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2020.11.12
板橋区立美術館で「だれも知らないレオ・レオーニ展」開催中 |
レオ・レオーニを知っていますか?『スイミー』(好学社)や『あおくんときいろちゃん』(至光社)など、みんなが知っている数多くの作品を生み出した絵本作家として記憶されている方も多いのではないでしょうか。しかし、彼は絵本作家だけではなく、さまざまな顔を持っていました。そんなレオ・レオーニの知られざる姿に迫った「だれも知らないレオ・レオーニ展」をご紹介します。
会場に入りまず目をひくのが、ブロンズ彫刻。
レオ・レオーニが1970年代から取り組んだ「平行植物」シリーズの作品です。このシリーズはブロンズ彫刻のほかにも油絵、鉛筆画、版画、書籍など多様な形態で表現されています。
レオ・レオーニは1910年、オランダ人の母とセファラディム系ユダヤ人の父のもとに生まれました。幼年期をアムステルダムで過ごし、その後両親の仕事の都合でアメリカとヨーロッパを行き来する中で様々な芸術や文化に触れ、語学も身につけました。
20代の頃にはミラノで広告デザインの仕事を手がけるようになりますが、ファシズムの台頭から逃れるためアメリカに亡命。第二次世界大戦後にはニューヨークでアートディレクターとして活躍...などなど、ここには書き尽くせないほど精力的に活動を続け、多くの作品を生み出しました。絵本作家としてのデビューは1959年、49歳のときでした。
館内には、広告デザインを手がけた作品やアイデアスケッチ、未発表の政治風刺イラスト、精密鉛筆画、「想像肖像」シリーズなどが数多く展示されています。
晩年の作品「鳥」は、1996年に展覧会で展示された後、しばらくレオ・レオーニのアトリエ壁面に飾られていたそうです。
作品の正面には椅子が一脚置かれていました。
レオも自身のアトリエで、こんなふうに座って作品を眺めていたのでしょうか。
『スイミー』やねずみの「フレデリック」など、みんなが知っている絵本の世界も。
生涯にわたって創作を続け、アーティストとしてメッセージを発信してきたレオ・レオーニ。
その世界をじっくりと鑑賞できる展示です。ぜひご覧ください。
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だれも知らないレオ・レオーニ展
【期 間】 開催中~2021年1月11日(月曜日・祝日)
【時 間】 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
【会 場】 板橋区立美術館
【所在地】 板橋区赤塚5-34-27
【入場料】 一般650円、高校・大学生450円、小・中学生200円
*土曜日は小中高校生無料
*65歳以上・障がい者割引あり(要証明書)
【主 催】 板橋区立美術館、朝日新聞社
入場にあたっては、オンライン予約が必要です。
詳しくは→コチラ
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Posted at:10:00