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2016.02.26
コンシェルジュ通信Vol.10:春のおさんぽが楽しみになる本 |
千代田区の絶好のおさんぽスポットのひとつ、皇居東御苑。
苑内にはたくさんの植物が育ち、四季折々の美しい自然を感じられます。
このごろは、コンシェルジュブースにも利用者の方より
「早咲きのサクラが咲き始めたよ」
と、春の訪れが感じられる情報が寄せられます。
どんな花が咲いているのでしょうか?
千代田図書館から歩くこと約15分。
ウメの名所「梅林坂」では、
色やかたちがさまざまな種類のウメの花が満開です。
苑内にあるサクラのうち半数以上が植えられている「桜の島」には、
早くも満開の木があります。
こちらは(上写真)ツバキカンザクラ。
こちらは(上写真)カワヅザクラ。
たくさんの入苑者が花をつけた木々の周りに集まり、
笑顔で見上げています。
同じ「桜の島」に植えられているカンヒザクラは、つぼみがふくらんできています。
これからどんな花を咲かせてくれるのか、待ち遠しいですね。
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今回は、千代田区立図書館所蔵の本の中から、
春のおさんぽが楽しみになる本を3冊ご紹介します。
『皇居東御苑の草木帖』
木下栄三/著・画
技術評論社
(千代田図書館では館内閲覧専用。
四番町図書館、日比谷図書文化館、昌平まちかど図書館では貸出可)
東御苑で見られる約860~870種類の草木、鳥、魚などが
繊細なイラストと細かなメモによって紹介されています。
著者は、建築家であり画家。江戸文化歴史検定1級も保持しています。
本書の「はじめに」で、「植物の専門家ではありません」と断っていますが、
ひとつひとつを発見して、調べて、詳細にスケッチしたという情熱に圧倒されます。
サクラだけでも52種類もあり、
花の姿かたちだけでなく、樹皮の色や凹凸の様子まで細かく描かれています。
現在まだつぼみの木が、これからどんな花を咲かせるのか?
ちがいを見比べて予想するのもおもしろいかもしれません。
『皇居東御苑の草木図鑑』
近田文弘/解説・写真 菊葉文化協会/ 編
大日本図書
(千代田図書館、四番町図書館、日比谷図書文化館で貸出可)
東御苑で育つ草木の写真が400種類以上紹介されています。
東御苑は日本中の公園や緑地の植物を集めた「博物館のような大公園」なので、
全国のさまざまな地域で、同じ植物が見つかるはず。
東京の東御苑と、日本中の身近な自然を比べてみることができます。
『散歩で楽しむ花の本 原寸大』
植木裕幸/写真 八木下知子、酒井巧/ 文
山と溪谷社
(千代田図書館、四番町図書館、日比谷図書文化館で貸出可)
庭や公園でよく見かける70種類の花の写真が原寸大で紹介されているので、
花びら、茎、葉のかたちや色などの特徴をつかみやすく、
植物について詳しくなくても、この本で見た花をさがしてみたくなるでしょう。
名前の由来や、植物が登場する文学作品などの雑学も豊富に掲載されています。
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草木が次々に花開く季節を間近に控えたこの時期、
本を読んで植物を知り、春の訪れをさがしに出かけてみませんか?
Posted at:10:00