子どもたちが選ぶ"大切な本・忘れられない本"
~「千代田区子ども読書調査」より、中学生編~


千代田区立小学校・中学校に通う子どもの読書の状況や変化を把握し、読書活動推進に関する施策に活用することを目的として千代田図書館 読書振興センターが行っている「千代田区子ども読書調査」

昨年度行った「第8回千代田区子ども読書調査」の質問項目のひとつ「大切な本や忘れられない本がありますか?」への回答で多く挙げられたタイトルや千代田区立図書館が所蔵する本をブログで紹介!前回の小学生編に続き、中学生編をお届けします。

「大切な本や忘れられない本がありますか?」の問いに、「ある」と回答した中学生は70.2%

今の中学生は、どんな本が好きなのでしょうか。本の詳しい情報は、書名をクリックしてご覧ください。

中学生の「大切な本・忘れられない本」

中学生の調査でも毎年と言っていいほど上位に挙げられる人気のタイトルは、「ハリー・ポッター」シリーズ(J.K.ローリング/作、松岡 佑子/訳、静山社)や、2019年に実施した第5回子ども読書調査の結果報告でも取り上げた『かがみの孤城』(辻村 深月/著、ポプラ社)で、やはり今年度も多くの生徒達から人気を集めています。

これらに続いて挙げられているのは、例えば「パーシー・ジャクソン」シリーズの本。

"半神半人"の少年パーシーの活躍を描くこのシリーズは、2005年からアメリカで発行され、世界中の子ども達に読まれ続けているファンタジー小説です。

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『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々1 盗まれた雷撃1』

リック・リオーダン/作、金原瑞人/訳

ほるぷ出版

また近年出版された本で、複数の生徒からそのタイトルが挙げられたのはこちらの本。

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『海を見た日』

M・G・ヘネシー/作、杉田七重/訳

鈴木出版

中学生となると、小説や伝記などの読みものだけでなく、エッセイ、ノンフィクションやスポーツの本、ライトノベルなどなど、生徒の数だけ"好きな本"の種類も広がりを見せます。

調査結果を詳しく見てみると、ベストセラーや話題の作品だけでなく、大人でも「読んでみたいな」と思うタイトルも多く並んでいました。

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『20歳(はたち)のソウル』

中井 由梨子/作

小学館

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『植物はなぜ動かないのか』

稲垣 栄洋/著

筑摩書房

また、小学生と同様に「大切な本・忘れられない本」として絵本のタイトルを挙げる生徒もいます。今年度の調査では、「ぐりとぐら」シリーズ(なかがわ りえこ/作、おおむら ゆりこ/絵、福音館書店)や、『ふたりはともだち』を始めとする「がまくんとかえるくん」シリーズ(アーノルド・ローベル/作、三木 卓/訳、文化出版局)、その他にも多くのタイトルの回答がありました。

小学生・中学生ともに質問項目「小学校に入学する前、本を読んでもらうことはありましたか?」へ「よくあった」と回答した子どもほど、同じく質問項目の「本を読むのは好きですか?」に対して「好き」と答える割合が多いという結果が得られています。

普段、親子でゆっくりと本を楽しむ時間の確保がなかなか難しいという保護者の皆さんもいらっしゃることと思いますが、ぜひ気軽に図書館のおはなし会や子どもの本のおすすめリストなどをご活用ください♪

「第8回千代田区子ども読書調査」結果の詳細はこちらからご覧ください

11月からは今年度の「第9回千代田区子ども読書調査」が始まります。区内の学校に通う皆さん、どうぞご協力をお願いいたします。

千代田図書館 休館のお知らせ

千代田図書館は、蔵書点検実施のため下記の期間は休館いたします。

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Posted at:17:20