記事の下をご覧ください。

 

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5月16日のワークショップで作れる「割りピン人形」

 

カラフルな原画の数々に、子どもも大人も心がはずむ

松田奈那子さんの原画展をご紹介しました。

図書館へお立ち寄りの際に、足をのばしてみてはいかがでしょうか?

 

 

松田奈那子原画展

【期 間】 開催中~5月25日(月)

【場 所】 ブックハウス神保町 ブックハウスギャラリー

(ギャラリーはブックハウス神保町の営業時間に準じます)

【入場料】 無料

 

松田奈那子さんと一緒にワークショップ♪

5月16日(土)

①13:00~「はしる?はばたく?割りピン人形をつくろう!」

②15:00~「ぺた!ぺたぺた!やさいスタンプにチャレンジ!」

5月24日(日)

①11:30~「リズムにのって、鳴らしてみよう!マラカス作り&読み聞かせ」

②15:00~「ぺた!ぺたぺた!やさいスタンプにチャレンジ!」

※毎回各1時間、参加費無料

※いずれのイベントも、汚れてもよい服装でご参加ください

ワークショップのお申込みはブックハウス神保町

お電話またはメールでお願いいたします。

Posted at:15:20

日比谷図書文化館の特別研究室企画展示
「100年後も手に取れる本に」

 

千代田区立図書館の貴重なコレクションのひとつ、内田嘉吉文庫

逓信官僚として日本の海事関係に関する法律の整備などに尽力し、

台湾総督も務めた内田嘉吉氏(1866〜1933)の蔵書約16,000冊を

氏の没後、昭和9年に千代田図書館の前身である

東京市立駿河台図書館が受託し、所蔵してきました。

平成23年からは日比谷図書文化館に移管し、4階の特別研究室で

貴重な蔵書を手に取って閲覧することができるようになりました。

 

昨年度、日比谷図書文化館ではこの内田嘉吉文庫を中心に

29点の蔵書の修復を行いました。

現在、特別研究室で修復を終えた本とその作業記録を公開しています。

 

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 3~400年前の洋古書 や、明治~昭和初期に出版された本

構成される内田嘉吉文庫。

本を保存するうえで避けられない、紙や革の経年劣化に加え

貴重な資料ゆえに閲覧や使用の頻度が高く

ページが破れたり、背表紙が取れてバラバラになったりと

破損してしまった本も少なくありません。

 

今回は、単に破損した箇所を直す作業にとどまらず、この先も永く

手に取って読み継がれ活用できるよう、製本家が創意工夫を凝らしました。

修復した本を実際に手に取って見られるのはもちろん、

修復前の状態や、本のどの部分をどのように直したかを

展示パネルで1冊ごとに詳しく見ることができます。

 

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オランダ人宣教師・モンタヌスが著した『日本遣使紀行(英訳版)』(1670 年)

表紙の角に革を足して補修されているのがわかります。

中のページにもよく目を凝らすと…職人技の補修の跡が!(丸で囲んだ部分)

(大型本の閲覧は、特別研究室のスタッフにお声がけください)

 

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小村雪岱の装幀が目を引く『内田嘉吉文庫稀覯書集覧』(1937 年)

本文ページを綴じ直し、取れていた背表紙を貼り直したほか

箱の内側に、本文ページの紙の重さを支える台紙を付けました。(矢印の部分)

 

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『Handbook of the Netherlands Est-Indies』(1930年)

左の写真が修復前のもの。表紙の反りが目立っています。

右が修復後。本来の表紙の風合いに合わせた新しい表紙を作りました。

 

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修復や製本に使われる道具の展示もあります。

 

4月23日(木)には、修復を担当した製本家

藤井敬子さん近藤理恵さんを講師に迎えての

セミナーも開催されます♪

本好きさん必見のこの展示、4月18日(土)から

日比谷図書文化館1階=特別展示室で開催される

ルドゥーテ「美花選」展と併せて、ぜひご覧ください!

 

特別研究室企画展示

「100 年後も手に取れる本に~内田嘉吉文庫修復報告~」

 

【会 期】開催中~6月14日(日)

     ※期間中展示パネル、資料の入替があります。

【会 場】日比谷図書文化館4階=特別研究室

【時 間】平日 10:00~20:00

     土 10:00~18:00、日・祝 10:00~16:00

【入場料】無料

 

展示関連講座

古書で紐解く近現代史セミナー第 13

「内田嘉吉文庫蔵書に見る古書の形と歴史―修復と製本の現場から―」

【日 時】4月23日(木)19:00~20:30(受付 18:30~)

【講 師】藤井敬子さん(版画家、製本家)

     近藤理恵さん(製本・書籍修復家)

【会 場】日比谷図書文化館4 階=スタジオプラス(小ホール)

【参加費】一般/1,000円

     千代田区民/500円(住所が確認できるものをお持ちください)

【申 込】来館(1 階受付)、電話、E メールにて

     詳しくは→コチラ

 

千代田図書館コンシェルジュが作成している

コンシェルジュの見聞調録Vol.36でも「本の修理と修復」

について特集しています。展示の予習にどうぞ♪

Posted at:17:00

いよいよ始まりました!千代田のさくらまつり

 

3月23日、平年より3日早く

東京でソメイヨシノの開花が宣言され、

いよいよ千代田に桜の季節がやってきました!

 

今日の千代田のさくらまつり オープニングセレモニーを皮切りに、

千鳥ヶ淵緑道や靖国神社境内など、千代田図書館周辺では

桜を楽しむさまざまなイベントが開催されます。

 

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千代田図書館正面から見た清水門・牛ヶ淵の桜。

 

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まだつぼみばかりですが、良い天気が予想される

今日~明日で、いっせいに花開くかもしれません。

 

明日3月28日には千代田区役所1階の区民ホールで

さくらまつりのスペシャルコンサートが行われます!

ぜひ、千代田図書館へお立ち寄りのついでに

多彩な出演者によるコンサートをお楽しみください♪

 

千代田のさくらまつり スペシャルコンサート

 

【会 場】千代田区役所1階 区民ホール

【入場料】無料

 

13:00

【出 演】城綾乃:ピアノ

     西村絵里子:チェロ

国内外で活躍中の実力派プレーヤー二人による

ピアノとチェロのコンサート。

 

14:00

【出 演】NeoBallad(ネオバラッド)

ドラマーで音楽プロデューサーの上領亘と、幼少時に

民謡全国大会で優勝の経歴を持つ福島県会津出身の

シンガー・若狭さちによる二人組の新感覚民謡ユニット。

 

15:00

【出 演】ComhaltasdeCelticHarmonica

     (コールタス・デ・ケルティック・ハーモニカ)

ハーモニカ(ブルースハープ)、ピアノ、フルート他で奏でる

アイリッシュ・スコティッシュなどのケルト系音楽ユニット。

 

【主 催】ちよだ音楽連合会

 

そして、こちらも千代田図書館からすぐの

神保町古書店街では、恒例の春のワゴンセールが始まっています!

 

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開始直後にも関わらずさっそくにぎわい始める古書店街。

 

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ゆっくりと本を探すには、初日の今日がねらい目かもしれません。

 

同じく恒例の休憩所「さくら茶屋」での

甘酒無料サービスや(1日1,000杯限定)、

神保町交差点・岩波広場でのコンサートも予定されていますので

暖かな日差しの中、桜見物と一緒に

古書の掘り出しもの探しはいかがでしょうか?

 

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神保町ジェイシティ前の桜。日当たりのよいところから

花が開きはじめています!

Posted at:11:00

楽しいイベント続々!ちよだの桜の季節

 

今から待ち遠しい桜の季節♪

恒例の千代田さくら祭り2015 公式ガイドMAP

もうゲットされましたか?

 

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千代田図書館内でも配布中です!

 

千代田のさくらまつりでは、3月27日(金)の

オープニングセレモニーを皮切りに、多彩なステージや出店が楽しめる

さくらフェスティバル千鳥ヶ淵緑道のライトアップ

さらに神保町古書店街の神保町さくらみちフェスティバルでは

3月27日(金)~29日(日)の3日間、靖国通り沿いに

古書のワゴンが立ち並ぶ春の古本まつり…と

千代田区全体が多彩なイベントで盛り上がる春が

まもなくやってきます。

 

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昨年の春の古本まつりのようす

 

そして、今年初めての開催となるのが神保町絵本まんが祭り

3月28日(土)、29日(日)の2日間行われます!

 

屋外・屋内2つのステージで行われる、おはなし会や音楽のライブ

お子様でも簡単に作れるしかけ絵本教室

神保町の4つの書店を巡ってプレゼントがもらえるスタンプラリーなど、

親子そろって楽しめる、本の街・神保町ならではのイベントがたくさん。

パパ、ママに嬉しい絵本販売コーナーでは、

ワゴンセールで掘り出し物の絵本が見つかるかも…。

 

千代田の桜を愛でながら絵本に親しむ

楽しいイベントいっぱいの春休みはいかがですか?

神保町に、ご家族でぜひお出かけください♪

 

神保町絵本まんが祭り

 

【日 時】2015年3月28日(土)、29日(日)

     10:00~16:00

【会 場】神保町三井ビルディング Jスクエア

     1階広場およびエントランス

     (千代田区神田神保町1-105)

【入場料】無料

【主 催】本の街・神保町を元気にする会

 

当日のプログラムなど、詳しくは→コチラ(PDF:1660KB)

Posted at:15:20

明治大学博物館で東日本大震災記録写真展

 

2月23日から、明治大学博物館

写真展「あの日から4年…失われた街が語りかけるもの

~リアス・アーク美術館 東日本大震災と津波の記録~」が開催されます。

 

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大きい画像を見る(PDF:915KB)

 

宮城県気仙沼市にあるリアス・アーク美術館では、

2011年3月11日に発生した東日本大震災とその津波による被害を

地域の重要な歴史・文化的記憶として後世に伝えるため、

学芸員が中心となって災害被害の実態記録・調査を開始しました。

震災からの約2年間で、約30,000点の写真を撮影し、

約250点の被災物を収集しています。

 

この展覧会では、リアス・アーク美術館の常設展

「東日本大震災の記録と津波の災害史」から写真39が展示されます。

また、展覧会の開始に先立ち、2月21日(土)には記念講演会も開催されます。

 

東日本大震災から4年目を迎えるこの春、震災の記憶を風化させないため

写真を通して地域の取り組みを知り、思いを巡らせてみませんか?

ぜひ、足をお運びください。

 

あの日から4年…失われた街が語りかけるもの

~リアス・アーク美術館 東日本大震災と津波の記録~

【会 期】 2月23日(月)~3月26日(木)

【時 間】 10:00~17:00

【休室日】 日曜日・祝日

【会 場】 明治大学博物館 特別展示室

      明治大学駿河台キャンパス(神田駿河台1-1)

      アカデミーコモン地下1階

【観覧料】 無料

【主 催】 リアス・アーク美術館写真展学生実行委員会

      明治大学震災復興支援センター/明治大学博物館

【後 援】 気仙沼市

【協 力】 リアス・アーク美術館

詳しくは→コチラ

 

記念講演会

「まちの記憶・震災の記憶/記録と表現について

~リアス・アーク美術館の試み~」

【講 師】 山内 宏泰氏(リアス・アーク美術館学芸員)

【日 時】 2月21日(土)13:00~15:30

【会 場】 明治大学駿河台キャンパス 

      リバティタワー7階 1073教室

【参加費】 無料(事前申込不要)

※講演に先立ち、学生による震災復興支援活動の報告を行います

※当日はプレオープンとして、展示室をご覧いただけます

(10:00~12:30、講演会終了後~17:00)

 

展覧会の予習・復習にいかがですか?

千代田区立図書館所蔵の本

(貸出中の場合はご了承ください)

 

『リアス・アーク美術館』

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石山 修武/作

隈 研吾/文

藤塚 光政/責任編集・写真

TOTO出版

 

『被災地の博物館に聞く』

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国立歴史民俗博物館/編

吉川弘文館

Posted at:15:30

日比谷図書文化館の文化財特別展
「千代田の坂と橋-江戸・東京の地形-」

 

江戸の由緒ある坂や橋が数多く残る千代田区。

現在日比谷図書文化館で行われている特別展では、

千代田区内に残る坂と橋にスポットをあて

「江戸・東京」の歴史を紐解いています。

 

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大きな画像を見る(PDF:1.34MB)

 

絵図や古地図、資料などを展示で見た後は

現在の千代田の街並みを歩き、江戸の面影の残る場所を

巡ってみてはいかがでしょうか?

 

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三代広重「古今東京名所 九段坂みはらし高灯籠」

明治16年版元:辻岡文助(個人蔵)

 

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田安門歩道橋から望む、現在の九段坂

 関東大震災後の改良工事までは勾配のきつい坂として有名でした。

 

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絵図にも描かれている常燈明台(じょうとうみょうだい)。

 現在では靖国通りを挟んだ向かい側に移転されています。

  参考:『江戸・東京の歴史を訪ねて 千代田まち事典』

     千代田区/発行

 

私たちが、普段なにげなく歩く千代田の街並みには

近世以降の文化遺産が数多く残り、歴史の積み重ねの上に

形作られていることがわかる展示です。

ぜひ、ご覧ください♪

 

平成26年度 文化財特別展

「千代田の坂と橋-江戸・東京の地形-」

【会 期】 開催中~3月22日(日)

      ※2月16日(月)、3月16日(月)は休館日

【時 間】 月~土 10:00~18:00

      日・祝 10:00~17:00

【会 場】 日比谷図書文化館 1階特別展示室

【観覧料】 無料

 

詳しくは→コチラ

 

展示解説

以下の日程で、担当学芸員が展示解説を行います。

(所要時間40分程度・予約不要)

時間になりましたら、特別展示室入口付近にお集まりください。

2月12日(木)17:00~

2月19日(木)17:00~

3月 5日(木)17:00~

3月17日(火)14:00~

Posted at:17:00

小さな春見つけた♪ コンシェルジュの地域特集

 

現在、千代田図書館9階コンシェルジュブースでは

「千代田さんぽ 小さな春さがし特集」として

千代田区内で見られる早咲きのウメやスイセン、ツバキなど

春の訪れを教えてくれる草花の開花状況を                             

マップやファイルでご紹介しています。

 

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【展示期間】 開催中~3月8日(日)

【展示場所】 千代田図書館9階 コンシェルジュブース

 

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利用者の方々から寄せられた開花情報もマップに反映しています。

「ここに咲いていたよ」という情報、ぜひお寄せください!

 

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「小さな春さがしアルバム」に載っているお花見スポット周辺の

食事処と和洋菓子店6店舗の情報もどうぞ♪

 

 

今回は、千代田図書館所蔵の本から

「小さな春さがし」にぴったりの本3もご紹介します。

(すべて貸出可、貸出中の場合はご了承ください)

 

『皇居の四季 花物語』

平馬 正/写真・解説

講談社

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千代田図書館周辺の四季のお出かけ情報を伝える

図書館コンシェルジュ達にも欠かせない一冊。

皇居外苑、皇居東御苑、北の丸公園で見られる数多くの草花を

季節ごとに、丁寧な解説とともに紹介しています。

 

『春の妖精たち‐スプリング・エフェメラル‐』

奥山 多恵子/文・絵

福音館書店

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冬、土の中でじっと寒さに耐え、雪解けとともに花を咲かせる

スプリング・エフェメラル(春のはかない命という意味)。

大人も楽しめる美しい絵本です。この季節にそっと根や花を育てている

植物たちに思いをはせてみませんか?

 

『いきもの歳時記<春>』

古舘 綾子/文 小林 絵里子/絵

舘 あきら他/写真

童心社

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俳句の季語を集めた、子ども向け歳時記のシリーズです。

写真、イラストの他に、大人も「なるほど!」とうなる

豆知識のコラムがたくさん。

小さな春は日常生活の中にも見つけられることを教えてくれます。

 

まだまだ寒い日が続きますが、図書館の行き帰りに

小さな春を見つけに出かけてみませんか?

ぜひ、コンシェルジュブースにお立ち寄りください♪

Posted at:11:00

編集者、ライターの道を志す人のための朝活イベント

 

神保町でこんな“朝活”が行われているのをご存じですか?

 

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会場は神田神保町のコ・ワーキング&イベントラウンジ

EDITORY(エディトリー)

リノベーションされたビルを拠点に、シェアオフィスやイベントスペースの運営、

フリーペーパー発行、街づくりプロジェクトを発足させるなど

いま神保町で存在感を増すスポットです。

詳しくは→コチラ

 

この日、2015年最初のイベントとして、出版やメディアなど

編集に関わる人のための朝活「Editorial Morningが行われました。

 

昨年スタートし、3回目を迎える今回のテーマは「成人」

朝活ですから、開始時間は7時30分と、当然早めです。

でも、イベントには20名を超える参加者が集まりました。

 

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若い編集者やライター、それを目指す学生などを対象に

「ちょっと先輩」の20代の編集者2名をゲストに迎えて

仕事のあり方についてのレクチャーと交流会が行われました。

 

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今回のゲストは、

モリ ジュンヤ氏(写真左)

地域のコミュニティデザインマガジン「マチノコト」

スタートアップ関連のニュース&データベースサイト 「THE BRIDGE」 共同編集。

池田 真隆氏(右)

若者による社会変革を応援するソーシャルメディア 「オルタナS」 副編集長。

のお2人です。

 

まずはそれぞれ、仕事内容や現在に至るまでの経歴などを

説明しながらのレクチャーが行われました。

ゲストのお2人はまだ20代。成人したのはたった数年前のことに思えますが

現在に至るまでに、それぞれが学生の頃から自分と社会とのかかわりについて

よく考えてきたことが伺えました。

 

続いてお2人のクロストークに、会場からの質疑応答とイベントは進みます。

参加者からは「ライターをしていて、原稿を書くスピードが遅いんですが

モチベーションを保つにはどうしていますか?」という、同業種ならではの

質問も飛びだしました。

 

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イベント終盤、20歳でしておくべきこと」というトークテーマ。

「自分の強みは“伝える力”より、人と人を“つなげる力”」

レクチャーでも語っていた池田さんは「自分って何か?ということを知ること」

モリさんは、「自分の専門分野といえることを見つけながら、他への関心も

持ち続けること。あと…やっぱり“健康”は何より大事ですね!(笑)」

と語っていました。

 

最後は参加者全員での交流会。

「編集者やライターの方々の適切な出会いを生む」という

このイベントの目的通り、熱のこもった会話が

早朝のラウンジのあちこちで聞かれました。

 

書店も、もちろん図書館もまだ開いていない

早朝の神保町で過ごす刺激的な90分間でした!

今日の仕事へ向かう意気も揚がる“朝活”。皆さんもどうですか?

Posted at:18:00

寒い冬も図書館で暖かく!12月の四番町図書館

 

今回は、千代田区立四番町図書館から、

心がホッと温まる3つの話題をお届けします♪

 

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① 番町小学校とタッグを組んだ「こども図書館」の展示

 

児童書約2万冊を所蔵する四番町図書館のこども図書館では

現在、絵本の特集「きみのよろこぶかおがみたい!」とともに

千代田区立番町小学校2年生のみなさんが作った

「がまくんとかえるくん」シリーズ(アーノルド・ローベル作/文化出版局)

の作品紹介カードの展示を行っています。(12月末まで)

 

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国語の授業で取り組んだ作品紹介カード。

「がまくんとかえるくんのふたりはどんな友達?」

おはなしから読み取った、登場人物の気持ちのベクトルを図に表した

「つながり図」と、それをもとにして書いた紹介文に

読んで心に残った「相手を元気にするために頑張っている場面」の絵を添えて

がまくんとかえるくんのおはなしを紹介しています。

 

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どれも力作で、ていねいにおはなしを読んでカードを書いたことが伝わってきます。

図書館にお立ち寄りの際にはぜひご覧ください♪

 

② お待ちかね♪クリスマスおはなし会

 

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12月21日(日) のにちようびおはなし会は

クリスマスおはなし会です!

この日は楽しいおはなし会に加えて、

参加してくれた子どもたちへの小さなプレゼントもあります♪

ぜひ親子でお越しください!

 

【日 時】 12月21日(日) 15:00~16:00

【場 所】 四番町図書館=ラウンジ

【対 象】 乳幼児~小学生とその保護者

 

③ カウンターに彩りのプリザーブドフラワー

 

華やかなプリザーブドフラワーのアレンジが、四番町図書館の

カウンターや壁面など、数か所に飾られているのをお気づきですか?

 

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こちらは、今年7月~10月にかけて行われた千代田図書館の展示

「千代田ビジネス大賞受賞企業展~参考にしたい!成功ビジネスモデル~」

の前期にもご参加いただいた(写真右)、第4回千代田ビジネス大賞受賞企業の

株式会社アミファ(旧社名フジ産業株式会社)様よりご提供いただいています。

来館者の目を楽しませてくれているプリザーブドフラワー、

寒い冬でも鮮やかな色の花々を見られるのはうれしいですね♪

 

 

あっという間に今年も残りわずか。

慌ただしい中でも読書はゆったり楽しみたいですね。

ぜひ、四番町図書館へお越しください♪

Posted at:17:20

コンシェルジュツアー『古本屋ツアー・イン・神保町』編を開催しました!

 

12月6日(土)

図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアー『古本屋ツアー・イン・神保町』編

を開催しました!

 

恒例のコンシェルジュツアー。今回は、神保町古書店訪問の

全記録『古本屋ツアー・イン・神保町』(本の雑誌社)を出版したばかりの

古本屋ツーリスト小山力也さんをお招きし、神保町古書店街の魅力について

お話しいただいた後、千代田図書館コンシェルジュが

神保町の古書店の数々を歩いてご案内しました。

 

ブログ「古本屋ツアー・イン・ジャパン」で日本全国の古書店を巡っている小山さん。

この日も午前中から神保町を歩き、すでに両手に抱えるほどの

古書を購入していらっしゃいました。さすが!

 

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さっそく今日の収穫をご紹介。古書への愛情があふれています!

 

「神保町は街全体が大きな古本屋、その一店一店が書棚のようです」と小山さん。

神保町古書店街の本出版にあたり、開店したての古書店から

神保町を代表する老舗、はたまたレコード店やカフェまで

「古本が買える店」はすべて古書店街の一部ととらえて巡りつくし、

記録を書き連ねました。

「神保町のガイド本としても長く使ってもらえる本を目指しました」

 

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お話の中盤では、『古本屋ツアー・イン・神保町』の編集を担当した

本の雑誌社の宮里さん(写真右)にもご登場いただきました。

 

この本の帯を飾る、青空がまぶしい神保町交差点の写真を

撮影したのは編集者の宮里さんご自身だそうです。

「毎日毎日、交差点からの写真を撮り続けました」と宮里さん。

晴天のもと、納得のいく写真が撮れたのはなんと入稿2日前!!

編集者ならではの思い入れが感じられるエピソードですね。

 

そして本づくりの裏話をもうひとつ。

『古本屋ツアー・イン・神保町』に収められている企画コラム

「神保町24時」取材時のお話を、当日の写真と手書きメモのコピーを

見ながら、追体験するようにお聞きすることができました。

 

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「神保町のお店は閉まるのが早く、24時間どころか最初の8~9時間で

 古書店巡りは終了してしまいました…」

さて、残りの時間を小山さんはどう過ごしたのでしょうか!?

ぜひ本でお確かめください!

 

その他にも小山さんが選ぶ「神保町の好きな古書店、変わった古書店」を

スライドとともにご紹介いただくなど、充実の内容でした♪

 

千代田図書館内でのトークの後は、いよいよツアーへ出発!

今回は、図書館コンシェルジュ4人が少人数の班を2コースでご案内。

少しの時間ではありますが、古書店の内部を見る時間も設けて

班ごとに4店の古書店を巡りました。その一部をご紹介します。

 

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小山さんがこの日の午前中、大きな収穫を得たと

ホクホク顔でお話ししていた@ワンダー

 

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展示の入れ替え中にも関わらず快く見せてくださった

小宮山書店の4階ショールーム。三島由紀夫の署名本や初版本

写真のオリジナルプリントなど、美術品級の品々が並んでいます。

 

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同じく小宮山書店ガレージセール。掘り出し物が見つかると評判です!

 

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日本文学のエキスパート2店もご紹介。けやき書店玉英堂書店

 

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多くの外国人観光客も訪れる、和本・浮世絵大屋書房

 

この日ご案内したお店は神保町古書店街のほんの一握り。

それでも「普段なかなか入れなかった古書店に行けて嬉しい」

「敷居が高いと思っていた古書店の上階に入れてよかった」という

嬉しいご感想を頂きました!

ぜひ、これをきっかけに古書店を巡り、

お気に入りの神保町を開拓してみてください♪

「図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアー」では、これからも

皆様に知っていただきたいこの町の魅力をお伝えしていきます。

 

小山さん、宮里さん、立ち寄らせていただいたお店の方々、

そしてご参加いただいた皆さん、ありがとうございました!

Posted at:17:30

今が見ごろ!千代田図書館周辺の紅葉

 

12月に入り、千代田区はまさに今が紅葉シーズン真っ盛りです!

図書館での読書や勉強の帰りに、千代田図書館周辺の紅葉スポットで

季節のうつりかわりを楽しんではいかがでしょうか?

 

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九段坂のイチョウもきれいに色づきました。

 

千代田図書館から最も近い紅葉スポットといえば北の丸公園

 

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真っ赤に色づいたモミジ林は今が見ごろのピーク!

赤やオレンジの落ち葉のじゅうたんが敷きつめられ、

行き交う人々の目を楽しませてくれます。

 

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水面に映る木々の色もきれいです!

 

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こちらは、紅葉ではないですが…

日当たりのいい丘にフユザクラが咲いていました♪

 

ところで、今日12月2日に気象庁「東京」の観測地点

千代田区大手町から北の丸公園へ移転したのをご存じでしたか?

これからは、ここ北の丸公園での観測要素(降水量、気温、蒸気圧、露点温度、

相対湿度、雪〈降雪・積雪〉、気圧)をもとに「東京」の気象が観測されます。

 

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これが新しい観測施設。左に見える千代田図書館の建物の

こんなに近くで観測されていくんですね!

観測地点が、緑に囲まれた北の丸公園に移ることで、一日の最低気温の

月平均値が約1.4℃低くなるなどの影響も見られているようです。

(気象庁のホームページより)

 

日に日に寒さが増してきますが、晴れた昼間の日差しは暖かく

紅葉を楽しむには今がラストチャンスです!

今回ご紹介した北の丸公園以外にも、千代田区内には

皇居東御苑日比谷公園など、紅葉の名所がまだまだあります。

 

千代田区観光協会のホームページでは

千代田区内の紅葉スポットの様子が一目でわかる「紅葉カメラ」のほか、

ブログやツイッターで日々の紅葉情報を発信しています。

ぜひ、こちらもチェックしてみてください♪

 

千代田区観光協会ホームページ

千代田 紅葉の名所

Posted at:17:45

神田古本まつり直前!秋の古書店街

 

読書の秋の訪れとともに、今年も

神田神保町古書店街が最も盛り上がる季節がやってきました。

神保町の秋といえば、東京名物 神田古本まつり

 

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「本と街の案内所」前の靖国通り。

この歩道や神田神保町交差点に、お得な古書のワゴンや書棚が

ずらりと並ぶ青空掘り出し市を目当てにたくさんの人が訪れます。

 

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神保町の街歩きのお供といえばコレ!

今月発売になった最新刊 『神保町公式ガイド Vol.5』 

全国の書店でお求めいただけます。

 

表紙を飾るのは、アンディ・ウォーホルの作品でおなじみ

“キャンベル”の赤いスープ缶風…ですが

よーく見ると神保町オリジナル仕様になっています。

最新の古書店MAPもこのデザイン。

ひとつひとつの缶のラベルに“LITERATURE”“CINEMA”など

本のジャンルが書かれており、中には

“WAHON”“NISHIKIE”という表記も!

 

現在、この赤い缶が神保町古書店街のショーウィンドー各所に

出没中とのうわさを聞きつけ、立ち並ぶ古書店に目を凝らしてみると…

…見つけました! ほんの少しだけご紹介します♪

 

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古書店街の中心、神田古書センター1階の高山本店

 

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音楽関連の資料が揃う古賀書店には“MUSIC”ラベルの缶が♪

 

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仏教書専門店の東陽堂書店。コントラストがお見事!

 

他にも、全部で25か所

神保町古書店街のどこかに赤い缶が隠れています。

「あのラベル缶がここの店に!」という発見も楽しいですね♪

ぜひ、街を歩いて探してみてください!

 

ゆっくり街歩きを楽しみたいなら、古本まつり前の今がおすすめです。

もしかしたら掘り出し物の本も一足早く見つかるかも?

 

東京名物 神田古本まつり

10月25日(土)から11月3日(月・祝)まで。

東京古書会館での特選古書即売展古本チャリティー・オークション

ビブリオバトルなどの様々な併催イベント

すずらん通り・さくら通りで開催される神保町ブックフェスティバル

イベント盛りだくさんのこの季節、お出かけの情報収集は

千代田図書館9階のコンシェルジュブースでお気軽にどうぞ♪

 

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各イベントのパンフレットはもちろん、千代田図書館周辺の

飲食店情報ファイル「神保町のカレー」「カフェ&ランチ」

リニューアルしてお待ちしています!

こちらも、ぜひお手に取ってご覧ください。

Posted at:17:00

"スポーツの秋"を神保町でも!「ビブリオ」

 

さわやかな天候の日が増え、秋らしくなってきました。

今回は、神保町のスポーツ専門古書店ビブリオをご紹介します!

読書の秋とスポーツの秋、今年はその両方を

神保町で楽しんでみるのはいかがでしょうか?

 

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1998年に代々木で創業し、2005年に神保町へ移転してきたビブリオ。

店主の小野さん(右写真)にお話を聞かせていただきました。

 

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「スポーツであればジャンルは問いません」という幅広い品ぞろえの

スポーツ関連本に加え、写真雑誌のバックナンバー

作家・著名人の肉筆本なども広く扱っていますが

やはり、その中でも目を引くのは野球関連商品の多さ。

書籍、雑誌はもちろん、店内奥に積みあげられたサインボールは圧巻!

 

特に人気があるのは高校野球関連の本とのこと。

今夏、千代田区の二松學舍大学附属高等学校が初出場を果たした

夏の全国高校野球選手権大会が記憶に新しいところですが

高校野球や甲子園に関連した本は年間を通して人気だそうです。

 

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こちらはちょっと珍しい、地方予選大会のパンフレット

様々な県のものが揃っています。

地域愛が表れるのも高校野球ならでは!

 

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「古いものほど価値も人気もあります。

 また、名勝負の年ほど本もよく売れますね」と小野さん。

 

ショーウィンドウには、今年より取り扱いを始めた

「ベースボールアート」が色紙や写真に混じって飾られています。

 

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野球をモチーフとしたアート作品であるベースボールアート

どの作品にも野球への愛情がたっぷり込められていて

見ているだけで楽しくなってきます。

本だけに限らず、スポーツを愛する人々にとって価値のあるものを

提供し続けたいという店主の思いがつまったショーウィンドウです。

来店の際には、店内だけでなくぜひこちらもチェックしてください♪

 

ビブリオ

【所在地】 神保町1-25 叶ビル1F

【営業時間】 11:00~19:00

【定休日】 日曜日

詳しくは→コチラ

 

 

また、千代田図書館9階コンシェルジュブースでも

「スポーツの秋」特集を開催中です。

神保町のビブリオはもちろん、千代田区内で

卓球やサイクリングを楽しめるスポットなどをご紹介しています。

 

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今年10月10日で1964年の東京オリンピックから50周年

迎えることを記念し、千代田区内聖火リレーの記録写真が

ご覧いただけるスライドショーも上映中。(提供:千代田区広報広聴課)

ぜひお立ち寄りください♪

 

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「スポーツの秋」特集

【場 所】千代田図書館9階コンシェルジュブース

【期 間】2014年11月3日(月・祝)まで

※聖火リレースライドショーは10月13日(月・祝)まで

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Posted at:16:30

古書店のブックカフェが神保町に誕生!「ブックカフェ二十世紀」

 

今回は、6月に神田神保町・靖国通り沿いにオープンした

ブックカフェ二十世紀をご紹介します♪

 

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このお店は、古書店@ワンダー(アットワンダー)が手掛ける

ブックカフェで、お茶や食事を楽しみながら、店内の書棚の本を手に取り

気に入った本はもちろん購入することもできます。

近ごろ街に増えつつあるブックカフェですが、

古書店が経営するお店は神保町ならでは。

 

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店内に入ると、1階はキッチンとカウンター、そして

グルメ関連の本落語の本などがずらりと並ぶ書棚が目に入ります。

コンセプトに「二十世紀 記憶装置」を掲げる@ワンダーらしく、

壁にはレトロな映画のポスターも。(このポスターも購入可能です!)

 

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2階はゆったりした座席スペースに、貴重な絶版本などを収めた

展示ケースと部屋の壁をぐるりと囲む書棚が。

こちらにはSFファンタジーホラー

画集など大判のビジュアル本も並びます。

3階は喫煙可能な座席スペースになっています。

 

「美術や幻想文学などの“@ワンダーらしい”分野でないものも

 多彩に取り揃え、本棚ごとに企画性を持たせています」

とお話ししてくださったのは、店主で@ワンダー代表取締役の鈴木さん。

 

本棚づくりのノウハウはさすが古書店!

本が好きな方ならだれでも楽しめる空間になっています。

 

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薫り高いコーヒーは注文ごとに一杯ずつ豆を挽き、

ハンドドリップで提供されます。

食事は、ケーキやパスタ、そば等に加えて

腹ペコにもうれしい週替わりのパワープレートランチ(980円)もあります♪

夜はお酒とおつまみが提供されるバーに変身!

お仕事帰りに立ち寄って、ゆるりと本を楽しむのもいいですね。

 

「今はネットで何でも調べられますから、神保町古書店街に

 わざわざ来るという人は減っているかもしれません。

 でもここでゆったりお茶を飲みながら、新しい本との出会いを

 楽しみに立ち寄っていただけるような場所を作りたいです」

という鈴木さんの言葉通り、じっくりと腰を据えて

本と向き合いたいと思わせてくれるお店です。

 

お店での本や映画に関するイベントも開催予定とのこと。

今後も、神保町の「ブックカフェ二十世紀」に注目です♪

 

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お話を聞かせていただいた鈴木さん(左)とスタッフの鄧さん(右)

 

ブックカフェ二十世紀

【所在地】 神保町1-8-10

【営業時間】 11:00~20:00

       ランチタイム 11:30~14:00

バータイム 17:00~20:00

【定休日】 日曜日(イベント開催時は営業)

詳しくは→コチラ

@ワンダーについては→コチラ

Posted at:13:00

夏休みも千代田図書館へ!

 

いよいよ子どもたちが待ちに待った夏休み

この夏、千代田図書館は、子どもの読書推進のための取り組みとして

いつもより開館時間を1時間早めた9時より開館しています。

(8月31日(日)まで)

 

思い切り夏休みを楽しむために、

読書や調べもの、自由研究のヒント探しなど…

いつもより早い時間から図書館をご活用ください♪

千代田図書館では、夏休みの読書やお出かけの情報満載で

皆さまをお待ちしています。

 

 

① 子ども向けおすすめ本の展示

 

千代田図書館内の千代田区読書振興センター

学校支援担当司書は区内の小中学校や幼稚園・保育園などで

読書支援活動を行っています。

その司書たちが作成したおすすめ本の案内

「おはなしトレイン(乳幼児向け・小学生向け)」

「BOOK TRAIN(中学生向け)」

夏休み前と冬休み前の年に2配布しています。

 

夏休み期間中、千代田図書館9階

第2展示ウォールと10階児童書コーナーでは

「おはなしトレイン」「BOOK TRAIN2014年夏号のリストに

載っている本を司書のおすすめコメントとともに展示しています。

(貸出可/貸出中の場合はご了承ください)

 

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【展示期間】 開催中~8月31日(日)

【展示場所】 千代田図書館9F第2展示ウォール

       10F児童書コーナー小展示スペース

おすすめ本リストは、こちらからもご覧いただけます。

「おはなしトレイン なつのワクワク号」乳幼児(0~5歳)版(PDF:802KB)

「おはなしトレイン なつのワクワク号」小学生版(PDF:818KB)

「BOOK TRAIN 2014年夏号」中学生版(PDF:423KB) 

 

 

② 今年も出動!夏の調べもの戦隊レファレンジャー

 

この夏も、読書コンシェルジュが「レファレンジャー」として

千代田図書館・四番町図書館で子ども向けのレファレンスや

読書相談にお答えします。

千代田図書館では夏休み中毎日、四番町図書館でも日数を増やして

皆さんの夏の読書・調べものをサポート!

保護者や大人の方からの、子どもの本についてのご相談もお気軽にどうぞ。

 

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↑カラフルなエプロンとレファレンジャーバッヂが目印!

千代田図書館(10F児童コーナー)

【実施期間】 実施中~8月31日(日)

       (7月27日(日)、8月24日(日)は休館日)

【時  間】 9:00~17:00

 

四番町図書館

【実施期間】 7月23日(水)、25日(金)、28日(月)

       8月1日(金)、4日(月)、6日(水)、8日(金)

【時  間】 10:00~16:00

詳しくは→コチラ

 

 

③ 大人も自由研究してみませんか?コンシェルジュの地域特集

 

現在、千代田図書館9階コンシェルジュブースでは

「大人のための自由研究&社会科見学特集」として

千代田区内・周辺エリアで、大人が楽しみながら学べる21施設を

「図書館」「理科」「社会」「美術・工芸」の4つのカテゴリーに分け、

マップやファイルでご紹介しています。

 

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ファミリーで楽しめる施設やイベントなどもご紹介していますので

お出かけの前にはぜひコンシェルジュブースをのぞいてみてください♪

【展示期間】 開催中~8月31日(日)

【展示場所】 千代田図書館9Fコンシェルジュブース

 

Posted at:11:00

ワテラスマルシェに行ってみませんか?

昨年春にオープンした、神田淡路町の新しいシンボル

WATERRAS(ワテラス)のタワー棟前広場で、月に一度行われている

ワテラスマルシェをご存じですか?

 

「地方の隠れたホンモノのヒト・モノが集う 新たな交流の場」という

コンセプトのもとに、全国から選りすぐりの品々が集まる

食を中心とした地域物産展です。

 

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7月18日・19の2日間で行われる第15回ワテラスマルシェには

全国から集まる新鮮な野菜・果物はもちろん、

東京近郊で生産されている野菜や海産物のお店も出店します。

東京のスーパーではなかなかお目にかかれない産地の味にも

地元・東京の味にも、両方出会えるのが嬉しいですね♪

 

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(写真はすべて前回開催の様子)

 

生鮮品の他、しょうゆや柚子こしょうにドレッシング、ジャムなど

食卓を彩る加工品のお店もたくさん。

パンやお菓子のお店、玄米ご飯やどんぶりのキッチンカーも出店予定ですので

ランチやおやつを探しに立ち寄るのにもおすすめです♪

詳しいラインナップはコチラをご覧ください。

※出店者及び出品物は変更になる場合がございます。

 

第15回 ワテラスマルシェ

 

【日時】 7月18日(金)11:30~18:30

     7月19日(土)11:30~18:00

【場所】 WATERRAS(ワテラス)タワー棟前広場

     (千代田区神田淡路町2丁目101・103・105)

     アクセスは→コチラ

【主催】 一般社団法人淡路エリアマネジメント

           NPO法人農商工連携サポートセンター

【後援】 千代田区、財団法人まちみらい千代田、千代田区商工業連合会、

           淡路町一丁目町会、淡路町二丁目町会、

           須田町北部町会、小川町一丁目北部町会

 詳しくは→コチラ

 

千代田区では現在、このワテラスマルシェのほか

ちよだプラットフォームスクウェアでのよだ青空市

九段下のホテルグランドパレスでのホテ市

3つの「マルシェ」が定期的に開催されています。

 

8月6日の「夏のわくわく課外授業」の社会では

これら3つ全てのマルシェを共催、運営しているNPO法人

農商工連携サポートセンター代表理事の大塚洋一郎さんを講師にお迎えし、

神田錦町のちよだプラットフォームスクウェアちよだ青空市

子どもたちが販売のお手伝を体験します!

 

こちらのちよだ青空市も、月に一度

ちよだプラットフォームスクウェアの1階ウッドデッキに

お店やキッチンカーの数々が並び、近隣の方から人気を集めています。

もちろんお買い物に来る方はどなたでも大歓迎!

子どもたちのがんばりを、ぜひのぞきに来てください♪

Posted at:11:00

竹尾見本帖本店にて「第10回竹尾賞」展

 2002年に、株式会社竹尾創立100周年記念事業として創設され

ヴィジュアル・コミュニケーションのあり方を深く洞察する活動、

またはその発展に努力している人を推奨・賞賛し、表彰する

竹尾賞の記念展示会が、6月25日より

紙の専門商社竹尾の見本帖本店2Fで行われます。

 

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竹尾賞は、書籍を対象とした「デザイン書籍部門」

評論活動を対象とした「デザイン評論部門」からなり、隔年で実施されます。

第10回の今回は、2012年1月から2013年12月までの

2年間に日本で初版刊行・発表された書籍と評論を対象に

選考が行なわれ、受賞者が決定しました。

 

「デザイン書籍部門」優秀賞に輝いたのは、

『インフォメーション 情報技術の人類史』

(ジェイムズグリック/著 楡井浩一/訳

水戸部功/デザイン 新潮社)です。

 

そして、6月28日開催のコンシェルジュツアー

「紙のまち神保町」編にトークゲストとしてご出演いただく

烏有書林の上田さんが作った本(下写真)が

審査員特別賞に選ばれました!

上田さん、おめでとうございます。

イベント当日はこの本のこともたっぷりお話しいただく予定です♪

(参加のお申込もまだまだ受付中!)

 

『高岡重蔵 活版習作集

My Study of Letterpress Typography』

(高岡重蔵/著 烏有書林)

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上記の他にも、各受賞作が紹介され

竹尾が選りすぐりの美しい本が一堂に会する展示です。

ぜひご覧ください。

 

「第10回竹尾賞」展

 

【会 場】 株式会社竹尾 見本帖本店2F

      (千代田区神田錦町3-18-3)

【時 間】 10:00~19:00

【期 間】 2014年6月25日(水)~7月18日(金)

      ※土日祝/休

【入場料】 無料

詳しくは→コチラ

 

Posted at:12:00

区民ホールにて「ポートレイトプロジェクト」展示

 

5月18日~5月26日まで、 千代田区役所1階区民ホール にて

写真家・池田晶紀(いけだ・まさのり)さんの写真展示が行われます。

 

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池田さんは、2012年から神田っ子をモデルに

その人にゆかりのある場所でポートレイト(肖像)を撮影する

「ポートレイトプロジェクト」に取り組んできました。

 

アーツ千代田3331のアーティスト・イン・レジデンス・プログラム

(アーティストが特定の地域に招聘され、滞在しながら制作を行う事業)

の一環として制作された今回の作品は、エリアを神田から千代田に拡大

より多くの人々との出会いの中で撮影されました。

 

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今年3月にアーツ千代田3331で展示され、好評を博した

新作を含む約20点のポートレイトが、このたび

千代田区役所にもやってきます!

写真家とのコミュニケーションの中で写し出された

千代田の人々のいきいきとしたポートレイトを、ぜひご覧ください。

 

池田晶紀 ポートレイトプロジェクト

【会 期】 5月18日(日)~5月26日(月)

【時 間】 月~金/8:00~20:00

      土/8:00~17:00

      日/9:00~17:00

【休場日】 5月25日(日)

【会 場】 千代田区役所1階=区民ホール

【入場料】 無料

 

また、期間中には、区内にある御茶の水美術専門学校

デザイン・アート科の2年生8名が制作した

千代田区の「文化芸術の秋フェスティバル」ポスター

7点の展示も同時に行われます。

 

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実際に今年のイベントポスターに採用するための

投票も行われますので、こちらもあわせてご覧ください!

くわしくは→コチラ

Posted at:09:00

ブックハウス神保町で開催中♪どいかやさん原画展

 

以前コチラの記事でもご紹介した

絵本や児童書専門の新刊書店「ブックハウス神保町」

現在、絵本作家どいかやさんの原画展が行われています。

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ブックハウス神保町*****************

【所在地】  千代田区神田神保町2-5 北沢ビル1階

【営業時間】 11:00~18:30

【定休日】  水曜日(水曜日が祝日の場合は営業)

**************************

 

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神保町随一の品揃えの絵本が並ぶ店内の奥にある

「ブックハウスギャラリー」で展示されている原画は、

どいかやさんの人気絵本『チリとチリリ』シリーズ(アリス館)から。

 

好奇心旺盛なチリとチリリの二人が、自転車に乗って森へ、海へ、町へ・・・

さまざまなところへお出かけする人気の絵本シリーズ。

繊細で色鮮やかな絵の世界に、子どもだけでなく大人も夢中になります。

 

今回は2013年に出版された『チリとチリリ ちかのおはなし』の原画を

中心としながら、シリーズの既刊6巻すべての原画から少しずつ

お店のスタッフが選び抜いて展示したというぜいたくな原画展です。

(展示期間中に絵の入れ替えあり)

 

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二人が出会う、かわいい動物たちやおいしそうな食べ物、

そして美しい自然が色鉛筆で繊細に描かれた

『チリとチリリ』の世界が広がるギャラリー。

 

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原画をよく見ると、表紙のタイトルのロゴも、裏表紙にバーコードなどを

印刷するスペースも、一枚の絵の中に描き込まれているのがわかります!

本として完成された形を思いうかべながら鑑賞できるのも

原画展ならではの楽しみですね♪

 

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会場には、どいかやさんのこれまでの著作のほか、

かわいい『チリとチリリ』グッズやポストカード等も豊富に揃っています。

 

4月23日~5月12日の「こどもの読書週間」にぴったりな

親子で楽しめる展示をご紹介しました!

絵本の世界がたっぷり楽しめるブックハウス神保町へ、ぜひお出かけください♪

 

どいかや原画展「チリとチリリシリーズ」

【期 間】 開催中~5月12日(月)

【場 所】 ブックハウス神保町 ブックハウスギャラリー

(ギャラリーはブックハウス神保町の営業時間に準じます)

【入場料】 無料

 

どいかやさんトークイベント&サイン会

「チリとチリリ えほんのおはなし」

【日 時】 5月4日(日)

トークイベント 14:00~(定員に達したため、受付終了しました)

サイン会 15:00~(ブックハウス神保町でどいかやさんの書籍を

ご購入の方に整理券をお配りしています)

詳しくはお店へお問い合わせください。

お店の詳しい情報は→コチラ

Posted at:09:00

神保町さくらみちフェスティバル開催中です!

いよいよ本日より始まった千代田のさくらまつり

4月6日(日)まで、区内の様々な場所で桜を楽しむイベントが行われます。

 

今回は、さくらまつりにあわせて

神保町古書店街で今日から開催されている

神保町さくらみちフェスティバルをご紹介します!

秋恒例の東京名物神田古本まつりと同様、

靖国通り歩道にお得な古書のワゴンが立ち並ぶ、

今週末まで3日間限定の春の古本まつりです。

 

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イベント初日は古書探しのお散歩にぴったりのうららかな日和。

靖国通りからほど近く、ジェイシティ東京前の桜も

咲きはじめています♪

 

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靖国通り南側の歩道に沿って並ぶワゴン。

お目当ての古書との出会いを求める人々で

さっそく賑わっています!

 

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お得な古書のワゴンだけでなく、新刊書店や小物・雑貨のワゴンも。

自分だけのお気に入りの逸品を見つけ出したいですね♪

 

神保町さくらみちフェスティバル

靖国通りワゴンセール

【日 時】2014年3月28日(金)~30日(日)

11:00~18:00 ※雨天中止

【会 場】神田神保町古書店街(靖国通り沿い)

【主 催】グリューネ・アレー商店会、神二睦会、通神商栄会、

南神実業会、神田古書店連盟

 

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期間中、神保町交差点の岩波広場には、休憩所さくら茶屋がオープン!

甘酒の無料サービスを行っています。

古書探しの休憩にお立ち寄りください。

期間:3月28日(金)~30日(日) 11:00~16:00

(1日1,000杯限定、無くなり次第終了)

 この週末はさくらみちフェスティバル千代田のさくらまつり

ぜひお出かけください♪

 

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千代田区庁舎正面玄関向かいの清水門から見たお濠の桜。

お花見前の情報収集は、図書館9階のコンシェルジュブースで!

Posted at:17:00

千代田図書館コンシェルジュの桜だより

 

現在、千代田図書館9階コンシェルジュブースでは、

「千代田区の春 さくら特集」として

皇居東御苑と北の丸公園に咲く桜・梅のお花見情報をお伝えしています。

 

千代田図書館がリニューアルオープンしてから

毎年恒例となっている春の特集コーナー。

楽しみにしてくださっている方も多いのではないでしょうか。

今回はコンシェルジュの桜観察に密着しました!

 

穏やかな天候のある日。

コンシェルジュはカメラを持って開花状況の観察に出かけます。

 

まずは清水門から北の丸公園へ。

千代田図書館内からもよく見える階段上の広場に、

カンヒザクラが見頃を迎えているのをカメラに収めます。

 

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左奥の建物が千代田図書館のある千代田区庁舎です。

この一角は、カンヒザクラの濃いピンクと、

隣に咲くサンシュユの黄色とのコントラストが鮮やかです!

ぜひ、図書館の窓からお確かめください。

 

北の丸公園の桜・梅を観察しながら、皇居東御苑へ。

皇居東御苑に通じる歩道橋の上は、コンシェルジュにとって

絶好のソメイヨシノの観察スポット。

歩道沿いに植えられたソメイヨシノの枝を間近で撮影することができます。

 

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ソメイヨシノのつぼみを間近で撮影。

1週間前の観察時より、かなり大きくなってきているよう。

開花が待ち遠しいですね!

 

歩道橋の上から、歩道の一角に1本だけ花を咲かせる木を発見!

近くまで行ってみると、オオカンザクラがほぼ満開を迎えていました。

 

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ピンクの花がかわいらしいですね♪

 

北桔橋門(きたはねばしもん)から皇居東御苑の中へ入ってきました。

天守台奥には「桜の島」として、

早咲きから遅咲きまで様々な品種の桜が植えられ、

見る人の目を楽しませてくれる一角があります。

その中でもひときわ背の高いアマギヨシノの木は、

地面近くまで枝をのばしています。

 

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つぼみの奥から、ピンクの花びらが

顔をのぞかせているのがわかりますか?

開花はもうすぐ!

 

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皇居東御苑中央「ケヤキの芝生」にも満開の木がありました。

大ぶりで白い花をつけたシナミザクラです。

芝生にゆっくり腰を下ろして、お花見をさっそく楽しんでいる

家族連れの姿も見られました。

 

苑内をぐるりと一回りして、今日の観察は完了!

図書館に帰って、観察の成果をまとめ

次の日には観察日記ファイルに新しいページが加わりました♪

 

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観察日記ファイルの他にも、コンシェルジュブースには

区内の開花状況をお伝えするさくらマップ

千代田のさくらまつり情報など、お花見が楽しくなる情報満載です。

今年もコンシェルジュ達が足を運んで記録した桜・梅の観察記録とともに

ぜひ、手に取ってご覧ください!

Posted at:14:00

千代田のさくらまつりの季節がやってきました!

 

東京都内でも春一番が吹き、

いよいよ春の訪れが感じられるようになりました♪

千代田の桜の季節も間近です。

  

 

今年も、千鳥ヶ淵緑道のライトアップボート場の夜間特別営業

靖国神社でのさくらフェスティバル(3月28・29・30日の3日間)など

千代田区のあちこちで、桜を楽しむさまざまなイベントが行われます!

 

千代田のさくらまつり

【期 間】 3月28日(金)~4月6日(日)(予定)

※日程は開花状況により変更になる場合があります。

【場 所】 千鳥ヶ淵緑道、靖国神社、神田神社ほか

【主 催】 千代田区、一般社団法人千代田区観光協会

【協 賛】 千代田区商店街連合会、千代田区商店街振興組合連合会、

東京商工会議所千代田支部、千代田区商工業連合会

 期間中のイベントについて、詳しくは→コチラ

 

今回は、千代田のさくらまつり期間限定で千鳥ヶ淵に

オープンするお土産屋さん「ちどり庵」をご紹介します!

 

さくらまつり期間中は、千鳥ヶ淵周辺3ヶ所に案内所が設置されます。

そのひとつ、千鳥ヶ淵緑道入口九段坂さくら観光案内所本部

オープンする「ちどり庵」では、限定デザインの千鳥ヶ淵オリジナル商品や

区内老舗和菓子店「松屋」とコラボレーションしたどら焼きなど、この期間、

ここだけで手に入るご当地土産を販売します。

(販売時間/期間中 10:00~22:00)

 

その一部をご紹介します♪

 

 

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左/ちどり庵のちどりせんべい 右/ちどり庵のポルポローネ(各1,000円)

 

 

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左・中/ちどり庵のどら焼き 珈琲味と小倉餡(各300円)

右/ちどり庵のアイシングクッキー(500円)

 

どれもここでしか手に入らない、かわいいお土産ですね♪

桜見物の際にはぜひお立ち寄りください!

 

また、九段坂さくら観光案内所、靖国神社さくら観光案内所、

千鳥ヶ淵緑道さくら観光案内所、ホテルグランドパレスの4ヶ所では、

千鳥ヶ淵や外堀公園の桜の伐採材を使って作った「お濠のさくらグッズ」

数量限定で販売しています。

こちらの売り上げの一部はさくら基金に寄付され、

お濠の桜の再生に活用されます。

 

 

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左/桜箸(2,000円) 右/ぐいのみ(2,300円)

 

このほかにも携帯ストラップやコースターなど、様々なグッズがあります。

(ホテルグランドパレスでは桜箸、携帯ストラップのみ販売)

 

各観光案内所の場所と時間については→コチラをご覧ください。 

 

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さくらまつりの公式ガイドマップは、千代田図書館内でも配布しています。

桜めぐりのお供に、ぜひどうぞ♪

Posted at:10:00

神保町LOVE満載のトークショー開催!

「本の街」「グルメの街」「学生の街」という様々な顔をもつ

神田神保町のエンターテインメント情報を発信しているウェブサイト、

ナビブラ神保町

そのナビブラ神保町が編集・制作し、神田古書店連盟が発行している

『神保町公式ガイド』(メディアパルムック)は、

千代田図書館のコンシェルジュも神保町の街案内に愛用しているガイド本です。

 

 

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最新号のVol.4には、千代田図書館10階の子ども室

巻頭特集に登場!

スペシャル対談の舞台となっています。

 

そしてこの度、神保町を知り尽くす古書店主たちと

『神保町公式ガイド』編集長が、この街の魅力を

縦横無尽に語るトークショーが行われます。

 

神田古書店連盟×ナビブラ神保町 Presents〝酔いどれ鼎談〟

 

渋谷・新宿・ 池袋より夜が早いけどおもしろい!

だって、神保町なんだもん

 

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【日 時】2014年3月28日(金)

19:30~21:00(19:00開場)

【場 所】イベントラウンジEDITORY 2F(神田神保町2-12-3安富ビル)

【出演者】神田古書店連盟 小野祥之(古書店「ビブリオ」店主)

食い倒れな古本屋 髙山剛一(ナビブラ「おふたり処」連載中)

ナビブラ神保町 校條 真(『神保町公式ガイド』編集長)

【参加費】2,000円

(『神保町公式ガイドVol.4』付き、フリードリンク付き)

【お申込】コチラで予約受付中

【主 催】神田古書店連盟×ナビブラ神保町

【協 賛】イベントラウンジEDITORY

 

古書のこと、街のことはもちろん、路地裏の隠れた名店や

古書店の日常、『神保町公式ガイド』編集の裏話などなど…

多彩なトークショーになりそうですね♪

 

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「お茶の水の楽器店や小川町のスポーツ用品店には

来たことがあっても、神保町にはまだ…という

“神保町ビギナー”の方に是非来ていただきたいです!」

と、『神保町公式ガイド』編集長の校條(めんじょう)さん。

 

神保町の楽しみ方がますます広がりそうなイベントですね。

ぜひ、お出かけください!

 

桜の季節を控えて、千代田図書館周辺は楽しいイベントが盛りだくさんです。

こちらのブログでも、随時ご紹介していきます♪

Posted at:09:00

丸の内で、芥川賞・直木賞150回を記念した豪華イベント!

日本を代表する文学賞といえば、ご存じ芥川賞直木賞

「受賞作を読むのが楽しみ」

「受賞のニュースをきっかけに好みの作家と出会った」という方も

多いのではないでしょうか?

 

1月に150回目の受賞者が決まったことはまだ記憶に新しいですが、

このたび、その150回の節目を記念するイベントが開催されます!

これまでの全受賞者、選考委員を振り返る展示に、

作家の方々のトークショーあり、ビブリオバトルありの

たいへん豪華なイベントです。

 

会場の「マルキューブ」はオープンスペースなので、

展示やイベントは自由に観覧することができます。

(一部、事前の申し込みが必要な席があります。

詳しくは下記の【参加方法】をご覧ください)

 

本好きの皆さん必見のイベントです。

お出かけしてみてはいかがでしょうか?

 

◆                            

 

第150回記念「芥川賞&直木賞フェスティバル」

 

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【展示】 2月26日(水)~3月2日(日)

     ・芥川賞&直木賞全受賞者と選考委員のポートレイト展示

     ・選考会、授賞式のビデオ映像上映

     ・大型ポスター「作家の素顔」展

     ・話題受賞作原稿の精密レプリカ展示

           ※観覧時間 9:00〜21:00

 

【トークイベント】 3月1日(土)、3月2日(日)

3月1日(土)

11:00~12:00

 綿矢りさ×道尾秀介「小説家は幸福な職業か?」

13:00~14:00

 桜木紫乃×島田雅彦「小説の中の男と女」

15:00~16:00

 宮部みゆき×桜庭一樹×北村薫

 「ビブリオバトル 直木賞受賞作、私のこの“一冊”」

17:00~18:00

 川上弘美×北方謙三 「作家として書き続けること」

 

3月2日(日)

11:00~12:00

 辻村深月×円城塔「小説で“事件”を描くとは」

13:00~14:00

 桐野夏生×川上未映子「現代という時代に小説を書くこと」

15:00~16:00

 角田光代×奥泉光×鵜飼哲夫 「芥川賞、この選評が面白い」

17:00~18:00

 林真理子×浅田次郎 「小説講座・人物造型の舞台裏」

 

【会場】丸ビル1階 マルキューブ

    (千代田区丸の内2-4-1)

【参加方法】いずれも入場無料、予約不要

      ただし、トークイベントを行うステージ前面の

      イス席(約50席)はコチラから応募フォームに

           必要事項を記入の上申し込み

           (2月16に締め切り、応募多数の場合は抽選)

 

【主催】株式会社文藝春秋

【協賛】公益財団法人日本文学振興会 

【協力】日本近代文学館 三菱地所(株) 凸版印刷

詳しくは→コチラ

◆  

 

Posted at:17:00

皇居東御苑・梅林坂のウメが咲きはじめています!

まだまだ寒い日が続きますが、皇居東御苑では

春の訪れを感じることのできる花々が見られるようになってきました♪

千代田図書館にお越しの際に立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

 

平川門からすぐの梅林坂には、50本ほどの

様々な品種のウメが植えられています。

早咲きの品種の中でも、特に日当たりのよいところに

植えられた木から、花が開きはじめています。

 

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薄紅色の花がかわいらしい、早咲きのウメ紅冬至(コウトウジ)です。

七分咲きで、周りの木々より一足先に見ごろを迎えています。

 

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その近くの八重野梅(ヤエヤバイ)も五分咲きです。

 

まだ花をつけていない木も、つぼみが大きくふくらみ

近くを歩いているだけで良い香りに包まれます。

 

梅林坂を白鳥濠の方へ進んでいくと

今度は、二の丸雑木林の入り口付近で

ロウバイとソシンロウバイが花をつけていました。

 

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ロウバイ

 

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ソシンロウバイ

 

名前の通り、黄色い花はまるで蝋細工のようです。

こちらも華やかな、いい香りがします♪

 

この他にも皇居東御苑では、これからの季節にかけて

ジュウガツザクラフユザクラなどの早咲きのサクラが

花をつけ、冬の景色に彩りを添えてくれます。

 

図書館での読書や調べものの息抜きに

皇居東御苑を訪れてみてはいかがでしょうか。

 

千代田図書館9階コンシェルジュブースでも

12月より継続して梅林坂のウメの開花状況をご紹介しています。

コンシェルジュが足を運び、カメラに収めた梅林坂の様子を

およそ週に一回の頻度で更新していますので

散策の前に、ぜひご覧ください!

 

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Posted at:09:00

国立公文書館の企画展「妖怪退治伝」

 

千代田図書館からほど近くにある、国立公文書館

国の様々な記録を保存している機関だと知ってはいても

“公文書”とはどんなものか、難しそうだし、あまりなじみがない…という方も

多いのではないでしょうか。

 

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そんな方にぜひおすすめしたいのが、国立公文書館の展示会です。

春と秋の特別展をはじめとして、様々なテーマで行われる展示では

貴重な所蔵資料と出会うことができます♪

 

今回は国立公文書館で現在行われている

連続企画展の第5回「妖怪退治伝」をご紹介します!

 

日本の古典文学にみられる、数々の“妖怪退治”の物語。

展示では、江戸時代の挿絵入り本を中心に、当時の人々から

人気を集めた、妖怪退治の英雄たちにスポットライトをあてています。

 

まず「日本で最初のヒーロー」として紹介されているのが

ヤマタノオロチ退治で知られるスサノオです。

 

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右の写真の『古事記』には、そのスサノオが登場しますが

これは慶長19年(1614年)に徳川家康の命で、京都五山の僧侶により

書写されたことがわかっているという大変貴重なものです。

このような、教科書などの写真でしか見られなかった

貴重な資料の実物を見られるのは国立公文書館の展示ならでは!

 

また、平将門を討った俵藤太の大ムカデ退治や

源頼光に仕えた勇敢な家臣「頼光四天王」たちが活躍する

妖怪退治の物語は、現代ではあまり知られていませんが

江戸時代には数々の挿絵入り本が出版され、誰もが知るヒーロー物語として

多くの人々に愛されました。

 

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頼光四天王の土蜘蛛退治が描かれている『源氏一統志』

葛飾北斎の挿絵は、今見ても迫力満点です!

 

 

下は弓の名手であった源頼政

帝を悩ませていた妖怪「鵺(ぬえ)」を退治する物語。

(鵺/ぬえとは…サルの顔・タヌキの胴体・トラの手足・ヘビの尾をもつという妖怪)

 

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江戸時代前期に出版された『平家物語』には

よく見ると、ちょっとかわいらしい(?)鵺の姿が。

 

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写真奥が、江戸時代後期の『鎌倉年代図会』

挿絵の版画がより精巧になり、印刷技術の進歩を感じます。

一方、写真手前が明治に入ってから出版された『前賢故実』

画家菊池容斎の挿絵は、ぐっと洗練された印象のものになっています。

 

こうして、同じ物語の同じシーンがどのように描かれたか、

時代を追って見ることができるのも楽しいですね♪

 

展示ではほかにも、武蔵坊弁慶

楠木正成の怨霊にとり付かれた大森彦七の物語などが

貴重な資料とともに紹介されています。

 

歴史の中で多くの読者に愛されてきたヒーローたちの姿を通して

古典文学と新鮮な出会いができる展示です!

この機会に訪ねてみてはいかがでしょうか?

 

「妖怪退治伝」

【会 場】 国立公文書館 本館

      (千代田区北の丸公園3-2)

【時 間】 9:15~17:00

【期 間】 開催中~2月1日(土)

【休館日】 日曜・祝日

【入場料】 無料

詳しくは→コチラ

 

 

Posted at:09:00

コンシェルジュの地域特集「千代田区 冬の景色特集」

季節ごとに、千代田図書館のコンシェルジュ

区内の様々なお出かけ情報をお届けしている

千代田図書館9階コンシェルジュブースの千代田区街案内コーナー

 

現在、「千代田区 冬の景色特集」と題して

この季節に楽しめる皇居東御苑・北の丸公園の植物観察ファイル

千代田区イルミネーションマップ2013を設置しています。

 

「千代田区 冬の景色特集」

【場所】千代田図書館9階コンシェルジュブース

【期間】2014年1月18日(日)まで

 

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こちらが「冬の植物観察日記」のファイル。

ツバキサザンカは冬に咲く花として知られていますが

皇居東御苑ではこの季節にも桜が見られるのをご存じですか?

 

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この季節にかわいらしい花を咲かせる“冬の桜

フユザクラジュウガツザクラは今が満開。

観察を定期的に行い、ファイルにとじています。

散策マップも配布していますので、冬ならではの植物を探しに

訪れてみてはいかがでしょうか?

 

そして、この季節のお出かけといえば

なんといっても、華やかなイルミネーションですね♪

千代田区イルミネーションマップは、千代田区内の

イルミネーションスポットが一目でわかります。

 

千代田図書館からほど近い神田神保町でも

街の中にイルミネーションが灯っています。

 

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神保町駅A9出口から徒歩1分のジェイシティ東京

千代田図書館から最も近いイルミネーションスポット。

約8万個のLED電球がきらめきます。

(2014年2月14日(金)まで、点灯時間 17:00~23:00)

 

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神保町の交差点にもクリスマスツリーが!

 

また、コンシェルジュブースで月替わりにご紹介している

「図書館コンシェルジュのおすすめ店」コーナーでも

この季節に欠かせないグリーティングカードの専門店「Paper Tree

とりあげています。こちらもあわせてご覧ください♪

「Paper Tree」のホームページは→コチラ

 

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いよいよ寒さも本番ですが、冬ならではのお出かけを楽しみたいですね!

千代田図書館9階のコンシェルジュブースへ、ぜひお立ち寄りください。

 

 

Posted at:09:00

紙の新しい可能性「紙と構造 ハンドメイド・ストラクチュア」展

本、ノート、包装紙にティッシュペーパー…と、挙げたらきりがないほど

私たちの生活に欠かすことのできない「紙」という素材。

 

現在、紙の専門商社竹尾の見本帖本店2Fで行われている

「紙と構造 ハンドメイド・ストラクチュア」展は、

建築や設計の分野で活躍中のエンジニアデザイナーや

構造設計家たちが、「紙」という素材を使って作り出した

新たな紙の可能性と出会える展示会です。

 

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会場に入ってすぐに目に飛び込んでくるのは、

越前和紙で作られた大きなバイソン。

なんとこれは、4メートル四方の一枚の紙を切り込みなしで

折り上げた「おりがみ」の作品なのです!

 

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一緒に展示された展開図や試作の模型から、おりがみのバイソンが

どのように生まれたか、知ることができます。

 

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こちらは、紙を貼り合わせて空気を入れ、風船のような

パーツを作り、新しい紙のインテリアやオブジェを提案する作品。

 

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この作品は、紙の繊維が絡み合う様子を拡大して、ナイロンの繊維で

作られた「繊維の壁」。光を受けて変化する、様々な表情が楽しめます。

 

作品はどれも、紙の手ざわりや温かみの感じられるもので、

それもまたひとつの大きな紙の特性であると実感できます♪

 

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展示会のDMや、会場でアンケートに答えるともらえる紙のサンプルには、

筋押し加工された線の指示通りに折ると、紙の構造物ができあがるしかけも!

 

また、会場では「小さな『本の贈りもの』」展を同時開催しています。

(昨年この展示をご紹介した記事は→コチラ

 

昨年の好評を受け、今年も「お歳暮」「クリスマス」「お年賀」のテーマ別に

おすすめの本と包みかた・贈りかたを紹介、販売しています。

昨年にはなかった本や「もんきりのし」の種類も増え、

本を贈る楽しみがますます広がる展示です。

 

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こちらも、どうぞあわせてご覧ください♪

 

「紙と構造 ハンドメイド・ストラクチュア」展

「小さな『本の贈りもの』」展

【会 場】 株式会社竹尾 見本帖本店2F

      (千代田区神田錦町3-18-3)

【時 間】 10:00~19:00

【期 間】 開催中~2014年1月17日(金)

      ※12月19日は13:00まで

      ※12月27日、1月6日は18:00まで

      ※土日祝および年末年始(12月28日~1月5日)休

【入場料】 無料

  詳しくは→コチラ

 

 

Posted at:09:00

今年も千代田の秋まつりのシーズン到来!

神田神保町から小川町の地区一帯がお祭り会場となる

千代田の秋まつりの季節が今年もやってきました!

今週末の三連休を前に、早くも盛り上がる神保町の様子をお届けします♪

 

10月26日(土)から開催中なのは、

東京の秋の風物詩・東京名物 神田古本まつりです。

靖国通りの歩道が古書店のワゴンで埋め尽くされる

青空掘り出し市は、一年に一度の古書100万冊の大バーゲンです。

 

この他にも、作家や著名人をお招きして、東京古書会館で

行われるトークショーや、和紙でブックカバーなどを作るワークショップ

じんぼうチャリティーオークションなど

本にまつわるイベントが目白押しで

本好き、古書好きにはたまらないお祭りです。

 

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↑多くの人出で賑わう靖国通り。

お得な古書のワゴンがずらりと並びます。

 

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↑靖国通りの中央あたりに位置する本と街の案内所。

 千代田図書館コンシェルジュも連日出張し、

 皆さまの古書探しをお手伝いしています♪

 

さらに、11月2日(土)~4日(月・祝)にかけては

すずらん通り、さくら通りでの神保町ブックフェスティバル

小川町での神田スポーツまつり2013が開催され、

街全体がお祭り会場になります。

 

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神保町ブックフェスティバルは、新刊書店や出版社が

ワゴンセールを行う本の得々市飲食店の屋台に加え

バラエティ豊かな音楽イベント神保町花月のお笑いライブなど、

2つの商店街にまたがって楽しいイベントが盛りだくさん。

 

一方、神田スポーツまつり2013では、神田・小川町の

秋の恒例イベントとなった神田カレーグランプリが開催されます。

今年はどのお店がグランプリを獲得するのでしょうか?

もちろん、スポーツ用品のワゴンセール抽選会も行われます。

 

どちらにも、会場の各所で行われる子ども向けイベントも充実しており、

家族そろって楽しめそうですね♪

 

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三連休は神保町や小川町で、楽しいお祭りめぐりはいかがでしょうか?

お友達やご家族みんなで、ぜひお出かけください♪

街歩きに便利なマップやお祭りのパンフレットを

千代田図書館9階のコンシェルジュブースでも配布しています。

 

 

Posted at:09:00

「第2回東京装画賞2013」山脇ギャラリーで展示中です!

山脇美術専門学院併設の山脇ギャラリー

「第2回 東京装画賞2013受賞・入選作品の展示が行われています。

今回は、展示の初日である10月12日(土)に行われた

授賞式の様子をレポートします!

 

東京装画賞とは、日本図書設計家協会が主催する

ブックジャケット・イラストレーションのコンペティションです。

課題図書6の中から、応募者が自由に選んで装画を描き

ブックジャケットに仕上げた作品が、前年とほぼ同数の1,260寄せられました。

 

展示では、一般部門、学生部門と今回より新設の東京装画賞会員部門の

全受賞・入選作品230点を見ることができます。

 

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今回の課題図書は、

芥川龍之介『蜘蛛の糸』太宰治『人間失格』宮沢賢治『注文の多い料理店』

フランツ・カフカ『変身』ヴィクトル・ユーゴー『レ・ミゼラブル』

ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』の6冊。

 

授賞式に先立ち、装画にかかわる優れた先人や活躍中の創作者を称える

「東京装画賞 Hall of Fame(名誉の殿堂)」が発表されました。

会場には、第1号の小村雪岱に続いて第2号に決定した

イラストレーター・グラフィックデザイナーの和田 誠氏がいらっしゃいました。

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「たくさんの仕事をしてきた中で、装丁の仕事が一番好きです」と語る和田氏。

これまでに手掛けた本の一部も会場に展示されています。

 

そして、厳選なる審査の結果、会員部門の会員賞と、

一般・学生部門それぞれの金の本賞・銀の本賞・銅の本賞

また、協賛企業の賞を獲得した方々が表彰されました。

 

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会員部門会員賞に輝いたのは荒木慎司さん(写真左の作品)

加藤木茉莉さん・福田和雄さん(写真中央)、御法川哲郎さん(写真右)です。

荒木さんは、ご自身の作品について

 「実際の店頭で、読者の目を引き、購入していただけるものを目指して創作しました。

  でも基本は、まず自分が買って書棚に飾りたいものをいつも意識しています」

と語っていました。

 

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一般部門金の本賞に輝いたのは柳 智之さんです。

選んだのはカフカの『変身』でした。

ブックジャケットいっぱいにベッドがデザインされていて

シンプルですが力強い色彩の作品です。

 「カフカがこの本を出版する際、装丁画家に

 “物語に登場する毒虫の姿を描かないように”と指示したエピソードを

  聞いたことがあって、それが面白いと思いました。」

イラストレーターである柳さんは、

 「普段は自分の他にデザイナーがいて作業を進めることが多いのですが

  今回は本に仕上げるのも自分なので、そこも楽しみながらデザインしました」

とも語ってくださいました。

 

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学生部門金の本賞を受賞したのは、

第1回の学生部門・銀の本賞に続く受賞となった佐野 絢子さん

佐野さんが選んだのも『変身』でした。

 「レトロなものがもともと大好きなので、

  自分の好みと作品のイメージがぴったり合いました」

と受賞の喜びを語ります。

佐野さんがデザインするうえで最も工夫したという

細かい意匠の凝らされた題字を始め

隅々まで見入ってしまうブックジャケットです。

 

受賞された皆さま、おめでとうございます!

「第2回 東京装画賞2013は、今月26日まで開催されています。

 

6冊の課題図書は、どれも長い間多くの人に親しまれてきた作品ばかり。

自由な発想でデザインされたブックジャケットを見ていると

あの本やこの本を、もう一度読み直してみようかな…という気分になってきます。

 

読書の楽しみに、新しいイメージを与えてくれる

ブックジャケットとの出会いがあるかもしれません♪

 

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第2回 東京装画賞2013

【会 場】山脇ギャラリー

              (千代田区九段南4-8-21)

【期 間】2013年10月26日(土)まで

【休館日】日曜日、祝日

【時 間】11時~18時

【入場料】無料

くわしくはコチラをご覧ください

 

 

Posted at:09:00

神保町の老舗・一誠堂書店が創業110周年を迎えました!

日本一の古書店街・神田神保町の中でも老舗中の老舗

一誠堂書店が、今年で創業110周年を迎えました。

神保町駅のすぐ近く、靖国通り沿いに建つ格調高いビルは

昭和6年に建てられ、80年以上もこの町の変遷を見守ってきた

神保町の中でもひときわ歴史あるスポットです。

 

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一誠堂書店

【所在地】  神田神保町1-7

【営業時間】  10時~18時30分(祝祭日は18時まで)

【定休日】 日曜日

 

 「昔はこのビルの上から日本橋の三越や、

 両国の花火なんかも見えたのを覚えています」

と語ってくださったのは、一誠堂書店三代目の酒井健彦さんです。

 

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↑入口上のステンドグラスからも歴史が感じられます。

 

姿を変えていないのはビルの外観だけではありません。

内装もできるだけ昔の雰囲気を残すようにしているそうで

店内の壁に沿って造られた書棚は、建造当初よりほとんど変わらない姿を保っています。

 

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1階は国文学、歴史、郷土史など文科系全般の古書が揃います。

入り口すぐの映画関連書籍のコーナーなどはこまめに入れ替えをし

良い本であれば、新刊でも取り寄せて店頭に出しているそうです。

 

アールデコ調の装飾が美しい階段を上ると、2階は

洋書、美術書、和本が揃えられており、まるで小さな博物館のようです。

絵入りの草紙や浮世絵、地図などの歴史的な資料を包括して扱うことも

古書店の役割のひとつであると酒井さんは言います。

難しい本は敷居が高いと感じる方でも、見ているだけで楽しい

図版の美しい古書には興味がわくのではないでしょうか?

 

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時代に合わせて本のリフレッシュ化を図りながら、これからも

より広く、多くの人に古書の魅力を伝え続けたいとお話しくださった

酒井さん、ありがとうございました!

 

そして10月11日・12には、一誠堂書店の創業110周年を記念し

古典籍善本展示即売会が行われます!

記念すべき年に行われる展示即売会は、古典籍、洋書の

選りすぐりの品が集まるまたとない機会です。

 

なかでも、54帖が揃う鎌倉時代後期の『源氏物語』は状態がよく、

ここまで揃っているものは日本に数点という稀少な逸品です。

また、藤原定家自筆の『明月記 寛喜元年五月・六月』

鑑賞用として一部切り取られたりしてしまうことが多い中で

2か月分の日記が一巻に収められている貴重なものだということです。

この他にも、たいへんに希少価値の高い50ほどが

出品される展示即売会に、どうぞ足をお運びください。

 

一誠堂書店 創業110周年記念

古典籍善本展示即売会

【日 時】 10月11日(金)11時~17時

      10月12日(土)10時~18時

【会 場】 ホテル グランドパレス

      2階「チェリールーム」

      (千代田区飯田橋1-1-1)

 

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110周年記念即売会の目録と100周年の記念誌。

 ともに非売品ですが、一誠堂書店の100周年記念誌『古書肆100年』

 千代田図書館内の“出版にまつわる本棚”でご利用いただけます。

 この本について、詳しくはコチラからもご覧になれます。 

 

 

Posted at:09:00

七夕古書大入札会に行ってきました!

先週、「第48回明治古典会七夕古書大入札会」が行われました。

これは日本で最も歴史のある古書のオークションですが

入札会にさきがけて、その前の2日間を下見のための展観日として

一般にも公開しています。

通常は古書業者しか入ることのできない古書の市場「交換会」の様子を

知ることのできる、数少ないチャンスです。

会場となる東京古書会館へ向かいました!

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会場に入ると、およそ2,000もの様々な出品物が

2~4階の会場にところ狭しと並べられていました。

品物は初版本、作家の自筆原稿や書簡、さまざまな文献資料から

和本、古地図、雑誌、ポスター、写真、浮世絵に現代アートまで

多岐にわたっています。

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貴重な品物を手に取って見ることができるほか

気に入ったものがあれば、一般の人でも

業者に代理入札を依頼すれば購入することができます。

(入札会の日は一般見学不可)

一部の商品には、金額ではなく「ナリユキ」と書かれた札が付けられています。

これは入札会でオークション形式の「競り」にかけられる商品です。

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小林秀雄に宛てた中原中也の書簡夏目漱石の草稿など

数々の目玉商品の中から「ちよぴたブログ」が注目したのは

200冊あまりが揃えられた「ちりめん本コレクション」です!

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↑色鮮やかな木版摺りが美しいちりめん本

 

「ちりめん本」とは、和紙を縦横均一に縮めた加工を施した

布のような手触りの本です。

明治~大正期に、日本土産や輸出用として

長谷川武次郎の長谷川弘文社などにより製作・出版されました。

 

内容は、日本の昔話や行事・生活の紹介を

お雇い外国人らが各国語に翻訳したものがほとんどで、

その美しさから美術品としても人気が高く

神保町の古書店街でも見かけることがあります。

千代田図書館の「としょかんのこしょてん」コーナーでも

昨年“「ビジュアル本」のススメ”として、その美しさが紹介されたほか、

日比谷図書文化館でも展示が行われました。

 

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↑数センチ四方のかわいらしいカレンダーや、とても珍しいといわれる本の目録など

ここまで揃ったコレクションはなかなか無いそうです!

 

この他にも、会場のいたるところに貴重な書籍、珍しい品があり

思わず足を止めて見入ってしまいます。

古書の交換会場なんて敷居が高そう…と身構えがちですが

本が好きな人はもちろん、面白いものや美しいものが好きな人なら

夢中になってしまうこと間違いなし!の七夕古書大入札会でした♪

 

東京古書会館では、今回の「七夕古書大入札会」

11月の「古典籍展観大入札会」に展観日を設けています。

普段見られない、古書の流通の現場を知ることのできる機会です。

ぜひ訪れてみてください!

 

 

Posted at:09:00

満を持して店舗をオープン「スーパー源氏 神保町店」

1995年に、日本で初めて古書のインターネット販売を始めたことで知られる

「本と文化の街 スーパー源氏」は、現在では全国360店舗の

古書店のデータベースを持つ古書通販サイトです。

 

インターネット販売にとどまらず、これまで三省堂古書館などで

「スーパー源氏コーナー」として出店をしてきましたが

先月末、初の大規模な実店舗である

スーパー源氏 神保町店をオープンさせました。

どんなお店になっているのか、さっそく訪ねてみました!

 

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↑神保町の三省堂書店本店隣のビル4階

すずらん通りに面した黄色い看板が目印です。

 

店内を、代表取締役の河野真さんにご案内いただきました。

小説の文庫本から絶版本、絵本、漫画、映画や建築の雑誌のほかに

小説家や著名人の肉筆原稿や書簡、レアなグッズや雑貨まで

バラエティ豊かに並んでいます。

 

現在北海道から九州まで40店の古書店

それぞれ得意の専門分野を活かした品揃えで書棚を作っています。

 

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↑楽譜の品揃えも豊富です♪

 

古書店ごとの見出しのついた棚は、整然としていながら

各店の趣向が凝らされています。

河野さんによると、インターネット通販のノウハウを活かし

商品管理を徹底しているとのこと。

ウェブカメラを使い、店内の様子を全国の古書店主に配信することで

神保町から遠く離れた古書店でも、自分の店の売れ行きや棚の様子を

詳細に知り、自分のお店と同じように目の行き届いた

商品管理をすることができるというわけです!

 

今後は、サイトで行ってきた「古本屋開業講座」などのセミナーや

イベント、読書会を店内のスペースで行っていくほか

ウェブカメラの一般公開、ウェブ目録の作成など

サービスを充実させていく予定だそうです。

 

「このお店が、お客様の本の世界を深めていく

きっかけになればいいですね」と語る河野さん。

「ネット通販とリアル店舗との、最適な関係を模索したい」

との言葉通り、今後も様々な新しい試みがありそうです。

 

神保町にいながら、日本全国の特色ある古書店の棚を見て歩いているような

体験のできる「スーパー源氏 神保町店」でした。

図書館は利用するけれど、専門的な古書店は敷居が高くて…という方にも

古本との出会いのきっかけにおすすめのお店です。

 

スーパー源氏 神保町店***************

【所在地】  千代田区神田神保町1-1-13

三省堂第2アネックスビル4階

【営業時間】  11:00~19:00(土曜日は17:00まで)

【定休日】  日曜日・月曜日・祝日

お店についてくわしくはコチラをご覧ください。

**************************

 

 

Posted at:09:00

お茶の水・淡路町の注目スポットをご紹介!

今年の春に千代田区に新たに誕生した2つの複合商業施設

お茶の水の「ソラシティ」と淡路町のWATERRAS(ワテラス)」

皆さんはもうお出かけになりましたか?

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↑JR御茶ノ水駅 聖橋口から。

 左側・手前が「ソラシティ」右側・奥が「ワテラス」です。

 

今回は、「ソラシティ」地下一階にオープンした

新しい街歩きの楽しみを提供してくれる案内所「お茶ナビゲート」ほか

“ちよぴたブログ的おすすめスポット”をご紹介します♪

 

「お茶ナビゲート」は、レストランやカフェが並ぶ

地下1階「ソラシティプラザ」の一角にあります。

(営業時間 10:30〜18:30 火曜定休)

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こちらでは、「街歩きステーション」として、2台のタッチパネル端末で

お茶の水界隈の史跡、お店、グルメなど街歩きの情報発信を行っています。

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気に入ったスポットは、「私の散歩道」マップに保存して

プリントアウトし、持ち帰ることができます。(お一人様1日1枚)

「デートコース」「ぼーっと過ごす」「女子力アップ」などユニークなカテゴリーの

街歩きコースも用意されています。

お散歩の出発点として、まずはここに立ち寄って

その日の気分で街歩きのテーマを決めてみてはいかがでしょうか?

 

ほかにも、「歴史ギャラリー」の壁面には

この地域の歴史の、江戸~現代まで時代ごとの展示があり

手元のタッチパネルで、古地図と各時代の写真や情報を

照らし合わせながら見ることができます。

ニコライ堂聖橋など、歴史の薫り高いお茶の水界隈の街歩きに、ぜひお役立てください!

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「お茶ナビゲート」を出ると、幽霊坂沿いに

「ワテラス」へと抜ける連絡通路が続いています。

この通路の壁面には、大型モニタがずらりと並んだKS46Wall

美しい映像やデジタルアートを映し出しています。

その奥には、歴史ある蔵を移築したギャラリースペースGallery 蔵」があります。

どちらも、様々な展示やイベントが予定されており、今後の展開が楽しみです。

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↑「Gallery 蔵」は移築前、外壁一面をツタで覆われた

「淡路町画廊」としてこの地域で知られていました。

 

連絡通路を抜けた、右手にある「ワテラスコモン」

“神田に似合う雑貨”が集められたコンセプトストア

カフェラウンジライブラリーが集まる、ゆったりとした空間です。

2階~3階の吹き抜けが心地よく、こちらもおすすめです。

 

千代田区の新名所として今後も注目が集まりそうな

「ソラシティ」「ワテラス」にぜひお出かけください♪

 

千代田図書館では、千代田区の様々な情報を発信している

コンシェルジュブースでも、近々このエリアを特集する予定です。

 

今回はお茶の水・淡路町の最新おすすめ情報をお届けしました!

 

 

Posted at:09:00

神保町さくらみちフェスティバルが開催されます!

現在、「千代田のさくらまつり」として

区内でさまざまな催しが行われています。

それにあわせ、4月4日~4月7日 神保町古書店街

「神保町さくらみちフェスティバル」が開催されます!

 

秋の「神田古本まつり」と同様、靖国通り沿い一帯に

お得な古書のワゴンはもちろん、新刊書店や雑貨店のワゴンも並びます。

さくらの季節がいつもより早足で駆け抜けてしまった今年ですが、

心がわくわくするような掘り出し物を探しに、神保町古書店街あげての

ワゴンセールに出かけてみてはいかがでしょうか。

 

↓今年は早くも葉桜の神保町・靖国通りです。

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神保町さくらみちフェスティバル

【日 時】 4月4日(木)~4月7日(日)

      11:00~18:00

【会 場】 神田神保町古書店街(靖国通り沿い)

      ※雨天中止

【主 催】 グリューネ・アレー商店会、神二睦会、通神商栄会

      南神実業会、神田古書店連盟

 

開催中、4月5日~4月7日(11:00~16:00には

神保町交差点の岩波広場に休憩所「さくら茶屋」がオープンし、

甘酒が無料で振る舞われます♪(1日1,000杯限定)

 

↓昨年のさくらみちフェスティバル風景

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Posted at:09:00

コンシェルジュに密着!②「コンシェルジュのおすすめ店」取材

コンシェルジュブースに月替わりで登場する「コンシェルジュのおすすめ店」の掲示。

毎回、千代田区内の飲食店や菓子店、雑貨や本を扱うお店など

コンシェルジュ自らが厳選、取材したお店を紹介しています。

今回は新人コンシェルジュ二人の、初めての取材に同行しました!

 

今回のお店は「甘味おかめ麹町店」

皇居・半蔵門からほど近く、お花見の休憩で立ち寄るのにぴったりの甘味処です。

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ご紹介するのはこちら、2~5月上旬限定の「さくらおはぎ」

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作りたてのあたたかいおはぎに、緊張気味の顔もほころびます。

お店の方にこだわりポイントなどのお話を伺って、写真撮影。

おいしさを伝えるためにしっかりと味わって、その感想をメモします。

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「おすすめ店」の取材のあとは、こちらも初めての「さくら特集」の取材です。

コンシェルジュブースでご紹介することの多い東御苑・北の丸公園を

丁寧に巡りながら、見ごろの桜をチェックしました。

この日は東御苑のコシノヒガンザクラが満開でした。

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枝いっぱいにピンク色の小さな花をつけているのはニワウメです。

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こちらは日本武道館側から眺める千鳥ヶ淵

ソメイヨシノは5分咲きくらいでしょうか。満開はもう目の前です。

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コンシェルジュブースはお花見情報満載です。

新人二人の取材の成果も、近日中に登場しますのでぜひお立ち寄りください♪

 

 

Posted at:09:00

コンシェルジュに密着!①「さくら特集」ができるまで

ようやく春の訪れが実感できるようになった今日この頃ですが

千代田図書館コンシェルジュブースでは、2月から

皇居東御苑と北の丸公園のさくら特集を開始しています。

この、千代田区のお花見情報をご紹介する春の特集コーナー

千代田図書館がリニューアルオープンした初年度から毎年恒例となっています。

今回はコンシェルジュの梅・桜取材に密着しました♪

 

日差しの暖かな3月某日

コンシェルジュはカメラを持って皇居東御苑へ。

 

平川門を入ってすぐの梅林坂ウメは、この日ほぼ満開を迎えており

春の香りを楽しむ、多くの見物客で賑わっていました。

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続いて早咲きのサクラを観察するため苑内を進みます。

サクラといえばソメイヨシノを思いうかべる方が多いかもしれませんが

多様な植物を見ることのできる皇居周辺では、何種類もの

早咲きのサクラが見ごろを迎えています。

 

地面まで大きく枝を垂らして、見事に花を咲かせているのは

ツバキカンザクラ

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本丸休憩所前では、カンザクラが小さめの花を枝いっぱいに付けていました。(左)

その横ではシナミザクラが咲き始めています。(右)

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マメザクラのつぼみはまだ固そうでしたが、しっかりと

カメラに収めます。

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東御苑を後にして北の丸公園に移動します。

こちらでも、紅白のウメカワヅザクラが見ごろを迎えているのを

記録することができました。

 

↓カワヅザクラのむこうに千代田区庁舎が見えます。(写真左)

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千代田図書館に帰ったコンシェルジュは、今日撮影した花の写真にコメントをつけ、

2013年 梅・桜観察日記ファイルに収め、掲示します。

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また、これまでに撮影した写真は、ブース内に設置した

デジタルフォトフレームでもご覧いただけます。

 

コンシェルジュが、自らの足で探した春の記録は4月まで続きます♪

皇居周辺の散策がますます楽しくなってくるこれからの季節にぜひお役立てください!

ちよぴたブログでも、桜の情報を引き続きお伝えしていきます。

 

 

Posted at:09:00

絵本の世界へようこそ!「ブックハウス神保町」

今回は本の街・神保町でも数少ない

絵本や児童書専門の新刊書店「ブックハウス神保町」をご紹介します!

千代田図書館から神保町方面に歩いて10分ほど、

靖国通り沿いに「ブックハウス神保町」はあります。

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なんといっても絵本の品揃えは神保町随一。

お子様でも見やすい低めの書棚も、このお店ならではです。

 

こまめに入れ替えをするという、季節ごとの特集コーナー

3月ということで「お引越の本」なんていうコーナーもありました!

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書棚の各所に小さな特集が作られていて、思わず足を止めて見入ってしまいます。

また、さまざまな絵本のキャラクター雑貨も豊富で、

絵本とセットにしてプレゼント用に購入するお客様も多いそうです。

 

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書棚の本は、お店の中心にゆったりと作られた読書スペース

試し読みすることができます。

飛び出す絵本や音の出る絵本なども、見本が用意されており

手に取って試せるのが嬉しいですね♪

 

 

店内には、ここでしか出会えない楽しいしかけもあります!

 

まずは「うごくえほん」。台の上にある本を開くと、

ページに合わせて音楽が流れ、絵が動きだします。

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そしてこちらは「おはなし くまさん」です。

くまさんの手元に絵本を置くと、優しい声で読み聞かせをしてくれます!

 

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どちらも2005年の開店当初から多くの子どもたちに愛されてきました。

 

その他にも、店内奥のミニギャラリーでは絵本の原画展が行われたり、

読書スペースでのおはなし会やイベントも定期的に開催されています。

 

まるで絵本の世界に入り込んだような、居心地のいい本屋さん

「ブックハウス神保町」、お散歩日和のこの季節、

お気に入りの一冊を探しに出かけてみませんか♪

 

 

ブックハウス神保町*****************

【所在地】 千代田区神田神保町2-5 北沢ビル1階     

【営業時間】 11:00~18:30

【定休日】 水曜日(水曜日が祝日の場合は営業)

お店についてくわしくはコチラをご覧ください。

**************************

 

 

Posted at:09:00

「江戸の華 神田祭を知りたい~大江戸・神田祭展~」

今年5月に行われる神田祭

本来、隔年で行われる本祭が、2011年は東日本大震災の影響で

中止となり、じつに4年ぶりの開催となります。

これに先駆け、神田明神資料館では、神田祭の歴史を総ざらいする

浮世絵や絵巻などが一挙公開されています。

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会場には、江戸~明治の神田祭の盛況ぶりを知ることのできる

貴重な資料がところ狭しと並べられています。

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神田祭に参加する町々の象徴であった山車(だし)の

ミニチュアも展示されています。

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日枝神社の山王祭と並んで江戸城内への練りこみを許され、

「天下祭」とも称された神田祭。

火災に見舞われ、山車を消失してしまった町は

下の写真中央の「武蔵野」と呼ばれる簡素な山車をしつらえ、

幕府に町の現状をアピールしたそうです。

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神田祭が待ちきれないあなたも、神田祭ってなに?というあなたも、

お祭りの予習・復習をしてみませんか♪

江戸三大祭、さらには日本三大祭にも数えられる神田祭を、

深く知ることのできるまたとない機会です。

 

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特別展「江戸の華 神田祭を知りたい~大江戸・神田祭展~」

【会 場】神田明神資料館2階・3階展示室

     (千代田区外神田2-16-2)

【期 間】2013年7月28日(日)まで開催中

【開館日】土日祝祭日

【時 間】10~16時

【拝観料】大人300円 学生・子ども200円

詳しくは→コチラ

 

 

◇◆◇◆神田明神をさらに楽しむ①◆◇◆◇

境内でお出迎えしてくれるのは神馬(しんば)の「神幸号」(みゆきごう)

愛称「明(あかり)ちゃん」♪ミニチュアポニーです。

都内で神馬に出会えるのは神田明神だけ!

kanda1-7.jpg  <会いにきてね~!

 

 

Posted at:09:00

心を込めて本を贈る 「本の贈りもの」展

以前このブログでも紹介した「竹尾」の見本帖本店2階で

「本の贈りもの」展が行われています。

(以前のブログは→コチラ

 

千代田図書館からも近い見本帖本店へ、さっそく行ってみました!

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会場では、「お歳暮」「クリスマス」「お年賀」

贈りものとしてぴったりな本とその包み方・贈り方を

提案する展示が行われています。

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手に取って見るだけでなく、展示されている中から選んだ本を、

自分が選んだ紙で包み、のしをつけてもらって

購入することもできるのがうれしい!

 

包むのは、紙の専門商社「竹尾」らしい

こだわりの白い紙5種類から。

これに、紅白の水引か「もんきりのし」のどちらかを選んで

つけることができます。                 

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今の季節にぴったりで、カラフルで可愛い「もんきりのし」…

どこかで見たことがあると思ったら、

昨年「夏のわくわく課外授業2011」で図工の講師を務めていただいた、

造形作家・下中菜穂さんによるものでした!

(そのときの詳細は→コチラ

 

↓包んだ本を持ち帰れる、別売りのバッグも。

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三つのテーマに沿って選ばれている本は、

もちろんクリスマスやお正月が終わっても

ながく楽しめるものばかり。

 

本のほかにカレンダーや

「竹尾デスクダイアリー2013“紙の暦”」もあります。

デスクダイアリーは机に置いて使う大判のカレンダーで、

紙、デザイン、製本すべて竹尾のこだわりの逸品。

2013年は、この展示のアートディレクションを手掛けた、

山口信博さんによるデザインです。

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大切な人やお世話になった人、または

新しい年を迎える自分への贈りものとしていかがでしょうか。

「本の贈りもの」展の次は、1月23日から

「クリエイター100人からの年賀状」展 vol.8が始まります。

こちらも楽しみですね♪

 

「本の贈りもの」展

【会 場】 株式会社竹尾 見本帖本店2F

      (千代田区神田錦町3-18-3)

【時 間】 10時~19時

【期 間】 開催中~2013年1月18日

      ※12月29日~1月6日は年末年始休業

      ※12月28日、1月7日は18時まで

      ※土日祝 休

【入場料】 無料

詳しくは→コチラ

Posted at:09:00

お茶の水にフィンランドからサンタクロースがやってきます!

12月8日(土)、JR御茶ノ水駅の目の前にあるお茶の水サンクレール

フィンランドからサンタクロースをお招きしてクリスマスイベントが開催されます。

クリスマスコンサートや、キャンドルを作るワークショップ、

サンタさんからプレゼントをもらえるクイズなど

盛りだくさんのイベントですよ☆

街がクリスマス一色に彩られ、

子どもはもちろん、大人もわくわくするこの季節。

親子で参加してみてはいかがでしょうか♪

 

 

第6回「お茶の水サンクレール」クリスマスイベント

『フィンランドからサンタクロースがやってくる!』

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【日 時】2012年12月8日(土)11:00~15:30

【場 所】お茶の水サンクレール

第1会場:地下1階 サンクガーデン広場

第2会場:JR御茶ノ水駅1階 駅前広場

(JR御茶ノ水駅「聖橋口」徒歩0分、千代田線「新お茶の水駅」直結)

 

詳細は→コチラ

 

Posted at:09:00

内閣府からのお知らせ 11/25~12/1は犯罪被害者週間
12/1に一橋講堂で映画を上映します。

犯罪被害者週間に合わせ、12月1日(土)午後1時30分より

千代田区の一橋講堂

佐藤秀郎原作のノンフィクション小説

木下恵介監督が映像化した人間ドラマ『衝動殺人 息子よ』

無料上映します。

 

映画上映後には、映画の作中人物のモデルでもある

同志社総長の大谷實先生からもお話をうかがいます。

犯罪被害者等に関する標語の表彰もあります。

 

ご興味のある方は下記のリンクからお申込みください。

WEB申込みは→コチラ

インターネットによるお申込みは当日午前中まで受け付けているほか、

定員に達しない限り、事前申込みのない方でも参加できます。

 

お問合せ先・詳細は→コチラ

 

【犯罪被害者週間国民のつどい 中央大会】

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[日  時] 平成24年12月1日(土)

       13:30~16:50

[上映映画] 『衝動殺人 息子よ』

       監督:木下惠介/原作:佐藤秀郎

       製作:松竹=東京放送(1979年公開)

[会  場] 一橋講堂(千代田区一ツ橋2-1-2)

[参 加 費] 無料

[主  催] 内閣府

 

 

Posted at:09:00

「東京名物神田古本まつり」「神保町ブックフェスティバル」
が開催されます!

「秋の読書週間」が始まる今週末。

神保町では、書物に関するさまざまなイベントが目白押しのお祭りが開催されます!

 

今年で第53回となる「東京名物神田古本まつり」

青空掘り出し市では、神保町表通りの歩道に設置される本棚に

100万冊の古本がずらりと並べられた「本の回廊」が出現します!

年に一度の大バーゲンですので、本好きの方は見逃せませんよ。
その他、東京古書会館で行われる特選古書即売展をはじめ、

紙すき体験や講演会などの併催イベントも要チェックです。

 

「第53回 東京名物 神田古本まつり」
【会 期】 2012年10月27日(土)~11月3日(土・祝)
【主 催】 千代田区、神田古書店連盟
【会 場】 神田神保町古書店街(靖国通り沿い・神田神保町交差点 他)
【規 模】 参加店:約100店舗、出品点数:のべ100万冊余

詳細は→コチラ 

 

また、10月27日(土)28日(日)の二日間は、

「第22回 神保町ブックフェスティバル」も催されます。

すずらん通り一帯に新刊書店・出版社のブースがズラリと並ぶ

ワゴンセール「本の得々市」では、

新刊本はもちろん、普段はあまりお目にかかれない出版社の本も格安で販売されます。

その他、充実した飲食コーナーや音楽イベントなども多数開催されますので、

書物以外でも充分楽しめそうです。

 

「第22回 神保町ブックフェスティバル」

【日 時】 2012年10月27日(土)・28日(日)※雨天中止

            10:00~18:00(初日は10:30~)

【主 催】 神保町ブックフェスティバル実行委員会

【会 場】 すずらん通り、さくら通り、小学館、集英社広場前

詳細は→コチラ 

 

掘り出し物に出会える本のお祭りです!

イベントも盛りだくさんですので、ぜひ足を運んでみてくださいね。

 

 

現在、千代田図書館コンシェルジュブースでも、

千代田区内の秋のイベント情報をご紹介しております。

神保町散策の前に、こちらにもぜひお立ち寄りくださいね。

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Posted at:09:00

「都立高校生 言葉の祭典 決勝戦」
「ビブリオバトル首都決戦2012」が開催されます!

「都立高校生 言葉の祭典 決勝戦」は、

東京都教育委員会が今年度からはじめた事業で、

都立高校生の言語能力向上を目的とし開催されます。

 

祭典の内容は、弁論・討論・書評合戦の3部に分かれており、

7月の予選を勝ち抜いた都立高校生がこの決勝戦に挑みます。

現役の高校生が、多彩な言葉にのせてそれぞれの考えや想いを発表しますので、

これから高校生になる中学生は必聴ですよ!

 

「都立高校生言葉の祭典 決勝戦」

日時:2012年10月20日(土)13:00~

会場:東京都教職員研修センター 視聴覚ホール

  (文京区本郷一丁目3番3号)

定員:500名(参観希望者は先着順)

詳細は→コチラ

 

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そして、その次の日の21日(日)には、

大学生・大学院生がおすすめ本を提案する

「ビブリオバトル首都決戦2012」が開催されます。

 

Library of the Year 2012で優秀賞にも選ばれ、

昨今、話題となっている“ビブリオバトル”

1人5分の持ち時間で本の紹介をした後、

発表者と観客が一番読みたくなった「チャンプ本」を決定する

ゲーム感覚の書評合戦です。

発表者の人生観が投影されたそれぞれの観点から本の魅力を紹介するので、

これまでの書評とは一味違った面白さがあります。

 

「ビブリオバトル首都決戦2012」

日時:2012年10月21日(日)

会場:ベルサール秋葉原1階・地下1階

(千代田区外神田3-12-8住友不動産秋葉原ビル)

詳細は→コチラ

 

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「ビブリオバトル首都決戦2012」には、

「都立高校生 言葉の祭典 決勝戦」の書評合戦の部で

チャンプ本を紹介した高校生も参加し、大学生・大学院生と対戦するんですよ☆

知的好奇心をくすぐるこのふたつのイベントに、ぜひ足を運んでみてくださいね。

 

 

Posted at:09:00

情報誌『千代田図書館』とコンシェルジュブースで東京駅丸の内駅舎特集!

創建時の姿を復原した東京駅が10月1日にお披露目となりました。

そして同日、千代田図書館では情報誌『千代田図書館』VOL.11を発行しました!

今号の特集のひとつはもちろん、その東京駅です。

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東京駅丸の内駅舎の造りや歴史について知ることができるほか、

東京ステーションホテルや東京中央郵便局など

駅周辺施設の紹介をしています。

駅舎の復原図も載せていますので、東京駅を観に行く前に、

この情報誌で予習をするのもいいかもしれません。

 

また紙面では、千代田図書館のインターネット利用に役立つ情報や、

戦前期の出版検閲の実態など、興味深い記事も掲載しています。

 

図書館内や神保町にある「本と街の案内所」など、区内各所にて配布中です。

ぜひお手に取って、充実した内容をお楽しみください。

 

 

 

~コンシェルジュブース 地域特集コーナー~

VOL.33 東京駅・丸の内特集

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コンシェルジュブースでも東京駅を特集しています♪

駅舎創建時と現在の東京駅付近の地図や建築物、

駅周辺で開催されるイベントなどを紹介しています。

 

また、面白くてタメになるブックリストを配布中です。

東京駅・丸の内に関するクイズが17問!

その答えとともに参考資料となる本を紹介しています。

クイズに挑戦しながら、東京駅を堪能してください。

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赤れんがに白い石のコントラストが美しく、

威容がよみがえった東京駅。

これからますます訪れるのが楽しくなりそうですね。

 

 

Posted at:09:00

林忠彦作品展「小説のふるさと」

千代田区一番町にあるJCIIフォトサロンで、

林忠彦作品展「小説のふるさと」が開催されています。

 

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開催日:2012年9月4日(火)~9月30日(日)

              月曜休館、ただし祝日は開館

時 間:10時~17時

会 場:JCIIフォトサロン(千代田区一番町25番地 JCIIビル)

詳細は→コチラ

※JCII=一般財団法人 日本カメラ財団

 

昭和の時代を代表する写真家・林忠彦氏。

名前は知らなくても、作品を見ればピンとくる人も多いのではないでしょうか。

銀座の酒場「ルパン」でスツールにあぐらをかいている太宰治や、

床一面に紙屑が散らばった部屋で執筆をする坂口安吾の写真は

あまりにも有名です。

 

この作品展では、林氏の初めての写真集『小説のふるさと』(1957年発行)に

掲載されている作品群を観ることができます。

『小説のふるさと』は、林氏の代表作として知られる

『小説新潮』誌上での「文士シリーズ」から10年後に撮影されたもので、

当時、『婦人公論』に連載されていました。

 

展覧会場では、川端康成の『伊豆の踊り子』、

志賀直哉の『暗夜行路』、三島由紀夫の『潮騒』などの

小説の舞台を林氏が撮影した作品とともに、

文豪たちのポートレイトとインタビューが展示されています。

 

林氏のドラマチックな写真を見ていると、

小説の世界のイメージがより鮮やかに広がり

名作をもう一度読み直してみたくなるはずです。

作品展を満喫した後は、

ぜひ千代田区立図書館にもお立ち寄りくださいね。

 

 

『伊豆の踊子』

著:川端康成

出版社:新潮社

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『暗夜行路』

著:志賀直哉

出版社:新潮社

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『潮騒』

著:三島由紀夫 

出版社:新潮社

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『月と狂言師』

著:谷崎潤一郎

出版社:中央公論新社

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『二十四の瞳』

著:壺井栄

出版社:新潮社

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Posted at:09:00

9/14・15 「2階の古書市」

神田古書センター2階にある中野書店さんで、

5店の古書店が参加する「2階の古書市」が開催されます!

 

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開催日:2012年9月14日(金)・15日(土)

時 間:10時~18時30分

会 場:中野書店 内(千代田区神田神保町2-3 神田古書センター2階)

詳細は→コチラ

 

参加店は以下の通りです☆

【中野書店】絶版漫画も手に入る漫画部と古書全般を扱う古書部を持つ

【西秋書店】日本語・日本文学研究の専門店

【徳尾書店】音楽書や戦前後の漫画や挿絵、芸能本が揃う

【喇嘛舎(らましゃ)】サブカルチャー全般を網羅する

【古本海ねこ】国内外の絵本や児童書を扱う

 

ガラスケース5台と小規模の開催ではあるようですが、

目録を見ると厳選された希少な古書が揃っていますよ。

目録詳細は→コチラ

 

また、会場となっている中野書店では

奈良時代後期の『薬師寺経』から和本に至るまでの

本の歴史が常設展示されていますので、そちらも必見です!

 

あなたの運命の一冊と巡り合うことができるかもしれません。

内容の濃い古書市へ、ぜひ足を運んでみてくださいね。

 

 

Posted at:09:00

千代田区指定有形文化財「神田の家」

神田明神に隣接する宮本公園に

千代田区指定有形文化財があることを皆さまご存じでしょうか?

 

公園内に足を踏み入れると

黒漆喰がとても美しい木造家屋に目を奪われるはず。

そこが有形文化財「神田の家」です。

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8月中はメンテナンス休館に入るため、

その前に夏のしつらえの様子を見学に行ってきました。

 

この建物は江戸時代より神田鎌倉町で材木商を営んできた遠藤家が、

昭和二年に建てた店舗併用住宅です。

伝統技術を受け継いだ当時の職人たちが腕によりをかけた建築…。

古き良き木造住宅好きの皆さま、必見です!

 

通常は撮影禁止なのですが、今回は取材の為

特別に館内の写真撮影をご承諾くださいました。

スタッフの方から丁寧な解説をいただきながら、

まずは、表門から見学です。

笠木のついた塀はたくさんのホオズキで彩られていました。

塀の黒にホオズキの朱色が良く映え、とても素敵です。

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↓向かって左が「店」の入口、右が家族の「玄関」

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↓店の小上がり。

 四季に合わせた飾り付けがほどこされており、

 この日は、行燈の下に陶器のクワガタを並べて夏を演出。

 商売繁盛祈願の神棚が祀られています。

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↓店の隣の和室に続く入口。

頭を下げてお客様を出迎えるよう、高さが低く造られています。

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↓茶室「叢竹弇(そうちくえん)」

 窓で松の“葉”、舟板の古材を嵌め込み“枝”を表現し、

 茶室の硬い形式をあえて省略した愛らしい茶室です。

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ここから2階に上がります。 

 

↓「次の間」網代(あじろ)天井が見事です。

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↓「広間」銘木を贅沢に使用した客間。

 端正な造りの床の間は、美しい飴色に磨かれた柱も見もの。

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建物自体の装いの素晴らしさはもちろんのこと、

随所にちりばめられた細部にも江戸の「粋」のセンスを感じます。

kanda10.jpg ←先代の着物の裂地を貼り、扇子形の引き手の袋棚

 

kanda11.jpg ←江戸更紗の美しい布が施された襖

 

kanda12.jpg  kanda13.jpg ←遠藤家の家紋の撫子の欄間

 

外観の剛健な造りと、内観の繊細で柔らかなしつらえが

日本らしい情緒ある建築物に仕立て上げています。

 

メンテナンスを終えた9月には、

手入れがさらに行き届いた「神田の家」に出会えます。

館内のしつらえも、夏から秋の風情となっていることでしょう。

花や小物、建具を変えて、

四季折々の変化を楽しむことができる神田の家は

きっと何度も訪れてみたくなるはずです。

日本の良さを伝える由緒ある木造建築に、

ぜひ一度足を運んでみてくださいね。

 

神田の家では、様々なイベントや内覧会も行われています。

詳しくは神田の家ホームページをご覧ください。

詳細は→コチラ

 

あわせて、千代田図書館には神田の家のカタログもありますので、

家の造りや歴史についてもっと詳しく知りたい方は

お手に取ってみてください。

 

『神田の家 千代田区指定有形文化財』

著:平野徳子 出版:NPO法人神田の家

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また、その他の千代田区内の文化財情報については

こちらからご覧いただけます。

詳細は→コチラ

 

【おまけ】神田の家限定の「平将門キューピー」

願い事の御札を入れて首をつなぐと叶うという、

神田の家でしか手に入らないキューピーちゃん。

管理棟で販売されています。

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Posted at:09:00

7/6・7開催! 第47回明治古典会七夕古書大入札会

近代文献資料の専門市会、明治古典会の主催による

“明治古典会七夕古書大入札会”が今年も開催されます

 

7月6日(金)・7日(土)の二日間は、

通常では業者の方々しか出入りが許されない古書の市場を

一般の方もご覧いただくことができる貴重な機会です!

 

各時代の歴史資料や著名作家の自筆原稿、初版本など、

およそ2000点の珍しい文献資料類が一堂に会し、

それらの品々をじかに手に取ってみることができます。

これまでも、坂本龍馬の姉乙女宛自筆書状や

芥川龍之介怪談蒐集ノート「椒図志異(しょうとしい)」など

大変希少な文化資料が出品されてきました。

今年も、宮沢賢治の手紙など貴重な品が並ぶようですので、

ご興味のある方はお見逃しなく!

 

国内で最も歴史ある古書オークションに

あなたも出かけてみてはいかがでしょうか。

 

「第47回 明治古典会七夕古書大入札会」

【一般下見会】

日 時:7月6日(金)10:00~18:00

      7日(土)10:00~17:00

場 所:東京古書会館(神田小川町3-22)

        出品物:著名作家の原稿・書簡・初版本、美術工芸関係書、

        現代アート、写真、近代資料、雑誌、ポスター、

        錦絵、版画、古地図、和本、古文書、古書画など、

     ※江戸以前から現在まで、およそ2000点の

      文献資料が出品されます。

主 催:東京都古書籍商業協同組合内 明治古典会

入場料:無料

 

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Posted at:09:00

3/30新装開店!! 「東京堂書店神田神保町店」

創業120年を超える老舗書店「東京堂書店」

3/30(金)、リニューアルオープン☆

この日を心待ちにし、すでに足を運ばれた方も多いのではないでしょうか。

 ←ロンドンの書店を想わせる外観

 

長年に渡り愛され続けてきた東京堂書店が新たな変貌を遂げ、

クラシックで落ち着いた雰囲気のおしゃれな書店に生まれ変わりました!

 

書架のレイアウトも一新。

エスカレーターを上がると すぐ目の前に平台のフェア棚があり、

店内奥に向かって高い書棚が並ぶので

全体を一望しやすく、お目当ての本も探しやすいです。

 ←フェア棚も要チェック!

 

また、今までは各階にあったレジを

総合レジカウンターとして1階に備えているので

広々とした売り場になりました。

 

そして、今回のリニューアルで一番注目したいのは、

何と言ってもカフェが併設されたことでしょう!

 

 カフェ入口♪             ↑ カフェ1階カウンター

 

書店で購入した本を、その場でゆっくりと楽しむことができるので

家まで待てない愛書家には嬉しいサービスです。

コーヒー一杯が180円という価格も魅力。

軽食は、定番の「たまごサンド」や「ツナサンド」の他、

ボリュームのある「BLTサンド」「東京堂カレー」などが揃います。

ケーキやグラニータなどスイーツもあるので、

ちょっと休みたい時に立ち寄ってみるのもいいですね。

無線LAN・電源も完備されています。

 ←カフェ3階には「愛煙家スペース」も

 

 

また、東京堂書店神田神保町店の斜め向かいにあった「ふくろう店」も

女性向けの書店「Chez moi(シェ・モア)」としてリニューアルオープン!

 ←「Chez moi」入口

 

書棚に並ぶのは、ファッション・料理・美容・健康・暮らし・手芸・旅行など

女性が手に取りたくなる雑誌や書籍が勢ぞろい!

Chez moi”は「私の部屋」という意味

 

本の取り扱いだけでなく、雑貨やアクセサリー等の販売もしています。

OLさんがお昼休みにちょっと覗きたくなるような、可愛らしい店内も魅力です♪

 

 

東京堂に行けば、書店の新しい楽しみ方を発見できそうです。

千代田図書館のコンシェルジュブースでも、

オススメのお店として紹介しています。

みなさんもぜひ一度、訪ねてみませんか。

 

 

 

 

Posted at:09:00

4月28日まで 「源氏香五十四帖色紋様 源氏物語ー色綴り」展

本日は、千鳥ヶ淵沿いにある「ギャラリー册」で開催中の作品展を紹介します。

時を超えて読み継がれる 紫式部の長編小説 “源氏物語”

古典文学の傑作を、「色」という側面から新たな魅力を感じ取ることができる作品展です。

鮮やかな草花が咲き、色どり溢れる春まっさかりのこの頃。

文学の「色」も満喫してみてはいかがでしょうか。

 

染色家 玉村咏と源氏物語研究家 有田祐子
源氏物語―色綴り

<開催概要>
会 期:2012年2月4日(土)―4月28日(土) 入場無料
会 場
ギャラリー册・千鳥ヶ淵

時 間:11時~19時
休廊日:毎週 日曜・月曜

 


【源氏物語五十四帖を優美に染め上げた「源氏香」作品展】

今年、ギャラリー册では「隠されたJAPONISM」をテーマに、

さまざまなジャンルのなかで息づく日本文化の美と粋の姿が紹介されます。

その皮切りとなる春の展覧会は、“色”から訪ねる源氏物語の世界です。

京都に工房を構える染色家の玉村咏さんと、源氏物語の研究を長年されている有田祐子さんのコラボレーションは、

源氏物語五十四帖それぞれからイメージした色を有田さんが言葉で捉え、

玉村さんがそれをすべて異なる色に染め上げ、「源氏香」の紋様に表現した色で綴る物語。

伝統を越えた 「染め」の斬新な魅力と平安時代より千年読み継がれた物語の

出会いのハーモニーをお楽しみください。 

また、「源氏香」の作品展示のほかに、

玉村さんの工房より、多くのファンに愛されている着物、絹のスカーフや古袱紗、

有田さんが選書した源氏物語の書籍の展示販売もしています。

→詳細はコチラ

 

Posted at:09:00

4/6~8 「千代田のさくらブックフェア」が開催されます!

今年は寒さのため遅咲きでしたが、

千鳥ヶ淵の桜も日に日に花開いています。

 

恒例の「千代田さくらまつり」も

3月30日(金)から始まりました。

そのさくらまつりで、

第1回「千代田のさくらブックフェア─神保町秘蔵の稀少古書」

が、4月6日(金)より3日間 開催されます。

千代田区役所1階区民ホールを会場とした特別展示即売会では、
洋の東西を問わず、歴史的に貴重な古書から、
一点ものの色紙・草稿類や、錦絵・版画・ポスターなど
書物以外のものまで並びます。

満開の桜と共に、古書の魅力を味わってくださいね♪
 

また、千代田図書館コンシェルジュブースでは現在、

さくらまつりや開花状況などのご案内もしています。

図書館にも、是非お立ち寄りください!



「千代田のさくらブックフェア

 ─神保町秘蔵の稀少古書」

 

 

【主催】千代田区、神田古書店連盟
【期間】2012年4月6日(金)、7日(土)、8日(日)

◎会場:千代田区役所1階区民ホール
◎時間:10:00~18:00(最終日は17時まで)
◎参加店:約20店舗
◎最寄り交通機関:東京メトロ「九段下」駅

 

※靖国通りワゴンセール
◎会場:神田神保町古書店街(靖国通り沿い)※雨天中止
◎時間:11:00~18:00(最終日は16時まで)
◎参加店:約40店舗
◎最寄り交通機関:「神田神保町古書店街」都営地下鉄、東京メトロ「神保町」駅
 

Posted at:09:00

3/29(木)から イタリアブックフェア2012

桜で有名な千鳥ヶ淵のほど近くにあるイタリア文化会館で、

イタリアに関する書籍を幅広く集めて展示・販売しています!

お花見がてら、会場を覗いてみてはいかがでしょうか?

 

イタリアブックフェア2012

日本語で読むイタリア

  

 

 

日 時:3月29日(木)~4月9日(月) 11:00~18:00

会 場:イタリア文化会館 エキジビションホール 【入場無料】

内 容:  ★イタリア関連本の展示・販売

     ★特別展示

       プリーモ・レーヴィ -アウシュヴィッツを考えぬいた作家ー

     ★著者・翻訳者による本の紹介

     ★読み聞かせ 「冒険作家ジェロニモ・スティルトン」

     ★イタリアPOPSスペシャル

      イタリアのトップアーティストたちのライヴ映像を解説つきで上映

主 催:イタリア文化会館

協 力:シーライトパブリッシング

後 援:イタリア政府観光局(ENIT)、公益財団法人日伊協会

 →詳細はこちら

Posted at:09:00

3/31『世界近代建築-輝き続けるモダニズム建築たち 』 スライド&トークイベント

お洒落な空間でおいしい料理や飲み物を楽しめるだけでなく、

さまざまなイベントを開催している「SAN BAN CHO CAFE」

今週末は、『近代建築世界一周』の著者・撮影者であり、

建築家でもある桜本将樹さんによる

「近代建築」に関するスライド&トークイベントが催されます。

建築やアート、写真に興味のある方は必見です!!
 


 

★桜本将樹スライド&トークイベントvol.9

『世界近代建築-輝き続けるモダニズム建築たち 』
 

■日 時:2012年3月31日(土)

     15:00開始~(受付14:30~) 

■会 場:SAN BAN CHO CAFE

     千代田区三番町28-4

    (半蔵門駅徒歩8分、九段下駅徒歩10分、市ヶ谷駅徒歩12分)

     地図 http://sanbanchocafe.jp/050access/ 

■参加費:¥20001ドリンク+スイーツセット含む) 

■予 約:sas.ivent@gmail.com

     題目「03/31イベント参加」と記入の上

     お名前/人数/ご連絡先をお伝え下さい。

―――――――――――――――――――――――

桜本将樹スライド&トークイベント事務局

E-mail* sas.ivent@gmail.com

 

桜本将樹主宰 建築デザイン事務所(Atelier-SAS

Website* http://www.atelier-sas.com/

『近代建築世界一周 Modern Architecture 101

http://www.ad-publish.com/kikan.html



 

様々な雑誌で目にする近代建築の写真や、建築家の名前-

見慣れていても、実は知らないことも沢山。

 

-「そもそも近代建築って何のこと?」「魅力的な理由は?」

「コルビジエってどうして偉大なの?」-

 

そんな疑問をお持ちの方もいらっしゃるのでは?

このイベントは、その疑問に答えてくれます。

 

20世紀初頭に世界中で起きた芸術運動の中で、

近代建築運動の発生は必然でした。

そして材料の進歩と共に、世界的な広がりを見せました。

今や当たり前のように使われてる材料・構成-

それはこの運動なしでは存在しません。

 

桜本氏が世界一周をした際の、数々の建築写真を元に解説。

それまでと全く異なる建築スタイルを生み出し、

世界を変えていった建築家たち。

世界中の名建築は、当時の輝きを失わず

魂をも感じる事ができます。

 

代表作家として、ル・コルビュジェ、

ミース・ファン・デル・ローエ、

フランク・ロイド・ライト 等をとりあげます。

 

彼らの挑戦とその成果によって空間が変化していった様子、

その素晴らしさを感じてください。

 

 

★参考書籍『近代建築 世界一周-Modern Architecture101-』

著・写真:桜本将樹 ¥2,310(税込)

発売:2009/1/30  発行:株式会社ADP

 

著者が1年をかけ建築探訪の旅をした膨大な写真の

中より感動的な美しい近代建築作品101点を厳選収録。

建築だけでなく、景色が美しく

読み終えると旅に出たくなる一冊。

デザイン、風景、旅が好きな方にもお薦め。

Posted at:16:29

三省堂書店創業130周年企画「ザ・シネマパラダイス」

神保町に本店を構える三省堂書店より、

創業130周年記念企画のお知らせが届きました。

2月25日(土)から始まっています、お見逃しなく!

 

三省堂書店創業130周年企画

映画の玉手箱 ザ・シネマパラダイス

 

日時 開催中~3月20日(火) 10:00~20:00 

   ※最終日は19:00閉場

会場 三省堂書店神保町本店 8階特設会場 <入場無料>

   ※8階特設会場へは、正面入口(靖国通り)側エレベーター

    にてご来場ください。

★詳細はコチラ⇒三省堂書店公式ブログ

 

 

【展示及び上映イベント】

・ヨーロッパ名画座 野口久光の世界・ポスター展

 『第三の男』『禁じられた遊び』『赤い靴』『大人は判ってくれない』…

・ハリウッドの輝き スターの肖像・ポスター展

 オードリー、モンロー、バーグマン、ボギー、チャップリン…

・明治・大正・昭和 映画資料にみるシネマの街 神田神保町

 「錦輝館」「東洋シネマ」「南明座」「神田日活館」「シネマ・パレス」

・往年の名作映画 幻の予告篇上映

 『駅馬車』『モダンタイムス』『第三の男』『禁じられた遊び』…

 

【お宝コーナー】

・ 野口久光 シネマアートグッズ

・映画関連書籍、雑誌

・懐かしの名作映画DVD

・必見!映画関連お宝グッズⅠ

 映画パンフレット、チラシ、ポスター、関連書籍、レコード…

・必見!映画関連お宝グッズⅡ

 ハリウッドコレクション限定グッズ

 (マスク、オルゴール、マグカップ、直筆サイン入り写真パネル…)

 

*****千代田図書館からのお知らせ*****

千代田図書館9階で配布している

「図書館コンシェルジュの 本と街の案内所 見聞調録」vol.16では

「特集:映画と神保町」と題して、関連情報を掲載しています。

千代田図書館にお越しの際は「見聞調録」もぜひご覧くださいね。

Posted at:14:00

連続講座「能楽師:安田登さんと読む 平家物語」のお知らせ

千鳥ヶ淵のそばにある「ギャラリー册」より、

<册塾>という連続講座のお知らせが届きました。

講師の安田登さん、能楽師としての活動だけではなく

古典文化、古代文字、論語など、さまざまな分野に

精通され、多方面でご活躍されています。

 

▲写真:安田登さん

 

昨年は、千代田区読書振興センターが主催する

夏休みの親子向けイベントにもご登壇いただきました。

 *昨年のイベントの様子はコチラ(「からだで感じる「能」と漱石」)

 

ギャラリー册はロケーションも素敵なので、

ぜひ一度、足を運んでみてくださいね。

 

 

+++++++++++++++++++ 

 

册塾・第二弾 連続講座

「能楽師:安田登さんと読む 平家物語」

平清盛(きよもり)を中心とする平家一門の栄華とその没落・滅亡を描いた軍記物である

「平家物語」は、平家一門の人々の魂を慰める鎮魂の作品です。

貴族政治から武家による政治に転換させた平家一門は、

それゆえに滅ぼされなければならなかった。その哀しくも荒ぶる魂を鎮めるための作品です。

平氏という大きな仮想主人公のもとに、物語の主人公が次々と変化していきながら、

いくつものお話が綾錦の織物のように複雑にからまりあって、美しい物語絵巻を展開していきます。


中世、物語が人の世界でどのような意味をもっていたのかというところから、物語を精読、

読み解いていきます。「平家物語」は、能の台本、謡曲と同じく、本来は琵琶法師が

語るための台本でした。声に出して、そして節をつけて読んではじめて作品のもつ力を

感じることができます。実際に声を出して朗誦し、当時に身を寄せ、現代日本に生きる

私たちの思考を深めてみたいと思います。平家物語に依拠した能の物語の紹介もします。

 

〔開催日〕 33()421()526()623()714 ()
〔時 間〕
 14時~17時(開場は13時30分~)
〔参加費〕
 各回4,000円(ティー付/税込) 学生1,500円割引
〔会 場〕
 ギャラリー册/千鳥ヶ淵(千代田区九段南2-1-17)

 

 〔ご予約〕 ファックスまたはお電話にてお申込みください。
 ※ファックス用申し込みフォーム

 →http://www.satsu.jp/kudan/%B0%C2%C5%C4%C0%E8%C0%B8%B9%D6%BA%C22012L.php

 ※定員になり次第、締切とさせていただきます。

 

 〔お問合せ・ご予約〕 ギャラリー册 

 TEL:03‐3221‐4220 FAX:03-3221-4230

 

★詳細はコチラ(ホームページ)

Posted at:15:00

2/3~16「イタリアの絵本と子どもの本」展 イタリア文化会館

千鳥ヶ淵の近くにある、近代的な赤色の建物「イタリア文化会館」

ご存じですか?イタリア政府の機関で、イタリア語、文化講座の他、

イタリアに関する多種多様な催事が行われています。

今回は、イタリア文化会館で開催される絵本の展覧会のお知らせです。

 

第3回「イタリアの絵本と子どもの本」展

絵本のなかのイタリア

 

会期 2月3日(金)~2月16日(木) 

時間 11:00~18:00 ※日曜休館

会場 イタリア文化会館 エキジビションホール(アクセス

問合せ イタリア文化会館図書室 ℡ 03-3264-6011(内線23)

★詳細はコチラ(ホームページ)

 

≪展示作品の一例≫

 

Si puo, ill. di Alessandro Sanna

 

  

A spasso per Venezia, ill. di Allegra Agliardi

 

≪展示概要≫ 

第3回「イタリアの絵本と子どもの本」展では、

イタリアの街、歴史、美術、社会、学校、家族、食べ物などの

テーマを12のセクションにわけ、近刊を中心に約250冊を展示

します。紹介される機会の少ないイタリアの創造性に富んだ

絵本をお楽しみください。
1冊1冊が紡ぎだす事象がジグソーパズルの1ピースとなり、

それらの組み合わせでイタリアという国がくっきりとした形

となって現れてくる、そのような本が選ばれています。

これらの絵本を通して、みなさまのイタリア観や知識が

さらに豊かになることを期待しています。
展覧会を監修するAndersenは、イタリアで児童書専門の

月刊誌を刊行し、関連する企画を手がけ、毎年イタリアの

子どもの本を対象にした賞(Andersen賞)を授与しています。

同時開催:
Dear JAPAN~世界の絵本画家からの希望のメッセージ~

世界の絵本画家から、東日本大震災に見舞われた日本に

贈られたイラストを展示します。大震災に心を痛め、

日本を思う気持ちがこもったメッセージも添えられています。
協力:(株)アート絵本、いたばしボローニャ子ども絵本館 

販売コーナー:
イタリア書房と紀伊國屋書店からの委託により、

イタリア語の絵本を販売します。

また、Dear Japanポストカードのチャリティー販売も行います。

Posted at:15:30

カヴァーノチカラ5「感じる装丁」展 26日まで

1899年創業の紙の専門商社「竹尾」見本帖本店(神田錦町)

2階で開催中の展示のお知らせです。

 

   

特別展 Book Space〔本の風景〕31 カヴァーノチカラ5「感じる装丁」 

 

期間 開催中~12月26日(月)まで ※土日祝休

時間 10時~19時 ※20日は終日クローズ、最終日は17時まで 

場所 竹尾 見本帖本店(神田錦町3-18-3)

★詳細はコチラ

 

日本図書設計家協会の装丁家が、オリジナルのブックカヴァーを

デザインする展示会「カヴァーノチカラ」は、これが5回目。

今回は68人の装丁・装画家が「感じる装丁」をテーマに

ファインペーパーと特殊印刷を用いて

『星の王子さま『クリスマス・キャロル』竹取物語』

児童文学3作品でオリジナルブックカヴァーを制作しています。

 

 

同じ文学作品でも、装丁が異なるとこんなにも雰囲気が変わる!

という楽しい展示です。実際に手にとって見ることができるので、

箔押し加工(ホログラム箔など)、モコッと盛り上がるバーコ印刷など

さまざまな特殊印刷や、なめらかな革のような紙、上品な光沢のある紙

などのファインペーパーの数々を、じっくりと楽しむことができます。

 

同じ装画で、数種類の紙が使用されていると、その違いが明らかで

紙を選ぶのがどんなに難しく、また楽しい作業だろうと想像してしまいます。

 

▲装丁:後藤祥子 オフセット4色印刷+用紙3種類刷り 

 

▲装丁・装画:竹田壮一朗 オフセット4色印刷+用紙3種類刷り

 

▲装丁:上野かおる 装画協力:出口敦史

 オフセット1色印刷(スミ)+箔押し加工(ホログラム箔)

 

▲装丁:山口真理子 装画:荒木慎司

 オフセット4色印刷+バーコ印刷

 

2階は、展示スペースのほかに、手製本の工房「美篶堂」

のショップが入っていて、職人の技が光る美しいノートなど

オリジナル文具が購入できます。(詳細はコチラ

1階には、約300銘柄の紙が色のグラデーション別に並び

外の通りから見ても、とてもきれいです。

(A4サイズの紙が購入可能)

ぜひ一度足を運んでみてくださいね。

 

株式会社 竹尾 見本帖本店(10:00~19:00/土日祝休)

Posted at:11:30

11/26『近代建築世界一周』スライド&トークイベント(東欧編)

三番町にある、その名も「SAN BAN CHO CAFE」で開催される

イベントのお知らせが届きました。

『近代建築世界一周』の著者・撮影者であり、建築家でもある

桜本将樹さんによるスライド&トークイベント。

前回の「北欧編」に続き、今回は「東欧編」

土曜の午後のひとときを、旅する気分で過ごせそうですね。

 

 

★松本将樹スライド&トークイベント vol.8

 「東欧 旅と建築 思いがけない出会い」

 

日 時 11月26日(土)15:00~(14:30受付開始)

会 場 SAN BAN CHO CAFE/千代田区三番町28-4(MAP

参加費 ¥2,000-(1ドリンク+スイーツのセット含む)

予 約 sas.ivent@gmail.com

    題目「11/26イベント参加」と記入の上、

    お名前/人数/ご連絡先をお伝え下さい。

★詳細はこちら 

  

『近代建築 世界一周 - Modern Architechture 101-』の

著者・撮影者であり建築家でもある 桜本将樹氏による

スライド&トークイベント。

 

近代建築を追いかけて世界一周旅行をし、記録をした膨大な写真より

東欧諸国で出会った興味深い建築、旅先の風景をお見せしながら

その魅力を語ります。

 

モスクワから始まり、バルト3国、ドイツ、チェコ、

ハンガリー、スロベニア、ブルガリアなど。

 

いまだ未知の感覚・神秘的感覚を感じることのできる東欧諸国は

まさに思いがけない「出会い」の記録となりました。

何気なく歩き、過ごす時間の中で「出会う」建築、人、食事、文化。

そこには旅をし続ける人たちが共通して愛する感覚。― 本質があります。

 

コルビュジェ、フランク・ゲーリーといった有名な建築家作品をはじめ、

建築としては有名でなく紹介されることは少ないけれど、

心を動かされる興味深い建物たち。― そして旅の話も。

 

どうぞ、東欧諸国の空気に触れ 旅の「出会い」を感じてみて下さい。

 

★参考書籍『近代建築 世界一周-Modern Architecture101-』

著・写真:桜本将樹 ¥2,310(税込)

発売:2009/1/30  発行:株式会社ADP

Posted at:09:00

講座「本の一生 ―本の街・神保町で考える―」

明治大学リバティーアカデミー(会員制の生涯教育機関)で

「本の街・神保町を元気にする会」共催の講座が開催されます。

豪華講師陣による、神保町ならではのお話が聞けそうです!

参加には明治大学リバティアカデミーへの入会が必要ですが

会員になると、明治大学図書館の館内閲覧・館外貸出が利用

できたり、学内の書店で図書・雑誌が10%割引になる、などの

特典もあるようですよ。ご興味のある方はコチラをご覧ください。

 

*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*

講座「本の一生 ―本の街・神保町で考える―」 

〔概要〕

期間 10月8日(土)~12月17日(土) (全6回)

時間 13:00~14:30

定員 40名

受講料 6,000円

場所 明治大学 駿河台キャンパス

★申込み・詳細についてはコチラ

 

〔趣旨〕

世界にも例のない本の街・神保町を舞台に、本がどのようにして誕生し、

どのような軌跡をたどって読者の手に渡り、読まれ、さらに

古書としての第二の人生を歩むのか、本の一生を長年神保町において

編集、出版、販売を担って来たその道のプロの口から語っていただき、

電子出版などにより出版文化が大きく変わろうとしている今日、

改めて読書の意味や愉しみ、本の奥深さ、可能性を考えます。
「本の街・神保町を元気にする会」と本の街に立脚する明治大学が

連携し、この街の歴史や文化を知り、ますます元気な神保町づくりを

支援する人々の輪をつくる機会とします。

 

1)人はなぜ本を読むのか

  ―読者の存在、読者としての学生 

 講師:土屋恵一郎氏(明治大学法学部教授、同教務担当常勤理事)

 

2)本の企画はどうたてられるのか

  ―発想法

 講師:鷲尾賢也氏(評論家)

 

3)本はどのようにしてつくられるのか

  ―装訂・印刷・製本

 講師:広岡克己氏(小学館専務取締役)

 

4)本はどのように流れ、売られていくのか

  ―取次ぎから書店、店頭、購読者まで

 講師:関根正之氏(元講談社取締役)

 

5)本はどのように第二の人生を過ごすのか

  ―古書という森、本の街神保町の成り立ち

 講師:八木壮一氏(八木書店社長、日本古書通信社社長、神田古書店連盟顧問)

 

6)本の未来はどうなっていくのか

  ―状況と展望を巡ってパネルディスカッション

 講師:山口昭男氏(岩波書店社長)、

    星野渉氏(文化通信社取締役編集長、日本出版学会事務局長)、

    柴田信氏(岩波ブックセンター信山社社長)、

    鷲尾賢也氏(評論家)

Posted at:13:00

10/1 フォーラム「絵本・物語とことばの世界」

回は、財団法人 文字・活字文化推進機構主催イベントのご案内です。

 

フォーラム「絵本・物語とことばの世界」 ※要申込

「子どもの読書活動推進法」が施行されて今年で10年。

日本児童文学研究者の宮川健郎さんと絵本作家の浜田桂子さんを

講師に迎え、子どもの想像力やことばの力ををはぐくむ読書への

熱い思いを語り合っていただきます。


*主催 文字・活字文化推進機構

*共催 読売新聞社、活字文化推進会議

 

日時

 10月1日(土)13:30~15:30(13:00 開場予定)

会場

 日本プレスセンタービル10階ホール(東京都千代田区内幸町)
 ※アクセスはこちら

定員

 300名 (参加費無料)

 

★お申込み方法、詳細についてはこちらから。

 
プログラム
 ●基調講演「命のまぶしさを伝える」
   浜田 桂子(絵本作家)


 対談「絵本・物語とことばの世界」
  出演
   宮川 健郎(武蔵野大学教授)
   浜田 桂子(絵本作家)

  

 

************************

☆浜田桂子さんの絵本(千代田図書館所蔵)一部紹介

 

『あめふりあっくん』 

 浜田桂子・著 佼成出版社 

 

『あやちゃんのうまれたひ』≪こどものとも≫傑作集

 浜田桂子さく・え 福音館書店

 

 

『てとてとてとて』 

 浜田桂子さく 福音館書店

Posted at:09:00

千代田図書館 ミニ展示「フレデリック・バックの映画」

現在、千代田図書館9階の第2展示ウォールにて

神保町シアターで上映中の「フレデリック・バックの映画」

関連する図書のミニ展示を行っています。

 

 

フレデリック・バック氏は、アカデミー賞(短編アニメーション部門)を

2度受賞した、世界で最も尊敬されるアニメーション作家の一人です。

神保町シアターでの作品上映のほかに、東京都現代美術館(江東区)では

展覧会も開催中です。ぜひ回遊してお楽しみください。

 

◆千代田図書館 

 ミニ展示「フレデリック・バックの映画」

 期間 展示中~10月2日(日)

 場所 千代田図書館9階 第2展示ウォール

 内容 上映作品の1つ『木を植えた男』の絵本、

    『木を植えた男』原作者ジャン・ジオノの著作、

    バック氏に関する本、アニメーション関連本など

    ※映画や展覧会の割引券も設置しています!

 

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◆神保町シアター

 作品上映「フレデリック・バックの映画」

 日時 10月2日(日)までの土・日・祝日18:00~

 場所 神保町シアター(神田神保町1-23)

 料金 一般:1,800円/学生:1,500円/

     シニア:1,000円/小学生以下:500円

 

 ★その他、詳細はコチラ(神保町シアターHP)

 

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◆東京都現代美術館

 展覧会「フレデリック・バック展」

 会期 10月3日(月)まで 

    ※好評につき、会期が1日延長されています!

 時間 10:00〜18:00 

    ※9月の土曜日は~20:00まで開館(入場は閉館の30分前まで)

 場所 東京都現代美術館(江東区三好4-1-1)

 料金 大人・大学生1,200円/中高生900円/小学生600円

 

 ★その他、詳細はコチラ(東京都現代美術館HP)

Posted at:09:00

10/2、3「和本シンポジウム」 10/2「南方熊楠シンポジウム」

今日は千代田区内のイベント情報をお届けします。

 

●10月2日(日)、3日(月)の2日間、東京古書会館にて

東京古典会創立100周年記念「和本シンポジウム」が開催されます。

 

 

貴重書展、古典籍展観大入札会(11月開催)の出品物プレビュー、

浮世絵版画の摺りの実演と体験ワークショップ、

ロバート・キャンベルと木内昇のトークライブ、

「古本屋になるには講座」など見逃せないイベントが盛り沢山です。

 

  日時 10月2日(日)12:00~18:00、3日(月)11:00~16:30

  場所 東京古書会館(神田小川町3-22)

  ★詳細はコチラ(東京古典会ホームページ) ※入場無料

 

なお、「古本屋になるには講座2011」は

~9月21日(水)18:00までに事前申込が必要です!

 

 「古本屋になるには講座2011」

  日時 10月3日(月)13:00~16:00 

  定員 70名(応募者多数の場合は抽選) ※参加無料

  ★詳細・申込みはコチラ(東京古書組合)

 

ほかでは見聴きすることのできない内容です。

ぜひ足を運んでみてください。

 

・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・

 

●同じく10月2日(日)、明治大学リバティアカデミーでは

南方熊楠シンポジウム ~南方熊楠のエコロジー思想とは何か?~」

が開催されます。オープン講座なので、会員以外の方も広く受講が可能。

参加費無料のシンポジウムです。(要・事前申込

作家の荒俣宏さんをはじめ、豪華な面々がご登壇されるようですよ!

 

  日時 10月2日(日)13:30~17:00

  場所 明治大学 駿河台キャンパス アカデミーコモン3階アカデミーホール

  主催 和歌山県・明治大学
  共催 環境省  

  ★申込方法・詳細は、コチラ

 

  <プログラム>(明治大学リバティーアカデミーHPより引用) 

   ○プロローグ(5分)
    スライドショー「南方熊楠へのいざない」写真:鈴木理策
   ○ 主催者挨拶(5分)
    和歌山県知事
   ○ 基調講演(40分)
    「エコロジーの先駆者 南方熊楠」荒俣宏(作家)
   ○ 講演(60分)
    「生命誌の世界と熊楠」中村桂子(JT生命誌研究館館長)(20分)
    「熊楠のエコロジー思想」井川憲明(元明治大学農学部教授)(20分)
    「熊楠の愛した生物多様性の宝庫 熊野」黒田大三郎(環境省参与)(20分)
   ~休憩(20分)~
   ○ 座談会(80分)
    荒俣宏・中村桂子・井川憲明・黒田大三郎・仁坂吉伸
    (南方熊楠のエコロジー思想から自然環境・生物多様性・

    熊野の魅力について語りあう)

同時開催「熊楠と熊野」紹介展示

  日時 10月2日(日)10:00~18:00

  場所 明治大学 駿河台キャンパス アカデミーコモン2階

  内容 熊楠の遺品・標本展示/熊楠ゆかりの地の紹介/生物多様性の解説
     南方熊楠の未完成映画「熊楠KUMAGUSU」(パイロット版)上映

 

秋に向けて、各地でイベントが満載ですね。

今後も引き続き、本にまつわる様々なイベント情報をお伝えしていきます。

Posted at:09:30

「文字の学校」で8/6(土)にシンポジウム

前回このブログで紹介しました「もじもじカフェ」の主催者が

その活動をより専門的に拡大させた文字の学校

ちよだプラットフォームスクウェア(神田錦町)にあります。

 

★文字を知る。文字を楽しむ。文字と印刷について学ぶ。

「文字の学校」

ホームページはコチラ

・文字と印刷を取り巻く今日的な話題の共有と議論の場を目指し、

 講座・講演会などを企画・開催。

・少人数の参加者による実践的なワークショップ、見学会、

 研修旅行なども企画。

 

★近日開催の講座/イベント

 シンポジウム

「電子書籍の組版を考える 新たな組版ルールを求めて」

日時 8月6日(土)14:30~17:00(14:00開場/途中休憩含む)

会場 ちよだプラットフォームスクウェア5F 会議室 (地図

定員 80名(先着順・要申込)

受講料 2,000円(当日会場にて支払い)

パネリスト ※50音順

  高瀬拓史さん(イースト株式会社)
  本間 淳さん(フェリックス・スタイル)
  前田年昭さん(編集・校正者)
  村上真雄さん(アンテナハウス株式会社) 

  [司会]道広勇司(文字の学校)


*詳細・申込みは⇒コチラ

 

ちよだプラットフォームスクウェアは、千代田図書館から徒歩圏内にあります。

ご興味のある方はホームページをチェックして足を運んでみてください。

Posted at:17:00

THE TOKYO ART BOOK FAIR 2011

昨年、千代田区外神田の旧・練成中学校を改修して誕生した

「3331 Arts Chiyoda」は、

さまざまなジャンルの第一線で活躍するアーティストやクリエーターたちが、

それぞれの表現を自由に発信する場所です。

ギャラリーでの展覧会や、アーティストによるイベント、ワークショップ、

講習会などが多数行われています。カフェ&レストランもありますよ。

 

 ★「3331 Arts Chiyoda」公式サイトはコチラ

 

7月16日(土)~18日(月・祝)は、

アジア最大の規模を誇るアートブックフェア

「THE TOKYO ART BOOK FAIR 2011」が開催されます。

三年目を迎える2011年は、150組を超える出版社、ギャラリー、

アーティスト、ブックショップ等が世界中から一堂に会します。

 

アートブック、リトルプレス、ZINE(ジン)という単語をよく耳にするけど、

一体どんなものなんだろう??と気になっていた方も、

この機に、その世界をのぞいてみませんか。

 

   

開催日: 7月16日(土)、17日(日)、18日(月・祝)

時間: 11:00~19:00(最終日は18:00まで)
場所: 3331 Arts Chiyoda 千代田区外神田6-11-4  

※入場無料

★詳細はコチラ

 

~THE TOKYO ART BOOKFAIRについて~

アジア最大の規模を誇るアートブックフェアです。

三年目を迎える2011年は、150組を超える出版社、

ギャラリー、アーティスト、ブックショップ等が

世界中から一堂に会します。

 

フェアに合わせ発表される新作を、

出展者とのコミュニケーションを楽しみながら

購入することができます。

 

本年度のメインテーマは「TIMELINE」です。

過去・現在・未来を繋ぎ、進化し続けるアートブックの

魅力を再発見していく場所となるでしょう。 

 

~PARTICIPANTS(出展者)~

 ★出展者情報はコチラ

 

~EXHIBITIONS(特別展示)~  

Feminine ―Artists Publications

      by Women in the U.S. and Japan―】

日本とアメリカという二つのカルチャー大国にフォーカスし、

独自の進化を遂げた女性による表現をZINEやアートブックを

通して探ります。

 

There is Xerox on the Insides of Your Eyelids

カルフォルニアよりRich Jacobsをキュレーターとして招き、

1980年代のスケート・ジン、ゼロックスアートを一堂に集めます。

  

Special Edition Lounge with Karimoku New Standard

オリジナリティの高い装丁や特別なコンテンツ、

限定部数で発行されるスペシャル・エデイション(特装版)を

karimoku New Standardの家具と共にスタイリング。

 

~PROJECTS(その他)~

ZINES MATE SHOP

国内外のアーティストブック・ジン・雑誌を150タイトル以上

取り揃え、展示・販売を行います。

  

BAGGU×ZINES MATE

東日本大震災チャリティー企画として、

THE TOKYO ART BOOK FAIR 2011トートバッグを

会場にて販売します。

 

【成瀬つばさ×ZINES MATE

iPhoneアプリ「ラップムシ」等で注目を集める

メディアアーティスト、成瀬つばさが本年度のメインヴィジュアル、

THE TOKYO ART BOOK FAIR モバイルサイトを制作します。

 

SCREENING HOW TO MAKE A BOOK WITH STEIDLE

アートブック出版社の最高峰STEIDLEのプロフェッショナルな

本作りのようすをつづったドキュメンタリー映画を上映します。

 

Posted at:13:00

神保町シアター「フレデリック・バックの映画」

明日、7月2日(土)より神保町シアターで始まる

「フレデリック・バックの映画」のお知らせです。

**************************

 

高畑勲、宮崎駿をはじめ、世界のアニメーション作家に

決定的な影響を与えたアニメーション界の至宝フレデリック・バック。

2011年夏、東京都現代美術館でその作品と波乱万丈の人生を、

およそ1000点もの展示作品で紹介する「フレデリック・バック展」が

開催されます。世界初のスケールとなる、この展覧会開催期間中、

アカデミー賞受賞作「クラック!」「木を植えた男」を含む

珠玉の短編4作品の劇場公開が決定しました。

高畑勲監修による、新字幕・ニュープリントでお届けする本作をお見逃しなく。


★上映期間 7月2日(土)~10月2日(金)

★上映スケジュール、作品等の詳細はコチラ

 

初日の7月2日(土)は、公開記念の来場者プレゼントや

トークショーが予定されているようですよ。

神保町シアター近隣には、映画の余韻にひたれる

神保町ならではの喫茶店がたくさんあります。

また、千代田図書館では、上映作品「木を植えた男」の絵本や、

その原作者ジャン・ジオノの本などを所蔵しています。

さらに、「フレデリック・バック展」が開催される

東京都現代美術館の最寄り・清澄白河駅は、神保町駅から

地下鉄半蔵門線で約10分というアクセス至便な場所にあります。

この機にぜひ、フレデリック・バックの世界を堪能してください。

Posted at:10:00

「第46回 七夕古書大入札会」出品物を展示中

千代田図書館9階に設けている、神田古書店連盟との連携展示・

出張古書店コーナー「としょかんのこしょてん VOL.49」のご案内です。

 

大正100年 今甦る、「その光と影」関連展示

―「第46回 七夕古書大入札会」出品物より―

会期 開催中~7月4日(月)予定

担当 明治古典会(東京古書組合の専門書市会)

 

「としょかんのこしょてん」では、毎回異なる古書店が担当となって

その古書店ならではの商品や、貴重な商品を展示していただいていますが、

今回は、7月に開催されるオークション「第46回 七夕古書大入札会」に出品される

約500点の中から、芥川龍之介の直筆ノートなど9点が展示されています。

今年は、1912年の大正元年から100年目にあたる節目の年。

大正の時代を飾るにふさわしい貴重な古書をぜひ見にいらしてください。

 

~展示品の一部紹介(金額は最低入札価格)~

▼椒図志異 芥川龍之介怪談蒐集ノート 1冊 700万円

 

▼国粋 創刊~終刊揃 竹久夢二 国粋出版社 15冊 20万円

 

▼東京市及接続郡部 地籍台帳 地籍地図 3冊 45万円

 

 

※図書館にも『地籍台帳・地籍地図』はありますが、これがそのホンモノ(原本)ですね。

 (←図書館にあるものは縮刷版)

 

☆☆☆明治古典会主催「第46回 七夕古書大入札会」について☆☆☆

(→ポスター詳細はコチラ

【一般公開下見日】7月8日(金)10:00~18:00、9日(土)10:00~17:00

【会場】東京古書会館(千代田区神田小川町3-22) ※入場無料

【問合せ】明治古典会 03-3293-0161

 

一般公開下見日は「見るだけ」も、もちろん可能です。

貴重な古書がズラリ勢ぞろいしていると思いますので

どうぞこの機に足を運んでみてください。

Posted at:10:00

美女と探偵~日本ミステリ映画の世界~

 

神保町シアターでは、6月4日(土)からの4週間、

本格ミステリ作家クラブ10周年記念企画として

「美女と探偵~日本ミステリ映画の世界~」

と題した特集上映を行っています。

 

★上映作品・スケジュールについて⇒コチラ

★本格ミステリ作家クラブとは⇒コチラ

 

週末の上映では、ミステリ作家の芦辺拓さんを聞き手として、

辻真先さん、有栖川有栖さん、北村薫さん、京極夏彦さんという

豪華な面々をゲストに迎えてのトークショーを行う回もあります。

どんな話が聞けるのか?この特別企画、乞うご期待。

 

★トークショーの詳細について⇒コチラ

 

 

また、この特集上映に合わせて、千代田図書館では

上映される映画の原作本(上映作品の一部)や、

本格ミステリ作家クラブ関連の本などを展示しています。

 

 

「神保町シアター協力ミニ展示」

期間 開催中~7月1日(金)

場所 千代田図書館(区役所9階) 第2展示ウォール

 

映画を観た後に、図書館で原作を読んだり、

原作や原作者の他作品を活字で読んでから映画を観にいったり、

古書店でミステリー本をあさったり。

神保町シアター、古書店街、千代田図書館、をめぐりながら

ミステリーの世界を存分にお楽しみください。

Posted at:18:00

5/28 講演会「著者の声に"いま"耳をすます」

今日はGAIA お茶の水店(有機野菜、マクロビオティック食材、

オーガニック&エコロジー雑貨のセレクトショップ)の2階にある

書店「オーガニックブックス みみをすます書店が主催する

講演会のお知らせです。
 

*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*

5月28日(土)「著者の声に“いま”耳をすます」

 

今起きている事実に目を向け、これからのあり方を具体的に考え、

書店という枠を超えて行動していきたいと考えております。

そのために「今起きていること、これからどういう意識で行動を

していくべきか」、著者の方の声を聞く緊急講演会を開催します。

  

第1部 10時~12時(9時40分開場)
藤村靖之(非電化工房主宰)×辻信一(文化人類学者、環境運動家)

 

第2部 13時~15時(12時40分開場)
野村昇平

(『国の理想と憲法 ―「国際環境平和国家」への道』(七つ森書館刊)著者)

 

第3部 16時~18時(15時40分開場)
寺田啓佐(自然酒蔵元「寺田本家」社長) 

ナビゲーター・吉度日央里

 

会場 全電通労働会館(千代田区神田駿河台3-6)(MAP

参加費  各回1,000円 ※100円を東日本大震災の義援金として集計します。

定員 各回50名

★お申込み、詳細はコチラ

 

〔講師プロフィール〕

☆藤村靖之(ふじむら・やすゆき)

1944年、満州生まれ。大阪大学大学院基礎工学研究科・博士課程卒、工学博士。

(株)コマツ熱工学研究室長、(株)カンキョーを設立し代表取締役などを経て、

現在は非電化工房、発明工房、発明起業塾などを主宰している。

科学技術庁長官賞、発明功労賞、94年ベンチャーオブザイヤーなどを受賞。

著者『さあ、発明家の出番です!』(風媒社)、『愉しい非電化』(洋泉社)ほか。
 

☆辻信一(つじ・しんいち)

文化人類学者、環境運動家。16年の北米での海外生活を経て、

現在明治大学国際学部教授。「100万人のキャンドルナイト」呼びかけ人代表や

環境文化NGO ナマケモノ倶楽部世話人として、"スロー""GNH"などをキーワードに、

数々の環境文化運動や環境共生型ビジネスに取り組む。

著書『スロー・イズ・ビューティフル』(平凡社ライブラリー)、

『カルチャー・クリエイティブ』(ソトココト新書)など。

最新刊は『幸せって、なんだっけー「豊かさ」という幻想を超えて』(ソフトバンク新書)、

編著書に『GNH- もうひとつの(豊かさ)へ、10人の提案』(大月書店)。
 

☆野村昇平(のむら・しょうへい)

1944年生まれ、熊本県出身。71年、東京大学大学院農学系研究化博士課程修了。

4年間の教員生活の後、群馬県赤城山麓に居を構え、自然農を営みながら

「人間のための教育」を主眼とする青少年のための私塾「全生塾」、

ならびに「自覚と平和の研究会」を主宰。

『国の理想と憲法 ―「国際環境平和国家」への道』(七つ森書館)、

『Beyond National Egoism(ビヨンド ナショナル エゴイズム)』

(『国の理想と憲法』(改定英語版))(まみず出版)。

ヨーロッパを中心に、自覚と平和についての講習会など。

スペイン、マドリッド近郊のツデラ市主催の平和シンポジウムに

特別ゲストとして招待、講演。
 

☆寺田啓佐(てらだ・けいすけ)

1948年、千葉県生まれ。自然酒蔵元「寺田本家」23代目当主。

1974年、300年続く老舗の造り酒屋「寺田本家」に婿入りする。

1985 年、経営の破綻と病気を機に、自然酒造りに転向。

自然に学び、原点に帰った酒造りによる「五人娘」を製造販売する。

その後、発芽玄米酒「むすひ」や、どぶろくの元祖「醍醐のしずく」など、

健康に配慮したユニークな酒を次々と商品化し、話題を呼んでいる。

酒造業のかたわら、教育や食、環境といった生命にかかわる問題をテーマに

地域貢献に努め、地元の教育委員長や学校給食運営の会長などを歴任する。

著書に『発酵道- 酒蔵の微生物が教えてくれた人間の生き方』

(河出書房新社刊)などがある。
 

☆ナビゲーター・吉度日央里(よしど・ひをり)

オーガニック・ジャーナリスト

(書籍の著作・編集、DVD の制作、トークイベントの開催)。

マクロビオティックインストラクター(ムスビの会認定)。

「マクロビオティック・ピクニック」主宰。

『美人のレシピ』(山村慎一 郎著・中島デコ料理/洋泉社)、

『発酵道』(寺田啓佐著/河出書房新社)、

『自然治癒力をひきだす生きかた』(大森一慧著/サンマーク出版)

などの編集を手がける。

農を広めるプロジェクト「種まき大作戦」の出版部門を担当。

『半農半X の種を播く』や『土から平和へ』

(以上2冊塩見直紀と種まき大作戦編著、コモンズ)、

『土にいのちの花咲かそ』(加藤登紀子著、小社)などを制作。

Posted at:10:00

5/24 講演会「書誌学入門―江戸の版本を中心に―」

今日は、今月24日(火)に東京古書会館で開催される

東京古典会創立100周年記念講演会(入場無料)のお知らせです。

 

 

 

東京古典会創立100周年記念講演会

書誌学入門 ―江戸の版本を中心に―

講師 堀川貴司氏(慶應義塾大学附属研究所 斯道文庫教授)

日時 5月24日(火)開場17時30分/開演18時(終演予定20時)

定員 先着70名/入場無料

会場 東京古書会館 7階大会議室(千代田区小川町3-22(MAP))

★詳細はコチラをご覧下さい。

 

*東京古典会 について

古書籍業を営む店の集まりである東京古書組合のなかで、

古典籍をおもに扱っている業者がつくっている会で、

現在28店が加盟しています。

東京古書会館では毎週火曜日に、この東京古典会による市が開かれています。

ここには全国から集まってきた和本(古典籍)が出品され、

同業者によって入札されています。

この市には、東京古典会の会員のみならず、東京やその近郊、

北は北海道から南は九州までの古書店が出品したり、

買ったりすることができる仕組みになっています。

年に一度の大入札会が毎年11月の中旬、古典籍のなかでもとくに希少、

貴重な品を選んでおこなわれます。 ふだんは同業者の間の市ですが、

このときは一般のお客様も会場にお越しいただき、

売買に参加していただくのです。

Posted at:10:00

5/21 講演会「私を語るということ」島田雅彦さん

今日は、法政大学大学院国際日本学インスティテュートが開催する

合同演習公開講座のお知らせです。

*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*

 

法政大学大学院国際日本学インスティテュートでは、

大学院の合同演習を公開しています。
今年度の第2回目は、島田雅彦氏(小説家・国際文化学部教授)を

お招きして行います。入場無料、先着順です。

テーマ:「私を語るということ」
日 時:5月21日(土)16時50分~20時
会 場:法政大学大学 市ヶ谷校舎(千代田区富士見2-17-1) 

     大院棟(旧92年館)201、203(MAP

 

お問い合わせ
法政大学大学院
国際日本学インスティテュート専攻委員会
IIJS2003@gmail.com

Posted at:11:50

「イタリアブックフェア2011」今月16日まで開催

九段南にあるイタリア文化会館にて、昨日7日から

「日本語で読むイタリア イタリアブックフェア2011」

が開催中です。

08年以降に出版された本が約800点展示(ほとんどが購入可能)

されるほか、CD・DVDの販売、バーゲンコーナーもあります。

 

マンガ『テルマエ・ロマエ』の特別展示、著者・翻訳者による本の紹介、

イタリアPOPS関連イベント、本場のコーヒーの販売なども行われ、

イタリア文化を満喫できそうですね。

会館近くの、千鳥ヶ淵緑道の桜も見ごろです。

お散歩がてら、足を運んでみてはいかがでしょうか。

★詳細はコチラ

 

(写真:イタリア文化会館)

 

「日本語で読むイタリア イタリアブックフェア2011」

(入場無料)

会期 開催中~4月16日(土)

時間 11:00~18:00

場所 イタリア文化会館 エキジビジョンホール

アクセス コチラ(住所:九段南2-1-30)

*各イベント(入場無料・当日先着順)の開催日時など、詳細はコチラ

Posted at:16:10

安田登さんと読む古典シリーズ 松尾芭蕉・おくの細道

千鳥ヶ淵にある「ギャラリー册(さつ)」をご存知ですか?

 

 

現代ガラスなどの工芸作品を展示するギャラリースペースと

カフェのほか、松岡正剛さんが編集する書棚(閲覧可)があります。

壁一面のガラス窓からは千鳥ヶ淵公園の緑が楽しめる空間で、

ざわついた心を落ち着かせたい時などには特におすすめです。

 

花見の季節には、カフェで千鳥ヶ淵の桜を見ながら、お花見弁当を

食べられる「観桜会」(完全予約制)が人気。

 

今日は、そんなギャラリー册で現在開催中の講座をお知らせします。

既に1、2回目は終了していますが、各回ごとの申込・参加が可能です。

 

~+*+~+*+~+*+~+*+~+*+~+*+~+*+~+*+~+*+~+*+~

 

「能楽師 安田登さんと読む古典シリーズ 

            松尾芭蕉・おくの細道」(全6回)

 

ふつうに読んでいてはわからない『おくの細道』の本当の面白さを

安田登さんが芭蕉が込めたさまざまな企みを解き明かしながら、

絵巻や俳諧や能をめぐります。

参加者同士が話し合いながら、ワークショップ形式で楽しく進みます。

休憩には、ギャラリー册自慢のティーとスイーツでくつろぎながら、

読んで・学んで・遊んでいただきます。

 

 

▲前回までの様子

 

◇開催スケジュール

 第3回 2月20日(日)15:00~17:30

 第4回 4月9日(土)14:00~17:00

 第5回 5月7日(土)14:00~17:00

 第6回 6月19日(日)14:00~17:00

 

◇料金

 4,000円(ティー付/税込) 学生1,500円割引 ※要予約

 

◇会場

 ギャラリー册 (地図はコチラ

 

◇申込先

 第3回目(2/20)の申込みはコチラから。

 第4~6回目の申込みはコチラから。

 

その他、詳細はホームページをご覧ください。

Posted at:13:30

神保町シアター「文豪と女優とエロスの風景」

神保町のすずらん通りから路地を1本入ると

突如として現れる近未来的な建物に入っている

映画館<神保町シアター>をご存知ですか。

1、2ヶ月毎に特集が組まれ、昭和の懐かしい日本映画を

中心に上映している映画館です。

▲映画館<神保町シアター>と、お笑い劇場<神保町花月>

 が入っている神保町シアタービルの外観。

 

これまでにも≪「本の街・神保町」文芸映画特集≫と題した

上映「日本映画★近代文学全集」「昭和の原風景」や

「昭和のこどもたち」「小津安二郎の世界」などが企画され、

神保町シアターならではの特集上映が楽しめます。

 

2月5日(土)からは「文豪と女優とエロスの風景」と題して

「鍵」

 監督:市川崑 原作:谷崎潤一郎 出演:京マチ子ほか

「みだれ髪」

 監督:衣笠貞之助 原作:泉鏡花「三枚続」 出演:山本富士子ほか

「四畳半物語 娼婦しの」

 監督:成沢昌茂 原作:永井荷風「四畳半襖の下張」 出演:三田佳子ほか

「眠れる美女」

 監督:吉村公三郎 原作:川端康成 出演:香山美子ほか

「わが愛」

 監督:五所平之助 原作:井上靖「通夜の客」 出演:有馬稲子ほか

「愛の渇き」

 監督:藤原惟繕 原作:三島由紀夫 出演:浅丘ルリ子ほか

「砂糖菓子が壊れるとき」

 監督:今井正 原作:曽野綾子 出演:若尾文子ほか

・・・など、全28作品が上映されます。

 

上映期間中、監督のトークショーなども予定されていますので

詳しくはぜひホームページをチェックしてみてくださいね。

 

 ★上映スケジュール等の詳細は、コチラ

Posted at:16:50

手芸本の専門店「アートブックショップ」神保町店が5周年

アートブックショップ」は神保町店、池袋店、京都店の

3店舗を展開している手芸本の専門店です。手芸本のほかにも

手芸品の販売や展示、手づくりのワークショップなどが行われ、

毎日、女性客の姿が絶えません。千代田図書館の出張古書店

コーナー「としょかんのこしょてん」を担当されたこともあり、

また距離的にも千代田図書館にいちばん近い書店です。

 

▲フリーペーパー『ヘンデ・フォーラー・イデーン』

 誌名はドイツ語で“両手いっぱいのアイデア”という意味。

 

その「アートブックショップ」神保町店が、開店5周年を記念して

謝恩セールや、手づくりのワークショップを連日開催中!

 

★~1/25(火)まで

「CRAFT TREE -クラフトのなる木-」

ハンガリー刺繍や編物など、様々な分野の作家による

ワークショップが開催されています。

まだ参加可能な回もあるようですよ、詳細はコチラ

謝恩セール(5%~最大50%OFF)も同時開催!

 

★1/27(木)~2/9(水)

「5周年なんてまだまだヒヨっ子、

創立100周年記念クボリキレース社の歴史展」

100周年を迎えたクボリキレース社の貴重なレースサンプルの

展示や、かわいいモチーフレースやカットレース等の販売など。

 

★1/29(土)~2/9(水)

「新着古本1000冊市 -2011-」

手芸本に、クラフトデザイン素材集、絵本、雑誌、実用書などなど、大放出!!
 

 

寒い日には、暖かい部屋の中で、手づくりを楽しむのもいいですね。

海外の手芸本や日本の伝統的な手仕事を紹介する本など、

その図案や丁寧な手仕事を眺めるだけでも温かい気分になりますよ。

 

*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*

アートブックショップ 神保町店 

住所 神田神保町3-19アート九段下ビル1F

電話 03-3230-1811

時間 10:30~18:00

ホームページはコチラ、ブログはコチラ

*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*

Posted at:16:30

三番町のカフェで『近代建築世界一周』トークイベント

千代田区三番町にある、その名も「SAN BAN CHO CAFE」

で開催されるイベントのお知らせが届きました。

『近代建築世界一周』の著書・撮影者であり建築家でもある

桜本将樹さんによるスライド&トークイベント。

詳細・問合せはコチラ

 

 

★桜本将樹スライド&トークイベントvol.7
 『北欧 光と景色の旅-美しい建築をもとめて』

■日時:(1)1月15日(土)
    (2)1月29日(土)
 各回ともに、15:00開始~17:30までに終了(受付14:30~)

■会場:SAN BAN CHO CAFE
 東京都千代田区三番町28-4
 (半蔵門駅徒歩8分、九段下駅徒歩10分、市ヶ谷駅徒歩12分) 

■参加費:2,000円(1ドリンク+スイーツのセット含む)

■要予約 ※予約、問合せについてはコチラ
 

▲過去のイベントの様子

Posted at:13:00

レポート:おさんぽ神保町主催「森崎書店の日々」ロケ地ツアー

神田古本まつりの最終日、11月3日(水・祝)に

神保町の地域情報フリーペーパー「おさんぽ神保町」主催による

「森崎書店の日々」ロケ地ガイドツアーが開催されました。

 

「おさんぽ神保町」vol.10に掲載されている

 「森崎書店の日々」ロケ地をめぐるスタンプラリーMAP

 

神保町が舞台の映画「森崎書店の日々」では、

主人公の貴子が古書店を巡ったり、喫茶店でお茶をしたりと、

神保町のステキな店がたくさん登場します。

今回のツアーでは、そうした映画のロケ地を巡るだけでなく、

“女子”におすすめのスポットを案内していただきました♪

 

 

▲ガイド役は「おさんぽ神保町」編集長の石川さん(写真中央)

 

▲参加者は、老若男女18名。

 

映画「森崎書店の日々」を公開中の<神保町シアター>から出発! 

まずは、歩いて100歩の近距離にある「森崎書店」ロケ地へ。

 

▲「ここなんだ!」と皆さん感慨深げ。

 

実はこの建物、すずらん通りにある紅茶専門店<ティーハウス

タカノ>倉庫兼事務所なのです。<ティーハウス タカノ>は

東京初の紅茶専門店として、1974年にオープン。

以来「紅茶本来の味と香り」を大切に守られています。

 

▲ティーハウス タカノ

 

次に向かったのは、同じくすずらん通り沿いにあるオーガニック

スーパーマーケット<マザーズ>。生産者の顔が見える青果物、

天然酵母パンなどが買えます。今の季節のおすすめは、りんご。

 

▲偶然にも店長さんに遭遇。(写真左)

 

さらに九段方面に歩き、和菓子屋<神田橘昌文銭堂>へ。

 

▲神田明神と銭形平次との結びつきで生まれた

 「銭形平次最中」が有名。

 

路地を抜けて靖国通りへ。古本まつり最終日とあって、

通りは大混雑です!

向かう先は<美術はがきギャラリー京都便利堂>

全国各地の美術館・博物館のミュージアムショップでしか

手に入らない美術絵はがき、便箋、クリアファイルや、

展覧会図録などが購入できます。

 

▲岩波ブックセンター信山社の2階。

 

▲全国の美術館・博物館の情報もあります。

 

人ごみをかきわけて、児童書専門店<ブックハウス神保町>へ。

絵本・児童書、絵本に出てくるキャラクターグッズ、新品の本が

割引価格で手に入る「バーゲンブック」など、欲しいものがたくさん♪

絵本選びは、比較的店内が落ち着く平日をおすすめします。(水曜休)

原画展などが開催されるギャラリーも楽しめます。

 

▲親子連れで店内は大賑わい!

 

ふたたび、神保町交差点へ。

老舗和菓子屋<亀澤堂>と、たい焼き屋たいやき神田達磨>

の紹介がありました。映画のヒロイン・貴子を演じたモデルの

菊池亜希子さんも<亀澤堂>の「豆大福」がお気に入りだそうです。

 

つづいて、ロケ地スタンプラリー設置店舗の喫茶店<きっさこ>へ。

ジャズと珈琲と自家製のケーキやクッキーが楽しめます。

石川さんのオススメは、2階の和室スペース。

予約をすれば、飲み物代だけで利用できるそうですよ。

今回のツアーではお茶をする時間がなかったので、今度はぜひ店内へ!

 

 

▲日本家屋を改装した味わい深い店。 ▲スタンプの型は店によって異なります。

 

続きまして、路地裏の古書店<古書 富士鷹屋>

SF・ミステリー・ハードボイルドの専門店で、

ロケ地スタンプラリーの設置店舗です。

映画では、貴子が古書店巡りで最初に入った店。

 

▲スタンプは店内にあります。

 

ツアーも終盤。次のスタンプラリー設置店舗へ向かいます。

手づくり雑貨や可愛いものが好きな女子には有名な店

<AMULET(アミュレット)>

1階は手づくり雑貨やアクセサリー、手づくり用パーツなどのショップ、

2階はカフェで、外国の絵本を手にとって見ることができます。

 

▲あまりのかわいらしさに戸惑う男性参加者も・・・

 

続いて、アミュレットのすぐ近くにある<カフェ フルーク>へ。

ドイツ・チェコのビールや、世界各国のリキュールが楽しめる

カフェです。富山県出身の店主が、神保町のアボカド料理の

店<アボカフェ>で修行した後にオープンしたお店です。

 

▲路地裏にひっそりと佇む素敵な空間。

 

最終地点まであと少し!映画でも古書市のシーンで

登場する<東京古書会館>を通り・・・

 

▲即売展などでは、一般の人も古本漁りができます。

 

そしていよいよツアーの最終目的地、

<Voici cafe(ヴォアシィカフェ)>に到着です!

↑店はもちろん、ホームページもとても素敵なので

クリックしてご覧ください♪

 

▲ここもロケ地スタンプラリー設置店舗です。

 

▲神保町シアターの細谷支配人も合流。(写真左)

 

参加者の皆さん、そして主催の石川さん、お疲れさまでした!

マスターの美味しい珈琲やスイーツを楽しみながら

思い思いにツアーを振り返り、個々に解散となりました。

 

☆参加者の感想☆

「楽しかったです。」「次のツアー開催はいつですか?」

「神保町にこんなに女子向けの店があるなんて知りませんでした。」

「映画のロケ地が巡れてよかったです。」

「自宅と職場の往復ではなく、もっと歩いてみようと思いました。」

 

映画ロケ地と神保町を満喫できる充実のツアーでした。

なにより、おさんぽ神保町の石川さんや神保町シアターの細谷さんの

“神保町愛”がたっぷり感じられました。

映画「森崎書店の日々」をきっかけに、もっとたくさんの方に神保町に

足を運んでいただき、町を楽しんでいただけるといいですね。

楽しい1日をありがとうございました!

 

******おしらせ******

千代田図書館でも恒例の<図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアー>

を11月13日(土)に開催します!今回は「森崎書店の日々」編として、

原作者の八木沢里志さんと一緒に神保町を歩きます。(詳しくはコチラ

一度すでに申込みの受付は終了していたのですが、先日の台風の影響で

開催日を変更したことから、先着4名の追加募集を行います。

 

追加募集は11月5日(金)~10日(水)の平日10:00~18:00受付。

※先着4名に達し次第、受付を終了します。

電話(03-5211-4289・90)または図書館10階カウンターでお申込みください。

 

Posted at:18:00

本日より公開!映画「森崎書店の日々」

第3回ちよだ文学賞の大賞受賞作品「森崎書店の日々」

(八木沢里志・作)が映画化され、

本日より神保町シアターほかで全国順次公開されます!

物語の舞台は神保町。心温まるストーリーで、

この秋、ぜひ多くの方に見ていただきたい作品です。

 

 ★映画「森崎書店の日々」公式サイトはコチラ

 

また、秋の神保町は

「名物・神田古本まつり」 10/27(水)~11/3(水・祝)

「神保町ブックフェスティバル」 10/30(土)31(日)

などで大いに賑わいますので、

祭りの雰囲気も味わいに来てくださいね。

 

 

Posted at:10:00

10/11(月・祝)は「豆本カーニバル」

みなさんは3連休をいかがお過ごしでしょうか?

神保町では、明日、古本まつりに先駆けて

豆本(※)のイベントが開催されるようです。

感動の豆本世界をご堪能あれ♪

 

※豆本とは※

手のひらに収まる、文庫本の半分くらいまでのサイズの本のこと。

 

★豆本カーニバル★

 

 

日時 10月11日(月・祝)10:30~17:00

会場 東京古書会館

*入場の際、パンフレット(500円)を購入する必要があります。

詳細はこちら

 

・先着50名様に豆本キット・田中栞「豆本づくり七転八起」をプレゼント!

・40名の豆本作家が手作りしたオリジナル豆本を作家本人が展示販売。

・当日受付の豆本ワークショップあり。

・噂の“豆本がちゃぽん”(1回100円)出張版あり。

 

豆本といえば・・・神保町の呂古書房さんも要チェックですよ!

*ブログ取材記事はこちら

 

 

Posted at:09:00

夢二のコレクションと言えばこの店「ボヘミアンズ・ギルド」

千代田図書館9Fには、神保町のさまざまな古書店が

各店自慢の貴重資料を展示する

月替りの出張古書店コーナー「としょかんのこしょてん」があります。 

10月4日(月)までは、vol.40「竹久夢二のつくる本の世界」と題して

夢二が装丁を手がけた本や雑誌、楽譜など貴重な資料が展示されています。

 

  

▲「としょかんのこしょてん」展示のようす

 

今回の展示を担当している古書店にお邪魔してきました。

このおじさん↓が目印の古書店といえば・・・

 

 

そうです、今回の担当書店は「ボヘミアンズ・ギルド」さん。

池袋にある夏目書房の3代目・夏目滋さんが始めた古書店で、

ここ、すずらん通り沿いのビルに引っ越されたのは2年前のこと。

今年から、滋さんの息子である健太郎さんも、

(神保町の古書店関係者の中ではおそらく最年少の満22歳!)

4代目として店に入るようになったそうです。

今日は、そんな健太郎さんにお店を案内していただきました。

 

▲入口。右手に、目印のおじさんがいます。

 

▲入口外の棚や箱には、100円均一本や、セール本あり。

 掘り出しものがないか、要チェック!

 

▲店内の様子(1F)

 

1階には、作家の画集や研究書、展覧会カタログ、写真集

など美術関連の本があります。

ほぼ毎日、新しい本を入れているそうなので、棚はいつも“新鮮”。

その分の本が、店外のセール棚や均一箱へ移動します。

 

そして、レジ脇の階段を上ると・・・

 

階段に無造作に積み上げられた本の中に、

千代田図書館がコレクションを所蔵する「反町茂雄」の本を発見!

 

古書肆の思い出

反町茂雄

平凡社(1986)

全5巻揃・函

¥8,400-

 

 


そして2階へ・・・

2階の存在に気がつかなかったり、

「上がっていいんですか?」とよく聞かれたりもするそうですが

2階では、商品を静かにゆっくりと見ることができますよ。

「ぜひ気軽に上がってみてください。」と、健太郎さん。 

 

  

▲ソファでくつろぎながら、じっくり本選び。コーヒー(100円)も注文できます。(写真右)

 

 

▲部屋に飾りたくなるような版画や書画、ケース内にはハガキや原稿などの

 自筆物、棚には初版本・署名本・限定版がズラリ。

 

  

▲夢二のコレクションは、HP目録によると現在なんと約460点!

 価格帯は幅広く、千円くらい~百万円近くするものまであります。

 

健太郎さんは、店を継ぐことになるまで、神保町界隈に来ても

古書店は通過してスポーツ店街へと向かうワカモノのひとり

だったそうですが、今は古書店の仕事と勉強の日々が

とっても楽しいそうです。

 

「この店が若い人の窓口になって、

古書店のおもしろさを知ってもらうきっかけになったり

神保町という町自体に、もっと若い人が増えるといいですね。」

と話してくれました。

 

とにかく色んな人が来てくれる店にしたい、という言葉の通り、

取材時にも、お客さんがひっきりなしに出たり入ったりしていました。 

1階は照明がやわらかく、2階は明るく気軽に楽しめるギャラリーという感じで、

とても入りやすい雰囲気の楽しい古書店です。

 

図書館内での展示は残すところあと4日、

店舗にもぜひ足を運んでみてください!

 

★ボヘミアンズ・ギルド

住所:神田神保町1-1木下ビル1・2階 電話:03-3294-3300

営業:11~19時30分(日・祝11~18時) 休み:年末年始のみ

ホームページはこちら

 

*ホームページで見られる目録がとても便利!

 1,500円以上の商品は全て掲載、しかも表紙画像付きです。

「価格の高い順」「安い順」などに並べ替えて探すこともできます。

 

*「としょかんのこしょてん」担当書店が展示品の解説をする

 「古書店の出張セミナー」も開催しました。

 セミナーの様子は、こちらをご覧ください。

Posted at:17:05

松雲堂書店を追う!30日(月)は千代田図書館で出張セミナー

神田小川町にある東京古書会館では、ほぼ毎日

様々な古書即売展が開催され、誰でも無料で入ることができます。

 

気に入ったものが見つかれば購入も可能。

ちょっと覗いてみるだけでも、独特の雰囲気が味わえて楽しいですよ。

古書に興味のない人も“漁書”に開眼してしまうかも!?

  

今日・明日開催の「書窓会(まど展)」は、

毎回長蛇の列ができるほど、人気の古本市なんだとか!

夕方でも会場は多くの人でにぎわっていました。

 

★書窓会(まど展)

日時 8月27日(金)10:00~18:00、28日(土)10:00~17:00  

会場 東京古書会館(地図はコチラ

 

現在、千代田図書館内の出張古書店コーナーで開催中の

「としょかんのこしょてん vol.39 日本の漢詩を楽しもう」

を担当している松雲堂書店さんも出展しています。

 

▼即売展のようす。松雲堂書店さんは、和本を多数出品。

  

▼『狂雲集』寛永19(1643)年!お値段¥40,000-也。

紙質が違います。虫食いは、紙が良質な証拠。

江戸~明治と紙の違いを触って感じるだけでもおもしろいです。

 

▼開場入口の生花は、松雲堂書店の宮元さんによるもの!

 ≪惜夏幻想≫宮元松雲・作

 

 

★「としょかんのこしょてん vol.39 日本の漢詩を楽しもう」

難しい印象がある漢詩を、身近な題材を通して楽しめる内容に

なっています。葛飾北斎らが挿絵を添えた『唐詩選画本』も展示。

 会期 ~9月1日(水)閉館まで

 会場 千代田図書館9階 としょかんのこしょてんコーナー

 

▼千代田図書館内「としょかんのこしょてん」のようす

 

 

そして今回はなんと!「としょかんのこしょてん」初の試みとして、

担当書店による展示解説が行われます!!

 

★古書店の出張セミナー「としょかんのこしょてん 展示解説」

市場での人気度や、価格について(素人には同じようなものに見えて

値段はケタ違いだったりしますよね・・・)、保存状態など、

古書店ならではの切り口で、直接話を聞くことができる稀少な機会です!

また今回は特別に、展示品の一部を手にとってご覧いただけます。

 

 講師 宮元宏明さん(松雲堂書店)

 日時 8月30日(月)19:30~20:00(開場19:45)

 会場  千代田図書館10階 会議スペース

 席数 先着15席/立ち見可能

 ※事前申込不要、当日直接会場へ。

 

▼このダンディな方が、講師の宮元さんです。

 

古書店の方のお話は、私のようなド素人にも本当に興味深い

内容ばかりで、話を聞くたびに世界が広がる気がします!

どなたでもお気軽にお越しくださいね。 

Posted at:17:50

「飯島書店」で数千年前にタイムスリップ!-後編

7月29日(木)まで千代田図書館9F出張古書店コーナーで

展示中の「としょかんのこしょてんvol.38 日中印譜の世界」

を担当された「飯島書店」取材記の後編です。

 

店員の小長谷さんは、書道や篆刻の創作活動をされている方で、

取材時、特別に「篆刻」を披露して下さいました!その様子をお届けします。

※今回は特別に即興で彫っていただきましたが、

飯島書店は古書店なので、篆刻を受付ている訳ではありません。

ご了承ください。

 

★「篆刻(てんこく)」ってどうやるの?

1.印面を作る

  石などの印材の、彫る面をヤスリで平らにします。

 

2.印文を決める

  今回は、名前の一字を刻る「落款印」にします。

 

3.字そのものを彫る(=白文)か、字を残してまわりを彫る(=朱文)か

  を決める。今回は、白文にします。

 

4.印稿を作る

 字典で字体を調べ、サイズ、配置などを、デッサンをするようにして考えます。

 仕上がりを決める重要な行程で、最も時間をかけるそうです。

  

▲写真引用元『篆書印譜字典』柏書房

 

 5.印面に書き写す

 印稿を反転させて、書き写します。

 今回は簡易版なので、鉛筆で書き込みます。

 

6.印刀(=鉄筆)で彫る

 今回は「白文」なので、鉛筆で書き込んだ文字の上を彫っていきます。

 

7.実際に押してみながら、わざと角をカケさせたり、キズをつけたりする

 

▲カケ具合が少しずつ変わっていきます

 

 これが篆刻ならではの味わいになる、作者の腕の見せどころ。

 本来は、印稿の段階で、こうしたカケの部分までも決めておくそうです。

 

8.印箋(いんせん)に押す

 印章を押すための黒枠が入っている用紙を「印箋」といいます。

 繊維をならすため、ツルツルの石で表面を少しこすります。

 

 

 印泥(いんでい※)に印面を軽く叩くようにして、均一につけます。

 ※篆刻用の印肉は、「印泥」といいます。練り朱肉です。

 

 

 気持ちを落ち着けて、「印箋」に押します。ドキドキ・・・

  

 

 

完成!

※片方の枠内を白紙で残しておくのは、

印譜(印章を集めた本)に製本するときに、

前のページの印章が写らないようにする

ためです。印譜にするときには、半分に

折ります(下左)。/印面の拡大(下右)。

  

 

自分の名前でこんなに素敵なものを作っていただいて、

とても嬉しいです!自分でも篆刻をやってみたくなりました。

カルチャーセンターなどでは結構人気なんだそうです。

小長谷さん、本当にありがとうございました!

 

7月29日(木)で千代田図書館内での展示は終わりますが、

ぜひ飯島書店にも足を運んでみてくださいね。

 

★飯島書店については、こちら

 

   

Posted at:17:00

「飯島書店」で数千年前にタイムスリップ!

千代田図書館9Fには、神保町の様々な古書店が

各店自慢の貴重資料を展示する、月替りの出張古書店

コーナー「としょかんのこしょてん」があります。 

7月29日(木)まではvol.38「日中印譜の世界」と題して、

一級品の印譜(※)の数々を展示・販売(仲介)しています。 

 

※印譜(インプ)とは

印章(印、判子)を紙に押して、本の体裁にしたもの。

▲黒枠の中に、さまざまな印章が押されています。

 

今回の展示を担当された「飯島書店」は、千代田図書館から

歩いて約10分、靖国通り沿いのビル2階にあります。

1階に「ブンケン・ロック・サイド」が入っている煉瓦の建物です。

 

  

▲[右]階段を1歩上ると「いらっしゃいませ」の放送が流れ、

ちょっとびっくりします。

 

今日は、四代目店主・飯島徳光さん、ご子息で五代目の崇光さん、

そして書道や篆刻の創作活動をされている、店員の小長谷さんに

話を伺いました。

 

 

▲[右]時計がかかっている壁の向こうに、掛け軸類と作業場があります。

 

創業当時は、すずらん通り側で洋書を扱っていたのが、戦後、

洋書が入手困難となり、書道や東洋美術関連書を取り扱うように

なったそうです。立看板に「和漢」とあるように、日本・中国、

両方の書道関連書があります。

中国やアメリカからのお客さんも大変多いようで、

仕入れの市のみならず、店内での取引額も、聞いてびっくり!!

ここは“書”の世界では名高い専門店。

博物館に収蔵されたこともあるそうです。

 

とはいえ書の世界は、特別な人のための高尚な趣味、

ということではありません。

時代や作家によって異なる、文字の形、配置や構成、

墨や朱の色、風合いなどをじっくり鑑賞して味わうもよし、

実際に模写・模刻に挑戦してみるもよし。

テキスト類も、たくさん手頃な価格でありますよ。 

 

≪お手本として定番の商品≫ 

書跡名品叢刊(ショセキメイヒンソウカン)1~208

二玄社刊 各¥1,200-(絶版)

「宋(時代) 黄山谷(作者)

李白憶舊遊詩卷(書名)」

というタイトルになっています。

 

 

 

 ▲[上]まずはその書の全体像を見る[下左]原寸で文字を見る[下右]解説付き

 

≪5代目・崇光さんのおすすめ≫ 

原色法帖選 1~45

二玄社刊(一部絶版)

原寸・原色で、装丁も大変美しいです。

じゃばら折りの経本式になっています。

(=「折手本」)

解説と読み下し文も付録。 

 

   

  

 ▲文字が欠けた部分に、たくさん押印されています。これは歴代の所有者の印。

 

≪初心者・独習者に≫

書道技法講座

二玄社刊

筆の運び方などが写真で解説されて

いて、初心者でも見やすく、

わかりやすいです。  

 

 

 

 

 

数千年の時を重ねてきた書がかもし出す悠久の世界。 

店内で感じたのは、心の静けさと潤いでした。

慌しい生活から、ふと流れの異なる空間に居合わせた、

という感じがして、外の暑さもすっかり忘れていました。

 

▲掛け軸「楊大眼造像記」¥60,000- 書が彫られたのは千年前。

 

最後に徳光さんが語ってくださったのは、

よそにはないものを扱っているという専門店としての面白さ。

仕入れたものをそのまま出すのではなく、糸綴じや糊付けなど、

必要な場合は、自ら修理をして店頭に出すこと。それを買って

下さる方がいること、そういうところに面白みがあるそうです。 

 

文化的背景や歴史など、持てる知識を総動員して

仕入れ、値をつける。

例えば10円で仕入れたものが100万円で出たり、

逆に1000万円で仕入れたものが、実はそんなに価値がなかったり。

そうした生の経験をつみながら、舞い上がらずに、

シビアにものを見る目を養っていくのだそうです。 

改めて古書店という商売の特殊さ、おもしろさ、奥深さを感じました。

 

…なんとこの日、店員の小長谷さんが「篆刻」を披露してくださいました! 

この様子は次回お届けします。 

 

★飯島書店

住所:神田神保町2-3 電話:03-3261-1578

営業:10時~18時(日・祝11時~17時) 休み:火曜

詳細はこちら

 

Posted at:13:30

おもちゃ箱のような店 「呂古書房」

千代田図書館9Fには、神保町の様々な古書店が

各店自慢の貴重資料を展示する、月替わりの出張古書店

コーナー「としょかんのこしょてん」があります。 

5月31日(月)まではvol.36「装ていの美・豆本の世界」

と題して、戦後の豆本約40点を展示しています。

 

 

(左)ミニチュア家具豆本シリーズ 未来工房 (右)洋酒マメ天国

 

今回は、この展示の担当書店で、豆本や限定本などを

扱っている「呂古書房」にお邪魔してきました。

 

三省堂書店の隣のビル4F。エレベーターで上がります。

独特の書体と武井武雄の「ラムラム王」のイラストが目印。

 

エレベーターを降りると、早速気になるワゴンを発見。

店に入る前から、わくわくします!

  

店主の西尾浩子さんにお話を伺うことができました。

西尾さんは、限定本を扱う神保町の古書店に12年ほど

勤めた後、独立してこの店を始めたそうです。

豆本、版画挿画本などの限定本、蔵書票、

書物にまつわる本、玩具関係の本、こけし研究の本、

そして伝統こけしを取り扱っていらっしゃいます。

 

豆本とは、手のひらに収まる、文庫本の半分くらいまで

のサイズの本のこと。日本では、江戸時代に作られ

始めました。そして戦後、昭和20年代後半あたりから

出版社も誕生し、豆本ブームが起こります。

しかs材料費の高騰や、職人の高齢化などにより、

素晴らしい豆本を世に送り出してきた版元も一代限り

となってしまい、現在は制作していないのだそうです。

そんな、今では貴重な存在となっている豆本の魅力は、

「美しく、かつ読んで楽しめるところ。」

 

こつう豆本シリーズ「121 賢治の周辺」金子民雄 

左が並[なみ]本(800円)、右が特装本(2500円) 

 

  

(左)特装本の箱を開けたところ。  (右)ちゃんと「本」です。

 

地方ごとに分けられた豆本。そこで作られ、内容もその地に

まつわるもの。ちなみに戦後豆本ブームのきっかけとなった

のは、北海道の「ゑぞまめほん」だそうです。

 

マッチ箱くらいの大きさの『マッチ売りの少女』

 

店内には、きれいな紙が沢山。ワインラベル(200円~)

 

“紙の宝石”と言われる蔵書票(500円~)は、愛好家が

作ったものから、プロの手によるものまで多数取り扱い。

 

「本は、きれいでないとね。」と、

西尾さんの審美眼で集められた品々は、どれも非常に

綺麗な状態のもので、飾って、読んで、

触って(紙の質感や色んな素材を)、贈って、

楽しめるものばかりです。

また、こけしもそうですが、その世界は奥深く、

追求したくなる何かがあるのだなと感じました。

 

豆本もこけしも、元はこどものおもちゃとして作られて

いたようです。 店内には、おもちゃにしてはちょっと

贅沢すぎるようにも思える、丁寧な手仕事で仕上げ

られたものたちが、たくさん、きれいに並べられていて、

きらきら輝く“おもちゃ箱”のようなお店でした。

 

★呂古書房(ろこしょぼう)

住所:神田神保町1-1倉田ビル4F 電話:03-3292-6500

営業:10時30分~18時30分 休み:日・祭日

ホームページは、こちら

 

*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*

★豆本フェスタ

オリジナル豆本の展示即売会が6月12日(土)に

東京卸商センターで開催されます。詳細はこちら

Posted at:12:10

小学生から鰻屋までが通う「大屋書房」

千代田図書館には、神保町の様々な古書店が各店自慢の

貴重資料を展示する、月替わりの出張古書店コーナー

「としょかんのこしょてん」があります。

 

4月27日(火)まで、

vol.35「江戸の小説 草双紙の変遷と読本

~木版摺の挿絵や表紙に注目して~」を開催中です。 

  

 

今回の担当書店「大屋書房」にお邪魔してきました。

靖国通り沿い、駿河台下交差点へ曲がる角にあります。

 

通りに面したショーウィンドウに早速気になる商品が・・・

「水木しげる ちりめん絵葉書(10枚)」¥3,150-他

 

ガラス扉の入口。1882年(明15)創業の老舗が醸し出す雰囲気に

入りにくい印象をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、

ぜひ、勇気を出して扉を開けてみてください。

(机の配置も何もかも、昔からそのまま!だそうです。)

 

そこには・・・

中を見てみたい!紙好きにはたまらない!和本や、

 

きれい!飾りたい!浮世絵や古地図が本当にたくさんありました。

 

大屋書房の初代店主・纐纈(こうけつ)房太郎さんは、

現3代目店主・公夫さんの祖父にあたり、出版も手がけていた

ので、大屋書房発行の本も色々と見せていただきました。

房太郎さんは、交友関係も大変広かったようで、

「江戸研究会」の名で出した本『大江戸』(大正弐年)には、

岡本綺堂、上田萬年などの著名人をはじめとする数多の

執筆陣が名を連ねています。

そうしたお客さんの中から、和本を取り扱ってほしいという

声が多かったこともあり、現在に至るようです。

 

浮世絵は、有名な作家のものでも、大きさによっては

なんと5千円くらいから購入できます。

もっとずっと高いものだと思っていました!

 

誰某の何々・・という知識やお目当てがなくても、

鰻屋さんは、店に飾るために「鰻」が描かれている浮世絵を、

学校の先生は生徒に「本物」を見せるために・・など

様々な切り口から楽しむことができるのですね。

小学生の頃から店に通い続け、今は大学で彫りを学んでいる

というお客さんもいるそうです。

 

たとえば着物好きの友人に、美しい着物姿が描かれている

浮世絵を、紙好きの友人に和本をプレゼントしてみる、

なんていかがでしょうか?

 

なにより、この店の魅力は3代目店主の公夫さん、

4代目・久里さんの人柄の良さと江戸文化への思い。

とても気さくで、親身になって色々と教えて下さいますよ。

 

★おすすめ! 『妖怪カタログ』 ¥1,500-

和本の面白さをもっとたくさんの人に知ってほしい!との

思いで作られた目録。

 

★ルイ・ヴィトンの東京ガイド、ミシュランの日本ガイドでも

 紹介されている。

 

 

★入ってすぐ右手には、掘り出し物コーナー。

Posted at:16:50

4/24(土)神保町路地裏ブックマルシェ

 

靖国通りから少し入ったところにあるカフェ&バー

+cafe Flug(カフェフルーク)」と周辺の路地で、

本と紙にまつわるフリーマーケット

「神保町路地裏ブックマルシェ」が開催されます。

人力移動で旅する本屋「放浪書房」との共同企画。

 

その他にも数店舗が屋内外に軒を列ねて、

古本、新刊、ミニコミ誌、豆本、ブックカバー、栞、

ブックバック、ポストカードなどを販売するそうです。

屋台フードやドリンクもあるとのことなので、

楽しい路地裏散歩ができそうですね♪

 

★日時 4月24日(土)12:00~17:00 

      ※雨天時は25日(日)に順延。

★詳細はこちら

Posted at:16:00

東京堂書店ふくろう店で講演会

東京堂書店ふくろう店のリニューアル記念講演会

「八十歳をこえても 本といっしょ」のお知らせです。

 

1.芸人・小沢昭一さん

日時 本日15:00~16:00

会場 東京堂書店 神田本店6階

参加費 500円

申込み 電話 03-3291-5181

 

≪小沢昭一さんの著書≫ ほんの一部をご紹介

    

  

「話にさく花」 文藝春秋

「もうひと花」 文春文庫 

「むかし噺うきよ噺」 新潮文庫 

「せまい路地裏も淡き夢の町」 晶文社

 

 

2.児童作家・神沢利子さん

日時 4月16日(金)14:00~15:30

会場 東京堂書店 神田本店6階

参加費 500円

申込み メール (tokyodosyoten@nifty.com

    電話 03-3291-5181

※4/15(木)以降は電話で要・問合せ。

 

≪神沢利子さんの本≫ ほんの一部をご紹介

  

  

「ウーフとツネタとミミちゃんと」 絵・井上洋介 ポプラ社

「おべんとうをたべたのはだあれ」 絵・柿本幸造 ひさかたチャイルド

「おばあさんのスプーン」 絵・富山妙子 ≪こどものとも≫傑作集

「流れのほとり」 画・瀬川康男 福音館文庫

 

★講演会の詳細、場所についてはこちら

 

4月30日まで、店内で同タイトルのブックフェアが開催されています。

お2人の、今ではなかなか手に入らない稀少本もあります。

ぜひ足を運んでみてください。

 

Posted at:13:15

3/26(金)から 春の古本まつり/イタリアブックフェア

千代田区内で今週末から始まる本のイベントをご紹介します。

まず1つめは、

 

★神保町さくらみちフェスティバル~春の古本まつり~★

神保町の古本まつりは秋開催だけではありません!

毎年恒例の「千代田さくら祭り」に併せて、古本まつりも開催されます。

 

【日時】 

 3/26(金)~28(日)11:00~18:00 ※最終日は~16:00まで  

 

【場所と内容】

 ・靖国通りワゴンセール

 ・岩波広場「さくら茶屋」で甘酒無料サービス

 ・無料シャトルバス「さくら祭り号」運行

  (区役所→神保町→古書店街→秋葉原電気街→丸の内界隈)

 

→ 詳細はこちら  

 

2つめは、

★イタリアブックフェア 日本語で読むイタリア★

イタリア関係の本が一堂に展示・販売されます。

会場は、千鳥ヶ淵のすぐ近くなので、

花見ついでに立ち寄ってみてはいかがでしょうか? 入場無料。

 

【日時】

 3月26日(金)~4月11日(日)11:00~18:30

 ※日曜日は~18:00まで

 

【場所】

 イタリア文化会館 エキジビジョンホール

 

【内容】

 ・イタリア関連本の展示、販売

 ・特別展示資料で見るイタリア映画の巨匠ヴィスコンティ

 ・映画上映

 ・トークショー

 

→ 詳細はこちら

 

晴れるといいですね♪

Posted at:16:30

2/27(土)28(日) JRAC(ジャラック)本まつり in じんぼう

 

「本を楽しむ」をキーワードに、千代田区の4つの地点

を結ぶイベントが開催されます。

盛りだくさんの内容で大人も子どもも楽しめます♪

 

  

 

≪2/27(土)の内容≫

【第1会場=千代田区役所】 ※会場はこちら

1F/区民ホール

  ★絵本作家・山口マオさんの版画ワークショップ

    13~14時 親子15組30名 (要・事前申込)

  ★山口マオさんのトークショー

    14~15時 定員100名 (要・事前申込)

  ★よりみち広場

    11~16時 点字絵本コーナー、読み聞かせ、語り、

    ブックトーク、紙芝居、一箱古本市など・・・参加自由!

 

9F/千代田図書館

  ★岡崎武志さんの古本道場

    11~12時 参加自由

  ★岡崎武志さんの神保町古書店街ツアー

    12~15時 参加自由

  ★図書館コンシェルジュによる図書館ガイドツアー

    10:30~/12:30~/15:00~(約30分)各回先着10名様まで

  ★全国ミニコミ誌の展示

 

≪2/28(日)の内容≫

【第2会場=ブックハウス神保町】 ※会場はこちら

  ★JPIC読書アドバイザーによるおはなし会

   11~16時 出入り自由

 

【第3会場=飯田橋ラムラ 1F 区境ホール】 ※会場はこちら

  ★おはなし会

   13~15時 出入り自由

   ゲスト:もとしたいづみさん(絵本作家)

 

【第4会場=岩波セミナールーム】 ※会場はこちら

  ★トークセッション「本をめぐる冒険 ~本のある風景をつくる~」

   13時30分~15時 定員100名(要・事前申込)

   ゲスト:幅允孝さん(ブックディレクター)

   聞き手:永江朗さん(フリーライター)

 

≪申込方法≫

①参加希望催事

A.山口マオ・ワークショップ、B.山口マオ・トークショー、C.トークセッション

②代表者の名前

③住所

④電話・FAX番号

*参加者全員の名前を記入の上、FAXまたはメールでの申込み。

 定員を超過した場合のみ連絡あり。

 

≪申込先≫

メール (jrac@jpic.or.jp) FAX (03-5211-7285)

※締切 2月20日(土)必着

 

≪問合せ≫

TEL (090-8115-8873) 

※イベント専用2/28まで、平日13~19時

 

Posted at:18:05

明日! チェロ&詩のフュージョン・コンサート

明日1/29(金)19:00~、千代田区六番町にある

スペイン国営「セルバンテス文化センター東京」で行われる

音楽と詩のフュージョン・コンサートのお知らせです。

 

 

バルセロナ出身のチェロ・デュオ「ピク・ニク」が、

楽器で語り、声で演奏するという音楽と詩の世界。

 

今年生誕100周年を迎えるスペイン人詩人ミゲル・エルナンデスの

詩の朗読をはじめ、フーガ、メキシコ現代音楽、

タンゴ他ダンス音楽などが披露されます。(入場無料、要予約)

 

★詳細はこちら

http://www.tokio.cervantes.es/jp

 

「セルバンテス文化センター東京」では、

このような入場無料のイベントやセミナーが開催されています。

また、スペイン・中南米文化に興味のある人であれば

誰でも利用できる図書室や、ギャラリー、さらにはレストランまであり、

とても楽しめますよ!

 

 

Posted at:16:20