学校支援担当司書が選ぶ!さまざまな読み聞かせにおすすめの絵本


今回のちよぴたブログでは、小学校や中学校、保育園・幼稚園・こども園に児童館など、区内のさまざまな教育施設で読書支援活動を行う学校支援担当司書がおすすめする本をご紹介!

幅広い年代の子どもたちに日々接し、本を読んであげたりお話しを聞かせたりした時の反応をじかに見ている司書ならではのセレクトです。

赤ちゃんから小学生までの年代別に1冊ずつご紹介しますので、読み聞かせをしてあげる子どもに合わせての本選びに、ぜひお役立てください♪

本の詳しい情報は書名をクリックしてご覧ください。

赤ちゃんへの読み聞かせに

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『ぴょーん』

まつおか たつひで/作・絵

ポプラ社

保育園や児童館の赤ちゃんクラブで人気の本です。
いろいろな生き物がぴょーんとジャンプすると、赤ちゃんも思わず一緒にぴょーん!

生き物たちの手足を広げてとびあがる様子に思わず笑ってしまいます。そして、バッタの絵の精密さにおどろきます。


幼稚園児・保育園児への読み聞かせに

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『かばくん』

岸田 衿子/作、中谷 千代子/絵

福音館書店

遠目がきくので、大勢の読み聞かせにもおすすめ。50年以上前の絵本ですが、今でも子どもたちに大人気。読んであげると、じっと聞き入ってくれます。

大きな口を開けたかばくんは迫力満点。かばくんののんびりした様子にもほのぼのします。

本選びに迷ったら、読み継がれた本を選ぶのがおすすめ。『かばくん』は1962年発行、すでに90刷以上されている絵本です。長く読み継がれている本には、"本の力"があります。

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「遠目がきく」本とは、挿絵がはっきりしていて遠くから見てもよくわかるもの。特に複数人の聞き手へ読み聞かせをするときには、「遠目がきく」かどうかが大事なポイントになります。


小学生へのストーリーテリングに


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愛蔵版おはなしのろうそく 1

『エパミナンダス』

東京子ども図書館/編

東京子ども図書館


子どもたちとより近い関係になれる気がするから、小学校の最初の図書館オリエンテーションで、よくストーリーテリング(語り手が物語を覚えて、聞き手に語ること)をします。

そんなとき大活躍するのが、東京子ども図書館の「おはなしのろうそく」シリーズ。私たちにとって、ストーリーテリングの教科書です。

特に「エパミナンダス」のおはなしは、どの学年でも大人気です。紹介してあげると、子どもたちもこの本を借りていきます。



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だんだん寒くなり、もうすぐ冬も本番。これからの季節は、あたたかい部屋の中で子どもも大人も本を楽しみましょう♪

図書館での本選びに迷ったら、ぜひ司書にご相談ください。

Posted at:11:10