【レポート】夏のわくわく課外授業2020 ①理科「地層から化石を取り出そう」

8月の訪れとともに梅雨も明けて夏本番!

読書振興センターでは、今年も夏の恒例イベント「夏のわくわく課外授業」を開催しました!

今回のブログでは、8月3日(月)に日比谷図書文化館で行った理科「地層から化石を取り出そう」の様子をお届けします♪

講師は、千代田区内にある城西大学 水田記念博物館大石化石ギャラリー学芸員の宮田真也さんと、博物館企画統括の髙橋謙輔さんです。

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「皆さんは、化石といえば何を思いうかべますか?」と宮田さん。すぐに子どもたちから「恐竜!」「アンモナイト!」と声が上がりました。

本や映画などで誰もがきっと見たことのある化石ですが、そもそも化石って何でしょう?というところから今日の授業は始まります。

化石とは、生物が生きていた痕跡

その生物はどのくらい前に生きていたものなのか?どんな場所に住んでいたの?どんな気候の土地だった?

取り出された化石はどんな生き物だったのかを知ると、その化石が出てきた地層の年代や地層が積もった環境を知ることができます。

さて、ここで髙橋さんからクイズ!進化の反対ってなんだ?」

「退化?」という声が多く聞こえてきましたが、正解は......「絶滅」です。進化とは、生き物が長い時間をかけてその形や暮らし方が変化すること。機能が失われたり形を変えたりすることを指す退化も、進化のひとつであるといえます。絶滅して命が絶えてしまったら、その先で進化することはできなくなるのです。
「だからみなさん、がんばって生きのびましょうね。」(宮田さん)

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化石について学んだら、いよいよ化石を取り出す体験の始まりです!

ハンマーやマイナスドライバーなどを安全に使って化石を割るため、自分と周りの人を守る準備はしっかりと。

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今回は、栃木県那須塩原市の塩原層群宮島層という約30万年前のカルデラ湖の堆積物からなる地層のなかから植物化石を見つけます。

約30万年前といえば、近年話題の「チバニアン」に区分される時代です。


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「植物の他に、もしかしたら虫やカエルなどの生き物も見つかるかもしれません」という先生のことばを聞き、期待が高まります。

どんな化石が出てくるのでしょうか?配られた原石の側面にみえる地層のきれいな横縞に沿って、さっそく割ってみましょう!

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安定しない形の石を割るのに始めは苦戦していた子も、だんだんと上手に。

地層の中から、木の葉の化石が出てきました!

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化石になっても葉の形や葉脈がくっきりと見え、とてもきれいです。同じ地層の中から、何種類もの違った形の木の葉の化石を取り出すことができました。

化石を見つける上で重要なことは「気づき」です。

木の葉の形が現れなくても、割った断面をルーペで拡大して「これは何?」「もしかしたら生き物かも!」と観察するのも、とても楽しい体験でした。

参加者のみなさん、割った原石は持ち帰ってまだまだ地層の観察をしてみてくださいね!

宮田さん、髙橋さん、ありがとうございました!

Posted at:14:55