としょかんのこしょてんvol.44「作家と古本屋」

みなさま、新年あけましておめでとうございます。

本年も「ちよぴたブログ」をどうぞ宜しくお願いいたします。

 

千代田図書館は1月4日より通常通り開館していますが、

早速、新年にふさわしい豪華な展示が始まっていますよ!

 

★としょかんのこしょてん vol.44「作家と古本屋」

 担当書店 三茶書房

 期間 1月4日(火)~31日(月) ※予定

 場所 千代田図書館9階=出張古書店コーナー

 

神保町のさまざまな古書店が、各店自慢の資料を展示する

月替りの出張古書店コーナー<としょかんのこしょてん>では

いつも大変貴重なコレクションを見ることができるのですが

今回は、おそらく本邦初公開!?の展示品もあり、

ますます見逃せない内容になっていますよ。

 

三茶書房の現店主の岳父で、三茶書房の創業者である

岩森亀一氏(故人)と交流のあった作家たちとの思い出の品や

直筆サイン入りの本、肉筆原稿などが、8連のガラスケースに

丁寧な解説付きで展示されています。

解説をじっくりと読んで、楽しんでくださいね。

あまり表立っては知られることのない、作家と古本屋の深いつながり

が見えてきます。展示に何気なく使用されている文鎮などからも、

三茶書房の歴史と雰囲気が伝わってくるような、心温まる展示です。

 

<三好家の暖簾>

 

▲詩人・三好達治の自宅にかけられていた暖簾を、岩森氏が

 思い切っておねだりしてもらったものだそうです。

  

<佐藤愛子の「私の履歴書」>  

▲著書、日経新聞での連載「私の履歴書」と、

 文壇デビューのきっかけとなった文学同人雑誌『文芸首都』

 

<中野重治「三軒茶屋・三宿の頃」>

 ▲三茶書房25周年記念目録に寄せられた肉筆原稿と著書

 

<尾崎一雄「神保町の休憩所」>

▲三茶書房30周年記念目録に寄せられた肉筆原稿と

 著書、蔵書など

 

<井伏鱒二の手紙>

▲岩森氏宛ての手紙(コピー)、著書

  

<芥川龍之介の未定稿>

▲芥川龍之介旧蔵・原稿・資料 

 

<幻影城(※)の内側>

▲外壁や書棚はメディアに登場したこともあるそうですが、

 細かな遺品などは、おそらく本邦初公開では、とのこと。

 

※江戸川乱歩は和書のコレクターとしても有名で、

 その蔵書を収めていた土蔵は「幻影城」とも称されていました。

 

<桜三吟―横溝・乱歩の連句>

▲横溝正史と江戸川乱歩に、探偵小説作家の西田政治が加わり、

 一夜、三人で酒を酌み交わしながら詠んだ句だそうです。

 

 

また、出張古書店コーナーと背中合わせで、ミニ展示

「歴代の江戸川乱歩賞にみる表紙デザイン

~二松学舎大学附属図書館コレクションより~」を開催中です。

(~1月22日まで)こちらもあわせてお楽しみください。

詳細はコチラ

Posted at:12:00