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5月21日(火)、「本と出会う読書サロン」第6期のスタートと
新規メンバー募集をかねた講演会を開催しました。
講師は、ミステリーや大衆小説の書評などで活躍中の
書評家 杉江 松恋(すぎえ・まつこい)さんです。
講演は、“読者が本を自由に読むことと作家の意図”の話から始まりました。
読者にとって、著者の考えのヒントを提示してくれる“あとがき”は
とてもありがたい存在です。
でも、そればかりに注目し、著者の正解に近づきたいと思いながら読むことは
「読みの自由度」を殺しているのではないか?と語る杉江さん。
その後のお話の中で、読書の楽しみ方が2つ提示されました。
・著者の思惑にばかり近づこうとせず、虚心坦懐に「空白の上で読む」
・一冊の本から、テーマや題材などを連想ゲームのように広げて「放射状に読む」
まさに、“白い紙に地図を書くように”ですね。
インターネット書店Amazonにおすすめされた本をとにかく何でも読む実験など
読書の楽しみ方に刺激を与えてくれるようなお話も聞くことができました。
日本のベストセラー小説から、アメリカのポストモダン文学、はたまた絵本まで、
幅広いジャンルの本を例にあげながら
読書の楽しみについて縦横無尽に語ってくださいました。
講演の冒頭で、ご自身の仕事は
「いかに物語の核心をしゃべらないで人に本を紹介するか」
であるとお話しされていた杉江さん。
講演中にあげられたすべての本を、読んでみたい!と思わせる
魅力的な本の話を聞かせていただきました。
短い時間ではありましたが、わたしたちが普段知ることのない
書評家の頭の中をのぞき見したような講演会でした!
杉江松恋さんの書評はこちらのサイトでも読むことができます。
また、「本と出会う読書サロン」では、第6期メンバーの募集を行っています。
詳しくはコチラをご覧ください。
Posted at:09:00