コンシェルジュ通信Vol.40:介助犬に会ってきました!

 

私たちの身の回りには「盲導犬」、「聴導犬」、「介助犬」など、主人を助け生活を共にする様々な「補助犬」がいます。きちんと訓練され、認定を受けた補助犬は『身体障害者補助犬法』により、主人と一緒に公共施設をはじめとする病院などに同行することができます。千代田図書館にも補助犬をお連れの方や車いす利用の方の優先席があります。

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そこで今回は、1月に千代田区障害者よろず相談 MOFCAで開催された介助犬デモンストレーションを見学に行ったときの様子を紹介します。

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この日の主役は、日本介助犬協会のPR犬『ハッシュ』(ゴールデンレトリーバー、オス・4才)です。

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介助犬は、手や足が不自由な方の自立や社会参加を目的とする補助犬のひとつです。

訓練は、個々の障害に合わせて行われ、全て寄付金でまかなわれています。

介助の際に、ある程度の力や体の大きさを必要とすることから、大型犬(ゴールデンレトリーバーやラブラドールレトリーバー)が適しているとのこと。その他、何か行動をするときに「これでいいの?」と主人に意思を確認できる人懐っこい性格も重要になるそうです。

 

今回のデモンストレーションは、つぎの4の内容で行われました。

① 鼻先や前歯、舌を上手に使って10円玉を拾って主人に渡す。

② 冷蔵庫の取手に付いている紐をくわえて引っ張り、中にあるペットボトルを取って、鼻を使って扉を閉めます。そしてペットボトルを主人に届ける。

③ 隠してある携帯電話を探して、主人に届ける。携帯電話や電話の子機などは、助けを呼ぶ「重要な連絡手段」のため、これは最も大切な訓練だそうです。

④ 体を使って主人の足を持ち上げ、口で靴下を脱がせて、靴下を洗濯カゴの中に入れる。

 

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訓練の際は、「一連の介助」が出来たら褒める(このときの褒め方は拍手)。少しでも出来なかった時は、褒めないという方法を使います。例えば、靴下を上手に脱がすことが出来ても、洗濯カゴに入らずに端に引っかかってしまった場合は、成功ではないので、見学者も拍手をしないようにしました。「中途半端でも良い」と覚えないようにするためだそうです。

 

また、私たちが街で「補助犬」を見かけた際は、「触れない」、「声をかけない」、「見つめない」ことが大切。気がそれて、指示を忘れさせないために必要な“優しい無視”なのかもしれませんね。

 

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現在、介助犬を必要とする人は全国で約15,000人。しかし、認定を受けた介助犬はわずか66しかいないそうです。今回のデモンストレーションは「介助犬」について知る貴重な機会になりました。

 

社会福祉法人 日本介助犬協会

介助犬の申請や寄付金についてなど

詳しくはこちらをご覧ください。

千代田区障害者よろず相談 MOFCA

【場 所】 千代田区一ツ橋1-1-1 パレスサイドビル1階

【開所日】 月曜日~金曜日(午前9時~午後7時)

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Posted at:13:40