千代田図書館でインターン(研修生)を受け入れました。

千代田図書館では「インターン」(研修生、実習生)を受け入れています。

学生が一定期間企業等の中で研修生として働き、自分の将来に

関連のある就業体験を行える「インターンシップ」という制度で、

学校によっては必修であったり、選択制であったりするそうです。

 

今年は、明治大学から1名、LEC東京リーガルマインド大学から2名、

計3名のインターンを10日間の期間で受け入れました。

3人は、座学としての研修だけではなく、実際の図書館業務に携り、

カウンター業務などの利用者対応や、事務所内作業、

イベント・セミナーの開催準備などで活躍してくれました。

 

そこで今回のブログでは、インターンの期間が残り僅かとなった3人に、

千代田図書館で働いてみたいと思ったきっかけや、実際に業務に

取り組んでみた感想、将来の夢などについて、聞いてみたいと思います。

 

===============================

★LEC東京リーガルマインド大学

総合キャリア学部 総合キャリア学科 3年 黒川智之さん

 

  

―なぜ千代田図書館でインターンをしようと思ったのですか?

大学の就職支援課から紹介されたためです。

本学では、インターンシップが卒業要件となっており、

希望進路が公務員等の公共性の高い職種だったため、

参加させていただきました。

  

―どんな業務を行いましたか、その感想は?

イベントの手伝い、本の集荷・配架業務、本の修理、

本・雑誌の貸し出し準備、ブックカバー掛け、

コンシェルジュ業務の補助、チラシ作成

 

当初は初めての業務に遂行可能か不安な面もありましたが、

スタッフの方の丁寧な説明もあり無事遂行することができました。

10日間という短い期間ですが、イベントの手伝いに始まり、図書館内の

本の集荷・配架業務等様々な業務を経験させていただくことができました。

残すところあと一日、「百里を行く者は九十を半ばとす」と言いますが

最後までしっかりと勤めあげたいと思います。

  

―今後の進路、就職活動などに、どのように活かすことができそうですか?

今回のインターンシップ経験は、国家公務員の行政職・法律職を希望する

私にとって、千代田図書館での業務がそのまま生きるとは思いませんが、

どちらも公共性の高さで共通しており、今後の進路に有益だと思います。

 

================================= 

★LEC東京リーガルマインド大学

総合キャリア学部 総合キャリア学科 3年 斉藤一太さん

 

  

―なぜ千代田図書館でインターンをしようと思ったのですか?

私は図書館を利用するため、図書館の裏側に興味がありました。

図書館は私にとって身近な行政及び公共施設であるので、今回

千代田区立千代田図書館をインターンシップ先として選択しました。

他には本が好きだからという理由もありました。

 

―どんな業務を行いましたか、その感想は? 

千代田図書館は、従来の本を貸し出す図書館としての役割とは別に

イベントという活動があります。

そのイベント準備での仕事で書庫に入り、古い書物の取り出しを行い、

本の独特な匂いの中で仕事をすることは、

図書館でしかできない仕事であり、とても貴重な体験ができました。

書庫で仕事をしていた時間は、歴史的に価値がある図書を扱っていたため、

図書館で働いているという意識がとても強かったです。

千代田図書館でのインターンシップは、企画や総務、本の管理など

様々な仕事を体験できる場所であるため、

色々な業務を体験してみたい人にはお勧めできる場所だと思います。

私のように司書を目指していない方にもお勧めできる場所であると思います。

図書の管理を体験させていただいた時、様々なルールがあることを知り、

どれをとっても相手のことを考え、使いやすく、管理しやすくなっていたことに

組織の中で働いて行くことはどういうことなのか、

ということを改めて教えられました。

 

―今後の進路、就職活動などには活かせそうですか?

千代田図書館で働いたことを糧にして、もっと広く深く相手のこと考えた

行動をとって行きたいと思います。

千代田図書館では、語らいの場所やペットボトル型の飲料ならば飲んでいい

というルールがあり、既存のルールや枠に縛られないことをしているため、

それを参考に私も枠に縛られないような行動をしていきたいと思います。

 

================================ 

★明治大学 文学部 史学地理学科 4年 森田裕理さん

 

 

―なぜ千代田図書館でインターンをしようと思ったのですか?

同大学の司書課程を履修し、資格取得のために日々勉強をしています。

4年生となり、司書の知識だけではなく、もっと図書館の現場について

知りたいと思い、図書館実習を選択履修しました。

 

司書の講義において、指定管理者という新しい経営方法をとりいれた

図書館の例として千代田図書館が紹介され、興味をもちました。

実際に千代田図書館を利用し、施設や書架、コンセプト、サービス、

イベント企画など、様々なことが今までの“図書館のイメージとは違う

と感じました。

そのため、実習館を選ぶにあたり、図書館業務に関わる基本的なことから

図書館における新しい取り組みまで学べるのではないか、という期待から

こちらでの実習を希望しました。

 

―どんな業務を行いましたか、その感想は?

当初の期待以上に、様々なこと、多くのことを学ばせていただいている

と思います。

特に寄贈された図書の受け入れ登録から、ラベル貼り、ICタグの取り付け、

図書装備用フィルムの貼り付け、そして配架までできたことは、

なかなか授業ではできない図書館業務の一つの仕事ができたと思い、

とても嬉しかったです。

(図書装備用フィルムの貼り付けは、とても緊張しましたが…)

どなたかがこの本を利用してくださるといいなと思います。

 

また、千代田図書館ならではの取り組みである

広報、コンシェルジュ、読書振興についても、

実際にコンシェルジュの業務を見学、担当させていただき、

利用者の方々の質問や生の声をきくことができて

とても勉強になりました。

ここには書ききれませんが、他の公共図書館ではなかなかできない

ような実習をさせていただいていると思います。

 

―今後の進路、就職活動などには活かせそうですか?

実習を通して公共図書館のイメージが変わり、

地元の公共図書館も今までとは違った利用をしてみようと思いました。

そして、これからの図書館のありかた、司書のありかたについても

自分なりに考えるきっかけとなりました。

司書・図書館というと、どうしても図書資料の受け入れや組織管理、

レファレンスサービスなど受身で淡々と作業する

”のイメージをもってしまいます。

そのイメージを変え、情報を発信していく、取り入れていくことで

の図書館が増えていくと良いなと思います。

===============================

 

みなさん、ありがとうございました!

千代田図書館でのインターン経験を、残りの学生生活、また、社会人

として働き始めたときに、少しでも活かしてもらえたら嬉しいです。

 

※千代田図書館では、図書館での就業体験の機会をもてるように、

今後も随時インターンの受け入れを行っていく予定です。

Posted at:13:00