日比谷図書文化館コンシェルジュ通信vol.49
特別展『バラ図譜』刊行200年「宮廷画家ルドゥーテとバラの物語」のご案内

世界中のバラを描いたボタニカル・アートの金字塔 『バラ図譜』170点と肉筆画2点を含めた172点一挙公開!

「花の画家」、「バラの画家」として有名なベルギー出身の植物画家である ピエール・ジョセフ・ルドゥーテの人生をたどりながら、ジョゼフィーヌが蒐集したオールド・ ローズの数々が美しく咲き誇る姿を見ることができる『バラ図譜』や貴重な肉筆画も併せて紹介します。

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▲ルドゥーテ「ロサ・ケンティフォリア」『バラ図譜』(1817)

企画担当者に見どころをうかがいました

「今回の展示では、『バラ図譜』初版完全シリーズ(扉絵1点、図版169点)をご覧いただけます。初版は、当時わずか200部だけ特別に作られた豪華な本で、王様や貴族、植物学者など限られた人しか手にできなかった、とても貴重なものです。19世紀のフランスで大切に守られてきた、美しさと知の詰まったこの作品を、ぜひじっくりご堪能ください。」

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一歩足を踏み入れると、ルドゥーテのバラの物語がはじまります。ふわーっと優雅な香りがしてくるような!?

いえいえ、気のせいではありません。華やかな空間演出として、バラの香りが施されています。200年の時を超えて咲くバラたちの世界に一気に引き込まれます。

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▲展示室内の様子1

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▲展示室内の様子2


ぜひ、近くでもご覧ください。蕾表面まで、びっしりと細かい繊毛に覆われとても繊細で、ルドゥーテの植物学的正確さと高い芸術性を感じることができます。鑑賞の楽しみ方はさまざまです。どうぞ、優雅で可憐なバラたちの中で、心地よいひと時をお過ごしください。

鑑賞後も、まだまだ楽しめます!

まずは、展示室外掲示の2点をご紹介します。

その1 バラコンテスト

鑑賞をふりかえり楽しく選んでください。

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その2 千代田区のバラが咲くスポットをご紹介
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日比谷公園 第一花壇(外部サイト)

国民公園 皇居外苑半蔵門園地(外部サイト)

東京ガーデンテラス紀尾井町 KIOI ROSE GARDEN(外部サイト)

一号館広場(外部サイト)


日比谷公園 第一花壇の様子です。公園サービスセンター職員の方のお話では、例年ゴールデンウイーク明けには咲き始めるそうです。お散歩にいかがですか。

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▲2025年4月24日撮影。まだ蕾です。

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▲2023年5月に撮影。今年も楽しみです!


その3 常設展示室 テーマ展「江戸・東京の植物図譜」

ルドゥーテが活躍した同時期にあたる江戸後期の日本でも、数多くの植物図譜が残されています。日比谷図書文化館1階常設展示室では、千代田区で所蔵する植物図譜を展示しています。

その4「バラ図譜」の2点をプリントラテアートで再現

日比谷図書文化館1階ライブラリーショップ&カフェ日比谷で6月15日(日曜日)まで販売いたします。特別なカフェラテと一緒なら、バラの話しに花が咲くのではないでしょうか。

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▲バラのカフェラテは写真撮影ができます。

その5 関連書籍やグッズも充実

ステキなクリアファイルやポストカードもございます。鑑賞の思い出にいかがですか。
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【開催期間】4月12日(土曜日)~ 6月15日(日曜日)

【休 館 日】5月19日(月曜日)

【開室時間】午前10時~午後7時

      金曜日は午後8時まで、日曜・祝日は午後5時まで

      (入室は閉室30分前まで)

【入 場 料】 一般 500 円、大学・高校生 300 円

※千代田区民・中学生以下、障害者手帳などをお持ちの方および付き添いの方 1 名は無料

その他、詳細につきましてはこちらをご覧ください

関連講座

①トークショー「ルドゥーテのバラに魅せられて」

詳細・お申し込みはこちら

②講演会「美しき花の姿を追い求めて~画家ルドゥーテのまなざし~」

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特別展『バラ図譜』刊行 200 年 「宮廷画家ルドゥーテとバラの物語」ご案内はいかがでしたでしょうか。皆さまのご来館をお待ちしております。

Posted at:19:10