千代田図書館に区内大学から図書館実習生が来てくれました!

千代田図書館では、毎年区内の大学から図書館実習生を迎えています。今年は法政大学大妻女子大学からそれぞれ1人ずつ、2名の実習生が来てくれました。

今回の「ちよぴたブログ」では、実習生が10日間の実習期間で体験した図書館にまつわる様々な仕事をご紹介します。

 

 

実習初日、午後の研修の一コマ。この研修では図書館の資料について学びました。

 

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図書館の書棚に並べられる資料は、その内容やテーマなどをもとに分類されており、公共図書館・学校図書館・企業の図書館などそれぞれの利用者に合わせた並べ方配置「決まり」を持っています。

 

大学で図書館について学ぶ2人ですが、実習にあたり、まずは千代田図書館の資料の並べ方や特色ある書棚などを覚えることから始めました。

多くの図書館では文庫本新書、調べ物に使われる参考図書地域資料などがその他の本と分けて並べられることが一般的です。千代田図書館ではこれらに加えて、千代田区にゆかりのある文学者の資料出版にまつわる本棚の資料などを分けてまとめ、特色ある書棚を作っています。

 

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館内の配置がわかってきたところで、配架の実習が始まりました。図書館に返却された資料をもとの場所に戻し、次に利用する方が手に取りやすいように書棚を整えていきます。

 

 

また別の日には、企画展示の関連講演会「南極における気象観測の変遷」の会場設営や来場者受付をお手伝いしました。

 

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図書館のフロア内の一角を使っての講演会というのは、千代田図書館らしい催しです。

実習生にとって、新鮮な体験になったのではないでしょうか?

(講演会当日のようすは→コチラ

 

 

そして実習も終盤にさしかかった9月13日(木曜日)には、千代田図書館10階で毎月第2木曜日に行っている赤ちゃん向けおはなし会で、赤ちゃんと保護者に向けた絵本の読み聞かせわらべうたに挑戦しました!

 

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司書からレクチャーを受け、読み聞かせやわらべうたの練習をしてきた2人。当日の朝まで練習を重ねておはなし会に臨みます。

 

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開館前、参加する赤ちゃんがゆったり座れるように子ども室にマットを敷くことからおはなし会の仕事は始まります。

 

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いよいよおはなし会の始まり!この日も多くの方が参加してくれました。

 

初めは少しだけ緊張しているかな?という2人でしたが、赤ちゃんと一緒にわらべうたや手あそびを楽しみ、絵本を読み始めるころにはリラックスしたようす。

今回は、『いないいないばあ』(松谷みよ子/文、瀬川康男/絵、童心社)『くだもの』(平山和子/作、福音館書店)をそれぞれ読みました。

 

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明るくはっきりと、子ども室の後ろまで声を届かせるように絵本を読むことができました♪

 

 

実習生には、今回ご紹介した仕事のほか、図書館に欠かせない仕事を広く体験していただきました。

 

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実習生のお2人、おつかれさまでした!

Posted at:15:00

【レポート】新しくなった九段小学校 図書館もオープン間近!

千代田区では、9月から九段小学校・幼稚園の新校舎の運用がはじまりました。

今回は、新しくなった九段小学校の図書館の様子をお伝えします。

 

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校舎のデザインは、関東大震災によって焼失した後に建造された復興小学校を再現したもので、アーチ型の窓や木目調の内装が印象的です。廊下や壁面のサインも木製で、やわらかな空間をつくっています。

 

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廊下を進んでいくと、頭上に「図書館」のサイン。

窓下と壁面の両側には棚が備え付けられており、奥まで続いています。ここは廊下ではなく、すでに図書館の中に入っていたのです!

 

千代田区立図書館の学校支援担当司書も、新しくなった学校図書館の全面運用に向けて準備で大忙しです。そんな忙しい中をおじゃまして、図書館内を見学させてもらいました。

 

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図書館は利用目的によって2つに部屋が分かれています。

ひとつは、文学の本や絵本が置かれているおはなしのへや

 

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中には、子どもの背の高さに合わせた本棚やアーチ型の絵本棚があります。絵本棚の前にはじゅうたんが敷かれていて、ここに座って好きな本を読むこともできます。

 

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もうひとつは、図書館 メディアルーム

 

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調べ学習やメディア端末を使った授業もできるようになっていて、1クラス分の児童が座れる座席が40席あります。椅子は座り心地がよく、曲線のデザインや暖色を使った座面などがかわいらしく、司書のお気に入りのひとつです♪

 

 

おはなしのへやから楽しそうな声が聞こえてきたので行ってみると、3年生のクラスが絵本の読み聞かせをしていました。みんな、上履きを脱いでじゅうたんの上でぎゅっと集まっています。

 

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あたらしい図書館でみんなが絵本を楽しむ様子は、見ているこちらまで笑顔になりました。

図書館が、学校でのお気に入りの場所のひとつになったらうれしいです。

九段小学校の皆さん、新しい図書館をたくさん使ってくださいね♪

 

Posted at:10:50

【開催レポート】展示関連講演会「南極における気象観測の変遷」

9月7日(金曜日)、千代田図書館で開催中の展示「天気をはかる ~気象庁143年をものがたる人と技術~」の関連講演会「南極における気象観測の変遷」が開催されました。

 

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展示共催者の気象庁から講師をお招きして行うイベント関連は、7月に実施した「夏のわくわく課外授業」に続いて2回目。

(1回目の「夏のわくわく課外授業2018」の様子はこちらから)

今回は気象庁の観測部計画課南極観測事務室室長の荻原裕之さんに、南極での気象観測の意義やその変遷、これまでの成果についてお話しいただきました。

 

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荻原さんは1979年に東京管区気象台測器課に入庁、富士山測候所や八丈島測候所を経て、1987年2月から1年間、第28次南極地域観測隊で昭和基地の越冬観測に参加しました。

 

気象庁は、1957年に第1次観測隊が南極での観測を始めてから、今年11月に出航する第60次観測隊に至るまでの60年以上にわたり、昭和基地を中心とした日本の南極観測に参加しています。

南極では、気温、湿度、風向・風速などの各種気象要素を地上の百葉箱で観測する地上気象観測と、気球を取り付けたラジオゾンデ(上空の気象要素を観測する無線送信機つき気象観測器)で上空を観測する高層気象観測を行います。加えてオゾン観測日射放射観測も行っており、現在ではこれらすべての観測データを気象庁から配信しています。

 

極地での気象観測は世界各国の気象予報に活かされるほか、地球全体の気象の傾向などを知るためにも大きな役割を果たしています。

南極観測の歴史の中でも、特に1982年に第23次観測隊が南極大陸上空のオゾン全量の減少を観測したことは、その後のオゾンホール発見に大きく貢献しました。

 

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講演では、年間平均気温-10度と厳しい気候の南極で、日本国内と同じように気象観測を続けるための試行錯誤とその成果を振り返っていきます。観測開始から現在に至るまでの観測機器や観測場所などの変遷を、自身の越冬体験も交えてお話しいただきました。

 

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日々の観測に加え、食糧のチェックや必要とあらば医療行為まで、南極での生活は「とにかく休みがなかった」と振り返る荻原さん。和やかな話しぶりから、苦労とともに楽しさも伝わってきました。

 

たくさんの資料と写真に加えて、ビデオも見せていただきました!

 

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これはラジオゾンデをつけたヘリウムガス入りのゴム気球を飛ばすところ。気球は、飛ばす前に灯油に漬けることで割れにくくなるそうです。なぜ割れにくくなるのか、その原理はわかっていませんが、第3次観測隊が外国の観測隊から教えてもらったという極地ならではの技術が現在も活きています。

 

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こちらは昭和基地に吹くブリザード(猛吹雪)のようす。猛烈な風の音と、数メートル先の人影がほとんど見えない視界の悪さを実感することができました。

 

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講演の最後に、「現在では持ち帰ってこられないのですが…」と見せてくれたのは南極の石。なんと38億年前のもの!右の白っぽい石には苔も残っています。

 

極地で多岐にわたる観測をしながら日常生活を営み、冬を越す観測隊の任務の厳しさを知るとともに、限られた人しか足を踏み入れることができない南極への憧れや好奇心が刺激される講演会でした。

荻原さん、ありがとうございました!

 

千代田図書館の展示「天気をはかる ~気象庁143年をものがたる人と技術~」は10月27日(土曜日)まで開催中。気象や南極観測に関する資料はもちろん、第1次南極地域観測隊の観測野帳やこれまで気象庁の観測を支えてきた機器などの貴重な展示物もご覧いただけます!

 

展示「天気をはかる ~気象庁143年をものがたる人と技術~」

【会 期】 開催中~10月27日(土曜日)

【休館日】 9月23日(日曜日)~26日(水曜日)

※蔵書点検のため休館

【会 場】 千代田図書館9階 展示ウォール

【共 催】 気象庁

 

Posted at:15:30

コンシェルジュ通信Vol.37:見て、聞いて、調べて、地域情報 発信中!!

千代田図書館のコンシェルジュブースでは、私たちコンシェルジュがおすすめするスポットや文化施設、地域情報等を手作りのファルや案内マップにして紹介し、どなたにでもご覧いただけるようにしています。

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今回はその中の1つ “見聞調録” について紹介します。

私たちは街案内をする中で見て、聞いて、調べたこと本や関連する地域情報と一緒に紹介する『千代田図書館コンシェルジュの見聞調録』として、年に6回発行しています。

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“見聞調録”とは【見聞録】(見たり聞いたりしたことの記録)に「調べたこと」を追加した造語です。

 

前身の『本と街の案内所 見聞調録』は、神保町にゆかりのあるテーマをメインに2009年8月(Vol.1)から2017年3月(Vol.48)まで発行しました。

その後は『千代田図書館コンシェルジュの見聞調録』として、2017年6月から新たに発行を開始し、現在に至るまで、コンシェルジュならではの目線で千代田区にまつわる様々なテーマで情報を紹介しています。

2018年9月発行予定の最新号では、『千代田区の過去を地図や写真で探る(仮)』をテーマに、江戸、明治、大正、昭和と時代ごとの千代田区にまつわる資料やスポットを紹介します。

 

千代田図書館コンシェルジュブースの正面には、今から200年ほど前の千代田区の部分を引き延ばした『文化改正御江戸絵図』のフロアマットが敷かれているのですが、この足元の地図を不思議そうに見つめている方がよくいらっしゃいます。

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そこで、『文化改正御江戸絵図』の紹介を中心に、時代ごとの千代田区の姿を知ってもらえるようにと、次号ではこのテーマを選びました。コンシェルジュのおすすめや豆知識も掲載予定です。

 

また今回は『文化改正御江戸絵図』に、千代田図書館の場所を目印にして、現存する清水門などをわかりやすく記した案内マップも作成中。完成次第コンシェルジュブースで展示いたします。

ぜひ、楽しみにしてくださいね。

 

“見聞調録”は、千代田図書館のコンシェルジュブースでは2009年8月発行分からの全バックナンバーをご用意しています。

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日比谷図書文化館のコンシェルジュブースでも2017年6月発行分より配布しています。

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千代田図書館HP・コンシェルジュサービスからも、ご覧いただけますよ。

 

心惹かれるテーマを見つけたら、ぜひコンシェルジュブースに足を運んでくださいね。

紹介している書籍や資料、スポットなどを参考に、新しい千代田区を発見してみてはいかがですか?

 

 

 

Posted at:12:30

【開催レポート】夏のわくわく課外授業2018 〈国語〉

8月18日(土曜日)、千代田図書館の夏休み恒例イベント 「夏のわくわく課外授業2018」 の最後の科目、国語「遊んで学べる!辞書カルタをつくろう」を開催しました!

 

講師は、国立国語研究所准教授の柏野和佳子さんです。

 

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国語の授業では『広辞苑』(岩波書店)や、『新レインボー小学国語辞典』(学研教育出版)などの改訂にも携わってきた柏野先生に、辞書の使い方を楽しく遊びながら学びます。

 

授業は辞書のクイズからスタート!言葉を辞書に登場する順番に並び替えましょう。

「辞書に載っている言葉は、どんな順番で並んでいるか知っていますか?」と先生。

すぐに、みんなから「あいうえお順!」と声が上がりました。

 

はじめは簡単な並び替えの問題から、だんだん難しくなっていきます。

「母(はは)」「パパ」「馬場(ばば)」「幅(はば)」の並び順は?

 

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グループのみんなで相談しながら並び替えて…

(答えは「母」→「幅」→「馬場」→「パパ」の順番)

 

つぎに、実際に辞書を引きながら、さまざまな「言葉の不思議」を見ていきます。

 

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ブログをお読みの皆さんは、辞書をどんな時に使いますか?

知らない言葉の意味を調べるため、漢字でどう書くかわからないときに調べるため…それももちろん役に立つ使い方ですが、「自分で意味を“知っている”と思う言葉を改めて調べてみるのもおすすめの使い方です」と柏野先生。

 

たとえば「天気」という言葉。

晴れ、雨、曇り…などの気象全般を指す時もありますが、「明日天気になぁーれ!」と言う時の「天気」は晴れを思い浮かべますよね。

このように一つの言葉でせまい意味・広い意味の両方を持つものや、「皮」「歯」など、一つの言葉で全く違う複数の意味を持つものなど、一つ一つの言葉を実際に辞書で引いて確かめながら、言葉が持つ意味の広がりについてワークシートで学びました。

 

続いては辞書の引き比べです。先生が用意してくれた辞書に加えて、参加者の皆さんがおうちで使っている辞書も使い、一つの言葉にいくつの意味が書かれているか比べてみます。

 

「かお」「め」「くち」それぞれの言葉を辞書で引くと、一番多く意味が書かれているのはどの言葉でしょうか?

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「『かお』は4個!」「『め』は15個」「『くち』は10個」「こっちは『め』の意味が16個!」…みんな懸命にページをめくります。

一つの言葉の意味を表すのでも、子ども用にわかりやすく代表的な意味だけ書いてあるもの、また慣用句なども含めてたくさんの意味が書いてあるものと、使う辞書によって違いがあることがわかりました。

 

授業の後半は、辞書カルタを作ります!

まずはお手本として「夏」をテーマにした辞書カルタや『広辞苑』の「オノマトペ(擬音語と擬態語)カルタ」で遊びました。

 

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言葉の意味を書いた読み札を聞き、その言葉を表す絵札を探して取るのが辞書カルタ。似た言葉の絵札も混ざっているので、言葉の意味をしっかりと聞いて考えないと取れません。

 

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遊んだ後は、いよいよカルタづくりに取りかかります。

辞書をぱらぱらとめくりながら、みんな思い思いの辞書カルタを作りました!

 

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読み札には辞書の文章を書き写し、絵札にはイラストと言葉の頭文字を描きます。

 

作ったカルタを集めて、さっそく遊んでみましょう。

「好きな言葉」でカルタを作った子、自分でも「夏」の言葉を集めて作ってみた子、「スポーツ」「楽器」「数字のことわざ」など自分だけのテーマを決めて作った子…個性豊かなカルタを混ぜて遊ぶと、さらに楽しいですね!

どのテーブルにも、楽しそうな声が響いていました♪

 

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知りたい言葉の意味を調べるだけでなく、その言葉の周辺の意味や、応用的な使い方とも新しく出会えるのが辞書引きの魅力。子どもも大人も、今回の授業を通して、辞書を引くことがもっと楽しくなったのではないでしょうか。

柏野先生、ありがとうございました!

 

9月3日(月曜日)から22日(土曜日)まで、千代田図書館9階の2展示ウォールでは「夏のわくわく課外授業2018」3教科の授業レポートと授業に関するおすすめ本を展示します。ぜひ、こちらもご覧ください♪

Posted at:17:30

オリンピックと道のおはなし

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会まであと2年。

2020年8月に行われるオリンピック競技大会のマラソンコースを辿ると、東京の名所を巡ることができるのも話題になっています。新国立競技場をスタートし、外苑西通り~靖国通り~外堀通り~水道橋から白山通りを通り、神保町交差点から靖国通りに入ります。神保町古書店街も通るんですね♪

 

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ここが神保町交差点。南北に走る白山通りと東西に走る靖国通りが交わるところです。

 

下の写真は交差点の反対側から撮影したもの。昨年の秋の様子です。

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この岩波ホール前の広場は古本まつりなどのイベント会場としても使われ、古書店街の中心といえばこの交差点を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?

 

ちなみにこのあたりは、1964年に開催した東京オリンピックの聖火リレーのコースにもなっていました。

当時の写真が、千代田区のホームページ「ちよだ写真館」からも見られます。

 

さて、マラソンコースは永代通り~新大橋通り~清洲橋通りを通って雷門前で折り返し、日本橋まで戻ったら中央通りを南下。東京タワーまできたらまた折り返して再び中央通りから靖国通りへ。神保町交差点が35キロ地点にあたります。交差点を左折して白山通りから内堀通りに入り、皇居二重橋で折り返して白山通り~靖国通り~新国立競技場へと戻ってゴール!

 

このように、今回のマラソンコースは都内のいろいろな通りを巡りますが、これらの通りはいつからこの名前で呼ばれるようになったのかご存じですか?

実は、名前が決まったのはみんな同じタイミングだったのです。あることがきっかけとなり通りの名前がつけられたのですが、そのことを示す資料が千代田図書館の書庫にありました。

 

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『オリンピック準備局事業概要 1963』

東京都オリンピック準備局/編集発行

 

そのきっかけとは1964年に開催した東京オリンピック

案内がわかりにくかった都内の主要道路に対し、観光客や都民にとってわかりやすい通称名をつけることが、前回の東京オリンピック開催時における観光対策のひとつとして決まったのでした。

 

前回の東京大会時に生まれた名前をもつ道が今度の大会ではマラソンコースとなり、たくさんの世界の人びとが通ることを想像すると、わくわくします。2年後の大会では、どんな未来につながる物語が生まれるのでしょうか。

 

 

オリンピックが生みだす物語が気になった方におすすめしたいのがこちら。

 

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千代田図書館9階展示ウォール前ではオリンピック・パラリンピック関連本コーナーを設けています。

競技にまつわるトリビアやアスリートの物語など、知るとオリンピックがさらに楽しみになるかもしれません。どうぞお立ち寄りください。

Posted at:09:40

【開催レポート】四番町図書館の「こども一日図書館員」

前回、前々回は千代田図書館のイベント「夏のわくわく課外授業2018」の様子をお伝えしました。今回は、こちらも夏の恒例イベント、四番町図書館「こども一日図書館員」のレポートをお届けします♪

「こども一日図書館員」は小学3~6年生を対象に、図書館について学び、司書の仕事を体験していただくイベントです。この日は、6名が参加してくれました。

 

黄色いエプロンを付けたら、まずは一日図書館員の任命式

みんな少し緊張した面持ちで任命書を受け取っていました。

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任命されても、すぐに図書館のお仕事ができるわけではありません。

まずは、司書の仕事や、図書館で扱っている本や雑誌などの資料についてのお勉強です!

 

司書の仕事は、図書館カウンターに座って行う本の貸出・返却の他にも、本の修理、新しい本の選定や購入、本を借りられる状態に整える装備、調べ物のお手伝いをするレファレンス…などなど、ここには書ききれないほどたくさんあります。

 

また、図書館にある本・CD・DVDなど資料の数は、四番町図書館だけで117,615点、そのうち新しく受け入れた資料は一年間で6,654点になります(どちらも平成29年度の点数)。

図書館ではこんなにたくさんの資料を、どのように整理しているのでしょうか?

 

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その秘密は本の背についている小さなラベル。図書館の本は内容によって、大きく10のグループに分かれています。それをさらに細かく分類した数字と、作者の名前のはじめの一文字などを記したラベルが、1冊1冊の本の住所を表す役割をしているのです。

 

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本の細かい分類が小さな文字でたくさん書いてある本も見せてもらいました!

 

次に図書館内の見学へ。

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先ほど習った、本を分ける10のグループの順番に書棚を見て回りました。四番町図書館では、ラベルの他にも、本の内容に関連する見出しで本を整理しています。

 

普段は入ることのできない図書館の地下室にも、この日は特別に入ってもらいました!

ここは図書館の書棚に出さない本や古い資料の保存する閉架書庫

 

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背の高い電動式書棚にみんな興奮!ボタンの操作もさせてもらいました。

 

図書館について学んだあとは、実際に司書のお仕事に挑戦!

まずはカウンターで行う貸出・返却の読み取り機の操作を練習します。

操作だけでなく、利用者の個人情報を扱う上で大切なことについても説明を受けました。

 

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司書からは「利用者に元気よくあいさつして、貸出券をお返しするときも丁寧にね」というアドバイスも。

 

練習が終わったらいよいよ図書館のカウンターへ!

利用者から、貸出する本と貸出券をお預かりして読み取りをして…。緊張しながらも、上手にできました!最後は貸出券を返しながら「ありがとうございます!」とあいさつ。

 

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返却された資料に破損や汚れ、忘れ物がないか点検することも、司書の大切な仕事です。

 

カウンターの他にも、予約された本を書棚から探すお仕事も体験しました!

本の情報が印刷された紙をもとに本を探し出し、利用者に貸し出す準備をします。

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ラベルを手がかりに本を探して…ありました♪

 

すべての仕事を終えて、最後に修了書の授与式が行われました。これで一日図書館員のお仕事は終了です。

初めて知ること、体験することがたくさんあり、図書館をより身近に感じることができたのではないでしょうか?

参加してくれた皆さん、おつかれさまでした!

 

仕事を体験したみんなから寄せられた感想をご紹介します

「図書館の地下室で、動く本棚や保存している本を見て知っておどろきました。カウンターのバーコードを一度はやってみたいと思っていたのでうれしかった」

「本をさがすお仕事も、番号の迷路みたいでとてもたのしかった」

「図書館には色々な仕事があるのでたくさんの人が働いているのだとわかった」

「本の順番まできちんと整理していたので、こんどから学校で図書をかりたら、しまうとき気をつけたいと思った」

Posted at:16:10

【開催レポート】夏のわくわく課外授業2018 〈図工〉

前回にひきつづき、千代田図書館の夏休み恒例イベント「夏のわくわく課外授業2018の様子をレポートします!

 

7月28日(土曜日)に行ったのは図工「印刷と製本に挑戦!じぶんだけのノートをつくろう」

講師は、北海道札幌市と千代田区神田小川町に会社がある山藤三陽印刷女子手づくり部の皆さんです。

 

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この授業では、シルクスクリーン印刷で表紙を作った後、それを和綴じ製本でノートに仕上げます。

 

さっそく自分だけのノートの表紙づくりを開始!

好きなイラストや自分の名前など、思い思いのデザインを鉛筆で描いていきます。

 

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つぎにこのデザインを、布が張られたスクリーンに鉛筆で写し、スクリーンマーカーでなぞっていきます。

 

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スクリーンに描いたマーカーが乾いたら、スクイージーというへらを使って、絵の上に乳剤を均等にのばします。

 

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さらに乳剤を乾かしたら、洗い油をつけた筆でスクリーンマーカーの線を消していきます。これでシルクスクリーンの版が完成しました!

 

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印刷に使うのは、水彩絵の具にでんぷん糊を混ぜたもの。紙の上に置いた版の上部に絵の具を置き、スクイージーできれいにのばします。

 

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きれいに印刷できているかな?絵の具をのばしたスクリーンをそっとはがすときは緊張の一瞬!

 

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先ほど洗い油で消したマーカー部分だけに絵の具が落ち、紙に絵が印刷されるというのが、シルクスクリーン印刷の仕組みです。

みんな、とてもきれいに印刷できました!

 

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版の絵の具を落とせば、くり返し印刷できます。

布用絵の具を使って、Tシャツなどに印刷してみるのもおすすめとのこと。持ち帰った後、おうちでももう一度印刷に挑戦してくれたらうれしいです♪

 

休憩をはさみ、授業の後半は和綴じ製本を習います。

重ねた紙を糸で縫って綴じる伝統的な和綴じ製本も、先生が用意してくれたオリジナルのテンプレートを使えば簡単!

紙に重ねると、どの手順で縫っていけばいいかひと目でわかります。

 

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テンプレート、表紙、ノート用紙をぴったりと揃えたらクリップで止め、テンプレート通りに4つの穴を開けます。

好きな色の糸を選んで針を通したら、いよいよ製本開始!みんなで一緒に縫っていきます。

 

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しっかりと綴じられるように針と糸を行ったり来たりさせて、4つの穴に糸をすべて通し終えたら完成です!

普段図書館や書店などで手にする本ではなかなか見かけない和綴じ製本に、保護者の皆さんからも感心の声が上がりました。

 

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少し難しいところは手伝ってもらいながら…今回は「四つ目綴じ」でノートを作りました。

 

ノートづくりの合間には、印刷の仕組み本のつくりなどについてもお話しいただきました。

自分の手を使って印刷と製本を体験し、その仕組みを知ることで、本をより身近に感じられたのではないでしょうか?

世界に一冊だけのノート、夏休みの楽しい思い出をたくさん書き込んでくださいね♪

 

山藤三陽印刷 女子手づくり部の皆さん、ありがとうございました!

Posted at:12:00

【開催レポート】夏のわくわく課外授業2018 〈理科〉

小学4~6年生とその保護者を対象にした、千代田図書館の夏休み恒例イベント「夏のわくわく課外授業2018

今回は、7月26日に行われた理科「地球温暖化と海 ~海を測るフロートの仕組み~」の授業風景をレポートします♪

 

講師は、気象庁 東京管区気象台 気象防災部 地球環境・海洋課の地球温暖化情報官、井上博敬さんです。

 

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気象庁といえば、連日の猛暑や台風の進路など私たちの生活に関わる情報を発信しつづけている天気のスペシャリスト。だから、今日は空の話を聞かせてくれる…かと思いきや、テーマは。海の観測が、気象とどう関係するのでしょうか。

 

「100年前と比べて、気温は上がってると思う?下がってると思う?」

「あがってる!」

みんな、地球温暖化ということばを知っていたり聞いたことがあるので、すぐに答えられます。では、どのくらい上がっているのかというと、世界の平均気温は0.73℃、日本は1.19℃、東京は2.5℃上昇しているのだそうです。一方、海水の温度の上昇は0.54℃と、気温に比べると穏やかです。

 

気温に関する基本的なデータを見たところで、クイズコーナー!

 

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地球全体に対して海の面積はどのくらいあるのでしょう?

 ①40% ② 50% ③ 70% ④ 90%

「70%!」「え~でも、もっと海が多い気もする…」「さあ、どれだ!」

みんなで出した答えは、③番の70%。正解は…

 

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みごと!③番が正解でした。

ほかにも、海の深さはどのくらい?とか、地球に存在する水のうち何%が海水なの?といったクイズも出され、海の特徴を学びました。

次は、みんなお待ちかねの実験コーナーです。

 

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先生がみんなに配ったのは、お弁当によく入っている魚の形をしたしょうゆ入れ。ふたの代わりにナットをつけています。

まずはこれを好きな色に塗ります。カラフルにしたり、金魚っぽくしたり、みんな集中して自分の魚を彩っていきます。

 

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魚ができたら、500mlのペットボトルに水をほぼ満水まで入れ、その中に魚を入れます。魚はどうなるのでしょうか?握ってみたり、さかさにしてみたり、魚が浮いたり沈んだりする様子を観察してみます。

 

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あら?金魚が増えてる?

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これは、海洋の水温や塩分を観測する機器フロートの仕組みを簡易的に再現したもの。海の中ではレーダーと通信ができないため、海中で観測したデータを送るためにフロートは海面に浮き上がって通信します。データを送ったらまた沈んで観測をし、浮かんで通信、をくり返します。フロートが沈んだり浮いたりするのは、重りなどで重さを変えるのではなく、かかる圧力が関係しています。圧力がかかってフロートが沈む様子を、ペットボトルを外側から押すことによって再現してみたのでした。

 

まとめも終わり、残った時間は先生への質問コーナー。

「48億年前の海って、どんなものだった?」

「一番最初に海から上がってきた生き物ってなに?」

海について疑問に思っていることが、次々と飛び出します。

「う~ん、そうだねぇ」と言いながら、テンポよく応じる井上先生。時間いっぱいまで、こどもたちの質問に答えてくれました。

 

井上先生、ありがとうございました!

 

理科の授業は、現在千代田図書館9階展示ウォールで開催中の展示「天気をはかる ~気象庁143年をものがたる人と技術~」の関連企画として行いました。

ここでは、気象に関する本やパネルのほか、実際に使われていた観測機器などが展示されています。ぜひ、お立ち寄りください♪

Posted at:13:00

神保町の魅力を伝えます!中高生のための古書店街ツアー

千代田区内には中学校・高校があわせて21校ありますが、区外から通っている生徒が多くを占め、千代田区に通っているけれど学校と最寄り駅以外はあまり知らないということも多いようです。

そこで千代田区読書振興センターでは、昨年11月より区内校に通う中学生・高校生の皆さんへ、図書館の取り組みと神保町古書店街の魅力を千代田図書館コンシェルジュがお伝えする「中高生のための古書店街ツアー」を行っています。

 

先日、今年度最初のツアーを開催しました!

参加してくれたのは、千代田区神田三崎町にある東洋高等学校の皆さん。

「普段、生徒たちは『街』を意識しながら歩くことがあまりないように思います。せっかくですから学校周辺の街並みを知ってもらいたい」という先生の思いからツアーにお申し込みいただきました。

 

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はじめに神保町の名前の由来や古書店街のなりたちについてのレクチャーを行い、館内の見学からツアーは始まります!

千代田図書館9階のレファレンスサービスカウンターの前には「としょかんのこしょてん」展示や出版にまつわる本棚があります。館内にも、街の魅力をお伝えする一角があるんですよ♪

 

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千代田図書館を出発し、一行は神保町古書店街をめざし靖国通り沿いを進みます。

児童書専門の新刊書店ブックハウスカフェ、看板建築という特徴的な外観で神保町の風景としてよくメディアなどで紹介される矢口書店古賀書店などを経て、到着したのが神田古書センタービル

 

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こちらのビルには、明治初期に創業した老舗古書店の高山本店をはじめ、趣味・芸術・漫画・近代文学などジャンルの違う古書店が8店入っています。今回は、ビル2階にある漫画専門の夢野書店の見学をしました。

 

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店内には懐かしい漫画本やおなじみの漫画雑誌のバックナンバー、サイン色紙やフィギュアなど、ところ狭しと並べられています。自分の知っているタイトルを見つけたり、原画を見せてもらったり、見るものがたくさん。お店の方からは、夢野書店の前身である中野書店創業時のお話などを伺うこともできました。

 

次に見学したのが一誠堂書店。文科系の古書全般を扱う老舗の古書店です。

 

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店舗の2階には、革の表紙の分厚い洋書や筆で書かれた和本など、たくさんの古書が揃っています。こちらでも、普段はガラスケースに入っている本を出していただき、お店の方に説明を受けながら実際に触れることもできました。

薄い和紙に印刷された100年以上前の本、触るのにもちょっと緊張してしまいますよね!

 

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暑い日中のツアーとなったこの日、途中で水分補給のための休憩を取りながら、一行は靖国通りを進んでいきます。

関東大震災後に建てられた十一軒長屋を昔の写真と比べながら見学し、老舗の古書店、大型の新刊書店などを経て、すずらん通りに入りゴール! 皆さんおつかれさまでした。

 

ツアーを終えて、先生から参加した生徒の皆さんに送られた

「毎日暑くてつらくて、つい歩くときに下を向いてしまうよね。でも、ちょっと顔をあげてみてください。魅力的な街が見えてきます」

というメッセージが印象的でした。

これからも街を見つめつづけ、神保町という街の魅力をどんどんお伝えしていきます!

Posted at:14:10