千代田図書館コンシェルジュ通信Vol.74:
「はじめての神保町街あるき2024特別編」を開催しました!


8月23日(金曜日)に「はじめての神保町街あるき2024特別編」を開催しました!

今年度定期的に開催している街あるきのイベントの特別編として、千代田図書館コンシェルジュが神保町古書店街を参加者にご紹介し、そして特別編のメインとなる東京古書会館を見学。古書店を支える東京古書会館では、普段見ることができない古書の取引の現場を見学でき、参加者の皆さんは、とても有意義な時間を過ごされたようでした。

今回はその様子をお伝えします。

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猛暑が続く今夏でしたが、幸いこの日は薄曇りで、かすかに吹く風を感じながら出発。

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集合場所から東京古書会館まで、古書店にまつわるエピソードを交えながら靖国通りを歩きました。

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東京古書会館は、駿河台下交差点を御茶ノ水駅方面へ向かい、3分程歩いた所にあります。東京都古書籍商業協同組合(以下、東京古書組合)の運営で、今回の見学は東京古書組合と神田古書店連盟のご協力により実現しました。

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最初に、東京古書組合の広報をご担当されている大場さんから東京古書会館の歴史東京古書組合の役割についてお話いただきました。古書店が取引する市場は、それぞれの古書店が品物を持ち寄り、入札を通じて品物を持ち帰るので古書交換会と呼ばれ、全国古書籍商組合連合会に加盟している方だけが取引できる仕組みです。

古書交換会は全国各地で開催されており、その中で品物の量も質も、日本最大規模の取引が行われるのがこの東京古書会館。

「日本一を自負しています」と仰る大場さんからは、世界一の古書店街を支える熱い気持ちが伝わってきました。

お話を伺った後、全国から持ち込まれた出品前の古書が並ぶフロアを見せていただき、いよいよ古書交換会が行われる会場へ移動。会場のテーブルには、出品中の古書がずらっと並んでいました。

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東京古書会館では、平日ほぼ毎日古書交換会が行われています。交換会は、曜日によって品物のジャンルが異なり、「市会」と呼ばれる交換会の運営団体も異なります。出品される古書は、漫画から和本、洋書、学術資料など多岐にわたるので、それぞれのジャンルに強い古書店が市場を運営する会「市会」を組織し、交換会を運営しています。当日は明治古典会の運営で、幕末から明治期以降の文学資料をはじめ、文人の草稿など肉筆もの、浮世絵、近代美術、古書画などが幅広く出品されていました。

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このような古書交換会は、それぞれ専門分野に強い古書店が「市会」を運営するので、自分の専門外の古書も適正な価格で取引でき安心感があるとのこと。神保町が世界一の古書店街へと発展してきた理由の一つは、古書店同士が協力し合ってるからだと納得しました。

参加者からは、古書流通を支える古書交換会があることを知り、また普段見ることができない神保町が垣間見え、とても新鮮だったとお声をいただきました。

今回の街あるきはこれにて終了。

今後も千代田図書館コンシェルジュは街の魅力をお伝えするイベントを行っていきます。ご参加いただいた皆さん、最後までお読みくださった皆さん、ありがとうございました♪

Posted at:18:00