カメラが歩んだ歴史に出会う「日本カメラ博物館」

9月14日(水曜日)まで、千代田図書館9階メインカウンター近くの第2展示ウォールでは、夏休み期間に開催したイベント「千代田図書館で学ぼう!夏のわくわく課外授業」の様子を報告する展示を行っています。

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今回のブログでは、7月26日(土曜日)に開催した「【図工】ペットボトル万華鏡を作ろう」をご担当いただいた千代田区内の博物館、日本カメラ博物館をご紹介します!

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日本カメラ博物館

【所 在 地】 千代田区一番町25 JCII一番町ビル地下1階

【開館時間】 午前10時~午後5時

【入 館 料】 一般300円、中学生以下無料

       団体割引(10名以上)200 円

【休 館 日】 月曜日(祝日の場合は翌日火曜日)

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博物館に入るとまず目を引かれるのは、常設展「日本の歴史的カメラコーナー」。博物館を運営する一般財団法人 日本カメラ財団が"技術史的及び歴史的に意義がある"と認定したカメラの数々がガラスケースに収められています。古いものは明治時代のカメラから最新のデジタルカメラまで、年代ごとに日本のカメラの歴史をたどることができます。

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世界最初の市販カメラとして1839年にフランスで発表されたジルー・ダゲレオタイプ・カメラ(写真左)や、世界初のスチルビデオカメラ、ソニー マビカの試作機(写真右)など、国内では日本カメラ博物館でしか見ることのできない貴重なカメラも常設展示されています。

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また常設展には、カメラの構造を知ることのできる展示物もたくさん。一見おしゃれなデザインにも思えるスケルトンのカメラは、組み立て時や使用時の部品の動作や配線を検証するため、または広報のために作られました。きれいに中心でカットされたカメラやレンズも、同じく広報用に作られたもの。どれも実際に撮影することはできませんが、カメラの仕組みを見て知ることのできる貴重な資料です。

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常設展の奥は特別展エリア。10月16日(日曜日)まで開催中の特別展「すごい!たのしい!ちょっとヘン?!○○なカメラ大集合」と題し、さまざまな特徴を持った世界中のカメラを紹介しています。

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鳩の胸部に取り付ける「鳩カメラ」やライターや懐中時計などを模した「偽装カメラ」、装飾が凝らされたカメラなど、一目見るだけで気になるカメラがたくさん。

変わった外装やデザインのものだけでなく、独自の用途や独創的な機構を持つカメラ、画期的なレンズや感光材料(フィルムなど画像を写しこむもの)を使ったカメラなど、展示されている約380点の"○○な"カメラはどれも、ものづくりのチャレンジ精神にあふれたものばかり。このカメラのどんなところが"すごい"のか、なぜ作られたのか、一つ一つの解説文を読んでいると、あっという間に時間が過ぎていきます。

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一眼レフカメラやコンパクトカメラだけでなく、スマートフォンや携帯ゲーム機にもカメラが付いているのが当たり前となり、現在ではだれでも手軽に写真撮影ができるようになりました。展示されている歴史的なカメラの数々の延長線上に、自分のポケットに入れた小さく高性能なスマホのカメラがあると考えると、それだけで不思議で、もっと知りたいという好奇心が湧いてきます。

だれにも身近なカメラだからこそ、大人にも子どもにもきっと新しい発見がある博物館です。この機会に、ぜひ足をお運びください♪

Posted at:13:40