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2025.01.07
千代田図書館 読書振興センタースタッフの読書日記 「年のはじめに読みたい本」① |
2025年が明けました。いつも「ちよぴたブログ」をご愛読いただき、ありがとうございます。
毎年、一年の始めにアップしているブログ「年のはじめに読みたい本」。今回は、千代田図書館 読書振興センターのスタッフ2人が2回に渡ってお届けします。
第1回は「長編作品に挑戦!」を2025年の目標に掲げたスタッフNの「年のはじめに読みたい本」をご紹介!
一つの作品にじっくり向き合ってみたいと思っているものの、読み切れるかな...と、なかなか手を出せない人にも楽しんでもらえるような手に取りやすい作品から、今話題の作品まで幅広く選びました。
資料の詳しい情報は、書名をクリックしてご覧いただけます(貸出中の場合はご了承ください)。
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『図書館戦争』全6巻(完結)
有川 浩/著
KADOKAWA
図書館を舞台に、言論の自由を巡り、争いが起こる世界のお話です。公序良俗を乱す表現を取り締まるメディア良化法が施行されたこの時代に、言論の自由を守る図書隊と言論の自由を制圧したい良化隊、それぞれの正義がぶつかり合います。図書隊に入隊した主人公が何事にも全力で取り組む姿には、思わずがんばれ!と叫びたくなります。情報社会に生きる私たちにとっても、言論の自由について改めて考えさせられる作品です。
『烏に単は似合わない』全12巻(2025年1月現在)
阿部 智里/著
文藝春秋
八咫烏が住む異世界・山内(やまうち)での統治者、日嗣の御子(ひつぎのみこ)の座をめぐり、東西南北の四家の貴族、そして后候補を巻き込んだ権力争いが描かれています。2024年にアニメ化もされたのでご存じの方も多いかもしれませんが、アニメで放送されたのは『烏に単は似合わない』と、次作の『烏は主を選ばない』の2巻分のみ(2025年1月現在)。3巻目以降の怒涛の展開にも目が離せません!ストーリーが進むにつれて伏線が次々と回収されていくので、全12巻読んだ後には、もう1度最初から読み返したくなるはず!
『ビブリア古書堂の事件手帖』全11巻(2025年1月現在)
三上 延/著
アスキー・メディアワークス
古書店を舞台に繰り広げられる、さまざまな「古書」を巡った事件を次々と解決していくミステリー小説。息をするように古書の知識が続々と出てくる主人公が、その知識をもって事件を解決へと導きます。解決するときの爽快感とあわせて、古書を読んでみようかな...と、作品そのものにも興味が湧き、古書店を巡りたくなるかも(その際は、ぜひ神田神保町古書店街へお越しください♪)。
『三体』全6巻(作者公認の二次作品を含むと全7冊 完結)
劉 慈欣/著
早川書房
この作品も、中国版ドラマに続いて2024年にNetflixでもドラマ化されて話題になりました。文化大革命が起きた中国で引き起こされる、人類の運命を賭けた大プロジェクト!昨年発売された文庫本の1巻目が600ページを越える超大作です。第一章の数十ページを読み終えたときには、この世界がどういう結末を迎えるのか、最後まで追いかけたい!と魅力に引き込まれているはず。読み終えた後の達成感も一緒に味わえること間違いなしの作品です。
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今回は「長編作品」をテーマにした4作品を紹介しました。テーマを決めて本を選んでみるのも、自分が普段出会えない本とつながるきっかけになるかもしれません。
次回の「年のはじめに読みたい本」紹介もお楽しみに!
Posted at:15:40
2024.12.27
千代田区立図書館より年末年始のお知らせ |
今年も千代田区立図書館をご利用いただき、ありがとうございました。
年末の千代田図書館の入館方法変更と、各館の休館日についてお知らせです。
■■■年末は千代田図書館の入館方法が変わります■■■
千代田図書館では、年末に多くの方の来館が予想されるため、12月29日(日曜日)~31日(火曜日)午前10時の入館方法を変更します。※開館時間は各日午前10時~午後5時
■■■千代田区立図書館 年末年始休館日■■■
千代田図書館 1月1日(水曜日・祝日)~3日(金曜日)
日比谷図書文化館 12月29日(日曜日)~1月3日(金曜日)
※常設展示室は12月27日(金曜日)午後5時~1月5日(日曜日)閉室
四番町図書館 12月31日(火曜日)~1月3日(金曜日)
昌平まちかど図書館 12月31日(火曜日)~1月3日(金曜日)
神田まちかど図書館 12月31日(火曜日)~1月3日(金曜日)
また、ちよだパークサイドプラザ区民図書室、MIW情報ライブラリの休館日は12月29日(日曜日)~1月3日(金曜日)です。
各館で1月4日(土曜日)から開館します。
(年末に予約された資料は、1月4日以降のご用意になる場合があります)
各館の開館時間は、千代田区立図書館ホームページから、各館の「開館カレンダー」をご覧ください。
Posted at:16:40
2024.12.27
【レポート】四番町図書館「けんけんぱーくのクリスマスおはなし会スペシャル」をレポート! |
12月25日(水曜日)、千代田区役所1階区民ホールにて「けんけんぱーくのクリスマスおはなし会スペシャル」を四番町図書館が開催しました!
「けんけんぱーく」とは、「賢プロダクション」に所属する、アニメや映画、ナレーションなどで活躍中の声優さんたちによって結成された読み聞かせ隊。
普段は、四番町図書館の近くにある賢プロダクション(市ヶ谷)の稽古場でおはなし会を行っています。
▲クリスマスツリーに変身したスタッフ
おはなし会の前に、スタッフが変身したクリスマスツリーが登場!
子ども達がオーナメントを選んでツリーに飾り付けると、かわいいクリスマスツリーが完成しました♪
今回おはなしをするのは、よしぽん(河田 吉正さん)、けいちゃん(はやみ けいさん)、ゆうきちゃん(小平 有希さん)。
サンタさんとトナカイに変身して、区民ホールにやってきました!
最初はお馴染み、けんけんぱーくの歌でスタート!
1冊目の絵本は、『ぼうしとったら』(tupera tupera/作、Gakken)
ぼうしの部分がめくれる、たのしい仕掛け絵本。
ぼうしを取ったら何があるかな?思い掛けないものが次々に登場し、会場は笑いに包まれました。
2冊目の絵本は、『クリスマスのかくれんぼ』(いしかわ こうじ/作・絵、ポプラ社)
ページをめくると、隠れていたクリスマスの仲間達が姿を現します。
「かくれているのは何かな?」の問いに、子ども達は大きな声で「ゆきだるま!」「クリスマスツリー!」とお返事していました!
▲手遊びや歌も交えながら、クリスマスを楽しみます♪
3冊目の絵本は、『きょうりゅうたちのクリスマス』(ジェイン・ヨーレン /文, マーク・ティーグ /絵, なかがわ ちひろ /訳、小峰書店)
やんちゃでいたずらっ子な恐竜達は、クリスマスもやりたい放題!ちゃんといい子にできるでしょうか?
4冊目の絵本は、『とのさまサンタ』(長野 ヒデ子 /作・絵, 本田 カヨ子 /作・絵、あすなろ書房)
クリスマスを知ったお殿様は、家来達にあれこれ命じてクリスマスを作らせます。
3人で演じるお殿様と家来達のやりとりは、面白くて迫力満点!
最後のお話は、けんけんぱーくのオリジナル作品『わがままトナカイ トナトナ』。
スクリーンの映像に合わせ、3人がアフレコをします。
絶妙な声合わせ、息の合った掛け合い、まさに声優さんのお仕事といった姿に、子どもも大人も釘付け!
怠け者でクリスマスが嫌いなトナカイの「トナトナ」は、ある日雲の下に落っこちてしまいます。
はたしてわがままなトナトナは、お空の上に帰れるのでしょうか?
配られた手作りのベルを鳴らして、おはなしに参加して楽しみました♪
おはなし会の最後には、なんとサンタさんが登場!
みんなにクリスマスプレゼントを配りました。
クリスマスの心温まる楽しいひとときを過ごすことができました♪
ご参加いただいた皆さん、けんけんぱーくの皆さん、ありがとうございました!
Posted at:11:06
千代田図書館では、夏休みと冬休み前に、学校支援担当司書が乳幼児は年齢に合わせて、小中学生は学年に合わせて選んだおすすめの本の案内「ブックトレイン(乳幼児版・小学生版・中学生版)」を発行しています。
2024年冬号で紹介した本を館内で展示中!展示している本は、借りてご自宅で読むことができます。貸出中の場合はご了承ください。
▲9階第2展示ウォール「ブックトレイン(中学生版)」
9階の第2展示ウォールでは、学校支援担当司書が選んだおすすめ本が8冊紹介されています。ネオンのようにあざやかに輝くデザインが印象的ですね。
思わず手にとって、ページをめくりたくなる書評ばかり。過去に展示した本も併せてご覧いただけます。子どもに限らず、大人も楽しめる本ばかりなので、ぜひ足を運んでみてくださいね。
▲10階児童書コーナー「ブックトレイン(乳幼児・小学生版)」
10階児童書コーナーは、図書館内の階段のそばにあります。こちらでは乳幼児から小学生に向けたおすすめ本16冊をパネルで紹介!こちらも過去に紹介した本を展示していますので、借りてご自宅で読むことができます。特大パネルで作成した冊子「ブックトレイン」の表紙と一緒に、写真撮影してみるのはいかがでしょうか♪(お手数ですが、撮影申請をしてからお願いします)
「ブックトレイン」のリストは千代田区立図書館ホームページからもご覧いただけます。
小学生版・乳幼児版 2024年冬号
中学生版 2024年冬号
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期 間 開催中~2025年2月22日(土曜日)
※9階第2展示ウォールの展示は、1月19日(日曜日)まで
休館日:12月22日(日曜日)、1月1日(水曜日・祝日)~3日(金曜日)、1月26日(日曜日)
場 所 乳幼児・小学生版:10階児童書コーナー
中学生版:千代田図書館 9階第2展示ウォール
※中学生版の展示は2025年1月19日(日曜日)まで
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中学生・高校生のみなさん!
神保町の歴史を学びながら、古書店街を巡ってみませんか
中学生・高校生のみなさんは、普段通っている学校の近くに"世界一"と呼ばれる古書店街があることをご存じでしょうか。千代田図書館では、千代田図書館コンシェルジュが中学生・高校生のみなさんと一緒に神保町古書店街を巡るツアーを開催しています。神保町の歴史を学びながら古書店をのぞいて、レトロで楽しい街の魅力を味わってみませんか。たくさんの方の参加をお待ちしています!
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日 時:2025年1月 20日(月曜日)~3月31日(月曜日)
平 日 午後3時~午後6時の間 70分程度
土日祝日 午前11時~午後5時の間 70分程度
※1月26日(日曜日)、2月23日(日曜日)、3月23日(日曜日)は休館
対 象:千代田区内の区立・私立学校の中学校1年生~高校3年生
定 員:1回あたり5名まで(5名を超える場合はご相談ください)
費 用:無料(生徒個人で申込の場合のみ、障害保険を付保するため1人あたり300円をいただきます)
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詳しくはこちらからご覧いただけます♪
Posted at:12:00
2024.12.16
コンシェルジュ通信Vol.75 「神保町に誕生!本棚に並ぶレトルトカレー・・・屋さん」 |
レトルトカレー専門店「カレーランド神保町店」が、神田神保町にオープンしました!日本各地の自慢の食材で作ったご当地発信のレトルトカレーと、カレーランドオリジナルのレトルトカレー、そして、ご当地とカレーランドで共同開発したレトルトカレーを販売しています。
バリエーション豊かなレトルトカレーにとても興味が湧いたので、経営者の大藤さんに、オープンした経緯も含め、インタビューしてきました!千代田図書館から徒歩約10分弱、靖国通りから少し入った角地に「カレーランド神保町店」があります。
店内に入ると、商品が棚に整然と並び、まるで書店のような雰囲気です。大藤さんは、本とカレーの街という歴史がある神田神保町に、そのコンセプトに合うお店があったら面白いとの思いで作られたとのこと。
▲本のように並んでいる1つ1つがレトルトカレーです!
扱う商品は、味はもちろん、原材料、調理過程も含め商品誕生に至るプロセスにどれだけ心が動くか、共感できるかで選定されています。これらの基準を満たし、厳選された商品が、300種類以上。その中から常時200種類ほどが店内に並んでおり、人気順位や商品説明のカラフルなポップ等、お好みのカレーを見つけやすいように随所で工夫されています。
大藤さんは、地域の特産品を使ったご当地レトルトカレーを日本全国・海外に紹介・販売し、生産者の想い等を発信することで各地方の魅力を伝え、実際に地方に足を運ぶ方を増やすことで、地方活性化に貢献していきたいという思いがあるそうです。
カレーランドには、神保町の他にもう1件、大阪天王寺にも店舗があります。「れとろと」という店名の大阪店では、カフェを併設しており、メニューにはもちろんレトルトカレーもあります。この他、通販サイトでもカレーランドのレトルトカレーを購入することができます。
▲おススメの商品と大藤さん
チーズのコクが決め手のオリジナルカレー
中には生産数が限られており、販売が生産地とカレーランドのみという希少な商品もあるそうです。例えば、年間生産数わずか1,000食の屋久島フィッシュカレー。屋久島のトビウオがゴロゴロ入っているココナツミルクたっぷりのグリーンカレーです。パッケージには地元の就労継続支援事業所「屋久の郷」所属の作家さん達が描いた絵葉書が入っており、思わず手に取りたくなるような心躍る商品です。また、気候等様々な影響により生産者が納得できる食材を得られない時は、来年の収穫まで生産中止になる商品もあるそうです。最上のカレーを作るために、生産を止めてまで品質維持を堅持される生産地の方々。その真摯な姿勢に、無事、生産再開を願わずにいられないお客様も多いのではないでしょうか。
▲コンシェルジュが心惹かれたカレー その名も「クレオパトラ」
本を選ぶように背に書かれた商品名を見て、気になったら棚から引き出し、表書きを見る。生産者の思いを知り、興味がわき、味を確かめたくなる。
日本各地のご当地カレーから気に入ったものを選ぶ楽しさは、神保町の古本屋さんで、本を選ぶ時のワクワク感、心惹かれる本との出会いを求めるドキドキ感と似ている気がします。購入を迷い手に取らず、次に来た時に無くなっているかもしれない。そんなところも、神保町での本選びと似ているかもしれませんね。ぜひ一度、カレーランドでワクワクドキドキを体験してはいかがでしょうか
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カレーランド神保町店
【アクセス】神保町A4出口より徒歩2分
【場 所】千代田区神田神保町2-10-1
【営業時間】月曜日~日曜日・祝/午前11時~午後6時
【定 休 日】不定休
注) 店内に飲食スペースはなく、決済方法は現金のほか、QRコードや電子マネー、交通系IC等の決済手段が使えます。また、通販でも購入可能です。
詳しくはこちら
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
Posted at:10:30
受付コンシェルジュでは年間を通して季節に合わせた展示を行っています。その中でもクリスマスは10年以上続いた特別な展示です。"今年はどんな企画にしようか"と、準備を重ねてきました。今回のちよぴたブログでは展示の様子とその舞台裏をお届けします。
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まずは、今シーズンも1階正面口に「もみの木」の登場です。
生木だけがもつ、この香りをどうぞお楽しみください。
▲図書館らしい本のオーナメント
▲サンタクロースからのプレゼントかな⁈
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2つ目の展示は"顔だしパネル"です。旅先で見かける顔出しパネルが日比谷図書文化館にあったらおもしろそう!とひらめいたことがはじまりです。そして図案を検討している中で "日本で一番古いサンタクロースってどんなのだろう?" と、色々調べていくうちに、今回の主役「さんたくろう」を見つけました。
▲進藤信義著『さんたくろう』教文館 明治33年 国立国会図書館デジタルコレクション
帽子は頭巾、プレゼントを運ぶのはトナカイではなくロバ。さんたくろうは日本で最初のサンタクロースの絵と言われています。明治時代にキリスト教会の子ども向け教材として作られた本の扉絵です。本はこちらからご覧いただけます。
作成の様子です。
⓵画像を拡大して大型プリンターで印刷します。
⓶大きいから一苦労です。シワが入らないように丁寧にパネルに貼り付けます。
③最後に肝心の顔出し部分を切り抜きます。
④完成です。倒れないように補強もして安全面もばっちりです!!
▲うら側
思い描いた企画が試行錯誤して形になっていく工程は、とてもワクワクしました。「さんたくろう」にかかえられたツリーになって、思い出の一枚はいかがですか。お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください
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【開催期間】 展示中 ~ 12月25日(水曜日)
【開館時間】 月曜日~金曜日 午前10時から午後10時
土曜日 午前10時から午後7時
日曜日・祝日 午前10時から午後5時
【開催場所】 1階正面入り口
【休 館 日】 12月16日(月曜日)
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Posted at:12:15
2024.12.10
千代田区立図書館公式YouTube「古書っと神保町」第2弾を公開しました! |
「本の街」神保町の魅力を発信するYouTube動画「古書っと神保町」。千代田図書館コンシェルジュが神保町の古書店にインタビューをして、お店の専門分野やその魅力を伝える動画です。2024年7月に2店舗4本の動画をアップし、11月には第2弾として、さらに2店舗4本の動画を公開!前回に引き続き撮影の裏側を、スタッフNが紹介します♪
本シリーズ第2弾の撮影にご協力いただいたのは、手のひらにも入るサイズの小さい本、いわゆる豆本を専門的に取り揃えている「呂古書房」と、江戸時代の和本をはじめ、浮世絵や妖怪の和本を主に取り扱う「大屋書房」です。
呂古書房の前編では、「豆本」やその歴史に至るまで、幅広くお話していただきました。後編では、店主が豆本に惚れ込んだきっかけともいうべき、童画家・武井武雄の魅力を熱く語っていただきました!
▲呂古書房での撮影風景
豆本は、デザインはもちろんですがサイズも様々。親指サイズのとても小さな豆本は置いて撮影することが難しく、手に持っていただきながら撮影しました。「どの本がいいかしら...」と素敵なデザインの豆本を続々と出してくださり、作品のお話を伺いながらひとつひとつ吟味しながら選びました。すべての本を紹介することはできませんでしたが、美しい本をたくさん紹介していますので、ぜひご覧ください♪
そして大屋書房の前編では、1882(明治15)年創業からのお店の歴史や、江戸時代の出版文化について詳しくお話しいただきました。後編では妖怪の本を集めようと思ったきっかけや、色鮮やかで美しい浮世絵を紹介!
▲大屋書房での撮影風景
撮影中にも海外からのお客様が扉をくぐり、世界に神保町の魅力が広がっていると嬉しく感じました。また、お店のショーケースへのこだわりも伺いました。動画の前編後編を通して、お店全体の魅力を堪能していただけるのではないかと思います。
前回に引き続き、個性豊かな古書店を紹介しています。ぜひご覧ください♪
千代田区立図書館公式YouTubeチャンネルでは、街の魅力をお伝えする動画だけでなく、千代田Web図書館の使い方や図書館のイベント情報なども配信しています。チャンネル登録もお待ちしています!
Posted at:13:20
2024.12.07
【千代田図書館 イベントレポート】大入り!「第5回ちよぴた落語会『ひつじの古本祭り』編」 |
何かと忙しい師走を迎える前に、ひと笑いできるイベントを!ということで、11月29日(金曜日)に「第5回ちよぴた落語会 ひつじの古本祭り編」を千代田図書館主催イベントとして開催しました。今回もたくさんの方が笑いを求めて足を運んでくださいました。
「ひつじの古本祭り」とは、読書家で知られる春風亭昇羊さんが、柳家花いちさんと春風亭昇市さんのお二人を聞き手に、文学の魅力を熱く楽しく語るトークイベントです。前回は、第3回のちよぴた落語会を「ひつじの古本祭り編」として開催しました。(その様子はこちらからお読みいただけます)
今回はじめの一席は、春風亭昇羊さんの「権助提灯」。本宅と妾宅を行ったり来たり。次登場人物が次々に入れ替わる様を、テンポ良い語り口で、会場は噺に引き込まれます。
二席目は春風亭昇市さん。最近は地方公演で全国さまざまな場所で高座に上がっているという昇市さんが披露してくださったのは、言葉遊びのリズムがなんとも心地良く感じる「ん廻し」。
仲入り前の三席目は、「待ってました!」と会場からのかけ声が。高座に上がったのは柳家花いちさん。ある日、お向かいさんからいただいた「ムンバイ」のお土産。ムンバイってどこ...?から始まる「土産話」に、会場は終始笑い声に包まれました。
仲入り後は「ひつじの古本祭り」がスタート!今回のお題は、武者小路実篤の作品『お目出たき人』。前回の古本祭りに続き、千代田区ゆかりの文学者の作品を選んでいただきました。昇羊さんが作品を読み、話を通して武者小路実篤がどのような人物なのかを三者三様に妄想していくうちに、気がつけば3人の若かりし頃の恋の話に。作品中、一度も話しかけたことのない女性「鶴」の事が気になる主人公。電車の中で自分の近くに座っただけで「私のことが好きなはずだ...」と思ってしまう描写に、「ええっ」と驚く昇市さんと、「いやでもちょっとわかるかも...」という昇羊さんと花いちさん。ここから3人の学生時代にモテた、モテない話で大盛り上がり。落語の席では滅多に見ることのない一面に、会場は大爆笑の連続でした。
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第5回ちよぴた落語会
当日の演目
一.「権助提灯」春風亭昇羊
一.「ん廻し」春風亭昇市
一.「土産話」柳家花いち
ひつじの古本祭り
武者小路実篤『お目出たき人』
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▲▼来場者の感想(アンケートより)▼▲
「初めて落語を聞きましたが、とても面白かったです。本も読んでみます」
「古典・創作両方とも聴くことができ満足でした」
「3人とも個性豊かで今度寄席に行ってみようかと思いました。」
「豊かで楽しい時間でした。また開催してください」
「沢山笑わせていただきました」
今回のちよぴた落語会も大盛況で幕を閉じることができました。ご来場いただいた皆さん、ありがとうございました!
▲落語会に合わせて千代田図書館にて展示していた、武者小路実篤の紹介コーナーの前で記念撮影♪(展示は落語会の日まででした)
春風亭昇羊さんが来年1月に初めての著書を出版されます!
『ひつじ旅 落語家欧州紀行』(春風亭昇羊/著、虹色社)
詳しくはこちらのページをご覧ください
Posted at:15:15
2024.11.29
紅葉を眺めながら楽しもう♪おすすめの本 |
すっかり肌寒くなり、冬の足音が近づいてきましたね。
千代田図書館の真向かいにあり、紅葉の名所の一つとしても知られる北の丸公園では、紅葉のピークとされる11月下旬~12月初旬に向けて、木の葉が色づき出しました。
今回のブログでは、北の丸公園で撮影した自然とともに、紅葉を眺めながら開きたくなる本を紹介します!
『散歩で見かける 落ち葉の呼び名辞典』
亀田龍吉/写真・文
世界文化社
歩くたびに落ち葉が足元でぱりぱりと音を立てる心地よさは、この季節のお散歩の醍醐味ですね。
この本では、木々の落ち葉に焦点を当てて紹介しています。
普段はじっくり見ることの少ない落ち葉たちを、本を片手に観察してみませんか?
虫食いや光の当たり具合で変わる、落ち葉一枚一枚の個性を見つけられること間違いなしです。
(11月22日 北の丸公園にて)
『散歩で出会える野鳥』
叶内拓哉/写真・文
成美堂出版
散歩をしていると、多くの野鳥が見られますね。
ただ眺めるだけでも魅力的ですが、鳥たちのことをもっとよく知ってみませんか?
この本では、観察できる場所ごとに野鳥の姿や生態、鳴き声などが紹介されています。
本を開けば。散歩の途中で出会う鳥たちにもっと詳しくなれるはずです。
『皇居の四季花物語』
平馬正/写真・解説
講談社
皇居外苑や皇居東御苑など、皇居周辺で見られる自然を紹介する一冊。
北の丸公園も、植物一つ一つの見られる季節や場所・特徴が細かく解説されています。
季節に合わせて様々な表情を見せてくれる皇居のことをよく知れる一冊です。
(11月22日 北の丸公園にて)
住野よる/著
紅葉を眺めながら読みたい小説も、一冊紹介します。
大学図書館で働く、おっちょこちょいでマイペースな女性「麦本三歩」が何気ない毎日を楽しく過ごす、心温まる物語。
著者は『きみの膵臓を食べたい』で大ヒットした住野よるさん。
散歩のお供にしたくなること間違いなしの、読めば心が晴れやかになる一冊です!
(11月22日 北の丸公園にて)
紅葉を眺めながら楽しみたい本を紹介しました!
冬の寒さに負けず、お気に入りの一冊を見つけて読書を楽しみましょう♪
Posted at:16:00
2024.11.21
【四番町図書館イベントレポート】 「芋づる式読書MAPをつくろう!」開催しました♪ |
▲四番町図書館で飾っている芋づる式読書MAP
四番町図書館で6月1日~9月30日まで開催した「芋づる式読書MAPをつくろう!」の展示が2階の児童室で始まりました。
岩波書店が提供している芋づる式読書MAPは、MAPに自分が読んだ本を書き込み、芋づる式につなげて「私はどういった本が好きなのかな?」「この本はどこにつなげよう」といった、新しい発見や本との出会いを楽しむことができます♪期間中は小学生から高校生のみなさんに配布、MAPの完成を目指してもらいました。
▲好きな本を書いて、どんどんお芋をつなげていきます
読書の楽しさを知ってもらうきっかけになればと、千代田区立図書館5館だけでなく、区内の学校にも配布しました。40冊近くの本を読んでつなげていくのはなかなか大変です。それでも、頑張って挑戦してくれた小学生たちの読書MAPが展示されています。景品はオリジナルクリアファイル。手渡すと、みんな達成感に満たされたようで、とても喜んでくれました。
▲オリジナルクリアファイル
完成した読書MAPはどれも個性豊か。人気シリーズを次々読破していく様子がわかったり、なかには絵本や児童書だけでなく、専門書を読んでいる子も...!普段から本を読むのが好きなんだろうな、これを機にいろいろな本を探してみようと楽しんでくれたのかな、と読書MAPを見ながら、こちらも楽しい気持ちになりました。
▲完成した読書マップ(許可をいただき掲載しています)
子どもたちが作った芋づる式読書MAPは、12月いっぱい展示中です(募集期間は終わってしまいましたが、この展示を見て興味を持った人は、スタッフに声を掛けていただければ、白地図をもらえます)。読書の秋、どんな本を読もうかなと迷ったら、子どもたちが作ったMAPから面白そうな本を探してみてはいかがでしょうか♪
参加してくださったみなさん、本当にありがとうございました!
Posted at:11:10