千代田区の子どもたちが選ぶ「大切な本・忘れられない本」~中学生編~

前回のちよぴたブログでは、昨年11月に千代田図書館 読書振興センターが行った「第5回千代田区子ども読書調査」より、千代田区の小学生が選んだ「大切な本・忘れられない本」のうち、回答が多かった本や千代田区立図書館に所蔵がある本をご紹介しました。

小学生が選んだ「大切な本・忘れられない本」はこちらから



今回は同じく「第5回千代田区子ども読書調査」で、中学生が選んだ「大切な本・忘れられない本」をご紹介します!

本の詳しい情報は、書名をクリックしてご覧ください。



中学生の「大切な本・忘れられない本」

「大切な本や忘れられない本がありますか?」の問いに、「ある」と回答した中学生は65.3%

多い本には十数票が寄せられた小学生の調査結果とは異なり、じつに多種多様な本の回答がありました。



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『ねないこ だれだ』

せなけいこ/さく・え

福音館書店


小学生と同じく、家や幼稚園、保育園などで身近な大人に読んでもらった体験が印象に残っている生徒も多いようで、この他にも『100万回生きたねこ』(佐野 洋子/作・絵、講談社)、「おさるのジョージ」シリーズ(M.&H.A.レイ/著、福本友美子/訳、岩波書店)の名前もあがりました。



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『はてしない物語 上』

ミヒャエル・エンデ/作、上田真而子・佐藤真理子/訳

岩波書店




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『すえっこОちゃん』

エディス・ウンネルスタッド/作、下村隆一・石井桃子/訳

ルイス・スロボドキン/画

フェリシモ



子どもから大人までワクワクさせてくれる世界の児童文学もやはり人気です。

また、一度読み始めたら止まらないYA(ヤングアダルト)のシリーズものについても、多くのタイトルがあがりました。



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『都会(まち)のトム&ソーヤ 1』

はやみねかおる/著

講談社



この他『十二国記』シリーズ(小野不由美/著、新潮社)や『アルスラーン戦記』シリーズ(田中芳樹/著、KADOKAWA)、『テメレア戦記』シリーズ(ナオミ・ノヴィク/著、ヴィレッジブックス)なども人気がありました。大人の皆さんも、これをきっかけに手に取ってみてはいかがでしょうか?

ほかにあげられたヤングアダルト作品はこちら。



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『怪物はささやく』

シヴォーン・ダウド/原案、パトリック・ネス/著

池田真紀子/訳、ジム・ケイ/イラストレーション

あすなろ書房



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『中学生までに読んでおきたい哲学 2 悪のしくみ』

松田哲夫/編

あすなろ書房



中学生や高校生の時に教科書で読み、今でも大切な一冊になっているという大人も多い日本文学の作品も多く寄せられました。

梶井基次郎の『檸檬』、『人間失格』(太宰治/作、岩波書店)や『父の詫び状』(向田邦子/著、文藝春秋)など。



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『檸檬』

梶井基次郎/著、富田彩子/写真

PHP研究所




最後にご紹介するのは話題のベストセラー。2018年の本屋大賞を受賞した『かがみの孤城』をはじめ、映像化されたライトノベルや漫画まで入れるときりがないほど、たくさんの本が集まりました。



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『かがみの孤城』

辻村 深月/著

ポプラ社



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『ふたご』

藤崎彩織/著

文藝春秋



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『仮面病棟』

知念実希人/著

実業之日本社






今回ご紹介したのはほんの一部。千代田区の中学生の皆さんが、日頃から多くの本に触れていることを実感できました!

「第5回千代田区子ども読書調査」結果の詳細はこちらからご覧ください。

Posted at:13:00