レポート:図書館コンシェルジュと巡る 神保町ナイトツアー

去る21日(月)に「図書館コンシェルジュと巡る 神保町ナイトツアー」

を開催し、計12名の方にご参加いただきました。

 

神保町ツアーは年2回の開催で、

春には、古書店が閉まってからも楽しめる夜の神保町を、

秋には、本にまつわる内容を紹介することがメインテーマです。

 

案内を担当するのは、図書館コンシェルジュ

千代田図書館内の見どころをご紹介した後、区庁舎の裏口から

神保町へと繰り出し、神保町の歴史や特徴ある建築物をご紹介

しながら、<本×カクテル>対談会場となる

日比谷Bar神保町店へ向かいました。

  

★ツアールート★

図書館⇒俎(まないた)橋⇒九段下ビル⇒玉川堂⇒いもや⇒

山田ハケ・ブラシ製作所⇒看板建築⇒神田古書センタービル

⇒旧わかしお銀行⇒東洋キネマ跡地⇒山形屋紙店⇒すずらん

通り⇒セブンへアー⇒揚子江菜館⇒会場(日比谷Bar神保町店)

 

※気になる場所がありましたら、図書館コンシェルジュにお尋ねください!

 

 【図書館から神保町へ向かう途中の、俎橋】

 

日比谷Bar神保町店では、2人の講師をお招きして、

<本×カクテル>対談を行いました。

 

講師は、高山本店(神田古書センタービル1F)5代目で

神保町タウンサイト「ナビブラ神保町」の連載男のひとりめし

シリーズ担当としても活躍されている高山剛一さんと、

著書『新版バーテンダーズマニュアル』や、

ニンテンドーDS「バーテンダーDS」の監修などで知られる

サントリースクールの花崎一夫さん

 

本・作家に関連するカクテルカクテルの登場する文学作品

紹介、カクテルがそのシーンでどのような役割を演じているか

などについて、

また、カクテルの歴史、由来、誕生するまでのストーリーや、

その時代背景などについて、お2人に対談していただきました。

 

高山さんからは、

「カクテルってどんな飲み物なんだろう?」と、

初めてカクテルに興味をもつきっかけとなった本の話や、

(北方謙三『黒いドレスの女』)

アブサン(薬草系リキュール)のように衝撃的だった本の話、

(村上春樹『ノルウェイの森』)

花崎さんからは、

フローズン・ダイキリなどでストローが2本付いてくるのは

カップル用、という意味ではなく、氷が詰まったときのため。

など、実はよく知らない、バーやカクテルのびっくり豆知識

をはじめまさにここでしか聴けない!というような話も出て

きて、ライブ感あふれる内容でした。

 

カクテルを作ってくださったのは、店長の山守琴美さん

日比谷Barのカクテルコンペで、昨年は総合2位、

一昨年は総合3位入賞という腕前の持ち主。

華麗なカクテル作りを、目の前でご披露いただきました!

 

★当日のカクテル★

シンガポール・スリング/フローズン・ダイキリ/ジャック・ローズ

 

★ご紹介した本(一部抜粋)★

『ラッフルズホテル』村上龍 『恋はいつも未知なもの』村上龍

『月と六ペンス』サマセット・モーム 『日はまた昇る』ヘミングウェイ 

 

参加者の皆さんからは、

「ただ歩いているだけでは分からない、神保町の歴史的なところ

 を案内してもらえてよかった」

「バーでの談義、カクテルがとても良かった」

「文豪たちの愛したお酒について想像すると楽しかった」

などの声をいただきました。皆さんありがとうございました!

 

さて、次のツアー開催予定は秋。

参加者の皆さんにも、講師の方にもより一層楽しんでいただき、

さらに幅広い分野の本と出会えるような内容を企画します! 

Posted at:18:00