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2021.09.27
日比谷図書文化館コンシェルジュ通信 vol.27 ~日比谷の森をご案内します~ |
日比谷公園は豊かな自然で、人々に癒しを与えてくれます。
日比谷図書文化館の屋上より、日比谷公園を眺めると、まるで森の中にいるのかと錯覚してしまいます。
日比谷図書文化館の屋上より
※一般の方は立ち入りできません。
日比谷図書文化館 正面口
□□□□□一番高い木ど~れ?
日比谷公園にれのき広場で「太い木・高い木ベスト10」興味深い案内板を見つけました。
【案内板を一部拡大】
案内板によると、日比谷公園内で一番高い木は公園サービスセンター前にある、アメリカスズカケノキです。なんと25mあります。
現在のアメリカスズカケノキ 【2021年9月撮影】
樹木前の案内板によると、明治37年(1904年)目黒の林業試験場(現:林試の森公園)から試験場長白沢保美博士の寄贈により、この日比谷公園に植えられたものとのことです。実生後数年たった苗を植えていますから、現在の樹齢は約100年以上にもなります。当時は、スズカケノキ属を、街路樹の新種として外国から種をとりよせて試験的に植えていた時期で、その後この木の枝をとり、さし木をして街路樹が増やされていきました。
長きにわたり上に~上に~伸びた、しなやかな枝を見ていると、のびやかで豊かな気持ちになります。緑の木々の間からのぞく空は、より一層青く見えます。
□□□□□まだまだある大きな木
公園サービスセンター前にあります、クスノキも20m以上もある大きな木です。
現在のクスノキ 【2021年9月撮影】
クスノキの特徴は葉に3本の脈が目立ち、木全体によい香りがします。用途は庭木・公園樹・街路樹。材は耐湿性にすぐれ船材として名高く、建築、楽器、彫刻などに用いられます。葉や材から樟脳をとり、防虫、防臭剤などに使われます。また動物とのかかわりは、葉はアオスジアゲハの幼虫が食べ、実はキジバト、ヒヨドリ、コジュケイなどに好まれます。
長い年月をかけて伸びた太い枝は存在感があります。夏は木陰をつくり人々の癒しとなります。大きな木の下でゆっくり深呼吸をしてみてはいかがですか。
今回は高い木のみの紹介となりましたが、現在は中高木だけで142種約3200本を数え、イチョウ、クスノキ、スズカケノキなど幹回り3m以上、高さ20m以上の巨木も数多くあります。
日比谷公園は季節によっても彩りが違います。秋が深まりますとイチョウも黄金色に衣替えします。自分だけのお気に入りの1本を探すのも良いかもしれません。
□□□□□キンモクセイが見ごろです
日比谷公園のキンモクセイが見ごろを迎えています。撮影した場所は公園サービスセンター近くです。
香りも広がっています【2021.09.15撮影】
アップも美しい【2021.09.15撮影】
□□□□□マップ
今回ご紹介しました場所はこちらになります。
□□□□□展示のご案内
今回は木にスポットを当ててみましたが、日比谷公園では様々な草木花を楽しむことができます。
日比谷図書文化館の2階エレベーターホールでは2022年3月31日(木曜日)まで「日比谷公園の植物」の展示をしています。
日比谷公園に生息する植物を年間通して紹介する写真とともに、植物図鑑やガーデニングの本を紹介した展示です。
Posted at:12:00