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2010.05.14
お茶の水小学校「図書室オリエンテーション」 |
千代田区立小学校の図書室では、年度初めに行われる
「オリエンテーション」で図書室の使い方、
図書室にある本の使い方を学びます。
学年が上がるにつれて、児童たちは図書室のしくみや
どの本がどこにあるか等について、少しずつ知識を増やします。
担当するのは、千代田図書館から派遣している
学校支援担当司書たちです。
前回に引き続き、お茶の水小学校で、6年生の
「図書室オリエンテーション」にお邪魔しました。
(お茶の水小学校の担当司書は近藤さん)
6年生にもなると、これまでに5回のオリエンテーションを
受けてきているので、図書室のこともよく分かっている様子。
以下の内容は、復習もかねて説明がありました。
☆本の住所が記されている「ラベル」
みなさんは【913】というラベルを解読できますか?
答え⇒9…文学、1…日本語、3…フィクション
☆書かれた内容によって分類される「10のグループ」
小学校では、先ほどの【913】の1桁目、
0~9までの「10のグループ」(日本十進分類法)を覚えます。
☆図書室の約束
静かに、大切に、本やイスは元に戻す、など。
本を棚から出す/戻すときに、本のどこを持てばいいのかな?
ヒント⇒「のどを大切に!」
(答え⇒本のてっぺん「のど」ではなく真ん中を持ちます。)
*本の「のど」がどこを指すのか分からない人は、
図書館の人に聞いてみましょう!
さらに、6年生は上手に自分で調べものができるように
「調べる本」(参考図書)の使い方、
調べる本にはどんな本があるのかを学びました。
☆どんな順番で調べるのかな?
1.調べるときは、まずキーワードを考えよう!
2.キーワードが見つかったら、百科事典や辞典で
調べたい事柄の基本的な知識を調べます。
3.特定の事柄について詳しく説明した本で調べます。
4.新聞・雑誌、インターネット、パンフレットで調べる、
インタビューをするのもよいでしょう。
☆インターネットで調べたときは…
この情報は大丈夫かな?先生に聞いてみよう。
本で確認しよう。
☆調べたことをまとめるときに気をつけること著作権!
・引用した文章には「かぎかっこ」をつける。
・誰の何という文を引用したか、作者の名前、題名など
(出典)を必ず書いておく。
最後に『かくれたことば(言葉図鑑)』五味太郎・作
という絵本の読み聞かせがあって終了しました。
私が小学生の頃は、図書室の使い方を教えてくれる
「オリエンテーション」なんてありませんでした。
ラベルの番号の意味どころか、
図鑑と年鑑と辞典と事典がどう違うのかなども、
よく分かっていませんでした。
オリエンテーションが行われているかどうかは、
市区町村によって、また、学校司書が設置されて
いるかどうかによっても異なり、
千代田区では区立全8校で学校支援担当司書が
行っています。
子どもたちが成長していくのに、
図書館の基本的なこと・使い方を知っているかで
きっと大きな違いが出てくるだろうなと感じました。
最後に児童の感想を。
「5年生のときには分からなかったことが分かって、
これからも本を今まで以上に楽しく読めるようになる
話をしてくれて、ありがとうございました!」
Posted at:17:30