【MOFCAの庭からごきげんよう】世界じゅうの女の子のための日 国際ガールズ・デーの本


千代田区障害者よろず相談MOFCAと連携し、おすすめの本をご紹介いただいている連載【MOFCAの庭からごきげんよう】。第7回目をお届けします。

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みなさまこんにちは。MOFCAスタッフのMです。

今年の卒業シーズンには桜がすっかり咲いていて、春の訪れを早々に感じられましたね。

さて、3月8日は「国際女性デー」でした。

「国際女性デー」とは、1904年3月8日、女性の権利と社会参加を向上していくため、アメリカで女性労働者が「婦人参政権」を求めてデモを起こしたことをきっかけに、1975年に制定されたと言われています。

MOFCAでは、「国際女性デー」に合わせ、3月いっぱい千代田区男女共同参画センターMIWさんとのコラボレーション企画を行っていました。

MIWさんのマスコットキャラクター「みゅうじろう」さん、国際女性デーの象徴の花であるミモザとともに、千代田区立図書館の書籍をいくつか展示しました。

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今回は、その中の一冊、『世界じゅうの女の子のための日 国際ガールズ・デーの本』を紹介させていただきます。

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『世界じゅうの女の子のための日 国際ガールズ・デーの本』

ジェシカ・ハンフリーズ、ロナ・アンブローズ/文

シモーネ・シン/絵

国際NGOプラン・インターナショナル/訳・解説

大月書店

こちらは、「国際ガールズ・デー」に関する絵本です。

「国際ガールズ・デー」は、女の子の「権利」や「エンパワーメント」の促進を、広く国際社会に呼びかける日です。国際プラン・インターナショナルの働きかけを受けて、10月11日を「国際ガールズ・デー」とすることが国連によって定められました。

性別を理由に、十分な教育を受ける機会や、社会参加の機会が失われている女の子たちが世界にはたくさんいます。この本では、とてもかわいらしいイラストと、様々な国や環境にいる女の子たち一人一人の具体的なエピソードを通して、ジェンダー平等や女の子の権利の大切さを知ることができます。

「学校の立派な教室で学べる男の子たちに対して、テント張りの粗末な教室で地面に座って勉強している女の子たち」「同じ家族の中でも、男の人たちが食事を終えた後、残りのごはんを女の人たちが食べるという伝統的な習慣のせいで、栄養不足になってしまった女の子」というエピソードを聞くと、日本とは縁遠い世界の話のように感じられるかもしれません。

しかし、この本によると、性別による権利や地位の格差を示す「ジェンダーギャップ指数」で日本は156か国中120位(2021年)と、まだまだ男女の格差や不平等が見られる国のようです。

ジェンダー平等は、女性のためだけでなく、 男性が「強くあるべき」 とか 「泣いてはいけない」といった考えから自由になることでもあります。 性別にとらわれることなく、誰もが自分らしく生き、差別や暴力のない社会を一緒につくることができる力を持っている、と教えてくれる一冊です。

今回ご紹介したようなジェンダーに関する本を読むことや、「国際女性デー」、「国際ガールズ・デー」に世界各地で行われるイベントやアクションへの参加を通じて、ジェンダーや女性の権利について考えたり、お互いを応援する機会をつくってみてはいかがでしょうか。

千代田区障害者よろず相談MOFCAでは、今回のような企画、障害福祉に関するイベント等を随時行っております。

また、様々な悩みごとの相談窓口としてご利用いただけますので、どうぞお気軽にお越しください。


MOFCAの連載【MOFCAの庭からごきげんよう】は、今年度も隔月の第2週目に更新します。

次回は6月です。どうぞお楽しみに!

Posted at:16:50