【開催レポート】夏のわくわく課外授業2018 〈図工〉

前回にひきつづき、千代田図書館の夏休み恒例イベント「夏のわくわく課外授業2018の様子をレポートします!

 

7月28日(土曜日)に行ったのは図工「印刷と製本に挑戦!じぶんだけのノートをつくろう」

講師は、北海道札幌市と千代田区神田小川町に会社がある山藤三陽印刷女子手づくり部の皆さんです。

 

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この授業では、シルクスクリーン印刷で表紙を作った後、それを和綴じ製本でノートに仕上げます。

 

さっそく自分だけのノートの表紙づくりを開始!

好きなイラストや自分の名前など、思い思いのデザインを鉛筆で描いていきます。

 

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つぎにこのデザインを、布が張られたスクリーンに鉛筆で写し、スクリーンマーカーでなぞっていきます。

 

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スクリーンに描いたマーカーが乾いたら、スクイージーというへらを使って、絵の上に乳剤を均等にのばします。

 

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さらに乳剤を乾かしたら、洗い油をつけた筆でスクリーンマーカーの線を消していきます。これでシルクスクリーンの版が完成しました!

 

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印刷に使うのは、水彩絵の具にでんぷん糊を混ぜたもの。紙の上に置いた版の上部に絵の具を置き、スクイージーできれいにのばします。

 

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きれいに印刷できているかな?絵の具をのばしたスクリーンをそっとはがすときは緊張の一瞬!

 

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先ほど洗い油で消したマーカー部分だけに絵の具が落ち、紙に絵が印刷されるというのが、シルクスクリーン印刷の仕組みです。

みんな、とてもきれいに印刷できました!

 

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版の絵の具を落とせば、くり返し印刷できます。

布用絵の具を使って、Tシャツなどに印刷してみるのもおすすめとのこと。持ち帰った後、おうちでももう一度印刷に挑戦してくれたらうれしいです♪

 

休憩をはさみ、授業の後半は和綴じ製本を習います。

重ねた紙を糸で縫って綴じる伝統的な和綴じ製本も、先生が用意してくれたオリジナルのテンプレートを使えば簡単!

紙に重ねると、どの手順で縫っていけばいいかひと目でわかります。

 

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テンプレート、表紙、ノート用紙をぴったりと揃えたらクリップで止め、テンプレート通りに4つの穴を開けます。

好きな色の糸を選んで針を通したら、いよいよ製本開始!みんなで一緒に縫っていきます。

 

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しっかりと綴じられるように針と糸を行ったり来たりさせて、4つの穴に糸をすべて通し終えたら完成です!

普段図書館や書店などで手にする本ではなかなか見かけない和綴じ製本に、保護者の皆さんからも感心の声が上がりました。

 

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少し難しいところは手伝ってもらいながら…今回は「四つ目綴じ」でノートを作りました。

 

ノートづくりの合間には、印刷の仕組み本のつくりなどについてもお話しいただきました。

自分の手を使って印刷と製本を体験し、その仕組みを知ることで、本をより身近に感じられたのではないでしょうか?

世界に一冊だけのノート、夏休みの楽しい思い出をたくさん書き込んでくださいね♪

 

山藤三陽印刷 女子手づくり部の皆さん、ありがとうございました!

Posted at:12:00