カテゴリー
アーカイブ
最近の記事
2021.01.12
千代田図書館スタッフが選ぶ、今年最初に読みたい本 |
ステイホームでのスタートとなった2021年。おうち時間はもうしばらく続きそうですね。
おうち時間といえば、読書!
ということで、千代田図書館スタッフに「今年最初に読みたい本」を聞いてみました。
今回ご紹介する本は、千代田区立図書館で借りることができます。本の詳しい情報は書名をクリックしてご覧ください。
●・・・○・・・○・・・○・・・○・・・○・・・○・・・●
原島広至/著
青幻舎
大正ブーム到来でしょうか? 先日、インターネット上に大正時代の映像情報が流れてきました。おおもとの映像は、アムステルダムにあるアイ・フィルム・ミュージアムに所蔵されており、それがYouTubeにアップされたようです。
映像には、建物の様子から、雷門や仲見世通りと判別できるもののほか、上野動物園や不忍池(あるいはひょうたん池?)、浅草六区と思われるものも出てきます。
さらに映像には、「十二階」と書かれた建物が出てきます。そう、この建物こそ、当時日本一高い塔であり、日本初の電動式エレベーターが導入された、凌雲閣です。凌雲閣は十二階建ての高層建築物であったことから「浅草十二階」、あるいは「十二階」とも呼ばれていました。
かつて、浅草に凌雲閣という高層建築物があり、関東大震災で崩落したという話は聞いたことがありましたが、まさか当時の様子を映像で見られるとは思いませんでした。
残念ながら、この映像では、凌雲閣の外観全てや、内部の様子までは見ることはできませんでしたが、コロナ禍が落ち着きましたら、Web観光はこのぐらいにして、本書を持って浅草へ、物見遊山に出かけたいところです。(総務・杉田)
長田弘/詩 いせひでこ/絵
講談社
「今年最初に読みたい本」というテーマから、真っ先に思い浮かんだのがこの絵本でした。「最初」という言葉が入っているからという安易な発想でしたが、あらためてこの本を読み返して、やはり1年の始まりにふさわしい本だと思いました。
この絵本は、長田弘さんの名詩に、いせひでこさんが描く美しい絵をつけたものです。「最初の質問」というタイトルの通り、始めから終わりまでずっと問いかけが続きます。
"「ありがとう」という言葉を、今日、あなたは口にしましたか。"
"あなたにとって「わたしたち」というのは、誰ですか。"
その問いかけのどれもが素晴らしく、深く心に残るものばかりで、思わず目を閉じてじっくりと考えたくなります。
昨年は、当たり前だと思っていたことが当たり前ではなくなり、生活や仕事など様々な面で変化が多い1年でした。先が見えない不安な日々が続きますが、そんな時こそこの本を読み、ゆっくり自分自身と向き合う時間を作っていきたいです。(学校支援・山口)
●・・・○・・・○・・・○・・・○・・・○・・・○・・・●
◆◇◆千代田区立図書館よりお知らせ◆◇◆
緊急事態宣言の発出に伴い、千代田区立図書館は現在、サービス内容を変更して開館しています。
今後、新型コロナウイルス感染症を取り巻く状況に変化が生じた場合は、再度利用の制限や休止をすることがありますので予めご了承ください。
利用条件に変更があった場合は、千代田区立図書館ホームページにてお知らせいたします。
Posted at:10:30