【レポート】夏のわくわく課外授業③
図工「図書館の"親切サイン"を作ろう」

夏休み恒例イベント「夏のわくわく課外授業」の様子を「社会」 「英語」とお伝えしてきましたが、いよいよ最後の科目のレポートです。

8月5日(月曜日)に図工「図書館の“親切サイン”を作ろう」を開催しました!

 

今回の先生は、本間由佳さん。

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明星大学デザイン学部で教鞭をとるほか、子どもが楽しみながら学べる教材の開発やデザインを手がけるなど、「学び」と「デザイン」のプロフェッショナルです。

 

この授業では、頭をいっぱい使っていろいろなことを考えます。

そのウォーミングアップとして、最初に紙タワー作りにチャレンジしました。

材料はA4サイズのコピー用紙5枚と、セロハンテープのみ。制限時間は5分。自立する、いちばん高いタワーを作った人が優勝です。

さっそくスタート!

 

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紙を折ってみたり、積み上げてみたり、みんないろいろと試行錯誤してタワーを作り上げます。出来上がったタワーは、形も高さもさまざま。同じ材料を使っているのに、ふしぎですね。

 

さあ、ウォーミングアップや自己紹介を終えたところで、本題に入りましょう。

図工のテーマは「図書館の“親切サイン”を作ろう」です。

まずは、サインについて考えます。サインとは「人々の行動のよりどころとなる情報を具体的なかたちで表したもの(※)」と定義づけられます。そして、「人々がよりスムーズに行動し、より快適に過ごし、より豊かに生活できるように、『サイン』をさまざまな角度から考えながら計画し設計すること(※)」がサインデザインです(※ 公益社団法人日本サインデザイン協会ホームページより引用)。

例えば、街中にあるトイレのサインもいろいろと種類があります。乳幼児用や身障者用、オストメイト用の設備を整えているというサインや、高齢者や妊婦やLGBTの人など年齢性別を問わず利用できるというサインなど、その街や施設を訪れるあらゆる人を想定して設置されています。

それはどんなもので、どんなひとが、どんなことに使うのか。

これらをヒントに、なにが親切なのかを考えていきます。

 

親切サインを考える前に、先生から今日のルールが発表されました。

 

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3つのルールを確認して、いよいよ親切サイン作りスタート!

かゆいところに手が届くような ちょっとした親切」を探しに、図書館内の調査にみんなで出かけました。図書館内については、コンシェルジュがいろいろ教えてくれます。

 

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基本的な情報を教えてもらったあとは、各自で調査。「ちょっと親切が足りないかな?」「こうしたら親切かな?」というポイントはどこにあるのでしょうか?

 

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気になることは、すかさずメモ。

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調査から戻ったら、アイデアスケッチをしてデザインを決めます。「これの場所がわかりにくいな」とか、「これの使い方を教えてもらったらもっと便利!」など、調査のときに感じたことをかたちにしていきます。

 

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いろんなひとの目線で、いろんな立場になって考えたサインが出来上がりました。

今回の授業では、何気なく図書館で過ごしていると気付かなかったことを考えるきっかけになりました。ここで考えたサインや調査での視点などにヒントをもらって、より親切な図書館を目指していきます!

本間さん、ありがとうございました!

 

9月2日(月曜日)から23日(月曜日)まで、千代田図書館9階の第2展示ウォールでは「夏のわくわく課外授業2019」3教科の授業レポートと授業に関するおすすめ本を展示します。

さらに期間中は、図工の授業で作成したサインを千代田図書館内に設置します。どこに、どんなサインが設置されるのでしょうか?ぜひ、お越しください♪

 

Posted at:10:30