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2024.01.16
四番町図書館 館長の読書日記 「年のはじめに読みたい本」 |
年始の「ちよぴたブログ」は、千代田区立図書館の職員が選んだ「年のはじめに読みたい本」を紹介しています。
2回目は、四番町図書館の栗田館長が「年のはじめに読みたい本」を選びました。
四番町図書館は、子どもの本を多く揃え、定期的におはなし会やイベントを行っています。今回は子どもだけではなく、大人の心にも響く絵本2冊とノンフィクション1冊をセレクトしていただきました。
いずれの本も千代田区立図書館に所蔵しています。資料の詳しい情報は書名をクリックしてご覧いただけます(貸出中の場合はご了承ください)。
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大変な幕開けとなりましたが、こんなときにこそ、本の力を借りたい。
そんな気持ちで、少ない言葉で心に届く絵本とユニークな旅行記を選んでみました。
ボブ・ディラン/作、ポール・ロジャース/絵
アーサー・ビナード/訳
岩崎書店
1冊目は、生まれ変わった気持ちで一年のスタートを切る。そんな気分にふさわしい、はじまりの日』という絵本です。
毎日がきみの はじまりの日
きょうもあしたも あたらしいきみの はじまりの日
ボブ・ディランが愛する息子のために作った名曲『Forever Young』の歌詞を、詩人アーサー・ビナードが心に響く日本語に訳し、ポール・ロジャースの大らかな絵が加わりました。子どもたちが勇気と希望をもって生きていけますように...そんな当たり前の思いと願いがちりばめられています。
長田 弘/詩、いせ ひでこ/絵
講談社
2冊目は、詩人・長田弘さんの問いかけに、いせひでこさんの美しい絵が静かに応えます。一つ一つの質問は短く、簡単です。言葉と絵を追いかけるうちに気持ちがワクワクしたり、ちょっと困ったり...。
これは一日一日を大切に生きるためのプロローグ。
何歳の時の自分が好きですか。
上手に年を取ることができると思いますか。
人生の材料はなんだと思いますか。
その日その時の自分と、哲学問答を楽しんでみてください。
高田 晃太郎/著
河出書房新社
最後は、目標や目的が求められる新年に、あえて大それた目的も持たず、なぜかロバと一緒にイラン、トルコ、モロッコと旅を続ける人の旅行記です。
スケジュールはロバ次第。しかも、ロバは従順でもなく、ときに逃げ出したり、トラブルの原因となったり...。
それでも筆者はロバを相棒に淡々と旅を続けます。そんな彼らにエールを送りたくなるのは、心の奥に潜む自由を求める気持ちが騒ぎ出したからかもしれません。
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四番町図書館 栗田館長の読書日記をお届けしました。
次回の「年のはじめに読みたい本」紹介もお楽しみに!
Posted at:16:00