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2014.08.28
「夏のわくわく課外授業」レポート②【国語】【音楽】 |
千代田図書館では、小学4~6年生とその保護者を対象に
夏休み恒例のイベント「夏のわくわく課外授業2014」を開催しています。
前回のレポートに続いて、8月25日に行われた国語と
8月26日に行われた音楽の授業風景をレポートします♪
◆◆8月25日(月)国語◆◆
「絵本からはじめよう!てつがく対話」
「国語」の先生は、子どもから大人までだれでも参加できる
哲学対話のワークショップやセミナーを行う
NPO法人 おとな哲学こども哲学アーダコーダの
川辺 洋平さんと井尻 貴子さんです。
今日することは「答えのない問いについてみんなで話し合うこと」。
これだけ聞くとなんだか難しそうですが…。
授業はまず、全員でウォーミングアップの簡単なゲームから。
次に、話し合う題材となる絵本を選びます。
今回の授業で用意した絵本は、
『おおきな木』(シェル・シルヴァスタイン/作 あすなろ書房)
『アレクサンダとぜんまいねずみ』(レオ・レオニ/作 好学社)
『すてきな三にんぐみ』(トミー・アンゲラー/作 偕成社)の3冊。
どれも長く愛されてきた絵本で、子どもも大人も知っている人は多いのでは?
多数決の結果、今日の絵本は『アレクサンダとぜんまいねずみ』に決定!
「今日は、おはなしを聞きながら、どうして?とか
これでいいのかな?とか考えてみてね」と川辺先生。
絵本の朗読をみんなで聞きます。
人間にかわいがられるぜんまい仕掛けのおもちゃ・ウィリーが
うらやましくてしかたないねずみのアレクサンダ。
ある日、満月の夜に「むらさきのこいし」を持ってくれば、
望みの姿に変えてくれるという魔法のとかげの存在を知って・・・。
というのが『アレクサンダとぜんまいねずみ』のあらすじです。
絵本を読んだらいよいよみんなで話す時間。
まずは子どもと大人の2グループに分かれます。
川辺先生の持っているコミュニティボールはマイクの代わり。
これをみんなで回しながら話します。
さっきの絵本の中で「なぜ?」と思ったことを話していきます。
「ねずみとおもちゃが話をできたのはどうして?」
「タイミングよくむらさきのこいしが見つかったのはなんで?」
どんなことでも話していいんだ!とわかると、
初めは静かだった子どもからも意見が出てきました。
「捨てられたおもちゃを見つけたのは夜みたいだけど、
ごみを捨てるのは普通は朝なんじゃないの?」なんていう疑問も!
みんなが一つずつ「なぜ?」を出しあったところで
さらに深く話し合うテーマを探していきます。
井尻先生の大人チームでも、なかなか白熱した話し合いが行われている様子。
最後は子どもも大人も全員で、それぞれのチームで考えたことを
発表しながら、さらに話し合いました。
「ねずみとぜんまいねずみ、どっちが幸せ?」
「作者はどうしてねずみを主人公にしたんだろう?」
難しいことを考えたり、答えを見つけようとしなくても
何気ないことから生まれた「なぜ?」を話して共有し合うことの
楽しさがわかった授業でした。
みなさん、おうちでも沢山話してみてくださいね。
川辺先生、井尻先生、ありがとうございました!
◆◆8月26日(火)音楽◆◆
「家族のテーマソングをつくろう」
「音楽」の先生は、東京未来大学の助教で
音楽教育の研究をしている森 薫さんです。
今日は1人1曲ずつオリジナル曲を作曲します!
みんな、どんなテーマで作るか考えてきたかな?
まずは曲作りの作戦を立てることから。
テーマは?曲の雰囲気は?…思い思いにイメージを膨らませます。
でも作曲って、何から始めたらいいのでしょう?
そこで、森先生から“音楽のヒミツ”を教わる講座が始まりました。
まずは音楽を作る3つの要素の話から。
「“リズム”“メロディー”“ハーモニー”、この3つで音楽はできています。
今日は3つの要素を組み合わせて曲を作ってみよう」
「チューリップ」「メリーさんの羊」などの童謡や
「パッヘルベルのカノン」、そしてAKB48や「ようかい体操第一」など、
みんながよく知っている曲を次々にピアノで弾きながら
和音(コード)や音階など、音楽のしくみをわかりやすく教えてくれました。
講座の後はいよいよ作曲!今回は、子どもたちの
作曲のお手伝いを、このオルフ楽器にしてもらいます。
一見すると普通の木琴、鉄琴ですが
音盤の取り外しが自由にできるのが特徴です。
これを使えば、誰でも一定のコードや音階の中で
きれいなメロディーが演奏しやすくなるのです。
森先生が各テーブルを回ってアドバイスをしながら
1時間弱という限られた時間の中で、どんどん曲ができていきます。
曲が出来たら、作詞をしたり先生にしてもらう伴奏を考えたり…。
あっという間に時間が過ぎていきました。
作曲には、マスに音名を書きこんでいく簡易譜を使いました。
これは森先生が作ってきてくれた
「“家族のテーマソングをつくろう”のテーマ」の楽譜。
授業の最後はミニコンサート!
森先生とオルフ楽器やピアノを連弾したり、
リコーダーと歌での発表にしたりと、思い思いの演奏方法で発表しました。
茶道を習い始めた子が和の音階で作った「お茶の教室の曲」、
臨海学校で泳いだ海や、仙台で見た七夕祭をイメージした曲。さらに
仲良しの4人兄妹、でもいつもおやつが少ないよ~!と楽しく歌った
「家族のうた」…などなど、名曲がたくさん生まれました。
ここでお聞かせできないのが本当に残念!
作った楽譜で、おうちや学校でも演奏してみてくださいね。
森先生、ありがとうございました!
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「夏のわくわく課外授業2014」報告展示
【展示期間】2014年9月1日(月)~15日(月・祝)
【展示場所】千代田図書館9階=第2展示ウォール
今年行った4教科すべての授業の様子と、各授業に関連した
おすすめの本を展示します。ぜひご覧ください!
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Posted at:17:00