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2019.04.19
コンシェルジュ通信Vol.41: 風薫る都心の新緑を訪ねて北の丸公園へ! |
新緑が美しい季節になりましたね。コンシェルジュブースの後ろの窓から眺める事ができる北の丸公園は都心でありながら緑豊かで、これからの季節はお散歩にもぴったり♪
そこで今回は、北の丸公園の見どころをご紹介します。
北の丸公園は皇居に隣接する公園で、江戸城北の丸があった場所であることからその名が付けられたそうです。園内には、田安門や清水門など、旧江戸城の遺構も多くみられ、歴史を感じつつ四季折々の自然を満喫できます。
千代田図書館から一番近く、重要文化財でもある清水門から入ってみました。
◆◆清水門の水門◆◆
門の少し手前に水門があります。
この水門は江戸時代のままの姿で現存する珍しい石垣式の水門です。
小さなものですが趣を感じますね。
◆◆清水門◆◆
清水門高麗門 清水門櫓門
清水門高麗門(こうらいもん)、続いて清水門櫓門(やぐらもん)を通りました。
重要文化財とあって、多くの来園者が写真を撮影したり、門をじっくりと眺めたりしていました。
◆◆雁木坂(がんぎざか)◆◆◆◆
道なりに少し歩くと雁木坂があります。
この坂は江戸城跡内で唯一、江戸時代のままの姿で残されています。
雁(がん)が行列を作って飛ぶ姿に似ているのでこの名前がついたそうです。(写真左)
この階段をすすむと、敵に侵入されても簡単に階段を上がれないように、わざと一段一段高く、不揃いに作ったとされる階段もあります。(写真右)
雁木坂は、足を大きく踏み込まなくては上れません。階段を上りにくいように工夫をしているという歴史的な背景を体で実感することができました。
できれば運動靴など歩きやすい靴、動きやすい服装でお散歩するのがおススメです。
◆◆吉田茂像◆◆
雁木坂を上りきると公園へとつながります。公園に入って道なりに歩いていると右手に芝生が見え、戦後の日本を復興へ導いたといわれる吉田茂の像が建っています。周辺には遅咲きの里桜がとても美しく咲いていました。
◆◆巣箱◆◆
その奥には花木園があります。歩いていると、野鳥の鳴き声が心地よく聞こえてきました。
園内の木にかけられている鳥の巣箱は、科学技術館が東京九段ライオンズクラブと協力して設置しているもので、園内には50個もあります。都心でありながら自然豊かな環境が保たれ野鳥や昆虫もたくさん生息しているそうですよ。
花木園には季節ごとにいろいろな花が咲いています。
春に咲く花を2つご紹介します。
◆◆ハナカイドウ◆◆
ハナカイドウはマメ科の落葉低木で、中国から江戸時代に渡来したといわれています。
葉に先立って、紅紫色の小さな蝶形花を多数つけます。淡いピンク色がとても可憐に咲いていました。
◆◆ハナズオウ◆◆
ハナズオウはバラ科の落葉低木です。中国から江戸時代の初めに日本に渡来したといわれています。
幹や枝にびっしりとあざやかな紅紫色の花が群がって咲いていました。
◆◆これ何の木?◆◆
歩いていると「これ何の木?」とかかれたクイズパネルを見つけました。
銀色のパネルをめくると答えが書いてあります。見かけたら挑戦してみてくださいね。
◆◆露場◆◆
公園をさらに進むと、東京都心の地上気象観測施設である気象観測露場があります。
露場とは、気温、湿度、気圧、降水量、感雨、積雪の深さを観測する場所のことです。
北の丸公園の露場は、気象観測用の測定器が4つ設置されていて、見学しやすいように通路も整備されています。
露場が設置されている高台の坂で、土から顔を出していたのはつくし!
都心の千代田区でつくしを見つけて、ついうれしくなりました。
歴史や自然にも触れることができる北の丸公園の見どころを、ほんの一部ですがご紹介しました。
天気が良い日に散歩すると、新緑の爽やかな空気がとても心地よく感じられるかと思います。
風薫るこの季節、都会のオアシスでリフレッシュしてはいかがでしょうか♪
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北の丸公園散歩におススメの本
中野 正皓/写真・文
講談社
(本の詳しい情報は書名をクリックしてご覧ください)
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Posted at:15:15