12月4日~10日は人権週間 読んで考えよう人権のこと


12月4日(金曜日)から世界人権デーである12月10日(木曜日)までの1週間は、法務省の人権擁護機関が定めた第72回 人権週間です。

今回は千代田区立図書館の本の中から、この機会に読んで考えたいさまざまな「人権」についての本をご紹介します!

人権とは、性別や国籍、年齢、障害の有無を問わずその人らしく幸福に生きることができる、誰もが持つ権利のことです。

12月10日の世界人権デーは、1948年のこの日にパリで開催された第3回国際連合総会で「世界人権宣言」が採択されたことを記念して制定されました。

この「世界人権宣言」、学校の授業などでは聞いたことがあってもその中身まで知っている方は、実は少ないのではないでしょうか?

『ビジュアル版 世界人権宣言』は、30の条文を世界中のアーティストが手がけたイラストとともに紹介。絵と文章の両面からその内容を知ることができます。

また条文一つ一つのテーマを掘り下げ、各国の作家、哲学者、政治家などが世界人権宣言に至るまでの社会で記してきた文章もあわせて掲載しています。

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『ビジュアル版 世界人権宣言』

シェーヌ出版社/編、遠藤 ゆかり/訳

創元社

次に紹介するのは、子どもと一緒に読みたい一冊。絵本作家のヨシタケシンスケさんが、美学者で東京工業大学准教授の伊藤亜紗さんの著書『目の見えない人は世界をどう見ているのか』(光文社)をベースにして作った絵本です。

「世界の見え方ってみんな同じじゃないの?」「ふつうとちがうってどんなこと?」を子どもにもわかりやすく、楽しく描いています。

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『みえるとか みえないとか』

ヨシタケ シンスケ/さく、伊藤 亜紗/そうだん

アリス館

続いては、これからの時代のジェンダーのありかたを"男性"側から論じた一冊。

性差に限らず、世の中の様々な不平等が引き起こす問題に関してのニュースを目にしたとき「自分には縁がない問題だな」「不平等なんて本当にあるの?」と一度でも感じたことのある方におすすめしたい本です。

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『男らしさの終焉』

グレイソン・ペリー/著、小磯 洋光/訳

フィルムアート社

最後にご紹介するのは、現代の日本でいま起こっている不平等や生きづらさを見つめさせてくれる本です。

新型コロナウイルスの流行がもたらした患者や医療従事者たちへの偏見、インターネットを通じた誹謗中傷など、誰もがその当事者になりうる新しい人権問題が今なお生まれつつあります。社会の問題を"見えないこと"にしない、"他人事"と思わないことが、誰もが幸福に生きられる世界へのスタートラインではないでしょうか。

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『生き方の不平等 ―お互いさまの社会に向けて』

白波瀬 佐和子/著

岩波書店

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『想像力欠如社会』

水島 宏明/編著、水島ゼミ取材班/著

弘文堂



千代田図書館では、調べものに役立つ資料やツールを紹介した「情報探索の道しるべ」パスファインダーを発行しています。

今回のおすすめ本に加え、こちらもぜひ参考になさってください。

高齢者の介護について調べる

乳幼児の子育てについて調べる

環境問題について調べる


その他のパスファインダーはこちらからご覧ください


また、千代田図書館10階と同じフロアには男女共同参画センターMIWがあり、情報ライブラリには男女共同参画社会づくりに関する様々な資料が揃っています。
千代田図書館にご来館の際には、あわせてお立ち寄りください。

Posted at:11:10