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2016.08.22
「夏のわくわく課外授業2016」レポート②【理科】 |
千代田図書館の夏休み恒例イベント「夏のわくわく課外授業2016」 。
今回は、理科の授業風景をお届けします。
◆◆8月9日 国語◆◆
「ちよだの虫を絵にかこう フィールドワーク&スケッチ」
理科の授業を担当してくださったのは、
絵本作家の舘野 鴻(たての・ひろし)さんです。
舘野先生はこれまでに多くの図鑑や児童書で生物画を手がけ、
『しでむし』『ぎふちょう』(ともに偕成社)など、
昆虫の生態を自ら調査し、緻密に描いた絵本を発表してきました。
今年4月に刊行された『つちはんみょう』(偕成社)でも
8年という年月を、日本固有種のヒメツチハンミョウの
生態調査に費やし、絵本を描きあげました。
「理科」の授業では舘野先生と一緒に、千代田図書館の周辺で
身近な自然を探し、観察して、絵に描いていきます。
この日は朝から雨が降り、お天気が心配されましたが
授業の時間に合わせてくれたように雨がやみ、明るい日差しが。
さっそくみんなで生き物を探しに出かけました。
ビルが立ち並ぶ千代田図書館の周りにも、植え込みや木の根元に
よく目を凝らすと、生き物たちの豊かな世界があります。
日がさしていっせいに鳴きはじめたセミや、
草むらに現れたバッタをみんなで追いかけました。
途中、シマヘビの抜けがらも発見!
「あとで絵に描くために、その生き物がどんな場所にいたか、
どんな植物のところにいたかも覚えておこう」と舘野先生。
その場でメモしたり、草花も少しだけ持って帰ります。
採集した生き物をシャーレに移し、まずは鉛筆でスケッチ。
保護者の方にも一緒に絵を描いていただきました。
ひとつひとつのテーブルをまわって、描き方のアドバイスをしたり
その場でスケッチを描いて見せてくれる舘野先生。
2時間の授業時間はあっという間でしたが、絵の具や色えんぴつを使って
みんな思い思いに絵を仕上げました。
小さな虫を一枚の紙に大きく引き伸ばして描く子、虫がいた周りの風景も描く子、
生き物の細かい模様までクローズアップしてじっくり描く子・・・と、
対象のとらえ方、描き方も十人十色で、そのどれもが力作でした。
ご参加いただいた皆さん、おつかれさまでした!
舘野先生、ありがとうございました!
先生の最新刊『つちはんみょう』の原画展が、千代田図書館の近く
神田神保町の絵本・児童書専門店ブックハウス神保町で開催中です。
緻密で迫力ある原画はもちろん、舘野先生の観察ノートや虫のスケッチなども展示され、
長い時間をかけて描きあげられた絵本の世界を心ゆくまで楽しむことができます。
この機会に、ぜひご覧ください!
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舘野 鴻 原画展『つちはんみょう』
【会 場】 ブックハウス神保町 ミニギャラリー
【所在地】 千代田区神田神保町2-5 北沢ビル1階
【会 期】 開催中~9月5日(月曜日)
【時 間】 午前11時~午後6時30分
【定休日】 水曜日(祝日の場合は営業)
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また、千代田図書館9階の第2展示ウォールでは、
9月1日(木曜日)から19日(月曜日・祝日)まで
「夏のわくわく課外授業2016」の授業レポートや先生方の本を展示します。
こちらもあわせてご覧ください♪
Posted at:17:00