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2018.02.20
「和綴じ製本で『読書ノート』を作ろう」実施レポート |
今回は、2月17日(土)に千代田図書館で開催したイベント
「和綴じ製本で『読書ノート』を作ろう」の様子をお伝えします。
講師は丁 寅次(ちょう・とらじ)先生。
お茶の水にある おりがみ会館などで「和綴じ教室」や「水引き教室」の講師を
務めていらっしゃいます。
最初は本の中身を折る作業から。
「読書ノート」として記入する部分ですね。
袋綴じとよばれる和本の代表的な綴じ方で、中の紙を二つ折りにして
折り目の反対側を糸で綴じます。
ずれないように、1枚ずつ丁寧に折っていきます。
すべて折って重ねたら、本を束ねて留める位置にしるしを付けます。
まず右端から1cmとり、その内側8mmに線をひく。
上下からそれぞれ3cmと4.5cmを測り、さきほどの8mmと
交わるところに点を打つ...
ミリ単位の繊細な作業が続き、思わずため息をもらす参加者も。
「ため息つかない!」
先生の喝に思わずふき出し、緊張がほぐれたところで作業続行。
しるしの部分に目打ちで穴を開けます。
「ストレス解消!」「気持ちいい~」
普段あまりやらない作業を、皆さん楽しんでいる様子です。
本体の準備ができたら、次は表紙を選びます。
どれもすてきな柄で、迷ってしまいますね。
世界に一つしかない、自分だけの読書ノートです。
皆さんじっくり選んでいました。
表紙を決めたら、いよいよ糸で綴じていきます!
・・・と、その前に、しるしを付ける作業をします。
ミリ単位に計測し、さらに割り算も。
ふたたび繊細な作業ですが、ゴールは近いのでがんばりましょう!
点をつけたところに目打ちで穴を開けます。
このときには皆さん作業にも慣れてきて
リズムよく目打ちを打つ手元は職人さんのようでした。
さあ、今度こそ本を綴じる作業です。
四つの穴で綴じるシンプルな形「四つ目綴じ」という方法です。
「いちばん簡単で、いちばん難しい」
先生曰く、シンプルゆえにきれいに仕上げるのが難しい綴じ方とのこと。
緩まないようにキュッと綴じて、完成!
「何を読もうかしら。」
「その表紙だと『源氏物語』が似合うわね」
自分だけの読書ノートづくりを楽しんでいただけたようです。
お気に入りのノートと一緒に、読書を楽しんでくださいね♪
丁先生、参加者の皆さん、ありがとうございました!
Posted at:13:45