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2010.06.24
レポート:図書館コンシェルジュと巡る 神保町ナイトツアー |
去る21日(月)に「図書館コンシェルジュと巡る 神保町ナイトツアー」
を開催し、計12名の方にご参加いただきました。
神保町ツアーは年2回の開催で、
春には、古書店が閉まってからも楽しめる夜の神保町を、
秋には、本にまつわる内容を紹介することがメインテーマです。
案内を担当するのは、図書館コンシェルジュ。
千代田図書館内の見どころをご紹介した後、区庁舎の裏口から
神保町へと繰り出し、神保町の歴史や特徴ある建築物をご紹介
しながら、<本×カクテル>対談会場となる
日比谷Bar神保町店へ向かいました。
★ツアールート★
図書館⇒俎(まないた)橋⇒九段下ビル⇒玉川堂⇒いもや⇒
山田ハケ・ブラシ製作所⇒看板建築⇒神田古書センタービル
⇒旧わかしお銀行⇒東洋キネマ跡地⇒山形屋紙店⇒すずらん
通り⇒セブンへアー⇒揚子江菜館⇒会場(日比谷Bar神保町店)
※気になる場所がありましたら、図書館コンシェルジュにお尋ねください!
【図書館から神保町へ向かう途中の、俎橋】
日比谷Bar神保町店では、2人の講師をお招きして、
<本×カクテル>対談を行いました。
講師は、高山本店(神田古書センタービル1F)5代目で
神保町タウンサイト「ナビブラ神保町」の連載「男のひとりめし」
シリーズ担当としても活躍されている高山剛一さんと、
著書『新版バーテンダーズマニュアル』や、
ニンテンドーDS「バーテンダーDS」の監修などで知られる
サントリースクールの花崎一夫さん。
本・作家に関連するカクテル、カクテルの登場する文学作品の
紹介、カクテルがそのシーンでどのような役割を演じているか
などについて、
また、カクテルの歴史、由来、誕生するまでのストーリーや、
その時代背景などについて、お2人に対談していただきました。
高山さんからは、
「カクテルってどんな飲み物なんだろう?」と、
初めてカクテルに興味をもつきっかけとなった本の話や、
(北方謙三『黒いドレスの女』)
アブサン(薬草系リキュール)のように衝撃的だった本の話、
(村上春樹『ノルウェイの森』)
花崎さんからは、
フローズン・ダイキリなどでストローが2本付いてくるのは
カップル用、という意味ではなく、氷が詰まったときのため。
など、実はよく知らない、バーやカクテルのびっくり豆知識
をはじめ、まさにここでしか聴けない!というような話も出て
きて、ライブ感あふれる内容でした。
カクテルを作ってくださったのは、店長の山守琴美さん。
日比谷Barのカクテルコンペで、昨年は総合2位、
一昨年は総合3位入賞という腕前の持ち主。
華麗なカクテル作りを、目の前でご披露いただきました!
★当日のカクテル★
シンガポール・スリング/フローズン・ダイキリ/ジャック・ローズ
★ご紹介した本(一部抜粋)★
『ラッフルズホテル』村上龍 『恋はいつも未知なもの』村上龍
『月と六ペンス』サマセット・モーム 『日はまた昇る』ヘミングウェイ
参加者の皆さんからは、
「ただ歩いているだけでは分からない、神保町の歴史的なところ
を案内してもらえてよかった」
「バーでの談義、カクテルがとても良かった」
「文豪たちの愛したお酒について想像すると楽しかった」
などの声をいただきました。皆さんありがとうございました!
さて、次のツアー開催予定は秋。
参加者の皆さんにも、講師の方にもより一層楽しんでいただき、
さらに幅広い分野の本と出会えるような内容を企画します!
Posted at:18:00