【レポート】四番町図書館でお仕事体験!「こども一日図書館員」


四番町図書館
で夏休み期間に行われるイベント「こども一日図書館員」

小学3~6年生を対象にした恒例のイベントで、図書館のお仕事が体験できる!と子どもたちから人気を集めています。

今年は1回あたりの人数を少なくするなど、新型コロナウイルス感染防止対策をとった上で開催しました。

こども一日図書館員の仕事は、任命式からスタート!黄色いエプロンと名札をつけ、四番町図書館の栗田館長から任命書を受け取ります。


図書館の仕事を体験するために、まずは公共図書館という場所がどんなところか学びます。

司書が一番はじめにお話ししたのは、個人情報を守ることの大切さ。

図書館は、利用者に関する個人情報を預かっています。本の貸し借りをするだけでなく、大切な個人情報をしっかりと守ることも図書館の仕事のひとつです。


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そして図書館の仕事を知る上で欠かせないのは「資料」のこと。図書館に置いてある本・雑誌・新聞・CD・DVDなど、全部を合わせて「資料」と呼びます。

四番町図書館が持つ資料はおよそ8万7000点。2020年4月から仮施設に移転し、現在は資料全体の1/3弱がこの仮施設の中にあります。

たくさんの資料を整理するために、図書館では資料の1点1点をどこに置くか(住所)を決める「分類」を行っています。

本の背についているラベルには、その分類が書かれています。

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△背に貼られた小さなシールが、本の分類が書かれたラベル。

資料は、その内容によってまず「0」から「9」まで大まかに分けられ、そこからさらに細かく、2ケタや3ケタの数字を付けて分類されていきます。

この細かい数字を見るだけで「難しそう...」と思ってしまいますよね。

でも、本は1冊ずつが住所を持っていること、ラベルを見ればその住所が書いてあることがわかれば大丈夫!

このことを知ると、図書館で読みたい本や必要な本を探すことがもっと簡単に、もっとおもしろくなるはずです。

図書館や資料について学んだら、四番町図書館をすみずみまで見てみましょう!

四番町図書館は各階ごとに、先ほど習った「分類」にしたがって本が並べられています。

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書架のほかにも、普段はスタッフしか入ることのできない閉架書庫作業スペースも見学しました。

体験の後半はいよいよお仕事の実践編!

まずは資料の情報が書かれたレシートを元に、書架の中から資料を探し出します。

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△書架の並び方や、分類を思い出しながら...慣れないとなかなか大変です。

続いて、図書館事務室で資料の貸出・返却の操作方法を習います。

図書館カウンターで大切なあいさつや声がけも練習して、実践の最後は1階のカウンターへ!

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お昼ごろの時間帯の図書館には、たくさんの利用者がやって来ます。本を借りる人、返す人、予約した資料を取りに来た人、小さなお子さんと一緒に来た人...。その中には、たくさんの本を一度に借りる利用者や、本を返すついでに予約資料が来ていないか問い合わせる利用者もいます。

練習を思い出して、分からないことはカウンターのスタッフの力を借りながら、慣れない手つきでも丁寧に貸出・返却などの作業を行いました。

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△返却の時には本が壊れたり忘れものがないか、しっかり見るのも大事な仕事です。

最後に感想文を書き、栗田館長から修了証を受け取って、図書館員のお仕事は終了です。

こども一日図書館員の皆さん、おつかれさまでした!

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仕事の体験を通して、図書館のことをたくさん知ってくれた参加者の皆さん。

今日の体験をもとに、図書館の上手な使い方や本の探し方などを、ご家族やお友達にもぜひ教えてあげてくださいね♪

Posted at:11:00