ノエビア銀座ギャラリーで「安西水丸展『1本の水平線』」

 

今回は、中央区のノエビア銀座ギャラリーで開催中の「安西水丸展『1本の水平線』」をご紹介します♪

 

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本の表紙や挿絵、絵本、漫画、そしてポスターなどの広告と、多方面で活躍したイラストレーターの安西水丸

名前からすぐにその作品が思い浮かばなくても、村上春樹の本の装画や、絵本『がたんごとんがたんごとん』(福音館書店)、『ピッキーとポッキー』(嵐山光三郎/文、福音館書店)シリーズを手がけたと聞けば、ピンと来る方も多いはず。

この展示では、安西水丸のイラストレーションに特徴的な画面を横切る1本の線「ホリゾン(水平線)」に着目して作品を集め、紹介しています。

 

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安西水丸は「ホリゾンを引くことでコーヒーカップはちゃんとテーブルの上に載っているイメージを出せるし、花瓶なら出窓の張り出しに飾られているイメージを出せる」と語っていたといいます。

ホリゾンの入った画面の中に並ぶのは、果物やガラス瓶、時計にマッチ…。シンプルで静かな構図に、少しとぼけた味わいを持った品々が温かみのある線で描かれています。

 

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貴重な原画も展示されています!1985年制作の作品「口笛のきこえる」(写真右)や、帝国ホテル大阪の壁画のデザイン原画(写真中央)も。

 

ギンザ・グラフィック・ギャラリーで1987年に開催した「二色」展からは、黒にもう1色をプラスしたシルクスクリーン作品の数々。鮮やかなコントラストは時代を超えて、見る者の心をひきつけます。

 

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どの作品も心をさわやかにしてくれる展示です。

図書館に立ち寄る前後に、夏のちょっとしたお出かけに、ぜひご覧ください!

 

安西水丸展「1本の水平線」

【期 間】 開催中~8月23日(金曜日)

【時 間】 午前10時~午後6時(土・日・祝日は午後5時まで)

【会 場】 ノエビア銀座ギャラリー

【所在地】 中央区銀座7-6-15 ノエビア銀座ビル1階

【入場料】 無料

【主 催】 株式会社ノエビア

詳しくは→コチラ

 

安西水丸の世界をさらに楽しむ

挿絵が展示されている村上春樹との共著や、安西水丸の生涯の仕事を振り返る本をご紹介します。(本の詳しい情報は書名をクリックしてご覧ください)

 

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『ランゲルハンス島の午後』

村上春樹・安西水丸/著

光文社

 

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『象工場のハッピーエンド』

村上春樹・安西水丸/著

新潮社

 

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『イラストレーター安西水丸』

安西水丸/著、安西水丸事務所/監修

クレヴィス

Posted at:15:30