旧赤プリで出張としょかん 語りの会

千代田区内にある旧グランドプリンスホテル赤坂(以降、旧赤プリ)は、

6月末まで東日本大震災の被災者向け避難施設に指定されています。

 

千代田図書館は、4月末より旧赤プリへの「出張としょかん」を開始し、

滞在されている方の希望に合わせて図書館より本を運んで

貸出をしたり、お子さん向けに絵本の読み聞かせをしたりしています。

 

先日12日(日)には、元NHKニュースキャスターで語り部の

平野啓子さんをお招きして「出張としょかん 語りの会」を開催しました。

今回は、当日の様子をレポートします。

 

★「出張としょかん 語りの会」

6月12日(日)14:00~15:15 旧赤プリ1階ラウンジにて

 

千代田図書館の司書による「はじまるよ♪」の歌に誘われるように

子どもたちもたくさん集まってきてくれました。

 

お休みの日にも関わらず、石川区長もプライベートで

お越しになりました。ありがとうございました。

 

石川区長にご挨拶いただき、プログラムに入ります。

まずは「雨ニモマケズ」の冒頭を、一緒に声に出して朗読。

子どもたちも元気いっぱい声を出してくれました。

そして「春はあけぼの」の手話バージョン!

皆さん見よう見まねでチャレンジしてくれました。

 

早口コトバで「寿限無(じゅげむ)」にも挑戦したあとは、

平野啓子さんと、千代田図書館の館長による

「おくのほそ道」のおはなし。

松尾芭蕉と、その弟子であり友人でもある曽良(そら)の

二人が歩いた道程を地図でたどりながら、各所で詠まれた

句の“ごく一部”として、特に有名な“五句”を紹介しました。

 

そして、平野啓子さんによる『走れメロス』(太宰治・作)の朗読。

 

それまではワイワイと一緒に声を出すのを楽しんでいた

子どもたちも、平野さんの熱のこもった朗読に

圧倒されたかのように静かに聞き入っていました。

 

最後に、絵本『花さき山』(斉藤隆介・著、滝平二郎・絵、岩崎書店)の

読み聞かせでしめくくられました。

 

ご来場いただいた旧赤プリ滞在中の皆さん、

本当にありがとうございました!

Posted at:15:25