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2019.10.30
コンシェルジュ通信Vol.44: 千代田図書館周辺のオリンピックにまつわるスポット |
来年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会開催に向けて、さまざまな準備が進んでいますね。
今回は、千代田図書館周辺の東京オリンピックにまつわるスポットを巡ってみました。
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千代田図書館のすぐそば、北の丸公園内にある日本武道館は、2020年東京大会ではオリンピックで空手と柔道、パラリンピックでは柔道の競技会場として使用されます。
今年9月から休館し、現在は増築改修工事の真っ最中。
練習施設の増築、本館の大屋根改修、天井の耐震化、バリアフリー化などの改修工事は、2020年6月の終了を目途に進められているそうです。
千代田図書館のある庁舎を出てすぐの内堀通りからは、日本武道館の大屋根の一部が見えます。
"大きな玉ねぎ"のような形で親しまれている「擬宝珠(ぎぼうじゅ)」も、改修作業のため足場で囲われていました。
大屋根や擬宝珠は、現在の形を残したまま修理が進められるようです。
改修後の新たな姿が楽しみですね。
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続いて、前回の1964年東京オリンピックの際に聖火ランナーが駆け抜けた場所を訪ねてみました。
靖国通りと白山通りが交わる、神保町交差点です。
当時の様子はこちら。
大勢の観客の中を、煙をたなびかせた聖火ランナーが走っています。
この写真は、千代田区ホームページの「ちよだ写真館」で見られます。
当時の写真を撮ったと思われる場所に立ってみました。
現在の神保町交差点の様子はこちら。
看板や高いビルなど街並みの変化から、時代の移り変わりを感じます。
1964年の聖火リレーは4つのコースに分かれて全都道府県を巡りました。そのうち神保町交差点を通ったのは第3コースでした。
それぞれのコースの聖火ランナーが目指したのは、当時の東京都庁。
現在、東京国際フォーラムがある場所です。
文京区から白山通りを走ってきた第3コースのランナーは、神保町交差点をまっすぐ進み、都庁のある有楽町を目指しました。
2020年の際は福島県を出発地として、全国を回ることになっており、千代田区を走るのは7月21日の予定です。区内のどこを聖火ランナーが走るのか楽しみですね。
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最後に、柔道の創始者であり、東京オリンピック招致に尽力した嘉納治五郎ゆかりの地についてご紹介します。
明治15年に、嘉納治五郎は2つ創設したものがありました。
一つは英語学校の「弘文館」で、かつて神保町交差点より水道橋方面側にあった南神保町に創設しました。
もう一つは、自身が興した柔道の「講道館」。
当初は台東区の永昌寺に道場がありましたが、翌年に移転し、弘文館の敷地にあった土蔵を「講道館」の道場として使っていたそうです。
その後、講道館は麹町などへの移転を経て、現在は文京区春日にあります。
いまや世界的な競技となった柔道に、こんな歴史があったのですね。
『嘉納治五郎師範に学ぶ』
村田直樹/著 日本武道館
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10月発行予定の「千代田図書館コンシェルジュの見聞調録vol.14」はスポーツをテーマにした特集です。
千代田図書館コンシェルジュブースと、日比谷図書文化館の1階受付カウンターで配布します。
ぜひ、ご覧ください。
Posted at:11:00