カテゴリー
アーカイブ
最近の記事
2011.01.06
としょかんのこしょてんvol.44「作家と古本屋」 |
みなさま、新年あけましておめでとうございます。
本年も「ちよぴたブログ」をどうぞ宜しくお願いいたします。
千代田図書館は1月4日より通常通り開館していますが、
早速、新年にふさわしい豪華な展示が始まっていますよ!
★としょかんのこしょてん vol.44「作家と古本屋」
担当書店 三茶書房
期間 1月4日(火)~31日(月) ※予定
場所 千代田図書館9階=出張古書店コーナー
神保町のさまざまな古書店が、各店自慢の資料を展示する
月替りの出張古書店コーナー<としょかんのこしょてん>では
いつも大変貴重なコレクションを見ることができるのですが
今回は、おそらく本邦初公開!?の展示品もあり、
ますます見逃せない内容になっていますよ。
三茶書房の現店主の岳父で、三茶書房の創業者である
岩森亀一氏(故人)と交流のあった作家たちとの思い出の品や
直筆サイン入りの本、肉筆原稿などが、8連のガラスケースに
丁寧な解説付きで展示されています。
解説をじっくりと読んで、楽しんでくださいね。
あまり表立っては知られることのない、作家と古本屋の深いつながり
が見えてきます。展示に何気なく使用されている文鎮などからも、
三茶書房の歴史と雰囲気が伝わってくるような、心温まる展示です。
<三好家の暖簾>
▲詩人・三好達治の自宅にかけられていた暖簾を、岩森氏が
思い切っておねだりしてもらったものだそうです。
<佐藤愛子の「私の履歴書」>
▲著書、日経新聞での連載「私の履歴書」と、
文壇デビューのきっかけとなった文学同人雑誌『文芸首都』
<中野重治「三軒茶屋・三宿の頃」>
▲三茶書房25周年記念目録に寄せられた肉筆原稿と著書
<尾崎一雄「神保町の休憩所」>
▲三茶書房30周年記念目録に寄せられた肉筆原稿と
著書、蔵書など
<井伏鱒二の手紙>
▲岩森氏宛ての手紙(コピー)、著書
<芥川龍之介の未定稿>
▲芥川龍之介旧蔵・原稿・資料
<幻影城(※)の内側>
▲外壁や書棚はメディアに登場したこともあるそうですが、
細かな遺品などは、おそらく本邦初公開では、とのこと。
※江戸川乱歩は和書のコレクターとしても有名で、
その蔵書を収めていた土蔵は「幻影城」とも称されていました。
<桜三吟―横溝・乱歩の連句>
▲横溝正史と江戸川乱歩に、探偵小説作家の西田政治が加わり、
一夜、三人で酒を酌み交わしながら詠んだ句だそうです。
また、出張古書店コーナーと背中合わせで、ミニ展示
「歴代の江戸川乱歩賞にみる表紙デザイン
~二松学舎大学附属図書館コレクションより~」を開催中です。
(~1月22日まで)こちらもあわせてお楽しみください。
詳細はコチラ。
Posted at:12:00