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2014.03.05
コンシェルジュツアー"神保町まち物語"編を開催しました! |
3月1日(土)
「図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアー“神保町まち物語”編」
を開催しました!
恒例のコンシェルジュツアー、今回はテーマを「神保町の今昔」として
「本の街」神保町のなりたちや街の変遷をたどります。
まずは千代田図書館内で、コンシェルジュによるツアーの予習、
神保町の歴史を学ぶレクチャーが行われました。
武家屋敷が立ち並んでいた江戸時代から、神田の大火や関東大震災を
くぐり抜けて、学生の街・本の街へと発展してきた街の様子を解説していきます。
レクチャーでは、コンシェルジュの解説とともに
千代田区立図書館に所蔵されている資料を広げたり
千代田Web図書館の古地図を、iPadを使ってご覧いただきました。
神保町古書店街だけでなく、千代田図書館周辺の話も。
現在千代田図書館があるこの場所、江戸時代には
江戸城の厩(うまや)=馬を飼う小屋や蔵があったとのこと。
ご存じでしたか!?
レクチャーの後に休憩をはさみ、いよいよツアーへ出発です。
千代田図書館を出て、まずは九段坂方面へ。
現在昭和館がある場所には、江戸時代に蕃書調所(ばんしょしらべしょ)がありました。
もとは江戸幕府が海外事情の調査と教育のために創設した機関ですが
のちに名前、場所を変え現在の東京大学へと発展しました。
「学生の街」神保町の歴史はこの場所から始まったのですね。
靖国通りを神保町方面へ。俎橋(まないたばし)のあたりから
九段坂を振り返って、このあたりに路面電車が走っていた
明治後期~大正当時の絵はがきと現在の街の様子を比べてみます。
神保町に入ってきました。
昭和初期、関東大震災の復興期に建てられた看板建築の矢口書店など
当時の面影をそのままに残す建物が現在も残っているのは
戦災を免れた神保町ならでは。
こちらも同時期に建てられた旧相互無尽会社ビルです。
コンクリート建築の表面をスクラッチタイルで覆い装飾しているのが特徴です。
この付近には大正11年にオープンした映画館東洋キネマもありました。
昭和初期、神保町には10館もの映画館が立ち並んでいたそうです!
この後も老舗の古書店や歴史的建築物を巡り、ツアーのゴール地点
本と街の案内所でコンシェルジュツアーは終了です。
参加されたのは、昔このあたりで学生生活を送っていた方、働いていた方から
今まで古書店街にはあまりなじみがなかったという方、
はじめて神保町に来たという方まで様々でした。
街の歴史を知ると、街歩きがますます楽しくなりますね♪
ツアーをきっかけに、神保町を隅から隅まで楽しんでいただければと思います。
参加された皆さん、ありがとうございました!
千代田図書館9階コンシェルジュブースでは、今回のツアーの内容をもとに
図書館コンシェルジュの『本と街の見聞調録』Vol.30
「神保町の歴史をたどる」を配布しています。
ぜひお手に取ってご覧ください!
(千代田図書館ホームページでも、コチラからご覧いただけます)
Posted at:15:00