コンシェルジュ通信Vol.30:10月は古書月間。古書店巡りはいかがですか?

ご存じでしょうか?

10月は「古書月間」104日は「古書の日」です。

「古書の日」の由来は、

10月を漢字で「十O」と表して、縦にすると「古」

そして4を「し」⇒「しょ」と読むと「書」

という、文字の形や読み方によるそうです。

全国古書籍商組合連合会によって平成15年より制定されました。

今回は、そんな古書月間の幕開けを彩るイベントをご紹介します。

 

日本全国の古本屋をダッシュで訪ね、

お店の様子や、「掘り出しもの」について

疾走感あふれる文体で綴る大人気ブログ

古本屋ツアー・イン・ジャパン」でおなじみの小山力也さん。

千代田図書館では

2014年12月の「図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアー」にご出演いただき、

その古書店巡りのディープな世界について講演いただきました。

 

神田小川町にある「東京古書会館」では、

古書の日記念展示会「古本屋ツアー・イン・ジャパン さすらいの十年展」

を開催中です。

 

171001-1.jpg

 

入口では、壁一面を埋め尽くすほどの古書店の写真に迎えられます。

一枚一枚よく見ると、ひとつとして、同じ佇まいのお店が無いことに気づきます。

中には看板が無かったり、立派な日本家屋であったり、

ひと目では古書店とわからないような店舗も……。

 

171001-2.jpg

 

会場内には、小山さんの古本屋巡りの足跡が感じられる品々が満載です。

ガラスケースの中には、取材メモ帳がずらり!!

 

171001-3.jpg

 

右側は神保町の浮世絵、和本、古地図の専門店「大屋書房」のメモ。

店内のどこにどんなジャンルの本が並んでいるか?という

詳細な書店内部配置図付きの取材メモには、

訪れた日の状況や、駅からの道順など……。

小山さんがその時見て、感じたことが細かく記され

手のひらサイズの冒険譚を読んでいるようです。

 

  171001-4.jpg  171001-5.jpg

 

ショップカード(左)や、ブックカバー(右)など、古本屋ノベルティーも

展示されています。

白地に水玉模様のブックカバーは、かつて神保町にあった「巌松堂」のもの。

今はもう入手できない貴重な品のひとつです。

 

小山さんが古書店で入手した、数々の「掘り出し物」も並んでいます。

こちらは、井伏鱒二から三好達治に宛てたサイン入りの随筆。

 

171001-6.jpg

 

中野区の古書店で、なんと500円で購入したそう。

 

何十年も前に出版されて、今では絶版になった本も

古書店では見つけることができます。

小山さんのように、「掘り出し物」も見つけられるかもしれません。

 

古本屋ツアー・イン・ジャパン さすらいの十年展

【会 期】 開催中~10月16日(月曜日)

【時 間】 午前10時~午後5時

【会 場】 東京古書会館 2階情報コーナー

      (千代田区神田小川町3-22)

【休館日】 日曜日、祝日

【入場料】 無料

詳しくは→コチラ

 

また、10月4日から11月5日まで、

東京都内の古書店有志73店舗によるスタンプラリーが開催中です。

神保町の古書店21店舗参加しています。

 

171001-7.jpg

 

イラストレーターでスタンプ作家の大嶋奈都子さんによって

誰もが知っている国内外の文学作品が

かわいらしくて、ユーモアあふれる絵柄のスタンプになっています。

 

171001-8.jpg

 

台紙はA~Eの5つのブロックに分かれています。

集めたスタンプがそろったブロックの数や、

スタンプの数によって、素敵な賞品のプレゼントもあります。

スタンプラリー台紙は、

東京古書会館、参加古書店などで配布しています。

(千代田図書館でも配布しています。なくなり次第終了)

どのお店にどの作品のスタンプがあるのかな?

どんな絵柄かな?

ワクワク♪心を躍らせながら

古書店巡りを楽しんでみてはいかがでしょうか?

 

めざせ73店舗!『古書の日』スタンプラリー

【期 間】開催中~11月5日(月曜日)

詳しくは→コチラ

Posted at:16:25