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2010.09.28
残り1週間!「竹久夢二のつくる本の世界」 |
千代田図書館9階の出張古書店コーナーで開催中の
としょかんのこしょてん vol.40「竹久夢二のつくる本の世界」
担当書店 ボヘミアンズ・ギルド
開催期間 開催中~10月4日(月)22:00閉館まで
★展示の詳細はこちら★
色鮮やかで、楽しい雰囲気の展示になっていますが
(お値段も、この世界の素人にはびっくり!)
皆さんご覧いただけましたでしょうか?
去る21日(火)には、
担当書店による展示解説が行われました。
▲参加者は16名。夢二好きの方が多いようです。
▲左は、司会の小林書房・小林光寿さん。
右が、ボヘミアンズ・ギルドの夏目健太郎さん。
まずは、竹久夢二がどういう人物なのか、
3人の女たち=たまき・彦乃・お葉(よう)との関係を
交えてお話しいただきました。そして、展示品の解説です。
夢二直筆の葉書
達筆なくずし字で、私には読めないのですが・・・
塩原の旅館に宛てたもので、
俳句や恋文がしたためられているそうです。
5枚 372,500円
祇園全集 絵日傘 5巻揃
夢二の装丁本の中で、もっとも美しい
とされているものだそうです。 378,000円
西鶴情話
夢二自身の作品ではない本の装丁も
手がけています。
これは長田幹彦・作、新潮社・刊。
36,750円
婦人グラフ
大正当時の高級雑誌。元はこの雑誌の「婦人絵暦十二ヶ月」というページを担当していたのが好評で、表紙を飾ることになったのだとか。木版表紙のもの(168,000円~)と、オフセット3色版のもの(26,250円)と両方を展示中です。木版の際、夢二は、絵を描いた後も、彫り師と刷り師に付きっきりで細かく指示を出すなどしていたそうです。ちなみに夢二の木版は7~12版が基本だったとか。(版が多いほど色数が多い)当時の印刷物としては本当にこだわり抜かれた高級品だったのでしょうね。
婦人グラフ(夢二以外)
本セミナーでは、夢二以外の婦人グラフも、
見せていただきました。
セノオ楽譜 No.106 宵待草
楽譜の装丁も多く手がけた夢二。その数は12年間で280曲以上にもなるそうです。夢二自身が作詩もし、装丁も手がけたものもあります。この「宵待草」はとても有名で人気だそうです。そういえば「宵待草」という名を冠した喫茶店があったような・・ 42,000円
他にも魅力的な展示品が10月4日まで千代田図書館9Fで
ご覧いただけます。ぜひ足をお運びくださいね。
店舗には、もっともっと素敵なものがありそうな予感!!
近日中に店舗訪問レポートもアップする予定なのでお楽しみに♪
「としょかんのこしょてん」の展示解説をする
「古書店の出張セミナー」には、担当書店以外の古書店の方も
参加者としていらしてたりするので、セミナー前後の立ち話で
思いがけない知識や情報を得ることもできますよ。
私たち図書館のスタッフも、古書に関しては、みな“素人”です。
もっとざっくばらんに質問や話ができる会として
盛り上げていこうと思っていますので
皆さんどうぞ気軽に、ご参加くださいね!
次回の「古書店の出張セミナー」は、古本まつり開催中につき、
少し趣きを変えて、9階の特設イベントスペースで講演会形式で
行う予定です。詳細はHPでお知らせしますので、乞うご期待!
Posted at:10:40