コンシェルジュ通信vol.81「千代田の駄菓子屋さん」

今回は、千代田図書館から徒歩約10分のところにあるスケープボーイ駄菓子店さんをご紹介します。店名は、ご店主のSNSの英字アカウント名を子どもにも読みやすいようにとカタカナに変えて命名されたそうです。

店舗は約10年前、ものづくりが大好きなご店主がガレージを奥様と二人で改造してできました。秘密基地をイメージしたというお店は、入口からして雰囲気抜群です。


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店内には、駄菓子おもちゃが所せましと並んでいて、大人の私も見るだけでワクワクしてきます。あふれんばかりの商品数ですが、開店当初は少なく、タバコをメインに販売していたそうです。コツコツと問屋を回って仕入れ先を開拓し、徐々に商品数を増やしたところでタバコ販売をやめ、駄菓子店として本格的にスタート。

営業時間は、午後4時から午後6時までの2時間のみ。周囲からのアドバイスや子どもが来店しやすい時間帯を考慮して決めたそうです。

「営業時間は2時間ですが、準備だけでも時間がかかるんですよ。閉店後一つ一つしまい、開店前にまた出して並べているので」と、奥様。

だからどの棚もどの商品も隅々まできれいなのですね!

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「これから塾に行くんだ」「どれにしようかな」などなど、店内はご夫婦との会話を楽しみながら買い物をする子ども達でにぎわっています。中には「今日はお金ないんだけどさ」と、おしゃべり目的で来店される小さな常連さんの姿も。彼らにとってスケープボーイ駄菓子店は、学びや心を休める場となっているように感じました。


また、ここはご店主の秘密基地でもあります。

秘密基地には、お気に入りの物を置きたくなりますよね。というわけで、店内にはご店主のお気に入りの物も置いてありますが、それが何かは見てのお楽しみ♪

郷愁と癒しとお楽しみがたくさんあるスケープボーイ駄菓子店に、足をはこんでみてはいかがでしょうか。

スケープボーイ駄菓子店

【場  所】千代田区飯田橋2-5-2

【営業時間】午後4時~午後6時

【定 休 日】土曜日・日曜日・祝日


読んだら駄菓子屋さんに行きたくなるコンシェルジュおすすめの3冊をご紹介♪

駄菓子屋についてのたくさんの図版や深い考察をお楽しみください。


コンシェルジュおすすめの3冊

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『駄菓子大全』

角田 武 ほか/著

新潮社

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『全国駄菓子屋探求』

土橋 真/監修

トゥーヴァージンズ

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『モノと子どもの昭和史』

天野 正子/著

平凡社

Posted at:18:00