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2016.08.12
「夏のわくわく課外授業2016」レポート①【国語・算数】 |
千代田図書館の、小学4~6年生とその保護者を対象にした
夏休み恒例イベント「夏のわくわく課外授業2016」が今年も始まりました!
今回は、国語と算数の授業風景をレポートします♪
◆◆8月9日 国語◆◆
「短い小説“ショートショート”を書こう」
国語の授業を担当してくださったのは、
ショートショート作家の田丸 雅智(たまる・まさとも)さんです。
子どもから大人まで、幅広い世代に読まれているショートショート。
昨年、ショートショート大賞を創設し、審査員長を務めるなど
2011年のデビュー以来、新世代のショートショート作家として活躍中の
田丸先生が教えてくれるのは、原稿用紙1~3枚程度の
とても短い小説“超ショートショート”の書きかたです。
授業のはじめに、
「今日はこれから、子どもも大人もかならず1人1作
“超ショートショート”を創作してもらいます」と田丸先生。
参加者のみなさんからは
「え~!いきなり書けないよ」「大人も書くの?」という声が。
本当に、誰でも90分で小説が書けるようになるのでしょうか?
田丸先生いわく、ショートショートとは「短くて不思議な物語」。
今日はワークシートを使って、3つのプロセスで物語を作ります。
①不思議な言葉を作ろう
②不思議な言葉から想像を広げよう
③物語にまとめよう
身近な言葉を組み合わせて「これはいったい何だろう?」と
想像するだけで、物語のタネが生まれます。
「そのいいところは?」「悪いところは?」ワークシートを
書き進めることで、そのタネを芽吹かせ、育てていきます。
授業の中盤には、子どもも大人も、ぐんぐんと鉛筆を走らせる姿が印象的でした。
「物語に登場人物やセリフを増やしてみると、もっと長い小説になるよ」
「文章を、主人公目線にしてみよう」
など、田丸先生のアドバイスでより本格的な小説に挑戦した子も。
授業の最後はみんなの作った“超ショートショート”の発表会!
「無重力ホーム」「リセットたぬき」「めくってくれる本」…などなど、
タイトルだけで、どんなお話か読んでみたくなりませんか?
みなさんの作品は、9月1日(木曜日)から
千代田図書館9階の第2展示ウォールで
イベントのレポートともに展示する予定ですので、お楽しみに♪
田丸先生、ありがとうございました!
◆◆8月10日 算数◆◆
「親子で楽しむ サム・ロイドの絵パズル」
算数の授業をしてくださったのは、
作家で美術家の伴田 良輔(はんだ・りょうすけ)さん。
約150年前、生涯10,000作ものパズルを作った
天才パズル作家サム・ロイドの作品をはじめ、今も世界中で愛される
さまざまなパズルを楽しみながら、親子で算数に親しむ授業です。
パズルを彩る、愛らしいイラストまでも自分で手掛けていた
サム・ロイドがはじめてパズルを作ったのは、なんと9歳の時。
「今日参加してくれたみんなと同じくらいの歳で、パズルを作っていたんですよ。
まずは彼の大ヒット作となったパズル“トリック・ドンキー”から
やってみましょう」と伴田先生。
ロバが描かれた2枚の紙と、2人の騎手が描かれた1枚の紙。
この3枚を組み合わせて置くことで、2人が2頭に
うまく乗っている絵にするには?
シンプルなパズルですが、なかなか正解が思いつきません。
子どもも大人も頭をひねって取り組みます。
「なかなかうまく置けないでしょ?考え方をちょっとだけ変えてみよう」
と、伴田先生が正解を見せると…
「そうか、わかった!」「なるほど!」「やられた~!」
意外な答えに、つぎつぎにこんな声があがりました。
パズルを解くのに大事なのは、「小さな発想の転換」と先生。
この日は、伴田先生のオリジナルパズルも含めて
全部で6種類のパズルに親子で挑戦しました!
こちらもサム・ロイド作、16個の点を6本の線で結ぶ
“貴婦人のクロケー・パズル”
中国や日本でも古くから愛されている、7つの図形を組み合わせて
様々なシルエットを作って遊ぶパズル“タングラム”
「今日遊んだ図形のパズルには、将来みんなが学校で習う
数学の定理が隠れているものがほとんどです。
公式を使うと難しく思えるけど、こういうパズルをきっかけに
算数や数学を少しでもおもしろく感じてもらえたらいいな」
と伴田先生。
親子そろって問題に取り組み、パズルの楽しさを
感じていただけたのではないでしょうか。
伴田先生、ありがとうございました!
ご参加いただいた皆さん、おつかれさまでした!
「夏のわくわく課外授業2016」も、残すところあと1教科。
理科「ちよだの虫を絵にかこう フィールドワーク&スケッチ」は
まだお申し込み可能です!ぜひ、ご参加ください♪
Posted at:17:00