コンシェルジュ通信Vol.59  ようこそ! 古書の街神保町へ!

千代田図書館から徒歩約10分の神保町古書店街。街路樹の葉の色が濃くなり、陽が照ると、まるで緑の街灯のようです。

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神保町にある「本と街の案内所」では、平日に千代田図書館コンシェルジュがお手伝いをしている時間帯があります。そこでは、書店をはじめ、街や本のご案内をしています。


最近では、コロナ禍以前に多かった「神保町に初めて来たすが、どんな古書店がありますか?」といったお問い合わせをいただくことも増えており、街に賑わいが戻ってきているのを実感しています。

今回の千代田図書館コンシェルジュ通信では、2021年に出版された本のなかから古書店や神保町を知るきっかけにおすすめの本を3冊ご紹介します。

※書名をクリックすると、本の詳しい情報がご覧いただけます。




1冊目は古本マニア採集帖

"自分にとって「古本のある生活」とはどんなものなのか"を、本好き36人へ聞き集めたインタビュー集です。

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『古本マニア採集帖』

南陀楼綾繁/著 

皓星社

著者はライターで編集者の南陀楼 綾繁(なんだろう あやしげ)さん。

「出版、古本、ミニコミ、図書館など、本のことならなんでも追いかける」という著者が"本を好きになったきっかけ""記憶に残る最初の本"などを取材。「古本で遊ぶ」「古本とコレクション」「古本で調べる」「古本と仕事」の4章にまとめています。

Twitterやブログを活用する方、本を集めてはリストと一緒に譲る方など、本との付き合い方は千差万別。そのなかで「自分の知らない本と出会うのが楽しい」という言葉には、多くの方が共感するのではないでしょうか。






2冊目は、古書店で働く人に密着した『東京の古本屋』

都内10軒の古書店に3日間ずつ密着したルポルタージュです。

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『東京の古本屋』

橋本 倫史/著

本の雑誌社

東京オリンピック・パラリンピックを控えた2019年12月から取材は始まり、予想外の感染症に見舞われている2021年まで、古書店を営む方々の生活が綴られています。

古書店の仕事を知りたくて読み始めたのですが、古書店の方々が空を見上げ、ブルーインパルスを探す口絵の写真に、思わず見入りました。

古書店のみならず、東京で自粛生活をしながら日々過ごしていた皆のドキュメンタリーとしても読み応えある1冊です。





最後にご紹介するのは『なないろのクリームソーダ』

神保町の老舗喫茶店「さぼうる」が舞台の絵本です。表紙のクリームソーダが美味しそう♪

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『なないろのクリームソーダ』

なんば りな/作、オヤスマー/絵

ケンエレブックス

主人公は美味しいものが好きな女の子。「さぼうる」店内の賑やかな音が聞こえてくるような、楽しいイラストとともにストーリーは進みます。子どもにとってはワクワクするような、そして訪れたことのある大人の方にとっては、きっと懐かしさもこみ上げてくるようなお話です。

ところで先日、クリームソーダが飲みたくなり「さぼうる」を訪れました。昨年まで6色だったクリームソーダは新たに白色がメニューに加わり、絵本と同じ7色のクリームソーダに!

神保町の実在する喫茶店が絵本になった1冊、ぜひご覧ください。




今年度も、コンシェルジュ通信では本や図書館、千代田区の魅力をお届けしてまいります。どうぞお楽しみに♪

Posted at:16:15