お茶の水小学校「図書室オリエンテーション」

 

千代田区立小学校の図書室では、年度初めに行われる

「オリエンテーション」で図書室の使い方、

図書室にある本の使い方を学びます。

学年が上がるにつれて、児童たちは図書室のしくみや

どの本がどこにあるか等について、少しずつ知識を増やします。

 

担当するのは、千代田図書館から派遣している

学校支援担当司書たちです。

前回に引き続き、お茶の水小学校で、6年生の

「図書室オリエンテーション」にお邪魔しました。

 

(お茶の水小学校の担当司書は近藤さん)

 

6年生にもなると、これまでに5回のオリエンテーションを

受けてきているので、図書室のこともよく分かっている様子。

以下の内容は、復習もかねて説明がありました。

 

☆本の住所が記されている「ラベル」

 みなさんは【913】というラベルを解読できますか?

 答え⇒9…文学、1…日本語、3…フィクション

 

☆書かれた内容によって分類される「10のグループ」

 小学校では、先ほどの【913】の1桁目、

 0~9までの「10のグループ」(日本十進分類法)を覚えます。

 

☆図書室の約束

 静かに、大切に、本やイスは元に戻す、など。

 本を棚から出す/戻すときに、本のどこを持てばいいのかな?

 ヒント⇒「のどを大切に!」

(答え⇒本のてっぺん「のど」ではなく真ん中を持ちます。)

*本の「のど」がどこを指すのか分からない人は、

  図書館の人に聞いてみましょう! 

 

さらに、6年生は上手に自分で調べものができるように

「調べる本」(参考図書)の使い方

調べる本にはどんな本があるのかを学びました。

 

☆どんな順番で調べるのかな?

 1.調べるときは、まずキーワードを考えよう!

 2.キーワードが見つかったら、百科事典や辞典で

   調べたい事柄の基本的な知識を調べます。

 3.特定の事柄について詳しく説明した本で調べます。

 4.新聞・雑誌、インターネット、パンフレットで調べる、

   インタビューをするのもよいでしょう。

 

☆インターネットで調べたときは…

  この情報は大丈夫かな?先生に聞いてみよう。

  本で確認しよう。

 

☆調べたことをまとめるときに気をつけること著作権!

 ・引用した文章には「かぎかっこ」をつける。

 ・誰の何という文を引用したか、作者の名前、題名など

  (出典)を必ず書いておく。

 

最後に『かくれたことば(言葉図鑑)』五味太郎・作

という絵本の読み聞かせがあって終了しました。

 

私が小学生の頃は、図書室の使い方を教えてくれる

「オリエンテーション」なんてありませんでした。

ラベルの番号の意味どころか、

図鑑と年鑑と辞典と事典がどう違うのかなども、

よく分かっていませんでした。

 

オリエンテーションが行われているかどうかは、

市区町村によって、また、学校司書が設置されて

いるかどうかによっても異なり、

千代田区では区立全8校で学校支援担当司書が

行っています。

子どもたちが成長していくのに、

図書館の基本的なこと・使い方を知っているかで

きっと大きな違いが出てくるだろうなと感じました。

 

最後に児童の感想を。

「5年生のときには分からなかったことが分かって、

これからも本を今まで以上に楽しく読めるようになる

話をしてくれて、ありがとうございました!」

 

  

 

Posted at:17:30