学校支援担当司書に聞きました!ブックリスト作成のヒミツ


千代田図書館の学校支援担当司書が夏休みと冬休みに発行している子ども向けのブックリスト「おはなしトレイン」「BOOK TRAIN」

「おはなしトレイン」乳幼児向け小学生向け「BOOK TRAIN」中学生向けに選書し区内の園児・児童・生徒の皆さんに配っているほか、千代田図書館で行う展示も毎回好評いただいています。

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こちらは今年の夏休み期間の展示のようす。

館内でこの展示を見かけると、「夏休み/冬休みの時期だな」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そこで今回は、このブックリストを作成している学校支援担当司書に、リストの完成までの過程や本選びのコツを聞いてみました!


ブックリストの本が選ばれるまで

学校がお休みの間の読書を児童・生徒の皆さんに楽しんでもらうため、小学生向けの「おはなしトレイン」は2008年から、「BOOK TRAIN」は2012年から発行を始めました。

リストに載せる本を選び始めるのはおよそ2か月半前から。11人いる学校支援担当司書全員がおすすめの本を持ち寄ることから始まります。

はじめに集められる本は、リストに載せる数の4~5倍になる場合もあるのだとか!

持ち寄られた本には推薦した司書がおすすめコメントを書いたしおりを挟んでおき、別の司書が本を読んだらそこにコメントを書き加えていきます。

こうして一冊一冊に目を通し、最終的にリストに載せる本が2~3回の会議を経て選ばれます。

もうすぐ発行される「2020年冬号」には、全部で21冊の本が選ばれました♪

本を選ぶポイントとは?

ブックリストに載せる本を選ぶポイントは「長く読み継がれてきた名作」「これからロングセラーになりそうな新刊」「季節に合う本」「絶版になっていたが復刊した本」などさまざまです。

学校支援担当司書が区内の支援先で接するさまざまな年代の子どもたちの顔を思い浮かべながら「あの子たちはこんな本が好きかな?」「この年代の子どもたちはこんな本を喜んでくれるかな?」と、本を選んでいるそう。

また、本を選ぶうえで欠かせないのは日ごろの情報収集です。

書店の新刊おすすめリストやウェブサイトはもちろん、千代田図書館やそれぞれの学校図書館の新着図書が並ぶ書棚も日々チェックしています。

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司書が愛用していて保護者の皆さんの本選びにも参考になりそうなのが、東京子ども図書館や子どもの本を多く刊行している出版各社が出している推薦図書のリストをまとめた本。

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千代田図書館であれば10階の「児童資料関連コーナー」にまとめられていますので、図書館で子どもの本を探すときは、ぜひここや新着図書の棚をご覧ください!思いがけない本との出会いがありそうです。

おすすめした本を手に取ってもらう喜び

さて、「おはなしトレイン」「BOOK TRAIN」づくりは本を選ぶだけではまだ終わりません。今度はすべての本におすすめの文章、レビューを書いていきます。

乳幼児向けのリストでは保護者に、小学生・中学生向けでは子どもたちに向けて本のおすすめポイントがしっかり伝わるようレビューを書き、図書館内で何度もの確認を経てブックリストの完成です。

各教育施設に配布した後、図書館には「おはなしトレイン」「BOOK TRAIN」を手にやってくる子どもたちの姿が見られることも。学校が夏休みや冬休みの期間中に千代田図書館で行う展示でも、毎回多くの方に展示図書を利用いただいています。

また、区内の各学校図書館でも「おはなしトレイン」「BOOK TRAIN」の特集展示を行い、児童・生徒はもちろん先生方にも本を手に取っていただいています。

今回の展示もどうぞお楽しみに!

「おはなしトレイン」「BOOK TRAIN」の展示といえば、毎回工夫の凝らされたかわいい装飾も楽しみの一つ!こちらも展示担当の司書がテーマを決めて、ブックリストづくりと並行して準備を進めています。

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最後に少しだけ準備のようすをお届けします。

今回のテーマは何でしょうか?

展示はいよいよ12月14日(月曜日)からスタート♪ぜひ、お楽しみに!

Posted at:10:00