学校と区立図書館をつなぐ 学校支援担当司書のお仕事紹介①


今日6月11日(金曜日)は、学校図書館の日です。

千代田図書館 読書振興センターでは、区内の小学校・中学校や幼稚園・保育園・こども園、児童館などの教育施設に司書を派遣し、子どもたちや保護者、教員の皆さんへの読書支援活動を行っています。

今回のちよぴたブログでは、その学校支援担当司書にインタビュー!

普段のお仕事は何をしているの?学校図書館ってどんな場所?といったことを、2回にわたってご紹介します♪



学校支援担当司書の、日々の仕事内容について教えてください。

小学校や中学校の図書館での貸出・返却のお仕事や蔵書点検のほか、どんなことをしていますか?

小学校では、毎年4月に全学年の児童へ図書館の使い方を説明する図書館オリエンテーションや年に5回の図書だよりの発行、また図書委員会の活動支援なども行います。

低~中学年の「図書」の時間では教室に出向いて、本の読み聞かせやストーリーテリング(語り手が物語を覚えて、聞き手に語ること)をすることもあります。時には、社会とのつながりを学ぶ授業の一環として児童の前で司書の仕事について話したり、著作権などの情報リテラシーにつながる話をすることも。

これらに加えて学校支援担当司書の仕事の中で特徴的なのは、やはり学校の授業支援だと思います。先生方や児童から依頼されて、授業での調べ学習などに必要な教材や資料を手配します。例えば、低学年であれば「ザリガニの育てかた」から高学年だと「SDGsについて」まで、公共図書館でのレファレンス業務と同様に幅広いテーマの調べものがあります。

図書館の資料を使う授業は国語に限らず、社会や理科、図工など多くの科目に関わってきます。

また、5年生の「嬬恋自然体験交流教室」や6年生の修学旅行では、訪れる場所の地理や伝統工芸、伝統食などについても授業の中で調べます。資料を使って調べものをする授業のニーズは、どの教科でも年々増しています。

先生方も気軽に授業の相談をしてくれて、千代田区の先生は図書館の上手な使いかたをわかっている方が多いなと感じます。区立図書館から派遣されている強みとしては、学校図書館だけでは用意できない資料を、区立図書館の蔵書からも探すことができるということ。「授業の役に立ちました!」「こんな本が欲しかったんです!」と言っていただけるのは、とっても嬉しいことです。

学校図書館の外では、千代田図書館で年2回発行している「おはなしトレイン」「BOOK TRAIN」の選書や発行などもしています。千代田図書館に社会科見学などで訪れる児童の皆さんをお迎えして本を読んだり、お話しをすることもありますよ。

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2020年度冬休み期間に千代田図書館で行った「おはなしトレイン」「BOOK TRAIN」展示。

今年も夏休み期間に展示を行いますので、お楽しみに!

学校図書館と公共図書館では、どんなところが違うのですか?

一番の違いは「学校図書館は学校教育に資するためにある」ということ。

さまざまな利用者が訪れる公共図書館と違って、学校図書館は児童・生徒や先生、そして保護者といった特定の利用者へ向けて、児童・生徒の健全な教養を育成するための本、学習のための本を集めています。

読書の楽しみを知ることができる本や手に取りやすく楽しめる本を並べて、本と出会える楽しい場所にしておくことも大切だと思います。

学校図書館に求められる機能は、読書に親しむ場としての「読書センター」の他に、学習の支援となる「学習センター」、また必要な情報にアクセスできる「情報センター」の3つです。

そのため、本だけでなく、例えば地域学習に役立ちそうなパンフレットや新聞の切り抜きなど、学習のための資料も積極的に集めます。

学校支援担当司書の、学校での1日の仕事の流れを教えて下さい。

朝、2時間目が始まる前くらいに小学校に到着したら、まずは図書館を開けてパソコンを立ち上げます。これで、いつ誰が図書館に来ても大丈夫。

あとは「図書」の授業などがある日であれば教室に出向いて読み聞かせをしたり、図書館での児童の本選びを手伝ったり。授業のない時は、授業の支援に使う本のリストアップや、これから学校が購入する本の情報提供として選書やリスト作りをします。

お昼は職員室で、先生方と給食を食べます。昼休みも図書館を開けておき、午後はまた授業や、同じく図書館内での仕事。

壊れた本の修理や、古い本を集めて廃棄すること、本棚の整理や清掃も司書の仕事ですが、まとまってこれらの仕事ができるのは、授業が終わって子どもたちが帰った後、放課後が多いかもしれません。

夕方になると、それぞれの学校を出て、学校支援担当司書たちは千代田図書館に帰ります。千代田図書館に戻ったら、依頼のあった読み聞かせ用や教材用の資料を集めたり、小学校以外の支援先である幼稚園・保育園・こども園や児童館で行う、読み聞かせ用の本の選書などを行います。

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千代田図書館に帰った後、週に1回行っている学校支援担当司書ミーティングのようす。

日々の仕事の情報共有や、全体で行う業務などについて話をします。



インタビューは次回に続きます!

次回は、それぞれの支援先で司書が体験したエピソードや、読書の楽しさを伝えるために心がけていることなどを話してもらいます。ぜひ、お楽しみに♪

Posted at:18:10

雨の日も楽しく過ごそう♪読み聞かせやわらべうた


関東地方も雨の日が多くなり、まもなく梅雨という時期になりました。

外で遊べない日は、おうちでの読み聞かせやわらべうたはいかがでしょうか?

今回は、千代田区内の教育施設で読書支援活動を行う学校支援担当司書が、雨の日も楽しくなる絵本や、歌いながら楽しい手あそびができるわらべうたを教えます!




雨の時期におすすめな絵本の1冊目は『あめふり』。ママやパパもきっと大好きだった「ばばばあちゃんの絵本」シリーズです。

毎日毎日やまない雨に怒ったばばばあちゃんは、雲の上のかみなり達をこらしめることに...。たくさんのかみなりが空から落ちてくるページは大迫力!ページのすみずみまでゆかいな絵が楽しめます。

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『あめふり』

さとう わきこ/作・絵

福音館書店

2冊目は、『ちいさなきいろいかさ』

大好きな黄色いかさがうれしくて散歩に出かけた女の子。みんなをかさの中に入れてあげます。うさぎさんも、りすさんも、...きりんさんも!やさしい気持ちになれる一冊です。


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『ちいさなきいろいかさ』

にしまき かやこ/イラスト、もり ひさし/シナリオ

金の星社




本を読むのもいいけれど、ちょっと体を動かしたいな...という時におすすめなのがわらべうた。赤ちゃんと楽しめる「ぎっこん ばっこん よいしょぶね」をご紹介します♪

ぎっこん ばっこん よいしょぶね

おーきは なーみが たーかいぞ


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足をのばして座りながら赤ちゃんを膝の上にのせ、歌に合わせて、上半身を前後に動かします。船が波に揺られるイメージで、時々横に動かしたり、赤ちゃんを足の間に落とすようにしてあげると、さらに楽しいですよ!

お子さんがもう少し大きくなると、一緒に歌いながらできる手あそびもおすすめ。

この季節にぴったりな「ぽっつん ぽつぽつ」をやってみましょう。

ぽっつん ぽつぽつ あめがふる

ぽっつん ぽつぽつ あめがふる


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2人で向き合って歌いながら、お互いの片方の手のひらを、もう片方の人差し指でつつきます。

何度かくりかえしたら

ぽっつん ぽつぽつ あめがふる ざーーーーー


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「ざーーーーー」の声に合わせて、手のひらを指先でこちょこちょ、くすぐります。

古くから子ども達、お母さん達の間で歌い継がれてきたわらべうたは、それぞれの季節に合ったもの、お子さんの成長とともに楽しめるものがたくさんあります。

司書が保護者の皆さんとお話しする中では、わらべうたに対して「どうやって歌ったらいいの?」「メロディが間違っているかも」という声をいただくこともあるそう。

でも、心配いりません!わらべうたでの手あそびで大切なのは、ふれあいとコミュニケーション。お子さんと体をふれあって遊びながら、楽しい時間を過ごすことが一番です。

「伝承されたうたのなかには、今ではあまり使われていない言葉もあります。けれどもまずは言葉に出して、うたを楽しんでみてください。お子さんと共に楽しいふれあいができれば、それでいいんですよ」と司書。

わらべうたを紹介している本で、まずはお気に入りのものを見つけてみませんか?

『あかちゃんとお母さんのあそびうたえほん』には、今回ご紹介した「ぎっこん ばっこん よいしょぶね」も収録されています。


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『あかちゃんとお母さんのあそびうたえほん』

小林 衛己子/編、大島 妙子/絵

のら書店


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『子どもとお母さんのあそびうたえほん』

小林 衛己子/編、大島 妙子/絵

のら書店

雨が降り続く梅雨のシーズンも、おうちで楽しく過ごしましょう!

ぜひ、絵本を読んだり、わらべうたを歌ってみてくださいね♪



現在、千代田区立図書館は臨時休館中ですが、一部のサービスを行っています。
サービス内容・詳細など図書館の最新情報については区立図書館ホームページをご確認ください


資料の予約方法についてはこちら

Posted at:16:20

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信 vol.25
噴水と木に囲まれて心穏やかに


心のやすらぎに噴水はいかがですか?

日比谷公園内に位置する日比谷図書文化館は、すぐそばに噴水のある贅沢な環境にあるといえます。園内には噴水が3か所ありますが、今回は当館から一番近く、西幸門に位置します"かもめの噴水"をご案内します。残念ながら水音や水しぶきをお届けできませんが、写真を通して少しでも穏やか気持ちになっていただけたら幸いです。

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□■□かもめの噴水□■□

かもめの噴水は、かもめの広場の中央にあります。東京都公園協会ホームページによりますと、東京都の鳥であるユリカモメを模した噴水とのことです。「うかぶ雲、海鳥たちの訪れ、時の流れを告げる古い貝殻」と刻まれた石碑からは作者 淀井敏夫氏の想いが伝わってきます。ホッとひと息つける空間に相応しい水と彫刻の癒しの芸術です。

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水しぶきがはじけて、白い花たちも気持ちよさそうです。

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スプラッシュ!!!気分爽快です。

かもめの広場には他にも見どころが...

□■□郷土の森で出身地の木を探してみよう□■□

かもめの噴水の横にある郷土の森には、日本各地の県の木があります。

東京都公園協会のホームページによりますと、昭和59年東京地方裁判所分室の跡地であった部分を国から借り受け、全国都道府県の木を記念に植樹したとされています。

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県の木が記載されている看板です。

お近くにお越しの際は、ご自身の出身地の木を探してみてはいかがでしょう。帰省できない方も、県の木でふるさとを感じてみませんか。

(一部ない木もあります。)

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ふるさと探しの入口です。手前は宮崎県の木、フェニックスです。

県の木が気になる方は、全国知事会ホームページに一覧があります。

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当館1階では6月20日(日曜日)まで端午の節句の展示

現在臨時休館中のため、大勢の方にご覧いただくことは難しい状況にあり残念です。写真でご覧ください。

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堂々として立派です。

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横顔も凛々しいです。

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受付カウンター上では、こいのぼりも気持ちよく泳いでいます。

千代田区が発行している広報紙「広報千代田」5月5日号には、千代田歳時記で端午の節句にまつわる記事が掲載されています。

広報千代田バックナンバーはこちら(千代田区ホームページ内)



千代田区立図書館 臨時休館

【期 間】 2021年4月25日(日曜日)~緊急事態宣言が解除されるまで

【対象館】 千代田図書館、日比谷図書文化館、四番町図書館

      昌平まちかど図書館、神田まちかど図書館

休館中にご利用いただける一部サービスについては

 千代田区立図書館ホームページでご確認ください。

ちよだパークサイドプラザ区民図書室と千代田区男女共同参画センターMIWの

 利用については、千代田区ホームページでご確認ください。

Posted at:10:20

「本と出会う読書サロン」第21期オープニングイベント


テーマに合った本を持ち寄って語り合う、読書を通じた交流の場「本と出会う読書サロン」21期が7月にスタートすることに合わせ、メンバー募集を兼ねた講演会を6月15日(火)に行います。

講演のゲストはノルウェー語講師で翻訳家の青木順子さん「ノルウェー語を仕事にすること 語学から翻訳まで」というテーマで、ご自身が魅せられてやまないというノルウェーについて、たっぷりとお話しいただきます。

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大きな画像を見る(PDF:532KB)

ぜひご参加ください。

※オープニングイベントや読書サロンの開催内容は、新型コロナウイルス感染拡大状況により変更する場合があります。あらかじめご了承ください。


本と出会う読書サロン 第21期オープニングイベント

講演会「ノルウェー語を仕事にすること 語学から翻訳まで」

【日 時】6月15日(火曜日)午後6時30分~7時30分(開場:午後6時)

【会 場】千代田図書館9階 特設イベントスペース

【定 員】20名(当日先着順)

【ゲスト】青木順子さん(ノルウェー語講師・翻訳・通訳・講演会講師)

プロフィール

1968年生まれ。ノルウェーの大学に長期短期5回留学。

2000年、ノルウェーの情報提供を目的としたノルウェー夢ネット

開設、代表となる。2006年「ノルウェーについて学ぶサロン」を始め、

80回の講座を重ねる。2007年、ノルウェー夢ネット主催のノルウェー語

レッスンを開始、講師を務める。ほかにも翻訳、通訳、講演講師など

ノルウェーにまつわる幅広い仕事に携わる。毎年、ノルウェーを訪れて、

新しい体験を重ねている。


「第21本と出会う読書サロン」は、7月から2022年3月までの毎月第3火曜日、午後7時から千代田図書館の第1研修室にて開催します。


第21各月のテーマ

7月 「青」 8月 「赤」 9月 「黄」

10月「金」 11月「白」 12月「紫」

2022年1月「銀」 2月「黒」 3月「緑」

テーマに合った本を1冊お持ちください。


※新型コロナウイルス感染拡大防止対策のため、図書館の臨時休館や開館時間変更などにより会場となる研修室が利用できなくなった場合は、図書館での対面開催を休止します。休止期間中は、参加メンバーが本のおすすめコメントを寄せたコメント集を作成し、メンバー間で共有しています。

ご見学だけ、興味のある回の参加だけでも可能です。ご参加を希望される方は、まずは「読書の会」へのメンバー登録をお願いいたします。

登録方法についてはこちらをご覧ください

Posted at:09:59

千代田図書館スタッフが紹介!「読むだけで旅気分」の本


5月16日は、松尾芭蕉が元禄2年(1689年)に「奥の細道」へと旅立ったことにちなみ「旅の日」です。

今回の「ちよぴたブログ」では、気軽にお出かけできない今だから読みたい「旅気分」が味わえる本を、千代田図書館 読書振興センターのスタッフ2人がご紹介します!

本の詳しい情報は、書名をクリックしてご覧ください。




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『旅ゆけば物語』ちくま文学の森13

安野 光雅、森 毅、井上 ひさし、池内 紀/編

筑摩書房

高校の国語の授業で読んだ福永武彦の作品が収められていると知り、この本を手に取りました。作品のタイトルは『一時間の航海』。"旅"というキーワードから、ふと思い出したのです。

沼津から戸田へ向かう定期船に乗った大学生の恋の物語。ただし、その恋は青年の空想の中だけのお話。船で隣りに座った若い娘との恋を空想し、船の揺れで現実に引き戻され...を何度も繰り返し、その空想は回を増すごとに壮大な展開を見せます。彼の創造性の高さに感心せずにはいられません。定期船の1時間程度の航行を"航海"と呼ぶところからして、日常をドラマチックなものへ変換する能力に長けていると言えます。彼の逞しい空想に若干戸惑いを感じつつも感心する一方で、船を降りた後の彼はちゃんと現実の日常を送れているのか心配にもなりました。

本書には上記作品のほか、アンデルセン、山下清、大杉栄など国内外問わずさまざまな人物が記した旅や風土にまつわる短編が集められています。ふらりと旅に出るように、気になる作品のページから読んでみるのもおすすめです。(竹原)


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『百鬼夜行絵巻 妖怪たちが騒ぎだす』

湯本 豪一/著

小学館


旅はもちろん、友だちとちょっとお出かけするのも我慢。大勢で夜の街を出歩くなんてもってのほか!このように行動を制限された人間たちを尻目に、楽しそうに列をなして夜の街を練り歩く姿があります。妖怪たちの夜の行進、百鬼夜行です。

『百鬼夜行絵巻 妖怪たちが騒ぎだす』は、現存する最古のものとされる大徳寺真珠庵所蔵の「百鬼夜行絵巻」を中心に、妖怪絵巻を紹介しています。赤鬼、青鬼、赤い顔から手が2本生えただけの妖怪、獣の手足を持つお歯黒をした女妖怪、琴の妖怪を曳く琵琶の妖怪、鍋蓋の妖怪、などなど、伝説の中で語られていそうなものから身近な日用品まで、さまざまな妖怪が登場します。妖怪たちの表情は生き生きとしていて、けたたましい笑い声が聞こえてきそうです。みんな口角が上がっていて、とても楽しそう。いいなぁ...。夜の街はしばらく皆さんにお譲りしますから、その代わりに街を通り抜ける際には疫病を一緒に持っていってくださいませんか?と思わず本の中の妖怪たちにお願いをしてしまいました。

※ちなみに、ここにはアマビエは出てきません。(竹原)


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『絲山秋子の街道を行ぐ』

絲山秋子/著

上毛新聞社事業局出版部


『絲山秋子の街道を行ぐ』は、東京都出身・群馬県在住の作家 絲山秋子さんが群馬県内各所を訪ね、その土地の魅力をつづった紀行文の新聞連載をまとめた一冊です。司馬遼太郎を思わせる書名は、上州弁で「けぇどをいぐ」と読みます。

土地と人との描写に定評のある絲山さんの小説のファンはもちろん、ドライブ好き、旅行好きの方にもおすすめ。遠くの海外リゾートだけでなく、近郊にちょっとドライブに行くのにも我慢しなくてはいけないこの頃ですが、行けるようになったらこの温泉に入ろう、この直売で野菜を買おう、この道を走ってみたい...とページをめくるのも楽しいものです。

また、読んでいると、土地に愛着を持つことについても考えさせられます。その土地の人と話し、美味しいものを見つけ、歴史を知るためには、自分の心のありようも関わってくるのかもしれません。自分の住む街を、知らないうちから勝手に「何にもない街」と決めつけていないか、ちょっと振り返ってみたくなりました。(高橋)


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『季語の科学』

尾池和夫/著

淡交社


「旅の日」が松尾芭蕉に由来するということなので、最後は俳句関連の本をご紹介。『季語の科学』は、地球科学者の著者が、俳句に欠かせない季語の意味を、科学的見解から解説する一冊。例えばこれからの季節"夏"の季語をいくつか取り上げてみると、「雷」はその発生メカニズムから世界の雷にまつわる文化まで、「雨蛙」はその分布地からアマガエルがどんな毒を持っているか、まで...。解説の後に添えられた、それぞれの季語を用いた俳句も、より理解を深める助けになってくれます。

これまで何となく「風流でいいな」ととらえていた季語の数々も、科学の目で見ると、気候や天文と強く結びつき、人々の生活に密着して生まれてきたものだということがわかります。

特別なことがなくたって、毎日の生活は季節の移り変わりという旅の途中にあります。まずは一つの季語から、俳句に触れてみるのはいかがですか?(高橋)





サービス内容詳細など図書館の最新情報については、区立図書館ホームページをご確認ください。

資料の予約方法についてはこちら

Posted at:11:00

子どもたちが選ぶ"大切な本・忘れられない本"
~「千代田区子ども読書調査」より;中学生編~


前回のブログ
に引き続き、千代田図書館 読書振興センターが行う「千代田区子ども読書調査」から、千代田区内の子どもたちが選んだ"大切な本・忘れられない本"をご紹介していきます!


昨年11月に行った「第6回千代田区子ども読書調査」の質問項目「大切な本や忘れられない本がありますか?」に対する回答の中から、区立中学校・中等教育学校の1~3年生で多く挙がった作品や千代田区立図書館に所蔵がある本をピックアップしました。

※書名をクリックすると、本の詳しい情報がご覧いただけます。

中学1~3年生の「大切な本・忘れられない本」

小学生、中学生ともに毎回多く挙げられる「ハリー・ポッター」シリーズに続き、『ぼくらの七日間戦争』が人気を集めました。昨年度の小学4~6年生の調査で上位に挙がった本が、今年中学生になった生徒たちから変わらぬ支持を得ているようです。

また、小学校・中学校の国語の教科書に載っている『西の魔女が死んだ』『星の王子さま』を挙げる生徒も複数いました。

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『ぼくらの七日間戦争』

宗田 理/作

ポプラ社

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『西の魔女が死んだ』

梨木 香歩/著

新潮社


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『星の王子さま』

サンテグジュペリ/著、池澤 夏樹 /訳

集英社

※『星の王子さま』は、この池澤夏樹 訳以外の新訳や絵本など、さまざまな形で出版されています。また、それらに加えて、古くから親しまれている内藤濯 訳も区立図書館で所蔵しています。


ヤングアダルト世代に人気の小説からは、数学をテーマにした作品を2タイトルご紹介。どちらも数学の天才少年・少女が登場する物語で、未知の学問に誘ってくれる大人にとっても魅力的な本です。

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『お任せ!数学屋さん 1』

向井 湘吾/著

ポプラ社

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『青の数学 1』

王城 夕紀/著

新潮社


『舟を編む』は、国語辞書の編纂に奮闘する人々を描くお仕事小説。作品をきっかけに、舞台である「本の街」神田神保町にも興味を持ってもらえるといいな...なんて考えてしまいます。

その他にも、海外長編小説の『レ・ミゼラブル』や、シリアから内戦の状況をTwitterで発信し続けた少女の手記『バナの戦争』など、多様な作品が挙げられました。

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『舟を編む』

三浦 しをん/著

光文社

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『レ・ミゼラブル 上』

ユーゴー/作

岩波書店

※ここで紹介しているのは少年少女版(豊島与志雄/編訳)です。このほか、千代田図書館には新潮文庫(佐藤朔/訳)や、ちくま文庫(西永良成/訳)などの『レ・ミゼラブル』日本語完訳の所蔵があります。


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『バナの戦争』

バナ・アベド/著

飛鳥新社

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今回の調査でも、千代田区の学校に通う子どもたちが、日々さまざまな本に触れていると感じることができました!

千代田区立図書館は現在、緊急事態宣言発出にともない臨時休館中ですが、ホームページまたは電話で事前予約をした資料の受け取り・貸出サービスは継続して行っています。ぜひご利用ください。

サービス内容詳細など図書館の最新情報については、
区立図書館ホームページをご確認ください。

資料の予約方法についてはこちら

Posted at:12:00

子どもたちが選ぶ"大切な本・忘れられない本"
~「千代田区子ども読書調査」より;小学生編~


千代田図書館 読書振興センターでは、子どもと子どもをとりまく大人の読書活動を推進するさまざまな取り組みを行っています。そのひとつに「千代田区子ども読書調査」があります。千代田区立小学校・中学校に通う子どもの読書の状況や変化を把握し、読書活動推進に関する施策に活用することを目的として、平成27年11月から毎年実施しています。


今回のちよぴたブログでは、昨年11月に行った「第6回千代田区子ども読書調査」の質問項目のひとつ、「大切な本や忘れられない本がありますか?」に対する回答の中から、多く挙げられたタイトルや千代田区立図書館に所蔵がある本をご紹介します。

小学1~3年生の「大切な本・忘れられない本」


小学校低学年で最も人気が高かったのは「かいけつゾロリ」シリーズ。前回の調査でも上位に挙げられていました。第1作が発表されてから30年以上経った今も、変わらず子どもたちから愛され続けている作品です。

また、『ずーっとずっとだいすきだよ』『ハニーのためにできること』など、身近な動物との別れを描いた本も挙げられていました。コロナ禍でペットを飼う人が増えているといいますが、動物を家族に迎え入れることについて、本を通して子どもと一緒に考えてみるのもよいかもしれません。

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『かいけつゾロリのチョコレートじょう』

原 ゆたか/作・絵

ポプラ社

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『ずーっとずっとだいすきだよ』

ハンス・ウィルヘルム/作 久山 太市/訳

評論社

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『ハニーのためにできること』

楠 章子/作

童心社


小学4~6年生の「大切な本・忘れられない本」


小学校高学年では、3年連続で「ハリー・ポッター」シリーズが一番人気です。そのほかに『かがみの孤城』『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』『君の膵臓をたべたい』など、児童書に限らず大人にも話題のベストセラー作品も多く挙げられました。親子で同じ本を読んで感想を語り合うのも楽しいですね。

そして、「鬼滅の刃」シリーズのタイトルが多く挙げられていたのは納得の結果でしょうか。原作はマンガですが、ノベライズ本や関連本なども多く出版され、子どもが活字に触れるきっかけにも繋がっているようです。

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『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』

J.K.ローリング/作、松岡 佑子/訳

静山社

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『かがみの孤城』

辻村 深月/著

ポプラ社

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『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』

ブレイディ みかこ/著

新潮社

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『君の膵臓をたべたい』

住野 よる/著

双葉社

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書名をクリックすると、本の詳しい情報がご覧いただけます。また、資料の予約方法についてはこちらをご確認ください。

次回は「中学生」編をお送りします!お楽しみに♪

Posted at:14:00

千代田図書館が「子供の読書活動優秀実践図書館」に選ばれました!


文部科学省
は、平成14年度より「子供が積極的に読書活動を行う意欲を高める活動を推進するため、特色ある優れた実践を行っている」学校や図書館などに対し表彰を行っています。その令和3年度の子どもの読書活動優秀実践図書館に、千代田区立千代田図書館が選出されました!

4月23日(金曜日)、子ども読書の日記念 子どもの読書活動推進フォーラムにおいて表彰式が行われました。

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文部科学大臣表彰は、各都道府県と各都道府県教育委員会が「子供の読書を推進する活動が顕著な学校、図書館、団体・個人」を推薦、外部有識者からなる審査会委員の審査を経て被表彰者が決定します。

千代田図書館は、都立中央図書館からの推薦を受け、千代田区立図書館としては初めての表彰となりました。

千代田区立図書館各館は現在臨時休館中ですが、開館を再開したときには、子どもから大人まで、多くの皆さんにまた読書を楽しんでいただけるよう、引き続きさまざまな読書推進活動に取り組んでいきます。


千代田区立図書館 臨時休館

【期 間】 2021年4月25日(日曜日)~緊急事態宣言が解除されるまで

【対象館】 千代田図書館、日比谷図書文化館、四番町図書館

      昌平まちかど図書館、神田まちかど図書館


休館中にご利用いただける一部サービスについては

千代田区立図書館ホームページでご確認ください。
ちよだパークサイドプラザ区民図書室と千代田区男女共同参画センター
MIWの利用については、千代田区ホームページでご確認ください。

Posted at:13:30

「ヨムキクちよだ2021」中止のお知らせ


新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言発出をうけ、千代田区立図書館は臨時休館しています。

これに伴い、以下の「ヨムキクちよだ2021」のイベントは中止・または休止となります。

ただし、千代田区役所1階のさくらベーカリーの営業時間にあわせ、「おはなしに出会えるパン屋さん」は開催しています。

◆◇◆中止・休止となったイベント◆◇◆

〈中止〉4月29日(木曜日)「ワハハ本舗若手人気役者による大紙芝居大会」

〈中止〉5月1日(土曜日)「第12回ことばと音のフェスティバル♪『劇団かかし座の 親子で楽しむ影絵げきじょう』」

〈中止〉5月5日(水曜日)「けんけんぱーくの こどもの日おはなし会スペシャル‼」
〈中止〉5月10日(月曜日)「<大人のための絵本講座> 絵本から広がる!!~表現と社会へのまなざし~」

〈緊急事態宣言解除まで休止〉こどもの読書週間展示「いろ いろ いろのせかい」

〈緊急事態宣言解除まで休止〉「としょかんをめぐろう!スタンプラリー」

※すでにスタンプを集めていただいている方のプレゼント引換に関しては、開館再開のめどが立ちましたら千代田区立図書館ホームページや「ちよぴたブログ」などでご案内いたします。

イベントを楽しみにしてくださっていた皆さんにはたいへん申し訳ありませんが、ご理解のほどお願いいたします。


千代田区立図書館 臨時休館

【期 間】 2021年4月25日(日曜日)~緊急事態宣言が解除されるまで

【対象館】 千代田図書館、日比谷図書文化館、四番町図書館

      昌平まちかど図書館、神田まちかど図書館



休館中にご利用いただける一部サービスについては千代田区立図書館ホームページでご確認ください。

ちよだパークサイドプラザ区民図書室と千代田区男女共同参画センターMIWの利用については、千代田区ホームページでご確認ください。

Posted at:12:30

コンシェルジュ通信Vol.53:
千代田図書館の展示コーナーをご紹介!

今回のコンシェルジュ通信は、千代田図書館内に複数ある展示場所の中から、昨年と今年にリニューアルしたコーナー2か所をご紹介します!

それぞれ、「アート」と「ビジネス」がテーマという特徴があります。どんなコーナーなのか少しのぞいて見ましょう♪




1か所目は、千代田区内のミュージアムを紹介する「プラスアート」。

こちらは、2020年2月にリニューアルしました。

コンシェルジュブースの隣、雑誌が並ぶ棚の一角にあり、棚の上にある「プラスアート」のサインが目印です!

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「プラスアート」は「ミュージアムチラシコーナー」と「アート情報コーナー」の2つで構成されています。

「ミュージアムチラシコーナー」では、区内にあるミュージアムのチラシやパンフレットなどを置いており、自由に持ち帰ることができます。展覧会情報を知りたい方はぜひこちらのコーナーをご覧ください♪ 開催中の展覧会図録も館内でのみ閲覧可能です。

また「アート情報コーナー」では、アート全般に関するパネルと所蔵資料を展示しています。

現在は「年表でアート!」というテーマで、1400年~1970年に日本と西洋でそれぞれ活躍した画家などの年表を、パネルで展示しています。一緒に展示している本は借りることができるので、興味を惹かれる芸術家の本を読んでみるのもいいですね♪

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1400年~1849年の年表。日本は室町時代の雪舟から載っています。

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1850年~1970年の年表。関連本も展示中。

この他に「4月が誕生日のアーティスト」「アートの面白い本」など、気軽にアートに親しめるパネルもあります。

誕生日のパネルは月ごとに入れ替わるので、「今日誕生日の芸術家は?」「自分と同じ誕生日のアーティストは誰?」などなど、毎月色んな楽しみ方ができそうです♪

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2か所目にご紹介するのはビジネス書展示コーナー「セカンドオフィス」。

調査研究ゾーン、書棚3番の一角にあります。赤い棚の側面「2nd Office(セカンドオフィス)」の文字が目を引きますね!

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こちらは今年1月にリニューアルし、ビジネス書の書評とランキングをご紹介していくコーナーになっています。

ビジネス書の書評や要約で知られるサイト「bookvinegar(ブックビネガー)」の協力により選ばれた6冊の書評を、毎月異なるテーマで展示していくという、新しい試みです。

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現在は「ビジネスモデル」がテーマ。展示している書評の冊子も一緒に置いているので、忙しい方は持ち帰ってゆっくり読むこともできます。

話題のビジネス書は貸出中のことも多いですが、ランキングや書評から話題のビジネス書の情報を得たり、ビジネスの発想につながるヒントを得たりできるかも?

もし読みたい本が貸出中の場合や、手元に置いておきたいと思ったときは、図書館コンシェルジュへお声掛けください。近隣の新刊書店と古書店の在庫状況を確認する「書籍購入サポートサービス」を行っています。

リニューアルしたビジネス書展示コーナー「セカンドオフィス」を多くの方に知っていただくため、千代田図書館では現在、展示「セカンドオフィス・テラマックス」を6月26日まで開催中です。いま読んでおきたいビジネス書を10のテーマに分けて書評をご紹介するとともに、ビジネスに関連する図書約100冊を展示し、貸し出しています。こちらもぜひご覧ください!


今回ご紹介した「プラスアート」とビジネス書展示コーナー「セカンドオフィス」は、いずれも基本的に月毎に内容がかわります。ご来館の際は、ぜひご覧ください。



展示「セカンドオフィス・テラマックス」

【会期】2021年3月29日(月曜日)~6月26日(土曜日)

      休館日:2021年4月25日(日曜日)、5月23日(日曜日)

【会場】千代田図書館9階 展示ウォール

【主催】千代田区立千代田図書館

【協力】bookvinegar(ブックビネガー)

詳しくはコチラからご覧ください。

Posted at:10:30