カテゴリー
アーカイブ
最近の記事
2010.07.29
番町小学校 国語の授業「本と友だちになろう」 |
「読書に親しむ子どもの育成 ~読書習慣の形成・定着~」
をテーマに掲げた、番町小学校3年生の国語科の授業
「本と友だちになろう」を見学してきました。
全7時間で展開される授業で、今日はその6時間目。
「本の帯を鑑賞しあう」日です。
授業者は松浦容代先生。T.T(チーム・ティーチング)に、
千代田図書館学校支援司書の中尾さんがつき、
低学年向けの図書室<ごろんちょ>で行われました。
▲番町小の図書室は、この低学年向け<ごろんちょ>
と高学年向け<番町の書斎>とに分かれています。
内容は、図書館での本の分け方(分類)を学んだ児童が
自分で探して読んだ本について、本の「帯」をつくり、
友だちに紹介をし、紹介を聞いた側は、本のよさを見つけて
よかったところや感想を述べる、というものです。
これまでの5時間で、児童は自分が読みたい本、
紹介したい本を探すところから始め、本の「帯」が
どんなものなのか、その書き方を学んでいます。
そして今日は、それぞれ工夫して作った「帯」を
清書してきていました。
▲[左]『アルプスの少女ハイジ』を選んだ児童の書いた帯
【文を読んでるだけでもアルプスをそうぞうしちゃう!】
いくつかのグループに分かれ、グループ内で
自分の作った帯をもとに、本の紹介をします。
1人が紹介するごとに、他の児童が「こわそう」
「おもしろそう」「続きが読みたい」など、感想を言います。
本のおもしろさが伝わるよう、
帯に何を、どんな風に書くのか、みんな色々と工夫して
います。文字、キャッチコピー、色づけ、絵・・・
その本から得られた発見・驚き・感動などが、
個性豊かに表現されていました。
少し恥ずかしそうに紹介し始めた児童も、話すうちに、
だんだんと楽しげになっていく様子が、とても微笑ましかったです。
自分が「おもしろい!」と思った本を友だちに伝えたり、
それを「読んでみたい!」と言われると、嬉しいですよね。
▲みんな、紹介するときはとっても楽しそう!
1人ずつ紹介が終わったら、みんなで帯の交換会です。
様々な本の帯から、どんな物語なのか想像がふくらみます。
この本、読んでみたい!という声がたくさん聞こえてきました。
最後に、T.Tの中尾さん(↑写真)へのお手紙というかたちで、
友だちの本の紹介を聞いてどうだったかなどの感想を書きました。
次の授業では、友だちの紹介で興味・関心を持った本を読む
という時間になるそうです。「他のグループの人の帯も見たい!」
という児童の感想が印象的でした。
友達が読んだ本を自分も読んでみて、感想を言い合ったり、
また別の本を紹介し合ったりと、読書の楽しみが増えそうですね。
番町小学校のみなさん、ありがとうございました!
※今回は【「読書活動」に関する研究授業】ということで、
教育長、教育研究所の方、教育課題調査研究部の
先生方、と大勢の参観者がいらっしゃいました。
みんな、少し緊張したかな?
Posted at:10:00