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2010.09.30
夢二のコレクションと言えばこの店「ボヘミアンズ・ギルド」 |
千代田図書館9Fには、神保町のさまざまな古書店が
各店自慢の貴重資料を展示する
月替りの出張古書店コーナー「としょかんのこしょてん」があります。
10月4日(月)までは、vol.40「竹久夢二のつくる本の世界」と題して
夢二が装丁を手がけた本や雑誌、楽譜など貴重な資料が展示されています。
▲「としょかんのこしょてん」展示のようす
今回の展示を担当している古書店にお邪魔してきました。
このおじさん↓が目印の古書店といえば・・・
そうです、今回の担当書店は「ボヘミアンズ・ギルド」さん。
池袋にある夏目書房の3代目・夏目滋さんが始めた古書店で、
ここ、すずらん通り沿いのビルに引っ越されたのは2年前のこと。
今年から、滋さんの息子である健太郎さんも、
(神保町の古書店関係者の中ではおそらく最年少の満22歳!)
4代目として店に入るようになったそうです。
今日は、そんな健太郎さんにお店を案内していただきました。
▲入口。右手に、目印のおじさんがいます。
▲入口外の棚や箱には、100円均一本や、セール本あり。
掘り出しものがないか、要チェック!
▲店内の様子(1F)
1階には、作家の画集や研究書、展覧会カタログ、写真集
など美術関連の本があります。
ほぼ毎日、新しい本を入れているそうなので、棚はいつも“新鮮”。
その分の本が、店外のセール棚や均一箱へ移動します。
そして、レジ脇の階段を上ると・・・
階段に無造作に積み上げられた本の中に、
千代田図書館がコレクションを所蔵する「反町茂雄」の本を発見!
古書肆の思い出
反町茂雄
平凡社(1986)
全5巻揃・函
¥8,400-
そして2階へ・・・
2階の存在に気がつかなかったり、
「上がっていいんですか?」とよく聞かれたりもするそうですが
2階では、商品を静かにゆっくりと見ることができますよ。
「ぜひ気軽に上がってみてください。」と、健太郎さん。
▲ソファでくつろぎながら、じっくり本選び。コーヒー(100円)も注文できます。(写真右)
▲部屋に飾りたくなるような版画や書画、ケース内にはハガキや原稿などの
自筆物、棚には初版本・署名本・限定版がズラリ。
▲夢二のコレクションは、HP目録によると現在なんと約460点!
価格帯は幅広く、千円くらい~百万円近くするものまであります。
健太郎さんは、店を継ぐことになるまで、神保町界隈に来ても
古書店は通過してスポーツ店街へと向かうワカモノのひとり
だったそうですが、今は古書店の仕事と勉強の日々が
とっても楽しいそうです。
「この店が若い人の窓口になって、
古書店のおもしろさを知ってもらうきっかけになったり
神保町という町自体に、もっと若い人が増えるといいですね。」
と話してくれました。
とにかく色んな人が来てくれる店にしたい、という言葉の通り、
取材時にも、お客さんがひっきりなしに出たり入ったりしていました。
1階は照明がやわらかく、2階は明るく気軽に楽しめるギャラリーという感じで、
とても入りやすい雰囲気の楽しい古書店です。
図書館内での展示は残すところあと4日、
店舗にもぜひ足を運んでみてください!
★ボヘミアンズ・ギルド
住所:神田神保町1-1木下ビル1・2階 電話:03-3294-3300
営業:11~19時30分(日・祝11~18時) 休み:年末年始のみ
ホームページはこちら
*ホームページで見られる目録がとても便利!
1,500円以上の商品は全て掲載、しかも表紙画像付きです。
「価格の高い順」「安い順」などに並べ替えて探すこともできます。
*「としょかんのこしょてん」担当書店が展示品の解説をする
「古書店の出張セミナー」も開催しました。
セミナーの様子は、こちらをご覧ください。
Posted at:17:05