東京古書会館で「明治古典会 七夕古書大入札会」開催中です!

現在、東京古書会館にて、国内最大かつ最も歴史のある

古書オークション「明治古典会 七夕古書大入札会」が開催されています。

 

160702-1.jpg

 

7月10日(日曜日)の入札会(一般には非公開)にさきがけて、

7月8日(金曜日)・9日(土曜日)の2日間

下見のための展観日として一般にも公開しています。

貴重な資料を手に取り、間近で見ることができるのはもちろん、

通常は資格を持つ業者しか入ることのできない古書の市場の様子も

知ることのできる、数少ない機会です。

 

160702-2.jpg

 

東京古書会館の2階~4階の会場には、

江戸期以前から現代までの書籍、作家の直筆原稿や書簡、文献などをはじめ、

浮世絵や錦絵、明治から戦後までの写真や写真集、

映画ポスター、戦後の少年漫画雑誌やすごろくまで

約1,300点もの文化資料が、ところ狭しと並んでいます。

この古書オークションでは、一般の方でも気に入ったものがあれば

古書業者に委託し、代理での入札を依頼することもできます。

 

今回は、数ある出品物の中でも特に貴重なものや、

「ちよぴたブログ」が注目したユニークなものを

厳選していくつかご紹介します♪

 

160702-3.jpg  160702-4.jpg

今年、没後100を迎える夏目漱石の、

最晩年の未完の作『明暗』草稿4(左)と書簡(右)。

気に入らない原稿はすぐに捨てていたという漱石の、このような

反故(書き損じ)原稿が残っているのは特にめずらしいとのこと。

 

160702-5.jpg  160702-6.jpg

童画家で童話作家、造本作家としても知られた武井武雄の刊本一揃い。

印刷、装丁、本を収める箱にまでこだわりぬいて制作された

140冊の刊本コレクション

中でも、初めに作られた5(右)は特に価値が高いそうです。

 

160702-7.jpg

今年は大河ドラマでも人気沸騰!

月岡芳年、小林清親など、様々な浮世絵師が描いた

真田幸村ばかりを集めた、色鮮やかな錦絵のコレクション

 

160702-8.jpg  160702-9.jpg

こんなものまで!と驚くような出品物も。

何冊もスクラップされた、駅弁の掛け紙(左)やマッチラベル(右)など

集めた人の、強い愛着が感じられるコレクションです。

 

160702-10.jpg

こちらは量で圧倒!週刊少年マガジンの創刊から22年分、

約1,000冊でひとまとめの出品です。

 

見ているだけでも楽しく、知的好奇心が刺激される古書オークション。

この機会に、足を運んでみてはいかがでしょうか?

 

明治古典会 七夕古書大入札会

【日 時】 一般プレビュー(下見展観)

      7月8日(金曜日)     ~午後6時

      7月9日(土曜日)午前10時~午後4時

      ※一般の方は10日の入札会には入場できません。

【会 場】 東京古書会館(千代田区神田小川町3-22)

【入場料】 無料

【主 催】 東京都古書籍商業協同組合 明治古典会

Posted at:17:40