100字で思いを伝えます!神田一橋中学校展示「好きな本を紹介!100字ポップ」


千代田図書館9階第2展示ウォールでは、千代田区立神田一橋中学校の2年生が国語の授業で作成した、100字ポップを12月10日(火曜日)まで展示中です。


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古典や小説、ノンフィクションやエッセイなど、さまざまなジャンルから自分の好きな本を1冊選び、その魅力を100字で紹介。手書きの文字から、本に対するいろいろな思いが伝わってきます。


この授業を担当した、神田一橋中学校の三谷先生が展示の様子を見に来られたので、急遽インタビューを敢行!100字ポップ作成のいきさつや、本や図書館に対する想いなどを聴くことが出来ました。

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そもそものきっかけは、文化祭で行われるビブリオバトルの準備として、まずは生徒たちが本を理解しその魅力を見つけるにはどのような作業ができるだろうかと考えたことだったそう。

そのヒントとなったのが、四番町図書館で行っていたコメントコンテスト。これは、四番町図書館の司書が選んだ10冊の中から好きな本を1冊選び、200字以内でおすすめコメントを書くというもの。(昨年の様子についてはこちら

「さらに思いを凝縮させるには・・・100字だ!」

ということで、100字ポップが生まれました。


作成過程での生徒の様子をうかがったところ、「本はすぐに選べたけれど、いざ書くとなるとなかなか思うように進めることができない子どもたちも多かった」そうです。

まず、何を書いたらよいかわからない。書いてみたら100字では収まらない...。そんな生徒には、先生が「キャラクターや作品の展開など自分のグッとくるポイントは何かを考えてみたらどうか」とアドバイス。すると、そこから核となる部分を見つけ出して書きだすことができ、個性豊かな100字ポップ49点が完成しました。

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ポップの横には「ペンリー」(神田一橋中学校図書館のゆるキャラ)


神田一橋中学校では読書の時間が設けられており、生徒たちは学校生活の中で本に親しむことを身につけていきます。今回作成した100字ポップは学校の文化祭でも展示され、その展示を見た生徒が紹介された本を借りたりするなど、生徒たちの新しい本との出会いにつながりました。


そんな子どもたちに本とのつながりを生んだ展示が、学校を飛び出して千代田図書館へ。

三谷先生は、生徒たちには学校の図書館だけでなくぜひ公共図書館にも行ってもらいたい、と思っているそうです。

「さまざまな世代の人が利用する公共の図書館には学校にはないジャンルの本もたくさん置いてあるし、そこから大人の世界を覗けたりできますよね」と、その魅力も楽しそうに語ってくれました。

「自分たちの作ったものが展示されているのはどんな場所だろう」と、この展示をきっかけに図書館へ足を運び、触れる本の世界の幅をどんどん広げていってもらえるとうれしいです。


さらに、三谷先生と図書館との思い出も聞いてみました。

じつは三谷先生は千代田区出身。小学生の頃からまちかど図書館によく通っていたのだとか。

「本が好きっていうよりも、図書館という空間が好きだったんですよね」

まちかど図書館は、学校とつながったところにあるのに、そこは学校じゃなくていろんな人がいて見たことのない本もたくさんある、なんだか不思議な場所。そのうち静かで集中できる図書館で過ごす時間は先生の日常になりました。

そして、大学受験のときには毎日のように千代田図書館に通っていたそうです。お気に入りの席も決まっていたみたいです。そういうエピソードを聞けるのはとてもうれしいです♪

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「せっかく"本の街"にいるのだから、子どもたちに本とのつながりをつくってあげたい」

と、にこやかに、ときに熱く語ってくれた三谷先生。

すてきなお話をありがとうございました!

そして、たくさんの思いが込められたこの展示をぜひご覧ください。

神田一橋中学校展示「好きな本を紹介!100字ポップ」

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【会 期】 開催中~12月10日(火曜日)

【場 所】 千代田図書館=9階 第2展示ウォール

【主 催】 千代田図書館 読書振興センター、学校支援担当

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Posted at:10:00